iPhoneやApple Watchを「Apple TV」のリモコンにして操作する方法

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

 テレビで映画やスポーツ観戦などが楽しめるだけでなく、アプリを追加すればNetflixやAmazonビデオなども楽しめる「Apple TV」。付属のリモコンだと操作しづらい人は、iPhoneやApple Watchをリモコンにすればもっと便利に使えるはずだ。

iPhoneをApple TVのリモコンにする

「Apple TV」はテレビに繋いで映画やスポーツなどの視聴できるセットトップボックス。ちょっと高価だが、4K HDRとDolby Atmosで映画を楽しめるなど、相応のパワーを持っている。アップル製品との親和性も高いので、利用しているユーザーも多いだろう。

 Apple TVに付属のリモコンは非常にシンプルで決して使いにくいわけではないが、文字入力などはやはりやりづらい。そんなときは、iPhoneやApple Watchをリモコンにするのがベストだ。

 iPhoneをリモコンにするには、「Apple TV Remote」アプリを使う。初期設定は非常に簡単で、iPhoneとApple TVを同じWi-Fiに接続してペアリングをするだけ。なお、Apple TVの世代によって若干手順が異なるので注意しよう。ここでは、第4世代以降での手順を紹介する。

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「させていただけないでしょうか」禁止令

「ご相談させていただけますでしょうか」
「ご確認させていたければと思います」
「ご報告させていただければ幸いと存じます」

…こんな文章が書かれているメールが、よく送られてくるようになった。

同業者のソーシャルメディアを覗いてみれば

「担当させていただいた仕事で、受賞させていただきました!」

…みたいな投稿がチラホラ。

テレビをつければ芸能人が

「入籍させていただいたことを、ご報告させていただきます」

…なんて記者会見をしている。

どこもかしこも「させていただきます」だらけ。なんでこんな世の中になってしまったのか?背景にあるのは「嫌われたくない」という心理だ。

ビジネスのメールであれば、「させていただきます」という書き方をするのは、相手にとってイヤな内容を書くときだ。

「納期の前倒しをご相談させていただければ幸いと存じます」

…といった感じだ。

クリエイターにありがちな「カンヌを受賞させていただきました!」みたいな投稿からは、「自慢するけど嫌わないでネ♪」という下心がすけて見える。「入籍させていただきました」も同様だろう。

何がなんでも嫌われたくない。叩かれたくない。「させていただけないでしょうか」は、不寛容の時代を象徴する言葉と言えるかもしれない。

しかし、ビジネスにおいて「嫌われたくない」という気持ちが強すぎるのは問題だ。相手にとって嫌なことを伝えなくてはいけない場面は、どうしても出てくる。「させていただけないでしょうか」を連発する人は、一見礼儀正しいようで、ビジネスより嫌われないことを優先しているのだ。では、どんな文章を書けばいいのか?

…自己紹介が遅れました。コピーライターの橋口幸生です。日々「させていただけないでしょうか」メールを毎日山のように受け取っています(笑)。この経験を生かして、「させていただけないでしょうか」と使わずにメールを書く方法を解説したいと思います。

次の例文を見てください。

先日のキャッチフレーズについて、その後、再度あらためて検討したところ、方向性や考え方(コンセプト)はおおむね問題ないものの、キャッチフレーズそのものの内容につきましてあらためてご検討・ご相談させていただきたいのですが、ご検討いただければ幸いと存じます。

ありがちな「嫌なことをやんわりと表現した結果わかりにくい上にかえってイラつく文面になった現象」ですね。ここから「させていただけないでしょうか」的な遠回しな表現を削除してみましょう。

すいません!キャッチフレーズの新案を書いてください。

いかがでしょうか。後者のほうが短くて分かりやすいし、印象だって良いですよね。

慇懃無礼という言葉があります。「表面の態度は丁寧だが、心の中では相手を軽くみていること」という意味です。丁寧すぎる文章は、かえって心象を損ねるのです。

「させていただけないでしょうか」を連発する人が、相手を軽く見ているということはないでしょう。しかし、ムダな敬語で固められた文章は、どうしても書き手の顔を見えにくくします。顔が見えない人が信頼されることは、ビジネスでもプライベートでもありません。

文章を書くとき、「させていただけないでしょうか」禁止というルールを意識してみてください。どんなに書きたくなっても、グッと我慢して、他の言い方を考えるのです。メールはもちろん個人的なソーシャルメディアの投稿も、グッと分かりやすくなるはずです。

もっと詳しい方法を知りたければ、ぜひ拙著「言葉ダイエット」を読んでみてください。
 

『言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術』
『言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術』宣伝会議刊、215ページ、1500円+税、ISBN 978-4-88335-480-1

伝えにくいことを、短く&感じが良い文章にする方法を、例文とともに解説しています。

オススメさせていただければ幸いです!

…おっと。分かっていても、つい、書いてしまいますね。気をつけないと。

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「市民アクアポニックス」で都市コミュニティーを活性化する

アクアポニックスという農業システムをご存じでしょうか。アクアポニックスとは水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を組み合わせた循環農法のことです。養殖した魚から出る排泄物を微生物で分解し、それを肥料に野菜を水耕栽培する仕組みで、水耕栽培で水を浄化して再び魚に供給するので、魚も元気に育ちます。

欧米では主に都市農業として導入されていて、アメリカでは都市部の空きビルを活用して、養殖したティラピアなどの魚や、水耕栽培のケールやビーツなど付加価値のある野菜を周辺の高級スーパーなどに卸しています。

日本でも最近、アクアポニックスを導入する企業が登場しています。例えば新潟ではデータセンターの排熱を利用してアクアポニックスを展開しています。生態系を勉強するのに役立つこともあり、学校の環境教育用や、ハーブと観賞魚をセットにした家庭用など、興味深い動きも見られます。

ここで、ちょっと視点を変えて、日本の都市農業に目を向けてみましょう。日本の都市農業の主体の多くは、地域で代々続く農家です。東京都にもおよそ1万1000世帯の農業従事者がいます。これは実は世界的には珍しく、欧米圏では市街地と農地が比較的明確に区別されて発展してきたこともあり、都市農業の主体は非農家の市民や企業です。

そのため、欧米では、コミュニティーや農業体験のような側面が強調される一方で、日本は地産地消がテーマとなることが多いという違いが見られます。とはいえ、昨今では日本でもビルの屋上のコミュニティー農園など、農業体験を楽しむ機会は増えています。この動きは近年の規制緩和の流れを受けて、さらに増えていきそうです。

この潮流を踏まえると、例えば、都市の空き家にアクアポニックスを設置し、都市コミュニティーで活用することも考えられます。市民農園などで行われる農業体験に、アクアポニックスでの魚の養殖・水産体験まで組み合わせるのです。

アクアポニックス1アクアポニックス2アクアポニックス3

利用者は野菜を栽培しつつ、魚のエサやりをする。収穫時期には野菜を採りつつ、育てた魚をさながら釣り堀のように釣り上げるのです。魚も野菜も自家消費してもよいし、付属の販売所で販売したり、グローサラントのように、その場でさばいた魚と収穫した野菜の料理を提供するレストランで食べたりしてもよいでしょう。こうした施設があれば、都市住民の食意識、ひいては地域コミュニティーへの意識もより深まるのではないでしょうか。


未来予測支援ラボ:http://dentsu-fsl.jp/
 

「Think Lab汐留」その設計の科学的な根拠とは?

この連載は、「働き方改革は『時間』だけじゃない!『質』を高めるための“集中力”セミナー」と題して行われたJINS株式会社Think Lab取締役 井上一鷹氏の講演の内容を再編集することで、現代人が失いがちな、あるいは、奪われがちな“集中力”のヒミツを解き明かしていく。井上氏からの「目うろこ」な指摘の数々に、きっと驚かされるはずだ。

セミナーを行う井上氏
2020年1月30日、電通本社ビル内で開催された井上氏による講演の様子

井上氏:前回、集中を生み出すポイントとして

1)できるだけ「要素」を満たすこと
2)入りやすい「構造」を用意すること
3)入るための「準備」を整えること

の三つを挙げさせていただきました。最終回となる今回はその三つのポイントから2月3日にグランドオープンした「Think Lab汐留」に施された工夫を、つぶさに解説していきます。

Think Lab汐留のエントランス

入り口でスマートフォンをかざすと、真っ暗なスペースが現れます。心地のいいアロマの香りに誘われて進むと、小さな受付があり、その奥には、2種類の小さなブース群が整然と待ち受けています。3列ひな壇のように配された「CONCENTRATION BOOTH」と「IDEATION BOOTH」。前者は「論理的な思考」を、後者は「クリエイティブな思考」をいずれも一人で深めるため、だけに設計されているのです。
  
Thinki Labの二つのブースの表示

二つのブースに向かう前の「真っ暗なスペース」にも理由があってイメージしたのは、鳥居から本殿へ向かう間を、一本道でつなぐ暗い参道。神社仏閣の基本構造に、集中力を高めるヒントを見いだしたわけです。

実際、「Think Lab汐留」をつくる上での合言葉は「東京に、高野山をつくろう!」でした。緊張をつくってから、緩和させる。そうした「構造」により、集中力が研ぎ澄まされる「準備」が整うのです。

これまでの脳科学で行われていた「右脳的」「左脳的」という分類は、もはや前時代的なもの、とされていて、「論理的な思考」、例えば、プレゼンのストーリーを考えるような場合には「こうが、こうだから、こう」といったように、物事を整理し、集約していく“前のめり”な集中力が求められる。

「CONCENTRATION BOOTH」の様子
「CONCENTRATION BOOTH」の様子

 対して「クリエイティブな思考」は、イメージをぼーっと広げていくための集中力が必要で、目に飛び込んでくる景色も、当然、開放的であるべきなのです。

「IDEATION BOOTH」の様子
「IDEATION BOOTH」の様子

ブースの手前には、
フリードリンク(コーヒー、紅茶、緑茶など)とともに、当社の調査により
集中へのエビデンスが認められた熱めのおしぼりを用意してあります。

Think Labのドリンクコーナーの様子

コーヒーには、論理的な思考を助けるカフェインが紅茶や緑茶には、創造力を刺激するテアニンがそれぞれ含まれていますし、おしぼりから感じられる熱や、アロマの香りにより、脳の海馬が刺激され、集中の時間への「準備」がさらに整っていくのです。

ブースへ入ると、温かみのある照明、かすかに聞こえる川のせせらぎや鳥の声、
あちこちに配された植栽が迎えてくれます。

Think Labの植栽

青白い光は、人の脳に「昼間」をイメージさせる。寝る前のスマホが体によろしくない、とされるのはそのためでスマホからの青白い光によって睡眠導入物質のメラトニンの分泌を阻害されてしまう。いたずらな興奮は、集中力には不要なものだからです。

ブース内の照明は、適度な「温かみ」を感じられるように設計しました。癒しの音や植栽なども、すべて集中力を高めるための「要素」といえるのです。

横幅96センチのデスクにも、ヒミツがあります。一般的な120センチの幅では、集中力が削がれてしまうから。絶妙に計算された高くも低くもない仕切りもまた、しかり。低すぎると、集中できない。高すぎると、マンガ喫茶のような状態になり、
気持ちが緩み過ぎて、これまた集中できないのです。

優しい座り心地の椅子にも、こまかな工夫を施してあります。欧米人は、背筋が強い。だから、欧米式の“のこぎり”は、前に押し出すようにできているんですね。一般的な椅子は、こうした欧米人仕様でできている。背筋の弱い日本人にとっては、このような椅子では、背中が疲れてしまう。椅子ひとつにも、集中できない「要素」は隠れているのです。
  
科学的な根拠に裏付けられたこれらの仕組みや装置の数々が、いまだかつて経験したことのない密度の「集中力」をもたらしてくれる。ぜひ、「Think Lab」に足を運んでいただいて、集中力が深化していくさまを体感いただければ、と思います。

Think Lab 内部の様子


(編集後記)

「働き方改革は『時間』だけじゃない!『質』を高めるための“集中力”セミナー」と題して行われたJINS井上氏による講演の内容をつぶさに紹介してきたこの連載。なにより興味深かったのは、集中という、ともすれば「精神論」で語られがちなことを科学的に分析してみよう、という試みだ。

「ゾーンに入った」とか、「ああ、私は今、癒やされてる。体中の神経が、敏感になっている」という感覚を、誰もが、経験としては持っている。そうした経験を、メガネというツールを通して解析することで、リアルな装置として「再現」してみせる。

井上氏のトライアルに、「働き方改革」の目うろこな可能性を見た。