【京成杯AH(G3)枠順確定】JRAルメール×アンドラステが虎視眈々! スマイルカナとルフトシュトロームの3歳馬コンビの枠は?

 13日(日)、中山競馬場で開催される京成杯AH(G3)の枠順が発表された。

【京成杯AH(G3)枠順】

【1枠】1番  ルフトシュトローム 石橋 脩
【1枠】2番  ボンセルヴィーソ  木幡 巧也
【2枠】3番  アルーシャ     戸崎 圭太
【2枠】4番  ストーミーシー   田辺 裕信
【3枠】5番  アンドラステ    C.ルメール
【3枠】6番  スイープセレリタス 丸山 元気
【4枠】7番  ジャンダルム    藤井 勘一郎
【4枠】8番  シゲルピンクダイヤ 和田 竜二
【5枠】9番  アフランシール   津村 明秀
【5枠】10番 トロワゼトワル   横山 典弘
【6枠】11番 ラセット      秋山 真一郎
【6枠】12番 エントシャイデン  大野 拓弥
【7枠】13番 ミッキーブリランテ 坂井 瑠星
【7枠】14番 アストラエンブレム 横山 武史
【8枠】15番 メイケイダイハード 酒井 学
【8枠】16番 スマイルカナ    柴田 大知

【セントウルS(G2)枠順確定】JRA武豊×トゥラヴェスーラ、北村友一×ミスターメロディ、三浦皇成×ダノンスマッシュらの枠は?

 13日、中京競馬場で開催されるセントウルS(G2)の枠順が発表された。

【セントウルS(G2))枠順】

【1枠】1番  トウショウピスト  丸田 恭介
【1枠】2番  ノーワン      池添 謙一
【2枠】3番  メイショウグロッケ 浜中 俊
【2枠】4番  ラヴィングアンサー 吉田 隼人
【3枠】5番  キングハート    菱田 裕二
【3枠】6番  セイウンコウセイ  幸 英明
【4枠】7番  ミスターメロディ  北村 友一
【4枠】8番  タイセイアベニール 松山 弘平
【5枠】9番  シヴァージ     岩田 望来
【5枠】10番 トゥラヴェスーラ  武 豊
【6枠】11番 ビアンフェ     藤岡 佑介
【6枠】12番 メイショウキョウジ 藤岡 康太
【7枠】13番 クライムメジャー  鮫島 克駿
【7枠】14番 フェルトベルク   藤懸 貴志
【8枠】15番 クリノガウディー  森 裕太朗
【8枠】16番 ダノンスマッシュ  三浦 皇成
【8枠】17番 ラブカンプー    斎藤 新

JRAサマーマイル&スプリントシリーズチャンピオンはどの馬に? 京成杯AHスマイルカナ、セントウルSラブカンプーの大逆転はあるのか

 2020年のJRAサマーシリーズは、先週の新潟記念(G3)で終了となったサマー2000シリーズに続き、今週行われるセントウルS(G2)でサマースプリントシリーズが、京成杯オータムハンデ(G3)でサマーマイルシリーズのチャンピオンが決まる。

 サマー2000シリーズを制したのはブラヴァスだったが、この2戦はどんなドラマが待っているのだろうか。

 熾烈な争いを続けるサマースプリントシリーズ、サマーマイルシリーズ、それぞれチャンピオンとなる条件をまとめてみた。

■サマースプリントシリーズ
 対象レースは「函館スプリントS・CBC賞・アイビスSD・北九州記念・キーンランドC・セントウルS」となり、この中から最低1勝し、なおかつ13pt以上を獲得したポイント最上位の馬が優勝。セントウルSはG2レースなので、ポイントはG3より高めの設定で以下の通り。しかしこのレースを勝利しただけでは13ptに届かないので、ここまでサマースプリントシリーズに出走してこなかったダノンスマッシュやミスターメロディ、ビアンフェらは勝利してもチャンピオンにはなれない。

※ポイント表
1着 12pt
2着 6pt
3着 5pt
4着 4pt
5着 3pt
6着以下 1pt

現在の上位は以下の通り。
レッドアンシェル  14pt
ラブカンプー      12pt ※セントウルS出走
エイティーンガール 11pt
ジョーカナチャン    11pt
ダイアトニック   11pt
アンヴァル     8pt
ダイメイフジ    6pt
ライトオンキュー  6pt
アウィルアウェイ  5pt
ディメンシオン     5pt
ビリーバー           5pt
モズスーパーフレア   5pt
ライオンボス        5pt
タイセイアベニール 4pt ※セントウルS出走
クライムメジャー    3pt ※セントウルS出走
シヴァージ             2pt ※セントウルS出走
ノーワン              2pt ※セントウルS出走

 現時点で1位レッドアンシェルは資格をすべてクリアしており暫定チャンピオン、セントウルSの結果待ちといえる状況。そして、この中でセントウルSに出走するラブカンプー、タイセイアベニール、クライムメジャー、シヴァージ、ノーワンは結果次第で逆転優勝の可能性がある。

 この5頭がそれぞれサマースプリントシリーズのチャンピオンになるには、基本的に以下の条件が必要だ。

・ラブカンプー 12pt&対象レース勝利
5着以内でレッドアンシェルを抜いて合計15ptとなるが、チャンピオンを確定させるには3着以内の成績が必要。他の3頭が勝利すれば着順次第で同ポイントのチャンピオンか敗退。

・タイセイアベニール 4pt
1着の場合のみ合計16ptで資格あり。ただしラブカンプーが2~3着だと敗退、4着だと同ポイントのチャンピオン、5着以下なら単独チャンピオン。

・クライムメジャー 3pt
1着の場合のみ合計15ptで資格あり。ただしラブカンプーが2~4着だと敗退、5着だと同ポイントのチャンピオン、6着以下なら単独チャンピオン。

・シヴァージ 2pt
1着の場合は合計14ptでレッドアンシェルと同ポイントで資格あり。ただしラブカンプーが2~5着だと敗退、6着以下ならレッドアンシェルとともにチャンピオン。

・ノーワン 2pt
1着の場合は合計14ptでレッドアンシェルと同ポイントで資格あり。ただしラブカンプーが2~5着だと敗退、6着以下ならレッドアンシェルとともにチャンピオン。

 現在暫定1位のレッドアンシェルに関しては、ラブカンプーが6着以下、他の3頭が2着以下なら単独チャンピオンとなる。出走馬のレベルや実績的にみてレッドアンシェルはかなり優位な状況となっているが、ここまでのサマースプリントシリーズはどのレースも波乱続きだっただけに、最後まで何が起こるかわからないだろう。


■サマーマイルシリーズ

 対象レースは「米子ステークス・中京記念・関屋記念・京成杯AH」となり、この中から最低1勝し、なおかつ12pt以上を獲得したポイント最上位の馬が優勝。サマースプリントシリーズ同様に、ここまでサマーマイルシリーズに出走してこなかったルフトシュトロームやシゲルピンクダイヤは勝利してもチャンピオンにはなれない。

※ポイント表
1着 10pt
2着 5pt
3着 4pt
4着 3pt
5着 2pt
6着以下 1pt

現在の上位は以下の通り。
メイケイダイハード 11pt ※京成杯AH出走
サトノアーサー   10pt
ラセット       9pt ※京成杯AH出走
スマイルカナ     8pt ※京成杯AH出走
ミッキーブリランテ  8pt ※京成杯AH出走
トロワゼトワル    6pt ※京成杯AH出走
エントシャイデン   5pt ※京成杯AH出走
アンドラステ     4pt ※京成杯AH出走
ケイアイノーテック  3pt
プロディガルサン   3pt
ミラアイトーン    3pt


 現時点で最低条件の12ptをクリアしている馬はいないが、メイケイダイハードは最下位でも1ptがもらえるので、対象レースを勝利している同馬が暫定1位といっていいだろう。それでもこの京成杯AHに出走する他のポイント上位6頭にもチャンスは十分ある。各馬がそれぞれサマーマイルシリーズのチャンピオンになるには、基本的に以下の条件が必要だ。

・メイケイダイハード 11pt&対象レース勝利
1着の場合は合計21ptで単独チャンピオンだが、2着以下だと他の馬次第で2位以下か同ポイントのチャンピオンとなる(例=2着で合計16pt、トロワゼトワルが1着で合計16ptの同数)。仮に最下位でもライバルがすべて5着以下ならチャンピオン。

・ラセット 9pt
1着の場合のみ合計19ptで単独チャンピオン。

・スマイルカナ 8pt&対象レース勝利
1着の場合は合計18ptで単独チャンピオンだが、2~3着だと他の馬次第。4着以下だと合計11pt以下で敗退。

・ミッキーブリランテ 8pt
1着の場合のみ合計18ptで単独チャンピオン。

・トロワゼトワル 6pt
1着の場合のみ合計16ptで資格あり。ただしメイケイダイハードが2着だと同ポイントのチャンピオン、3着以下なら単独チャンピオン。

・エントシャイデン 5pt
1着の場合のみ合計15ptで資格あり。ただしメイケイダイハードが2着だと敗退、3着だと同ポイントのチャンピオン、4着以下なら単独チャンピオン。

・アンドラステ 4pt
1着の場合のみ合計14ptで資格あり。ただしメイケイダイハードが3着以内なら敗退、4着なら同じポイントのチャンピオン、5着以下なら単独チャンピオン。

 かなり複雑ではあるが、それぞれの条件を見てみるとレースの見方も変わり、興味深いものになってくるだろう。勝ち馬だけでなく5着までどの馬も全力投球になるのだから、これもサマーシリーズ最終戦ならではの醍醐味といえる。果たしてどの馬が夏のチャンピオンとなるのか、最後の最後まで目が離せない。

JRA2歳世代「勝馬率No.1」はディープインパクト、ドゥラメンテ、モーリスではなく「アノ種牡馬」!! 優秀な2歳世代が父馬の低迷脱却のカギに

 現在の2歳種牡馬リーディングは10勝を挙げたドゥラメンテ、賞金ではモーリスがそれぞれトップに立っており、今年産駒がデビューを果たした新種牡馬の奮闘が目立つ。

 その陰に隠れてはいるものの、この2頭に勝るとも劣らない優秀な成績を残しているのがハービンジャーだ。

 ここまでハービンジャー産駒は20頭がデビューし、アランデル(母ガラディナー、母父サンデーサイレンス)、エイボンクリフ(母ローズマンブリッジ、母父ディープインパクト)ら4頭が新馬戦を勝利。さらにデビュー戦こそ敗れたものの、未勝利戦で3頭が勝ち上りを決め、すでに勝ち馬頭数は7頭にも及ぶ。

「先週は新潟競馬場でハービンジャー産駒のレベランスが、出遅れたにもかかわらず、上がり3ハロン33秒7の鬼脚で見事な差し切り勝ち。騎乗した福永祐一騎手は『スタートは良くない、前進気勢はない、物見をする』とぼやいたものの『課題の方が多い中で勝つわけですから、高いポテンシャルを感じます』と才能を評価していました。

これでハービンジャー産駒は20頭がデビューして勝馬率は3割5分。ドゥラメンテ産駒は10勝していますが、39頭出走していて勝馬率は2割5分6厘。さらにモーリス産駒はハービンジャー産駒と同じ7勝を挙げているものの、45頭とハービンジャーの2倍以上の頭数を送り出しているため、勝馬率は1割5分6厘です。ハービンジャーの2歳世代の優秀さが際立っていますね」(競馬誌ライター)

 ただこの7頭のうち、5頭は函館、札幌開催で勝利を挙げている。得意としている洋芝開催が終わったこともあり、ここからいかに数字を伸ばせるかが注目される。

「ハービンジャーはブラストワンピース、ペルシアンナイトらG1馬が産駒の代表格ですが、この2頭は最近、勝ち星から遠ざかっています。札幌記念(G2)を勝ったノームコアが気を吐いているものの、近年デビューした3歳、4歳世代も伸び悩みを見せています。

また今年はセレクトセールで1歳馬が15頭上場したものの、そのうち6頭が主取となる不人気ぶり。さらに2019年度217頭に種付けを行いましたが、今年は種付料が変わっていないにもかかわらず、119頭と半分近くにまで減少しています。そろそろ、次代のエース的な馬に登場してもらいたいですね。でなければ、社台スタリオンステーションから出されてしまう可能性もありますよ」(競馬記者)

 優秀な2歳産駒は父ハービンジャーの苦境を救うことができるのだろうか?

JRA秋の中山開催で押さえるべきポイントはコレ! 騎手・調教師・馬主・コース・人気を徹底検証!

 今週から秋の中山開催が開幕する。4月以来5か月ぶりの中山だが、秋のG1シーズンに向けて重要なレースが多く行われることもあり、出走馬のレベルもグッと上がってくる。ファンとしても夏競馬から心機一転、ここから馬券で結果を出していきたいところだろう。

 そこで秋の中山競馬を攻略する様々なデータを紹介していきたい。

■騎手
まずは馬券の要である騎手だ。2020年の中山トップ10は以下の10名。

ルメール 20勝 勝率27.0 連対率43.2 複勝率55.4
デムーロ 15勝 勝率14.7 連対率23.5 複勝率35.3
三浦皇成 15勝 勝率18.1 連対率27.7 複勝率41.0
石橋脩  14勝 勝率11.2 連対率22.4 複勝率30.4
横山典弘 13勝 勝率17.8 連対率31.5 複勝率43.8
田辺裕信 12勝 勝率 7.6 連対率20.9 複勝率35.4
大野拓弥 12勝 勝率 7.0  連対率14.5 複勝率22.1
北村宏司 12勝 勝率 8.6  連対率16.5 複勝率22.3
武藤雅  10勝 勝率 7.6  連対率15.2 複勝率24.2
横山和生 10勝 勝率 8.4  連対率11.8 複勝率16.8

他の注目騎手
川田将雅 4勝 勝率50.0 連対率62.5 複勝率87.5
武豊 5勝 勝率20.8 連対率37.5 複勝率50.0
藤井勘一郎2勝 勝率15.4 連対率30.8 複勝率30.8

 関西所属ながらルメールは勝率・連対率ともに圧巻の安定度。それだけの馬に乗っているのもあるが、馬券を購入する立場からは安心できる。日本人では横山典弘騎手の連対率31.4%を評価したい。複勝率もこの中では2位であり、2着3着には必ず押さえておきたいタイプだ。続いて三浦皇成騎手もオススメの騎手。中山芝の勝率は全競馬場の中で断トツの1位、中山ダートも勝率20.8%・連対率33.3%と非常に高い。成績的には他の競馬場よりも得意にしている印象が強く、中山でこそ勝負したいジョッキーだ。

 また騎乗数は少ないものの、抜群の成績をおさめているのが関西所属の川田将雅騎手と武豊騎手。川田騎手の勝率50%・連対率62.5%・複勝率87.5%はさすがといえる数字で、中山遠征時はかなりの勝負馬を揃えてくるとみていい。そして武豊騎手も勝率・連対率ともに上々の数字だ。

■調教師

 今年の中山開催でトップの11勝をあげている戸田厩舎を筆頭に、連対率が41%の堀厩舎、同37%の国枝厩舎、同30%の中舘厩舎、同29.8%の木村厩舎などかなりハイレベル。

戸田博文 11勝 勝率19.0 連対率24.1 複勝率41.4
中舘英二  9勝 勝率16.4 連対率30.9 複勝率38.2
堀宣行   9勝 勝率23.1 連対率41.0 複勝率51.3
田村康仁  9勝 勝率14.8 連対率24.6 複勝率29.5
木村哲也  9勝 勝率19.1 連対率29.8 複勝率38.3
国枝栄   7勝 勝率16.3 連対率37.2 複勝率41.9
藤沢和雄  7勝 勝率16.3 連対率20.9 複勝率37.2
斎藤誠   6勝 勝率10.2 連対率20.3 複勝率30.5
田中博康  6勝 勝率16.2 連対率24.3 複勝率40.5
鹿戸雄一  6勝 勝率11.3 連対率15.1 複勝率26.4

他の注目調教師
清水久詞  4勝 勝率28.6 連対率57.1 複勝率57.1
須貝尚介  3勝 勝率30.0 連対率40.0 複勝率60.0
安田隆行  3勝 勝率23.1 連対率38.5 複勝率38.5

 まず狙いは穴っぽいところで中舘厩舎のダートだ。今年全競馬場でもっとも多い8勝をあげ、勝率17%・連対率31.9%だが、出走数は全競馬場でもっとも多い47回。中山ダートに力を入れて実際に結果を出していることになる。東京ダートがほぼ同じの出走回数44回とほぼ同じ回数で勝率9.1%・連対率15.9%なのだから、やはり中山ダートに強いといって間違いない。

 国枝厩舎も中山ダートは連対率42.9%とこちらもダートが特に買いで、木村厩舎は芝が連対率34.4%でダートは20%なので、木村厩舎は芝狙いが定石。そして堀厩舎は驚くことに中山ダートは未勝利で2着もなし。芝に絞れば勝率26.5%・連対率47.1%と驚異の成績だ。

 最後に関西からの遠征馬も要注意。清水久詞厩舎、須貝尚介厩舎、安田隆行厩舎は今年少ない中山遠征で結果を出しており、ゲンを担いで9月も遠征がありそう。中でもこの3つの厩舎は中山ダートで連対率40~57%の好結果を残しており、このデータは覚えておきたいところ。

■馬主

 JRAの全競馬場にはそれぞれ馬主協会があり、中山競馬場にも中山馬主協会がある。中山開催時には協会に所属する馬主の馬が多く出走する傾向にあり、やはり勝負気配も高い様子。昨年の9月中山開幕週は、土日で中山馬主の所有馬9頭が勝利しているし、2018年には重賞の紫苑ステークス(G3)と京成杯オータムハンデ(G3)をともに中山馬主の馬が勝利しているほど。

・2019年
土曜
中山 1R シンプルゲーム   吉田和美氏
中山 4R ニーマルサンデー  板橋秋氏
中山 7R エイプリルミスト  サンデーレーシング

日曜
中山 4R イチゴミルフィーユ 保坂和孝氏
中山 5R シャインガーネット 山口功一郎氏
中山 6R アルマスティング  コウトミックレーシング
中山 9R サトノエルドール  サトミホースカンパニー
中山10Rレッドアネラ    東京ホースレーシング
中山12Rリフトトゥヘヴン  丸山担氏


・2018年
土曜
中山 3R ゴロンドリーナ   吉田和美氏
中山 7R アルマユディト   コウトミックレーシング
中山11Rノームコア     池谷誠一氏(紫苑S)

日曜
中山 7R フェンドオフ    杉田周作氏
中山 8R レッドシルヴィ   東京ホースレーシング
中山11Rミッキーグローリー 野田みづき氏(京成杯AH)

 この中では2年連続秋の中山開幕週で勝利している吉田和美氏が要注意で、開幕週以降も目が離せない存在。特に中山ダートを得意としており、今年は勝率28.6%、昨年は勝率35.3%・連対率41.2%という好成績だ。

 他の中山馬主ではサトノでお馴染みのサトミホースカンパニーも狙い目。中山の芝では勝率25%・連対率41.7%を記録。ダートでも勝率18.2%・連対率36.4%と高い数値で、これは東京・阪神・京都などの中央場所で最も高い。

 また出走回数は少ないものの、ダノンでお馴染みのダノックスは中山で12戦4勝、勝率33.3%・連対率50%と高い数字。中山馬主協会に所属する馬主だけに、やはりここは力が入るいるところだろう。

 逆に意外なのが金子真人ホールディングスだ。なんと今年の中山は芝で12戦未勝利、ダートでも12戦未勝利と勝率0%。芝の連対率8.3%は東京の34.8%と比較にならず、これは買えない数字だ。

■コース

 秋の中山開幕週の芝は絶好のコンディションであることが多く、内枠と先行馬の好走が目立つ。昨年の開幕週を振り返ると、特に1枠は12番人気馬の激走など土日12レースで8頭が馬券に絡んでいる。

 また芝で1~3着に好走した馬は36頭中35頭が、4コーナーの時点で8番手以内の位置取り。後方からの追い込みはほぼ届かないとみていい。特に重賞は紫苑ステークスも京成杯オータムハンデも、上位3頭はスタートからゴールまで4番手以内に先行しての好走。これらの傾向は開幕週から2週目あたりまでは続くので、ぜひ覚えておこう。

■人気

 昨年の開幕週はすべて7番人気以内の勝利。3着以内でも10番人気以下はわずか3頭しかいなかった。1番人気は土日24レースで13勝2着5回、勝率54.2%・連対率75%とかなりのハイアベレージ。力のある先行馬がそのまま結果を出しており、開幕週は人気上位の好走が目立つと考えていいだろう。

・2019年:9月中山開幕週

土曜
1番人気4勝2着4回
2番人気4勝2着2回
3番人気1勝2着1回
4番人気1勝2着1回
5番人気1勝2着2回
6番人気1勝2着1回

日曜
1番人気9勝2着1回
2番人気1勝2着3回
3番人気0勝2着0回
4番人気1勝2着2回
7番人気1勝2着3回

 以上を踏まえると、今週の中山で馬券を買うときに見るべきポイントは、まず安定度抜群の1番人気を連軸とし、鞍上は中山で安定した成績を示しているか、管理するのは中山で結果を出している調教師かをチェック。この3つに中山馬主が絡めば、かなり勝負度合いが高いとみていいだろう。

 そして脚質が先行馬であれば大幅プラスで、内枠に入ればさらに鉄板級の狙い馬となる。秋の中山開催は傾向がはっきりしており馬券的にも狙いやすいので、ぜひこれらのデータを参考に勝負してほしい。

★秋の中山競馬馬券のポイント
・1番人気は信頼できる。

・騎手はルメール、三浦、横山典弘、川田、武豊を連軸にオススメ。

・調教師は芝狙いの堀厩舎と木村厩舎、ダートと芝の国枝厩舎、ダート狙いの中舘厩舎。関西から清水久詞厩舎、須貝尚介厩舎、安田隆行厩舎がダート戦に遠征してくれば買い。

・中山馬主のサトミホースカンパニー、サンデーレーシング、吉田和美、ダノックスがオススメ。金子真人ホールディングスは狙いにくい。

・芝で1枠の馬は人気薄でもおさえる。

・逃げ馬と5番手以内で先行できる馬は要注意。逆に10番手以下から追い込む馬は消し。

パチンコ『ルパン三世』最新作は「超ヤバい」!?「盤石」の大御所メーカーを堪能せよ!!

 桐生御三家として長らくパチンコ業界を引っ張ってきた名門メーカー「平和」。羽根物の元祖といわれる『ゼロタイガー』やデジパチの草分け的存在である『ブラボー』など、初期から決定的な仕事を積み重ね、業界のトップランナーとして活動している。

 名門ゆえに多くの人気タイトルやシリーズ機を抱え、時流を読みながら時代に即した適切なアップデートを行いながら、バランス良く市場展開をする安定したメーカーのイメージがある一方、サブブランド「アムテックス」などでは、羽根物や権利物といったメカトロ役物マシンを定期的に導入するなどの“遊技機メーカー”としての誇りもみせてくれるのである。

 また『ターミネーター2』や『亜人』、『ホームランキング』など、特殊スペックへの挑戦も忘れていない。王道に安寧した守りの姿勢を拒むその経営哲学に多くのファンが好感を持つであろう。

 そんな平和の大看板機種『ルパン三世』のシリーズ最新作の登場が目前とあって、注目が高まっている。映画「ルパン三世 ルパンvs複製人間(クローン)」に登場した悪役・マモーがパチンコだけのオリジナルストーリーで復活するらしい。その名も『Pルパン三世 復活のマモー』。

 図柄揃い確率が1/319.8。最上位モードとなる「LUPIN THE SHOW TIME」では期待度2000発の出玉が約71.5%でループする爆裂仕様となっている。しかもこのRUSHモードへは約83.4%という超確率で突入するというからうれしい限りである。

 何やら入り組んだスペック設計になっているようであるが、一部関係者の言によればその破壊力は凄まじく、P機の限界を超えるような出玉性能を有しているとかいないとか。期待度大の激アツスペックである。

 しかも激アツなのはスペックだけではない。「ルパン・ザ・シアター」と名付けられた最強エンターテイメント筐体でのお出ましで、サウンド・エアー・バイブ・3Dの4つのアクションが融合した超体感型デバイスがプレイヤーを歓喜と興奮の渦に巻き込むようになっている。

 また、ボタン部分にも注目したい。本シリーズでは車のステアリングやワルサーP38をイメージしたピストル役物など、インパクト絶大のボタン装置を搭載してきたが、今回はなんとキャノントリガー。

 アニメに登場するような両手で引くタイプの大型武器のトリガーをイメージしてもらえばいいだろう。この巨大なギミックが作動する時は激アツの状況に違いない。気合を入れて押し込めば、後は最高の結果が得られるのを待つだけである。

 すでに10月の導入が決まっている、同じく平和を支える大黒柱『戦国乙女』シリーズの最新作『P戦国乙女6暁の関ヶ原』と大物タイトルが続く今年の秋冬シーズン、盤石の平和を体感するかもしれない。

(文=大森町男)

夏の最終決戦JRA京成杯オータムハンデの超穴馬を発掘! その穴馬含む「馬連3点」で獲る!

 大混戦となった夏の新潟開催最終週、サマー2000シリーズの最終戦となった新潟記念(G3)は、福永祐一騎手の渾身の騎乗もありブラヴァスが勝利。初重賞制覇とともにサマー2000シリーズのチャンピオンも獲得した。

 ブラヴァスのオーナーはあの大魔神こと元プロ野球選手の佐々木主浩氏。これまでヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグランなど数々の名馬を所有してきた佐々木氏だが、その歴史に新たな一頭が加わったといっていいだろう。順調に行けば新潟記念と同じ左回りの2000mで行われる秋の天皇賞を目標とするだろうが、今後どんな走りを見せるか注目したい。

 そして今週も夏の王者を決める2大レースが控えている。まずはサマースプリントシリーズのチャンピオンを決めるセントウルステークス(G2)。そしてサマーマイルシリーズのチャンピオンを決める京成杯オータムハンデ(G3)だ。

 現在サマースプリントシリーズのポイント1位レッドアンシェルは、今週のセントウルステークスに出走しない。しかし唯一逆転優勝の可能性を残しているポイント2位のラブカンプーが出走。もし同馬がこのレースで5着以内に入れば逆転優勝となるだけに、陣営の意気込みはかなり高いはず。そして他の出走馬ではポイントが足りないため、事実上サマースプリントシリーズのチャンピオンは、このレースに出走するラブカンプーの着順にかかっているのである。

 しかし大きな注目を集めているのはサマーマイルシリーズの方だ。サマーマイルシリーズは現在メイケイダイハードが1位だが、2位以下はかなり僅差。そして京成杯オータムハンデに出走する多くの馬が、逆転優勝の可能性を秘めている状況。メイケイダイハードと2pt差のラセット、3pt差のスマイルカナとミッキーブリランテ、さらにトロワゼトワル、エントシャイデン、アンドラステもここで勝利すれば優勝の可能性があるだけに、かなりの混戦模様といえる。そういった意味でもこのサマーマイルシリーズは見どころが多く、加えて開幕週のハンデ戦という条件も重なって難解な一戦、つまり馬券的にも配当妙味の高い注目レースなのである。

 今年の夏競馬は波乱の連続だった。先週行われた新潟記念、小倉2歳ステークス、札幌2歳ステークスはすべて一番人気が敗退し、万馬券も飛び出している。その流れで今週から秋競馬が開幕するのだから、引き続き波乱含みと言って間違いない。しかしそんなレースであるからこそ、ぜひとも馬券を仕留めて美味しい思いをしたいものだ。

 そこで注目したいのが、白毛馬ソダシが勝利した先週の札幌2歳ステークスで万馬券を的中させ、さらに先週だけで6万馬券を筆頭に合計5本の万馬券を的中させた競馬情報のプロフェッショナル集団「マスターズ」だ。やはり競馬はプロの情報が最も安心でき、そして信頼できるもの。馬の見方も状態もそして正確な情報も入手できないアマチュアな競馬ファンには限界があるし、JRAのコロナ感染防止対策による取材規制で、満足いく情報収集ができないマスコミの情報や予想を鵜呑みにするのはリスクが高い。

 こういった状況だからこそ、プロの情報を有効活用するのがベストなジャッジだ。この「マスターズ」は、先週波乱の夏競馬最終週で5本の万馬券を的中させるなど、今年は数多くの万馬券を的中、その数はなんと144本。しかも夏だけで10万馬券を何本も的中させており、その実力は他の追随を許さない。そして先週の札幌2歳ステークスは、5番人気2着のユーバーレーベンを本命に的中させるなど、人気薄の激走馬を軸に万馬券を仕留めているところがポイント。まさに実力も実績も申し分ないだけに、マスターズはこの秋競馬も注目の存在と言っていいだろう。

 このマスターズは、実際に現場で活躍していた元競馬関係者が多く所属し、もともと付き合いが深い現役の競馬関係者から「本物の情報」を入手し、その情報を基にした最終買い目を競馬ファンに提供。そして京成杯オータムハンデについては、なんとすでに万馬券の的中を確信しているというから驚きだ。その根拠について、以下のように語ってくれた。

「秋競馬の開幕を告げる京成杯オータムハンデは、我々にとっても競馬関係者にとっても重要な一戦。競馬関係者からは、我々が誇る情報ルートを駆使して、ありとあらゆる情報を入手しております。その中には、マスコミも把握していない、アッと驚く穴馬の情報も確認済み

 このレースは昨年18万馬券が飛び出す大波乱となりましたが、その昨年も人気薄で好走した穴馬情報をしっかり把握していました。今年も同じような状況であり、その穴馬が馬券に絡む確率はかなり高いとみています。

 馬名や詳細を事前に明かすと配当が下がってしまいますが、ユーザーの皆様にはレース当日に完全な情報としてお伝えいたします。先週的中させた万馬券を上回る手応えですので、ぜひ期待してください。

 なお今回、この京成杯オータムハンデに関する情報は、特別に読者の皆様へ無料で提供いたします。非常に特殊な情報であり、価値は絶大ですので、これを機に本物の競馬情報に触れていただければと思います」(マスターズ担当者)

 以上からも、マスターズが把握しているこの情報が、いかに価値があるかわかるだろう。そして先週に続く万馬券的中も、より現実的だということもお分かりいただけたはずだ。

 そしてマスターズが宣言したように、この京成杯オータムハンデはなんと無料で情報を公開してくれるのである。夏競馬の悔しい思いを晴らすには、この京成杯オータムハンデでマスターズの情報を活用する以外にないはずだ。

 そしてこれから始まる秋競馬に向け、マスターズが把握する情報の確かさや、その凄さを今のうちに把握しておくことを推奨したい。なぜならマスターズは、今後も秋のG1シーズンに向けて、様々な無料情報を公開してくれるというからだ。その中には、他ならかなりの料金を取ってもおかしくないようなコンテンツも含まれている。そんな情報も無料で利用できるのだ。この秋はマスターズから目が離せない。

CLICK→【無料公開!京成杯オータムハンデ・馬連3点勝負】マスターズ

※本稿はPR記事です。

ユナイテッドアローズとアダストリア、燻る経営統合の観測…前澤友作氏が主導か

 ファッション通販サイト「ZOZO」の創業者で前社長の前澤友作氏が、大手アパレルのユナイテッドアローズアダストリアの大株主になった。ユナイテッドアローズの株式7.97%を約35億円、アダストリアの株式5.60%を約40億円でそれぞれ取得した。

 今回の株式取得により、ユナイテッドアローズでは創業者で名誉会長の重松理氏(持ち株比率8.24%=20年3月末時点)に次ぐ第2位の大株主。アダストリアでは主要取引先である豊島(同4.20%=20年2月末時点)を抜き、オーナーの福田三千男会長の資産管理会社フクゾウ(同34.41%)に次ぐ第2位の大株主になったことになる。

 前澤氏は1998年にZOZOの前身となる輸入レコードやCDのカタログ販売会社を設立。2000年からファッション通販に進出。04年にゾゾタウンを開設し、セレクトショップや大手衣料品を取り扱う通販サイトとして若者を中心に人気を集めた。19年、Zホールディングス(旧ヤフー、保有比率49.08%=20年3月末時点)の傘下に入った。前澤氏は社長を退任したが、現在でも17.51%を有する第2位の株主である。

75億円の投資は2社への恩返し

 前澤氏は8月13日、TBS系ドラマ『半沢直樹』の名セリフを引き合いに出し、「施されたら、施し返す。恩返しです」とツイートした。両社ともゾゾタウンで売上上位を占める有力取引先だ。特にユナイテッドアローズは、重松氏がゾゾタウンの黎明(れいめい)期から前澤氏を支援。ファッション衣料をネットで売ることに抵抗感が強かった企業・ブランドの出店を促す役割を果たした。以来、前澤氏と重松氏は旧知の間柄といわれるようになった。

 新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、アパレル業界は大打撃を被った。前澤氏のツイートに対して、ツイッター上では逆風にあえぐユナイテッドアローズとアダストリアに「投資のかたちで“恩返し”した」と大盛り上がりだった。ユナイテッドアローズ、アダストリアは株価の低迷が続いた。8月13日時点の時価総額はユナイテッドアローズが403億円、アダストリアが785億円。前澤氏がZOZOの代表取締役社長を退任した昨年9月12日からユナイテッドアローズは約180億円、アダストリアは約368億円ほど時価総額が目減りした。前澤氏が投資したとの情報が流れると、両社の株価は一時的に上昇した。

 もとより、「恩返し」というきれいごとだけで投資したわけではない。大量保有報告書には保有目的として「純投資を基本とするが、発行者経営陣との間で、友好的な関係を構築されることを前提として、必要に応じて、企業価値向上のための助言又は提案を(経営陣に対して)行う可能性がある」と記載されている。前澤氏は何を提案しようとしているのか。

株式投資で44億円の損失

 前澤氏は9月6日、自身のツイッターを更新。株式投資で44億円の損失を出したことを明かした。「このコロナ禍で乱高下する株式市場に目が眩み、慣れない短気売買を繰り返した結果、株式投資で44億円の損失を出してしまったことをここに報告します」と綴った。株式投資失敗の詳細はわからない。「損失額の大きさから信用取引をしていたのではないか」(兜町筋)との見立てが成り立つ。

 昨年9月、スタートトゥデイを立ち上げた。ZOZOの旧社名と同じである。前澤氏の資金力、人脈をフル活用し、社会的課題の解決にまで踏み込んだ事業を目指す、としている。新会社での初仕事が株式投資となったわけだ。ユナイテッドアローズアダストリアに出資した。

 ユナイテッドアローズは「ユナイテッドアローズ」「ビューティ&ユース」「スティーブンアラン」などのセレクトショップや、カジュアルSPA「グリーンレーベルリラクシング」「コーエン」などを手がけ、売上高は1574億円(20年3月期)。EC売上高は292億円、EC化率は22.6%だ。一方、アダストリアは「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」「スタディオクリップ」「ジーナシス」などのブランドを持つカジュアルSPAで、売上高は2223億円(20年2月期)。EC売上高は436億円(国内)でEC化比率は20.5%。

 ユナイテッドアローズの20年4~6月期決算の売上高は前年同期比40.8%減の221億円に激減、純損益段階で35億円の赤字(前年同期は19億円の黒字)に転落した。4~6月期に赤字を計上したのは、02年の上場以来初めてのことだ。アダストリアも同様。20年3~5月期決算の売上高は40.9%減の332億円、純損益は36億円の赤字(同32億円の黒字)である。

 前澤氏は、両社に経営統合を提案するという見方が広まっている。かつて、アダストリア(当時の社名はポイント)がユナイテッドアローズに経営統合を持ち掛けたことがあった。コロナ禍で業績が落ち込み、株価も低空飛行をする両社に前澤氏が経営統合を提案し、「統合新会社の筆頭株主に前澤氏が就くのではないか」(ファッション業界を担当するアナリスト)との観測が流れる。

 ところが前澤氏が、軍資金を稼ぐための株式投資で44億円の巨額損失を出してしまった。ファッションのネット通販で成功した前澤氏は、投資家への転身を図ったが、出足でつまづいた。

(文=編集部)

会社は、人と人とが「会う社」。オフィスは、会社を表す「表紙」

お互いの距離は離れていても、テクノロジーを上手に使うことで、今までよりも近くに感じられる。ちょっとした発想の転換で、まったく新たなつながりが生まれる。新型コロナをきっかけにして始まりつつある新しいライフスタイルは「リモコンライフ」(Remote Connection Life)といえるものなのかもしれません。リモコンライフは、Remote Communication Lifeであり、Remote Comfortable Lifeも生み出していく。そうした離れながらつながっていくライフスタイルの「未来図」を、雑誌の編集長と電通のクリエイターが一緒に考えていく本連載。
7回目は「BRUTUS」の編集長・西田善太さんに伺いました。


<目次>
【リモコンライフストーリー#07 アイデアがあふれる場所】
現場には、リモートでは得られない「発見」がある
オフィスは、会社を象徴する「表紙」
家が「仕事場」になる時、建築家のデザイン力がものを言う
都市圏にある機能を、ローカルに持っていくとしたら? 
新しい街の、新しい楽しみ方
これからの時代、雑誌の強さとは?
今、必要なのは「平衡感覚」

 

【リモコンライフストーリー#07 アイデアがあふれる場所】

(ノザワ トモキ/金融会社勤務/44歳の場合)

世の中の多くの会社でリモートワークが推奨されると、都心のオフィスが「仕事場」としての役割を失い、代わりに住宅が「仕事場」として使われるようになる、と西田編集長は言います。このことが、オフィスそのものの意味や住宅のあり方、街のつくり方にどんな影響を与えるのか?西田編集長の示唆をもとに、ちょっとしたストーリーにまとめてみました。 

野澤友宏(電通1CRP局)

リモコンライフ イラスト
イラストレーション: 瓜生 太郎


──新しいアイデアが出にくくなった。会社全体で在宅ワークが基本になり半年がたったあたりから、社内でそんな話が聞こえるようになった。トモキ自身、会議室よりもリモートの方が活発な意見交換ができている実感はあったが、なんというか、「余計なこと」を言いにくくなったようにも感じていた。その場に必要なことは言いやすくなっているのだが、まだまとまっていない考えやふとした思いつき、ちょっとした愚痴や不平不満などは「今でなくてもいっか」と飲み込んでしまう。リモート会議で活用できるブレストツールも開発されているし、週イチで「リモート雑談会」などを試みてはきたのだが、トモキの「商品企画部」に限っては、これといった成果を出せていなかった。

そんな思いはメンバー8人全員に共通するものだったのだろう。「毎週金曜日を『出社日』にしようと思うんだが」と、リモート雑談会でトモキが提案してみたときも、特に反対するメンバーはいなかった。「ただし、打ち合わせや会議の予定を入れないこと」チームリーダーから出た意外なルールにメンバーたちは戸惑っていたが、やってみてすぐにその狙いを理解した。やり残している仕事を一人で仕上げてもよし、何かを集中して考える時間をとってもよし。ただ、メンバーが一番ありがたく思ったのは、思い立ったらすぐに話ができること、お互いに「ちょっといいですか?」と気軽に聞き合える環境があることだった。

「出社日」は、まず、チーム全員で1時間ほど「雑談」をする。仕事で気づいたこと、課題に思っていることをお互いに話し合う。最近家族で行った場所など、別に仕事に限らなくてもいい。メンバーの中に車椅子を利用する女性が2人いるので、場所選びは彼女たちに任せている。天気のいい日は日比谷公園まで足を延ばすこともあるが、会社からほど近いカフェのテラス席が定番となりつつあった。

「来週の金曜日は、うちでアイデア出しをしませんか?」朝の雑談会のネタも尽きようとしていた時、ヤマシタナオトから意外な言葉が飛び出した。「え?うち?」とトモキは思わず聞き返した。「うちって自宅ってこと?」「はい」と威勢よく返事をするヤマシタに、チームメンバー6人が質問を畳み掛ける。「場所はどこですか?」「私たち全員入れるんですか?」「え?そんなに広いの?」終わりかけていた雑談会が一気に息を吹き返す。トモキは思いがけない延長戦に備えて、コーヒーのお代わりを注文した。

ヤマシタの話では、もともとリフォームをする計画ではあったのだが、夫婦で在宅ワークとなったことをきっかけに家の中にワークスペースをつくったのだという。設計を担当するデザイナーさんからの提案で、玄関から入った1階部分をいわゆる土間にして、8人掛けの長いテーブルと本棚を設置。夫婦が2人ゆったりと仕事をするには十分だ。

「広さ的には大したことはないんです」とヤマシタがノートに間取り図を描いた。「ほんと玄関に毛が生えたくらいのもんで、妻と『玄関オフィス』って呼んでるくらいです」「マジで羨ましい」とメンバー最年長であるサワダマコトが口を尖らせた。「うちなんか、カミさんと小さいダイニングテーブルで向かい合って仕事することも多いんで、マジツラいですよ」トモキも「うちだって似たようなもんですよ」と言って笑った。

「車椅子でも大丈夫なんですか?」とオカムラサトミが車椅子から身を乗り出して聞いた。「全然、大丈夫です」とヤマシタがオカムラに屈託のない笑顔を向ける。「っていうか、むしろ週末は車椅子の方が多いくらいです」週末になれば「玄関オフィス」改めちょっとしたコミュニティースペースになるようで、小学生になる子どもたちが友達を連れてきたり、町内会の会合を開いたり。最近では、妻が近所の子どもを集めて書道教室を始めたのだという。駅からも近く、車椅子でも気軽に入れるということで、むしろ町の公民館より重宝されているようだった。

「中には、本当に町内の施設だと思っている人もいるみたいです」と言って笑うヤマシタに、メンバーからさらなる質問が浴びせられる。「ホワイトボードはありますか?」「壁全体がホワイトボードになっているから大丈夫です」「泊まれたりもするんですか?」「土間で寝てくれるなら、いくらでも泊まってってください」「アイデアを持ち寄るついでに、お菓子も持ち寄った方がいいですよね」「あはは、いいですね」いちばん若手のクマモトシンヤがボソッと口を開いた。「そういう拠点が全国にいくつもあったら、アイデア出しのたびに旅ができていいですね……」──なるほど、それは楽しいかも……。

メンバー全員の頭の中に、新しいアイデアのタネがまかれた。「それ、『アイデアツーリズム』なんて名前で企業に売れるかもしれませんね」とサワダが早くも食いついた。「リモートになって困っている会社たくさんあるみたいだし」「いいですね」と言ってヤマシタも大きな声で言った。「うちを設計してくれたデザイナーも巻き込みましょう」「だったら、温泉が近くにあったりするといいですよね」とオカムラも負けずに提案する。「だってアイデアが出やすいのはお風呂とトイレっていうじゃないですか」各メンバーが思い思いにアイデアをぶつけ合う。トモキは思いがけず始まったアイデア出しに備えて、またコーヒーのお代わりを注文した。

(このストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません)

 

現場には、リモートでは得られない「発見」がある

上記の「リモコンライフストーリー」のヒントにさせていただいた「BRUTUS」編集長・西田善太さんのインタビュー内容を、ぜひご覧ください。

リモート取材に応じていただいたBRUTUS 西田編集長(下段は、電通の「リモコンライフ」チームメンバー)
リモート取材に応じていただいたBRUTUS 西田編集長(下段は、電通の「リモコンライフ」チームメンバー)

コロナ禍の中でいちばん実感しているのは、自分が意外に仕事してたんだなってこと(笑)。というのも、編集長ってキャッチャーみたいなもの、一人だけチームと逆の方向を見てる。つねに編集部全員を見渡しながら、一人一人の動きを見たり、必要ならば声をかけたり、細かい作業をたくさんしているんですね。リモートになるとそういう細かな作業が一切できなくなる。普段、編集長として処理している、その情報量のすごさを改めて実感しました。

雑誌は「発見のメディア」で、ウェブは「検索のメディア」なんです。検索ワードを知っている人にとってはウェブほど便利なものはない。仕事の感覚で言うと、リモートの仕事は「検索の仕事」に近い。何ができるかを分かっている人に仕事を頼んで、想定したものが返ってくる感じ。反対に、現場でやる仕事は「発見の仕事」で、思いもよらない情報や意外なことがたくさん出てくる。本や雑誌というパッケージメディアを作るのに、現場は必要だし「発見」は欠かせない。僕自身は、リモートだけで済ませるよりも「みんなで距離をとって会う」ことを大事にしていきたいですね。

オフィスは、会社を象徴する「表紙」

世の中はリモートワーク推奨の流れになっているけれど、テック系の企業は意外に「会社に行く」っていうスタンスも根強いと聞きました。人と人が直接会うというリアルな場所があることで、アイデアが生まれると信じている企業はたくさんある。バーチャルなIT系とかテック系こそ、マッスな重量を持った建築物とか環境とかの存在感が必要だったりするんじゃないでしょうか。「もう都心のオフィスはいらないんじゃないか」という議論も出てきていますが、会社の場所とかビルの形って本当はすごく大切にした方がいい。会社から「場所性」を消すのは、本から「表紙」をはぐようなもんです(笑)。

家が「仕事場」になる時、建築家のデザイン力がものを言う

コロナによっていちばん変わるのは、「距離感」です。特に、「家での距離感」がこれから大きく変わろうとしています。今まで日本の住宅って、仕事とプライベートの距離をとってこなかったんですね。急に家で仕事することになっても、ちゃんとしたデスクがなくて腰を痛める人いっぱいいるでしょう?(笑)雑誌「新建築・住宅特集」の編集長は、僕が「Casa BRUTUS」の建築担当だった頃からのネタ元なんですが(笑)、彼女から「家での距離感」の問題を解決できる建築家やデザイナーが注目を集めるようになるという話を聞いて「たしかに!」と思ったんです。

例えば、ある編集者の住宅で、玄関を入ると土間になっていて、そこに小さなデスクスペースと本棚が造り付けてある家があるんですね。日本の民家で、土間はある種の「ワークスペース」で、炊事場や農作業をしていた場所。それを今の建築家たちは再解釈して、そこに仕事場を置いてみた。家が「住む場所」に加えて「働く場所」にもなると、これまでの住宅の間取りの型ではどうにも解決できなくて、建築家のデザイン力が大いに求められる。リモートワークをきっかけに、今後、住宅建築がとても面白い動きを見せるかもしれません。

都市圏にある機能を、ローカルに持っていくとしたら? 

あともう一つ大きな変化としては、住宅地で過ごすことが長くなったとき、都心にある機能をローカルに持ってくる必要が出てくることですね。日本を代表する建築事務所「アトリエ・ワン」の塚本由晴さんが、これから可能性があるのは、大規模なホールとか市役所とか施設的な建築ではなく、型としては住宅サイズでありながら、一つの家族だけの住まいでもなく、公共施設でもないような建築だ、ということを言っています。

それは、本来住宅の中にあった機能を全部外へ丸投げしたのが今の閉鎖的な住宅地と高層化したオフィス街の姿で、それをもう一度住宅の中に取り戻そうという指摘です。その流れで、例えば、百貨店とか量販店という機能を細かく振り分けて住宅地に分散していくとしたらどうなるか……。そういうことを考えることは新しい街づくりのきっかけになると思います。この考え方は、建築だけじゃなくてオフィスや街全体のさまざまなところに影響していくでしょうね。

新しい街の、新しい楽しみ方

街の楽しみ方として、明らかに変わることがあります。ひとつは、時間の感覚が変わったこと。というのは、飲み始める時間が早くなったので「ずいぶん飲んだし、さあ帰ろうか」となっても「え、まだ10時?」ということが増えましたね。海外に旅行したような気分というか。家で1本映画を見られるぐらいの時間にちゃんと解散ができるようになったという意味では、やっと真っ当になるのかもしれませんね、われわれの生活が(笑)。

もうひとつは、「いい店」があるからその街に行くんじゃなくて、「いい街」だから遊びに行くという感覚。今に始まったことではないんですが、「そこに行けばどの時間帯でも遊べる」という街の受け皿がどんどんできていくという意味で、今の清澄とか幡ケ谷は最高に面白いです。ホントにローカルとかエリアというものの面白さを再認識していますし、街が生まれていくプロセスをつぶさに見ることは僕にとってもっともっと大事になっていく気がしています。

これからの時代、雑誌の強さとは?

雑誌は、確かに「紙」でできているんですが、なにがなんでも「紙媒体を読んでくれ」って思ってるんじゃなくて 、「紙」で作る手法を採用しているだけだと思っています。ウェブでネタを発信するときと違って、雑誌にはストーリーがあるんです。「パッケージ」としての面白さが常に試されている。ウェブのコンテンツ制作よりも、一手間二手間多い仕事なんですよ。

雑誌っていうのは手に取ることができるモノとしてあるので、デジタルよりも「存在」の強さは明らかにあります。 普通、流行をつくろうと思ってもつくれるものではないんですが、雑誌の場合、「こうなると面白いよね」というのを仮に決めて、数ある情報をパッケージにして置くと、思っていたように世の中が引っ張れるときがある。それがパッケージメディアの強さなんですね。記事一つで現象が変わることはないけど、特集はときに現象を残すんです。 

今、必要なのは「平衡感覚」

今は、多くのメディアが一つ一つのニュースに一喜一憂したり、あれやこれや未来を予言してみたり、デジタルシフトを大げさに言ってみたりしてますが、「人々の平衡感覚をもうちょっと信じなよ」って思いますね。今後、何よりも大事になってくるのは「平衡感覚」。いや応なく変化するものを受け入れつつも、揺り戻しがきっと起こっていくはずです。

震災の時も含めて、人間はいつも変わるものと変わらないもののバランスを取ろうとするもので、極端に「コロナを経て変化する」というのはそう多くないはず。もちろんコロナをきっかけに変わった方がいいものもありますけど、人にとって大事なことは意外に変わらないんじゃないでしょうか。


【リモコンライフチームメンバーより】

西田編集長のお話の中から見えてきた、
リモコンライフをより楽しむためのキーワードはこちらです。

◉オフィスのキャンパス化 
◉ブレスト専用オフィス
◉ドメスティックディスタンス 
◉職住近接/職住密接
◉土間オフィス 
◉脱施設化 
◉都市機能の地方分散

新型コロナウイルスで、私たちのライフスタイルはどう変わるのか──人々の暮らしの中にまぎれたささいな変化や日々の心の変化に目を向け、身近な “新常態”を未来予測し、新たな価値創造を目指したい。この連載では「リモコンライフ」という切り口で、その可能性を探っていきます。

朝日新聞を揺るがす「吉田証言&慰安婦報道」の真相…虚偽認定に30年以上かかった理由

 朝日新聞編集委員の北野隆一氏は9月2日、日韓記者・市民セミナーで「朝日新聞の慰安婦報道と裁判」というテーマで講演を行った。8月に『朝日新聞の慰安婦報道と裁判』(朝日新聞出版)を上梓した北野氏は、朝日新聞の慰安婦報道をめぐる訴訟、慰安婦問題の論点、国際社会への影響について語った。

 セミナー終了後は質疑応答が行われ、前編では、安倍晋三政権の対韓政策の総括や次期首相就任が濃厚な菅義偉官房長官の外交政策などについてお伝えした。

 今回は、吉田証言と慰安婦報道についての部分をお伝えする。旧日本軍が慰安婦を強制連行したという吉田清治(故人)の証言について、朝日新聞は2014年に虚偽であることを認め、関連記事16本を取り消した。波紋を呼んだ一連の騒動は、なぜ起きたのか。

記者の証言とアリバイ

――吉田証言に関する記事はどういう過程で執筆され、掲載されたのでしょうか。

北野隆一氏(以下、北野) それはよくわかりません。朝日新聞社の吉田証言に関する慰安婦報道の検証に、私が携わらなかったこともあります。もうひとつは、情けない話なのですが、吉田清治が強制連行したとする証言を最初に報じた記事「朝鮮の女性 私も連行」(1982年9月2日付大阪本社朝刊)の執筆者を、現在に至るまで特定できていません。

 最初は、この人だろうと想定して、会って話を聞いたところ、「確かに私が書いた」との証言を得られました。ところが、いろいろと調べていくうちに、この記者は韓国に行っていてアリバイがあり、記事を書いていないことが明らかになったのです。では、別の方かと調べていくと「そうかもしれないなぁ。よく覚えていないが」という証言もありましたが、最終的に調べると、この記者でもなかったのです。

 この記事を執筆されたと目された記者は、後に大変な攻撃を受けました。ただし、最初に有力視された記者は吉田清治を取り上げた記事を署名入りで書いているため、吉田証言を取り上げています。

 記事を執筆した経緯についても、細かい記録が残っていません。その日その日で流れていく新聞作成作業の中で、どういうプロセスで執筆したかについては、朝日新聞社第三者委員会で証言をもとに掘り下げ、いろいろと特定する作業をしなければなりませんでしたが、30年以上前の話でしたので、もどかしい思いもありました。

 ただ、後輩として言わせてもらえば、後から証言の危うさがあれば、そのときにきっちり収めてほしかった。確かにそのときはわからなかったかもしれないですが、歴史家の秦郁彦さんから92年当時に「吉田氏は相手にしない方がいい」と指摘されたときに、実際に相手にしない方が良かったのです。吉田証言の虚偽がじわじわと効いて30年後にとてつもなく大きくなり、朝日新聞の屋台骨を揺るがす事態になった。

 基本的に報道はやりっぱなしが多いのですが、後から検証し、後始末をする立場になってみると、ないものねだりではありますが、そのときの担当者がきちんとチェックしてほしかったという思いはあります。

――吉田証言の検証についての流れを教えてください。

北野 朝日新聞は吉田証言について16回報道しています。秦氏から「相手にしない方がいい」という指摘を受けた5年後の97年に、証言について「真偽は確認できない」と検証しました。2014年の特集記事で「証言は虚偽」と判断し、記事を取り消しました。実は、1997年の検証経緯でも「証言は虚偽であり、訂正まではいかないにしても、吉田証言を取り上げたのは誤りだった」という議論があったことも、朝日新聞社第三者委員会の検証で明らかになっています。

 ただ、その97年の検証記事には参画していませんが、後の北朝鮮報道検証記事も行った際、参画しています。拉致問題について朝日新聞社は冷淡だったのではないか、50年代から84年にかけて行われた北朝鮮帰還事業に伴う北朝鮮報道に問題があったのではないか、という批判にこたえるために行いました。

 いずれも90年代から2000年代にかけて行い、記事については見開き2ページを使い、当時の報道とその誤りや時代背景について執筆しました。97年の検証や北朝鮮記事の検証については、当時はツイッターなどのSNSもなく、それほど大きな反響はありませんでした。

 しかし、朝日新聞の慰安婦報道や北朝鮮報道はおかしいのではないか、という批判も相変わらずくすぶっていました。朝日新聞としてはおおむね批判にこたえられたと考えていましたが、日本社会もネットが普及して大きく変わり、朝日新聞社の批判が盛り上がり、従来通りの対応で対処しようと試みましたが、それがうまくいかなかったと考えています。

放置できなくなった慰安婦問題

――朝日新聞の吉田証言の掲載が1982年、それから10年を経て、秦氏が吉田証言の真偽について疑義を申し立てましたが、この10年間、何か動きはあったのでしょうか。

北野 日本社会としても、慰安婦問題を放置できなくなったのだと思います。91年暮れに、金学順(キム・ハクスン)と匿名の元慰安婦が日本政府を相手取って東京地裁に訴訟を起こし、国内外でそれなりに報じられました。

 また、朝日新聞が翌92年1月11日の朝刊1面で「慰安所 軍関与示す資料」と報じました。これは、吉見義明・中央大学教授(当時)の研究結果です。宮沢喜一首相(当時)が訪韓する直前の報道で、結果的に宮沢首相は謝罪に追い込まれました。

 これについて、保守派からは慰安婦問題を放置することはできないという考えが起き、西岡力・麗澤大学客員教授らが保守系新聞や論壇で慰安婦問題で疑わしい事項を指摘し、吉田証言についても疑義が提起され、同年に朝日新聞社も「真偽は確認できない」と検証しています。

 それまでは、日本政府も保守派も、それほど対処すべき事項と考えてはいなかったのではないかと受け止めています。

(構成=長井雄一朗/ライター)