パチスロ「V入賞で爆乗せ」ゲーム数が倍になる激アツ仕様! 初当りから“大量出玉”を狙える人気タイアップ機を振り返り!

「思い出深いマシン」や「印象に残っている機種」を取り上げる本コラム。今回は、大人気ロボットアニメとのタイアップ機『蒼穹のファフナー』について書いていく。まずはスペックやゲーム性について紹介しよう。

 2014年12月にリリースされた本機は、純増約2.2枚のART「蒼穹作戦」と「蒼穹BONUS」で出玉を伸ばすART機。通常時は、規定G数消化やレア役成立など突入抽選を行うCZ「乙姫覚醒ゾーン」「Vバトル」でARTを目指すゲーム性となっている。

 15G固定の自力解除ゾーン「乙姫覚醒ゾーン」は、ショートフリーズ発生で「CHANCE」を獲得し、最終ゲームにCHANCEの数だけARTの抽選を行う(1個につき約9%)。

  一方の「Vバトル」は、味方キャラクターが敗北するまでに「V図柄」を揃えることができれば、画面上部に備わっている「ルガーランス役物」から玉が発射→V入賞成功で150G以上のARTが確定となる。

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 ART初当り時は必ず上乗せ特化ゾーン「乙姫チャンス」からスタート。赤7が揃う度にゲーム数が加算されていく。なお、赤7揃いの最低保証は3回、継続率は最大85%となっている。

 ART中はレア役(同化ベル含む)で「直乗せ」「蒼穹ボーナス」「エピソードミッション」「フェストゥムラッシュ」の抽選を行っており、特に上乗せ特化ゾーン「フェストゥムラッシュ」は大量上乗せの大チャンス。消化中は、毎ゲーム上乗せ&上乗せゲーム数のランクアップを行い、終了後に突入する「蒼穹チャンス」で成功(役物入賞)できれば、獲得したゲーム数が倍になるのだ。

 とここまでスペックについて紹介してきたが、筆者自身、本機で大量出玉を獲得することはできなかったが、筐体のインパクトがとても印象に残っている。リリース当時は「すごい派手な筐体だな……」と、役物がクルクル回っている本機の見た目に感銘を受けた。

 もちろん、筐体に限らずスペックやゲーム性も魅力的だ。本機の醍醐味である「Vバトル」は非常に斬新で、先述した通り、消化中はV図柄揃いで玉が発射→役物でV入賞を目指すゲーム性となっているのだが、その玉の動きを見ているとパチンコの羽根モノのようなドキドキ感を味わえる。仕様上、V入賞はあくまで“演出”となっているが、それでもクセになってしまうのだ。

 そんな本機だが、すでに撤去済み。もうホールで打つことはできないが、2019年10月にリリースされた後継機『蒼穹のファフナー EXODUS』であれば打つことが可能だ。その後継機にも「Vバトル」が搭載されているため、機会があれば打ちたいと思う。

(文=ひろ吉)

<著者プロフィール>

 IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。

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 創作物には完全にゼロから生み出されたものもあれば、何か既存のモノを参考にして創り出したというものもある。いわゆる「元ネタ」というような呼ばれ方をするが、それは特に映画の分野で顕著に表れている印象だ。

「ハムレット」(=ディズニーの「ライオンキング」)や「オデュッセイア」(=コーエン兄弟の「オー・ブラザー!」)のような古典やブラッド・ピット主演の衝撃的なラストシーンが話題となった「セブン」における聖書の引用は基本的な例となるが、「攻殻機動隊」から影響を受けた「マトリックス」や今敏の「パプリカ」がインスピレーションとなったクリストファー・ノーランの「インセプション」など、アニメが元ネタになった事例もある。

 パチンコで有名なのは『ギンギラパラダイス』。ご存知『海物語』の元ネタとなっているが、あとで振り返るとこの機種からこのタイトルが派生したのではないかと思えるような機種も存在する。

 それが藤商事の『CR怨み屋本舗』で、このマシンはいまや藤商事を支える看板機種のひとつである『地獄少女』からコンセプト的につながったものとなっている。その名も「藤商事のお仕置きシリーズ第2弾」。

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 2000年初頭からはじまったタイアップマシンの影響によりパチンコ化コンテンツはよりマニアックになっていく。アニメファンにはおなじみだが一般的にはあまり知られていないようなコンテンツをディグりだし、ヒットしたタイアップと同じような方向性でマイナーなタイトルに行き着くこともしばしば起こる。

「怨み屋本舗」はビジネスジャンプで人気のマンガで、復讐の代行を行うダークな内容。テレビドラマ化されたことはあるがアニメーションとして映像化されていないので、本機をもって独自に制作。つまりパチンコ発のアニメ化となっているという点でも注目である。

 大当り確率が1/319のミドルタイプでV-STシステムを採用。突入率51%、継続率約77%のロングST(140回)のスペックとなっている。右打ち中は69%で16ラウンド約1872発の出玉を獲得できる破壊力たっぷりの出玉性能が武器となる。

 演出としては『地獄少女』同様に怨み屋が悪人制裁を下すことができれば大当りの勧善懲悪パターンで原作を知らない打ち手も理解しやすい構図である。エピソードリーチに発展すれば大当りの期待度は最高潮。

 ほかに特徴的な演出として「保留選択」機能を搭載。待機画面で6つの保留モードを選択でき、選んだ保留によって専用の演出が発生するなどゲーム性に彩りが与えられるようになっている。

 ただ、お仕置きシリーズは『CRリング』に端を発した「ホラーパチンコ」のような成功を築くことができなかった。しかし、そうなったおかげで逆にレアなマシンとなり、一部のファンには香ばしい機種として存在感を発揮したのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

JRAホープフルS(G1)三浦皇成「悪夢の大逸走」から1年。G1初制覇への“大航海”がついにフィナーレ⁉ 掴めるか、どん底からのワンピース

 今から1年前のホープフルS(G1)で事件は起こった。

 当時1番人気は、東京スポーツ杯2歳S(当時G3)を快勝したダノンザキッド。2番人気には芙蓉S(OP)で圧勝したランドオブリバティ。3番人気にはアイビーS(L)を勝ったオーソクレースが続き、この3頭による三強対決と見られていた。

 その中で三浦皇成騎手は、2番人気に支持されたランドオブリバティに騎乗。競馬ファンや多くの関係者も、三浦騎手にG1初制覇の瞬間が訪れるかもしれないと期待していたなかで、ついにそのゲートが開かれた。

 スタートは決して良くはなかったが、行きたがるランドオブリバティの気分を優先し、押し出されるようにハナを切る展開に。道中も先頭で後続を引っ張ると、折り合いに専念。

 最終4コーナーでは有力馬を後ろに感じながらも、手応え良く最後のラストスパートに差し掛かるその瞬間、「悪夢」は起こった。三浦騎手を乗せたランドオブリバティが突然外ラチ目掛けて逸走。最後は外ラチ沿いで三浦騎手を振り落とし、競走中止となったのだ。

 この「悪夢の大逸走」に、ネット上では「ふざけんな」「下手くそ」など三浦騎手には容赦ないバッシングが飛び交った。管理する鹿戸雄一調教師も「話にならない」(『デイリースポーツ』より引用)と辛辣なコメントを残しており、人馬への期待が大きかった分、後味の悪い結果となってしまった。抜群の手応えでG1初制覇まで残り400mというところまで迫っていただけに三浦騎手にとっても、あまりにも痛すぎる敗戦だったに違いない。

 そんな昨年の無念を晴らすべく、今年はグランドライン(牡2、美浦・高木登厩舎)で参戦する三浦騎手。昨年よりも人気にはならなさそうで、幾分気楽な気持ちで臨めるだろう。

 グランドラインは、デビューから5戦すべてに三浦騎手が騎乗。新馬戦は東京の芝マイル戦で5着に敗れるが、次走の未勝利戦は福島の1800m戦ですぐに勝ち上がりを決めた。その後新潟2歳S(G3)に進んだが、こちらは見せ場なく8着と惨敗している。

 その後、活路を中距離に求めてからは内容が一変した。

 初の2000mとなった芙蓉Sでは、同じくホープフルSに出走予定のラーグルフとクビ差の接戦を演じ2着。そして前走は、近年ではレイデオロやジェネラーレウーノなども勝った葉牡丹賞(1勝クラス)に出走し3着と好走した。

 一見、成績はパッとしないが、この馬の特徴はハッキリしている。惨敗をしているのは東京と新潟の左回りのマイル戦で、さらに外枠。一方、好走している右の小回りコースでは内枠で(1-1-1-0)と堅実に走っている。前走、前々走ともに惜敗したがタイム差もなく、内枠ならなおさら楽しみだ。

 グランドラインを所有するラ・メールは、フランス語で「海」という意味だ。これを聞いてピンとくる方もいるかもしれない。馬名の「グランドライン」や「海」という文字から、あの『週刊少年ジャンプ』(集英社)の大ヒット漫画『ONE PIECE(ワンピース)』を思い浮かべる方も多いのではないか。

 長く険しい航海を歩む三浦騎手にとっては、“グランドライン”(=偉大なる航路)に乗って“ワンピース”(=ひとつなぎの大秘宝)を掴む絶好の舞台が整った。

 あの「悪夢の大逸走」から1年。第二の「武豊」と呼ばれた三浦騎手も、気付けば今年14年目にして、いまだG1未勝利だ。2016年には落馬事故により大怪我を負い、1年間の休養を余儀なくされ、一時は引退までよぎったという。そんな苦労人が、昨年の「大逸走」からのリベンジを見せてくれることに期待したい。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

JRA「ショックからいまだに立ち直れていません」あの名物アナが「馬名間違え事件」についてコメント。来年クラシックの主役にまさかの黒歴史

 2021年も、残り1週間を切った。競馬界では26日に有馬記念(G1)、28日にはホープフルS(G1)が行われる。さらに29日には南関東の東京大賞典(G1)も残っており、競馬ファンには例年通り慌ただしい年末が待っている。

 そんななか、『netkeiba.com』の自身のコラム『競馬最前線』で、この1年間を振り返ったのがフリーアナウンサーの矢野吉彦氏だ。

 競馬ファンの間では、土曜日午後にテレビ東京で放送されている「ウイニング競馬」の実況担当として、なじみ深い名物アナウンサーでもある矢野アナ。例年なら「私の競馬10大ニュース」として年末にその年のトピックを10個取り上げているこのコラムだが、今年は「コロナ禍中でいろいろな制約を受けて」、10個の選定にも苦労したようだ。

 今年は「私の競馬“重大”ニュース」と題して、矢野アナが真っ先に挙げたのが「1年半以上にわたって現場実況から遠ざかっていた」ことによる苦労だ。現場ではなく、モニター実況に慣れきってしまったことで思わぬ“副作用”もあったという。

「現場復帰後は、双眼鏡、モニター、肉眼と視線を動かすタイミング」をうまくつかめなかったという矢野氏。自身を戒めるようにあの「東スポ杯馬名間違え事件」を振り返った。

 まだ記憶に新しいファンも多いだろう。先月11月に行われた2歳馬による出世レースの一つ、東京スポーツ杯2歳S(G2)。今年からG2に格上げされ、注目度も高かった。

 このレースで1番人気に応えたのが、来年の牡馬クラシック戦線を見据えるイクイノックス(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)だった。C.ルメール騎手を背に道中後方で脚をためると、東京の長い直線を鋭く伸びて、2馬身半差の完勝劇を収めた。

 土曜日のメインで行われたこのレース。もちろん矢野アナも『ウイニング競馬』内で実況を担当していた。

 そして、矢野アナが痛恨のミスを犯してしまったのは最後の直線。大外から迫り来る「イクイノックス」をなんと、「イクノイックス」と呼んでしまったのだ。しかも、それが勝ち馬だっただけに、ゴール前では「イクノイックス」を連呼する羽目になり、余計に悪目立ちしてしまった……。

 実はこのレース前、矢野アナは「『これは間違えそうだな』と思って、要注意の文字を赤マルで囲んでおいた」という。にもかかわらず「喋り始めたら間違っていることに全く気がつかなかった」ようだ。

 実況アナとして絶対にしてはいけないミスの一つだが、かつて「イクノ」冠名があったことも影響したかもしれない。SNSなどでは、「俺もイクノイックスだと思っていた」というファンも少なくなかった。かくいう筆者もデビュー戦前までは「イクノイックス」だと思い込んでいたのだが……。

 矢野アナは「ハッキリ言って、このショックからいまだに立ち直れていません」と1か月以上前の出来事が今も尾を引いているようだ。それでも不慣れなコロナ禍での実況で「何とか状況を打開しなければと奮闘しています」と前を向いた。

 このミスを糧に、矢野アナの更なる活躍、名実況に期待したい。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

日産・ルノー・三菱自連合、時価総額が半減…遠い再建、ゴーン長期独裁の後遺症

 日産自動車カルロス・ゴーン被告が逮捕されてから11月19日で3年が経った。仏ルノーと三菱自動車を加えた日産の日仏連合の時価総額の合計は18年初めに10兆円に迫り、ピークを記録したが、足元では半分まで下がった。3社のトップであったゴーン被告の逮捕後、日仏連合の評価は下がり続けた。

 会社法違反(特別背任)などの罪に問われ保釈中にレバノンに逃亡したゴーン氏は、朝日新聞のインタビューに応じ、10月12日付「朝日新聞デジタル」記事はその内容について次のように報じている。

<ゴーン元会長はルノーと日産の関係について「仏当局は合併を望んだが経営の観点から反対した」と述べた。合併ではなく持ち株会社のもとでの経営統合を検討していたという。ルノーと日産に加え、欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズの参加も探っていたことを明かした>

 また、12月16日付「日経ビジネス」電子版の単独インタビュー記事では、日産・三菱自動車連合の現状に対して「機能不全に陥っている」と切って捨てた。

“独裁者”ゴーン氏を追放した日産がまず推進したのが、ガバナンスの改善だった。トップに立った西川廣人氏はゴーン氏と同じ報酬問題(報酬の隠蔽)で辞任する。新たなトップが決まるまでの暫定社長だった山内康裕氏、19年12月に社長に就任した内田誠氏とわずか1年の間に3人もトップが交代した。

 外部の専門家らを含むガバナンス改善特別委員会は「ゴーン氏に逆らえない社内風土」など問題点を指摘した。委員会の報告を受け、日産は顧問や相談役を廃止した。18年3月期までは取締役全体の人数は9人だったが、社外取締役は3人しかいなかった。それが、現在は12人のうち7人が社外取締役である。ゴーンの長期独裁体制の反省を踏まえ、外部の視点を重視した経営の監視が強まった。

 指名委員会等設置会社への移行でガバナンスの強化を目指す日産は、筆頭株主の仏ルノーとの協議の末、指名委員会にジャンドミニク・スナール、監査委員会にピエール・フルーリォの2人が入った。三菱自動車でもゴーン色が薄まった。日産との提携を実現させた益子修前会長(三菱商事出身)に代わって、加藤隆雄社長が陣頭指揮を執る。ルノーも仏ミシュランから転じたジャンドミニク・スナール会長と独フォルクスワーゲン(VW)傘下のセアト(スペイン)から招いたルカ・デメオCEOが経営の舵を取る。

脱エンジンで正念場を乗り切るのか

 強力なリーダーシップで3社連合を引っ張るのではなく、会議体「AOB(アライアンス・オペレーティング・ボード)」で、電気自動車(EV)の基幹部品の共通化など具体的な協業案件を話し合っている。

 日産は今後5年間で2兆円を投資することを柱とする長期ビジョン「日産アンビション2030」を発表した。EVなど電動車の販売割合を引き上げ、30年度までに車種ベースで5割以上とする。重要部品となる全固体電池の開発も加速させる。

 日産は、ようやく反転攻勢に出る準備が整った。日仏3社連合が本物となって機能するのか。市場の信頼を取り戻すための正念場が続く。

(文=編集部)

「シミが消える」喧伝する化粧品は虚偽…医師が断言「市販品でシミは消せない」

「シミが消える」と謳う化粧品が、勝手に「ニベア」と混ぜることを推奨し、ニベア販売元のニベア花王が注意喚起するという異例の事態に発展した。

 広告としても違法の疑いがある上に、医学的に根拠のない効果効能を謳っている点は、かなり悪質である。女性が美しくありたいという気持ちに訴求する虚偽の広告は、インターネット上で散見される。美容医療の専門家は、こういった現状をどう見ているのか。

 麹町皮ふ科・形成外科クリニック院長の苅部淳医師は、市販の薬品やクリームなどでシミが消えることはあるはずがないと語気を強める。

「市販薬は、副作用が出るのを極力抑えてあるので、効果としても非常に薄いのです。化粧品は医薬品医療機器等法という法律で『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌ぼうを変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの』と定義されています」

 苅部医師が言うように、市販のクリームや美容液でシミが落ちることはありえない。実際に苅部医師の運営するクリニックでは、シミの治療には医薬品や美容医療の施術を行うという。

「美容皮膚科医はレーザーやターンオーバーを促すビタミンAの誘導体、シミをつくるのを抑制するハイドロキノンなど医療薬品を使って治療します。

 皮膚の基底層にメラノサイトという色素細胞が存在し、そのメラノサイトが紫外線から細胞核を守るためにメラニンをつくる働きがあります。肌が刺激を受けたり、紫外線を浴びると、メラニンをつくり出します。若い方ですと28日周期でターンオーバーが行われ、最終的には角質となってメラニン色素も剥がれ落ちますが、紫外線などによってメラニンが過剰に生じると肌のターンオーバーが追いつかなくなり、皮膚にメラニン色素が残り、それらがシミとなります。シミは細胞の中に残ってしまったゴミのようなもので、細胞を破壊するか剥がし落とすしか消す方法はありません」

 一般の化粧品に関して「シミが消える」と謳う広告は、ほぼすべて「虚偽」と思っていいだろう。問題となった広告では、美容液とニベアを混ぜることを推奨しているが、異なる化粧品を安易に混ぜることも望ましくない。

「それぞれに含まれる成分が混ぜることによって反応し、効果が低下したり、肌のトラブルが起きる可能性もあります」

 肌に化粧品を重ねて塗布していく場合は、その都度、肌に成分が浸透していくため、混ぜて塗る場合とは異なる。SNSなどに溢れる虚偽の広告を信じ、思わぬ肌トラブルなどを招くことがないよう、化粧品を正しく使用することが重要だ。化粧品の容器や箱、箱の中のパンフレットなどには「使用説明書」があり、その化粧品の特徴や使用方法、使用上の注意などが詳しく書かれている。化粧品を使用する際は必ず説明文をよく読み、使用してほしい。

(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)

吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

『青天を衝け』なぜ勝海舟は出てこなかったのか?絶妙だった幕末期の描き方

 今年2月、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)にかなり不安があるとして、いくつかの懸念される点について述べた。本稿では、1年を通じて同作を見続けた結果、これらの懸念がどのように払拭されたのか、されなかったのか、ということについて私見を述べていきたい。

(1)幕末期の描かれ方について

 やはり幕末期というのは人気があるが、特筆すべきものとしては「徳川慶喜から見た幕末」という視点である。これは大河ドラマにおいてはなかなかないもので、そのためか幕末モノの定番である坂本龍馬などの人物が大胆にカットされている。

 また、薩長の若き志士たちの群像とか、会津をはじめとした東北諸藩の悲劇といった描写もほとんどなく、代わりに、いわゆる飯能戦争というマイナーな事件、ただし、渋沢家にとっては跡継ぎとしていた平九郎を失うという大きな事柄を扱っている。この「渋沢家の幕末」という視点とも表裏一体の形で物語が展開されていき、やがて、その二つの視点が栄一によってつながっていくのには不思議なカタルシスがあった。

 また、近代以降、特に『徳川慶喜公伝』編纂の過程で配せられてきた伏線が見事に回収された点は、まさに「快なり」と言えるものであったように思う。如上の点から、どうしても幕末編がボリューミーになってしまったのは致し方ないと思われた。あと、さらにはコロナ対応や東京五輪開催の関係で話数が少ないという事情もあり、それを考えると満足するべきものであった。

(2)渋沢栄一の描かれ方について

 渋沢栄一は、特に幕末期については、本人の意に反して「志士」としてはあまり活躍している人物ではなく、“ワナビー志士”どまりで空回りする青年にすぎなかった。これが、一橋家の仕官と洋行によって覚醒したかのように、有為の人材となっていく過程がきちんと描かれていて好感が持てた。

 また、一方で家庭人として至らない部分についても、不必要に貶めず、品位を失わないギリギリのところに留めていたように思う。渋沢は、その著書『論語と算盤』の中で、豊臣秀吉の欠点の一つとして「家道の齊(ととの)はなかった事」を挙げているが、同文中において自身も「口はばったく申し上げて誇り得ぬ一人」とし、「致し方のない次第で、余り酷に責むべきではなからうと思ふ」と自己弁護を並べており、その自覚は大いにあったのであろう。

 ただ、それを素直に認めているあたりに、この人物における一種のかわいげのようなものを看取できるが、主演の吉沢亮氏の好演の中にも、多くそれを見ることができた。

(3)明治以降の描かれ方について

 渋沢栄一が「日本資本主義の父」として活躍するのは、主として明治以降のことである。第一国立銀行の設立や500社にものぼる企業の設立にかかわるなど、その事業は多岐に及ぶ。これを描ききれるかという点を懸念したのであるが、やはり、かなりの部分が省略されてしまっていた。特に半島経営などの部分はセンシティブであることもあってか、概ね描かれずに終わっている。

 一方で、幕臣たちのその後については、徳川慶喜を中心に要所要所で描かれていたように思う。ただ、個人的に不思議に感じたのは、勝海舟が出てこなかった点である。明治以降、徳川家の維持や名誉回復のために運動し、静岡の開発にも大きな関与を見せた人物なので登場するかと思われたが、さにあらずで、何か理由があるのだろうかと首をひねったところである。

 また、軍人ではないため、戦争での勝利などによるカタルシスは望めない点については、逆に渋沢栄一の「平和主義者」としての部分を強く出すことを利用したのは、うまいやりかたであったように思われる。

意外に高評価だった徳川家康の解説

 振り返って考えるに、近年の大河ドラマの中では良作であったように思う。難しい時代、また人物をモチーフに、ここまで魅力的な作品に仕上がったのは素直に評価するべきである。

 また、意外にも解説の徳川家康(北大路欣也)が良かった。筆者は「徳川家康を出すというのは少し違う気がするし、それで『ならば見るか』となる戦国ファンはいないのではあるまいか」と懐疑的であったのだが、蓋を開けてみれば、多くが不案内かつ非常に速いスピードで移り変わる時代について、わかりやすい説明がなされたのは、同作から視聴者が振り落とされることを大いに抑止したであろう。

 NHK大河ドラマでは、今年は「武家政権の終わり」、来年は「武家政権の始まり」について描かれるし、徳川家康は鎌倉期の歴史書である『吾妻鏡』の愛読者でもあったので、来年も登場させて、そのまま再来年の『どうする家康』につないではどうだろうか。

 さて、『青天を衝け』も残すところあと1回となった。次回予告を見る限り、関東大震災とその復興、渋沢栄一のラジオ演説、そして、その死については描かれるようである。あとは、昭和天皇との単独での「御陪食」についても出てくるか否かというところであろう。その死の直前に発生した満洲事変についても、触れられるのではあるまいか。それは戦争が起こるたびに体調を崩す旨のセリフがあったからで、このあたりを伏線として用いてくるのではないだろうか。

 また、最終回にも徳川家康が登場するとのことなので、「権現様」がどのような言葉を栄一にかけるのか、興味の尽きないところである。ともあれ、十分に楽しめる作品であったように思う。関わったすべての方に謝辞を申し上げたい。

(文=井戸恵午/ライター)

第1部最終話が物議を醸す『真犯人フラグ』を“それでも最後まで見る”人が多い理由

 12月19日夜に放送された『真犯人フラグ』(日本テレビ系)第1部最終話の評判が芳しくない。

 ネットメディアの記事は、「衝撃ラストに驚きの声続出」「衝撃ラストに視聴者混乱」「衝撃の証言に『鳥肌立った』の声」などと、忖度的な見出しを掲げているが、それぞれのコメント欄は大荒れ(以下、原文ママ)。

「内容の薄さに愕然とします。ストーリーが全くなく、突如と現れる物事に強い違和感が生まれます。西島さんを活かしきっていない内容にガッカリです」

「どこまで引っ張るの…、付いて行くのが疲れてきたよ。視聴者も離れちゃうんじゃないの? 後から後から新しいあやしい人が出てきて、考察も何もあったもんじゃない」

「無理があるというか、これまでの9話なんだったの?て展開」

「西島秀俊さんが好きでみていますが、何故か見終わると疲れます。次回には進展あるのかなぁと期待していたけど挫折しました」

「3ヶ月掛けて何も進展がなかった。全くと言っていい程。登場人物が徐々に増え、謎も増やしていくだけ」

「昨日はちっとも第一部最終回でもなんでもなく騙された気分。上島竜兵とかキャラ増えて伏線余計に散らばった」

 決して大げさではなく、こんなコメントばかりなのだ。

視聴者を怒らせている3つの戦略

 そのなかには、2日前に放送された同じ長編ミステリーの『最愛』(TBS系)最終話と比べる声も目立つ。

「『最愛』はキャストも脚本も素晴らしくワンクールで綺麗にまとめたドラマだと思います。それに引き換え、こちらはキャストは良いのに」

「酷い。ネットを沸かせたドラマとつい比較してしまう。人間を舐めて掛かっているドラマだと感じてしまう。一方は、切なく深いものを感じ感動したのと天地の差」

「コチラも最愛も楽しく見ていましたが 今となってはかなり差がついちゃったな」

『最愛』が見事な真相解明と伏線回収で称賛を浴びた直後だけに、『真犯人フラグ』が悪目立ちしてしまった感は否めないだろう。

 視聴者を怒らせているのは、主に「怪しい人物を次々に登場させて引っ張り、なかなか進まないストーリー」「視聴者を驚かせるために挿入される毎話終盤のショッキングなシーン」「西島秀俊、芳根京子、宮沢りえらキャストが生かされていない」の3点。しかし、これらの戦略は、視聴者が「腹が立っても気になり、つい見てしまう」ものだからタチが悪い。

 とりわけ第1部最終話は、批判を受けても仕方のないものだった。

 主人公・相良凌介(西島秀俊)の妻・真帆(宮沢りえ)との不倫疑惑が浮上した林洋一(深水元基)は、結局何も話さないまま逃げ切り、それを見ていた葬儀屋の本木陽香(生駒里奈)の正体にも進展なし。

 サッカーコーチの山田元哉(柿澤勇人)、隣人・菱田朋子(桜井ユキ)、配送スタッフ・望月鼓太朗(坂東龍汰)も怪しい言動を連発しながら秘密は明かされず。

 最後は、バタコ(香里奈)が凌介を吹き矢で狙う中、息子・篤斗(小林優仁)が「パパがママを殺した」と告白したところで終了した。

 その他にも、宗教団体「かがやきの世界」との関連性、巨大プロジェクトにまつわる住愛ホームの贈賄疑惑などが明らかにされぬまま、さらに裏社会の男・強羅誠(上島竜兵)が新たに登場。進展したのは、YouTuberのぷろびん(柄本時生)にリークしていたのが、凌介の上司・太田黒芳春(正名僕蔵)とわかったくらいだろうか。

区切りをつけず疑惑レベルで終了

真犯人フラグ』は2クール放送の作品だが、第1部・第2部という構成である以上、第1部の最終話では、それなりの区切りを見せなければいけない。特に今回は年末年始をまたぐのだから、なおのことだ。

 しかし、その結末は「主人公が犯人」という意表を突いた展開ではあるものの、あくまで疑いレベルにすぎず、何の区切りもつけていない。実際ネット上は、「篤斗のところに誰かが来た描写があったから脅されているのではないか。凌介は犯人ではないだろう」「本当に彼が犯人ならば物語として成立しないのでありえない」などの声が多くを占めている。つまり、「ただ驚かせようとしただけ」と見透かされているのだ。

 たとえば、同じスタッフが制作した同じ2クールミステリー『あなたの番です』は、第1章終了時に「ダブル主演の1人・手塚菜奈(原田知世)が殺される」という区切りをきっちり見せた。これで同作への注目が加速しただけに、『真犯人フラグ』第1部の終わり方は不満の声があがっても仕方ないだろう。

 ここまでの第1部10話が「内容が薄い」と言われているのは、理由が2つある。その1つ目は「怪しい人物を大量に登場させ、怪しい言動をさせる」の繰り返しでほとんど解明されないこと。さらに2つ目は「事件にかかわる人間ドラマが描かれず、登場人物が魅力的に見えない」こと。

 一方、比較されがちな『最愛』は、怪しい人物をいたずらに増やすことなく描き切れる範囲に留め、一人ひとりの人間ドラマをしっかり描くことで、登場人物への感情移入を促していた。

「2クール放送」という前提のもとに、風呂敷を広げ続ける『真犯人フラグ』。それが中途半端な第1部最終話につながってしまったのは間違いないだろう。しかし、長編ミステリーは制作の難しさから「絶滅危惧種」とも言われる希少なジャンル。ネット上には「これからもつまらないと思いますが、2部も見ます」という声があったように、「文句を言いながら結局最後まで見てしまう」という人が多いかもしれない。

 いずれにしても、年明け1月9日スタートの第2部「真相編」は、これ以上、怪しげなシーンで引っ張らず、テンポよく伏線を回収し、真相解明していくことが求められているのは確かだ。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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