広告会社が「知財」と「プロダクトデザイン」で始める新ビジネス

電通では現在、広告で培ったクリエーティブやアイデアの力を生かすため、「知財マネタイズ」という取り組みを始めています。これまでの業界カルチャーから見て、「広告会社」と「知的財産」は少し遠いものにも思えますが、実際に取り組んでみると「電通×知財」の可能性に大きな手応えを得ました。

電通のクリエーティブと先端テクノロジーを担うCDCと法務部知財課を兼務し、クリエーティブと知財の両方の視点を持つ堀田峰布子が、電通の知財マネタイズへの取り組みと目的についてお伝えします。

【目次】
はじまりの「Product Design School 2017」
電通の知財を利用したい会社が本当にいるのか?
知財マネタイズ第1号商品が間もなく発売!

はじまりの「Product Design School 2017」

2017年、筆者の企画で、電通社内のクリエーター向けに「Product Design School 2017」というワークショッププログラムを実施しました。

社内のクリエーティブ部署に告知をして、応募者の中から選抜した参加者は、アートディレクター、プランナーやコピーライターなど29人。ほとんどの人がプロダクトデザインに取り組むのは初めてでした。

このプログラムの成果である創作物は、本社1階のエントランスに展示していたので、読者の中にはご覧になった方もいるかもしれません。いくつか見てみましょう。

電通本社1階エントランスで展示された、29人の電通クリエーターによるプロダクトアイデア
電通本社1階エントランスで展示された、29人の電通クリエーターによるプロダクトアイデア
燃えてなくなる「紙鍋」/5CRP局・青木謙吾―さつまいもなどの食材を入れ、鍋ごと燃やして調理するアウトドア用調理グッズ。
燃えてなくなる「紙鍋」/5CRP局・青木謙吾―さつまいもなどの食材を入れ、鍋ごと燃やして調理するアウトドア用調理グッズ。
使用済みメガネレンズ入れ「D-GLASSES」/1CRP局・高嶋結―使わなくなったメガネレンズを、災害時などに簡易メガネとして使えるようにデザイン。
使用済みメガネレンズ入れ「D-GLASSES」/1CRP局・高嶋結―使わなくなったメガネレンズを、災害時などに簡易メガネとして使えるようにデザイン。
神棚のない現代の家のためのお札立て「ofudana」/2CRP局・勝又祐子―1年たったらお札と共に神社やお寺に納めて一緒に燃やすことができるスタイリッシュなお札立て。
神棚のない現代の家のためのお札立て「ofudana」/2CRP局・勝又祐子―1年たったらお札と共に神社やお寺に納めて一緒に燃やすことができるスタイリッシュなお札立て。

少し自己紹介をすると、私は電通入社以前、製造メーカーでプロダクトデザイナーの仕事をしていました。その経験から、「広告領域のクリエーターがプロダクト領域にそのスキルを拡張することで、これまでにないアプローチのプロダクトをつくれるのではないか?」と思っていました。

昨今は電通でも「広告領域以外」への取り組みが増えつつあります。そんな中、広告会社の強みを生かせる事業として、プロダクト領域でのビジネスには大きな可能性があると見込んで、このスクールを企画したのです。

本ワークショッププログラムは、企画からプロモーションまでの事業会社の実務の流れを一通り経験するものです。単純なデザイン分野にとどまらない「ものづくり全般」の知識が必要になりますし、「製造原価」などもクリエーター自身が算出するのが特徴です。

そして、各自の創作物の「知財権の取得」もプロセスに取り入れることで、その後の「知財マネタイズ」も視野に入れました。製造メーカーのプロダクトデザイナーなら、商品をデザインするという業務の中で知財を出願することは、日々の業務プロセスの中に入っている「当たり前」のことだからです。

ワークショッププログラムの三つの特徴

特に今回は、「デザインをして」「図面を引いて」「自らの手で工作する」というサイクルを何度も行い、頭の中で描くデザインと図面、アウトプットの整合性を取っていく行為を繰り返してもらいました。参加者からは、「図面を引くのは大変だったけれど、リアルな手触りのある体験ができてよかった」との声もあり、スキルの拡張体験としてとても好評でした。

なお、このスクールでは「段ボールでつくる道具」をテーマとしました。段ボールを使った理由は、身近な素材であり、加工がしやすく、価格も低コストで扱いやすいこと、また、実際のビジネス展開を考えた場合に金型などが必要ないので、製造する企業側の初期投資を小さく早く開発ができ、トライしやすいというメリットがあります。

プロダクトデザインスクール
プロダクトデザインスクール

本ワークショッププログラムの目的の一つは「知財の出願」でしたが、参加者たちの独自性や新規性のあるアイデアやデザインから、最終的に特許2件、意匠12件の出願を行うことができました。

特に意匠については、電通では過去、年に数件レベルの出願しかなかったことを考えると、「知財をつくる」活動のエンジンにもなったと思います。

今年度も引き続き「Product Design School 2018」を実施します。ぜひ、その活動にもご期待ください。

電通の知財を利用したい会社が本当にいるのか?

知財マネタイズの基本的な仕組みは、ライセンスを供与する「ライセンサー」が導入側の「ライセンシー」からロイヤリティー(知的財産権の利用に対する対価)を受け取るというものです。一般的に、意匠におけるロイヤリティーは製造原価の3~5%といわれています。

知財マネタイズのステップは、大きく3段階で構成されます。

ステップ1:「知財をつくる」

まず何らかの知的財産を生み出します。電通では、「アドテク領域」「データ&デジタル領域」といった現業に効果的な領域については、積極的に知財化する方針を立てています。その他の領域については、プロダクト領域やビジネスにつながるものを厳選、精査して知財化していきます。

ステップ2:「特許庁へ出願、権利化」

何でも権利化するのではなく、外部弁理士と連携して先行文献調査を行う他、「新規性」「独自性」「ビジネス可能性」「事業貢献性」「社会貢献性」といった視点で知財を評価し、効果的で戦略的な出願を行います。

ステップ3:「相手先との交渉→契約締結」

自社で出願し権利化された「知財権」について、相手先と交渉し、「ライセンス契約」を行います。契約形態は、先述したようなロイヤリティーでの契約を想定した「通常実施許諾契約」と、権利の買い取りの「譲渡契約」があります。

知財マネタイズのフロー

「電通の知財を利用したい相手先が本当にいるのか?」という質問を社内で受けることがあります。答えはYESです。

もともと産業界では、他社とのライセンス契約や譲渡などのビジネス活動が行われていました。さらに現在は、オープンイノベーションが進展していく中で、自社の知財の外部供与や、逆に他社の知財の導入といった活動が、より一層重要視され、活発化しています。

●知財の導入側企業のメリット

導入側企業には、技術やデザイン開発費の圧縮、スケジュールの短縮、第三者侵害リスクの低減メリットなどがあります。

具体的には、「技術力や生産力はあるが、アイデアやデザイン力が不足している、もしくはインハウスのデザインの部署自体を持たない企業」にとっては、他社から意匠権のライセンス供与を受けることで初期投資コストを少なくできます。

また、BtoB事業がメインの企業が、BtoCに向けて商品の企画やデザインを考えるような“BtoCシフト”の際にも、同様の効果があります。

●知財の供与側企業のメリット

ライセンス収入や譲渡収入といった新たな収益を得ることができるようになります。

知財マネタイズ第1号商品が間もなく発売!

電通にとって、自社の知財を積極的に権利化し活用していくことは、これまであまりありませんでした。しかし、私は電通の強みである「クリエーティブ」や「アイデア」の力は、知財の可能性の宝庫だと思っています。

「Product Design School 2017」に参加した電通のクリエーターたちは、皆プロダクトデザインについては専門家ではありません。しかし、今回、短期間で予想を上回る成果が出たことで、電通のクリエーターが持つ「プロダクト領域」での活躍に大きな可能性を感じました。

意匠権などの知財を活用した一連の取り組みは、今までにない電通のビジネスであり、「ビジネス・トランスフォーメーション」への小さな一歩かもしれません。優れたアイデアやユニークなクリエーティブは、知財として権利化することで、はじめてサステナブルに活用でき、かつマネタイズができます。

そして今回、電通本社1階のエントランスでワークショップの作品展示をしたことをきっかけに、段ボール製造メーカーの方からお声掛けを頂き、あるプロダクトの商品化が決定しました。電通としては、「意匠権のライセンス供与による商品化第1号」となります。

「知財をつくる」「権利化する」、そして「ビジネスへ」というスキームに沿って、展示から発売まで約7カ月という短期で実現した、知財マネタイズの事例です。

次回はこの「知財マネタイズ第1号商品」を例に、具体的な商品化までの開発ストーリーをご紹介します。

米朝会談・拉致問題進展なしで安倍首相が必死のゴマカシ! ゼロ回答を隠して「トランプ大統領は提起してくれた」

 昨日、シンガポールで行われたトランプ大統領と金正恩委員長の米朝首脳会談。保守系マスコミを中心に、米朝の合意文書に「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」が盛り込まれなかったことをネガティブに伝える報道が目立つが、それでも、わずか半年前には「全面戦争秒読み」とまで言われた米朝関...

夏のお祭りの準備すすんでますか?

梅雨が終わると、すぐ夏祭りです

暑い夏がやって着ました。夏祭りの準備も、もうそろそり告知やPRに忙しい頃だと思います。

敬老会とかに並ぶ大きな行事ですね。施設全体で取り組み、結束を固めるいいチャンスです。

こうした行事の準備で、役割を分担し、共同で作業することは、古株の職員はリーダーシップや、正確な情報伝達のなどのスキルアップに、新人は足手まといにならないように、少しでも戦力になるために、おいてかれないように良いプレッシャーを受ける、など労力以上に貴重な利益を得られるまたとないチャンスです。

施設が行事を行う目的

もちろん利用者様やそのご家族の親睦やお楽しみのため、これは根本的に否めないとして、もう一つ、私たちの仕事、施設、法人、福祉そのものを認知していただくということが重要だと思います。つまり施設に無関係の方をどれだけお招きできたかが重要ということです。

私たち施設関係者は、日常のことなのであまり気づけませんが、世間一般的な福祉の認知度は、我々が考えるほど高くないのです。そして施設と社会の間には、我々が考えるよりはるかに高い段差があって、世間の人はなかなか施設には入りづらいのです。

ですから理解していただく、足を運んでいただく工夫が必要なのです。

縁もゆかりもないところから縁を作る

施設に関係ない人を多くお招きし、施設について、法人について理解していただくことは、5年後10年後の将来的経営の安定には必要です。

例えばこれは私がとった方略の一つですが、保育園あるいは幼稚園とのタイアップ企画を立てるのです。年長児ひとクラスを招待します。子供達には、普段やっているお歌だの、お遊戯だの、マーチングなど、ステージを作ってやってもらいます。

利用者や来場者は、可愛い子供たちが一生懸命取り組む姿を見て、感動していただくという企画です。

保育園、幼稚園のひとクラスですから25人ぐらいを想定すると、彼らを招待することで、少なく見積もっても50名の施設に縁もゆかりもない方を引き寄せることになるのです。

それは、子供達の両親とかです。彼らは子供の演技を写真やビデオに収め、バザーや模擬店の売り上げに協力していただけるだけでなく、ここで良い印象を持っていただき、そしてちょっとした特養ホームやデイサービスの情報をインプットすることで、5年後10年後のご利用者家族ということも大いにあり得るのではと思うのです。いや、あるのです。

一般のひとがふらっと来て楽しめるのが理想です

ですから、ひとをどう集めるかはこだわった方がいいと思います。

自分たちでPR方法、告知方法、集客方法を考え、実行する、目標値に到達できたか、反省点を改良し次につなげる。

真剣にやれば、「社会福祉マーケティング」のゼミになるのでは? そんな教科ないけど。

あと園児に、「大人になったらうちで働かない?」は、いくらなんでもやめましょう。人さらいになります。

 

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やっぱり安倍と加計の「会ってない」は嘘だった! 面談時に加計学園が提供した資料が文科省で発見

 安倍首相と加計学園が「嘘」をついていることは、これではっきりした。2015年2月25日に「獣医大学いいね」と安倍首相が加計孝太郎理事長に述べたとされる面談時に学園側が提供したという資料が、文科省から見つかったのだ。しかも、この資料をもとにおこなった専門家への意見照会が、愛媛...

一人でご飯食べてると早死にするの? 孤食15%

一人で食事することを孤食というらいしい

政府の5月29日発表2017年度版の食育白書では、全ての食事を1人で取る日が週の半分を超える人は15.3%を占め、比率が上昇したとの調査結果を紹介しています。単身・少人数世帯が増え、「孤食」が進む可能性があり、地域や職場などで食事を共にする機会づくりが重要だと指摘しています。

老人ホームの在宅サービスなどを御利用するかたで、同じ敷地内に息子家族などが住んでいながらも、住まいの棟を別々にしたため、ほとんど一人暮らし状態の方もいます。

高齢者の多くは、一人暮らしはもちろん、家族と住んでいながら一人で食事をしている方が多いようです。

孤食の何が問題なのか

特に若い人たちは、他人とテーブルを同じくしても結局スマホと向かい合いで食べていたり、好みで一人で食事する方も多いようで、「おひとりさま」などの言葉もあります。

お昼時のコンビニは、ひとり用の小さいお惣菜を買い求める高齢者や、車の中でひとりで食事を済ませている女性とか、よく見かけるようになりました。

成人で自立した方がどのような食事方法を選んでもそれはすきずきです。ひとりで誰にも邪魔されたくない人もいれば、複数で、家族と一緒に、それは人の好みです。

でもあるデータによると孤食は、早死にを招きかねないということも言えるようです。

東京歯科大学の研究結果によると65歳以上の高齢者のうち家族と食事する人とひとりで食事する人を3年間追跡したところ、その死亡リスクは男性の場合顕著で1,5倍であったそうです。

男の孤食は早死にのもと

幼児や学童児の孤食、栄養問題は、「子供食堂」のムーブメントが始動しています。素晴らしい活動だと思います。

利用者の御家族に高齢者だけで食事させないことをやんわり呼びかけていくことは、ケアマネさんの重要な心配りになるようです。あと一人暮らしの人は、昼食目的でいいから、在宅サービスに足を運んでもらいたいですね。

今回の研究で、みんなで楽しく食べれば長生きできることがわかった

ですからこれを実行しましょう。

高齢者に対する「子供食堂」的ムーブメントはやはり高齢者施設とかが率先してやれれば、より社会貢献的ではないでしょうか?

孤食を余儀なくしてる人、周りにこういう人いませんか?寂しい食事は、健康に悪いようです。みんなが楽しく食事できるいいアイデアないですかね。

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パイロット「アクロボール」イベント 今年の織姫と彦星は、バイきんぐ

パイロットコーポレーションは6月9、10の両日、東京のSHIBUYA109イベントスクエアで、油性ボールペン「アクロボール」のなめらかな書き味を訴求するサンプリングイベント「~アクロボールで願いが叶いますように~PILOT アクロボールStar Festival」を行った。

イベント初日には、お笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二さんと西村瑞樹さんが、七夕にちなみ織姫と彦星の特注衣装で登場。短冊に記した願い事を披露した。小峠さんは「これ以上頭皮がなめらかになりませんように」と自虐たっぷりのお願いを発表し、「たまに“またハゲたな”って言われるんだよ!」と切実な様子。一方、西村さんは「かまずになめらかにしゃべれるようになりたい」としたためた。
2人は織姫と彦星として、ステージに上がった一般来場者の願い事を聞いた。
女性が「めっちゃかわいいチワワをもう1匹ほしい」と話すと、小峠さんが「そこのペットショップに行っていただいて…」と提案。西村さんは「すぐ終わらそうとすな!そういうことじゃない」とツッコみ笑わせた。その後「結婚できますように」「彼氏ができますように」などの願い事を聞き、参加者に「アクロボール」を贈呈した。

 続いて司会者が「次の方どうぞ」と招き入れると、ピン芸人のコウメ太夫さんとAMEMIYAさんがサプライズゲストとして登壇。コウメ太夫さんが「再ブレイク早くして!なめらかに!欲しいチクショー!」という願い事を披露すると、小峠さんは「ブレイクもしていない」「“なめらか”の使い方が下手だな!」と矢継ぎ早に指摘。AMEMIYAさんは「声帯炎に二度となりませんように」と書き、「アクロボールはじめました~」と持ちネタの替え歌を熱唱した。

同会場には西村さんがプロデュースしたフォトスポットも出現。ゴールドの短冊で構成されたフォトスポットがアンベールされると、西村さんは「大傑作ができた」と胸を張り、「女性が好きなキラキラをふんだんに使いました。全部金ですからゴージャス感が味わえます。インスタ映え間違いなし。ご家族、ご友人、恋人同士でぜひ来てください」と呼び掛けた。
イベント終了後、4人は一般向けのサンプリングに参加。「アクロボール」で書かれた短冊は後日、栃木県の足利織姫神社に奉納される。

ブロックチェーン革命の鍵は“界隈性”にある!

<目次>
コミュニティーは“界隈性”を生み出しイノベーションを加速する
DBCCとFINOLABのオープンイノベーション
テレビ、デジタル、コミュニティー…各自の専門領域でブロックチェーン活用
 ・データマーケティングがブロックチェーンで進化する?
 ・プログラマティック広告の課題をブロックチェーンで解決
 ・界隈性を生み出す仕組みをブロックチェーンで構築

コミュニティーは“界隈性”を生み出しイノベーションを加速する

電通ブロックチェーンコミュニティー(以下、DBCC)の蓮村です。

ブロックチェーンは画期的な技術ですが、それ自体が何らかのサービスを人々に提供するわけではなく、あくまでも「さまざまなサービスを支える」インフラです。

このインフラを使って何ができるか、ということについては、技術ありきで考えても良いアイデアは浮かびません。

つまり、ブロックチェーンでイノベーションを起こすためには、「ブロックチェーンと、既に自らが取り組み深く理解しているビジネスや業務とを掛け合わせると、どんなイノベーションが起こせるのか」という発想が必要です。

そのため、あらゆる部署にまたがった電通社内横断組織として発足したのがDBCCです。さまざまな領域に専門性を持つ社員たちが、自身の領域にブロックチェーンを活用することを考える組織です。

DBCCの立ち上げは、筆者と、電通ラジオテレビ局の岸本渉さん、電通デジタルの村山亮太さんで行いました。

私たち3人は当社グループの経営人材の育成プログラムであるDentsu Management Institute(DMI)の同期で、7カ月間、実に濃密な時間を共にしました。

Dentsu Management Instituteに集った社員たち
Dentsu Management Instituteに集った社員たち

その間、専門分野の違う3人が、それぞれの領域に先端技術、特にブロックチェーンを活用してゆくと、どのようなイノベーションにつながるのかを議論する日々を持つことができました。

以前、電通報にも寄稿しましたが、私はイノベーションの源泉は“界隈性”にあると考えています。つまり、「開かれた有機的なコミュニケーション」と「異なる分野の出会い」です。

※界隈性とは?
もともとは、建築や不動産業界で用いられる専門用語。地元民や来訪者も含めた多種多様な人々が往来し、つながり、コミュニティーを形成している街の状態を「界隈性がある」という。転じて、「イノベーションが起きるのに足る有機的かつ濃密で開放的なネットワークやコミュニケーション」が存在するコミュニティーを「界隈性がある」と蓮村が定義した。
思えば、育成プログラムを通して経営について広く深く学んだこの「場」は同時に、先輩・後輩も関係なく、電通鎌倉研修所で同じ釜の飯を食べ、さまざまなことを何日間も語り合えた、正に“界隈性”を体現した空間でした。

そしてこの経験が後にDBCCの発足につながっていきます。

FINOLABとDBCCのオープンイノベーション

ブロックチェーンという次世代社会インフラ、「価値のインターネット」と称される技術に関心のある社員で“界隈性”を形づくるのが、DBCCの趣旨であり機能になります。

DBCC発足のリリースを出すと同時に、決起会をFINOLABのミートアップに交じる形で実施しました。FINOLABとは、筆者が企画から運営に携わる日本初・最大のFinTechコミュニティースペースで、50社弱のFinTechスタートアップが参画しています。

DBCCのプレスリリースに掲載の通り、電通社員とFINOLAB会員との有機的交流を促し、オープンイノベーションを促進することも、DBCCの目的の一つです。

決起会の日、偶然FINOLABに居合わせた日本を代表するブロックチェーンスタートアップや、仮想通貨関連法制の第一人者のFINOLABメンターも、流れでDBCCの決起集会の2次会に参加してくださり、非常に深いディスカッションができました。

偶然と場の流れで、このような機会を得ることができるのも、FINOLABがこの2年半で形成してきた界隈性によるものだと感じております。

テレビ、デジタル、コミュニティー…各自の専門領域でブロックチェーン活用

DMIのおそろいのパーカーを着たDBCC発足メンバー
DMIのおそろいのパーカーを着たDBCC発足メンバー。左から電通デジタル村山亮太さん、BD&A局蓮村俊彰、ラジオテレビ局岸本渉さん

DBCCは設立から日が浅いですが、既に多くのメンバーがおり、それぞれの専門領域へのブロックチェーンの活用について取り組んでいます。ここでは、共同発起人の三人の活動に少し触れたいと思います。

データマーケティングがブロックチェーンで進化する?

ラジオテレビ局の岸本さんは、ディープラーニングを用いたテレビ視聴率予測システム「SHAREST(β版)」や、テレビとデジタルを横断する統合マーケティングプラットフォーム「STADIA」の利活用に長年携わってきました。

岸本さんは、ブロックチェーンが生み出す新しいサービスを生活者に提供することを通して、生活者の利用許諾を得たテレビの視聴ログデータやDMPデータなどを広く集積することができないか、検討を進めています。

また、ウォレットIDを核としてさまざまなIDを統合するマーケティングの仕組みや、個人情報・行動履歴の流通を事業者側ではなく生活者側でコントロールする仕組みを、さまざまな先行事例をリサーチしながら検証しています。

SHAREST(β版)
岸本さんが手掛けるSHAREST(β版)では、放映前の番組の視聴率を事前予測できる。

プログラマティック広告の課題をブロックチェーンで解決

現在電通デジタルに出向中の村山さんは、良質なデジタル広告媒体・広告枠で運用される「電通プライベートマーケットプレイス」(電通PMP)の起案・立ち上げや「アドベリフィケーション推進協議会」の起案・推進を行い、健全なプログラマティック広告の発展のために従事してきました。

また、「People Driven DMP」の構築に携わり、さまざまなデータ連携を通して、新たな価値を提供できないかを模索してきました。

彼は、日本のプログラマティック領域における大きな課題であるデータ量やデータ精度の問題をブロックチェーンなどを使った「データシェアリング」で解決できないか、具体的な検討をパートナー各社とスタートさせております。

さらに、広告などによる態度変容や実際のアクションに対する寄与度を可視化する(=アトリビューション)プロジェクトをスタートさせ、その解決策の一つとしてブロックチェーンの利用を考えています。

村山さんの記事
主にテクノロジーやデータの領域で精力的に活動する村山さんは、ウェブ電通報にも多くの寄稿をしている。

界隈性を生み出す仕組みをブロックチェーンで構築

そして私蓮村は、2016年から運営しているFinTech産業拠点FINOLABの企画者で、設立発起人の一人です。設立以来、FINOLAB会員スタートアップと電通とのオープンイノベーションを推進してきました。

産業創造やエコシステムプロデュースといった領域において、デジタルアセットやトークン、スマートコントラクトをどのように生かすと、より一層、産業創造やエコシステムプロデュースが捗るのかという点を日々考えています。

以前の連載でも言及しましたが、「場」を物理的に用意しただけでは「界隈性」は生じません。かといって、そこにスタートアップや有識者、企業担当者をただ招き入れただけでも、まだ足りず、有機的交流は生まれず、界隈性に至りません。その“もう一歩”につながる仕組みとして、「ブロックチェーン」を活用した仕組みを試してみようと現在検討を進めております。

日本のフィンテックベンチャーが集う一大拠点として機能しているFINOLAB。蓮村が企画から運営まで携わっている
日本のフィンテックベンチャーが集う一大拠点として機能しているFINOLAB。蓮村が企画から運営まで携わっている

ここで紹介した話やそれ以外も含めて、今後DBCCとしてPOC(概念実証)などに取り掛かっていく予定です。次回はそうした取り組みの一つを紹介できればと思います。

老人ホーム見学でのチェックポイント 中級編

家庭的雰囲気を大切に、一般的日常生活と変わらない生活の維持

老人ホームのパンフレットによくある言葉です。

家庭的とか一般的日常生活とかは、どんな状態でしょうか?

私の場合、朝起きて歯を磨き顔を洗い、着替えます。そして外出するなり、仕事するなりして、帰宅し、部屋着に着替えます。夕飯を食べ、風呂に入りパジャマに着替えてなます。

さて何回着替えたでしょう? 答えは3回、日常的に人は少なくとも2回以上は着替えます。ニートの人は別として。あと病気の人も別です。

今回のポイントはこの着替えるということです。

身体の不自由な方の着替えの支援には時間がかかる

一般的日常生活をおくる場合、ほとんどの人が2回以上着替えますが、老人ホームではどうでしょうか?

現在特養ホームの入所は介護度3以上が適当とされているため、より障害の重い方が特養ホームに集中する傾向があります。

自立心を大切に着替えの動作をお手伝いするのは時間と労力がいるのです。それを全ての方に行うということは、どのような作業になるのか?中には全てを自分で行える方もいます。でも大半の方が手助けが必要です。

家庭的、普通の日常の難しさ

着替えの手助けが一段落したら、今度は衣類の着替えた人数分の洗濯が必要になります。そして乾燥させて、たたんで、ご本人に間違いなくお返しする。この作業が老人ホームで1回の着替えにかかる動作です。

いくらパンフレットに家庭的とか、普通の日常を大切に、なんてあっても、こと着替えに関して言えば、普通の人が日に2回以上着替えるのに、老人ホームの利用者様は、1日1回着替えるのがやっとなのです。

私の管理していた老人ホームでは身体拘束ゼロの次に、1日1回全員着替えの実行に取り組みました。相当困難な壁でした。

ですから言えます。1日1回全員着替えることを実行している施設は相当気合の入っている施設だということが。

それ以外は、1週間に2回がせいぜいでしょう。それでも良心的な方です。入浴を1回拒否すると、1週間は同じ服のままの施設はざらだと思います。関係者ならどういうことかわかりますよね。

中級のチェックポイントは、ご利用者様の着ている服に注目です

見学の際チェックしてください。ご利用者様の様子を。顔がきれいで、ひげや鼻毛などが目立たない。足も手も爪がキチンと手入れされているのはもちろんです。そのうえで、着ている服に注目してください。清潔に洗濯したての服を着ているかどうか、これが家庭的で、普通の日常を本当に大切にするホームならできてるはずのことです。

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新潟県知事選で花角新知事陣営がデマ攻撃! 選対幹部が「文春砲が池田候補の下半身スキャンダル」と嘘を拡散

  新潟県知事選は激戦の末、自公推薦の元国交官僚の花角英世氏が野党5党推薦の池田千賀子元県議らを破って初当選を果たした。しかしその裏で、花角陣営は勝つためにはなりふり構わぬ選挙戦を展開、公職選挙法違反の疑いさえ浮上しかねない事態が起こっていた。  その"実行犯”は、花角氏の...

認知症ケア、オキシトシンの分泌とスウェーデン式ハンドケア(タクティール)その2

魔法のハンドマッサージなのですが

ハンドケア(私がインストラクトしてた頃はハプティックと呼んでいました)の講習会を何度かやりました。この場合、受講者同士が、練習台となって、方法を確かめ合いながら進めます。

何人もこのマッサージの体験をし、感想を述べあったりする中で、私の知る限りでは、不快感を訴えた方は、誰一人いないように記憶しています。

もちろん 認知症の方や寝たきりの方に施術しても同じような結果です。ヒステリックな拒否にであったことはないと思います。

コツは、微妙にテンションをかけたソフトタッチと、オイルの滑りを利用したゆったりと流れるような手際の良い動作です。

ハンドマッサージと認知症緩和ケアをセットにすると、効果倍増

あくまで私個人の感想ですが、ハンドマッサージはある一定の状況下では、認知症の方の支援に有効に作用すると思います。

こうしたお話をすると、ハンドマッサージの方法に非常に興味を持っていただけることは、いままでもよくありました。

この方法さえ知れば、認知症にともなう問題行動はたちどころになくなる。私はこんな風には言うつもりもなければ、言ってもいません。誤解のないように。

私は少年時代、空手の道場に通っていました。空手は身を守る有効な手段です。だからと言って空手の道場ではいきなり突きや蹴りを教えません。受けでもありません。道場への入り方、礼の仕方、神への畏敬、道場での礼儀作法、空手のおきて、道義のたたみ方、こういったことを最初にやって実際の鍛錬に入ります。技だけではないのです。

有効な手段であればあるほどこういうこと大切になってくるのではと思います。

技だけを強調すると、映画ベスト・キットの悪役の師範のようになってしまいます。目指すはジャッキーチェンの方です。古いのでいうと、謎の日本人ミヤギさんですかね。

そんなわけで「認知症緩和ケア」という分野が重要になってくるわけです。これは前の記事でお話したスウェーデンのシルヴィアホーム伝来のやつです。

簡単に言うと、異臭のする、一週間も着替えや入浴がなされていない、職員は認知症について知識も探究心もない、罵声や他の虐待が日常という環境で、マッサージの技だけ伝授しても、、、、、。ということなのです。

ハンドマッサージを習得するといろんなところに応用ができる

応用というほど大したことでないかもしれませんが、介助の所作に威力を発揮します。例えば手を取って誘導するような場面です。手を取ってソファーに掛けさせ、最後まで手を離さず、そして離すときも、ソフトに両手を添えるなど。

多分日常的に介助する現場の職員さんの一つ一つの介助に意識してもらえれば、着替えや入浴など特に身体接触する場面で、エッセンスをふりまけるのではないかと。

あと、もっと親密になれるてのつなぎ方、相手を油断させる握手の仕方なんていう方向もありうるかもしれません。

 

 

 

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