高齢化によるごみ問題って?ごみからSDGsを考える

京都大 地球環境学堂 准教授の浅利美鈴さんは、ごみに関する研究に取り組み続けている、いわば“ごみのスペシャリスト”です。「京大ゴミ部」を創設し、エコキャンパスに変える取り組みを推し進めたり、プラスチックごみや災害廃棄物を減らす地域活動に取り組んだり…。「ごみ」「環境」「SDGs」に関する研究と活動を精力的に行っています。

そんな浅利さんに、活動内容や、「ごみの今とこれから」についてお聞きしました。レジ袋有料化についてのご意見や、ごみを減らすためにできることなど、ごみにまつわるあれこれをたっぷり語っていただきます。

浅利美鈴氏
京都大 地球環境学堂 准教授の浅利美鈴氏。学内や地域の環境改善活動、SDGs活動を牽引している。
 

大学を変えるため「京大ゴミ部」を設立!ごみ研究の道へ

―浅利さんは、京大で教鞭を執りながら、SDGsに関するさまざまな活動を牽引していらっしゃいます。活動の原点は、学生時代に立ち上げた「京大ゴミ部」だったとか。まずは、「京大ゴミ部」設立の背景や活動内容についてお聞かせください。

浅利:私が入学した1996年当時の京大は、全体としては環境問題とはかけ離れた大学でした。さまざまな研究が行われていることもあって、24時間、煌々と、不夜城のように電気がついているのが当たり前。実験器具の清掃などに使う高価な紙ふきんをはじめとする消耗品も、バンバン使われては捨てられているという状態でした。この光景を目の当たりにして、とても驚き、衝撃を受け、「これはなんとかせなあかん」と思い、「京大ゴミ部」を立ち上げました。

「京大ゴミ部」では、主に、学内にISO14001(環境マネジメントシステムの国際規格)を導入するための調査・提言活動を行っていました。提言書を作成したり、当時の総長である長尾誠先生に直談判をしに行ったり…。他に、所属する研究室や新しくできた桂キャンパスで、テスト的にISO14001を運用するという取り組みも行っています。

こうした活動を後輩に引き継ぎながら、5年、10年と続けることで、少しずつ学内の空気が変わっていき、環境保全に取り組む土壌が出来上がっていきました。その後「京大ゴミ部」は、学内だけでなく地域の人たちとともに持続可能なキャンパスの実現を目指す「エコ~るど京大」というプロジェクトに発展し、現在も活動を続けています。

―在学中に始めた活動が今も続いているというところがすごいですね…。一方の“学問”についてはいかがでしょう?どんな研究室に所属され、研究をされていたのでしょうか。

浅利:学生時代は、ごみ研究の第一人者でいらっしゃる高月紘先生(現・京都大名誉教授、京エコロジーセンター館長)のもとで研究活動を行っていました。特にごみ問題に関心があったというわけではないのですが、「京大ゴミ部」を主宰していたこともあり、たまたま出会った高月先生が、私の取り組みやマインドにぴったりはまったのです。

ちなみに高月先生は、漫画家として活動しながらごみ研究をされているという、とてもユニークな先生なんですよ。高月先生と出会ったことで、ごみ研究の道に進むことになり、現在に至るまで、ごみを中心とした環境問題を扱い続けています。

今注目されているのは、「プラスチックごみ」と「高齢化によるごみ問題」

―課外活動と研究の両輪で、常に環境やごみというテーマと向き合い続けてきた浅利さん。浅利さんから見た「日本のごみ」は、今どのような状況にあるのでしょうか?トレンドやホットワード、課題などについてお聞かせください。

浅利:今、最も熱いのは、やはり「プラスチックごみ」ではないかと思います。「プラスチックごみ」については、レジ袋が有料化されたこともあり、一般消費者の関心度がかつてないほどに高まっていると感じています。

つい先日、「コンビニのレジ袋の辞退率が7割を超えた」というニュースが流れましたが、多くの方が、「減らせるな」と実感されているのではないでしょうか。ただ、レジ袋って、プラごみ全体に占める割合は、5、6%程度にしかすぎないんですよね。決して少ないとは言い切れませんが、多いとも言えません。ですから、これで終わってしまってはいけないのです。その他のプラスチック製品もレジ袋と同様に減らしていかなければならないと考えています。

レジ袋の次に減らさなければならないプラスチック製品は、なんといってもペットボトルでしょう。ペットボトルを減らすには、とにかく「身近にある水を飲めるようにする」ことが欠かせません。水道に浄水器をつけてみたり、マイボトルに水をくんで持ち歩いてみたり…。こうしたごくごく当たり前のことを、一人でも多くの人にやっていただけるとありがたいなと思います。個人のご家庭だけでなく企業にも、ぜひ浄水器や給水機を導入していただきたい。職場のインフラとして、水回りの環境を整備していただけるとうれしいですね。

―お客さまに対してペットボトルのお水を出す企業もまだまだ多いように思います。それが浄水器のお水やお茶に切り替わるだけで、プラスチックごみの大きな削減効果がありそうですね。

浅利:はい。そう思います。個人の活動も大切ですが、企業のインパクトの大きな動きというのも重要です。

もう一つ、避けては通れないのが、「高齢化によるごみ出し困難」の問題です。ここ数年で明らかにごみを出せずにため込んでしまう高齢者が増えました。また、ごみの内容も、例えば介護用の紙おむつや一人用のお惣菜パックなどが増えるなど変化しており、従来の回収の仕組みや処理設備では十分に対応できなくなることも予想されます。

これから日本は、諸外国が体験したことのないような未曾有の少子高齢社会を迎えます。高齢化によるごみ問題の変化も、そう遠くないうちに大きな問題になることでしょう。まさに待ったなしの状態で、真剣に考えなければならない時期にきていると思います。

自治体ばかりに頼るのではなく、個人、企業が立ち上がって、積極的に高齢者からごみを回収するための仕組みを考えなければなりません。自助公助のコミュニティーづくりや、高齢化に伴って増えてきたごみに適した回収・処理方法の整備などを、急いで進めなければならないと考えています。


「災害廃棄物」の処理問題にも向き合う必要がある

―浅利さんは、災害廃棄物の処理問題にも取り組んでいらっしゃいます。令和2年7月豪雨の際にも被災地に入り、支援活動をされていました。どんな活動を行っていたのでしょうか?

浅利:熊本県人吉市の災害廃棄物仮置場で、「事前にごみを分別し、品目ごとに回収する」という、全国初の取り組みを支援しました。台風や水害の被災地では、災害廃棄物を捨てるための渋滞が頻繁に起こります。

渋滞の主な原因は、被災者との情報共有がうまくいかず、受け入れ方法が伝わっていなかったり、トラックにさまざまな種類のごみを混載していて、積み下ろしに手間取ったりするから。荷下ろしの際に分別が発生するため時間がかかってしまい、後続の車が入れずに道がつかえてしまうんですよね。

そこで、リーフレットを配布するなどして「事前にごみを分別し、例えば、畳なら畳だけ、木材なら木材だけと、1品目のごみのみを搭載してきてほしい」ということをアナウンスし、また、仮置場での誘導などを行いました。

夏場に水害に遭い床上浸水をしてしまうと、濡れた畳をはじめ、いろいろなものが数日で悪臭を放ち始めます。泥水で湿ったごみは、細菌や害虫の温床にもなりかねません。ですから、少しでも早く、スムーズにごみを運び、処理をしなければならないのです。ただ、これがなかなか難しい。いろいろと試行錯誤してやり方を模索しているのですが、まだまだうまくいっているとはいえません。今後も研究と工夫を重ねなければならないと思っています。

―ごみの分別以外に、一般市民や企業ができることは何かあるのでしょうか?災害廃棄物の問題を見越した暮らし方などあれば教えてください。

浅利:平時から不要なものを溜め込まないようにしていただけるとよいと思います。まずはもの自体を減らすようにしてみてください。あとは大切なものを2階より上の階に運んでおくということも有効ですね。

もう一つ、意識していただきたいのが、「高齢化」のところでもお話ししたように自助公助の仕組みづくりに参加しておくことです。熊本の災害では、コロナの影響でボランティアの数が足りず、なかなか片付けが進まないということが発生しました。いつ何があるのか分からないのが災害です。複数の災害が発生したり、他県の助けを借りられないケースがあるかもしれません。そういうときのためにも、先に述べた高齢化に対応するためにも、これからますますご近所さんとの良好な関係を構築しておくことが重要になるのではないかと考えています。


足元から変わらなければなにも変わらない!直感を大切に行動しよう

―ごみ問題の解決に向けて、企業に対してアドバイスをお願いします。

浅利:これからは「シェア」がカギになるのではないかと思います。カーシェアや傘のシェア、シェアオフィスなど、既にさまざまなシェアサービスが存在していますが、この領域には、まだまだビジネスチャンスがあると思うのです。ぜひとも、積極的に、新しいシェアサービスを開発していただきたいですね。

併せて、職場でのシェアにも取り組んでいただけると幸いです。水だけでなく、文房具やエコバッグ、ワークスペースなど、あらゆるものをシェアする形でインフラ整備を進めていただけたらうれしいです。

―最後に、「情報の受け止め方」についてお聞かせください。SDGsや環境問題に関する情報は、ネットを検索すると山のように出てきます。中には不安をあおるような表現や、正誤の判断がつきにくい情報も。私たちは、多くの情報の中から、どのようにして正しい情報を受け取ったらよいのでしょうか?

浅利:これ、よく聞かれるんですが…。私はいつも「主観で判断してください」と回答しています。「これはいいやろ」とか「これはあかんやろ」とか、そういう直感のようなものを大切にしてほしいんですよね。余計な情報を入れ過ぎないようにして、自分の頭でちゃんと考え、そしてパッと判断する。そうやって掴んだ情報や判断は、正しいことが多いように思います。

頭でっかちにならず、しっかり考え、そしてできることから少しずつやっていけば、必ず何かが変わります。「ごみ問題を解決しなければならない」「SDGsを達成しなければならない」と難しく考えずに、まずは足元から行動を。動く人が増えることで、日本が、そして世界が、やがて持続可能なものへと変わっていくと思っています。

TeamSDGsTeamSDGsは、SDGsに関わるさまざまなステークホルダーと連携し、SDGsに対する情報発信、ソリューションの企画・開発などを行っています。

TeamSDGsのウェブサイトでは、ウェブ電通報とは違う切り口で浅利さんのインタビューを紹介。併せてご覧ください。

ドコモの「d払い+dカード」の合わせ技でポイントを三重取りする方法

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

ドコモユーザーでなくても利用可能な「d払い」。お得なキャンペーンも多いので利用したいと思っている人も多いだろう。d払いは「電話料金合算」「銀行口座」「クレカ」の3つの支払い方法があるが、ダンゼンお得なのが、ポイントの三重取りもできるドコモ公式「dカード」によるクレカ払いである。そこで今回は、d払いでのクレカ登録方法をを含め、ポイントを三重取りする方法紹介しようと思う。

登録するクレカがdカードならポイントの三重取りも可能!

 お得なキャンペーンを連発しているドコモの「d払い」。ドコモケータイ利用者でないのに、d払いを利用したい考える人も意外と多いのではないだろうか? そんなd払いを利用するには、最初に支払い方法を設定する必要がある。d払いでは「電話料金合算払い」「口座支払い」「クレジットカード払い」の3つの支払い方法が選択できるが、当然「電話料金合算払い」はドコモケータイ利用者のみ。一般ユーザーは銀行口座かクレジットカード(以下クレカ)払いを選択することになる。  だが、おすすめなのは銀行口座よりクレカ払いだ。実はドコモ公式クレカ「dカード」か「dカードGOLD」を登録すれば…

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JRA紫苑S(G3)デアリングタクトと秋華賞2頭出しへ待ったなし!? 「全然違う」主戦騎手も驚く成長力! 二人三脚で歩んだ「裏街道」から目指すは「表舞台」

 12日(土)中山競馬場にて、紫苑S(G3)が行われる。

 2016年から秋華賞トライアルとして、重賞に格上げされた本レース。3歳牝馬G13冠目のトライアルレースという事もあり、前走オークス(G1)からの出走馬が好成績を収めているレースである。

 ただ、3年前は2勝クラスからの参戦馬で3着内を独占。オークスからの出走馬が複勝回収率78%に対し、2勝クラスからの参戦馬が70%と、それほどヒケをとらない成績を残している。

 さらに、前走2勝クラスで勝利を収め参戦した(実質3勝クラス)馬に関しては、複勝回収率110%とオークス組を凌ぐ成績を上げている。

 今回、2勝クラスで勝利を収め紫苑Sに挑むのが、ミスニューヨーク(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 デビューから一貫して、加藤祥太騎手が手綱を握る本馬。ここを勝てば人馬ともに重賞初制覇となるだけに、加藤騎手も気合が入るところだろう。

『netkeiba.com』のコラム『今週のFace』にて「小柄な牝馬で最初の頃はちょっと力がつききっていない印象でした」と加藤騎手が語ったように、成長が遅かった本馬がデビューしたのは2歳の暮れ。

 新馬戦3着、続く未勝利戦で4着と勝ち切れない競馬が続いたが、続く未勝利戦、1勝クラスを連勝。1勝クラスの1週前追い切りで、同厩舎の二冠馬デアリングタクトと併せた事からも陣営の期待がうかがい知れる。

 次の白百合S(3歳OP)では3着に敗れたものの、古馬混合の松島特別(2勝クラス)を快勝し、ここに駒を進めてきた。

 同世代との白百合Sを敗れているだけに、G1出走組との比較で分が悪くも感じられる本馬。

 しかし、白百合Sから約1ヵ月ぶりの騎乗となった松島特別で、「全然違うな」と感じた事を加藤騎手はコラム内で語っている。レースを使うたびにパワーアップしていく、本馬の成長力を物語っているとも言えるだろう。

 今回の中山芝2000m戦。これまで3勝が全て1800mながら、コーナーを4つ回るコース。ベストに近い条件となれば、あとは別路線組との能力比較となる。

 デビューも遅く、これまでは「裏街道」を歩んできたミスニューヨーク。成長を遂げた今なら、同世代の一線級とも互角に渡り合えるはずだ。

 偉大な僚馬、デアリングタクトの背中を追って「表舞台」へ……新たな挑戦が始まろうとしている。

JRA好調ドゥラメンテ産駒ドゥラモンドがメジャーエンブレム、ノームコアを出した”名馬の登竜門” でOP初勝利を目指す!

 先週6日に行われた小倉競馬場の5Rメイクデビュー(芝1800m)は、川田将雅騎手のアドマイヤザーゲが勝利。最後の直線で外に出されると、そこから突き抜けて圧勝し、父馬ドゥラメンテに節目となる10勝目をプレゼントした。

 6月から始まった新馬戦で、当初こそ不調だったものの、尻上がりに結果を出し始めているドゥラメンテ産駒たち。そしてついに今週末、中山競馬場で行われるアスター賞(1勝クラス・芝1600m)で、素質馬ドゥラモンド(牡2、美浦・手塚貴久厩舎)が、産駒初となるOP戦勝利を狙う。

 ドゥラモンドの母シーズインクルーデッドの産駒には、17年の新潟大賞典(G3)優勝のサンデーウィザード(父ネオユニヴァース)、18年のダービー卿CT(G3)勝ち馬ヒーズインラブ(父ハービンジャー)がいる。

 半兄に重賞勝ち馬がいることもあり、それらに続いての重賞制覇の期待も懸けられていたドゥラモンドは、7月の福島2歳新馬戦(芝1800m)で、D.レーン騎手を背にデビュー。スタートで戸惑ったものの、二の脚を使って前につける。勝負どころで上がり、直線で先頭に立つと、そのままトップでゴール板を駆け抜けた。

 レース後、レーン騎手は「1800mよりも短くても長くても走れそう」と語り、「今日は能力だけで勝ったという感じで、経験を積んで更に良くなりそうです」と今後の成長に期待を寄せた。

「前走では抜け出してからも後続を突き放すことができず、外から足を伸ばしてきた2着のゴールドベレーに半馬身差まで迫られていましたね。ただこれは道悪も影響していたのでしょう。レーン騎手は『馬場が傷んでいたため、ドゥラモンドにとってベストな条件ではなかった』とレースを振り返っていました。

今回のアスター賞は中山開幕週ということもあり、良馬場で行われます。小回りにも対応できる器用さも持ち合わせていますし、ここでならば本領を発揮してくれるはずです」(競馬誌ライター)

 アスター賞の過去の勝ち馬には19年のヴィクトリアマイル(G1)覇者ノームコア、15年の阪神ジュベナイルF、NHKマイルCでG1・2勝を挙げたメジャーエンブレムなどがいる。

 ドゥラモンドがマイルの名馬の登竜門ともいえるレースを勝利し、ドゥラモンドが2歳重賞戦線に名乗りを挙げることを期待したい。

【9月9日最新版】PayPay・楽天ペイ・au PAY・d払い・LINE Pay キャンペーンまとめ

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

急速に普及してきたQRコード決済。各サービスごとにさまざまなキャンペーンが実施されているが、あまりにも多すぎてよく分からないという人も多いだろう。ここでは代表的なPayPay・楽天ペイ・LINE Pay・au PAY・d払いのキャぺーンをまとめて紹介するので、自分がよく使っている〇〇Payの特典を見逃さず、もっとお得に買い物をしよう!

d払いで銀行口座からチャージすると最大1,000pt!

 PayPay・楽天ペイ・au PAY・d払い・LINE Pay……。日本はまさに〇〇Pay戦国時代を迎えているが、それぞれが独自にキャンペーンを行っているので、イマイチどれが本当にお得なのかよく分からないという人も多いだろう。そこで、ここでは〇〇Payごとのキャンペーンを紹介する。  今回注目したいのは楽天ポイントの50%ポイントバックキャンペーンだ。会計時に提示するだけで抽選で100名に購入金額の50%をポイント還元するというもの。しかも、楽天(カード・ペイ・Edy)のマイナポイント申込者は確率が50倍になるという。また、楽天ペイのSuicaを初めて設定してQRコード決済を行うと、もれ…

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JRA外国人騎手の来日困難で秋競馬は「鎖国化」進む!? 日本人騎手からは「本音をいえば来て欲しくない」という声も

 7日、JRAは9月12日(土曜)以降、「全国のパークウインズ・ウインズ・J-PLACE(一部を除く)で、発売内容・営業時間等を制限のうえ発売・払戻いたします。なお、施設内でのレース映像・オッズ情報等の提供はございません」と、ホームページにて発表した。

 また、「本取扱いについては、今後の社会情勢を踏まえ変更する場合がございます」とした上で、お客様とスタッフの安全を第一に慎重に営業を行ってまいりますと理解を求めている。

 コロナ禍の影響はまだまだ大きく、各国で競走馬やこれに伴うスタッフの移動について制限されている状況だ。こちらについては外国馬だけでなく、外国人騎手の来日においても例外ではない。

 そこで気になるのは秋競馬における短期免許で来日する外国人騎手である。

 どうやら、コロナの影響がはっきりしない状況下でもあって流動的な様子らしい。ただ、外国人騎手本人の希望よりも、ノーザンファームや社台ファームのラブコールが大きく関係しているようだ。

「現時点ではW.ビュイック騎手とO.マーフィー騎手は来日する方向で調整しているようです。その他の外国人騎手ははっきりしませんが、渡航に関して規制が緩くなったり、入国の際の手続きなどが簡潔になれば来日する可能性がある騎手もいるようです。

牧場サイドはかなりのバックアップを確約して、何とか来日してくれないかと連絡を取っているみたいです。ですが、日本人以上にコロナに敏感で、仕事以上に妻や子供の事を第一に考えている人は消極的になっています。

リスクを犯してまで今年の秋にこだわらなくても、沈静化が見込まれる来年以降でも十分稼げると踏んでいるようです」(某エージェント)

 騎手のコロナ感染により、南関東で開催中止があった地方競馬の状況などを見ても、中央競馬においても開催自体が危ぶまれる可能性もゼロではない。夏が終わるとともに気温が下がり、乾燥する秋や冬に再び状況が悪くなる可能性も十分に考えられるだろう。

 日本人騎手からも今秋の外国人騎手の来日について好意的な声は少ない。

「本人だけでなく、周りのスタッフもいる訳で、色んな人が来るのは怖い。勿論、本音を言えば来ないでもらいたい。単純に自分たちの取り分が増えると思うので……」といった声も出ていたようだ。

 今後の社会情勢次第という側面はあるにしても、場合によっては外国人騎手のいない秋競馬となる可能性も十分あるかもしれない。

パチンコ「抜群の安定感×高継続ST」が実現!? 「絶対王者」が「更なる高みへ」と登り詰める!!

 

「パチンコといえば海」。

 このような言葉も存在するように、多くのユーザーに支持され全国規模で圧倒的な設置台数を誇る三洋の『海物語』シリーズ。もはやパチンコ分野の頂点に君臨する“王”と称しても過言ではない。

 シリーズでも絶大な人気を誇る『IN沖縄』の最新作『Pスーパー海物語IN沖縄5』が検定を通過。「遊タイム」が搭載されているなどのウワサもあり、その仕上がりに期待の声が続出している。

 そんな『海シリーズ』の勢いは更に加速。同社は『Pスーパー海物語IN JAPAN2 金富士199ver』『319ver』のリリースを発表した。今回は『199ver』を取り上げたい。「安定感抜群」の「高継続ST」が旋風を巻き起こしそうな気配だ。

『Pスーパー海物語IN JAPAN2 金富士 199 ver』(三洋物産)

■大当り確率:1/199.8→1/53.8
■確変割合:100%(ST74回)
■電サポ回数:70回
■賞球数:3&2&15&3
■カウント:8カウント
■ラウンド数:10R or 6R or 3R
◯◯◯

 前作と同じく大当り後の確変率は100%となっており、必ずSTに突入する仕様。遊びやすさが際立ったスペックとなっている。

 大当り確率は約1/199.8(高確率約1/53.8)、ST回数は74回。その継続率は約75%と前作を上回る性能を実現した。十分に連チャンに期待できる仕様といえるだろう。

 出玉は10R約1200発、6R約720発、3R約360発の3種類。気になる振分けは、30%が約1200発となっている。出玉感は十分に感じられそうだ。「ST突入率100%+継続率約75%」の安定感も有した本機は、多くのユーザーから支持を得られそうだ。

 また、本作ではシリーズ初となる「4段階STゾーン」が搭載されており、74回転のST中に多彩な演出が楽しめるのも魅力の一つ。従来の海ファンのみならず、多くのユーザーが楽しめる仕上がりとなっている。

 高継続ST機『Pスーパー海物語IN JAPAN2 金富士』が、「更なる高みへ」と登り詰めるのだろうか。その活躍に期待したい。

JRAセントウルS(G2)ダノンスマッシュ三浦皇成とコンビ続行は割引!? 川田将雅より悲惨な重賞成績にG1制覇さらに遠のくか

 13日、中京競馬場ではスプリンターズS(G1)の前哨戦であるセントウルS(G2)が行われる。例年は阪神競馬場で行われるレースだが、今年は中京競馬場での開催というのも大きな特徴だ。

 過去10年、波乱の大きかったレースも近4年は1番人気馬が4連勝中と堅い傾向が続いている。とはいえ、これとは逆のケースとなる阪神競馬場で行われた中京記念(G3)が18頭立ての最低人気メイケイダイハードの勝利で大波乱となったことは記憶に新しい。今年のコースが中京競馬場に替わることで波乱の余地もありそうだ。

 1番人気が濃厚と見られているのはダノンスマッシュ(牡5、栗東・安田隆行厩舎)だ。昨年のスプリンターズSで3着に入り、同レースの覇者であるタワーオブロンドンに今年3月のオーシャンS(G3)で完勝。重馬場で力を発揮できなかった高松宮記念(G1)、距離の長かった安田記念(G1)では崩れたが、京王杯SC(G2)を勝利しているように短距離路線でトップクラスの実力を誇っている。

 初コンビで8着に敗れた安田記念と同じく再び三浦皇成騎手と挑むことになるが、ダノンスマッシュ陣営にとって、コンビ続行がプラスとなるかどうかは疑問だ。同馬の近8戦中5戦で手綱を取った川田将雅騎手が、JRA重賞を長らく勝てていないことは確かである。ダノンスマッシュとコンビを組んだ3月のオーシャンSを最後に、”25連敗”と大不振に陥っている。

 だが、重賞で勝負弱いという声のある川田騎手以上に、三浦騎手のJRA重賞成績が悲惨なことも見逃せない。

 三浦騎手の直近のJRA重賞勝ちはフロンテアクイーンで制した昨年3月の中山牝馬S(G3)まで遡る必要がある。以降の成績は【0-5-2-59/66】、勝率0.0%、連対率7.6%、複勝率10.6%と振るわない。先週の新潟記念でついに66連敗となってしまった。

「ダノンスマッシュはファルコンS(G3)を7着、2年連続で出走した高松宮記念でも4着、10着と中京競馬場は3戦全敗しています。G3とはいえ、阪神開催ならともかく今年は中京での開催だけに、これは気になる材料ですね。

さらに追い打ちを掛けるのが約1年半もの間、重賞勝ちのない三浦騎手とのコンビです。有力馬が多数回避したため、人気が集中しそうですが、取りこぼしも十分ありそうです」(競馬記者)

 本番のスプリンターズSには、グランアレグリア、インディチャンプ、モズスーパーフレアらの強敵が揃うだけに、ダノンスマッシュも前哨戦では負けられないところ。

 悲願のG1制覇のためにも、ここでしっかりと結果を出しておきたい。

東芝が米投資ファンド連合に売却した旧東芝メモリ、たった2年で上場…ファンドは株売却

 東京株式市場で上場子会社株に思惑買いが広がっている。8月21日の取引時間中に日本ペイントホールディングス(HD)が、同社株の39.6%を保有するシンガポール塗料大手、ウットラムグループの傘下に入ると報じられ、上場子会社株式の一部が一段高となった。

日立金属、日立建機が再編期待で買われる

 日立金属の株価は8月20日に急騰した。前日比227円高の1740円まで上げた。一部で「親会社の日立製作所が日立金属を売却する検討に入った」と報じられたことが材料視された。日立金属の時価総額は7000億円台である。大型M&A(合併・買収)になる見通しだ。

 報道によると、外資系証券会社をフィナンシャルアドバイザーにし、入札の準備に入ったという。TOB価格は株価にプレミアムが乗せられる。売却先も明らかになっていない段階だが、プレミアムが付くことへの期待から買われた。

 日立グループの再編が最終段階に入ったことは間違いない。残る上場子会社である日立建機にも買いが波及している。8月20日には前日比90円(2%)高の3650円を付けた。その後も連日で上げ続け、8月31日には3790円まで上昇した。

 親子上場は政府の未来投資会議でも問題点が指摘されており、風当たりが強い。新型コロナによる株価急落は、親会社にとってTOBなどによって親子上場を解消するきっかけとなり得る。

 こうした流れのなかでソニーは、銀行や保険を営む子会社のソニーフィナンシャルホールディングス(HD)を9月2日付で完全子会社にした。これまで約65%の株式を保有していたが、5月に完全子会社化の方針を打ち出し、TOBで残る全株式を取得した。ソニーフィナンシャルHDは8月31日付で上場廃止となった。

 上場子会社の“TOB予備軍”としては、NECの子会社、日本航空電子工業(NECが35.2%を保有)、住友グループの住友理工(住友電気工業が49.5%を保有)などが挙げられている。伊藤忠商事がファミリーマートを完全子会社したことから、三菱商事の子会社ローソン(三菱商事が50.0%保有)や三菱食品(三菱商事が60.9%保有)が親子上場解消銘柄として取り沙汰され始めた。

 キヤノン傘下のキヤノン電子(キヤノンが53.3%保有)やキヤノンマーケティングジャパン(同58.4%保有)、信越化学工業の子会社、信越ポリマー(信越化学工業が52.0%保有)は、この手の話が出るたびに候補として挙げられる。

 マックスバリュ九州(現イオン九州)、マックスバリュ東海、マックスバリュ西日本の3社はイオン系の地域食品スーパーである。

GMOグループは親子上場解消に逆行

 GMOインターネットは子会社、孫会社の上場作戦を進めている。7月、クレジットカードなどの対面決済サービスを手掛けるGMOフィナンナンシャルゲートをマザーズ市場に新規公開した。これでGMO銘柄は10社になった。親会社のGMOインターネット、ネット決済のGMOペイメントゲートウェイ、ネット証券やFX取引のGMOフィナンシャルホールディングス、GMOクラウド、GMOペパボ、GMOメディア、GMOリサーチと続く。GMO TECH、GMOアドパートナーズもある。

 グループの総帥、GMOインターネットの熊谷正寿会長兼社長は「我が道を行く」だ。グループ企業は利益をあげていて株価も高い。株主には「きちんと報いている」との思いがある。「形式よりも実質でガバナンス(企業統治)を機能させている」との自信が見え隠れする。

 弱点があるとすれば親会社、GMOインターネットの株価が子会社、孫会社に比べて相対的に安いことだけといわれている。子会社、孫会社が魅力的なら、わざわざ親会社の株式を買う必要がなくなる。

キオクシアHDの上場は東芝の株価の刺激材料になるのか

 親子上場も絡み、市場の関心が高いのが、東芝が41%保有する半導体大手、キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)。東芝は2018年6月、半導体子会社だった旧東芝メモリを日米韓企業連合に約2兆3億円で売却したと発表していたが、今年10月6日、キオクシアは東証1部に新規上場することが決まった。時価総額は2兆円を超える大型上場となる。

 米ベインキャピタルが主導する日米韓の投資グループや東芝、HOYAが総額で最大2929億円の株式を売り出す。ベインなど投資グループの保有割合は48%(従来56%)に低下。東芝は32%(同41%)となる。東芝は上場後、段階的に保有株を売却して「物言う株主」を黙らせるための株主還元の原資とする。

 キオクシアの上場は、東芝の株価に良いインパクトを与えることになるのだろうか。

(文=編集部)

企業のDXが進まないのは「2つのエンジン」が欠けているからだ!

今やあらゆる企業、あらゆるビジネスでDX(デジタルトランスフォーメーション)は避けて通れません。

電通・電通デジタルはクライアントのDXを推進し、そのビジネスを加速するために、国内屈指のCDP (カスタマーデータプラットフォーム)「Treasure Data CDP」を提供するトレジャーデータとの協業を開始しました。

DX時代のマーケティングには、データ基盤と顧客体験の二つのエンジンが必須となります。マーケティングカンパニーである電通・電通デジタルが、トレジャーデータと組んでつくり出す新しい顧客体験とはどんなものか、本連載ではお伝えしていきます。

今回はトレジャーデータでデータビジネス セールスディレクターを務める高木一成氏と、電通で事業変革支援を推進する三浦旭彦氏、電通デジタルでDX支援を手掛ける魚住高志氏の3人に企業のDX実現に向けた要諦を聞きました。

<目次>
▼DXを進めるために必要なものはなにか?
一番大切なのは「何のために、DXを行うのか」
DXはデジタルマーケティングをどう変えるのか?
データを読み解いて生かすことが、生活者の価値へとつながる


DXを進めるために必要なものはなにか?


──現在、あらゆるビジネスは、デジタル上で生活者と常時つながるようになっており、それを前提としたビジネスモデルのDXが急務となっています。そんな中、電通・電通デジタルがトレジャーデータと「クライアント企業のDX支援」で協業するに至った背景について教えてください。

三浦:「データを理解し、活用しなければ」という声が、クライアントから多く寄せられるようになりました。私は、電通で「トランスフォーメーションプロデュース局」に所属しています。名前の通り、事業全体のトランスフォーメーションの構想から実行に至るまでの、クライアントのマーケティングDXを支援する部署です。

言うまでもなく、DXとは単に「企業の業務をデジタル化していこう」ということではありません。「モノやサービスを生活者に売る」という従来のビジネスモデルから、デジタルを通じて常に生活者とつながる「生活者ファースト」のビジネスに変えていくことが大前提です。

この「生活者ファースト」をDXの中心に据えるためには、生活者および顧客のインサイトを得るために必要なデータを一元的に収集・格納・統合し、さらに分析・活用して深い顧客インサイトを獲得することが求められます。

そのためのツールとして、トレジャーデータの持つ顧客管理プラットフォーム「Treasure Data CDP」は、非常に優れたデータ基盤だと考えています。

Treasure Data CDP」

もちろん電通には長年培ったクリエイティブやコミュニケーションの強みがありますが、DXは「データ」とクリエイティブやコミュニケーションを掛け合わせていくことが必須ですから、Treasure Data CDPを持つトレジャーデータと組むことで、よりクライアントのDXに貢献できると考えたのです。

高木:ありがとうございます。新型コロナウイルスの影響により、日本の企業の間でもますますデータの活用やデジタル化への興味関心が高まっています。われわれトレジャーデータとしても多くの引き合いを頂いていますが、あくまでもデータはクライアント企業がビジネスを推進する「手段」です。

ただデータを集めて管理するだけでは意味がなくて、企業が自社のエンドユーザーである生活者、消費者に対して、デジタル化の先にどういった価値を提供していくかを考える必要があります。

三浦さんもおっしゃった通り、トレジャーデータがデータ、電通がクリエイティブやコミュニケーションの文脈で両社の強みを生かし、補完することによって、より強固な顧客体験設計を可能とします。

そうした観点から、トレジャーデータの公式パートナープログラムである「Treasure Data Partner Certification Program」第1弾公式パートナー認定企業として、電通・電通デジタルに参画していただき、協業を進めていくことになりました。

魚住:私たち電通デジタルの使命は、国内電通グループの中でも幅広い業種のクライアントに対してデジタル領域を起点としたビジネスをサポートし、最適なマーケティングシステムを構築することです。

プラットフォームとしてさまざまなツールやテクノロジーと連携していくという意味で、トレジャーデータは志を一緒にする企業です。データテクノロジーの分野でより強みを発揮できるようになるでしょう。協業することができて非常にうれしく思っています。

一番大切なのは「何のために、DXを行うのか」

──DXの機運が高まっていますが、企業はどのようなことに課題を持っているのでしょうか。

三浦:私たちはビジネスデザイン、そして顧客体験設計という観点でクライアントを支援していますが、その中で企業側もDXが必要だという切迫感が非常に強くなっているのを感じています。その際にまず議題に上がるキーワードが「1ID(ワンアイディー)」です。

1人の顧客に対して一つのIDをデータとして持つことで、これまで以上に顧客が求める情報やサービスを提供できるようになるという考えです。そのために顧客基盤をどうやって統一するか、というのが各社の共通して持つ課題ですね。

魚住:1IDを前提とした顧客基盤設計で難しいのは、事業部門とIT部門では設定されているKPI(重要業績評価指標)が違うことですよね。部門をまたいだ連携をスムーズに行うことは、たやすくはありません。各部門が他の部門と互いのやりたいことをすり合わせるのには時間を要します。

例えば事業部門とマーケティング部門が共にIT要素を持っていたとしても、異なるIT基盤やデータを連携させようと思うと、なかなか一筋縄ではいきません。つまり、顧客基盤設計と他部門の基盤との連携、その両方を推進できる人材の育成が急務と感じます。

高木:今、魚住さんがおっしゃったような、企業の各部門がばらばらにデータを持っていて、部門単位のサイロ化が起きるという課題は、「Treasure Data CDP」で十分解決できます。

単一基盤上でデータを統合、1ID化することで、従来では可視化しづらかった顧客のインサイトや、マーケティングの打ち手を導き出すことも可能となりました。しかし、技術的に可能といっても、実際にビジネスに結びつけて実現していくのはやはり難しいことです。

三浦:一番大切なのは「何のために、DXを行うのか」ということですね。経営者サイドからDXせよと号令が下る、もしくは現場発のDXを進めたいという要望、いずれの起点であったとしても、「何のために」がないと変革は進みません。

高木:データ基盤を提供してきた私たちとしても、部門間を超えたデータ連携で成功している企業の事例では、プロジェクトを推進されている方の「どうビジネスを変えていくのか」という強い意志が重要であると感じますね。


DXはデジタルマーケティングをどう変えるのか?

──DXが進み「生活者ファースト」のビジネスが広がっていくとき、デジタルマーケティングはどのように変わるでしょうか?

魚住:クライアント企業のDXを推進することで成し遂げたい理想を申し上げると、個人的には「狭義のデジタルマーケティングの世界観にとどまらない、ビジネスの再定義」にあるかと思っています。

──詳しく聞かせてください。

魚住:私自身は20年近くデジタル領域で仕事をしています。デジタルマーケティングを狭義で捉えた場合、あるデータをマネジメントしながらターゲティングを行い、広告や販促、クーポンといった情報を生活者に届け、コンバージョンを測定するのがベースでした。重視される指標は顧客数を増やすこと。しかし、そういったデジタルマーケティングは主流ではなくなってきていると思います。

例えばLTV(ライフタイムバリュー)という指標で考えると、生活者の商品やサービスに対する継続率や継続期間、購買単価や維持コストという概念がありますよね。その場合、LTVの指数を上げるためには、単純に顧客数を増やすだけではない、さまざまな変数が存在します。

つまり、施策としての可能性がまだまだあるにもかかわらず、いわゆる顧客獲得数とコスト効率にのみフォーカスを当て続けていたのが、狭義のデジタルマーケティングの世界観だったのではないでしょうか。

──各国の人口が減少し、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で経済活動にも甚大な影響があります。デジタルマーケティングはそんな中、顧客数の拡大再生産をいつまで追うのか、そこにはすでに限界が来ているのではないかという観点ですね。魚住さんは、新しいデジタルマーケティングの価値をクライアントに提供していくため、トレジャーデータにどういった役割を期待していますか?

魚住:まず、Treasure Data CDPは、どのような形にも変化できる、可変性があるところが良いと思っています。ただ、このシステムを活用する大前提として、まず「データの価値」という「出口」をもっと増やしていくことが重要です。

なんのためのデータかと考えたときに、単純にターゲティングの精度向上だけをデータの価値とするのではなく、「顧客体験を変革し、継続率を高めるため」「企業の業務効率を向上させ、コストを削減するため」といったことにもデータは活用できるわけです。

マーケティング領域にとどまらず、データを活用してビジネスを再定義していく。Treasure Data CDPはそういったデータの入り口と出口としてのプラットフォームの役割を担ってくれる存在です。

データ起点によるチャネルを横断した顧客体験設計


データを読み解いて生かすことが、生活者の価値へとつながる


──トレジャーデータが、電通・電通デジタルとのパートナーシップで期待していることを教えてください。

高木:今や、顧客体験の設計において、テクノロジーとコミュニケーションは非常に親しい存在になっています。データとクリエイティブ、この両輪が必要です。その意味で、電通のコミュニケーションやクリエイティブ領域の力に期待しています。

お客さまにどんな体験をしていただいて、より結びつき、エンゲージメントを高めるか。それを考えるにはまずお客さまを知ることが重要です。ですから、例えば調査結果のようなデータだけでは意味をなしません。意味があるのはそのデータから導き出されるインサイトです。

Treasure Data CDPはデータを溜める基盤ではありますが、そこにあるデータはあくまでも、生活者や顧客にどのように価値提供するかを考えるための補完材料でしかありません。重要なのは、体験をいかに設計するか、いかにコミュニケーションをしていくかです。そうした分野に関して、電通は最高のパートナーであると考えています。

基盤+顧客体験=DXのエンジン

三浦:ただ顧客データを管理するシステムを導入しただけでは、DXにはつながりませんよね。生活者ファースト、顧客ファーストの立場で、企業それぞれ特有のサービスや価値をより良い形で提供できるようにコミュニケーションを設計していく。

「どこで、どんなメッセージを伝えると、顧客が本当に幸せになる体験にできるのか」ということを提供できるのが、電通の強みです。Treasure Data CDPのデータを読み解き、データからの示唆を実際のマーケティング施策に結びつけることで、企業と顧客にとって最適な、オンリーワンのコミュニケーションが生まれていくはずです。そこにDXの本質があると思っています。

魚住:データのハブはTreasure Data CDP、そしてビジネスのハブは電通。この関係性を人体に置き換えると、「データは血流、ビジネスは筋肉」といえます。どちらもないと体は動きませんよね。

データにフォーカスし過ぎるとDXはうまくいきません。データは手段にすぎず、本質はどんな価値を生活者に提供したいか、ということです。顧客に良い体験が提供できるから、より良いデータが提供されるようになる、という循環をつくっていきたいですね。

三浦:電通グループは「Good Innovation.」を掲げ、クライアントのビジネスグロースに貢献する新しい価値の提供を企業理念としています。イノベーションとは知と知、テクノロジーとテクノロジーの組み合わせから生まれます。トレジャーデータと電通が協業することで、データとクリエイティブをかけ合わせ、クライアントとそこにつながる生活者、ひいては社会全体のDXを加速させるエンジンにしていきたいと考えています。

実はすでに、2社の協力体制のもとでAPAC(アジア太平洋地域)のマーケットにも進出し、協業ネットワークを広げています。また、マーケティング領域にとどまらず、IoTやコネクテッドデータをどう顧客体験に返していくかというプランニングのデータ基盤としてTreasure Data CDPを活用している事例も生まれてきています。すでに回り始めているエンジンを更に駆動させて、社会全体のDXにつなげていきたいですね。

トレジャーデータと電通・電通デジタルが協業し提供するソリューションについて、ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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