「仲間」と、生きていきたい。映画監督・河瀬直美氏の思いとは?

河瀬監督の作品や日常には、一貫して「生きる」というテーマがあるように思う。生きるとは、自然体であるということ。生きるとは、普遍的な価値を慈しむこと。めでること。生きるとは、刹那の喜びと、重ねた歳月の重みをリスペクトするということ。その思いを、広く世の中と、そして世界の人と共有するために映像と、真摯に向き合う。作品を通して、人と深くつながりたいと願う。

そうした彼女のスタンスは、ビジネスの世界にも通じるものがあるはずだ。「見えないものこそを、大切に撮りたい」と、彼女は言う。自分でも見過ごしがちな微かな感情の揺らぎであったり、なにげない日常の中にある、素朴な喜びや深い哀しみであったり。その先に祖母が遺した「この世界は、美しい」という言葉の意味を読み解く何かがあると信じているからだ。

毎月の新月と満月の日に、彼女は決まって今は亡き祖母の墓前に赴く。月の満ち欠けのハザマで、彼女は「生きること」と向き合い続けている。10月23日に公開予定の最新作「朝が来る」に続いて、2021年の東京2020オリンピック競技大会の公式映画の監督も務める 河瀬監督に「この時代を生きることの意味」を、シリーズで尋ねてみたい。


映画製作は、チームワーク

映画監督という仕事に流れ着いたというか、たどり着いたきっかけはものすごく単純で、それは「自分一人でやる仕事ではなくて、みんなで何かをつくり上げてみたい」という18歳の頃の思いが原点なんです。編集者でもいいし、テレビの仕事でもいい。みんなで集まって、みんなでワイワイと意見を寄せ合って、なにかが形になった瞬間って、最高じゃないですか。

14年前、奈良市東部山間地、田原地区で撮影しカンヌ映画祭でグランプリをいただいた『殯の森』(もがりのもり)は、美しい茶畑がもうひとつの主人公でした。さて…担い手がおらず、あの美しい茶畑の風景が失われていたところに、有志が集まり手入れをしました!チームワークで成し遂げた半端ない達成感!!
14年前、奈良市東部山間地、田原地区で撮影しカンヌ映画祭でグランプリをいただいた『殯の森』(もがりのもり)は、美しい茶畑がもうひとつの主人公でした。さて…担い手がおらず、あの美しい茶畑の風景が失われていたところに、有志が集まり手入れをしました!チームワークで成し遂げた半端ない達成感!!
 

なにもそれは、映像世界だけのことじゃない。メーカーでも、金融業でも、どんな仕事であれ、そこがダイナミズムというか、最もワクワクすることだと思うんです。その原点は、やっぱり高校時代にあるような気がします。

原点は、奈良の高校時代

分かりやすいエピソードからお話しするなら、私、ずっとバスケ部にいたんですね。バスケって、当たり前の話ですがチームプレーじゃないですか。みんなで、ゴールを目指しパスを回すストーリーを組み上げていく、みたいなあのドキドキ感を、大人になっても味わってみたい、と単純に思ったんです。加えて、私が通っていた奈良の高校では、文化祭と体育祭が同時開催されるんですね。体育祭の方は、クラスとは関係なく四つのカラーに分かれていて、それぞれに応援団がいる。私は副応援団長だったんですけど、なんだろう、仲間にエールを送るって、こんなにワクワクすることなんだ、と思っていました。

バスケットボールに明け暮れた高校時代(写真中央)
バスケットボールに明け暮れた高校時代(写真中央)

一方、同時開催される文化祭は、クラスごとに露店を出して、仕入れから販促プランまでを生徒だけで仕切って、その売り上げを競うみたいな体験をさせられるんです。世の中というのは、チームワークとビジネスメソッドの掛け算で成り立っているんだ、ということに、なんだかものすごくときめいちゃったんです(笑)。

ビジネスメソッドとは、つまり「読み、書き、ソロバン」ということ

私は経営者ではないし、経営学にも疎いのですが、ソロバンは重要だと思いますね。私が思うソロバンとは「お金もうけ」のことでも「財務体制の強化」といったことでもないんです。

どうしたら愛するチーム全員がハッピーになれるのだろうか。いい作品をつくったからといって、それが必ずしもビジネスとして成立するわけではない。この作品に社会的な価値をつけるにはどうしたらいいのだろう?表現と同時に、常にそのことは考えています。

忙しい中でも、一息つける時間を大切に
忙しい中でも、一息つける時間を大切に

河瀬直美氏のインスタグラムは、こちら
月満ち欠けに合わせ、新月→上弦→満月→下弦の日の朝8時より新作映画「朝が来る」のオンライントークを配信中。

最新作「朝が来る」公式HPは、こちら
 

メディアの進化とSNS時代のアイドル

本連載のテーマはアイドルです。

筆者が好きだからという理由(だけ)ではもちろんなく、SNSやそこでのコミュニケーションについてのリサーチやオピニオンを発信する立場から、アイドルというテーマを通じてメディアやコミュニケーション、さらにはエンターテインメントの在り方を考えていくことで、それぞれの現在地と未来とをユニークに描くことができるのではないかと思っているからです。

そのための切り口を3点にまとめてみました。それぞれ連載内で触れることになります。

①世の中・生活者から見たアイドル(社会の視点)
今、私たちにとってアイドルとは何でしょうか。個別のアイドルの好き嫌いといった一人一人の嗜好の問題を超えた視座において、アイドルそのものがこの社会においてどのように受容され、どんなところに私たちは価値を感じているのでしょうか。

②広告プロモーターから見たアイドル(マーケティングの視点)
アイドルはファン、そして一般の人々の注目を集め、さらには人を動かす力を持っています。そして、人が動くところには商流も生まれます。昨今では、事業会社のマーケティング活動でもアイドルと協業することが増えています。そのとき、アイドル、生活者、広告主、それぞれにメリットがある“三方良し”が実現されるコミュニケーションの設計のあり方とはどんなものでしょうか。

③メディアから見たアイドル(エンターテインメント事業の視点)
メディアにとって、アイドルは番組やそれに付随するコンテンツ企画をつくっていくための重要なパートナーとなります。さらにSNSの時代には、一人一人のアイドルが発信力を持っているということ自体も欠かせない視点です。エンターテインメント分野における「アイドル」の今は、これまでと比較してどのように変わってきているのでしょうか。

今回は、本連載の後半につながるような議論の下地を上記①の社会的な視点から考察することを目指します。いくつかのメディア研究をひもときながら、現代的なアイドルのかたちの在り方についてのキーワードを提起したいと思います(参考資料は文末をご覧ください)。

メディアの進化とアイドルの誕生

アイドルとは、メディアを通じて私たちの前に現れるものである、と本稿では定義します。もちろん、「クラスのアイドル」といった対面的な関係性でも使われる一般的な言葉ですが、それも上記を前提にした比喩表現だと考えられます。

“メディアを通じて現れる”という、その「距離」が重要である。私たちとアイドルとの関係性を分析する上で、そう仮定するならば、私たちはまずメディアの進化を考える必要があることに気づきます。

いくつかのアイドル研究/アイドル論の流れでは、映画からテレビへというメディア環境の進展が、アイドルの誕生に決定的な意味合いを持ったと語られています。かつての「銀幕のスター」という言葉の通り、一般の人々は映画作品を通じてスターを仰ぎ見るような関係性にありました。しかしテレビの時代に移行するにしたがって、その距離は近接してきたといえるでしょう。

スターは映画会社に所属しており、映画の外に出されなかったからこそ、テレビ側が視聴者を引き付けるアイコンを必要としたという実利的な背景もあったようです。スターに代わる時代のアイコンが要請される中で、テレビで活躍する「タレント」というポジションが確立され、その中の一部が突出的に進化して「アイドル」というポジションを獲得していきました。

このような商慣習的な面の他に、スターとタレントの立ち位置の違いは、メディア理論的にアプローチしても読み解くことができます。

スターは、既に完成されたフィルム=映画の中に登場する人物として、私たちの前に現れます。それは「過去」のものです。この隔たりこそが、私たちとは異なるステージにいる人であるという威光(プレステージ)をもたらしています。

対照的に、今起こっていることを広く伝えるという使命を持つテレビは、現在性の強いメディアであると対置できます。ライブ性、生放送性と言い換えることもできるでしょう。そこに要請される形象こそが、スターではなくタレントであり、映画のスターは観客と同期しないこと、つまり時差をともなって(遅れを持って)いることに価値があるのに対して、タレントは「同期」していることに価値があるといえます。そして、威光よりも親しみ、重く含蓄のあるせりふよりも軽やかで分かりやすいコメントこそが求められるのです。

もちろんテレビにもドラマなどの例外はあります。ドラマは、既に完成されたものを放送するという意味では「過去」に属するものです。ただし、メディア研究家のマクルーハンが「新しいメディアが生まれると、古いメディアはその新しいメディアのコンテンツになる」と述べた通り、ドラマは映画的なものなのです。また、テレビでは生放送でドラマを放送したことがある点も付記しておきます(その反対に「生放送の映画」は原理的にあり得ません)。

このようなメディア的な進化の中で、「アイドル」が歌番組の中から生まれていきます(テレビというメディアにとって、歌番組は黎明期からキラーコンテンツでした)。

日本のアイドルの始祖は(諸説ありますが)、1971年の南沙織さんのデビューに見ることができるようです。そして80年代のいわゆるアイドル黄金時代を迎え、さらには松田聖子さんや小泉今日子さん(キョンキョン)のような時代を代表するアイコンがテレビをにぎわせるようになりました。

先ほどスターは過去、タレントは現在と位置付けました。ではアイドルはどうかといえば、ここではそれを「未来(的)」であると述べておきたいと思います。未来ではなく未来(的)と述べたのは、現在に足場がありながらも未来の方に向かう構えがあることを示しているためであり、現在よりもこれから先により大きな価値が期待されることを含意しているからです。

アイドルとは往々にして若いものです。もちろんそれは年齢的な若さだけではありません。これからの成長の可能性や将来の飛躍への期待のようなものを、多くの人がそこに見て取るような、つまりスターのように完成していないことが、価値になっています。だからこそ未来(的)と表現されるのです。

日本のアイドル史において非常に重要な転機として数えられるのが、85年のおニャン子クラブです。派生グループの成立、さらにはメンバーの卒業やソロ活動といった、今アイドルと聞いて私たちが思い浮かべる仕組みがこのあたりから実装されていったことに気づきます。ここに見られる特性は、アイドルの非完成性に他なりません。完成しきらず変化し続けることに価値が宿ります。

実際に、AKB48をはじめ、さまざまなアイドルグループにおいても、卒業ソングは一つの山場を構成していて、ライブのハイライトに位置づけられることも多くあります。さらにはAKB48などの「オーディション」「人気投票/選挙」や「サプライズ人事」のようなものも、何が起こるか分からないというハプニング性をファンに共有する未来志向の仕掛けに他ならないのです。

SNSのつながりがアイドルとファンを前進させる

未来は原理的に不確かなものだからこそ、そこにコミットする意志が問われます。「オーディション」「人気投票/選挙」や「選抜バトル」のような現代的な仕組みも手伝って、私たちはアイドルの未来に主体的に関わって応援する─それを通じてアイドルの未来に貢献することを体験するようになりました。

いつの時代にもアイドルは「憧れ」を提供してきましたが、上記のような仕掛けによって、現代は「共感」の色合いがより濃くなってきたのは間違いないでしょう。私たちは、誰かが壁にぶつかり、そこで悩み苦しみながらも乗り越えようとするポジティブな力に、自分を重ねて共感するからです。

また、現代のアイドルはSNSを駆使して、ステージの外でもファンとつながり合うことに積極的です。それもまた親しみに起因する共感の度合いを深めることに寄与しています。

実際に、ラストアイドル (テレビ朝日系列で放送されていたオーディション番組から誕生したアイドルグループで、2017年12月デビュー)のメンバーの方と話す機会がありましたが、「ステージも、握手会も、そしてSNS上でのコミュニケーションも、ファンとつながる場として重要。ファンとのコミュニケーションの中では、特に(選抜のバトルに)負けたときの反応がとても熱かった」という発言を印象深く覚えています。

一方、現在のメディアもまた、アイドルと同様に、共感を軸に動くようになってきています。

メディア研究の文脈では、メディアのメタファーとして「窓」が想定されます。遠く離れた世界の出来事を、目の前に映し出して知らせてくれるスクリーン(ないしは紙面なども含めた平面媒体)としての窓。それは、メディアが情報を伝達する装置であることを意味します。

しかしながら、現代のメディアは「窓」から「鏡」へとシフトしているのだという議論があります。鏡であるということは、つまりオーディエンス=私たち自身を映しているということを意味します。実は、私たちが見たいと思うものを見ていること、私たちがそうありたいと願うシーンがそこに映し出されていること、その投影の原理こそが、生活者からの強い共感を生む構造になっていると見立てることができるでしょう。それがファンコミュニティーの熱狂につながっているのです。

なぜ今、マーケティング活動においてアイドルの重要性は高まっているのか

SNSを通じてアイドルのファン同士がつながり合い、熱量が高まっていくプロセスが生まれ、またSNSを通じてその応援の盛り上がりが可視化されてさらに盛り上がっていく、という循環がさまざまな場で起こっています。詳細は連載第2回に譲りますが、SNSではそのようなバズが頻繁に起こっていることをデータでも確認することができます。

また、現在は自分が応援したい人を「推す」と表現し、さらには「推し活」「推しごと」のような言い方で、若年層の消費における重要なアクティビティーになっていることも要注目のポイントです。本論で述べてきたアイドルの未来(的)なる性質を踏まえて言うのであれば、消費というより「投資」に近いものです。いまそのようなかたちで、アイドルとファンコミュニティーの結びつきは非常に強いものになっているのです。

さらには、アイドルは未来(的)であるというキーワードでいえば、この先行きが見通せない時代において、アイドルを推すことの価値は視野を前に向き直させてくれることにもあるように思います。

そのようなアイドルの持つ社会的な効果を踏まえることで、いわゆるタイアップだけにとどまらない、さまざまなコミュニケーション施策の可能性が思案できるように思います。アイドルとそのファンコミュニティーへのアクセスが、ブランドやメディアの抱える課題にとってのソリューションにつながっていく時代が到来しているのです。

※本記事の執筆においては、アイドルについての先行研究として、以下の文献を参照しました。
・境真良氏『アイドル国富論: 聖子・明菜の時代からAKB・ももクロ時代までを解く』(2014年、東洋経済新報社)
・西兼志氏『アイドル/メディア論講義』(2017年、東京大学出版会)

アグネス逮捕も「引き続き懸念」だけ…歴史修正では強硬な安倍政権が香港問題ではなぜ弱腰なのか? 背景に安倍首相の人権意識

 中国が香港への弾圧を強めている。民主派団体「香港衆志」(デモシスト)の創設メンバーで、流暢な日本語で香港の現状を情報発信してきた周庭(アグネス・チョウ)氏や、中国共産党に批判的な論調で知られる大衆紙「蘋果日報」(アップル・デイリー)の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏ら...

世界初のチャレンジ「KIBO 宇宙放送局」開局特番は、8月12日(水) 19:45から

インタラクティブ・クリエイティブ・カンパニーのバスキュールは国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟内に、双方向番組スタジオ「KIBO 宇宙放送局」(The Space Frontier Studio KIBO)を開設。スカパーJSATと共に宇宙メディア事業の創出に向けた活動を開始している。新たな発想の宇宙関連事業を目指すJAXA(宇宙航空研究開発機構)の共創型研究開発プログラムJ-SPARCの一環だ。

その実証実験として2020年8月12日(水)19:45~22:00、「KIBO宇宙放送局開局特番〜WE ARE KIBO CREW~」の第1回が生配信・放送される。先導役は中村倫也さんと菅田将暉さん。

このプログラムは、「きぼう」公式サイト、BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス579)、YouTubeで視聴できる。

KIBO宇宙放送局開局特番〜WE ARE KIBO CREW~ 第1回案内

KIBO宇宙放送局開局特番〜WE ARE KIBO CREW~ 番組案内2

番組配信日となる8月12日は、三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」が地球に訪れる夜。願いがかなう星降る夜こそ世界初のチャレンジにふさわしいと、この日に設定されたという。

地上400キロ、秒速8キロの速さで地球を周回しているISSにスタジオが開設される歴史的瞬間に立ち会いたい。

【番組概要】
番組タイトル:KIBO宇宙放送局開局特番~WE ARE KIBO CREW~
配信・放送日時:第1回放送 8月12日(水)19:45~22:00(予定)
企画制作:バスキュール、AX-ON
出演者:中村倫也、菅田将暉、山崎直子(元JAXA宇宙飛行士)、田中みな実(司会進行)他
音楽協力:RADWIMPS
ステーションID:辻川幸一郎、Cornelius

山下智久、亀梨和也の“女子高生とホテル・飲酒”報道をワイドショーもスポーツ紙も一切報じず! 変わっていなかった芸能マスコミ

未成年との飲酒が報じられた山下智久  先週7日の金曜日夜に報じられた、山下智久とKAT-TUNの亀梨和也の“女子高生飲酒報道”。「文春オンライン」が報じたこのスキャンダルは、7月下旬、山下と亀梨が都内のバーで複数の知人とともに開いた飲み会に2人の現役女子高生がいて、山下はその...

「JANKEN GLICO 2020 REMOTE」豪華俳優陣と一般参加者がじゃんけん大会

江崎グリコは8月8日、オンラインイベント「JANKEN GLICO 2020 REMOTE」を開催し、ユーチューブチャンネルで生配信した。
“じゃんけんグリコ”は、じゃんけんで勝った人が、その勝ち手によって前に進み(グー=グリコで3歩、チョキ=チヨコレイトで6歩、パー=パイナツプルで6歩)、先にゴールした人が勝者になる遊び。

JANKEN GLICO 2020 REMOTE


同社は2月から、ホリプロ所属タレント12人が出演するテレビCM「じゃんけんグリコ開幕」編や「じゃんけんグリコ2020リモート」編を放送(https://dentsu-ho.com/articles/7155)。その後、じゃんけんの運と、階段を登る運動が融合した誰もが楽しめるスポーツとして、全国大会をリアルイベントで実施予定だったが、コロナ禍によりイベントは中止。
そこで、「皆が新たな日常に向かって日々を懸命に過ごしている今だからこそ、少しでも笑顔になってもらえたら」という思いから、「笑顔から、はじめよう。smile Glico」をメッセージに、リモートで体を動かしながら楽しめるようにアレンジした同オンラインイベントを実施したもの。

JANKEN GLICO 2020 REMOTE
イベントには、アンバサダーで俳優の綾瀬はるかさん、妻夫木聡さん、藤原竜也さん、深田恭子さん、関水渚さんの5人がオンラインイベントに参戦し、当選したイベント参加者615人と「じゃんけんグリコ」を楽しんだ。また、“オンラインで同時にじゃんけんをした最多人数”のギネス世界記録にも挑戦し、世界記録に認定された(364人で認定)。

JANKEN GLICO 2020 REMOTE
JANKEN GLICO 2020 REMOTE

選手宣誓に続き始まった予選は、MCと参加者でじゃんけんが行われ、勝った場合はその場で階段を登るアクションを実行。25段のゴールに先着した100人が決勝ラウンドに進む。
妻夫木さん、藤原さんの男性陣が序盤で勝利を重ねると、中盤から綾瀬さんら女性陣も必死に追い上げ、一気に激戦に。終盤、妻夫木さん、藤原さん、関水さんは、リーチがかかるも足踏み状態が続く中、11回戦目で一般参加者から100人を超える決勝進出者が決定。アンバサダーはまさかの全員敗退という結果も、主催者側の救済措置で綾瀬さん、妻夫木さん、関水さんが特別枠で決勝進出になった。

JANKEN GLICO 2020 REMOTE
JANKEN GLICO 2020 REMOTE

決勝ラウンドは、アンバサダー3人と予選を通過した一般参加者106人が、じゃんけんの対戦相手に回った藤原さん、深田さんとじゃんけんをした。最後は延長戦にも及ぶ激戦の末、一般参加者の「0042ぽわりん」さんが、大会の初代優勝者に輝いた。
勝負の合間には、参加者やMCの質問にアンバサダーが答えたり、CM撮影を振り返ったりする場面も。“得意料理”や“ポジティブになる秘訣”、“お互いの呼び名”、“最近、一番笑顔になったエピソード”など、アンバサダーのプライベートの顔がうかがえるやり取りに、参加者や視聴者は、興味津々の様子だった。
 

JANKEN GLICO 2020 REMOTE
JANKEN GLICO 2020 REMOTE

イベント終了後、アンバサダーと一般参加者が、グリコのお菓子を食べながら乾杯。 
アンバサダーの5人は、 「画面越しですが、皆さんと楽しいひと時が過ごせました。またお会いしましょう!」「皆さんの笑顔がいっぱい見られて本当に幸せな時間でした !」「たくさんの方と一緒にギネス世界記録が達成できてうれしかったです !」など笑顔で感想を語り、イベントを楽しそうに振り返った。
同社のユーチューブ公式チャンネルでは、イベントの見逃し配信が視聴できる。
キャンペーンサイト:https://cp.glico.com/janken/
 

余剰食材クラフトビールに学ぶ、フードロス削減。

クラフトビールイメージ

食生活ラボの未来食プロジェクト、「食ラボ研究員が行ってみた!未来の兆し体験レポート」連載の第3回のテーマは「フードロス削減」です。二つの取り組みを通して、フードロスをなくすためのポイントや考え方を、食生活ラボUpcycleチームがご紹介していきます。

さて突然ですが、皆さんはビールの起源って知っていますか?(知っているあなたは、かなりのビール通と見ました!)

 ビールとパンは相性◎

ビールは、新石器時代に麦からつくられたパンが、雨などで水びたしになり、偶然発酵して生まれたといわれています。なので、ビールは「液体のパン」と呼ばれることもあり、この二つ、実はとっても相性が良いのです。そんなビールが、数千年の時を経た現代において、再びパンと巡り合うことになりました。しかも泣く泣く捨てられてしまうパンと。

余剰パンを原料にしたクラフトビール

今、世界中で大流行しているクラフトビール。その理由のひとつが、レシピの自由さにあります。麦芽とホップ以外にも、胡椒や桃など、意外な食材を使って独自のテイストをつくり上げるブルワリーが人気を博しています。

そんなクラフトビールの原料に、捨てられてしまうパンを使ったのが、ベルギーの小さな醸造所・ブラッセルズビアプロジェクト。さらに、サンドイッチに使うパンの余剰部分を使ったイギリスのToast Ale(トースト・エール)がきっかけとなり、フードロス削減のためのこの取り組みが世界中に広がっていきました。そして、日本にも。

サスティナビリティーを大切にする思想が共鳴し合う

今回まず話を伺ったのは、2019年に「bread beer(ブレッドビール)」を生み出した六本木「ブリコラージュ ブレッド&カンパニー」の生江史伸さん。そして、長野にある「アングロジャパニーズブルーイングカンパニー」(AJBブルワリー)のトーマス・リヴシーさん、絵美子さん、佐藤孝洋さんです。

「ブリコラージュ ブレッド&カンパニー」の生江史伸さん
「ブリコラージュ ブレッド&カンパニー」の生江史伸さん

「誰だってチョコレートを捨てたらもったいないと思うでしょ?それは、チョコレートがおいしいからなんです」(生江さん)

ブリコラージュでは、まずはパンの売れ残りをなくすことを第一に考えていると生江さんは言います。実際に、毎日ほぼすべてのパンが売れ切れになるそうです。その上で、余ってしまったパンは畑の堆肥にするなど、廃棄をゼロに近づける取り組みを開店以来ずっと続けています。それでもどうしても余ってしまう“パンの耳”的な部分があり、なんとか活用する方法を模索していたときに、「0 waste=ごみ・無駄のない」ライフスタイルの提案を行う活動「530week」の中村元気さんの紹介で、AJBブルワリーのリヴシーさん夫妻と出会いました。

「AJBブルワリー」のトーマス・リヴシーさん(左)、絵美子さん(右)
「AJBブルワリー」のトーマス・リヴシーさん(左)、絵美子さん(右)

「おいしくならないなら、余剰食材を使っても意味がない」(トーマスさん・絵美子さん)

AJBブルワリーも、ビール醸造に使ったモルトかすを畑の肥料として再活用したり、牛の飼料として近隣の農家に提供するなど、ほぼ100%廃棄なしでのビールづくりに取り組んでいました。

余ってしまったパンを使ってビールをつくる話はすぐに実現に向けて動きだしました。両者の意見が一致したポイントは、「おいしさにこだわる」というところ。生江さんは言います。「誰だってチョコレートを捨てたらもったいないと思うでしょ?それは、チョコレートがおいしいからなんです。だから余剰食材で、同じくらいおいしいものがつくれれば、食品ロスは削減できるはず」。リヴシー夫妻も「ビールがおいしくならないなら、余剰食材を使っても意味がない」と語ってくれました。

bread beerに使うのは、ブリコラージュブレッドの余り部分。オーブンでカリカリに焼かれた状態でAJBブルワリーに届きます。佐藤さんによると、最初の仕込みは生のまま試し、2回目から香ばしさをより引き出すために、ひと手間かけて焼くことにしたそうです。保存期間も延びるので一石二鳥です。

「AJBブルワリー」の佐藤孝洋さんと、オーブンで焼いたブリコラージュブレッド
「AJBブルワリー」の佐藤孝洋さんと、オーブンで焼いたブリコラージュブレッド

このパンに合わせて、モルトやホップなどを選びます。「パンが持っているキャラクターをどう引き出すかを考えてレシピをつくった」と、トーマスさん。生江さんからは唯一「できるだけ多くの人が楽しめるテイストに」という依頼があったそうです。2度目のトライを経て、3回目のバッチでつくったビールが、商品としても発売されることになりました。最初の仕込みから5カ月ほどのスピードでした。

パンからできたビールということで、ひと口飲んでみると、とても優しい口当たりです。ブリコラージュブレッドで使われているライ麦が、独特のスパイシーさを醸し出していて、ビールにするときにブレッドをローストしているので、その香ばしさも感じます。ひと言でいうと、飲みやすさと独特の特徴が合わさった、とてもおいしいビールです。

「おいしいこと」の意味

bread beerを注ぐトーマスさん
bread beerを注ぐトーマスさん

今回いちばん印象に残ったのが、「おいしさ」に徹底的にこだわっているところです。食品ロスを減らすというメッセージを発信することも大事。だけど、人は理念だけでは良いことを継続できないものだから、おいしいクラフトビールをつくることで、みんなに長く愛され、食品ロス削減を持続的なものにしていくという考え方がそこにはあります。食品ロス削減のためにつくられたビールであることを知らずに、多くの人がbread beerを楽しんでくればいいという思いが伝わってきました。

RecycleからUpcycleへ

このbread beerのように、余った食材を単にRecycleするのではなく、「別のものとして新たに命を吹き込むことを“Upcycle”という」。取材の中で絵美子さんにそう教えてもらい、今後フードロス削減を持続可能な形で定着させていく上で、“Upcycle”という考え方はとても重要になるのではないかと感じました。bread beerはさらに、その売り上げの1%が530weekの活動費用に充てられ、その正のスパイラルが広がる仕組みづくりからも大きな学びがありました。

bread beerのUpcycleの流れ
bread beerのUpcycleの流れ

「ゼロ・ウェイスト宣言」のまち上勝町とクラフトビール

今回もう一人、話を伺ったのが、「ライズアンドウィン ブルーイングカンパニー」のファウンダー田中達也さん。田中さんのブルワリーは徳島県上勝町にあります。

ライズアンドウィン ブルーイングカンパニー  ファウンダー田中達也さん(右)
ライズアンドウィン ブルーイングカンパニー ファウンダー田中達也さん(右)

上勝町といえば、2020年までにごみをゼロにする「ゼロ・ウェイスト宣言」を、2003年に日本で初めて出した自治体です。町内に1カ所だけ「ごみステーション」があり、持ち込まれたごみは45種類(!)に分別されます。2019年には80%以上のリサイクル率を達成。NPO法人「ゼロ・ウェイストアカデミー」の理事長がダボス会議の共同議長に選ばれたこともあり、外国からボランティアとして訪れる人もいる、今世界が注目するサステナブルな暮らしに挑戦している町です。

ごみステーションのフラッグ
ごみステーションのフラッグ

「良い取り組みを続けるためには、利益を生むことが必要」(田中さん)

田中さんは上勝町の「ゼロ・ウェイスト宣言」をドライブするために、企業として関わっています。「良い取り組み続けるためには、利益を生むことが必要」と考え、ゼロ・ウェイストを説明しなくても伝わるように形にしたのが上勝独自のクラフトビールです。

当初は、上勝百貨店というパッケージのない量り売りのお店をスタートしましたが、事業として成り立たず計画の変更を余儀なくされたといいます。理念だけでは事業は成り立たないことを学び、次の構想を考えている段階で、田中さんはクラフトビールに出合いました。クラフトビールに目をつけた理由は二つです。

ライズアンドウィンのUpcycle

一つは、原料として上勝町特産の柚香(ゆこう:ユズとダイダイの自然交配種)を生かせると思ったから。果汁を絞った後の皮が毎年のように大量廃棄されていたのに目をつけ、柚香を使ったレシピのクラフトビールを開発しました。これもまさに廃棄食材に新たな命を吹き込む“Upcylce”です。

ビールそのものが上勝町のゼロ・ウェイストを体現する存在となり、そのおいしさが評判になるにつれ、3年目から事業としても軌道に乗り始めたそうです。

ブルワリー内
ブルワリー内

もう一つは、クラフトビールを通して上勝町の取り組みを積極的に発信できると考えたからだといいます。実際、田中さんは上勝のビールを飲めるお店を東京にもオープンしました。お客さんの多くは、ビールを飲む中で初めてごみゼロについて知るので、そのサイクルを広げるためにも「おいしさ」には特にこだわっているといいます。

さらに「デザインが魅力的なこと」も重要だと考え、デザインや建築のプロフェッショナルを迎え、共に事業を進めています。その言葉通り、プロダクトをはじめとし、ライズアンドウィンで目にするものはすべてがカッコいい。お店やブルワリーの建築も魅力的で、一度足を運んでみたいというワクワクした気持ちにさせられます。2017年にブルワリーを拡張する際には、イギリスの有名建築スタジオに突撃で依頼をしに行き、理念に共感してもらってプロジェクトを実現させたほど。

2020年6月には新しいゼロ・ウェイストセンターWHY(ワイ)もオープンさせ、ごみゼロの取り組みを加速させる田中さんの挑戦はさらに続いています。

第2醸造施設の建築
第2醸造施設の建築

Upcycleの拡張

今回はフードロス削減をテーマに、クラフトビールのUpcycleというアプローチを見てきました。この手法はもっと多くの食材でも生かすことができるので、持続可能なフードロス削減のひとつの形になるのではないかと思いました。これからも食ラボUpcycleチームでは新しい価値の生み出し方を考えていきたいと思います。
 

※本連載は、当初3月スタート予定で昨年から準備していたものです。
目の前に立ちはだかっている大きなコロナという壁を越えた「その先」にイメージを馳せながらお読みいただけると幸いです。
 

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