ボーナスを使わせたいお店と貯めたい消費者の攻防~バーゲンで散財しないために知っておきたい5つの錯覚

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

Thinkstock/Photo by imtmphoto

 セールやバーゲンのお知らせを見ると、そわそわしてしまう人は多いでしょう。

 半額セールや最終処分なんて言葉は、知らず知らずのうちに財布を開かせる魔法の呪文。上手にお金を貯めたいと考える人なら、この時とばかりに安く買おうというのはよくある心理。

 でも、いざ帰宅して戦利品を並べて見たところ、「なんでこれ買っちゃったんだろう?」と後悔することはありませんか? 着実にお金を貯めるためには、不要なものをうっかり買わないことが基本のきです。ついムダ買いを誘う価格の5つの錯覚を知り、財布の口を引き締めましょう。


TBS、「BTS謝罪」報道で「さて、訂正です」に批判殺到…「テレビ出演させたい意図」か

TBS放送センター(「Wikipedia」より)

 依然として収まる気配を見せない、防弾少年団(BTS)の「原爆Tシャツ」着用問題。一連の騒動を報じるなかで、TBSの報道姿勢が新たな火種として波紋を広げている。

 BTSメンバーのジミンが、過去に原爆写真がプリントされたTシャツを着用していたことに端を発する今回の問題。「反日的だ」という批判が、インターネット上を中心にあっという間に広がり、BTSのテレビ出演がキャンセルされるなど大きな影響を及ぼした。出場確実とみられていた『第69回NHK紅白歌合戦』も落選し、韓国では「日本政府の介入」を疑われる事態までに発展している。

 そんな騒動が日本・韓国間の溝を深めていくなか、BTSの所属事務所は公式サイトで謝罪コメントを発表。当のBTSは11月13・14日の東京ドームコンサートを予定通り行い、今回の騒動について13日のステージでファンに向けて「心配をかけた」とコメントしたという。

 13日の発言は多くのメディアで取り上げられたが、TBSでは14日放送の『Nスタ』で「『本当にごめんなさい、日本のみなさん』と謝罪した」と言及。同局の他番組でも同じような内容が報じられた。ところが、TBSが発信した「本当にごめんなさい」という発言に対して、「そのようなニュアンスの発言ではなかった」という指摘が続出。ウェブメディア「J-CASTニュース」では、実際に会場で録音された発言として、「本当にお騒がせしました」というコメントはあったものの謝罪の言葉は見つからなかったとしている。

 指摘を受けて23日放送の『Nスタ』では、井上貴博アナウンサーが訂正・謝罪した。井上アナは「さて、ひとつ訂正です」と切り出し、伏し目がちに「“『本当にごめんなさい、日本のみなさん』と話した”とお伝えしたんです。ですが、正しくは『本当に胸が痛いですね』でした。訂正してお詫びいたします」と頭を下げた。

『Nスタ』の訂正・謝罪という流れに、高須クリニック院長の高須克弥氏が苦言を呈した。25日更新のツイッターで高須氏は、「『さて』、じゃないよ」「嘘つき謝罪通訳の責任者は誰だよ」と怒りを滲ませている。

 ネット上でも、TBSの姿勢に対する批判が続出。「ウソ翻訳は訂正・謝罪で済ませられない。報道倫理が問われる大事件だと思う」「誤訳のレベルではないでしょう。TBSは都合よすぎ」「さもBTSが謝罪したように思わせたかった意図を説明してほしい」「韓国側に配慮した“偏向報道”と捉えられても仕方ない」といった声が溢れ返った。

 TBSの報道について、テレビ局関係者はこう推測する。

「BTSのメンバーが原爆Tシャツを着ていたことは問題ですが、音楽メディアや音楽番組の担当者としては、早く沈静化してほしいというのが正直なところです。なぜなら、BTSはネット上では毛嫌いされていますが、10代・20代の女性からは圧倒的な支持を受けています。米国をはじめとして世界的にも人気が広まっており、早く日本のテレビ番組にも出演させたいという思いが制作側にはあるんです。そのため、13日のコンサートで“謝罪らしき”発言があった、というところを拡大してしまったというのが真相でしょう。ネットの普及によって、どんな発言があったかということがすぐに明らかになる昨今は、翻訳などにも細心の注意を払わなければならないと身につまされる案件です」

 ネット全盛といわれる現代においても、甚大な影響力を持つテレビ局。視聴者の信頼をこれ以上失わないためにも、より一層、正確性を追求しなければならないだろう。
(文=編集部)

大相撲・貴景勝の母純子さん「美人すぎる」と騒然……「芦屋出身」に誰もが納得

大相撲・貴景勝の母純子さん「美人すぎる」と話題に......「芦屋出身」に誰もが納得の画像1

 22歳の小結・貴景勝(千賀ノ浦)が大相撲九州場所の千秋楽、錦木をはたき込みで下し初賜杯となった。

 史上9例目の小結優勝ということで「次代スター誕生」とマスコミも騒いでいるが、ネット上でにわかに騒がれているのは、貴景勝関と家族らの「記念写真」である。

 といっても、注目されているのは貴景勝関本人ではない。隣に座る「君」だ。

「記念写真にはお母さんの純子さんが写っているのですが、『美しい』『女優かと思った』『明らかにお母ちゃんだけ浮いている』など、あまりに美人のお母様がいることに衝撃を受ける声が殺到している状況です。

お母さんはもともと力士になるのは反対だったようですが『スーパーで肉を毎日1キロ買う』など献身的にサポートしていたそう。『夢のような、信じられない瞬間』と喜んでいたようです」(記者)

 今後貴景勝関と同様に注目されそうな純子さん。

 ちなみに貴景勝関は関西No.1の高級住宅街「芦屋」の出身。やはりその「マダム」となれば、美人なのもうなずけるが......。

JRA有馬記念ファン投票「ソウルスターリング引退?長期休養?」の声。トリオンフらも指名できず

JRA有馬記念ファン投票「ソウルスターリング引退?長期休養?」の声。トリオンフらも指名できずの画像1
ソウルスターリング(競馬つらつらより)

 年の瀬を飾る名物「第63回有馬記念ファン投票」。このレースは「グランプリ」として毎年人気投票が行われ、優先出走馬が決まる。今回も11月17日から12月2日まで投票が行われているのだが、そこで少々不可解な出来事が起こった。

 昨年のオークス馬・ソウルスターリングの名前がサイト内の競走馬検索をかけてもヒットしないのだ。

 オークスを制したソウルスターリングは秋華賞に向かわず、毎日王冠(G2)で有力古馬たちに挑戦。女王のチャレンジにファンは沸き立ち1番人気に支持された。だが、そこで8着と惨敗。続く本番の天皇賞・秋も6着、ジャパンC(G1)7着に終わってしまう。

 その後も低迷を続け、今夏のクイーンS(G3)で3着と復活の兆しを見せるも、前走の府中牝馬S(G2)では10着とまさかのブービー負け。かつての走りを取り戻せずにいた。

「府中牝馬S後、ソウルスターリングは左前肢手根骨の骨折が判明。全治3カ月の見込みで山元トレセンに放牧に出されました。たしかに投票できませんが、サイトには『疾病などの理由により、参考馬一覧から削除した馬がいます』との文面があります。そのため、名前がない=引退と考えるのは早計でしょう。

 ただ、昨年はディーマジェスティがこのサイトに名前がないため、『引退したのではないか』と囁かれ、その後、正式に発表されました。そのため、ソウルスターリングも同様の事態になるのではないかと心配する人がいて当然でしょうね」(競馬誌ライター)

JRA有馬記念ファン投票「ソウルスターリング引退?長期休養?」の声。トリオンフらも指名できずの画像2

 また今年は小倉2冠を達成したトリオンフにも投票ができなくなっている。こちらは、天皇賞・秋を目指すとされていたものの、9月下旬に管理する須貝調教師は「状態が良くないのでやめます」と回避を発表。放牧に出されていた。

 この2頭は『疾病などの理由』に投票できなくなっているだけなのだろうか。だとしたら、オークス後に戦線離脱したリリーノーブル、ラッキーライラック、またダービー後に故障が発覚したキタノコマンドール、さらには長期離脱しているアドミラブル、ヘンリーバローズなどの馬たちにも投票できなくて当然のような気もするのだが......「削除の申し出があれば」ということなのだろうか。

 果たしてソウルスターリング、トリオンフの今後は? 無事にターフに戻ってきてくれることを願ってやまない。

大阪万博“カジノ利権”の証明! オフィシャルスポンサーに安倍首相がトランプにねじこまれた米カジノ企業3社が

 2025年大阪万博決定で、マスコミが大はしゃぎを繰り広げている。世耕弘成経産相や松井一郎大阪府知事、吉村洋文大阪市長の喜びの表情、談話を読み上げる安倍首相の姿、そして喜びに沸く大阪府民の様子をバンバン流し、「大阪府民が快哉」「経済効果2兆円」などと煽っている。  しかし、...

大阪万博“カジノ利権”の証明! オフィシャルスポンサーに安倍首相がトランプにねじこまれた米カジノ企業3社が

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自らの強みを知り、挑んだヤングスパイクスでシルバーを獲得

アジア最大級の広告フェスティバルとして毎年開催される「スパイクスアジア」。この中には、30歳以下限定で、各国の代表2人が1チームを構成し、現地で出された課題に対し24時間の企画とプレゼンで競う「ヤングスパイクスコンペティション」があります。デジタル部門やPR部門などがあり、各部門でコンペが開かれます。

今回、電通の中川紗佑里氏(第5CRプランニング局)と渡辺祐氏(第1CRプランニング局)の2人がデザイン部門に出場し、シンガポールで行われた本戦でシルバーを受賞しました。

コンペを終えた2人に、今回のコンペの中身やその経験を通して得られたものを聞きました。

左:電通 第1CRプランニング局 渡辺祐氏、右:電通 第5CRプランニング局 中川紗佑里氏

(左から)渡辺祐氏(電通 第1CRプランニング局)、中川紗佑里氏(電通 第5CRプランニング局)

うれしさ半分、悔しさ半分。でもとにかく楽しかった

──ヤングスパイクスコンペティションに参加されて、今どんな気持ちでしょうか。

中川:純粋にあの場に参加できてよかったです。賞を獲れたこともうれしいですし、いろいろな国の方と広告について話す機会がこれまではほぼなかったので、コンペ後の交流会も楽しくて。また、ヤングスパイクスは30歳以下限定のコンペティションなので、出場者は私たちと同世代です。違うエージェンシーにいる同世代のクリエーターと話す機会はとても貴重で、その点でも刺激になりました。

渡辺:シルバーという結果自体は、うれしさ半分、悔しさ半分です(笑)。とはいえ、楽しかったですね。日本で仕事をしていると、他の国の方と話す機会はあまり多くありません。その中で、さまざまな国の方、まったく異なる環境で生活する人たちにアイデアを伝えられたのは大きな経験になりました。

──今回、なぜ2人で出場しようと思ったのですか。

中川:私と渡辺さんは2011年入社の同期で、入社3年目に2人で毎日広告デザイン賞に応募し、最高賞を得ることができました。その後、渡辺さんは中部支社に転勤に、私は留学で1年半ほどイギリスにいたのですが、ちょうど2人とも東京に戻ってきたので、今回また挑戦しようと。

渡辺:4年ほど名古屋にいたのですが、中部支社にカンヌライオンズで過去にグランプリを受賞した土橋通仁さんらがいました。その方々の影響もあり、自分も海外コンペに参加したいと思うようになりました。

中川:所属部署としても、若手はどんどんコンペに挑戦しようという機運だったので、迷いなく応募しましたね。

「お母さんの心配を半分に」。課題に対して2人が出した答え

──2人が出場したデザイン部門は、公募で予選を行い、選ばれた10組が本選に出場しました。本選では、どのような課題が出され、どのような企画を提案したのでしょうか。

中川:ベビーケア用品で知られるJOHNSON'Sという会社がクライアントとなって、新商品のベビーシャンプーとベビーオイルの発売に向けて、当該商品のブランディング戦略を考えるという課題でした。提出物は、プレゼンスライド10枚とギフトボックスの作成などで、課題が発表された翌日までに企画を提出。その後、1日かけてギフトボックスを作成し、プレゼンするというスケジュールです。

渡辺:審査基準には「オンラインからオフラインまでのキャンペーンの展開」や「消費者が購買検討しやすい仕掛け作り」も含まれていました。デザインといっても、今回はコミュニケーションデザインに近い内容でしたね。

中川:JOHNSON'Sの新商品は、子どもへの安全性を高めるために、子どもにとって負荷になりやすい物質をできるだけ添加せず、使用されている原材料の種類をこれまでの半分にしたことが特徴でした。

ターゲットは、小さな子を持つミレニアル世代のお母さんです。彼女たちのインサイトの中で「ネットによって情報過多になり、心配し過ぎているケースが多い」「SNSでは完璧な自分を見せなければならないというプレッシャーを感じている場合がある」「子どもの安全を第一に考えている」という3点にフォーカスしました。

そして、JOHNSON'Sを「ミレニアル世代(※)のお母さんの心配に一番寄り添うブランド」とポジショニングし、“半分”をキーに「心配をSNSなどでシェアし、お母さんの不安を半分にしよう」というキャンペーンを考えました。企画のコピーは「Cut worries in half」です。

※ミレニアル世代:1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多い

 

Courtesy of Spikes Asia 2018
Courtesy of Spikes Asia 2018

渡辺:コンセプトが固まったところで、メインロゴのデザインを制作しました。JOHNSON'Sの頭文字「J」をモチーフに、字のテール部分をスラッシュのイメージに見立て、半分を連想させるデザインにしています。

中川:キャンペーンは、お母さんの心配事を「#Cutworriesinhalf」とともにSNSや特設のウェブサイトに投稿してもらい、ギフトボックスをプレゼントする仕組みにしました。オンラインからオフラインにまたがるキャンペーンです。

Courtesy of Spikes Asia 2018
Courtesy of Spikes Asia 2018
 
Courtesy of Spikes Asia 2018
Courtesy of Spikes Asia 2018

渡辺:実は本戦の1週間ほど前に、過去のヤングカンヌで出された課題を題材に、自主練習として制作した別の作品を土橋さんに見てもらう機会がありました。その際に、2人の強みは「コンセプトの明快さ」だと。

なので、今回2人でこだわったのは、「企画の分かりやすさ」でした。本戦中は何度も自分たちの企画案や制作物のコンセプトを深掘りし、「分かりやすさ」「明快さ」を軸に勝負しようと決めました。

今回やってみて、自分たちの強みを明確にすることは大切だと感じました。それは実際の仕事でも同じです。例えば複数のアイデアが出た時に、自分たちの得意な方向でやらないと企画の精度が上がりません。その意味で、今回は強みを事前に把握できてよかったと思います。

国籍や文化を超えて、アイデアが伝わることの喜び

──「企画の分かりやすさ」が、高評価につながったと感じましたか。

渡辺:はい。中川さんがプレゼンした時、審査員の方たちはすぐに納得するようなリアクションをしていました。

もう一つうれしかったのは、審査員の中で一番評価してくれたのが、17歳の娘を持つ女性だったのですが、その方に「お母さんのインサイトに寄り添っている」と言ってもらえたことです。僕とは性別も違いますし、立場や国籍、言語も違います。それでも僕らのアイデアが伝わったことは、すごく自信になりました。

──2人が今回のコンペを通して学んだことは何でしょうか。

中川:コピーについて改めて考えるいい機会になりました。というのも、今回のコンペではコピーは英語になるので、日本語とは違った表現方法が求められます。私は英語に関してはネイティブではないので、言葉のレトリックではなく、シンプルでダイレクトな表現になるように心がけました。

とはいえ、シンプル過ぎるとコピーとして弱くなる場合もあるので…。そのバランス感覚や配慮は勉強になりました。そして、今後の仕事にも生かせると思います。

渡辺:海外の場合、文化的な文脈を共有していない人にも伝わるような表現が重要であると感じました。デザインでいえば「なぜこの形なのか」「なぜこの色なのか」ということです。そこは国内での仕事と異なる部分で、今回肌で感じられてよかったです。

──最後に、2人の今後の目標を教えてください。

中川:イギリスに留学した時、ジェンダーとメディアについて学んでいました。イギリスは日本と比べると「多様な人種がいる国」です。だからこそ、広告でも人種やジェンダーについて扱っているものが多いと感じました。

いつかは私もジェンダーや多様性など、社会にメッセージを投げかける広告に携われたらと思っています。その意味でも、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちに対して自分のアイデアをプレゼンすることができた今回の経験は貴重でしたし、今後も海外の仕事やコンペに参加したいです。

渡辺:特に今回大きかったのは、自分たちのアイデアを色々な国、様々な文化圏の人たちに伝えられたことです。その経験は本当に印象的なものだったので、言葉に頼らずとも伝わるノンバーバルなコミュニケーションや作品作りにも意欲的に挑戦していきたいと感じました。そしてまたいつか、海外の広告賞を受賞できたらうれしいです。

ヤングスパイクスコンペティション、デザイン部門授賞式で

ヤングスパイクスコンペティション、デザイン部門授賞式で

自らの強みを知り、挑んだヤングスパイクスでシルバーを獲得

アジア最大級の広告フェスティバルとして毎年開催される「スパイクスアジア」。この中には、30歳以下限定で、各国の代表2人が1チームを構成し、現地で出された課題に対し24時間の企画とプレゼンで競う「ヤングスパイクスコンペティション」があります。デジタル部門やPR部門などがあり、各部門でコンペが開かれます。

今回、電通の中川紗佑里氏(第5CRプランニング局)と渡辺祐氏(第1CRプランニング局)の2人がデザイン部門に出場し、シンガポールで行われた本戦でシルバーを受賞しました。

コンペを終えた2人に、今回のコンペの中身やその経験を通して得られたものを聞きました。

左:電通 第1CRプランニング局 渡辺祐氏、右:電通 第5CRプランニング局 中川紗佑里氏

(左から)渡辺祐氏(電通 第1CRプランニング局)、中川紗佑里氏(電通 第5CRプランニング局)

うれしさ半分、悔しさ半分。でもとにかく楽しかった

──ヤングスパイクスコンペティションに参加されて、今どんな気持ちでしょうか。

中川:純粋にあの場に参加できてよかったです。賞を獲れたこともうれしいですし、いろいろな国の方と広告について話す機会がこれまではほぼなかったので、コンペ後の交流会も楽しくて。また、ヤングスパイクスは30歳以下限定のコンペティションなので、出場者は私たちと同世代です。違うエージェンシーにいる同世代のクリエーターと話す機会はとても貴重で、その点でも刺激になりました。

渡辺:シルバーという結果自体は、うれしさ半分、悔しさ半分です(笑)。とはいえ、楽しかったですね。日本で仕事をしていると、他の国の方と話す機会はあまり多くありません。その中で、さまざまな国の方、まったく異なる環境で生活する人たちにアイデアを伝えられたのは大きな経験になりました。

──今回、なぜ2人で出場しようと思ったのですか。

中川:私と渡辺さんは2011年入社の同期で、入社3年目に2人で毎日広告デザイン賞に応募し、最高賞を得ることができました。その後、渡辺さんは中部支社に転勤に、私は留学で1年半ほどイギリスにいたのですが、ちょうど2人とも東京に戻ってきたので、今回また挑戦しようと。

渡辺:4年ほど名古屋にいたのですが、中部支社にカンヌライオンズで過去にグランプリを受賞した土橋通仁さんらがいました。その方々の影響もあり、自分も海外コンペに参加したいと思うようになりました。

中川:所属部署としても、若手はどんどんコンペに挑戦しようという機運だったので、迷いなく応募しましたね。

「お母さんの心配を半分に」。課題に対して2人が出した答え

──2人が出場したデザイン部門は、公募で予選を行い、選ばれた10組が本選に出場しました。本選では、どのような課題が出され、どのような企画を提案したのでしょうか。

中川:ベビーケア用品で知られるJOHNSON'Sという会社がクライアントとなって、新商品のベビーシャンプーとベビーオイルの発売に向けて、当該商品のブランディング戦略を考えるという課題でした。提出物は、プレゼンスライド10枚とギフトボックスの作成などで、課題が発表された翌日までに企画を提出。その後、1日かけてギフトボックスを作成し、プレゼンするというスケジュールです。

渡辺:審査基準には「オンラインからオフラインまでのキャンペーンの展開」や「消費者が購買検討しやすい仕掛け作り」も含まれていました。デザインといっても、今回はコミュニケーションデザインに近い内容でしたね。

中川:JOHNSON'Sの新商品は、子どもへの安全性を高めるために、子どもにとって負荷になりやすい物質をできるだけ添加せず、使用されている原材料の種類をこれまでの半分にしたことが特徴でした。

ターゲットは、小さな子を持つミレニアル世代のお母さんです。彼女たちのインサイトの中で「ネットによって情報過多になり、心配し過ぎているケースが多い」「SNSでは完璧な自分を見せなければならないというプレッシャーを感じている場合がある」「子どもの安全を第一に考えている」という3点にフォーカスしました。

そして、JOHNSON'Sを「ミレニアル世代(※)のお母さんの心配に一番寄り添うブランド」とポジショニングし、“半分”をキーに「心配をSNSなどでシェアし、お母さんの不安を半分にしよう」というキャンペーンを考えました。企画のコピーは「Cut worries in half」です。

※ミレニアル世代:1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多い

 

Courtesy of Spikes Asia 2018
Courtesy of Spikes Asia 2018

渡辺:コンセプトが固まったところで、メインロゴのデザインを制作しました。JOHNSON'Sの頭文字「J」をモチーフに、字のテール部分をスラッシュのイメージに見立て、半分を連想させるデザインにしています。

中川:キャンペーンは、お母さんの心配事を「#Cutworriesinhalf」とともにSNSや特設のウェブサイトに投稿してもらい、ギフトボックスをプレゼントする仕組みにしました。オンラインからオフラインにまたがるキャンペーンです。

Courtesy of Spikes Asia 2018
Courtesy of Spikes Asia 2018
 
Courtesy of Spikes Asia 2018
Courtesy of Spikes Asia 2018

渡辺:実は本戦の1週間ほど前に、過去のヤングカンヌで出された課題を題材に、自主練習として制作した別の作品を土橋さんに見てもらう機会がありました。その際に、2人の強みは「コンセプトの明快さ」だと。

なので、今回2人でこだわったのは、「企画の分かりやすさ」でした。本戦中は何度も自分たちの企画案や制作物のコンセプトを深掘りし、「分かりやすさ」「明快さ」を軸に勝負しようと決めました。

今回やってみて、自分たちの強みを明確にすることは大切だと感じました。それは実際の仕事でも同じです。例えば複数のアイデアが出た時に、自分たちの得意な方向でやらないと企画の精度が上がりません。その意味で、今回は強みを事前に把握できてよかったと思います。

国籍や文化を超えて、アイデアが伝わることの喜び

──「企画の分かりやすさ」が、高評価につながったと感じましたか。

渡辺:はい。中川さんがプレゼンした時、審査員の方たちはすぐに納得するようなリアクションをしていました。

もう一つうれしかったのは、審査員の中で一番評価してくれたのが、17歳の娘を持つ女性だったのですが、その方に「お母さんのインサイトに寄り添っている」と言ってもらえたことです。僕とは性別も違いますし、立場や国籍、言語も違います。それでも僕らのアイデアが伝わったことは、すごく自信になりました。

──2人が今回のコンペを通して学んだことは何でしょうか。

中川:コピーについて改めて考えるいい機会になりました。というのも、今回のコンペではコピーは英語になるので、日本語とは違った表現方法が求められます。私は英語に関してはネイティブではないので、言葉のレトリックではなく、シンプルでダイレクトな表現になるように心がけました。

とはいえ、シンプル過ぎるとコピーとして弱くなる場合もあるので…。そのバランス感覚や配慮は勉強になりました。そして、今後の仕事にも生かせると思います。

渡辺:海外の場合、文化的な文脈を共有していない人にも伝わるような表現が重要であると感じました。デザインでいえば「なぜこの形なのか」「なぜこの色なのか」ということです。そこは国内での仕事と異なる部分で、今回肌で感じられてよかったです。

──最後に、2人の今後の目標を教えてください。

中川:イギリスに留学した時、ジェンダーとメディアについて学んでいました。イギリスは日本と比べると「多様な人種がいる国」です。だからこそ、広告でも人種やジェンダーについて扱っているものが多いと感じました。

いつかは私もジェンダーや多様性など、社会にメッセージを投げかける広告に携われたらと思っています。その意味でも、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちに対して自分のアイデアをプレゼンすることができた今回の経験は貴重でしたし、今後も海外の仕事やコンペに参加したいです。

渡辺:特に今回大きかったのは、自分たちのアイデアを色々な国、様々な文化圏の人たちに伝えられたことです。その経験は本当に印象的なものだったので、言葉に頼らずとも伝わるノンバーバルなコミュニケーションや作品作りにも意欲的に挑戦していきたいと感じました。そしてまたいつか、海外の広告賞を受賞できたらうれしいです。

ヤングスパイクスコンペティション、デザイン部門授賞式で

ヤングスパイクスコンペティション、デザイン部門授賞式で

片山さつきの疑惑はまだまだ終わらない! 「国税口利き」を決定づける新たな仲介者の証言、産廃業者との癒着も

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