JRAカレンモエに福永祐一ロードカナロアの「悪夢」再び!? 父は内、娘は外で敗れた函館スプリントS(G3)母カレンチャンの制したレースで明暗を分けたのは?

 13日、札幌競馬場で行われた夏のスプリント重賞・函館スプリントS(G3)は、藤岡佑介騎手の5番人気ビアンフェが優勝。重賞3勝目を飾り、サマースプリントシリーズの第1ラウンドを制した。

 一方、クビ差の2着に惜敗したのが、鮫島克駿騎手とのコンビで挑んだカレンモエ(牝5、栗東・安田隆行厩舎)だ。

 同馬の父はG1・6勝を挙げた世界のロードカナロア、母はスプリントG1・2勝のカレンチャンという血統。両親に名スプリンターを持つ背景もあって、デビューからこれまで連続して1番人気に支持されている人気馬である。

 安定感がありながらも京阪杯(G3)、オーシャンS(G3)で連続2着と勝ち切れないレースが続いていたカレンモエ。陣営としても連敗ストップ、初重賞勝利に懸ける思いは並々ならぬものがあっただろう。

 しかし、同馬にとっては結果的に、非常にもどかしいレースになってしまった。

 16頭立ての芝1200m戦。8枠16番の大外枠を感じさせないようなダッシュ力を見せたカレンモエ。ハナに立つ勢いで好スタートを決めたが、これまで逃げたことがなかっただけに、鮫島駿騎手は一旦、他馬の出方を伺う。

 これに迷うことなく競り掛けていったのが、藤岡佑騎手のビアンフェだった。出脚はつかなくとも、作戦はとにかく逃げるだけ。瞬く間にハナを奪うことに成功すると、前半3ハロン32秒8のハイラップを刻んで飛ばしていく。

 その後もペースを緩めることなく最終コーナーを回ると、ビアンフェの藤岡佑騎手は後続を待たずにゴーサイン。カレンモエも懸命に差を詰めようとするが、ライバルを捉えるまでには至らなかった。

「勝負の分かれ目となったのは、やはりハナ争いでしょうか。ただ、カレンモエが控えたからこそビアンフェが粘り込めたという見方も可能ですが、引かなければさらにハイペースになって共倒れした可能性も十分に考えられます。

鮫島駿騎手としては予想以上にビアンフェがバテなかったのは誤算だったでしょうし、藤岡佑騎手は何が何でも行く構えでした。負けてもいいからとにかく逃げたい馬と、勝ちを意識して乗った1番人気馬という立場の違いもありました」(競馬記者)

 札幌が開幕週の絶好馬場。逃げた馬に有利な条件だったことも、カレンモエには不運だったかもしれない。

 また、函館スプリントSはロードカナロアも1番人気で2着に敗れた因縁の舞台でもある。2012年のこのレースで父は1枠1番の最内枠からのスタート。最後の直線で前が塞がり、進路を探している間に、先に抜け出したドリームバレンチノを捕まえ切れず2着に敗れた。

 母カレンチャンは11年に優勝したレース。これに対し、最内枠の父ロードカナロア、大外枠の娘カレンモエは真逆の枠ながら、いずれも勝利を手にすることは出来なかった。

 敗戦を機に、父は次走で鞍上を福永祐一騎手から岩田康誠騎手にスイッチ。その後、秋のスプリンターズS(G1)で大輪の花を咲かせた。

 カレンモエにも父のようなベストパートナーとの出会いがあるのか。

 それとも、コンビ続行となるのだろうか。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

店舗とECの融合にとどまらない、未来のショッピング体験

あらゆる業界でオンラインシフトが急速に進み、生活者の価値観や購買プロセスにも大きな変化が起こっている今、オンラインとオフラインがシームレスにつながった新しい購買体験が求められています。

国内電通グループは2021年2月より、OMO(オンラインとオフラインの融合)時代の新たな「ショッピング体験」をデザインするプロジェクト「dentsu SX(エスエックス)」(※1)をスタート。SXという名称には「Shopping Transformation」と「Shopping Experience」の両義が込められており、世界有数のデザインファームであるfrog design inc.との強力なパートナーシップのもと、テクノロジーとクリエイティビティを武器に、これからの時代に合わせた新たなショッピング体験を戦略・実装・運用までワンストップで支援します。

本連載では、「コスメ」「金融」「ファッション」「日用消費財」「家電品」の5つの業界で起きている変化を捉え、今後の展望を考察します。

連載第1回は、dentsu SX立ち上げの背景にあった時代の潮流や課題感、プロジェクトが目指す未来について、電通の森直樹氏、電通ライブの神志名剛氏、電通デジタルの安田裕美子氏の3名にインタビューを行いました。

dentsuSX
※1 dentsu SX
国内電通グループ7社による、OMO時代に沿ったオンオフ統合の購買体験を顧客目線でデザインし、リテール領域において企業の事業成長に貢献するプロジェクト。電通グループのこれまでの事業蓄積と、戦略パートナーとして参画するfrog design inc.の知見を統合。電通独自の顧客行動データや、AIやクラウドなどの最新テクノロジーを活用し、顧客インサイトを掴むクリエイティビティと掛け合わせることで、顧客視点に立ったブランド独自のショッピング体験を創出する。(詳しくはリリースを参照

 


デジタルシフトの今こそ問い直される、リアルの体験価値

──はじめにプロジェクト立ち上げの経緯や、背景にあった課題意識を教えていただけますか?

森:テクノロジーの進展と共に生活者の購買体験が目まぐるしく変わる中、DXやD2Cといった新たな試みにチャレンジする企業が増えていました。その潮流に対して、電通グループにはデジタルやデータ、スペース開発、要素技術など、最先端のソリューションでアプローチできる会社がたくさんありますが、それらを統合させることで、より価値のあるショッピング体験をクライアントに提供できるのではないかと考えました。

神志名:個人的に強いインスピレーションを受けた事例があります。それは、2018年にNIKEがニューヨークにオープンした「House Of Innovation 000」。NIKE公式アプリと連動した店舗設計で、ユーザーはアプリで試着の依頼や決済などができるだけでなく、個人データに基づくパーソナライズされたハイエンドなサービスを受けることもできます。

顧客とブランドの信頼関係のもと、顧客はより良いサービスを受けるために個人データを提供し、ブランドは一人一人に合わせた高度なサービスを提供する。

OMOとは単純に店舗とECを行き来するだけにとどまらず、顧客とブランドの関係性を高め、新しい体験を生み出すポテンシャルがあるのだと確信しました。

安田:デジタルシフトが加速する一方で、改めてリアルの体験価値を問い直す企業が増えていますよね。そこで鍵となるのが、“今、ここでしか得られない体験”や、リアルだからこそ生まれる“感動”だと思うのです。OMOの考え方は少しづつ浸透してきていますが、実践できているとは言い難い現状だと思います。今こそ、デジタル/テクノロジーと人を動かすクリエイティビティを掛け合わせた顧客体験が必要になるのではないでしょうか。

ブランドとの関わりを日常化する「ショッピング体験」とは?

──「ショッピング体験」というフレーズが印象的ですが、この言葉に込められた意味をもう少し詳しく教えていただけますか?

森:コロナの影響もあってDX化が加速度的にうたわれていますが、単純にデジタル化すれば良いというものではありません。オンオフの境目がないところで、ブランディングとロイヤリティを高めていくような、購買体験そのものを刷新する必要があります。つまり、購入するという行為だけでなく、その後の関係性を深めていくことも含めての「ショッピング体験」が求められているのです。

神志名:ショッピング体験という言葉には、語感として「ワクワクする」「楽しい」「ためになる」というポジティブな印象が込められています。生活者にとっては、オンラインかオフラインかはそこまで重要ではなく、どれだけ快適に、便利で、楽しく買い物できるかがポイントです。

だからこそ、購入して終わりではなく、リピートが生まれ、ロイヤルティが高まり、最終的には生活者自身のアイデンティティにブランドが重なるぐらいの強い結び付きまで到達すべきだと思っています。

森:「日常化」はショッピング体験における重要な要素ですよね。ブランドの入り口は「新しさ」や「面白さ」かもしれませんが、そこから生活者の日常にブランド体験が定着する状態までを設計したいと考えています。

神志名:言い換えれば、短期的な利益ではなく、中長期的な企業利益をデザインするということ。新しいショッピング体験を軸に、ブランドの事業そのものを変革し、ドライブさせることを本プロジェクトでは目指しています。

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クライアントに合わせて柔軟に“最適解”を設計することが重要

──「OMOを志向する企業が多いが、まだ実践には至っていない」という話がありましたが、そういった現状の中でdentsu SXだからこそ提供できる価値とは何でしょうか?

安田:大きく3点、「ユーザー理解」「構想だけに終わらない実行力」「テクノロジーインテグレーション」が挙げられます。

電通はこれまで広告コミュニケーションを中心に「人を動かす」ことに取り組んできました。そこで培われた膨大なユーザーインサイトの知見や経験は、ショッピング体験を設計する上で非常に強力なアセットになると考えます。

また、ただ構想を描くだけでなく、実際に店舗や“場”を作ること、さらに作って終わりではなくきめ細かな施策を実行するところまで、一気通貫で提供できるところも強みだと思います。

それから、特定のテクノロジーやクラウドサービスなどに縛られることなく、提供したい体験に合わせてベストなテクノロジーを組み合わせて提案できる点もメリットではないでしょうか。

森:dentsu SXはユニークな機能を持つ企業と人材の集まりなので、クライアントの状況に応じて、提供するソリューションを柔軟に変えられる点が大きいと思っています。デジタル・テクノロジーの導入が必要な場合もあれば、コンサルティングが必要な場合、あるいはUXデザイン、クリエイティブ、スペースなど、課題解決に必要なアプローチはさまざまです。特定のフレームワークに限定せず、クライアントにとっての“最適解”を提案することができます。

神志名:これまで述べてきたように、もはや店舗とECの単純な統合だけでなく、ポップアップストアやバーチャルショップ、アプリなど新しいコンタクトポイントも含めてオールウェイズ・オンでつながる世界が始まっています。より多角的・総合的なソリューションへのニーズに対し、電通グループ各社のケイパビリティを掛け合わせ、ワンチームで対応していきたいと考えています。

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──具体的にどのような課題や悩みに対応ができそうでしょうか?

森:生活者の新しい価値観やスタイルに合わせて、いろいろなことを再構築しなければならない領域なので、その意味では「買い物」や「購買」というテーマで新しいことにチャレンジしたい企業、何かしらの課題をお持ちの企業は、気軽にお声がけいただければと思います。

安田:例えばEC以外の新たなショッピングサービスを考えたい、今ある店舗の形を大きく見直したい、新しい購買体験を模索したい、といったゼロベースのご相談からお手伝いできればと考えています。

神志名:戦略から実装・運用までのフルサービスだけでなく、目の前の小さな課題解決から始めるスモールスタートもご提案できますので、ぜひ一度ご相談いただけるとうれしいです。


dentsu SXでは、企業の皆さまからのご相談やご質問を受け付けております。興味のある方は、ぜひ公式サイトからお問い合わせください。

次回は「コスメ」業界におけるショッピング体験の変化と、これから取り組むべきアクションについてご紹介します。

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被害者が告白、男性幹部自衛官が女性隊員に性的暴行…自衛隊、組織的な問題が浮き彫り

「二度と私のような性暴力の被害者を、自衛隊から出したくないんです」――。

 筆者にこう打ち明けてくれた元自衛官で20代女性のAさんは、昨年7月に北海道の矢臼別演習場での訓練中に、40代の男性幹部自衛官(以下、B)から性的暴力を受けた。この幹部自衛官は強制性交等罪で起訴され、実刑5年の判決が今年2月に下されている。Aさんは今年3月に退官したが、「男性隊員が大多数の自衛隊では性犯罪事案に対する理解がまったくないと言ってよく、このままでは被害は繰り返されるばかりだ」と再発防止のため、思い出すのさえ辛い記憶を筆者に語ってくれた(事件説明における階級は当時)。

男性幹部自衛官、演習場内で性的暴行、「性的欲求を満たすためにやった」

 この事件の概要は、すでに今年2月に自衛隊が発表している。陸上自衛隊北部方面隊第7師団第7特科連隊に所属していたBが、昨年7月26日、訓練で訪れていた矢臼別演習場で、同連隊に所属していたAさんに性的暴行を加えた。同月中にAさんが隊に報告したことで事態が発覚し、Bは昨年11月、自衛隊内の警察である「警務隊」に逮捕され、昨年12月に強制性交等罪で起訴された。今年2月25日に実刑5年の判決が下り、懲戒免職処分を受け、現在、服役中だ。

 Bは自衛隊の調査に「自己の性的欲求を満たすために暴行してしまった」などと動機について話している。Aさんが記録していたメモや証言をもとに、実際にどのような犯行が行われたのか、明らかにする。なお、以下の内容は、Aさんが隊の調査でも証言しているものであり、公判でも事実認定されたものである。

男性自衛官、階級差で逆らえない部下の女性隊員に犯行

 事件は、昨年7月18日から31日までに矢臼別演習場で実施された訓練中の26日夜に起きた。この時、8月に異動になる隊員の送別会と隊員の士気高揚を目的としたバーベキュー形式の宴会が宿営地内で開かれていた。野外で新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を行った上で実施され、飲酒も許されていた。消灯時間が23時のため、22時半すぎに会はお開きとなり、Aさんは同僚と片付けをしていた。

 その際、Bに話し掛けられた。Aさんは先輩女性隊員と隊内でいざこざがあり、その件を聞いたBが「先輩と仲直りしないのか」と聞いてきたのだ。当時1等陸士だったAさんは、3等陸尉だったBとの面識がまったくなかった。「一般企業でいえば新人と部長くらい違う」(自衛官)ため、関わりがなかったのはむしろ自然だろう。一方のBは「隊内での働きが印象に残っていた」などと話しており、Aさんの存在はそれ以前から知っていたという。

 Aさんは幹部と話す機会もほとんどなかったため失礼があってはならないと思い、回答を曖昧にし、その場を立ち去ろうとしたが、Bに呼び止められた。Bはおもむろに「空挺団に興味はないか」などと今後の昇任について話し始めたが、消灯時間が迫っていたこともあり、女性隊員専用の宿泊テントに戻ろうとした。

 その時、いきなりBにお姫様抱っこされた。Bが酔っていることを認識し、「下ろしてください」と伝えたが、そのまますぐ近くの喫煙所まで連れて行かれた。その際、23時の消灯時間となり、街灯以外の電気がすべて消えており、月明かりで凝視してやっと相手の顔の輪郭が認識できる程度だったという。

 Bがタバコを吸い終わったタイミングで「テントに戻ります」と伝えたところ、「主任の俺と話していたと言えば怒られない。人目が気になるならアンビ(自衛隊の専用車両)に行こう」と言われた。階級差もあり、強く断ることができずにアンビに連れて行かれた。当初は再び今後のキャリアについて話し始めたBだが、話がそれて「彼氏はいないのか」と言われたため、Aさんは「そういう話になるのであれば帰ります」と伝えた。その時に怖いなという実感もあったという。以下はAさん。

「男女2人きり、上官とはいえ酔っている。階級差で断れない。消灯を過ぎていて助けが呼べない。テントはすぐ近くにあるとはいえ、助けを求めたとしても、そばの発電機の音で消される。運良く見つけてもらえたとしても陸士と幹部、立場的にも不利になるのは私だと思いました」

 そこで、「明日の訓練も早いのでテントに戻ります」と切り出したAさんだったが、Bは「ハグして解散にしよう」と答えた。「本当にハグだけですか」と聞いたところ、「本当だよ。俺は奥さんも子供もいるし。俺は主任だよ」と言われ、Aさんはテントに戻りたい一心でしぶしぶハグをしたが、Bはハグではとどまらず、力づくでAさんへの犯行に及んだ。

犯行直後の反応は被害者それぞれ

 犯行を受けたAさんはテントに戻り、演習に参加していない同期の女性隊員にLINEで被害を受けた旨を連絡。その時間が令和2年7月27日0時01分で、現場に残された体液とともに、これがのちのち裁判での決定的証拠となる。その後、翌朝の訓練に参加し、28日は夜間まで忙しかったのもあり、すぐには報告できなかった。Aさんは「演習は31日まであるので、この期間で警務隊が介入してくれば、駐屯地への帰隊が遅れてしまうかもしれないとの懸念があった。とにかく早く帰りたかった」と当時の心境を振り返る。

 Aさんが被害を受けた直後に訓練に参加していることや、帰隊時期のことまで考えて行動していることに違和感を覚える読者もいると推察する。しかし、痴漢も含めた性暴力の被害者の反応は、直後に泣き落ちて体が動かなくなる方もいれば、数日後に冷静になって振り返ってから改めて恐怖を感じる方などさまざまである。Aさんは「平気で」「普段通りに」訓練に参加したわけではないことは、特に自衛隊関係者には、ここで強調しておきたい。

犯行直後にもかかわらず、酔った男性幹部自衛官が待ち伏せて被害者を再び訪れる

 Aさんの悲劇は、まだこれで終わったわけではない。29日夜には所属する中隊での飲食をともなう慰労会が開かれた。パワハラ・セクハラ相談員の3等陸曹に場所を変えて相談し、訓練が終わったら中隊長に報告したいと伝えた。すぐに報告したほうがいいと言われたが、先ほどの通り、警務隊の介入によって駐屯地への帰隊が遅れることを懸念し、その日の報告は見送った。

 その後、なんとその慰労会には出席していないはずのBが待ち伏せしており、作戦室として設置されたテントに連れて行かれた。Bはまた酔っている様子で、そこでも同じような昇任やキャリアについての話をされた。

 帰りが遅いと心配した同期から連絡があり、AさんはLINEで「さくせんしつ」「はやくきて」と送った。陸士長の先輩からも電話があったが、Bには「俺といるって言えば大丈夫」と言われ、電話越しで雰囲気を察した先輩は電話を切った。少し前にBから被害に遭ったAさんは恐怖でいっぱいで逃げることもできなかったが、20分ほどしたあとにLINEを送った同期が駆けつけてくれたため、中隊に戻ることができた。Aさんは、またいつBが来るかわからず、早めに女性隊員専用の宿泊用のテントに戻り就寝した。

男性幹部自衛官、泥酔状態で女性専用テントに侵入

 30日午前1時ごろ、同じテントで寝ていた同僚に起こされると、なんとそこに泥酔したBがいた。このテントは女性隊員しかおらず、当然侵入するなどもってのほかだが、また昇任やキャリアについての話を始めたが、しばらくして出ていった。

 とりあえず、その日は寝ることにしたAさんたちだが、その後、テントの外から誰かが歩く音がし、音のほうへ目をやると、テントをまくって手が伸びて来た。BがAさんの寝具を外から触ってきてのだ。それを見た同僚は上官に報告し、Bを連れて行ってもらった。

 再び寝直し起床後、夜中の件を改めて隊に報告した。演習終了まであと1日だったが、女性専用のテントにまで侵入してくるBを放置していては他の女性隊員にも危害を加える可能性があると判断し、中隊長に報告、女性隊員はテント内隔離されることになった。Bも隔離されることになった。30日の夕方から警務隊が到着し31日以降、昨年11月下旬ごろまで聴取が続くことになる。

加害男性隊員、階級を利用した卑劣な犯行、泥酔状態も自衛官として失格

 この事件でBは何回も「俺は主任だ」と自分がAさんの上司であることを誇示した上で、関係を迫っており、パワーハラスメントの要素もあることは強調したい。自衛隊は階級社会であり、民間企業などに比べてより上下関係が組織の人間を強く束縛する。しかも演習場という特殊な場所での犯行であり、住宅地や繁華街などと違い、Aさんには助けを呼びにくくする心理が働いたと考えられる。

 また、いつ何時でも生命に関わる行為に従事する可能性のある自衛官である以上、慰労会のたびに泥酔状態になること自体、論外である。このBは酒に酔うと女性に言い寄る性質があるように見受けられるが、こういう男性隊員が自衛隊に存在し続ける限り、第二第三のAさんが生まれることは避けられないだろう。

個人の性質の問題でなく、防衛省、陸上自衛隊の組織全体の問題

 処分について第7特科連隊長の竹内肇一等陸佐は今年2月に「今回このような事案が発生し被害者の方には深くお詫び申し上げる。本人の自覚の欠如によるものであり判明した事実に基づき処分した。今後このようなことの無いよう隊員指導を徹底していく」と報道機関に向けたコメントを出している。

 しかし、この事件は「本人の自覚の欠如によるもの」といったB本人の性質だけに帰するものではない。筆者の取材によると、Bは事件以前にも自衛隊内でセクハラ事案を起こしており、性的暴行を女性隊員に及ぼす可能性が高い人間であることは、防衛省も陸上自衛隊の幹部も把握していたものと考えられる。にもかかわらず、野放しにしていた以上、Aさんの被害は組織全体の責任問題として取り上げるべきである。

 女性隊員に対する性暴力に対して超男性社会の自衛隊がいかに甘く、不十分な対応しかしなかったか、Aさんがいわれのない誹謗中傷にいかに苦しんだか、次回、詳述する。

(文=松岡久蔵/ジャーナリスト)

●松岡 久蔵(まつおか きゅうぞう)

Kyuzo Matsuoka

ジャーナリスト

記者クラブ問題や防衛、航空、自動車などを幅広くカバー。特技は相撲の猫じゃらし。現代ビジネスや⽂春オンライン、東洋経済オンラインなどにも寄稿している。ツイッターアカウントは @kyuzo_matsuoka

ホームページはhttp://kyuzo-matsuoka.com/

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『オモウマい店』高視聴率を生む“常識を覆す”仕掛けとは?グルメ番組ブーム再来の裏側

 4月から火曜夜7時台で始まった『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)が好調だ。

 6月8日のオンエアは世帯視聴率12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人視聴率7.1%とハイアベレージを記録。これはもちろん民放の同時間帯トップを誇っており、裏番組『オトラクション』(TBS系)の同日の個人視聴率1.6%を5ポイント以上も上回っている。

 日本全国の「オモてなしすぎでオモしろいウマい店」を探す『オモウマい店』は12年間放送されてきた『火曜サプライズ』の後番組としてスタートしたが、なぜスタート直後から人気番組となっているのだろうか。これは『火曜サプライズ』の後に同じグルメ番組を配置した日テレの勝利ともいえるが、それ以外にも、『オモウマい店』にはグルメ番組の定番を覆すさまざまな“仕掛け”があるという。

 今、再び台頭してきたグルメ番組ブームとともに総括する。

『オモウマい店』ならではの“発明”とは?

『オモウマい店』で特徴的なのは、ナレーションがほぼ皆無であるということ。店に関する必要最低限の情報については、“店内で毎日製麺”“大盛り注文の方はけんちん汁おかわり無料”など、テロップでフォローされている。民放のバラエティでここまで“ノーナレーション主義”を貫くのは珍しい。

 さらにグルメ番組といえば、まずリポーターが町を歩きながら店を見つけて入店。メニューを見て注文し、試食、という流れが一般的だが……。

「この番組は、こうした段取りをすべてすっ飛ばし、いきなり店内の映像から入っている。その上、店の場所も番組中盤になってようやく明かすという仕組みになっています。これまでのグルメ番組の“ルーティン”を外したことが、目新しさを生んでいます」(テレビ局関係者)

 さらにもうひとつ、この番組ならではの“発明”があるという。

「この『オモウマい店』では、まさにその店の様子がオンエアされている火曜当日の店内にカメラが入り、テレビに映っている自分を見て、店主がどんなリアクションをするのかを撮影。さらに、放送翌日の店にも密着し、反響まで追跡しています。どちらかといえば、日々ネタ探しに追われるテレビマンは『オンエアしたら終わり』という考えが根強い。しかし、同番組は、一度取材したキャラクターの良い店主をこうして“有効活用”していると言っても過言ではないのです」(同)

 また、同番組では取材の過程も斬新な手法を採っているという。

「飲食店への取材交渉は、えてして電話でおうかがいを立てるところから始まるものですが、『オモウマい店』ではディレクターがカメラを持って店に行き、その場で交渉していることが多い。いきなり相手の懐に飛び込むのはリスクがありますが、その場で取材OKしてくれるような店は、たいてい器が大きいし、人間的な魅力にあふれていることが多いはず、という算段でトライしているのでしょう」(同)

『火曜サプライズ』ではタレントによるアポなし取材が人気だったが、それをさらに進化させているということだろう。

 また、店を訪れるリポーターとして本田望結、トリンドル玲奈、北乃きいといった、あまり食べるイメージのない女性タレントを起用しているのも、同番組らしい仕掛けだ。さらに、新たな大食いタレントとして、どちらかといえばあまり食べそうにない「大盛のり子」というスターを登場させているのも、ポイントのひとつだろう。

テレビ界でグルメ番組が再ブームに

 そんな『オモウマい店』以外にも、今や民放各局のタイムテーブルには『満天☆青空レストラン』(日本テレビ系)、『バナナマンのせっかくグルメ!!』(TBS系)、『デカ盛りハンター』(テレビ東京系)といった食をテーマにした番組が並んでいる。

 さらに、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)も「チャレンジグルメ」と称して大食い企画を売りにしているし、日本人だからこそ知っておきたい情報を届けるはずだった『林修のニッポンドリル』(フジテレビ系)も、最近はスシロー、餃子の王将、ドミノピザなど飲食チェーンの裏側ばかり放送している。気づけば、大食い・大盛り・グルメ番組が花盛りなのだ。

「一時期はクイズ番組が花盛りでしたが、食欲という、より人間の生理に訴えかけやすいグルメ番組のほうが、そこまで手間もかからずに視聴率が見込めるという流れになってきているようです。また、飲食店に気軽に行けない、外でなかなか食べられない、という現代特有の視聴者の不満を、こうしたグルメ番組で解消している可能性もあります」(同)

 かつて、テレビ業界には「ラーメンを画面に出しておけば数字が獲れる」と言われた時期もあったというが、そうした流れが再び来ているのかもしれない。

(文=編集部)

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パチンコ業界が大注目! ホール企業最大手が“コロナ対策”で新制度を策定

 新型コロナウイルス感染症拡大による働き方への見直しは、パチンコ業界でも積極的に行われている。

 パチンコホールチェーン最大手のダイナムは、2021年5月12日より新型コロナウイルス感染症の感染予防及び健康増進施策のひとつとして、本部社員を対象に新たな自転車通勤制度を策定。その旨を公式HP上で公表した。

 同社は、「信頼と夢を育む百年の挑戦」という企業理念に基づき、信頼で結ばれた人々や組織が夢の実現に向けてエネルギーを結集し、永続的に成長するという理念の循環を創り出すために、絶え間なく挑み続けることを目標としている。

 2018年4月には、その健康経営の理念やありかたをまとめた「健康経営宣言」を制定し、従業員が健康に対する意識を高め、心身共に健康でゆとりのある暮らしを営み、働くことができる労働環境の整備に取り組んでいる。

 その一環として、同年5月には子育て中・家族の介護中・傷病を抱える正社員の働きやすさを後押しするため、使いやすい柔軟な短時間勤務が可能となる「短時間勤務制度」を拡大。同年6月には計画付与年休を拡大し、健康状態を確認することを目的に取得可能な「健康サポート休暇」を導入した。

 また、2020年4月には有給休暇の活用方法に幅を持たせ、仕事と生活の調和を図るために「時間単位取得制度」を実施。2021年2月にはグループ従業員約1万6千人を対象に全事業所(店舗、本社、物流センター、研修所)での「就業時間内禁煙」を開始し、医師による無料の「オンライン禁煙サポート」、禁煙成功者に上限10,000円の補助金を支給する「卒煙チャレンジ」などの禁煙サポートも行っている。

 新制度の目的は、自転車通勤を推奨することで、心身の健康増進に繋げると共に、混雑時における公共交通機関の利用を避け、新型コロナウイルスへの感染リスクを低減すること。

 自転車で出勤した場合も公共交通機関利用時と同額の手当てを支給し、駐車場は自社保有スペースの無料での利用が、雨天時は公共交通機関への切り替えでの通勤が可能だそうだ。

 業界のリーディングカンパニーである同社の動きは、常に各方面より注目されている。今後、このような制度を取り入れるホール企業が増えてくるのではなかろうか。

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良好な人間関係を築くために覚えておきたいビジネスマナー

 できるビジネスパーソンとそうでないビジネスパーソン。その差はどこに生まれるだろうか。


 その答えの一つが「ビジネスマナー」だ。デキる人は当たり前や基本的なこと、つまりビジネスマナーを疎かにせず、大事にしているもの。普段は新入社員の時に上司や先輩から教わり覚えていったりするが、そこで教えてもらうもの以外にも様々なマナーがある。


 『ビジネスマナーこそ最強の武器である』(カデナクリエイト編集、青春出版社刊)では、デキるビジネスパーソンたちが実践するビジネスマナーや仕事術、マネジメント術などを100項目、厳選して紹介している。

 

■良好な人間関係は感じのいい挨拶から始まる


 ビジネスマナーの基本中の基本といえば挨拶。あなたは感じのいい挨拶ができているだろうか。


 感じのいい挨拶は、誰にでも好感を持たれ、名前も覚えられやすい。挨拶だけで社内外の人脈も広がることが期待できるので、意識してしっかりすることがお勧めだ。


 挨拶するときに意識すべきことは、目を合わせること。なぜなら、相手は自分に好意や共感を持っていると感じるからだ。逆に、目をそらしたり、うつむいていると、相手に避けられているようなネガティブなイメージを持たれてしまうという。


 また、もうひとつ意識するならば「語先後礼」だ。「こんにちは」「ご無沙汰しております」などの挨拶の言葉をまず発してから、次にお辞儀をする。語が先で礼が後という所作だ。意識的に相手の目を見て「おはようございます」と言ってから、頭を下げるのがよい。

 

■清潔感を感じさせる着こなしのポイントとは?


 身だしなみもビジネスマナーだ。時代とともに「ビジネスはスーツスタイル」という前提も変化し、クールビズであったり、職種によってはよりラフな服装というビジネスマンも増えている。ただ、もちろん変わらないマナーもある。それは清潔感のある着こなしを心がけることだ。


 人は相手を判断するとき、視覚情報が全体の55%を占め、聴覚情報が38%、話す内容はたった7%しかないという心理学の「メラビアンの法則」というものがある。


本書によれば、清潔感を感じさせる着こなしのポイントは3つ。


1.ジャストフィットのサイズのものを着る
2.汚れやシワがない
3.ジャケットの袖からシャツが見える


 これらに気をつけながら、「取引先や顧客からどう見られるか」という視点を持って相手目線で選ぶことが大切だ。


 正しいビジネスマナーを身につけることは、相手との距離を縮め、良い人間関係を築くことにつながる。自分の今までの所作を振り返り、何ができていて、何ができていなかったかを確認してみてはどうだろう。


 できるビジネスパーソンのビジネスマナーを見習えば、人間関係も仕事の質も向上するはずだ。(T・N/新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

甘デジの限界を超えた「魅惑の一撃」は激アツ! 至福の「1000発×約85%ループ」を体感せよ!!【新台分析-ぱちんこ 仮面ライダー GO-ON LIGHT-編】

 出玉性能を極限まで追求したスペックで「11万発」報告も炸裂した『ぱちんこGANTZ極』を発売するなど、2021年も抜群の存在感を放つパチンコメーカー京楽産業.。ミドルスペック分野での快進撃は記憶に新しい。

 そんな同社は、勢いそのままに甘デジ分野も席巻しそうな気配だ。約85%ループで半数が1000発出玉というライトスペックの限界を超えた超強力RUSH。更に全ての大当りが100%RUSHへと突入する激アツ新台が間もなくホールへ参上だ。

『ぱちんこ 仮面ライダー GO-ON LIGHT』

■大当り確率:約1/99.9→約1/64.8
■ショッカー殲滅RUSH突入率:100%
■ショッカー殲滅RUSH①:ST120回+時短120回(継続率・約95%)
■ショッカー殲滅RUSH②:時短120回(継続率・約70%)
■ショッカー殲滅RUSH③:ST120回(継続率・約85%)
■遊タイム突入条件:低確率状態を299回転消化後
■遊タイム時短回数:370回
■賞球数:1&1&1&6&2&10(10カウント)
■特賞出玉:3R300発・5R500発・10R1000発
○○○

 大当り後は全て「ショッカー殲滅RUSH」へと突入する仕様。基本的には「時短120回」の間に約1/99.9の大当りを射止める事で、連チャンを伸ばしていくゲーム性だ。ここでの継続率は約70%と高い連チャン性能となっているのだが…。

 本機のRUSHはこれだけではない。一定の条件を満たした場合に、連チャン&出玉性能が更にパワーアップするという特徴があるのだ。

 この一定の条件とは、RUSH中に電サポ振り分けの5%にあたる「10R+ST120回」を射止めた場合を指す。その後は「強チャッカー」が発動する特殊な電サポモードへと突入。ここでは10R比率が50%へと跳ね上がり、継続率も約85%にパワーアップするのだ。

 なお、この「強チャッカー」は、一度発動すれば、連チャンが終わるまで作動し続ける模様。すなわち、「1/2で1000発×約85%ループ」という最強の連チャン構成を味わえるのである。甘デジとは思えぬ一撃にも十分に期待できるであろう。

 また、本機には遊タイムが搭載されており、低確率状態を299回転消化後に「時短370回」が付与される。ここでの大当り期待度は約98%と極めて強力。時短120回転消化後であれば僅か179回転の消化で突入する点も非常に魅力だろう。

 注目の演出面は、京楽産業.お馴染みの実機カスタマイズ機能を完備。「色保留チャンスモード」「赤激熱モード」「Pフラッシュモード」「プレミアムモード」など、ご自身の好みに合わせた演出構成で遊技できる。

ぱちんこ 仮面ライダー GO-ON LIGHT』の導入予定日は4月14日。魅惑の強チャッカーを体験できる日は近い。

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固定資産税はスマホでキャッシュレス決済が一番お得!実際の納付方法を写真付きで解説

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

東京都の場合、毎年6月になると家やマンションを所有している人宛てに固定資産税の納付通知書が届く。そのまま銀行やコンビニで現金払いしてもいいが、現在はスマホ決済やクレカ決済することが可能となっており、条件によってはポイント還元で得することもある。そこで今回は、筆者が実際に東京都の固定資産税をスマホを使ってクレカ決済した手順を紹介しよう。

キャッシュレス決済なら固定資産税でポイントをゲットできる!

 アナタは、家やマンションの固定資産税の支払いを現金で支払っていないだろうか? 現金払いは、わざわざ銀行やコンビニに行かないといけないし、ポイントももらえないので大損だ。その点、キャッシュレス決済なら、自宅にいながら簡単にスマホで納付できるし、ポイント還元も受けられて得する場合もある。実は、昨年、筆者は初めて東京都の固定資産税をキャッシュレス決済にしたが、不慣れなせいで意外と苦労してしまった。その顛末は→こちらで確認できるが、あれから1年、現在では東京都の税金に対応するスマホ決済サービスも増えており、より利用しやすくなっている。最新のキャッシュレス決済対応状況について→こちらで確認してほ…

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元JRA藤田伸二氏「馬券対決」でまさかの結末!対戦相手が「神がかり的予想」披露でぶちまけた“一言”とは……

 13日(日)、元JRA騎手の藤田伸二氏が自身のYouTubeチャンネルでライブ配信を敢行。自らの予想だけでなく、「馬券対決」も実施した。

 藤田氏は、12日(土)夜に「明日の配信は久しぶりにイサオと勝負する事にした」と自身のTwitterで予告。イサオ氏というのは、かねてから藤田氏とともにYouTubeで予想動画を配信している人物で、『藤田伸二兄貴とイサオ』という共同チャンネルも配信している。2人の絶妙な掛け合いからも仲の良さが伝わってくるほどだ。

 ライブ配信を見逃した人は、ぜひアーカイブをご覧いただきたいのだが、久々に行われたという「馬券対決」の一部をご紹介したい。

 15時から始まった生配信で2人が予想したのは『函館SS(G3)』と『エプソムC(G3)』の2つの重賞レース。まず、函館SSで藤田氏が本命に挙げたのはミッキーブリランテだった。

 根拠として挙げたのは、和田竜二騎手の存在だ。同レースに出走したシゲルピンクルビーではなく、ミッキーブリランテを選んだこと、そして前日に騎乗していた中京からわざわざ札幌に駆け付けたことから「好勝負になる」と力説。4番人気のミッキーブリランテから馬単マルチで8頭に流すという買い目も披露した。

 一方のイサオ氏は本命ビアンフェ、対抗ミッキーブリランテという予想。1番人気カレンモエもしっかり押さえていた。

 レース結果はご存じの通り、ビアンフェが逃げ切り勝ち。ハナ差の2着争いをカレンモエが制し、ミッキーブリランテは惜しくも3着に敗れた。注目の「馬券対決」の行方はというと、藤田氏はハナ差で馬単69.1倍を逃すという悔しい結果。一方、的中を報告したのは対戦相手のイサオ氏だった。本命にビアンフェを推しただけでなく、2~3着馬はもちろん、4着に追い込んだ人気薄のジョーアラビカまで印を回すというセンスの良さを見せつけた。

 続いて2人が臨んだのは東京メインのエプソムC。藤田氏が本命に抜擢したのは川田将雅騎手騎乗のファルコニア。根拠として挙げたのは前週の安田記念(G1)を制した川田騎手の勢いを買いたいというものだった。買い目はこのレースでも同じく本命馬からの馬単マルチで手広く流していた。

 一方のイサオ氏は本命サトノフラッグ、対抗アドマイヤビルゴという実績上位の2頭からの馬券を推奨。ファルコニアを4番手、さらにザダルもしっかり押さえていた。

 レースは、3番人気のザダルが後方から豪脚を繰り出し優勝。2着に6番人気サトノフラッグ、3着には2番人気ファルコニアが入った。

 イサオ氏は具体的な買い目こそ公表していなかったが、「◎△☆」で見事2レース連続の的中。藤田氏は函館SSに続き、本命馬が3着に終わり、悔しさを露わにしていた。

 ただ、藤田氏は両レースとも1~2着馬にも印を回しており、三連系の1頭軸で勝負していれば、当たっていただろう。さすが元ジョッキーという“眼力”は見せたといっていいだろう。

 とはいえ、この「馬券対決」を2戦2勝で見事制したのはイサオ氏の方。完敗を喫した藤田氏は思わず、「なんだよ、もう(チャンネル名を)イサオチャンネルに変えるかー?」と冗談交じりに嘆き、「(収支は)かなりのマイナスだった」ことも明かした。

 最後は「やっぱり俺の馬券は参考にしない方がいいと思います!」と笑いを取ってライブ配信を締めくくった藤田氏。今回はイサオ氏に軍配が上がったが、次はしっかりリベンジを果たしてくれるだろう。(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。