コスパの良さで医師を選択する受験生も…大学医学部は「地域枠」で変わるのか

 日本大学の井ノ口忠男氏が理事を辞任した。今後、田中英寿理事長への疑惑が検察によって明らかになるようだと、アメリカンフットボール部の「悪質タックル事件」を何とか乗り越えた日大トップへの責任追及が本格化するであろう。1970年代の日大全共闘に対抗して、当時の大学当局の意を体したと言われる田中理事長の身の振り方が注目される。

 日大は、危機対策本部を設置して再発防止に努めると公表した。実は日大は危機管理学部を2016年に設置して、危機対策の専門家を育ててきたはずである。ただ、卒業生の就職先としては、当時から実績のあった警察官などを想定していたようだ。それにしても、井ノ口前理事がアメフト事件の被害者関係者に口封じ工作をした責任を取って理事を辞めたのに、数年たって復帰させるという人事は、自大学の危機管理という視点からも疑問がある。

 危機管理学部は、安倍晋三元首相の“モリカケサクラ”の加計学園系列の千葉科学大学が日本で初めて04年に設立、同系列の倉敷芸術科学大学が17年 に設立した。やはり就職先に警察官が目立つ。

 危機管理の基本は、我々庶民の感覚でいえば「君子危うきに近寄らず」(教養があり徳がある者は、自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないという意味)である。

 今回の日大医学部附属板橋病院の建築にかかわる事件では、大阪の医療法人「錦秀会」の籔本雅巳前理事長が危うい一人だったようだ。医師で安倍元首相のゴルフ仲間であり、本来ならば社会的には警戒すべき人物ではないはずだが、そこは“闇”なのであろう。

 籔本氏は1960年生まれである。父親も医師で、関西医科大学から大阪大学医学部大学院を卒業した。当時から関西医大は、近畿圏では屈指の名門私立医大であった。彼は父の医療法人を継いでから、どんどん病院経営を拡大させてきたやり手という評判だ。今回の日大の事件の仕組みも、医療界に精通した彼のアイデアによるところが多かったのではないか、と疑われても不思議ではないだろう。

対照的な『ドクターX』と『ナイト・ドクター』

 この秋スタートしたテレビドラマ『ドクターX』(テレビ朝日系)は、資金力が重要な役割を持っている点で籔本氏の件を彷彿させる。ところが、この春に放送された人気ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)では、まったく別の医療の世界を見せていた。

 慢性的な医師不足の夜間救急という状況下で、救急車に運ばれながら各病院から受診の受け入れを拒まれる医療難民、軽いけがでも気軽に受診するコンビニ受診などの実態が浮き彫りになる中で、健康保険料未払いで診療を拒む貧しき父と子、「死なせてくれ」と叫ぶホームレスの急病患者や、虐待されている近所の子どもを自分の子として受診させ罪に問われる女性――そこに『ドクターX』とはまったく違う医療界の現実がある。

 しかし、昨今の医学部受験生の中にはコストパフォーマンスで医師を選択する者も少なくない。『ドクターX』の世界を思い描いているのであろう。

 国公立大学の医学部は偏差値が60後半から70台で、平均的には医学部以外の東京大学や京都大学に合格する学力が要求される。また、私立大学医学部の教育コストは総額で約3000万~4000万円と言われており、これは大都市近郊で土地付き一戸建てを購入できる水準である。上記のほか、国公立大でも進学塾や予備校の教育コスト、私大ではその上に巨額の学費がかかる。医学部進学には、他学部より数倍のコストがかかるのだ。

 しかし、受験コストプラス教育コスト(医学部6年間の教育投資)も、国公立大の医学部なら医師になって数年間で元が取れる。東京近郊で30代の高額所得者は、ほとんどが医師であると言われる。私大医学部では開業医の家庭出身者も少なくなく、高齢化で地域の患者も増えているので、平均的な医院経営で40歳頃までには医学部卒業までの総コストを回収できるのだ。

 確かに、医師はコスパが良い職業の筆頭と言える。ところが、これからも医師が本当に労働実態に見合った高収入というコスパの良い職業であり続けられるか、という点では疑問符がつく。

 今まで財務省と厚生労働省と文部科学省が、総医療費の抑制、また日本医師会からの圧力などで医師の養成数を抑制してきたが、新型コロナの医療逼迫によって医療現場の実態が多様化しており、医師の養成方針が単なる抑制から人数を増やす方向へと変わる可能性が高まっているからである。一方で、財政的理由から全国の保健所の数を1989年の848カ所から2020年には469カ所に減らした結果、コロナ禍対策で人員不足が露呈した。

 今後は財政的視点だけでなく、必要ならば医療体制の拡充にも取り組み、医師などの増員も検討されるであろう。その契機のひとつとなりそうなのが、大学設置形態の枠を超えた医学部入試の地域枠である。

制度として恒久化される地域枠はどう影響するか

 現在、医学部の入試で大きな変革となるのが地域枠の制度化である。今までも医学部には、国公立大だけでなく私大にも地域枠があった。たとえば新潟県では、地元の地域医療に従事する医師を養成する地域枠について、22年度は7大学53人という方針を明らかにした。21年度の4大学33人から倍増に近い。従来の新潟大学と昭和大学に加えて、首都圏の東邦大学、東京医科大学、杏林大学の私大医学部にも枠を設けた。

 同県では、地域枠の学生に修学資金として県などが1人につき月額15万~約50万円を貸与している。卒業後、県内の指定された病院で9年間勤務すれば、6年間の合計で約1080万~3700万円の貸与額の返済が免除される。卒業後の指定勤務先には、23年度に開院予定の県央基幹(三条市)や県立中央(上越市)など地域の中核病院が含まれるという。

 ただ、ネットなどでは、地域枠の現行では奨学金や貸与金を全額自己負担で返済しても地元の病院勤務を強要されることもあるとの情報も出回っており、地域枠受験は一般枠受験より格落ちすると見られていた。

 しかし、国立大医学部入試では前期試験の地域枠の多くは併願できるため、地域枠重視の方針のところも少なくない。たとえば、鳥取大学の前期日程では「地域枠」2名は臨時的に増員された定員ではないため、選抜結果によっては一般枠に振り替える。弘前大学の総合選抜では、青森県内枠の不合格者を「北海道・東北枠」」を合わせて上位15人を「北海道・東北枠」合格者とする。地元医療機関への勤務を希望する地域枠の受験生ならば、一般枠やその他の入試枠まで、合否判定の対象を広げようということであろう。

 ところが、首都圏の私大医学部を除いて全国26の医学部学生自治会が参加する医学連の地域枠アンケート(20年実施)の調査結果では、地域枠入学者の約半数が入学前に適切な説明がなされてなかった、と答えている。これでは受験生が不安になるのは無理もない。

 今後は文書で明文化して関係者(入学者・保証人と地方自治体と各大学医学部など)間の契約と、その説明責任が、現在予定されている地域枠の制度化において課題になる。奨学金にしても、地方自治体と各大学医学部との地域枠に関する総合的な協定になるが、受験生が懸念する全額を返済した場合の義務免除や留学時の取り扱いなどについて、全医学部地域枠共通の確認事項とすべきだ。

 しかし、地域医療に熱意を抱く医学生を優遇することが、今後の大学医学部教育の大きな指針となることは変わらない。

地域枠で“ナイトドクター”を養成すべきだ

 東大や京大など研究重視の医学部では、地域枠を設けないケースが想定される。現実に、それらの大学医学部卒業生の中には、医師国家試験を受験せず医学研究者の道に進む者がいる。

 しかし、国立大の再ミッションで地域貢献を選んだ地方の多くの国立大や公立大学、私大の医学部では、ナイトドクター(夜間救急専門医)になることも辞さない医師を育てるべきである。格差社会の進行で深刻化する医療福祉を、より充実させなければならないからだ。大学病院だけでなく地域の中核病院などが、その主役になることであろう。

 コロナ禍により、まさに地域医療の重要性が再認識されつつある今、地域枠の有効活用は「高い偏差値だけどコスパが良い」というイメージの医学部教育のあり方を大きく転換させるチャンスにすべきである。

(文=木村誠/大学教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

サンコー「卓上ひとり焼肉プレート」超絶に便利&美味いが難点も…忖度なしレビュー

 新型コロナウイルスによる影響で、外食できずステイホームせざるを得ない状況が続いていたため、焼肉店に行かなくなったという方も少なくないだろう。うまい肉とうまい酒を嗜む……コロナ禍での日常に慣れすぎて、焼肉店で当たり前だった光景を忘れかけている方も多いはず。

 そこでおすすめしたいのが、自宅でひとり焼肉ができるサンコーの「卓上ひとり焼肉プレート」(税込3680円)だ。

 とはいえ、自宅で焼肉をするのにわざわざひとり用のプレートなんて必要なのか? と首をかしげる人もいることだろう。そこで、今回はこの商品を実際に利用し、本当に美味しく肉を焼けるのか、問題点はないのか、そもそも便利なのかを徹底的に検証していく。

小ぶり&コンセント式で手間いらず!

 サンコーの公式オンラインショップで注文してから5日後、商品が届いたので開封していく。段ボールの中には、「本体」「プレート」「焼き網」「取扱説明書」が入っていた。想像よりもかなり小ぶりであり、簡素なつくりになっているためか、本当に“ひとり用”なのだと実感。本体の正面に加熱のON/OFFスイッチが付いているだけなので、使い方はベリーシンプルで調理は簡単そうである。またコンセント式のため、わざわざガスコンロを買わなくていいところも、おひとりさまに優しいポイントだろう。

 また、プレートか焼き網のどちらかを選んで調理できるのも嬉しいところ。じっくり火を通して肉を食べたいならプレート、網目を付けて豪快に焼きたいなら焼き網といった使い分けができるだろう。

想像以上のクオリティで肉が焼ける!

 それではさっそく説明書を見ながらひとり焼肉をしてみる。近所のスーパーで販売していた牛豚カルビセット、野菜を卓上に並べていく。そして、この焼肉プレートではなんと魚も焼けるとのことだったので鮭も購入した。焼肉のたれも用意し準備は万端だ。

 いざ点火。スイッチを押してから数分後、ガスを使用していないがガスっぽい臭いが漂う。おそらく本体に内蔵されているヒーターが温まっているせいだろうが、人によっては少し気になってしまうかもしれない。

 ヒーターが温まってきたので、まずは焼肉の王道・牛カルビから焼いていく。肉をプレートに乗せた瞬間、“じゅわあ”といい音が聞こえ、肉がしっかり焼けていることが確認できる。説明書によるとプレートの温度は最大300度にも上がるため、火傷をしないように注意しなければならない。

 引き続き1分ぐらい焼いた後、見事に肉が焼きあがった。見た目は文句なしに美味しそうであるが、写真でも確認できるようにかなり油が出ている。油はねを予防するためにも、キッチンペーパーなどで随時プレートの油を吸収したり、本体の下に新聞紙を敷くなどの対策が必要だろう。

 また、写真ではややわかりづらいが煙がかなり出ている。肉を焼いているだけで部屋中に煙が充満するため、窓を開ける、換気扇を付けるなど換気はしっかりとしたほうがよさそうだ。

 

 焼きあがった肉を焼肉のたれに付けて食べてみる。生焼けなどもしておらず、しっかりと焼けていて美味しい。残った油でガーリックライスなどを作るのも面白そうだ。

 続いて豚カルビも焼いてみる。こちらも問題なく焼け、非常に美味しい。ただし、豚肉は牛肉よりも油が出るため、油はねにはより一層注意しなければならない。

野菜、魚、なんと目玉焼きまで焼ける!

 

 続いて野菜も焼いていこう。今回用意した野菜は、玉ねぎ、にんじん、しいたけ、アスパラガスの4種類だ。今回は肉を焼いた後だったため必要なかったが、野菜だけを焼く際には、サラダ油などを事前に用意しておこう。

 野菜は焼きあがるまでに時間がかかるため、そばで肉を焼きながら待つのがいいかもしれない。特にしいたけ、にんじんは中まで火が通っていないと美味しくないため、十分に火入れすることをおすすめする。

 焼きあがった野菜を食べてみると、こちらも想像以上に美味しく焼けていて驚いた。玉ねぎはシャキシャキ感を残しつつもしんなりとしており、アスパラはみずみずしさを存分に感じられる味わいに仕上がっている。

 にんじんも芯まで火が通っているおかげか、渋みは一切感じられず、にんじん本来の甘さが強調されている。そして、しいたけも焼きあがることで旨みが凝縮され、香ばしく奥深い味となった。

 この商品は焼肉だけではなく、野菜や魚介類の炉端焼きをする際にも使えるだろう。油を敷くだけで本格的に炉端焼きを楽しめるため、酒飲みにはぴったりのアイテムになるはずだ。

 

 さて、野菜も焼き終わったところで今度は鮭を焼いてみる。今回は説明書のサンプル画像を参考にし、プレートから焼き網に変更して焼くことにした。

 肝心の焼き加減だが、こちらも良好だ。肉や野菜に比べると若干時間がかかるが、魚焼きグリルで焼いたかのような香ばしい焼き鮭が出来上がった。味も申し分なく、自宅で魚を気軽に食べたい方におすすめしたい。

 ただ、焼いている段階で魚の油がかなり出てしまうため、後片付けはやや大変かもしれない。焼き網の下に水を張ったトレイなどを入れておくと、後片付けが楽になるのではないだろうか。

 用意した具材も底を突いたため、最後は冷蔵庫の中に余っていた卵を使って目玉焼きを作ってみた。火の入りが良く、白身が固まったところまでは良かったが、黄身に思うように火が入らず焦った。臨時の対応策としてフライパンの蓋をかぶせたところ、数分後には美味しそうな目玉焼きが完成した。

 なんとか焦げずに作り上げることができて安堵したが、ここで温度調節の機能などが搭載されていればより便利に調理できるだろうと感じた。

 

 さて、使用後の後片付けだが、これには少々手間がかかった。プレートはかなり焦げ付きやすく、スポンジと洗剤だけでは落とし切れない。たわしなどでこすって大分汚れは落ちたが、それでも黒ずんでいる部分が目立つ。また本体の油汚れも多く、使用後は本体全体を隈なく洗う必要があるだろう。

 また、テーブルは油でギトギトになっており、アルコール洗剤などで拭かなければならなかった。室内も焼肉の臭いが充満しているため、換気、消臭剤などを使用して空気をきれいにしたほうがいいだろう。

 このように、使用後の後片付けが少し面倒な印象はあったが、この値段でひとり焼肉を満喫できるのならば、十分に購入する価値はあるといえるだろう。炭やカセットボンベなどの消耗品を必要とせずに、室内で簡単に焼肉ができるメリットは大きい。焼肉ができずに鬱屈としている方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがだろうか。
(文・取材=文月/A4studio)

東出昌大、所属事務所が契約解除も検討か…新恋人発覚で反省なし、要注意人物扱い

「はっきり言って彼は、女優を抱える事務所のマネージャーからすれば、共演する現場では“要注意人物”ですよ」(芸能事務所関係者)

 昨年1月に女優の唐田えりかとの不倫が発覚し、同年7月に前妻で女優の杏と離婚した東出昌大。3人の幼い子供を抱える杏を差し置いて不倫に勤しんでいたということもあり、世間から激しい批判を浴び、本来であれば一定期間の活動休止に追い込まれてもおかしくはない状況であったが、発覚時には連続ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系)がクランクインしており、東出は最終話まで出演。

 その後も、撮影済みだった映画『三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実』や『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の公開が決まっていたことも幸いして、出演作が世に送り出され続けることに。ときには映画の宣伝でバラエティ番組にまで出演し、先月には主演する映画『草の響き』が公開されるなど、芸能活動は継続している。

 一方、唐田も出演する短編映画が9月に公開され、着々と女優業復帰への足掛かりを築きつつある。

「モデル出身で俳優経験ゼロだった東出がたった数年で主演級の俳優になれたのは、俳優としては先輩の杏との出会いが大きかったことに加え、たて続けに良い作品に巡り合えたという幸運も大きい。さらに、あれだけの不祥事を起こしたにもかかわらず、撮影済みだった作品が重なり活動休止を免れたという事実も踏まえると、つくづく“運の良い男”ですよ。俳優が売れるためには“運”というのは非常に大きな要素なので、やはり東出には俳優として“持って生まれた何か”があるのかもしれません」(映画業界関係者)

 そんな東出に先月、新たなスキャンダルが浮上。「週刊文春」(文藝春秋)が、すでに東出には20代の新恋人がおり、コロナ禍の10月には撮影で滞在していた広島にその女性を呼び寄せるという大胆な行動を取っていたと報じたのだ。さらに、東出はその恋人の家に毎日のように通っているという。

 東出の所属事務所ユマニテは「文春」の取材に対し、「現在の東出の状況を考えるとまことに不見識な行動であると言わざるを得ません。東出に関しては事実確認を重ねて、今後の対応を考えてまいります」と異例ともいうべき厳しい口調で応えているが――。

「杏の所属事務所は今勢いに乗る俳優が多く所属する有力事務所のトップコートということもあり、ユマニテとしては対応を一歩間違えると事務所の存亡にかかわる問題だった。さらに東出は当時、放送開始直前のドラマに撮影済の映画、契約中のCMと多くの仕事を抱えており、事務所はその対応に追われ、さらに約2億円の損害賠償金を抱えたにもかかわらず、東出を見捨てなかったわけです。

 そこにきて今度は、との離婚からまだ1年ちょっとしか経っていないなか、新たな恋人をつくり、あろうことかコロナ禍にもかかわらず撮影で滞在中の広島まで呼び寄せるという暴挙に出た。事務所もまったく関知しておらず、さすがに東出との契約解除も真剣に考えたと聞きます。ただ、もし契約を解除して東出の収入がゼロになれば、肩代わりした賠償金を東出から回収できなくなってしまう懸念もあり、とりあえずは働かせることになった。

 しかし今後、ほかの事務所から東出のみならずユマニテ所属俳優との共演NGが出される兆しなどが見られるようになれば、断固たる措置に出ててもおかしくはないでしょう」(芸能事務所関係者)

杏は過酷な日々

 東出が不倫騒動で揺れるなか、『コンフィデンスマンJP』シリーズで共演する長澤まさみが“東出をかばい続けている”という報道も出ていたが――。

「長澤は東出を守りたいわけではなく、自身の代表作となった『コンフィデンスマンJP』という作品を守りたいだけでしょう。杏と同年代の女性として、東出の肩を持って擁護することは普通に考えて“ない”じゃないですか。騒動後、『コンフィデンスマンJP』の現場でも長澤を東出からガードするために長澤の事務所スタッフがかなり神経を使っていたという話も漏れ伝わってくるくらいですから。

 そもそも東出の女好きは有名で、唐田との不倫も、唐田がまだ10代のときに映画共演をきっかけに東出から猛アプローチを仕掛けたことが始まりだった。ある意味で唐田も“惑わされた”という面も否めないわけです。今回の新恋人も、賠償金の返済を優先しなければならない東出のほうが“ヒモ状態”だともいわれており、女性にしてみれば東出には男として惹き付けられる隠れた魅力があるのでしょうね」(同)

 東出の“経済事情”をめぐっては、5月発売の「女性セブン」(小学館)が、東出から杏に対し子供たちの養育費が支払われておらず、さらに東出が杏へ提示している金額が子ども一人につき月1万円だとも報じていたが、業界関係者はいう。

「結局、東出が養育費を払うことになったのか、はたまた杏のほうが拒否したのかは、わかりませんが、賠償金返済の件もあり、今の東出には自由にできるお金が少なく、新恋人にも金銭面でかなり頼っているという話も聞こえてきます」

 ちなみに杏は先月放送のテレビ番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演し、仕事と子育てを両立させるために一日5時間睡眠で過酷な日々を送っていることを明かし、反響を呼んだ。

“懲りない男”東出は、そんな杏の苦労を聞いて何を思うのだろうか――。

(文=編集部)

「野党は批判ばかり」論に騙されるな! 批判こそ野党の仕事 野党ヒアリングがなければ数々の不正が闇に

 本サイトでは昨日5日、衆院選の結果を受けて田崎史郎氏をはじめとする御用ジャーナリストや御用メディア、さらには立憲民主党内部や野党支持者から「野党共闘は失敗」「野党共闘は見直すべき」という声が噴出していることに対し、実際は自民党は「野党共闘」を脅威と捉えており、いま巷間で叫...

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パチンコ「2連で万発も狙える」報告の強力スペックが健闘!新台データ速報10月18日~24日

 去る10月18日は、サミーの『Pモンスターハンター ダブルクロス』、三洋物産の『Pスーパー海物語 IN 沖縄5桜ver.319』、平和の『P JAWS3 LIGHT』と、注目のパチンコ3タイトルがデビューした。

 一狩千猟スペックと銘打たれた『Pモンスターハンター ダブルクロス』は同名人気ゲームをモチーフとした確変ループ&小当りRUSH搭載機で、大当り確率は319.7分の1。初当り時は小当りRUSH濃厚の「ダブルクロスボーナス」、もしくは「緊急クエストボーナス」が発動し、緊急クエストボーナスはモンスター討伐成功で小当りRUSH、討伐失敗時は時短50回の「リベンジクエスト」へ移行する。トータル確変突入割合は51%となる。

 小当りRUSHの獲得期待出玉は約1,650個で、大当り時は通常時と同じく約1,500個の出玉獲得が可能。ひとたび確変を引き当てられれば最低でも初回の出玉と合わせて4,650個程度の報酬が見込めるうえ、その後も電サポ最大20回の「古の挑戦」でモンスターを討伐できれば小当りRUSH+次回大当りの約3,150個が加算され続ける強力な仕様だ。実際に遊技したユーザーからは「2~3連でも万発を狙える」といった声も浮上した。

「沖海」シリーズの最新作『Pスーパー海物語 IN 沖縄5 桜ver.319』は、319.6分の1の初当りを射止めれば100%STへ突入する安心スペック。ST回数は70回、ここでの大当り確率は43.9分の1、残保留4個を含めたST継続率は約80.3%で、ヘソ・電チュー共に大当り振り分けは10R約1,500個→34%、6R約900個→33%、3R約450個→33%となる。
 
 ちなみに、これら2機種に遊タイムは非搭載だ。

 残る『P JAWS3 LIGHT』は昨年11月に登場した『P JAWS3 SHARK PANIC~深淵~』のライトバージョンで、大当り確率は119.8分の1。主に初当り時は「決戦BONUS」を経て電サポ1回+残保留4個の「JAWS PANIC CHALLENGE」へ移行→ここでJAWSを撃破できればミドルタイプと同じく電サポ8回+残保留4個「JAWS PANIC」へ突入(トータル突入率約40%)し、大当り確率が約10.4分の1まで跳ね上がる=継続率約70%の同状態中は、全ての大当りで約1,000個の出玉を得られる。
 
 遊タイム発動条件は大当り後359回転消化。到達後は電サポ100回が付与される。

 パチンコ業界に特化したマーケティング「シーズリサーチ」の新台データ速報(全国版)によると、これら3機種のうち平均稼働時間が長かったのは『Pモンスターハンター ダブルクロス』と『Pスーパー海物語 IN 沖縄5桜ver.319』の2機種。前者は20代・30代からの人気が高く、後者については40代以上、とりわけ60代や70代からも支持を集めているのが大きな特徴と言える。

 一方、『P JAWS3 LIGHT』は平均稼働時間こそ2機種に届かなかったものの、勝率は1番上。客の年代としては30代・40代・50代と中年層の稼働が目立った。

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パチスロ高設定の可能性が高まるも…悲劇!?【濱マモルののほほんコラムVol.121 頂点からの転落】

 嫁さんがなにやら呟きながらスマホをいじっていた。

 どうしたのかと問うたところ、通販サイトでスカジャンを見ていたとのこと。どうやら以前からスカジャンを探していたようで、気に入った1着を見付けたようだ。

 嫁さんは埼玉県熊谷市の出身である。我が街・神奈川県横浜市へ移り住んだ時には「何故、こんなにもアロハシャツとスカジャンを着る人々が多いのだ」と文化の違いに驚いたそうだが、実のところ、嫁さんもアタシと同じく、その手の服装が好み。ただ、アタシが所有する4着のスカジャン、ついでに言うとジャージに刺繍されたスカジャージなどもお気に召さないようで、自分なりの1着を探していたのだという。

 適当な時間に起床し、少し原稿を書いたかと思えば、日が暮れる前から飲み始める毎日。そんな半廃人に文句ひとつ言わずに、いや、ちょっと盛りました、たまに文句を言いながらも12年近く連れ添ってくれているのだから、たまには感謝の意を込めて、そのスカジャンをプレゼントしようかと考えて値段を聞くと2万8,000円とのことだった。

 意外にもリーズナブル。有名ブランドならばその倍以上、ヴィンテージものだったらさらに値は上がるだけに、それくらいの額ならばポチリと購入ボタンを押せばいいじゃない、アタシが買って差し上げますわよ…と言いかけたところで踏みとどまった。何故なら、これから世間はクリスマスシーズン。その後は正月が待っているわけで、容赦なくプレゼントとお年玉をせがむ子供たちのおかげで、お金が猛烈な速度で消えていくからである。

 となると、スカジャンの費用を捻出すべくホールへ出撃するのがスロッター。ホントはいまだ未勝利の『麻雀物語4』、或いは増台で盛り上がる『チバリヨ-30』あたりを攻めたい気持ちをグッとこらえ、熟知した『ハナハナ』シリーズのシマをチェックしていると、2000Gほどの消化でビッグ13回・REG7回、合算出現率が約100分の1という『ツインドラゴンハナハナ-30』を発見した。

 しかも、なんとビッグ後0ゲームヤメ。ハナ打ちにとって87G以内はゾーンであるから、正直、それだけでも打ち気をそそられる状況だ。

 前日は6000G以上の消化で、合算出現率は135分の1。夜な夜な飲みながらパソコンでデータを眺めている限り、当ホールは据え置きもある。神はいた。これは、まさしく天からの思し召しだろうと嬉々として打ち始めると、3千円でREG。続く当りも3千円でREG…と、さらに高設定の可能性が高まったか思えたのだが、以降の展開がどうにもよくないのである。

 大きなハマリこそないものの、じわじわと投資が重なる展開。ボーナスがREGに偏ったというのもあるとはいえ、気が付けば目標金額だった2万8千円以上を溶かしており、ボーナス合算出現率も設定5程度までに転落していた。

 それでも、ベル出現率がやや悪い点を除いて他の要素は依然として高設定のそれ。現在の履歴でも空き台であれば迷わず座るレベルなだけに閉店近くまで打ち続けた結果、3万5千円の敗北となってしまったのである。ちなみに、12回引いたREG中のサイドランプは青3回・黄3回・緑3回・赤3回だった。超6っぽい。

 帰宅してパソコンで改めてデータを確認すると、出玉のピークは打ち始めた瞬間。なんのことはない、頂点で席を立った前任者こそが神であり、スカジャンどころかクリスマスプレゼントさえも危うくなった凡人のアタシは、いつもより強めの酒を流し込んで悲しみを癒したのでありました。

(文=濱マモル)

JRA丸山元気「不可解」後方待機で終戦…京王杯2歳S(G2)ベルウッドブラボー2番人気も見せ場なし

 6日、東京競馬場で行われた京王杯2歳S(G2)は、8番人気の伏兵キングエルメス(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)が勝利。前走のクローバー賞(OP)は1番人気を裏切る敗戦だったが、素質馬がしっかり巻き返した。

 前走は中団からの競馬だったが、この日は2番手からの積極策。+18kgと大きく馬体を増やしていたが、馬体重が戻ったことで本来のパフォーマンスを取り戻した。レース後に坂井瑠星騎手が「前走と違って、明らかに良くなっていたので、正攻法のレースで臨みました」と話した通り、好馬体が積極性に繋がったまさに陣営の勝利と言えるだろう。

 その一方、不可解な後方待機に終始して9着に沈んだのが、2番人気のベルウッドブラボー(牡2歳、美浦・和田雄二厩舎)だ。

 ベルウッドブラボーはデビュー戦こそ3着に敗れたが、未勝利戦を楽勝すると、8月のダリア賞(OP)であっさりと連勝。今回と同じ左回りの芝1400mのオープンを勝った実績が考慮され、2番人気の支持を集めていた。

 しかし、レースでは3番手から抜け出した前走のような積極性は見られず、後方からの競馬。12番手で最後の直線を迎えたが、前残りのスローペースでは出番なしか。9着でレースを終えている。

 この結果に納得できないのは、ベルウッドブラボーを応援していたファンだろう。デビューから3戦はM.デムーロ騎手が騎乗して、いずれも好位からの競馬だったが、この日は丸山元気騎手に乗り替わりとなっていた。

 それだけにレース後には、SNSや掲示板で「なぜ、後方から…」「あんな位置で届くわけない」「デムーロが乗っていれば」など、丸山騎手の騎乗への疑問が続々……。中には「次はデムーロで」「丸山に乗り替わりの時点で切るべきだった」という厳しい声もあった。

「うーん……スタートはそこまで悪くなかったんですが、すぐに隣にいたセルバーグに前に入られてポジションを取りに行けなくなってしまいました。レース後に丸山騎手が『外に張っていた』と指摘した通り、折り合いをつけて走るのもなかなか苦労していた印象。上位陣は軒並み前にいた馬だけに、不完全燃焼のレースになってしまいましたね。

前走まで騎乗していたデムーロ騎手が10番人気のジャスパークローネに騎乗していただけに、ベルウッドブラボーに乗る選択肢もあったと思いますが、前者は非常に乗り難しい馬で陣営も乗り慣れたデムーロ騎手への思いが強かったのかと思います」(競馬記者)

 レース後、「新馬戦の前は、そんなこと(外に張ること)はなかったのですが……」と最後まで首を傾げる他なかった丸山騎手。これが本来のベルウッドブラボーの走りではないことは明らかだけに、次走見直してみたい1頭だ。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

JRA武豊、武幸四郎調教師を「裏切り」の予感…!? ウォーターナビレラ3連勝で阪神ジュベナイルF(G1)主役候補に浮上も、胸中には「あの馬」?

 6日、阪神競馬場で行われたファンタジーS(G3)は、2番人気のウォーターナビレラ(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎)が勝利。武幸四郎調教師は2019年3月のファルコンS(G3)に続く嬉しい重賞2勝目、兄・武豊騎手とのコンビで初めての重賞勝利となった。

 10頭立て、芝1400mのレース。好スタートを決めたウォーターナビレラは、ハナを主張したナムラデイリリーを行かせる形の2番手からの競馬。掛かり気味に後続を離して逃げるナムラデイリリーが刻んだタイムは600m通過が34.4秒とまずまずの流れだった。

 ナムラデイリリー先頭のまま最後の直線を迎えると、ウォーターナビレラとナムラクレアが併せ馬の形で一気に先頭争いへ。1、2番人気2頭の叩き合いになるかと思われたが、最後はウォーターナビレラが力強く抜け出してデビュー3連勝を飾った。

 昨年のメイケイエールに続く連覇を決めた武豊騎手は「(実弟の武幸四郎調教師との重賞制覇は)初めてですし、よかったです。母親が喜んでいるんじゃないですかね」と感慨深いコメント。新種牡馬シルバーステートの産駒が、無敗のまま12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)の有力候補に躍り出た。

 競馬界を代表する兄弟コンビが送り出すウォーターナビレラだけに、本番でも大きな注目を集めそうだが、その一方で複雑なのは武豊騎手ではないだろうか。

「武豊騎手にはデビュー戦から手綱を取って9月の野路菊S(OP)を勝ったロンというお手馬がおり、阪神ジュベナイルFへの出走が濃厚です。

野路菊Sで牡馬相手に4馬身差で圧勝した上に、オーナーが親交の深いキーファーズということもあって、武豊騎手は当初ロンで2歳女王決定戦に挑むつもりだったと思いますが、ウォーターナビレラの出現は嬉しい誤算でしょうね」(競馬記者)

「とてもセンスのある馬で、いいポジションでレースできました。まだ負けていない馬。強いですよ。まだまだ、もっと強くなりそうな馬です」

 レース後、そうウォーターナビレラを絶賛した武豊騎手。果たして、レジェンドにとって無敗の女王候補は心強い味方となるのか、それとも厄介な難敵となるのか。12月の女王決定戦に、また一つ興味深い要素が生まれた。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

あの名曲、本当のオリジナルは完全に別物!長年培われた印象を根底から覆す大発見

 17世紀に活躍し、現在は展覧会を開けば大人気のオランダの画家といえば、「ヨハネス・フェルメール」と即答できる方も多いと思います。そんなフェルメールの現存する作品は、たった35点程度といわれており、それも世界中の美術館に散らばっているので、なかなか見る機会が限られている幻の画家です。

 フェルメールが活躍していた頃のオランダは、絵画の巨匠たちがあふれかえっている時代です。それまでのヨーロッパでは、絵といえばキリスト教の宗教画ばかりでしたが、宗教革命が起こり、プロテスタントが主流となったオランダでは、宗教画の需要はなくなってしまいました。

 プロテスタントではキリスト以外の聖人を認めておらず、聖母マリアでさえ“キリストの母でしかない”という位置づけであり、キリスト自体の絵画や彫像もあまりないので、これまで宗教画を描いて生計を成り立たせていた画家たちは仕事にあぶれてしまいます。そこで、貴族やお金持ちの商人たちから肖像画などの依頼を受けて生計を立てることにしたのです。

 これが、フェルメールやレンブラントなどが活躍した17世紀のオランダに肖像画が多い理由です。ちなみに、この時代のオランダはとても裕福で、パトロンとなって肖像画を描かせる商人がたくさんいました。その背景には当時、鎖国していた日本がオランダとだけは出島を通じて貿易をしたこともあるそうです。江戸時代には、世界の銀の産出量の3分の1を掘り出していた石見銀山の銀がオランダに流れており、オランダは莫大な利益を得ていたのです。

 そんななかフェルメールは、15人も子供を産んだ妻の大金持ちの母親から援助を受けたり、自分自身も父親の家業を引き継いで酒場兼宿屋を経営したりして、それなりに稼いでいました。晩年には困窮するもののパトロンにも恵まれ、年に2~3枚の絵をじっくりと、大変高価な絵の具を使いながら好きに描くことができたのです。

 そんなフェルメールの傑作に、『窓辺で手紙を読む女』があります。この絵画は、ドイツのザクセン王の所有物になったのち、数奇な運命をたどります。第二次世界大戦中には、絵画好きなヒトラーにより戦禍を逃れるためにスイスに隠されます。戦後、ソビエト軍に接収され、ずいぶんたってからドイツに返還されました。

 このような歴史に翻弄されましたが絵の内容は、簡素な部屋の窓辺で若い女性が手紙を読んでいるだけです。部屋の壁も、絵一つ飾っていない茶色くすすけた白壁で、この女性の身分や生活レベルを感じさせます。そんな女性が真剣に読んでいる手紙は、どのような内容なのかと、想像力をかきたてられる名画でした。

 道ならぬ恋をしている女性が人目を避けて、装飾もないような貧しい自室で密やかに、恋人からの手紙を読んでいるのではないかとか、最近ぱったりと連絡が途絶えた身分が違う相手から、まだ愛されていた頃にもらった手紙を、一縷の望みをつないで読んでいるのではないかなどと想像を膨らますことができたのも、この貧しささえ感じさせる白壁のおかげでした。

「名画でした」「白壁のおかげでした」と過去形で書きましたが、もちろん、今もなお名画であることに変わりありません。しかし、この女性に独特な印象を与え、鑑賞者の想像力を高めていたすすけた白壁は、どうやらフェルメールが死んだあとに、誰かによって上塗りされたものであるということがわかったのです。

 そこで、3年ほど前から修復作業を始めたところ、今年になって大きなキューピッドの絵が現れ、世界中の絵画ファンをあっと言わせる大事件となりました。しかも、このキューピッドは、放たれた相手が瞬く間に恋に落ちてしまう魔法の矢を持っていたことから、この絵は“若い女性がラブレターをもらい、心ときめきながら恋に落ちていく話”のように見えてきます。不倫や恋人に飽きられた哀愁の女性の姿ではなく、これから始まる幸せな恋愛の時間すら感じるのです。

 しかし、幸せな恋愛よりも、秘められた恋のほうが興味を湧かせられますし、むしろ「白壁のほうがよかった」と思う人も多いのではないかと思います。

オリジナルの楽譜の発見で、イメージが覆された名曲

 オーケストラ曲にも、似たようなエピソードがあります。

 それはドイツロマン派の巨匠・メンデルスゾーンが作曲した『ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲』です。普通の協奏曲は、ヴァイオリンのみか、ピアノのみに対してオーケストラが伴奏するのですが、この曲は変わっていて、花形楽器を2つとも揃え、しかもオーケストラは弦楽器のみです。管楽器や打楽器が入った派手派手しい協奏曲が通常のなかで、弦楽器のみの特殊なオーケストラ編成によって、素朴で落ち着いたサウンドを醸し出し、長い間、多くの観客を楽しませてきました。

 またもや、「楽しませてきました」と過去形で書きましたが、この曲にもフェルメールの『窓辺で手紙を読む女』と同じような大発見があったのです。伴奏は弦楽器だけだと思われていましたが、管楽器や打楽器の楽譜が発見されたのです。それにより、ソリストだけが弾いていると思っていた場所にフルートのソロが加わるなど、最初から最後まで、まったく違い、むしろ派手な印象の音楽になりました。1823年に作曲され、その後、不完全な姿で演奏され続けてきたこの名曲が、1999年になって“本当の姿”で演奏されたのです。

 とはいえ、その後も弦楽器だけで演奏することが多いのです。もちろん、新しい発見を知らない方もいらっしゃるとは思いますが、ピアノとヴァイオリンと弦楽オーケストラのサウンドを頭にインプットしてしまっている方が多いので、今さら変えることができないからなのかもしれません。また、弦楽器のみのオーケストラにとっては、管楽器や打楽器が要らない貴重な協奏曲でもあります。むしろ、管楽器・打楽器の楽譜など発見されないほうがよかったのかもしれないという点は、フェルメールの絵画と同様でしょう。

 ちなみに、僕が初めてこの協奏曲を指揮したのはフィンランドのオーケストラでした。その際、発見されたばかりの管打楽器が入ったオリジナルで演奏したこともあり、僕の場合は、弦楽器のみのバージョンでは音がいっぱい抜けているように感じてしまうのです。

 余談ですが、修復が完了したフェルメールの『窓辺で手紙を読む女』は来年1月22日から東京都美術館(上野公園)で開催される「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」において、来日公開されるそうです。

(文=篠崎靖男/指揮者)

●篠﨑靖男
 桐朋学園大学卒業。1993年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。その後ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2000年シベリウス国際指揮者コンクール第2位受賞。
 2001年より2004年までロサンゼルス・フィルの副指揮者を務めた後、英ロンドンに本拠を移してヨーロッパを中心に活躍。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ボーンマス交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団など、各国の主要オーケストラを指揮。
 2007年にフィンランド・キュミ・シンフォニエッタの芸術監督・首席指揮者に就任。7年半にわたり意欲的な活動でオーケストラの目覚ましい発展に尽力し、2014年7月に勇退。
 国内でも主要なオーケストラに登場。なかでも2014年9月よりミュージック・アドバイザー、2015年9月から常任指揮者を務めた静岡交響楽団では、2018年3月に退任するまで正統的なスタイルとダイナミックな指揮で観客を魅了、「新しい静響」の発展に大きな足跡を残した。
 現在は、日本はもちろん、世界中で活躍している。エガミ・アートオフィス所属
オフィシャル・ホームページ http://www.yasuoshinozaki.com/