JRAレコード「大物2歳」フリードに続く第2の刺客!? 「ダービー意識」マイネル軍団の“秘密兵器”がいよいよデビュー

 先週、「マイネル軍団」の総帥として有名な岡田繁幸氏が所有する競走馬には「コスモ」の冠名が付く場合と付かない場合があり、後者の期待値が高いという話をさせて頂いた。

JRA「マイネル軍団総帥」岡田繁幸氏も期待の一頭!? 小倉競馬開幕で地元九州の川田将雅騎手が大反撃か

 そこで取り上げた岡田氏所有のフリードが先週16日、未勝利戦をJRAの2歳レコードで圧勝。業界屈指といわれる岡田氏の「相馬眼」の正確さを改めて証明する結果となった。

 そして今週、岡田氏がまたも「冠名なし」の期待馬を送り込む。23日(日)の新潟芝1800m新馬戦に出走予定のその名もイワズ(牡2歳、美浦・青木孝文厩舎)だ。馬名の意味は「言わない」であり、まさに“秘密兵器”と言わんばかりの馬名である。

 先週のフリードは類稀なるスピード能力を見せつけたが、「牝馬」だ。1400m戦でデビューし、1200m戦で勝ち上がった事からも、距離はマイルまでだろう。その一方で、以前より「ダービー制覇が最大目標」と公言している岡田氏にとって、「牡馬」であるイワズはダービーを意識する逸材に違いない。

 実際に、イワズは父にダービー馬であるキズナを持ち、芝の1800m戦でデビュー。鞍上にマイネル軍団のエース柴田大知騎手を予定しているのだから、目標は当然来年のクラシックだ。

 昨年まではG1となれば社台グループ育成馬の天下であったが、今年のクラシックはその様相が一変。

 牡馬クラシック戦線では、ノースヒルズ育成のコントレイルが無敗の2冠(皐月賞、ダービー)。牝馬クラシック戦線では、ノルマンディーファーム育成のデアリングタクトが無敗の2冠(桜花賞、オークス)を達成している。

 特にデアリングタクトに関しては、ノルマンディーサラブレッドレーシングの所有馬。岡田氏の甥にあたる将一氏が代表を務めるクラブ法人だ。弟・牧雄氏のグループにクラシック制覇は先を越されてしまった事となるが、逆に言えば日高育成馬でクラシック制覇を成し遂げた事実は、兄の岡田氏にとっても大きな刺激になったはず……。

 未だクラシック無冠の岡田氏であるが、再びダービー制覇へ意欲は高まっているに違いない。

 昨年、一時代を築いたディープインパクト、キングカメハメハという社台グループが誇る2頭の大種牡馬が亡くなった。今春のクラシックの結果を踏まえても「社台1強」の時代に陰りが差していることは明らかだ。

 デアリングタクトに続く新たなクラシック戴冠は達成されるのか……岡田一族の「逆襲」はまだまだこれからだ。

安倍首相“吐血報道”に続き慶應病院入りで8月31日辞任説も…官邸や側近が健康不安情報を煽る異常 政権放り出しを正当化する目的か

 お盆が明けた本日、永田町を揺るがす速報が入った。体調悪化説が流れていた安倍首相が午前、かかりつけとなっている慶應義塾大学病院へ向かったからだ。  総理官邸は「休み明けの体調管理に万全を期すため夏期休暇を利用しての日帰り検診」だと発表しているが、安倍首相はたった約2カ月前...

JRA小倉記念、関屋記念をワンツーフィニッシュ! 夏競馬攻略のカギを握るアノ種牡馬の産駒に要注意

 16日、小倉競馬場では小倉記念(G3)、新潟競馬場では関屋記念(G3)が開催された。夏のローカル重賞を制したのは、それぞれロードカナロア産駒のアールスター、ディープインパクト産駒のサトノアーサーだった。

 東西ともに重賞を制した2大種牡馬の産駒の好走が目立つ週末となった。

 まずはアールスターが制した小倉記念。このレースにはロードカナロア産駒はアールスターただ1頭、ディープインパクト産駒はランブリングアレー、サトノルークス、6番人気サトノガーネットの3頭が出走。

 10番人気の大穴で波乱の立役者となったアールスターは、長岡禎仁騎手の果敢な攻めの騎乗が勝利を呼び込んだ。美浦から栗東に移籍して掴んだチャンスをモノに出来たのも、調教で密なコミュニケーションを取り続けていたコンビだからこそ。

 アールスターを管理する杉山晴紀調教師も「今日は長岡君の勝利と言っても良いと思います。内の際どいところへがむしゃらに入っていきました。強い気持ちでレースに乗ってくれるのは、嬉しいですし、また乗せようと思いますね」と賛辞を惜しまないコメントを残した。

 2着には6番人気サトノガーネットが入った。1番人気ランブリングアレーは6着、2番人気サトノルークスは11着に凡走しながらも、出走したディープインパクト産駒の3頭で最も人気薄の馬が好走したあたりはさすがである。

 関屋記念のディープインパクト産駒はプリモシーン、サトノアーサー、エントシャイデン、プロディガルサンの4頭。ロードカナロア産駒はグルーヴィット、トロワゼトワル、ペプチドバンブーの3頭が出走。

 勝利したのは戸崎圭太騎手の復帰後で初重賞勝ちとなったサトノアーサー。4戦連続で1番人気を裏切っていたこともあり、この日は4番人気と評価を下げていた。だが、フルゲート18頭で行われたレースを直線ではほぼ最後方から追い込んで、待望の重賞2勝目を手に入れた。

 1番人気プリモシーンは15着、6番人気エントシャイデンは6着、13番人気プロディガルサンは10着と崩れながらもディープインパクト産駒の層の厚さを見せつけた。

 対するロードカナロア産駒はトロワゼトワルが2着に入った。17着に惨敗していた前走の中京記念(G3)から一変。中間は攻めを強化して太目残りを解消させた。4着に好走したヴィクトリアマイル(G1)と同じ左回りのマイル戦なら、順当な巻き返しといってよさそうだ。

 3番人気グルーヴィットは7着、17番人気ペプチドバンブーは13着に終わったとはいえ、存在感は際立った。

「東西いずれも好走したのは人気馬ではなく、穴馬だったことも注目ですね。G1レースに多数の有力馬を送り込んでいる種牡馬だけに、やはり底力があります。

札幌記念(G2)にはディープインパクトのマカヒキ、北九州記念(G3)にはロードカナロア産駒が多数登録しています。今週の重賞でも2頭の産駒に注意が必要ですね」(競馬記者)

 波乱が続いている夏の重賞を的中するためにも、思い切った狙い撃ちも攻略の糸口となるかもしれない。

読んでいない本を30冊手元に置いておく。ビジネスセンスをアップさせる読書術

 

 ビジネスセンスを高めるうえで、読書は欠かせないものだ。

 書店に行くとさまざまなビジネス書が売っていて、それこそ人の悩みの数だけ存在すると言っても過言ではない。知識を身につけたい、人間関係を良くしたい、新たなビジネスモデルを知りたい、コンプレックスを乗り越えたい。そこに転がっているさまざまなニーズを眺めるだけでも、ビジネスに役立つのだ。

 しかし、だからこそ迷ってしまうのが、どんな本を読んだらいいのかということだ。
また、買ったはいいがちゃんと読まないともったいない。積読なんてもってのほか。そう考える人もいるだろう。

 しかし、YouTubeチャンネル登録者数約104万人の講演家・鴨頭嘉人さんは次のように言う。

「読んでいない本を常に30冊手元に置いておきなさい」

 つまり、30冊を常時積読しておくことをすすめているのだ。一体なぜか? それは、「本はいつでもどこでも読める」からこそ、「読もう!」と思ったタイミングで本がないのは損失だというのだ。

 確かに本はどんな時でもそのものさえあれば、隙間時間に読むことができる。例え手が空いている時間が細切れであっても、確実に読み進めていくことが可能だ。

 同じく質の高い情報を手に入れることができるものとして鴨頭さんはセミナーをあげているが、セミナーは「場所と時間と移動時間」という制約があると述べる。

 「読んでいない本が30冊ある」と考えるのではなく、「これから読む本を30冊貯めている」と考える。これが鴨頭さんの“読書法”なのだ。

■どんな本を選ぶべきか。その3つのパターンでビジネスセンスを上げる

しかし、やみくもに30冊積読するよりは、しっかり本は選びたいところだ。 鴨頭さんの著書『究極の読書法~購入法・読書法・保存法の完成版』(かも出版刊)から、本の選び方についてご紹介しよう。

●コア分野の本をまず10冊積む

 まずは「コア分野」の本をまず10冊用意しよう。コア分野とは、自分の専門としている分野のこと。鴨頭さんの場合なら、講演家という仕事からスピーチ関連の本ということになる。気になるタイトルを直感で購入しよう。

 また、その周辺の情報・知識にも目を配りたい。スピーチに関するものならば、緊張やあがり症といったこともジャンルに含まれてくるだろう。

●新しく取り入れたい分野を10冊積む

 これは、今自分が興味を持っている分野の本のことだ。例えば『嫌われる勇気』を読んでアドラー心理学に興味を持ったとしたら、その関連の本を10冊読んでみる。10冊読めば、どのような心理学なのか理解できるはずだ。

 また、世の中の人たちの心をつかんでいるベストセラー作品から探すのもいいだろう。分析者の視点を持って本を手にすることで、ビジネスアンテナを鍛えることにつながる。

●まったく知らない分野を10冊積む

 こちらは前者と正反対で「興味のない分野の本」を10冊読む。実はこれが、鴨頭さんが提唱する読書法の特徴的な部分の一つ。専門領域だけで勝負していても、いつかは頭打ちになる。そのときに全く別の分野で得た情報が状況を打破するきっかけになったりするのだ。

 興味のない分野だと、そのジャンルの棚にすら行かないこともあるだろう。だから、まずはベストセラーランキングを見てみる。その中から自分に興味のない分野を選んでみる手法がおすすめだ。

 ◇

 人を読まないといけないと思いつつ、読めていないという人も少なくないだろう。また、読むのが遅くてなかなか捗らないという人も。

 『究極の読書法~購入法・読書法・保存法の完成版』は、そんな人たちに対し、鴨頭さんがビジネス書の読み方を教えてくれる一冊。今回紹介したのは「購入法」だが、他にも「速読法」や「情報の保存法」なども明かしている。

 ビジネスで成功をするために、読書は確実に近道となる。本書を通して鴨頭さんの読書法を学んでみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

「ウシオとオフミー」タッグ。「ウシオフミー」近日開催へ


  パチンコホールの広告宣伝は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)が2月28日以降、組合員パチンコホールに対して自粛を要請。これにより一時期はテレビやラジオ、チラシなど一切の広告宣伝が消えた。

 この広告宣伝の自粛は5月22日に一部、方針を修正して6月1日以降、「新台入替の事実」のみ各種SNSやHP、メールなどによる告知をOKに。6月16日にはテレビやラジオ、新聞による告知など、これまでの自粛の一部を解除した。

 ただし、広告宣伝を行う際は「必ず自店の感染症予防対策を掲載すること」を要請。「集客目的のイベント告知」は禁止としている。

 このように、徐々に従来の形態に戻りつつあるものの、緊急事態宣言時の営業自粛により売上が激減したパチンコホール自体、新台導入費や広告宣伝費は削減傾向にある。7月29日にウェブ会議形式で行われたぱちんこ広告協議会(PAA)の7月理事会では、理事長もその広告宣伝費の削減傾向に懸念を示したそうだ。

 そんな中、パチスロライター兼実業家のウシオとオフミーは、「新しいオフミーの形」として「ウシオフミー」の開催を告知。先駆けて動画を公開した。

 オフミーとはオフラインミーティングの略で、(株)ジーズが手掛けるいわゆる「オフ会」系イベント。その模様は取材レポートとしてHP上に掲載され、時には生放送や動画撮影まで行われる場合もある。

 ジーズの本橋優社長とウシオは共に42歳とのことで、動画では同い年の2人が新規商材「ウシオフミー」についてアツく議論。既に「超有名店」が開催に名乗りを上げており、近日中に某所にて開催予定とのことだ。

 詳しくはネタバレを避けて割愛するが、ウシオは「こういう状況だからといって、それなりにしておくのは違う」と持論を展開。本橋も「巨大な商材にしたい」と意気込み、「分岐営業以上」の配分を構想としているようだ。

 これが実現されれば、ファンにとってはまさに垂涎もの。2人が目論むような大人数の集客も可能であろうが、忘れてはならないのが先述の通り、「集客目的のイベント告知」はいまだ公に解禁されていない点である。

 そもそも東京都・神奈川県・埼玉県・宮城県・長野県などは事前告知が禁止であり、無論、こういったルールには従う必要がある。今後、どのような手法に出るのか。注目したいところだ。

 
 

スタートアップと電通で創る「資金調達×ファンづくり」の仕組み

膨大な情報と商品にあふれる現代。それは企業にとって、商品やサービスを生活者に届けることが難しい時代です。

少子高齢化で潜在顧客も年々減少する中で、企業が安定成長していくためには、どうすればいいのでしょうか。

そのひとつの答えが、今回紹介するスタートアップのファンズと電通が共同開発した、

FinCommunityMarketing
(フィンコミュニティマーケティング)
広報リリース公式サイト

すなわち「ファイナンス」と「ファンコミュニティ」の融合です。


個人投資家と企業をつなげる新しいファンコミュニティ施策を開発・展開するファンズの藤田雄一郎氏、柴田陽氏、そして同社へ電通から出向中の高井嘉朗氏に、「今あるべき新しいファンづくりのかたち」「スタートアップ×dentsuの新しいあり方」について語ってもらいました。

左から電通高井氏、ファンズ藤田氏、ファンズ柴田氏
左から電通高井氏、ファンズ藤田氏、ファンズ柴田氏

おカネを通じてコミュニティをつくる。時代に即した資金調達のかたち

高井:最初に読者の皆さんに、電通とファンズの関係を説明します。電通が主催したスタートアップアクセラレーションプログラムの「GRASSHOPPER」のピッチイベントでファンズがグランプリを取り、担当だった私がファンズに出向して、一緒に新サービスを開発することになったんですね。

藤田:お世話になっております(笑)。最初に、当社のサービス「Funds」のサービスの説明をした方がいいのかな?

「Funds」は「貸付ファンドのオンラインマーケット」です。個人投資家が「貸付ファンド」という仕組みで間接的に企業に貸し付けを行い、金利を原資とした配当を得ることで資産形成ができる。企業側は銀行や証券会社を介さずに個人から直接資金調達ができる。双方に新しい選択肢を提示するサービスです。

※Funds
Fundsは、個人が1円から上場企業グループへ貸付投資ができるオンラインプラットフォームを提供。これまで上場企業を中心とした12社が組成する約30のファンドを募集。(2020年8月14日現在)。

ファンズHP:https://funds.jp/
参考URL:https://funds.jp/lp/fin-community-marketing/

 

今の日本人にとって「資産形成」は大きな課題と思っており、誰もが将来に不安を抱えずに生きていける社会をつくりたい。でも世の中、ハイリスクハイリターンな金融商品や、あるいは逆にほとんど利益が得られない定期預金の両極端で、その間を埋めるような資産形成の選択肢が必要だと感じていたんです。それでクラウドファンディングのサービスなどをやっていたところ、アメリカでスタートアップをいくつも成功させた柴田が帰ってきたタイミングで出会いまして。

ファンズ藤田氏
ファンズ藤田氏

柴田:私はいくつかスタートアップをやってきましたが、「次やるなら、生活者の大きな課題に取り組みたい」と思っていました。今の世の中は、生活者個人が自分で老後資産を築いていかなきゃいけない。これは従来の日本人のライフスタイルからすると、革命的な変化ですよね。そこで、万人向けの資産形成サービスはできないかと思っていたときに、クラウドファンディングのスペシャリストである藤田に出会ったというのが私側からの経緯です。

高井:そこがファンズの出発点ですね。さて、今回は、これからの企業に必要となるものとして、「個人投資家からの資金調達」と「ファンコミュニティ」を融合させた「FinCommunityMarketing」が生まれた背景をお話しします。

電通とファンズはGRASSHOPPERというプログラムで出合ったわけですが、コンセプトを示唆して終わりではなく、事業共創するため、私がファンズに出向することになったんですね。電通側の狙いとしては、新しい領域でのマーケティングプラットフォームの構築と、スタートアップの事業成長に貢献するために出向という形で電通の人間が入るという、二つの新しい試みにチャレンジさせてもらいました。

藤田さんはこれまでマーケティング支援事業やクラウドファンディングサービスに取り組んでこられましたが、今の日本企業に何が必要だと感じていますか。

藤田:企業が安定的な成長を見込むためには、熱心に企業活動を応援し、継続的に商品やサービスを購入してくれる“ファンづくり”が重要かつ不可欠だと考えています。

世の中に大量のモノや情報があふれているから、商品のスペックや機能だけを訴求しても、生活者は見向きもしてくれません。そこで多くの企業は、生活者に共感や愛着を持ってもらうために商品やサービスに対する思いなどのストーリーを積極的に発信しているのが、現在の状況です。

しかし、なんの関係も接点もない企業の声に耳を傾けるほど生活者は寛大ではありませんよね。だから、まず「何らかの関係」をつくり、企業の発信に「耳を傾けてもらえる態勢」をつくることに価値があるんです。われわれのやってきた「Funds」の仕組みは、投資をする生活者と企業の間に「関係」を生みますから、企業の発信するストーリーが受け取られ
やすくなる。

高井:この「Funds」をより発展させたサービスをつくるために、「GRASSHOPPER」にご参加いただいたのですね。

藤田:金融の仕組みづくりだけであれば自分たちだけでできました。しかし、企業のマーケティングに活用していくかというコンセプトづくりや、つくったコンセプトを世の中に提示し広めていくためには、我々スタートアップだけでは難しい。

「この仕組みをうまく使えば、個人と企業の関係づくりができる」という感覚はあったのですが、新しいマーケティング手法として確立するためには、その方面に長けた企業と組んだ方がいいとは話していました。それで、GRASSHOPPERに参加したんです。

GRASSHOPPERで思いのたけを伝えたところ、電通チームの皆さんは献身的に考えてくださって、約2カ月半のプログラム期間中に、「FinCommunity Marketing」というコンセプトが生み出されました。

電通との事業共創・出向という「スタートアップ×dentsuの新しいあり方」

高井:GRASSHOPPERでファンズがグランプリを獲得したのは私もうれしかったです。生活者が「投資」を通して、企業のファンコミュニティを形成するというのは、新しいマーケティングプラットフォームとして非常に可能性を感じました。電通としてはこの成長性に寄り添って共創できたらいいなと感じましたね。

電通からGRASSHOPPERに関わっていたクリエーティブの樋口景一さん(当時)、蓬田さん、山根さんのお力で、「ファイナンスとファンコミュニティ」を掛け合わせるというコンセプトができました。これを、コンセプトだけ渡して終わるのではなく、電通自体も一緒になって、事業開発支援から新しいソリューションづくり、そしてビジネスシナジーを生んでいくために、今回のような「スタートアップへのビジネスプロデューサーの出向」という形を取らせてもらいました。

クライアントに向き合っているビジネスプロデューサーがスタートアップに出向するという前例がなかったため、上長の天野さん、同じくビジネスプロデユーサーの堀切さん、星野さん、安武さんには多大なるサポートをいただき、実現することができました。

柴田:電通のクリエイティブチームやビジネスプロデュースチームとファンズをつないでくれる高井さんは、共創のとても大きな価値のひとつです。例えば、私たちが電通のクリエイティブチームに直接ディレクションするのは難しいですが、そこをうまく高井さんがまとめて交通整理をしてくれる。でもそれは高井さんの役割の一部でしかなくて、FinCommunityMarketing事業を丸ごと引っ張ってくれていますね。

ファンズ柴田氏
ファンズ柴田氏

藤田:いわば、FinCommunityMarketingの“事業長”のような存在ですね。

柴田:今回、FinCommunityMarketingをより広く伝えるために、プレスリリースの発表やウェビナーを開催することになりましたが(記事末参照)、その全体戦略から登壇者の出演依頼・イベント当日の流れの構築、イベント告知などのプロジェクト推進まで一手に担ってくれて、心強いばかりです。加えて、スタートアップと電通が組むことの大きなメリットは、電通のクライアントにアクセスできること。スタートアップのサービスを大きな企業に届けるのは難しいことですが、その面でも大変力になってもらえています。

藤田:それも大きいですね。サービスを企業にセールスするに当たって、すでに高井さんたちを通して電通のクライアントを紹介いただきましたが、提案の際に、われわれはどうしてもファイナンスを切り口に提案しがちなんです。そこに高井さんたち電通の人がいると、マーケティングの要素をどのように組み込むと伝わりやすいのかなど、アドバイスをもらえるのはありがたいです。

柴田:電通が言語化をしてくれたFinCommunityMarketingという言葉が、今後ビジネス界のひとつのカテゴリーとして確立されるよう、一緒につくり上げていきたいですね。

藤田:それにしても高井さんはGRASSHOPPERのときから、あふれんばかりの“ファンズ愛”を示し続けてくれていますよね(笑)。高井さんの熱によってファンズ社内も感化され、今は完全に「同じ釜の飯を食う仲間」のような存在です。

大企業とスタートアップの連携では、一体感を実現するのは難しいなという印象がありましたが、愛情と覚悟を持って飛び込んできてくれたおかげで、同じ目標に向かっていけているという実感があります。

高井:ありがとうございます。電通にはいろんな人材がいますから、スタートアップにとって必要なことをプロデュースしていきたいと思っています。今、私は「スタートアップ×dentsu」の新しいあり方として、部分的な関わり方ではなく、「電通のビジネスプロデューサーが、スタートアップに出向し、スタートアップの一人のメンバーとして完全にコミットする」という形に挑戦しています。

これまでメディア、マーケッター、ビジネスプロデューサーなどいろんなことをやらせてもらってきたことが、ついに全部発揮できるチャンスが来たなと(笑)。ただ、電通ってやはり領域が細分化されているなと感じましたね。スタートアップに実際に来てみると、知識だけじゃなくて、全領域でエグゼキューションすることが必要になってくるし、私も実践の場で学ばせてもらっています。

藤田:すごいなと思うのは、関係性として完全にファンズの中の一人として関わってくれていて、我々からするともう「電通の高井さん」じゃなくて「高井さん」なんですよ。こうやって、電通の責任を持ったまま、スタートアップの一員としていろんな判断をしていかなきゃいけないのはリスクも大きいし、すごい勇気だなと。でも、得られるメリットもその分大きいはずなので、これからこういう形は増えていくんじゃないかと思います。

高井:ありがとうございます。出向者だからこそファンズのためにとにかく最善を尽くす、それが結果として電通のためにもつながってくると信じています。

コロナ禍の時代にこそ力を発揮するファンマーケティングのあり方

 

電通高井氏
電通高井氏

高井: FinCommunityMarketingについては、これからウェビナーなども通じて広めていきますが、少しだけ概要をお話いただけますか?

藤田:生活者個人個人との新たな関係づくりを希望する企業に対して提供する、「ファイナンスとファンコミュニティを組み合わせた、企業ファン形成のためのマーケティング手法」です。

一般的なマーケティングは、「もうニーズが顕在化している生活者」にアプローチし、店舗に来てもらう、あるいは購入してもらうものです。しかし「Funds」では、まだその企業の製品やサービスに対して興味がない人に対して、「投資」を切り口にまず関係をつくります。

企業が求めるファン像や目的に応じたオリジナルファンドを組成し、投資の運用期間中に、企業側からさまざまなコミュニケーションを取ることで、徐々に製品やブランドを好きになってもらい、応援したり、購入したりしてもらう。この「潜在顧客へのアプローチ」は、大きな特徴です。

FinCommunityMarketingの概要
FinCommunityMarketingの概要

柴田:すでにいくつか実施例があって、ウェビナーでも紹介しますが、いずれも好評で高い効果が得られていると思います。個人投資家、企業の双方から大変評判が良かったですよね。

高井:実際に、「Funds」ユーザーにアンケート調査を行っても、約9割が「投資先企業に好感を持つ」「応援したくなる」と答えています。この心理をマーケティング活用できれば、投資家も企業も幸せになるというのがFinCommunityMarketingの本質ですね。

柴田:そうやって関係を作れた生活者は、企業の情報の拡散を手伝ってくれることも期待できるファン層だと考えています。

藤田:その理由として、「Funds」の個人投資家は、20代~40代が比較的多く、購買意欲も購買力もある層が中心なんです。彼らは情報感度が非常に高く、自分で検索をして新商品を購入して使用し、SNSで発信します。

ファンズの顧客の特徴
 
ファンズの顧客の特徴
ファンズの顧客の特徴

高井:今、コロナ禍の中で、大企業からは「キャッシュが大事だから新しいことに資金を出しづらい」との声も聞こえてきています。その中で、このFinCommunityMarketingは、資金調達と同時にファンづくりができるのはポイントですよね。

柴田:企画自体は昨年から動き始めていたのですが、結果的には、まるでwithコロナ時代を見据えたような切り口だったと思います。「生活防衛」という保守的で安全重視な雰囲気の中で、信頼できる企業と長い目線で付き合っていきたいと考える生活者との関係構築に活用していただくとよいのではと考えています。

今度のウェビナーは、「コロナ時代を見据えてのファンづくり」がテーマです。企業経営者やマーケティング担当者で、ファンづくりで頭を悩ませている方や、新しいことをやりたいが、メッセージが届いていかないという方に何かヒントを提供できると思っています。また、日本で初めてとなるファイナンスとファンコミュニティと組み合わせた仕組みに興味のある方にもぜひ聞いていただきたいと思います。

高井:ありがとうございました。ぜひ詳細はウェビナーでお話しいただければと思います。

【募集告知】

Funds×電通ウェビナー「ファンづくりの新時代〜業界の第一人者が語る、実践的ファンづくり〜」8/25開催

https://dentsu-ho.com/articles/7425

STARTUP x DENTSU

スタートアップエコシステムが拡大する中、電通グループではスタートアップを支援するための多くの取り組みを始めています。
 
「スタートアップと共に成長する」投資や事業開発、「スタートアップと一緒に盛り上げる」アクセラレーターイベントの実施、そして「スタートアップのための」最適なマーケティングソリューションの提案など。
 
個別のサービスについては以下のリンク集をご覧ください。

<投資・事業開発>
■電通ベンチャーズ HP
……海外企業を中心にグローバルにベンチャー投資を行う、コーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンドです。
 
<アクセラレーター>
■SPORTS TECH TOKYO  HP ウェブ電通報連載
……スポーツ×テクノロジーをテーマとしたアクラレーションプログラム。企業やスポーツ関連団体とともにさまざまな事業機会を創出します。
 
■GRASSHOPPER HP 
……世の中を驚かせるサービスやプロダクトを生むスタートアップを、多角的に支援するアクセラレーションプログラムです。
 
<ソリューション・コンサルティング>
■TANTEKI HP ウェブ電通報連載
……スタートアップの新し過ぎる技術やアイデアを、コピーやデザインの力で「伝わる」形にします。
 
■電通グロースデザインユニット リリース ウェブ電通報連載
……スタートアップの各ステージへ、スキルを持った「ヒト」を投資し、ハンズオンコンサルティングで、成長を支援します。

パチスロ遊技中でも出る「クセがスゴイ」!?【濱マモルの のほほんコラムVol.57~なくて七癖~】

 10歳の息子には3つの癖がある。

 鼻をほじる、爪を噛む、貧乏ゆすりをする。行儀の悪い子供がやりそうな癖3点セットであり、特に鼻をほじる、爪を噛むといった行為は不衛生だからヤメるようにと何度も言い聞かせているのだが、貧乏ゆすりに関してはあまり強く注意できないというのが本音。何故なら、アタシもついつい貧乏ゆすりをしてしまうからである。

 パチスロで「クソハマリ」した際をはじめ、テレビを見ている際や読書の際、時には何も考えずにポケ―っとしている際などにも無意識のうちに足を小刻みに動かしており、その都度、ハッと気が付く始末。

 それを目撃した嫁さんからは呆れられ、みのりんらと組む楽団「タカハシ」のギタリスト兼、作・編曲のイイジマンからは「貧乏ゆすりをすると、本当に貧乏になるからよくないよ」とたしなめられる。

 自分でも意識はしているものの、先述のように無意識のうちに作動してしまうのだから困ったもの。どうにか直せないものかとあらゆる文献を読み漁った結果、昨今ではふくらはぎなどの筋肉を動かすことからむくみや冷えの解消、ストレス発散などによく、アメリカではジグリングと呼ばれて変形性膝関節症のリハビリなどにも取り入れられていることを知り、

「じゃあ無理にヤメなくてもいいか」と感じてしまったものの、やはり見た目上はよろしくない。子供の手本となるためにも、悪戦苦闘の日々なのである。

 先日、祖母の一周忌があった。鎌倉のとあるお寺で供養してもらったのだが、息子は退屈になったのか、経本をアコーディオンのように広げて遊び始めたと思ったら、高速貧乏ゆすりを開始。小さな声で注意するも最後までストップすることなく、結局、息子は帰り道に嫁さんから叱られた。

 正直、大人でも少々、退屈である。祖母にはめちゃくちゃ可愛がってもらっただけに故人を偲ぶ心は大いにあるのだが、ついつい時計に目が行ってしまうのも事実。それ故、「仕方がないよなぁ」と息子をフォローしたのだが、その息子から帰ってきた言葉を聞いたアタシは驚愕し、嫁さんは怒りを通り越して唖然とした。

「おとーちゃんも貧乏ゆすり、してたもんね」

 アタシには貧乏ゆすりのほか、もう1つの癖がある。

 その癖とは、「音楽に合わせて足でリズムを刻んでしまう」というもの。幼少期にピアノを習って体でリズムを感じることを覚え、学生時代にドラムを始めたことでそれに拍車がかかったのかどうかは分からないが、音楽を聞くと体が勝手に反応してしまい、レコード会社勤務時代は演歌歌手のレコーディング時に歌声と共に足を動かしていたら作曲家の先生に「若いのに演歌が好きとは見込みがある」とえらく気に入られたこともあった。

 まぁ実際に演歌も好きではあるのだが、要するにどんな音楽でもOKなのである。

 つまり、息子の発言は誤り。貧乏ゆすりに見えたそれは、お経に合わせてリズムを取ってしまっていたことであり、まぁ行儀が悪いことには変わりはないのだが、断じて貧乏ゆすりではないのである。

「どっちも一緒でしょ」

 嫁さんの意見はもっともなのだが、例えば『ハナハナ鳳凰』で千ゲームチカらなかった時と、87G以内のビッグ5連を射止めてガーゴイルの「HANA!-chika-HANA!」が流れた時の動きは全くの別物。これを読んでくださった皆さま、仮にホールで足を高速に動かすアタシを見かけたら、大当り中か否かでどちらかを判別してくださいませ。

 もちろん、これも直したい気持ちは大いにあります。

(文=濱マモル)
 

元JRA安藤勝己氏「あれでスイッチが入って」戸崎圭太を絶賛! 「馬を信じて……」関屋記念(G3)サトノアーサー貫録勝ち!

 16日、新潟競馬場で行われたサマーマイルシリーズの第3ラウンド・関屋記念(G3)は、戸崎圭太騎手の4番人気サトノアーサー(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)が直線一気の差し切りV。この勝利で10ポイントを加算し、11ポイントで首位のメイケイダイハードと1ポイント差の2位に浮上した。

 フルゲート18頭で行われたマイル重賞で、サトノアーサーは痛恨の出遅れを犯した。コンビを組んだ戸崎騎手も「プランは後ろからというつもりではなかったので、そこは誤算でした」と振り返ったように、決して思い通りのレースが出来たわけではない。

 しかし、かつての全国リーディング騎手は意外にも落ち着いていた。直線の長い新潟外回りコースなら慌てることはない。プランを切り替えてパートナーの末脚を信じるのみ。直線では17番手と最後方近くの位置から末脚を炸裂。逃げたトロワゼトワルが粘り込みを図るゴール前を、ただ1頭上がり3ハロン33秒台の切れで突き抜けた。

 重賞を勝つだけの実力はありながらも、あと一歩で勝ち星に恵まれなかったサトノアーサー。気が付けばOP含めて8連敗。最後に重賞を勝ったのは18年のエプソムC(G3)まで遡らなければならなかった。

 実はこのときに手綱を執ったのも戸崎騎手。待望の重賞2勝目をプレゼントしたベストパートナーは「人気を背負いながら勝てずだったと思いますが、乗り難しさもあるなかでよく勝ち切ってくれましたね」と久々の勝利を労うコメントを残した。

 これには元JRA騎手の安藤勝己氏も反応。自身の公式Twitterで「サトノアーサー。出負けが奏功して、ケイタが4角で腹を決められた。外を回さず馬群に突っ込んだのがポイントでしょ。あれでスイッチが入って、捌きも見事やった」と戸崎騎手の好騎乗を称えた。

 鋭い末脚が武器のサトノアーサーにとって、前走のエプソムC(G3)の6着は本領発揮には程遠い結果だったかもしれない。

 このときの東京競馬場は大雨の影響で泥んこの不良馬場。手綱を執ったD.レーン騎手は悪化が進み、内外の差が小さいことを見抜いていたが、それは他の騎手も同様だった。肝心のメインレースではそれまで内を開けていた各馬がインに殺到。末脚を封じられたサトノアーサーにとっては苦しい条件となってしまった。

 4戦連続で1番人気を裏切った結果、4番人気に評価を落とした。だが、今回は直線の長い新潟コースで良馬場での開催と条件は好転。能力さえ発揮できれば、いつ勝ってもおかしくはなかっただろう。

 また、昨年11月の落馬事故で重傷を負い、5月の東京競馬で半年ぶりの復帰となった戸崎騎手だが、今年はまだ重賞未勝利だった。同騎手にとっても昨年10月の毎日王冠(G2)以来となる重賞勝ちに、嬉しさもひとしおだろう。

 完全復活の狼煙をあげた関東の名手がまだまだ”熱い”夏を演出してくれそうだ。

パチスロ「2号機」勢力図を塗り替えた「絶対王者」!?「単チェリー」でボーナスorアラチャンorガセ!?【名機列伝~アラジン編~】  


『北斗』シリーズに『北斗無双』シリーズ、『エウレカ』シリーズに『物語』シリーズと、今やサミーは多くの人気シリーズを擁するが、かつてのキラータイトルといえば『アラジン』シリーズであった。

 後に検定取り消しを受けた4号機時代のAT機『アラジンA』の爆裂性は、今も語り草。次作『アラジン2エボリューション』は、その発表会を最大収容17000人の多目的ホール「横浜アリーナ」で開催して新聞にも取り上げられるなど、メーカーの力の入れ方も相当なものであった。

 ただ、約15年続いた5号機の歴史の中で、アラジンを冠したマシンは『アラジンAⅡ』のみ。寂しさを感じたオールドファンも、きっと少なくはないハズだ。

 そんな同シリーズの記念すべき初代『アラジン』は平成元年、1989年に「2号機」として登場した。サミーが開発、当時、業務提携関係にあったニイガタ電子精機が販売を担当した本機は、シングルボーナスの集中役「アラジンチャンス」を搭載。

 ひとたびアラジンチャンスへ突入すればビッグ成立、或いは全設定共通753分の1のパンクフラグを引くまで継続し、瞬く間に大量出玉を獲得できる(REGでのパンクはなし)。

 ゲーム性のカギを握るのは、以降のシリーズにも脈々と受け継がれた「単チェリー」。ビッグ・REG・アラジンチャンスのいずれかを引き当てると約2分の1で出現する仕組みだが、通常時でも毎ゲーム、200分の1で成立抽選が行われていることから、時としてアラジンチャンス非成立でありながらもシングルボーナスと絡んで出現することもある。

 ビッグかREGかアラジンチャンスか、それともガセか。プレイヤーは、単チェリーが出現するたびに一喜一憂したものである。

 ビッグとREGの出現率は全設定共通で、それぞれ409.6分の1と350.5分の1。ボーナスは完全に脇役であり、プレイヤーはとにかくアラジンチャンスの成立を願ってレバーを叩き続けたわけだが、その出現率には大きな設定差がある。

 最も数値が高い設定6は648.9分の1なのに対して、設定1は5957.8分の1。もはや現存機におけるプレミアムフラグほどの出現頻度であり、極めてギャンブル性の高いマシンといえた。

  打ち手を興奮へと誘う唯一にしてインパクト大のリーチ目と、他の追随を許さない圧倒的な出玉。本機はこれらを武器にホールの勢力図を塗り替え、長きに渡って王者として君臨し続けたのである。

 余談ではあるが、当時はモーニングサービスとして単チェリーをあらかじめ仕込むホールも存在したとのこと。先述の通り、単チェリー成立はビッグ・REG・アラジンチャンス、もしくはガセの可能性があるため、そのホールは朝イチから大賑わいであったそうだ。

 


  

“東京五輪ケイリン金メダル候補”の脇本雄太が”競輪”でまさかの銀メダル! 松浦悠士が全身全霊の頭突き2発で五輪金候補を撃破!【G1名古屋オールスター競輪】

 東京五輪のケイリン金メダル候補が撃沈!『G1名古屋オールスター競輪』は16日、決勝戦が行われ、松浦悠士(29・広島)が絶対王者の脇本雄太(31・福井)を競り落とし、昨年11月の競輪祭(小倉)に続く2度目のG1優勝を飾った。

 松浦の気迫が奇跡を呼んだ。松浦は打鐘で先行した中四国勢の2番手を追走。すかさずカマシして来た脇本の位置を、最終ホームで冷静に確認後、最終1コーナーで2度、脇本を張って出た。2コーナーから最終バックにかけ、不利な隊形ながらも、もがきにもがいて脇本に食らいつき、3コーナーでも沈みかけながら、再びもがいて復活した。

 そして4コーナーで全身全霊の頭突きを2発。この闘魂2発で逆に脇本の心が折れ、最後は3/4車身の差をつけ、松浦が奇跡のVゴールを駆け抜けた。

 ゴール後、高々と天にガッツポーズを突き刺した松浦は「(最終)2コーナー下りで出られてしまうかなと思ったが、脇本さんもきつそうで、何とか内で踏ん張った」と勝負の場面を振り返った。

 その最終2コーナーに加え、最終バック、そして最終3コーナーと、3度も沈みかける危機を乗り越え、ついに王者を沈めた奇跡の逆転劇。まるで、3度もダウンを喫しながら、最後に逆転KOを決めたボクサーのような、泥臭いが、何とも味のある勝利だった。

 入学した広島工業高校に水泳部がなく、自転車競技部に入部したという松浦。高校時代は国体4㎞速度競走の7位が最高と大した実績はなく、競輪学校でも在校13位と成績は目立たなかったが、努力と精神面の強化で脇本を粉砕するまでに成長した。

「自分の気持ち、精神面が大きい。レースで負けもて、全て自分の責任と思えるようになった」と精神面の成長を勝因に挙げる松浦。競技の世界でも3本指に入る脇本のトップスピードの持続力を、競輪の“ライン”の力で粉砕したが「(決勝は)ラインの力で何とか勝てましたが、(今後は)個人の力で何とか抵抗していけるようにしていきたい」と続けた。

 それにしても日本が誇る”競輪”は奥が深い。

 競技の”ケイリン”では、脇本の世界屈指と言えるトップスピードの持続力だけでライバルをねじ伏せるが、ライン勝負の競輪では能力の絶対値だけでは押し切れないケースも出てくる。まさにこの決勝戦がそれで、先行する中四国勢の番手という位置を最大限に利した松浦に、ラインの力に、してやられたと言っていいだろう。

 今夏に予定された東京五輪の延期で、今節のオールスター競輪には脇本、新田祐大、女子の小林優香ら、五輪を目指す”ナショナルチーム組”も参戦してきた。だが、終わってみれば、松浦が制したこの決勝戦も、女子の「ガールズドリーム」(優勝・石井貴子)も、”競輪組”が意地を見せた格好だ。

 ラインを柱とする競技の本質も、選手層も、まだまだ奥が深い。日本で生まれ、日本が世界に誇る競輪。決勝でまさかの2着に敗れた脇本雄太、準決勝で不利があったとはいえ、ノルマの決勝に乗れなかった新田祐大、ガールズドリームで全くの不完全燃焼に終わった小林優香……。

 最後に戦国を統一した徳川家康ではないが、勝ち戦以上に、負け戦から学ぶことが多いもの歴史が証明している。ナショナルチームの面々にとっても、今節の苦い経験が、1年後に予定される東京五輪にプラスに働くことは間違いないだろう。