パチンコ大手「マルハン」併設店が「魅力的サービス」開始……1食「約167円」と超リーズナブル!!

 

 大手パチンコチェーン・マルハンのグループ企業であるマルハンダイニングの定食店「ごはんどき」が、2019年12月13日(金)より定額制のサブスクリプションサービスを開始する。

 価格は5000円(税込)で、数量限定・先着順のパスカードは2019年12月31日(火)まで販売。有効期間は購入日より30日間で、有効期間内は1日1回(1品まで)、対象メニューを食べることができる。

 実施店舗は北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・新潟県・富山県・石川県・岐阜県・愛知県・三重県の計13道県のごはんどき店舗。北海道・東北・東海エリア限定のサービスながらも毎日通えば「1食約167円」と超リーズナブルだけに、SNS上では早くも盛り上がりを見せている。

 サブスクリプションサービスは居酒屋「アンドモワ」、ラーメン店「野郎ラーメン」などをはじめ、飲食業界でも徐々に確立されつつあり、2019年12月2日からは東京都渋谷区で月額定額制ランチ「always LUNCH」、月額定額制ドリンク「always DRINK」がスタート。

 前者は月額5980円(税別)を払えば提携店舗で毎日ランチを食べられ、後者は月額3480円(税別)を払えば提携店舗で毎日ドリンクを飲むことができる。

 渋谷区の提携店舗は現在32店舗で、継続的に増やす予定。既に2019年10月からは京都・大阪・福岡の一部エリアで実施され、これらの提携店舗でも利用できる。出張の多いビジネスマンにはありがたいサービスだ。

 マルハンダイニングは横浜町田店・鶴見店・都築店・相模原店などの神奈川エリアで2019年7月29日(月)~9月1日(日)の期間、倉賀野店・八斗島店・館林店・前橋インター店などの群馬エリアでも2019年11月11日(月)~12月10日(火)の期間で同サービスを実施。

 神奈川エリアは月額4000円(税込)、群馬エリアは月額5000円(税込)で、神奈川エリアは最短5日でパスカードが完売したという。

 ごはんどきの認知度アップを狙って始めたという同サービス。実施店舗がホームグラウンドのプレイヤーは、利用してみるのもありだろう。

 

 

 

パチンコ『北斗の拳』など強力な「2400発」機! 年の瀬に「大量出玉」を狙え!!

 パチスロの大物たちもついに「撤去」となる2019年最終月。え? あと30日で今年が終わる? いつホールから姿を消してもおかしくない出玉2400発搭載マシン。全国1000万の2400発マシンファンにむけた終活ライフを充実させる情報をお届けだ!

 今回は100店舗規模で生き残っている2400発搭載台をピックアップ。なんか西陣の台が多いのも興味深い。なんの因果関係もないけどね!

■CRシルバーダイヤモンド

いわゆる確変65%規制の台。それゆえにST継続率は約64.7%と物足りなさを覚えるが、大当り確率が約1/239.1と比較的当りやすい部類なのに電サポ中の75%が2400発と出玉感はなかなかエグい。

 確変65%の平均連チャン数が2.86回。おおむね3回なので、一度も2400発引けなかったら引退してもいいレベル。15%が3回連続で当選する確率は0.3375%だ!

【全国で162店舗】ヘソ時の電サポは50回転しかないので70回潜確もエグい!

■パチンコCRDD北斗の拳 三兄弟Ver.

 36回のSTと64回転の時短で構成された連チャン電サポモードはこみこみで約71.4%ループ。確変割合を65%に制限された規制台は時短込みでどうにか格好のつく数値にしようとみんながんばってたよね!

 V-STでST非突入時でも時短が付く良心的仕様な分、電チュー時の2400発割合は60%とやや低め。それでも上下2つあるアタッカーが交互に解放する「REIアタッカー」で出玉排出時の爽快感は抜群だ!

【全国で176店舗】兄弟機の「黒王号Ver.」は9カウントの13個賞球だから2400発ないぞ! 注意してくれよな!

■CR春夏秋冬2400withさくらももこ劇場

 大当り確率が1/319.69の「ZA」と大当り確率が1/258.02の「FB」があるけど、どっちも2400発搭載だ! 前者が電チュー時の2400発割合65%に対し、後者は53%。出玉を取るか遊びやすさを取るか、2400発機には珍しい贅沢な悩みを持てるマシンとなっているぞ!

 例によってST継続率が65%と長打力にはあまり期待できないが、大当りすれば必ずSTに突入するのはありがたい!

【全国で114店舗(ZA)&179店舗(FB)】

■CR春夏秋冬~HIGHビスカス~Z

『春夏秋冬』シリーズからもう1機種がエントリー。「ぷらちなブランド」など出玉に関する西陣の矜持を感じるね!

 どうせ「さくらももこ劇場」と変わらんやろと侮るなかれ、本機は電チューでの大当りがすべて16Rと強力な出玉性能となっているぞ! その分、ヘソ当りのほとんどが4RでしかもSTの50回転が潜る仕様となっているが、そんなもん電サポでバカバカ当てたったらええんや!

【全国で180店舗】

(文=大森町男)

安倍首相とジャパンライフの関係は父親の代から! 安倍晋太郎が山口会長に「金儲けの秘訣を教えて」と懇願した夜

 ウソ、ごまかし、強弁、責任のスリカエ、説明放棄……。今週末の臨時国会閉会を射程にとらえ、なんとか「桜を見る会」疑惑から逃げ切ろうと必死の安倍政権。2日の参院本会議で久々に答弁に立った安倍首相は、マルチ商法のジャパンライフ・山口隆祥会長(当時)を「総理枠」で招待していた問題...

パチスロ『ルパン三世 イタリアの夢』初打ちで好評価!「激アツ」新台もスタンバイの敏腕メーカーへ熱視線!!

 業界を代表する超人気シリーズ最新作『パチスロ ルパン三世 イタリアの夢』(平和)が、今月2日にデビューを果たした。

 現行市場において「最速のスピード」と、最大306枚の獲得が可能な「マックスボーナスの1G連」で旋風を巻き起こせるかと注目を集めていたが……。

「実際に遊技したユーザーの反応で目立つのは、やはり出玉スピードを称賛する声ですね。『9枚は速い』『1G連は中毒性がある』『一瞬で約1000枚をゲット』といった報告が続出しています。

『レバーの叩きどころが分からない』『思った以上に回らない』『バケ連したらキツすぎる』といった意見もありますが、総合的な評価は高めではないでしょうか。まずまずのスタートを切ったと言えそうです」(パチンコ記者)

 現時点での評価は上々の『パチスロ ルパン三世 イタリアの夢』。

 この12月には『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』(エレコ)や『アナザーゴッドハーデス 奪われたZEUS Ver.』(ミズホ)といった「メイン機種」がホールから姿を消す。そういった意味でも、活躍を期待したいところだ。

 平和の新機種といえば、6号機初の「4thリール」搭載マシンも熱い視線を浴びている。「TYPE1000」と紹介された『花伝』を2020年1月に導入予定だ。

「4thリール」を採用することで、押し順の選択肢を活かし「高い一撃性」を実現。「6号機市場にワンチャンスあり」と宣言する本機が、どのような評価を得られるかに注目したいが……。

 話題性ではパチンコも負けてはいない。「爽快な出玉感」でユーザーを魅了した“あの人気シリーズ”がついに動き出した。

「登場の噂が絶えなかった『黄門ちゃま』ですね。一部で『適合を受けた』と言われていましたが、先日『P真黄門ちゃま』が検定を通過しました。気になる発売時期は、来年の早い時期である可能性が高いようです。

『黄門ちゃま』といえば強力な一撃性と、おまけポケットによる爽快な出玉感が人気を博しました。ライトスペックだけではなく、甘デジスペックも高い評価を得ていましたよね。新規則では、どのような仕上がりとなっているのでしょうか。非常に楽しみです」(パチンコライター)

 上々のスタートを切った『パチスロ ルパン三世 イタリアの夢』に続き、「6号機」×「4thリール」で新たな可能性を提案する『花伝』がスタンバイ。

 さらには人気シリーズ『黄門ちゃま』が検定を通過と、パチンコ・パチスロ両分野で注目を集める平和。勢いに乗る敏腕メーカーが、まだまだ業界を盛り上げてくれそうな気配だ。

 

 

 

パチスロ5号機の「勝ち組」最新作が間もなく!?「最高峰のスペック」「衝撃の超先読み」に期待の声!!

 12月も話題作が続々とデビューを果たしているパチスロ。2日からは『ルパン三世』『トータル・イクリプス』といった人気コンテンツ最新作が導入された。初日から上々の稼働を見せている状況だ。

 反響の大きさではコナミアミューズメントの最新パチスロ6号機も負けてはいない。人気シリーズ最新作『マジカルハロウィン7』が絶賛稼働中である。

 通常時は擬似ボーナスを経由してATを目指すゲーム性。その間の純増は約5枚と、シリーズ最速の出玉スピードを実現した。AT「カボチャンス」は純増枚数が約1~3枚の変動型。新たに「RESET」という要素が追加されており、発生すればカボチャンスゲーム数が巻き戻る仕様だ。

 新たな特化ゾーンも多数搭載されているなど、ファンも納得の仕上がりと言えるだろう。今後の動向に注目したい。

 新機種『マジカルハロウィン7』も注目を集めているが、コナミアミューズメントといえば今後に控えている新機種も話題だ。

 カジノを彷彿とさせる「衝撃筐体」の『Pミリオンヴィーナス』登場を示唆する声は絶えない。さらには、パチスロ「5.5号機の勝ち組」と評される『G1優駿倶楽部』シリーズも動き出した。

 本格的な競馬育成要素と秀逸なゲーム性は好評を得ることに成功。ヒロイン萌えキャラの「まこちゃん」が、爆発的人気を獲得したことも大きいだろう。長期稼働、増産を実現した本機は5.5号機の数少ないヒット作と言える。

 そんな人気シリーズの最新作が間もなく降臨しそうだ。新台『ぱちんこG1優駿俱楽部』の公式サイトとティザームービーが公開され、熱い視線を浴びている。

「検定通過時より話題になっていましたが、ついに内容を示唆する情報が公開されましたね。PVでは『最高峰のライトミドルスペック』『約81%継続ST』『最大出玉1500発』『衝撃の超先読み16回転!』といった特徴と思われる文言が紹介されています。仕上がりが非常に気になりますね。

PVを見る限り、ヒロイン『まこちゃん』の活躍も期待できそうな感じ。その点も楽しみです。ファンからは大きな反響が得られそうですね。パチンコでの実績は弱い印象のコナミさんですが、果たしてイメージを覆してくれるのでしょうか。続報に注目です」(パチンコ記者)

「5.5号機の勝ち組」と評される『G1優駿倶楽部』シリーズが、パチンコでも旋風を巻き起こすのだろうか。「最高峰のライトミドルスペック」との宣言に期待は高まる。

 

 

コンサルティングファームとは“何をやって”いるのか? 知られざる業界全体と実態

 コンサルティング業界の市場規模は年々伸びており、IDC japanの調査によると2018年の国内市場規模は前年比6.4%増の7,659億円といわれています。それに伴い、コンサルティングファームの従業員数も年々増加しており、世界最大規模のコンサルティングファームであるアクセンチュアの日本法人は、従業員が1万3,000人を超えております。

 そのため、皆さんの周囲でもコンサルティングファームに勤めている方は増えているのではないでしょうか。事実、各社とも積極的に中途採用を行っており、幅広い方にキャリアの門戸が開かれています。しかしながら、周囲にコンサルティングファーム勤務の方がいたとしても、コンサルタント以外の方からみれば、商材を持たないコンサルティングファームを正確に理解することはなかなか難しいです。そこで、この業界に関心をお持ちの方向けに転職支援を20年以上行っているコンサルティングファーム転職支援実績No.1の人材紹介会社、株式会社ムービン・ストラテジック・キャリアがその実態についての解説させていただきます。第1回は業界全体とその分類についてご説明します。

コンサルティングファームのカテゴリー分け

 経営コンサルタント、戦略コンサルタント、ITコンサルタントなど「コンサルタント」にはさまざまな枕詞が使われるため、理解が曖昧になりがちです。コンサルティングファームの分類をするにはまず、顧客が大企業か中小企業かで分けるとわかりやすいです。

 そもそもコンサルタントとは企業内における課題解決を生業にしている職業です。大企業における課題は多岐にわたり、すべてに対応することは難しいため、さらに業界と機能の軸で分類されます。業界とは製造業、金融、通信、公共など。機能とは人事、M&A、会計、SCM、IT、戦略などを指します。大企業向けのコンサルタントは業界か機能のうち、どこか1つの領域で専門性を磨いていくことになります。コンサルティングファームも同じ軸で分類するとわかりやすいです。大企業向けでは1.戦略コンサルティングファーム、2.総合系コンサルティングファーム、3.シンクタンク、4.独立系のコンサルティングファームに大別されます。

 戦略コンサルティングファームとは、マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ベインアンドカンパニーなどが代表で、機能軸で見たときの戦略領域を対象とします。ここでいう戦略とは、大企業の経営陣の意思決定に関わる答えのない経営課題を指します(近年は戦略コンサルティングファームでも戦略領域に留まらず、ITやデジタル、実行支援などの案件を手掛けるようになっています)。

 総合系コンサルティングファームとは上述の業界や機能すべてを包含して一気通貫でコンサルティングを行う企業です。アクセンチュアやデロイトトーマツコンサルティング、PwC、KPMG、EYアドバイザリー、アビームコンサルティングなどが代表です。総合系コンサルティングファームは業界軸と機能軸のユニットが存在し、それぞれが1つのカンパニーとして運営されています。コンサルタントはいずれかのユニットに所属して当該領域のコンサルティングに従事します。

 シンクタンクは調査・研究機関のイメージが強いかもしれませんが、コンサルティング部門を持っています。代表的な企業は野村総研、三菱総研、日本総研など○○総研と呼ばれる会社です。シンクタンクも基本的には総合系コンサルティングファームと同様に業界軸や機能軸でユニットを持っています。総合系コンサルティングファームに比べて組織が小さいのでユニットの括り方が大きく、カバーしていない領域があることもあります。

 独立系のコンサルティングファームでわかりやすいのは製造業、ヘルスケアなどの業界特化や人事、ITなどの機能特化型の会社です。行っているコンサルティングサービスは総合系コンサルティングファームと違いはありません。

 ここまではビジネスサイドから課題解決をするコンサルティングファームを説明しましたが、財務面の課題解決を支援する財務アドバイザリーもあります。主にBIG4と呼ばれる会計事務所系が有名です。こちらではM&A、事業再生、フォレンジック(不正調査)などサービスごとにユニットを分けています。

 一方で中小企業向けとしては船井総研やタナベ経営などが老舗として有名です。大企業向けのコンサルティングがチームで課題解決にあたることが多いのに対し、中小企業向けは1人で課題解決にあたることが多いため、数名規模のコンサルティングファームや、中小企業診断士を取得し独立して個人で行っている方も多いです。クライアントのカウンターパートは社長や役員など経営陣であることがほとんどで、すべての経営課題の解決にあたることが多いです。

 以上、今回は簡単にコンサルティングファームの概要を説明しましたが、詳しく知りたい方は弊著『コンサルティングの基本』や株式会社ムービン・ストラテジック・キャリアのホームページをご覧ください。

(文=中村浩一郎氏/ムービン・ストラテジック・キャリア パートナー&マネージングディレクター)

【筆者プロフィール】

中村 浩一郎(国家資格キャリアコンサルタント)

株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア パートナー&マネージングディレクター

一橋大学社会学部卒業。同社では若年層のコンサルティングファームへの転職支援ならびにコンサルティングファーム出身者のポストコンサル転職支援に従事。ビズリーチのヘッドハンター大賞にて求職者が選ぶ満足度NO.1キャリアコンサルタント獲得。

株式会社ムービン・ストラテジック・キャリア

20年以上にわたり日本初のコンサル転職支援特化エージェントとして、コンサルティング業界への転職活動を支援。長年実績を重ねてきた結果、複数の媒体から日本No.1のエージェント表彰を受けるなど、コンサルティング業界に関する専門家集団としてのユニークなポジショニングを確立しております。

AOKI「オリヒカ」、この秋冬に買うべきスーツ3選!1万円台&洗濯機で洗える!

 スーツ業界では、主に「SS」(spring/summer)と呼ばれる春夏物と、「AW」(autumn/winter)と呼ばれる秋冬物、そしてオールシーズンタイプの3つのラインナップが基本となっている。

 コストパフォーマンスを考えると「オールシーズンのスーツだけ持っていればいいのでは?」と思いがちだが、デメリットもある。オールシーズンタイプは冬用スーツよりも寒く夏用スーツよりも暑いという、いわば中途半端な性能ともいえるわけだ。

 また、近年のスーツは耐久性に優れているとはいえ、オールシーズンタイプを1年中着用していればヨレてくることは必至だ。つまり、春夏、秋冬とシーズンごとにスーツを替え、清潔感とトレンドを漂わせるのがデキるビジネスパーソンであり、結果的にコスパも良い。

 そこで今回は、秋から冬にかけて過ごしやすく快適なスーツを「ツープライスショップ」と呼ばれるチェーン店から3つ選んでみた。ツープライススーツショップとは、基本的に1万9000円と2万8000円の2つの価格帯でスーツを選べる販売店のこと。近年、その価格帯は多様になってきているが、便宜的に「ツープライス」と呼ばれ続けている。どちらかといえば、若者向けのタイトでスタイリッシュなラインナップが特徴だが、昨今はタイトめなシルエットが流行しているため、あらゆる年代にフィットするスーツが揃っている。

 今回紹介するのは、AOKIがスタートさせた「ORIHICA(オリヒカ)」。2000年に「スーツダイレクト」として始まり、04年にオリヒカに刷新されたブランドだ。オリヒカでは、「Mulberry(マルベリー)」や「MACKINTOSH(マッキントッシュ)」でクリエイティブディレクターを務めたサリーム・ダロンヴィル氏を迎えることで、国内外の異業種デザイナーとコラボレーション商品を展開するなど、トレンドを追ったラインナップが特徴だ。そんなオリヒカでオススメのスーツ3つを紹介する(価格はウェブ税別価格、以下同)。

パンツが洗える 防シワ ストレッチ 黒 シャドーストライプ スーツ 10month 1万8000円

 まずは、オリヒカにおける最低価格1万8000円のスーツをご紹介する。低価格ながら腕まわりが動きやすい前肩縫製になっていて、横伸度10~12%と高い伸縮性を保ち、ドレス感がありながら快適な着用感を実現している。

 さらに、家庭の洗濯機やシャワーで水洗いが可能なウォッシャブルパンツ仕様になっているため、汗がこもりやすい秋冬でもありがたい。また、ポリエステル100%素材のため、高い防シワ性を発揮し、洗った後や長時間の出張の際にもシワの心配は無用だ。

 オリヒカでは、夏以外の10カ月着用可能な「10month」スーツも人気。クールビズがメインになる盛夏以外を快適に過ごすことを目的とした程よく厚みのあるスーツは、外回りが多い営業職などに重宝されるだろう。「安かろう悪かろう」ではないスーツを一度お試しあれ。

Limited Slim ベスト表裏着用可 3P ブライトウール 紺 チェック スーツ 10month 3万8000円

「Limited Slim」とは、その名の通り、通常のラインよりも細身のシルエットスーツのことだ。すっきりとしたスタイリッシュなシルエットに合わせたナローラペル(細い襟)のデザインが、スタイリッシュさに拍車をかける。よりスタイリッシュに見せたい人は、ナロータイ(細いネクタイ)とのコーディネートがオススメだ。

 また、生地には光沢加工が施されていて、重い印象になりがちな秋冬スーツに光沢感と高級感を与えてくれる1品だ。その華やかな高級感のため、ビジネスからブライダルまで着回しが可能でコスパも高い。

 3ピーススーツなのでベストもついており、裏表両面で使えるリバーシブル仕様。TPOに合わせた着回しが可能だ。スタイリッシュなビジネスパーソンにとって、今年の秋冬のマストバイといえる。

インポート生地(REDA ATTO) ストレッチ 段返3B ブルー 織柄無地 スーツ 冬 4万5000円

 こちらは、生地へのこだわりが光るスーツだ。イタリアのビエラ地区を拠点とし、世界の有名アパレルにも生地を提供している老舗生地ブランドREDA(レダ)社の生地を使用している。独特のきれいな発色とツヤ感、やわらかな肌触りを有しており、横伸度10%ほどの伸縮する生地なので、着ぶくれしがちな秋冬でも堅苦しくない着心地を味わえる。

 オーダーメイドでは定番の袖本切羽や本台場、ラペルAMFステッチなどの本格仕立てで、しっかりとした高級感のある1着となっている。ボタンも本水牛ボタンを使用しており、細かいこだわりが光るスーツだ。さらに、こちらはセットアップ以外のジャケットやパンツとの組み合わせ、いわゆる「ジャケパン」使いもオススメ。ビジネスでもカジュアルでも着回せるアイテムで、組み合わせ次第でセンスの良さをアピールできる。生地から仕立てまでこだわり、組み合わせも可能な高コスパスーツを、ぜひ手にとってみてはいかがだろうか。

(文=清談社)

日産の業績悪化、ゴーン放逐は正しかったのか?優秀な経営者を放逐せざるを得ない日本

 2019年11月12日、日産自動車は今期の営業利益の見通しを1500億円に下方修正することを発表しました。カルロス・ゴーン前会長が逮捕されたのが約1年前の2018年11月19日。それから新体制へと移行したはずが、前期の決算は振るわず、2019年9月には後継者だった西川広人社長が辞任。そして今回の下方修正と、日産をめぐるニュースは悪いものばかりという印象です。

 このような比較をすると「最初から悪意をもって数字を並べているのだろう?」と勘ぐられそうですが、今回の記事のテーマとしては重要なことなので、あえてリーマンショックが落ち着いて以降の日産の営業利益の数字を並べてみたいと思います。

【日産の連結営業利益の推移】

2011~16年度平均 6,043億円(ゴーンCEO)

2017年度 5,748億円(ゴーンCEO)

2018年度 3,182億円(西川CEO)

2019年度 1,500億円(予定、内田誠CEO)

 この数字をただ眺めると、ゴーンCEOが君臨していた時代は安定して毎年6,000億円規模の利益をあげていたところが、日本人経営者に経営権が戻ったとたんに低収益企業へと逆戻りしているように見えます。

 ゴーン氏の日本デビューは鮮烈でした。今からちょうど20年前の1999年10月にCOOとして大赤字だった日産に着任し、リバイバルプランとして3つの公約を掲げ、それをすべて達成します。

1.2000年度連結当期利益の黒字化

2.2002年度連結売上高営業利益率4.5%以上

3.2002年度末までに有利子負債を7000億円以下に削減

 どれも私たちコンサルタントの眼からは不可能に思えたチャレンジでしたが、着任1年半後の2000年度末に日産は営業黒字825億円をたたき出し、2002年度の利益率目標も達成。2兆1000億円あった有利子負債は4年で完済しました。

 直近の日産の連結売上高の水準は過去4年間、ほぼ11兆円強の状態にあります。その状況での営業利益率4.5%というと、営業利益5000億円あたりが日産リバイバルプランで設定した目標水準です。日本人社長に代わった昨年度も今年度予定の数字も、どちらもリバイバルプラン当時の目標を大きく割り込んでしまっています。そのため「結局、日産はゴーン氏がいなくなったことで、またダメ会社になっちゃうんじゃないの?」と思われてしまうわけです。

「ルールを守った私物化」をどう考えるか?

 さて、日産のこれからも気になりますが、今回の記事で焦点をあてたいのは「会社を私物化するけれども、業績はきちんとあげるCEO」という存在を私たちはどう考えるべきかという話です。

 ゴーン氏についてはまだ公判中ですので、容疑としてあげられているような自身の金融取引の損失を穴埋めするために日産を利用したとか、20億円相当の自宅を日産に買わせたといった事実があったのかどうかはわからないという前提で話をします。

 では一般論としては、会社を自分のものであるかのように扱うけれど、長期にわたって利益を上げる有能さを持っている経営者は、良い存在なのでしょうか。それとも悪い存在なのでしょうか。これは感情論では受け入れがたい話である一方で、功利主義の観点でいえば「望ましい」と考える株主は多いはずです。

 もちろん私物化の影響範囲は広いので、たとえば権力をかさにパワハラやライバルの追い落としをするとか、有能なほかの社員のモラルを下げたりといったさらなる悪影響を伴うとすれば、いくら利益を稼ぎ出したとしても、それは悪だと考えるべきでしょう。報道によれば、日産の幹部がゴーン氏の行いについて検察に内部告発をするのを決めたのも、法令遵守という観点でモラル的に容認できないところまできていたということのようです。

 しかし仮に、ルールを守った私物化が成立するような新しいルールを考えた場合はどうでしょう。これはあくまで思考実験ですが、株主総会や役員会で「CEOには連結営業利益の0.5%を私的に使うことを許す」と決めたとしたら、この問題はどのように変わるでしょうか。「日本でもフランスでも、そんなルールは会社が決めることはできない」などと言わずに、「もしそのようなルールがあったらどうなのか」を考えてみましょう。

 もしこのようなルールの世界にゴーン氏がいたとすれば、彼の個人的な苦境は解消されるはずです。たとえば資産運用に失敗して20億円の担保を差し出さなければいけなくなったとしても、日産が6000億円の営業利益を叩き出せば30億円の私的流用枠ができます。それだけ毎年流用枠があれば、レバノンに20億円する豪華な自宅がほしくなっても、1年分の枠を使って社宅として買ってもらうことがルールのなかで可能になります。

アメリカの大企業では事実上導入

 なんとなく読者のみなさんもお気づきかもしれませんが、アメリカの大企業の業績連動型の報酬体系の下では、現在進行形でこのようなことが行われていて、CEOが100億円規模の巨額報酬を得ると同時に、株主も株価の大幅上昇で満足を得るというウィンウィンな状況が生まれています。

 ゴーン氏にとって不幸だったことは、親会社であるルノーの大株主がフランス政府で、フランスそのものが西側社会のなかでも社会主義的な色合いが強い国だったことでしょう。そのため、あれだけ世界的に有名な経営者であったにもかかわらず、ルノーでのゴーン氏の報酬は、日本の大企業経営者の報酬と大差がありませんでした。

 そして日本経済にとって不幸だったことは、法律を遵守しようとしたら、優秀な経営者を放逐せざるを得ないということです。少なくとも現行の法律がある以上、日産の株主も内部関係者も、ゴーン氏を告発せざるを得ない。

 さて、この状態を唯一変えることができるのは法律をつくる国会だけです。政治家や官僚がいろいろとやらかしていることがいつも国会で問題になりますが、わが国の官僚はしっかりしているので、大概の不祥事は法律上では合法になっています。だとしたら政治分野だけでなく経済分野に関しても「稼いでいる会社の利益の一部を流用するのは合法である」という法律もつくってみたらどうかと思うのですが、官僚のみなさん、経済成長のためにこういったことを検討してみてはどうでしょうか。

(文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)

●鈴木貴博(すずき・たかひろ)
事業戦略コンサルタント。百年コンサルティング代表取締役。1986年、ボストンコンサルティンググループ入社。持ち前の分析力と洞察力を武器に、企業間の複雑な競争原理を解明する専門家として13年にわたり活躍。伝説のコンサルタントと呼ばれる。ネットイヤーグループ(東証マザーズ上場)の起業に参画後、03年に独立し、百年コンサルティングを創業。以来、最も創造的でかつ「がつん!」とインパクトのある事業戦略作りができるアドバイザーとして大企業からの注文が途絶えたことがない。主な著書に『ぼくらの戦略思考研究部』(朝日新聞出版)、『戦略思考トレーニング 経済クイズ王』(日本経済新聞出版社)、『仕事消滅』(講談社)などがある。

日本の造船産業、存亡の危機に…国内大手でも韓国・中国勢の20分の1の規模

 11月11日、国内造船・重機大手企業である三井E&Sホールディングス(三井E&S)が第2四半期(7~9月期)の最終損益が665億円の赤字だったと発表した。それと同時に、同社は2019年度の最終損益が880億円の赤字になるとの見通しも公表した。大幅赤字の最大の原因は、インドネシアの石炭火力発電所の建築工事において約713億円の損失が計上されたことだ。

 リーマンショック後、同社の業績は中国経済の堅調な展開の恩恵を受けた。ところが、ここへきて中国経済の減速は一段と鮮明化している。中国の資源需要の落ち込みなどを受けて、世界的に鉱山などの開発も停滞気味だ。それに対して三井E&Sは、資産売却などを進めることによって当面の収益を確保しようとしている。ただ、中国経済の減速懸念をはじめ、世界経済の不確定要素は増えつつある。同社の改革がどれだけの効果をもたらすか、先行きは見通しづらい。

減速が一段と鮮明化する中国経済

 基本的に、石油化学関連の設備や発電所などの設計・建築(プラント・エンジニアリング)や、タンカーなどの造船を手掛ける三井E&Sの業績は、世界経済全体の動向に大きく影響されやすい。特に、リーマンショック後の同社の業績は、中国経済の動向に左右されてきた側面が大きい。

 現在、中国経済の減速は一段と鮮明化している。その背景には、中国経済が成長の限界を迎えていることがある。それは、GDP(国内総生産)の推移を見ればよくわかる。リーマンショック後、中国政府は4兆元の景気対策を発動し、道路や鉄道などのインフラ整備をはじめとする“投資”を軸にして経済成長率を高めようとした。これは、1990年代初頭に株式と不動産の“資産バブル”が崩壊し、“ハコモノ”の建設など公共事業の積み増しによって雇用の保護と景気の維持を目指した日本の政策運営に共通した部分がある。

 巨額の経済対策が打たれた分、中国の一時的に景気は持ち直した。2011年ごろまで、中国の需要などに後押しされ、鉱山やエネルギー資源の需要は持ち直した。それは三井E&Sが造船やプラント関連の受注を獲得し、業績の維持・拡大を目指すために重要な追い風となったはずだ。

 ただ、中国は構造物の建築や不動産開発などを通して景気浮揚を重視するあまり、過剰な生産能力を生み出してしまった。ある意味、中国政府は投資によってGDP成長率の“かさ上げ”を目指したともいえる。

 その結果、内陸部などにも高速鉄道が延伸された。もともと需要がぜい弱な地域にまで過剰な投資が行われ、中国経済における資本の効率性は大きく低下してしまった。中国経済の専門家の中には、「すでに、付加価値を生み出せる投資案件はほとんど見当たらない」と、かなり悲観的な見方を持つものもいるようだ。中国企業による債務の不履行(デフォルト)が急増し、債務問題が深刻化していることはその裏返しといえる。企業経営者や家計のマインド悪化も深刻とみられ、短期間で景気が持ち直す展開は想定しづらい。

三井E&Sが目指すビジネスモデルの改革

 三井E&Sは、プラント・エンジニアリングと造船分野を中心に、新たな受注を取り付け、完成した設備などを発注者に引き渡すことなどを通して成長してきた。発電所の建設や大型船の建造には、かなりの資本支出が必要だ。中国の過剰生産能力の解消が進まない間、同社が需要を取り込んで収益を得ることは容易ではないだろう。経営陣は現在の事業環境が“底”との見解を示しているが、事業環境が一段と悪化する恐れもある。大型の案件を受注し、業績を拡大するという同社のビジネスモデルは転換点を迎えていると考えられる。

 この認識に基づき、三井E&Sはより安定して収益が得られるビジネスモデルを目指している。具体的に、経営陣はエンジニアリングと造船の両事業において、発電所の保守点検や、船舶のメンテナンスなど、より収益の安定性が見込めるビジネスを強化し、業績を安定させることを重視している。造船関連では、環境への負担軽減のためにガス関連の製品競争力を高めることも目指されている。

 冷静に考えると、こうした改革案を実行していくことは重要だ。問題は、今後の収益動向の不確実性が高まるなかで、同社が改革を完遂できるか否かだろう。同社は7~9月期に計上した損失の範囲内でインドネシアの石炭火力発電所プロジェクトを完遂するとしているが、先行きは見通しづらい。

 加えて、世界の造船業界では大規模に業界再編が進み、価格競争が熾烈化する可能性が高まっている。世界大手、韓国の現代重工業は、大宇造船海洋の買収で合意に至った。また、中国では、中国船舶工業集団(CSSC)と中国船舶重工集団(CSIC)の国有企業の経営統合が決定された。

 この結果、世界の造船業界における韓国と中国のトップ企業のシェアは、それぞれ2割程度に達したとみられる。世界的に海運への需要は低下傾向にある。世界シェアが1%程度とみられる三井E&Sが中韓の巨大造船企業との競争に対応することは容易ではないだろう。

求められる成長への明確な道筋

 また、三井E&Sは資産の売却などを進めることによって、収益と財務内容の悪化を回避しようとしている。資産売却を進める上で重要なことは、経営陣が、組織全体が進むべき方向を示し、経営資源を成長が見込める分野に再配分することだ。それができるか否かが、同社の事業の継続性に無視できない影響を与えるといっても過言ではないだろう。

 現在、同社の経営陣は自力での経営にこだわらない姿勢を示している。プラント・エンジニアリングと祖業である造船事業の両方において、同社は他社との協業や資産の売却を進めている。資産売却などを進めれば、固定費を中心に支出を抑え、一時的に収益を確保しやすくはなるだろう。

 やや気になるのは、そうした取り組みを続けた結果として、同社がどのような企業になりえるか、明確な将来像が描きづらい部分がある。突き詰めて考えると、他社との合弁を進め資産の売却を続ければ、最終的には自社の組織そのものがなくなってしまう恐れがある。

 この懸念は、造船分野における他社との提携などから確認できる。三井E&Sは造船分野において、国内の常石造船や中国の揚子江船業と提携した。さらに、公官庁向けの水上艦事業などに関して三菱重工との提携も模索されている。経営陣としては、提携分野を拡大することを通して環境変化に適応しやすい体制を整備したいのだろう。

 ただ、それが想定された成果を発揮できるとは限らない。利害関係者が増えれば、その分だけ利害の調整には時間と労力がかかるだろう。経済環境が一段と不安定になり事業環境が悪化するなどすれば、利害の調整が難しくなることもある。加えて、世界的な価格競争にも対応しなければならない。

 三井E&Sの経営陣に求められることは、改革が中期経営計画にて示された新しいビジネスモデルにどうリンクするか、明確なロジックを提示することだろう。それは、利害関係者(従業員、株主、債権者など)の賛同を取り付け、改革を進めるために不可欠な要素の一つと考えられる。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

“国産”エルピーダメモリを倒産させた坂本幸雄元社長、中国半導体大手の副総裁に就任

 11月16日付日本経済新聞朝刊に掲載された中国・北京発の以下記事が波紋を広げている。

<中国半導体大手の紫光集団は11月15日、かつて日本の半導体大手であったエルピーダメモリ(現マイクロンメモリジャパン)の坂本幸雄元社長(72)を、高級副総裁に起用すると発表した。(略)日本子会社の最高経営責任者(CEO)も兼務する。紫光は、中国の半導体産業の競争力向上を目指す中国政府の後押しを受けている。坂本氏の起用は、同氏が持つ多くの経営ノウハウや人脈を最大限活用する狙いとみられる。(略)紫光の趙偉国董事長兼CEOは「坂本氏の加入は紫光のイノベーションの力を増強することに疑いはない。グローバルでの成長と、事業の現地化戦略を体現するものだ」と強調した。坂本氏も「日本事業を全力で拡大し、紫光のグローバル成長を支援していく」とのコメントを発表した>

 この記事を書いた記者は、坂本氏がどんなことをやって、多くの人に迷惑をかけたのかを知っていたのだろうか。坂本氏がエルピーダメモリの経営危機に際して、敵前逃亡し、自殺者まで出たことをきちんと知ったうえで、この記事を書いているのだろうか。

 まず、新会社設立をめぐるドタバタ劇から再現することにする。書く側が、物忘れが上手である必要はない。

サイノキングテクノロジー社設立に関するドタバタ劇

 2012年2月に経営破綻した半導体メモリー大手、エルピーダメモリの社長だった坂本氏が、日本の技術と中国の資金を活用して先端半導体の開発・量産に乗り出す、と2016年2月に報じられた。NHKが2月20日午後6時のニュースで、続いて2月22日付日経新聞朝刊が伝えた。「本当なのか」と首をかしげる向きが少なくなかった。これまでも大ボラを吹いて、メディアを手玉にとってきた過去があるからだ。

 やっぱりというべきだった。2月24日午後1時から開催される予定だった次世代メモリー設計開発会社発足の記者会見は中止になった。中止の理由は報道に対する対応に追われているからだという。事前にメディア、それも日経新聞に情報を流して前景気を煽るのが坂本氏の常套手段だが、墓穴を掘ってしまったようだ。日経の記事はこんな内容だった。

坂本氏が社長を務める半導体設計会社はサイノキングテクノロジー。日本と台湾の技術者合計10人で立ち上げ、今後は日台と中国を中心に設計や生産技術の担当者を採用して1000人規模の技術者集団にする。新会社は中国安徽省合肥市の地方政府が進める約8000億円をかけた先端半導体工場プロジェクトに中核事業として参画する。サイノ社側が次世代メモリーを設計し生産技術を供与する。第1弾として、あらゆるものがネットワークにつながる「IoT」分野に欠かせない省電力DRAMを設計し、早ければ17年後半に量産する>

 青写真は壮大だったが、発足会見は中止に追い込まれた。日経の記事は、<サイノ社が設計・生産技術に特化し、数千億円規模の投資が必要な半導体工場の資金負担は中国に任せる国際分業の新しい形態を模索する>となっている。「模索」の段階で、坂本氏は大風呂敷を広げ過ぎたのではないのか。

「サイノキングテクノロジーリミテッド、およびサイノキングテクノロジージャパン株式会社のCEO(最高経営責任者)には、私、坂本幸雄が就任しました。サイノ=中国の、キング=王、つまり『中国で圧倒的に優れたDRAMを作っていきたい』というコンセプトのもとに生まれた会社です」

 サイノキングテクノロジージャパンのHPで、坂本氏はこう書いていた。「今後、日本と台湾とで、計二百数十名のengineerを採用していきます。このメンバーの経験と技術力を核とし、2017年中に日本、台湾、中国合わせ、1000人規模のエンジニアを有するメモリー開発会社にする計画です」と坂本氏は綴る。しかし、会社概要に資本金の記載がないのである。この一点をもってしてもケッタイな会社、不可解なプロジェクトだということがわかる。

再建請負人が倒産させたエルピーダメモリ

 坂本氏は1970年に日本体育大学体育学部を卒業し、高校野球の監督になるという夢が破れ、義兄の紹介で半導体メーカーの日本テキサス・インスツルメンツ(TI)社に入社した。体育会系で半導体に関する知識もなく、倉庫係として資材の出入庫から学び始めたというのが、自慢だ。

 徹夜もヘッチャラというタフな働きぶりが認められ、TI副社長に上り詰めた同氏は、その後、半導体事業の再建請負人となる。神戸製鋼所の半導体本部長、台湾の半導体メーカーの日本法人、日本ファウンドリー(のちのUMC JAPAN)社長を務めた。

 その手腕を買われて2002年、DRAMで世界第3位のエルピーダメモリの社長に招かれた。エルピーダは1999年に日立製作所とNECのDRAM(半導体を使用した記憶素子)事業を統合して発足。その後、三菱電機の事業も譲り受け、国内唯一のDRAMメーカーとなった。2009年に改正産業活力再生法(産活法)の適用第1号に認定され、300億円の公的資金を得た。

 だが、サムスン電子とSKハイニックスなど韓国勢とのシェア争いに敗北。市況悪化も重なり、12年2月に会社更生法を申請した。負債総額は4480億円に上った。法的処理の過程で、坂本氏は“計画倒産”を仕組んだのではないか、との悪評を買った。自ら管財人に就いて、米半導体大手マイクロン・テクノロジーにエルピーダメモリを売却した。13年7月、マイクロンによる買収が完了。エルピーダはマイクロンメモリジャパンに社名を変更した。

 倒産のあおりを受けて連鎖倒産した中小企業の経営者が自殺した。株券が紙きれになった株主は激怒。「経営破綻が予見できたのに、その直前に資金調達計画を発表。会社が存続するかのようにみせかけたのは不当だ」として、坂本氏ら旧経営陣を相手取り1億5000万円の損害賠償請求訴訟を起こした。

 しかし、坂本氏は批判なんかどこ吹く風。『不本意な敗戦 エルピーダの戦い』(日本経済新聞出版社)を出版。自分の経営は間違っていなかったと自画自賛した。当然、被害者の怒りは増幅した。

エルピーダ争奪戦

 2016年1月4日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)は、同番組放送開始10周年の特別番組だった。「よくも悪くもいろいろあった10年。挑戦を続けるプロたちを描く」というテーマで放送され、坂本氏が登場した。NHKは同番組で全盛期の坂本氏を取り上げていたから、エクスキューズをするために再び取り上げた、と噂された。

「日経ビジネス」(日経BP社)も坂本氏には優しかった。取材メモをひっくり返してみたら、2012年2月2日に坂本氏は2011年4~12月期決算を発表している。<坂本社長は「資金繰りに問題ない」と語った>と同誌は書いている。同じ会見に出た朝日新聞は<資金繰りは厳しい>と報道していた。まずいと思ったのだろう。日経の記者は2月27日の倒産会見で坂本氏に「決算発表では『資金繰りに問題ない』と言っていたではないか」と詰め寄った。すると坂本氏は「3月末までは大丈夫と我々は考えていたが、その先はリファイナンス(金融機関からの借り換え)が難しいとわかった。今が(会社更生法申請に)ベストタイミングだと判断した」と言ってのけた。「経営責任」の四文字が欠落しているような姿だった。日経グループは坂本氏を「名経営者、戦う経営者」と持ち上げてきた。

 会社更生法の申請にあたって主要取引銀行の三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほコーポレート銀行、住友信託銀行(いずれも当時の行名)の同意を取り付けていなかった。金融団は寝耳に水だったようだ。

 エルピーダメモリには公的資金が注入されていた。2010年に会社更生法を申請した日本航空では当時の西松遙社長は引責辞任したが、坂本氏は居座った。前出『プロフェッショナル』では「最終責任を全うするために坂本は苦渋の選択をした」などと、かっこいいナレーションを彼の姿にかぶせていた。

 エルピーダは経済産業省の役人のインサイダー疑惑の舞台になった会社でもある。2012年2月27日の倒産会見で坂本氏は「(メディアが)どこかから聞いてきた話をすぐ記事にしたことが、どれだけ我々の提携環境を阻害したことか」と痛烈に批判。本来成功したはずの提携交渉が進展しなかったのはマスコミのせいだと八つ当たりし、会場に失笑が漏れた。報道によって「提携がダメになった」との批判は、天に唾するようなものだったからである。

 たしかに坂本氏はモーレツ経営者だったが、経営力には疑問符をつける向きが多かった。

「パソコン用DRAMは価格が急落したが、スマートフォン用は十分収益を挙げていた。エルピーダは旧来のパソコン用の生産ラインのまま。スマートフォン時代に取り残された。戦略ミスが倒産の最大の原因だ」(業界関係者)

 取引銀行は「実効ある再建計画を打ち出せなかった」と不信を口にした。エルピーダメモリの米マイクロンによる買収は、最初から不可解なことばかりだった。倒産したエルピーダの坂本社長が管財人となり売却先を決めたため、“出来レース”の疑惑がつきまとった。坂本社長と親密な関係にあるマイクロンを支援先に決定したことから、こうした批判が沸き起こった。

<ヘッジファンドのリンデン・アドバイザーズやオウル・クリーク・アセット・マネジメント、タコニット・キャピタル・アドバイザーなど社債権者20社は「エルピーダの企業価値は、管財人(=坂本氏)が査定した2000億円ではなく、3000億円に上る」と主張。マイクロンへの売却提案は透明性を欠いているとして、独自の再建案を東京地裁に提出した。

 社債権者グループのメンバーは、スポンサーを選定する入札手続きについて、「全くの出来レース。マイクロン以外のスポンサー候補にはデューデリジェンス(資産査定)に必要な情報が提供されなかった」と強く批判。「坂本氏はマイクロンから再建後のポストを用意されており、あらかじめ手を握っていたマイクロンに有利になるようにスポンサーの選定手続きを進めたのではないか」と“密約説”を口にした>(2012年8月28日付「日経ビジネスオンライン」記事)

 エルピーダの争奪戦には一時、東芝や韓国SKハイニックスが参戦。米中ファンド連合も伏兵として現れ、激しい駆け引きが演じられた。だが、舞台裏を追うと、支援企業は最初からマイクロンに決まっていた出来レースだったことがわかってくる。

 出来レースを可能にしたのは、2009年から導入されたDIP型と呼ばれる新しい会社更生手続きだった。DIPは「占有継続債務者」と訳されている。破綻企業の経営陣が退陣せず、更生計画に関与するのが最大の特徴である。DIP型では破綻した企業の社長が管財人になる。一人二役である。管財人は、支援企業の選定に大きな影響力をもつ。もし、公平性などない人物が管財人になれば、スポンサー選びは意のままだ。

 再建のスピードを上げるために導入されたDIP型会社更生手続きが、経営者の保身のための出来レースに悪用されることがあるなどということを、これを導入した司法官僚は考えていなかったに違いない。

裏切りの数々

 まず、株式市場を欺いた。2012年2月23日に、「3月28日に臨時株主総会を開催し、日本政策投資銀行の優先株の償還に備えるための減資などの議案を付議する」と発表した。資金不足を回避して、会社を存続させる意思表示と受け止めた株式市場に安堵感が広がった。

 ところが、取引所の営業日で数えると2日後の2月27日に会社更生法を申請した。市場はパニックに見舞われ、翌28日には、売りが殺到して売買が成立せずストップ安。29日の前場(午前中)の終盤に5円でやっと売買が成立した。直後に4円まで下げたが、その後切り返し、終値は7円。247円安、97.2%のマイナスだった。3月28日に上場廃止となり、株券はただの紙屑となった。

 次に欺かれたのが銀行団だ。2月23日、銀行団に返済期限の近づいた融資の3カ月間の繰り延べを求めるなど、自力での事業継続への意欲を見せていた。それなのに翌24日には、主要4行の口座から預金、250億円が引き出され、取引がなかった、りそな銀行に移し替えられた。融資と預金が相殺されないようにするための措置だ。資金を確保した上で、事前の調整どころか、正式な通告すらないまま、27日に更生法の申請に踏み切った。銀行には「寝耳に水」。金融機関との信頼の糸は完全に切れた。

 マスコミの信用も失った。27日の倒産会見で坂本氏は「(メディアが)どこかから聞いてきた話をすぐ記事にしたことが、どれだけ我々の提携環境を阻害したことか」と痛烈に批判。本来成功したはずの提携交渉が進展しなかったのはマスコミのせいだと八つ当たりして、失笑を買ったことはすでに書いた通りである。

 エルピーダは2009年に改正産業活力再生法(産活法)の適用第1号に認定され、300億円の公的資金を得ていた。倒産で最大277億円のツケが国民に回ったことになる。公的資金を焦げ付かせた企業のトップが続投した例は皆無である。会社更生法の申請代理人の弁護士は「半導体業界は高度の専門性が必要。(坂本氏に)再建を全うしてもらうことが経営責任につながる」と述べたが、彼にどのような高度の専門性があったのだろうか。

「日経ビジネス」(2019年12月2日号)は<元エルピーダメモリの坂本氏を起用 中国がDREM国産化に執念>という記事を載せた。

<国内のオフィスに最大100人程度の設計者を集め、中国・重慶市で量産するDRAMを設計する。日本の半導体産業の栄枯盛衰を知る坂本氏の起用からは、中国のDRAM国産化への執念が垣間見える>

 エルピーダの倒産時にメインバンクのバンカーは「坂本さんには技術の先を見る目がなかった」と吐き捨てた。同記事では<坂本氏は周囲から「会社を潰した張本人」と見られてしまう>と書かれているが、詳述したように坂本氏は会社を潰し、敵前逃亡した張本人なのである。

(文=有森隆/ジャーナリスト)