JRAレイパパレに「幻の秋華賞馬」黄色信号!? 高野師「ここをクリアできるか」…… デアリングタクトと立場逆転で試される側に

 5日、阪神競馬場ではチャレンジC(G3)が行われる。将来的なG1出走を見据える馬にとって重要な中距離重賞だ。

 このレースで最も注目を集めるのがレイパパレ(牝3、栗東・高野友和厩舎)だろう。1月の京都でデビュー勝ちを決めると、3連勝で秋華賞(G1)にも登録したほどの素質馬である。C.ルメール騎手とのコンビで出走を予定していたが、あえなく除外。代わりに出走した大原S(3勝クラス・芝1800m)を快勝して無敗の4連勝を飾っている。

 特筆すべきはその圧巻のパフォーマンスだ。すんなりハナに立つと、直線に入っても楽な手応えのまま、ノーステッキで後続に2馬身差の大楽勝。1分46秒3の勝ち時計は200mの違いがあるとはいえ、ラスト1Fに14秒3を要しても同日のメイン・秋華賞(G1・芝2000m)の2分0秒6を凌ぐ内容だった。

 そのため、秋華賞でレイパパレを見たかったという声も相次ぎ、一部では「幻の秋華賞馬」と評価も出ていたほど。実際はデアリングタクトが無事に三冠を達成したが、いずれ実現すると見られる2頭の対決は楽しみだ。

 その一方、”現実”の秋華賞馬デアリングタクトはジャパンC(G1)に出走し、敗れたものの、アーモンドアイやコントレイルとった超一流馬と真っ向勝負しての3着に入った。同世代の3歳がエリザベス女王杯(G1)で振るわなかったこともあり、3歳牝馬を侮る評価もあった中で見事な走りを披露したといえる。

 超ハイレベルといわれたジャパンCでデアリングタクトが三冠馬の看板に相応しい走りを見せたことにより、逆に立場が苦しくなりそうなのがレイパパレだ。G1級の素質を感じさせられる走りを披露しているとはいえ、実績で天と地ほどの差があることも事実である。

 最終追い切りを見届けた高野友和調教師は『スポーツ報知』の取材に対し、「ここをクリアできるかで、来年が分かってくる、非常に重要なレースですね」とコメント。師の言うう通り、相手関係が一気に強化されるとはいえG3で連勝がストップするようだと、G1制覇は夢のまた夢となってしまう。

「レイパパレにとってチャレンジCは是が非でも勝ちたいレースです。無敗だからこそ、デアリングタクトに対してライバル視も許されますが、負けてしまえばよくいる期待馬の1頭となってしまいます。

今回、新潟記念(G3)を優勝したブラヴァスが出走を予定しているのはいい物差しになりそうですよ。この馬相手に楽勝するようなら来年も楽しみがあります」(競馬記者)

 レイパパレが前走を楽勝したことにより、デアリングタクトの秋華賞に思わぬ”ケチ”がつくことになった。だが、今度は2頭の立場が逆転する格好となり、レイパパレが力を問われる番といえるだろう。

 無敗のまま三冠牝馬に挑戦状を叩きつけるためにも、直接対決まで負けられない戦いが続く。

コカイン陽性O.マーフィー「潔白証明」も、騎乗停止処分の真実。JRA短期免許取得が遠のく可能性大。トップジョッキーが踏んだ「地雷」とは

 フランスギャロから12月11日から来年3月11日までの3カ月間の騎乗停止処分を受けたO.マーフィー騎手。これでコカイン疑惑はひと段落となった。

 事の発端は、7月19日にフランスで騎乗した際の尿検査でコカインの陽性反応が検出されたこと。これに対し、マーフィー騎手は身の潔白を主張。自身のホームページにも「今まで一度としてコカインを摂取した事はありません。その事実を証明するために出来る事のすべてを行います」とコメントを掲載した。

 無実を証明するため、独自に薬物検査を手配してコカイン反応陰性を確認。この検査結果はフランスギャロにも共有された。そして、意図的ではないという証拠を裁定委員会が受け入れたことにより、3か月間の騎乗停止処分に至った。

 本当に潔白であれば、3か月の騎乗停止を受け入れるのはおかしいのではないかと思う方もいるのではないだろうか。実は、この裏にはある事情があるようだ。

「マーフィー騎手に近い関係者からの情報だと、確かにコカインは使用していません。なぜ、尿検査で陽性が出たかと言うと、関係を持った女性がコカインを服用していた為に検査で引っ掛かってしまったようです。

その言い分が認められた格好ですが、不注意とはいえ陽性反応が出たのは事実なので3ヶ月の騎乗停止となりました。もし、本当に使用していたとなれば、より重い処分になっていたというわけです」(競馬記者)

 どうやら、この事実は短期免許で来日中のマーフィー騎手の私生活を知る人間からすれば、驚くべきことでもないようだ。

「関係者の間では彼の女遊びは有名ですからね。競馬終わりには六本木などに繰り出し、国籍を問わずお楽しみだったようです。これを考えれば、そういった事に巻き込まれても不思議ではないですね」(別の記者)

 今回の件は3か月間の騎乗停止処分で決着したが、気になるのはマーフィー騎手の今後についてだ。

 2012年にL.デットーリ騎手からコカイン陽性反応が出た際は、6か月間の騎乗停止処分。また、当時は1991年から2011年までの間に11度も短期免許で来日していたが、この一件があってから約7年もの間、日本競馬に参戦することはなかった。

「新型コロナウイルスの感染拡大が収束したとしても、数年は日本で乗れないと思います。日本はそういった問題を起こした人物を毛嫌いするので。デットーリ騎手の再来日にかなり時間を要したことが象徴していますね。

その中で力を発揮するのが日本競馬の最大勢力・社台グループです。腕のあるマーフィー騎手はかなり気に入られています。あくまでも、マーフィー騎手が欧州でトップジョッキーとして活躍していればの話ですが、バックアップ体制は取ると思われます。昨年、デットーリ騎手が久しぶりに来日したのは、社台ファームの吉田照哉代表の力が大きかったですし」(同)

 マーフィー騎手は自身のホームページに、「OM IN JAPAN」というページを設けて日本のファンに向けて日本語でメッセージを送るほどの親日家である。

 そんなマーフィー騎手だが、思わぬ“地雷”を踏んでしまい再来日が遠のいてしまった。果たして、次に日本のファンの前に姿を見せる日はいつになるだろうか。

JRAチャンピオンズカップ、大穴から勝負できる可能性…「レース展開と穴馬激走」情報!

 12月6日、中京競馬場でチャンピオンズカップが開催される。先週のジャパンカップが“芝の最強馬決定戦”ならば、こちらは“ダートの最強馬決定戦”。目が離せないレースとなりそうだ。

 断然人気を集めるのは間違いなくクリソベリル。この国内無敗馬がレースの主役となり、3歳馬のカフェファラオ、古豪チュウワウィザード、サンライズノヴァ、ゴールドドリームらが脇を固める。

 やはり圧倒的な1番人気がいると、レースは堅く収まるのではないかと思うかもしれないが、そう簡単にいかないのが競馬だ。

 注目したいのは、日本中央競馬会(JRA)で行われるダートG1は年に2回しかないということ。芝のG1が年に22レースあることを考えれば、ダートG1の数がいかに少ないかは一目瞭然。しかも帝王賞やJBCクラシックといった交流重賞は地方競馬場での開催のため、ダートコースで行われているといっても砂の質が中央とは異なるのである。

 実際、チャンピオンズカップで上位人気が予想されるカフェファラオも、大井競馬場で行われたジャパンダートダービーは凡走しながら、古馬初対戦となったJRA重賞のシリウスステークスではしっかりと結果を残している。

 逆に、1強とされるクリソベリルが1年間中央のダート競走に出走していないのは、“不安要素”とも取れるのではないだろうか。

 このように、中央と地方では違いがあるため、本当の意味でチャンピオンズカップの参考となるレースは限られてくる。そこで振り返っておきたいのが、今年唯一JRAで行われたダートG1のフェブラリーステークスだ。

 1番人気モズアスコットが2.8倍、2番人気インティが3.0倍という単勝オッズからもわかる通り、戦前は2強ムードが漂っていた。だが、結果は前者が優勝した一方で、後者は14着と惨敗。このとき2着に名を連ねたのは、最低人気のケイティブレイブだった。

 そしてこの結果に至った理由には、「想定外」の事態が勝敗を大きく左右したことが挙げられる。

 レース前は逃げ馬インティの単騎逃げが濃厚に思われていた。だが、蓋を開けてみればワイドファラオとアルクトスがハナを主張して激しく競り合う展開になり、予想だにしないハイペースの煽りを受けた先行馬は総崩れ。これが2番人気インティの敗因のひとつだった。

 また、ファンにとって想定外だったことは、伏兵・ケイティブレイブの激走だろう。

 重賞10勝(うちG1・3勝)を誇る同馬だが、2走前の東京大賞典は3番人気ながら8着、前走の川崎記念は2番人気ながら6着と人気を裏切っていた。さすがに多くのファンが“終わった馬”という印象を抱いていたに違いないし、鞍上の長岡禎仁騎手もデビュー9年目にしてG1初騎乗。明らかに経験不足だったことも、人気を下げた要因に挙げられる。

 しかし、16番人気のケイティブレイブは2着と好走した。これこそ、地方と中央の砂質の違い。単純に地方で走らなかったからといって、中央で走らないと見限るのは早計ということなのだ。

 ただ、それ以上に「勝負気配」が漂っていたのも事実。また、長岡騎手も当時こそ重賞未勝利だったものの、その後には小倉記念で重賞初制覇。現在では、穴をあける若手騎手として知られる存在になっている。

 つまり、このレースが荒れた大きな要因は、想定外の「レース展開」「人気薄の激走」に尽きるのである。そして逆に言えば、これをあらかじめ予測することができれば、3連単・46万4920円の万馬券を容易に的中できたということになる。

 ワイドファラオとアルクトスが競りかける展開が予測できれば、インティの取捨に悩まなくて済んだはず。また、ケイティブレイブが好状態であること、長岡騎手が乗れるジョッキーであることがわかっていれば、特大穴馬を買い目に入れられただろう。

 では、どうすればこの想定外の事態を予測できるのか。それには表向きには出てこない「陣営の作戦」「馬の勝負気配」といった情報を入手することが重要になる。つまり「情報戦」を制する者が馬券を制すということだ。

 そんな極上な情報を武器に、万馬券を次々と的中させているプロ集団こそが「暴露王」である。

 東西のトレーニングセンターで活躍する凄腕の現役トラックマン(競馬記者)たちと提携することで競馬関係者から聞き出した表には出ない「思惑」や「本音」が暴露王の情報源となり、競馬新聞などの紙面上には決して書かれることのない「特別な情報」が、万馬券的中に直結しているという。

 実際に、昨年の秋G1でもっとも人気薄の馬が馬券に絡んだ朝日杯フューチュリティステークスを例に挙げたい。

 同レースは1番人気・サリオス、2番人気・タイセイビジョンの順で決着。順当な結果に思われたが、3着に単勝229.3倍の14番人気グランレイが突っ込んだことで、3連複で3万8080円という高額配当が飛び出した。

 このとき、グランレイの単勝支持率はわずか0.4%、複勝支持率も0.6%と低い数字だった。馬券圏内に来ると予想した人は、100人に1人もいなかったということである。

 しかし、暴露王はそんな伏兵を軸に指名し、馬券を的中させているのだ。

 なぜ、普通であればとても手を出せない馬を買うことができたのか。それは、暴露王が入手した「特別な情報」が、自信を持って軸馬に指名できる強力なものだったということに尽きる。ここで詳細について明かすことはできないが、このような情報は暴露王にとって珍しいものではないということが伝わっただろうか。

 たまたま的中したのではないかと疑う方もいるかもしれないが、暴露王は昨年350本もの万馬券の的中実績がある。この驚異の的中数こそが、扱っている膨大な情報量、その信憑性の裏付けともいえるだろう。

 単勝100倍以上のド人気薄でも平気で買い目に入れられるほど、強力な情報ネットワークを持つ暴露王は、すでにチャンピオンズカップに関する極秘情報を入手済みだという。それは有力馬の「不安情報」なのか、それとも人気薄馬の「勝負気配情報」なのか、気になるところだが……。

 なんと、今回は暴露王をまだ体験したことのない読者の皆様に限り、特別にその情報を無料公開してくれるという。通常であれば有料の情報をタダで手に入れられるのは、まさに“ノーリスクハイリターン”が望める絶好の機会であり、このビッグチャンスに乗るか乗らないかで今年の馬券成績を大きく左右することになるのも必至。今週は是非、暴露王の最強情報を基に、チャンピオンズカップで万馬券を狙ってみてはいかがだろうか。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

中国勢が最先端「半導体」開発、世界中に格安品“バラ撒き”で下剋上&大競争時代か

176層の3次元NANDを発表したマイクロン

 米マイクロン・テクノロジー(以下、マイクロン)が2020年11月10日、世界初となる176層の3次元NANDの出荷を開始することを発表した(「EE Times Japan 」)。記事によれば、マイクロンは、モバイル端末、車載システム、データセンター向けSSDなどの用途を想定しており、2021年に市場に投入する予定であるという。

 NANDシェア1位のサムスン電子が128層の歩留り向上に苦戦しており、シェア2位と3位のキオクシアとウェスタンデジタル(WD)のグループが96層を延命し、112層の量産立ち上げが遅れている現状で、シェア5位のマイクロンが断トツ1位の176層の量産をすでに開始していることに、業界関係者は驚いたようだ(図1)。

 実は、マイクロンは、シェア3位のDRAMでも、微細化の技術ではシェア1位のサムスン電子や2位のSKハイニックスを引き離して最先端を突っ走っている。つまり、マイクロンは、DRAMもNANDも最先端技術では1位に立っているということである。

 また、サムスン電子に次ぐメモリシェア2位のSKハイニックスが10月20日、インテルのNAND事業を買収することで合意したことを発表した。もし、この買収が完了すれば、SKハイニックス(11.7%)とインテル(11.5%)のNAND合計シェアは23.2%となり、キオクシア(17.2%)とWD(15.5%)を抜いて、サムスン電子(31.4%)に次ぐ2位にランクされることになる。

 さらに、上場延期となったキオクシアは10月29日、WDと共同で四日市工場に1兆円を投資し新棟(Y7)を建設することを発表した(「キオクシアのニュース」)。

 このように、メモリ業界がにわかに騒がしくなってきた。そこで本稿では、まず、この背景事情について説明する。次に、DRAMでもNANDでもシェア下位のマイクロンが、なぜ技術でトップに立つ戦略を実行しているかを説明する。そして、半導体メモリ大競争時代の幕が開いたことを論じる。

中国企業に対する警戒感

 図2に、メモリを生産しているか、または生産しようとしている企業の一覧を示す。マイクロンがDRAMとNANDでトップを走り始め、SKハイニックスがインテルのNAND事業を買収すると発表し、キオクシアとWDが1兆円を投資する背景には、中国メモリメーカーへの警戒感がある。

 中国の紫光集団傘下の長江ストレージ(YMTC)は、2016年から3次元NANDの開発をはじめ、今年4月12日に128層の開発に成功したと発表した(http://www.ymtc.com/index.php?s=/cms/179.html)。現在のYMTCのNANDシェアは不明であるが、月産のウエハインプットが5万枚を超えた模様である。サムスン電子およびキオクシアとWDが共同経営している四日市工場が、どちらも約50万枚であることを考えると、YMTCのキャパシティはその10分の一しかないが、3次元NANDの積層数では最先端に追いついてきたといえる。今後、生産キャパシティが増大してくる可能性が高い。

 また、紫光集団傘下の西安紫光国芯半導体とChang Xin Memory Technologies(CXMT)が1Xnm世代の先端DRAMを開発している。先端DRAMの開発は容易ではないため、この2社がすぐに量産できるとは思えない。しかし、もし先端DRAMの開発と量産に成功し、中国製の格安DRAMが市場にばら撒かれると、価格暴落が起き、市場が破壊される危険性がある。

 DRAMやNANDなどの半導体メモリの価格は、需要と供給のバランスによって決まるため、供給が需要を上回れば価格が暴落する。そして、過去の歴史を振り返ってみると、価格暴落が起きた時には、シェアの低い企業から退場していったことがわかる。

 現在、YMTCが3次元NANDに進出してきており、西安紫光国芯半導体とCXMTが先端DRAMを開発している。これら中国メモリメーカーの市場シェアが大きくなることは、既存のメモリメーカーにとっては脅威であるといえる。そのため、既存メーカーは生き残るためになんらかの対策を迫られていることになる。

マイクロンのサバイバル戦略

 図2に示した通り、マイクロンのDRAMシェアは3位、NANDシェアは5位である。例え中国企業が進出してきても、DRAMとNANDの両方でシェア1位のサムスン電子は動じることはないだろう。また、SKハイニックスの背後には、巨大財閥が控えており、赤字に陥ったとしても、倒れることはないと思われる。

 しかし、2つのメモリでサムスン電子やSKハイニックスよりシェアが低いマイクロンには、背後を守ってくれるものが誰もいない。したがって、中国で万が一、先端DRAMが立ち上がってきたら、次に死ぬのは自分たちかもしれないという強い危機感があると思われる。

 そこで、マイクロンは、中国企業が出てきても死なないための戦略を立案し、実行に移していると考えられる。その戦略の一つが、最先端技術で断トツの1位になるということである。

 まず、冒頭で述べたように、3次元NANDでは業界関係者があっと驚く176層の量産を開始した。次に、DRAMでは2019年まではサムスン電子と同じように「1世代2年」で先端の開発と量産を行ってきたが、今年から「1世代1年」に主旨替えし、開発を加速し始めたのである(図3)。

 その結果、2019年から量産立ち上げを開始した1Z世代でサムスン電子を上回る量産規模となっており、サムスン電子がほとんど着手できていない1a(マイクロンは1αと呼ぶ)世代を急速立上中で、最先端技術では本当に断トツの1位に躍り出た。また、今年後半から3世代先の1δ(サムスン電子などは1dと呼んでいる)のR&Dを開始した模様である。

 さらに、冒頭で述べた通り、3次元NANDでもシェア上位のサムスン電子やキオクシアとWD連合が92/96層を量産している最中で、圧倒的な積層数の176層の量産を開始した。これによって、マイクロンはDRAMも3次元NANDも技術では最先端に立ったといえよう。

 加えて、2019年以降、DRAMでシェア2位のSKハイニックスに追いつくために、ウエハのインプットを急速に増大させている(図4)。2020年第1四半期には、すでにインプットウエハ枚数で、SKハイニックスを上回っている。その効果があって、2020年第3四半期のDRAMシェアでは、マイクロン(25.0%)がSKハイニックス(28.2%)に急接近している(図5)。

 以上をまとめると、マイクロンは、サバイバル戦略として、DRAMと3次元NANDの技術で断トツの1位に立ち、さらにDRAMシェアでSKハイニックスを超えて2位になろうとしている。このようにして、例え中国企業が出てきても倒産しないように、死に物狂いの経営戦略を遂行しているのである。

メモリ大競争時代の幕開け

 中国企業がメモリ事業に参入しようとしている。それに危機感を持ったマイクロンが2種類のメモリで最先端を突っ走り始めた。これに対して他社も黙っているわけにはいかない。

 メモリ王者のサムスン電子は今年、DRAM、3次元NAND、ファンドリー、すべての半導体に、約35兆2000億ウォン(約3.3兆円)の巨額設備投資を行う見込みである。また、NANDシェア2位のキオクシアはシェア3位のWDと共同で1兆円を投資して、四日市に3次元NANDの新棟(Y7)を建設する(図6)。

 さらに、インテルのNAND事業を買収することで合意したSKハイニックスは、キオクシアの15%の株式を保有している。筆頭株主の米ベインキャピタル、および、それに次ぐ規模の東芝本体は、キオクシアの株式を売却するかもしれない。すると、場合によってはSKハイニックスが筆頭株主となり、NANDではSKハイニックス+インテル+キオクシアの3社大連合が成立する可能性がある。その3社連合の合計シェアは40.4%となり、1位のサムスン電子(31.4%)を大きく凌駕することになる(図7)。

 したがって、メモリのチャンピオンのサムスン電子は、DRAMと3次元NANDでマイクロンに先行され、NANDのシェア1位も安泰ではない。それゆえ、今年1年間で約3.3兆円もの巨額投資を行うことになったわけである。

 このように、メモリ業界は、中国企業の足音がヒタヒタと迫ってくる危機感が引き金となって、大競争時代に突入したといえよう。今後、本当に中国印のメモリが市場にばら撒かれることになるのか、マイクロンのサバイバル戦略が奏功するのか、SKハイニックスが3社連合を形成してNANDでトップシェアに躍り出るのか、王者サムスン電子がそれを阻止するのか、その動向に注目していきたい。

(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)

【お知らせ】

11月11日にサイエンス&テクノロジー主催のセミナーで『コロナで変化が加速した世界半導体産業の≪最新動向≫ 生きるか死ぬかを左右する知恵と情報の羅針盤』の講演を行いました。幸い大変好評だったため、12月1日~25日の間、オンデマンド配信を行うことになりました。受講申し込み日から14日間視聴が可能になります。セミナーでは、米中戦争(TSMC、Huawei、SMIC)、各種半導体動向(ロジック、DRAM、NAND)、微細加工(EUVやエッチング)等の最新動向を解説しています。半導体に関係する企業の方々のお役に立つことができれば幸いです。

申し込みサイト → https://www.science-t.com/seminar/O201231.html

医療崩壊一歩手前でも「GoTo」に固執する菅首相の異常! 分科会の見直し提言にも「マスクをつければ大丈夫なんだ」

 自分が旗を振る政策の間違いを、この男は絶対に認めないらしい。全国の死者が41人と過去最多を更新した昨日1日、菅義偉首相は「GoToトラベル」の東京都の扱いについて、「小池都知事から『GoToトラベル』について65歳を超える高齢者、基礎疾患をお持ちの方々の利用の自粛を呼びか...

ニューノーマル時代に求められる「データ連携」を活用したマーケティングとは?

電通による“人”基点のマーケティング「People Driven Marketing(※)」(ピープル・ドリブン・マーケティング)も、4年目を迎え、「PDM4.0」として大きく進化しました。 

本連載では、電通人と企業のゲストたちが、マーケティングとデータの未来を語った「People Driven Marketing® 実践ウェビナー2020」3日間の模様を、ダイジェストでレポートします。

今回は、「デュアルファネルのさらなる進化~データ連携の拡張」がテーマのセッションから、CCCマーケティングの小林浩輔氏と電通 データマーケティングセンター矢島亮氏のセッションを中心に振り返ります。

※People Driven Marketing
https://www.dentsu.co.jp/business/pdm/
電通が提唱する、データ&デジタル時代に対応した“人”基点の統合マーケティング・フレームワーク。課題を人(People)基点で捉え直し、電通グループが持つ最先端のマーケティング手法を統合して、顧客の持続的な成長を支援していく。

 

Dosolutionsサイトへのリンク
※課題解決マーケティング情報サイト「Do!Solutions」でも、本ウェビナーの特集ページを開設しています。より詳細なレポートはこちらへ。

      Cookieレス時代に欠かせないマーケティング基盤「データクリーンルーム」

テーマ「データ連携の拡張」では、三つのセッションが行われました。一つ目のセッションでは「Data Clean Room(データクリーンルーム)」の実態と実践事例が紹介されました。

個人情報保護の意識の高まりにより、CookieやIDFA(iOS端末の広告識別子)といった、データマーケティングの基礎を支えてきたIDの活用が難しくなった現代。一方で、さまざまなメディアを掛け合わせた分析をマーケティングに生かしたい、というブランド側のニーズは変わっていません。

個人情報保護の遵守と、マーケティング課題の解決を両立するにはどうしたらいいか。そこで生まれたのが「データクリーンルーム」です。

そもそも「クリーンルーム」とは無菌室、防塵室のこと。「データクリーンルーム」とは、データの統合・分析といった特定の目的のため、個人が特定できない形に匿名化された情報に、限られたデータサイエンティストだけがアクセスできるクラウド環境のことです。この基盤を活用することで、事業会社が今まで蓄積してきた「ファーストパーティーデータ」と呼ばれる自社の購買データやキャンペーン参加の情報と、プラットフォーマーが持っているさまざまな情報をセキュアに統合することができます。

データクリーンルームの活用で、より一人一人の顧客を中心に考えたビジネス展開が実現できる可能性が語られました。

Tポイントの大規模購買データを基点とした日用消費財のデュアルファネルマーケティング

小林氏と矢島氏

この日最後のセッションでは、電通とCCCマーケティングが共同で開発したソリューションモデルについて語られました。

電通 データマーケティングセンターで主にマーケティングメソッドの開発や実施を担当する矢島亮氏と共に登壇したのは、CCCマーケティングの小林浩輔氏です。7000万人を超えるT会員のユニークデータ(※)を活用し、さまざまなビジネスソリューションを提供しているCCCマーケティング。小林氏は、メーカーや流通企業向けに、データ活用のコンサルティングなどを行っています。

※=ユニークデータ
7000万以上のシングルID、年間50億件以上の購買トランザクション、20万店舗のネットワークで扱われる60億種類の商品データ、300項目からなる顧客DNAのペルソナデータ、オフライン・オンライン上の移動・行動データやメディア接触データ、またCCCMKグループオリジナルのエンハンスデータなどを指します。
 

小林氏は冒頭、「テクノロジーや仕組みが整ってくる中で、以前はやりたくてもできなかったことが実現できるようになってきた」と述べ、今まで難しかった日用消費財におけるデュアルファネルマーケティングについて、分析結果や事例を交えて紹介しました。

「デュアルファネル」とは、認知から購買までの新規顧客獲得のファネルと、既存顧客を管理するファネルの二つを合わせたもの。新規顧客獲得のためのファネルには「認知」「興味・関心」「検討」、既存顧客獲得のファネルには「リピート」「アップセル・クロスセル」「ロイヤルカスタマー化」が分類されます。

「多くの日用消費財は、消費者が『すでに使っている』『商品を知っている』ことが多いため、企業にとってはリピーターの獲得が重要になる」と矢島氏は語ります。

多くの日用消費財ブランドにとってはファネルの後半が重要

日用消費財で注目すべき既存顧客獲得のファネル。これはつまるところ、「誰がどのくらい買っているのか」という顧客の購買状況を把握することでもあります。

しかし、日用消費財の購買を、オンラインで正確に把握するのは難しいのが実情。そこで、「解像度を高く購買状況を把握するために欠かせないのが、Tポイントのような大規模な購買データです」と矢島氏。

特に、Tポイントはユーザーを一つのIDで識別できるため、例えば、今までコーヒーAのロイヤルユーザーだったけれど、3カ月後には別のブランド B に移ったというように、「今、どのユーザーが、どのファネルにいるのか」を追うことができます。

さらに、ブランドやカテゴリーを横断した“顧客当人の視点”から顧客を管理できるメリットもあります。

1ID管理のメリット
縦のブランドの視点から見ると、お茶については A さんが2本、Bさんが3本購入しており、一見Bさんの方が優良顧客に見える。しかし、1IDで実現する右側の緑色の目線から見ると、 A さんの方がメーカー全体で見ると優良顧客であることが分かる。このように、自社単位で見たときのロイヤルユーザーが発見できる。

矢島氏は、「『モノの売れ方の把握から、ヒトの状況の把握へ』と視点を変換することで、購買データは実践的なマーケティングに使えるものに変わってきています」と言います。

こうした考え方に基づいてデュアルファネルマーケティングの課題を解決するため、電通×CCCマーケティング共同で開発したソリューションモデルが「Shoppers Driven Platform(ショッパーズドリブンプラットフォーム)」です。

Shoppes Driven Platform

デジタル上の連携により、“分かる”データから“できる”データへ

「Shoppes Driven Platform」は、顧客の状態を随時可視化してフィードバックしていくための仕組みです。

セッションの後半では、Tポイントの大規模購買データを活用することで、Shoppes Driven Platformがどのような点で進化しているのか、最前線事例を通して説明されました。

<進化のポイント>

「ターゲットセグメントプロファイリング」
ターゲティングや分析のときに、デモグラ・趣味嗜好だけでなく、顧客のリアルな購買状況でターゲットを考えることができる。

「具体的な統合コミュニケーションプラン」
従来のようなテストマーケティングだけではなく、実際のデジタル上で十分な規模の打ち手が実行可能となった。

「効果測定PDCA」
単発キャンペーンの検証だけではなく、中長期的な検証を行うことで、長期間の顧客育成ができる。

「顧客ID視点のクロスブランド・クロスカテゴリー」
ブランド単体ではなく、メーカー全体でのLTV(顧客生涯価値)という考え方が加わった。

かつては難しかった日用消費財におけるデュアルファネルマーケティング。デジタル上の連携が実現することで、同領域でも、顧客起点のPDCAがビジネスレベルで展開できるようになってきました。

小林氏は最後に、「CCCマーケティングと電通のアセットを組み合わせることによって、デュアルファネルマーケティングが、より精度の高いものになると考えています。『 “分かる”データから“できる”データへ』をテーマに今後も進化を続け、皆さまのマーケティングをサポートしてまいります」と述べ、セッションを締めくくりました。

「Do!Solutions」の記事はこちら

※本ウェビナーのより詳細なレポートは、「Do!Solutions」の特集ページをご覧ください!

 

東京五輪の追加費用3000億円はやっぱり日本の負担だった! 安倍前首相が来夏開催ゴリ押しと引き換えに負担を約束した全内幕

先日、東京五輪の延期にともなう追加費用について、五輪組織委が2000億円と試算していることを読売新聞がスクープした。他社も後追い報道を展開、政府や組織委も報道内容を非公式に認めている。  コロナ感染がものすごい勢いで再拡大しているこの状況でも、政府や組織委はまだ五輪を...

JRA・G1の1番人気連勝クリソベリル勝てば「34年ぶり」更新。34年前、皇帝シンボリルドルフ、三冠牝馬メジロラモーヌから託された7連勝のバトン……デビュー5連勝「無敗の2歳王者」を襲った悲劇

 今週も、1番人気が勝つのだろうか。

 6日、中京競馬場で行われる今年のチャンピオンズC(G1)は、連覇を狙うクリソベリル(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が圧倒的な1番人気になることが予想される。

 ここまで9戦8勝。敗れたのは今年2月のサウジCだけと、国内では無敵を誇るクリソベリル。前走のJBCクラシックでも2馬身半差で完勝しており、以前から「この秋、一番堅い本命」とさえ言われていた存在だ。

 そんなダートの絶対王者には、意外な大記録が懸かっている。

 今秋、JRAではスプリンターズS、秋華賞、菊花賞、天皇賞・秋、エリザベス女王杯、マイルCS、ジャパンCと7つのG1が行われたが、すべて1番人気が勝利。本命党にとっては天国のような状況だが、穴党にとっては「こんなことってあるの?」と言いたくなるような地獄に違いない。

 しかし、実は過去に1度だけJRA・G1における「1番人気7連勝」という記録がある。1985年の菊花賞から、翌86年桜花賞まで1番人気が7連勝しており無論、JRAの最多記録だ。つまり、今回は新記録が懸かっているのだ。

 グレード制が導入されて間もない1985年の秋。菊花賞を1番人気で制したのは皐月賞馬のミホシンザンだった。続くマイルCSでは当時の最強マイラーのニホンピロウイナーが完勝、ジャパンCでは皇帝シンボリルドルフが昨年3着のリベンジを果たしている。

 続く阪神3歳S(現・ジュベナイルフィリーズ)は、牡馬のカツラギハイデンが優勝。当時は牝馬限定戦ではなく、関西の2歳王者決定戦だった。なお同日に行われた朝日杯3歳S(現・フューチュリティS)はダイシンフブキが勝利している。年末の有馬記念はシンボリルドルフが4馬身差の圧勝で、史上初の7冠馬に輝いた。さらに年が明けた4月、桜花賞でバトンを受け取ったのが、後の三冠牝馬メジロラモーヌである。

 そして、見事ファンの期待に応えた本命馬達から“記録”を託されたのが、皐月賞を迎えたダイシンフブキだった。

 二冠馬ミホシンザン、最強マイラー・ニホンピロウイナー、皇帝シンボリルドルフ、さらには史上初の三冠牝馬メジロラモーヌという豪華絢爛な歴史的名馬たちが紡いだ「一番強い馬が勝つ」という流れ……。当時、記録が注目されていたのかは定かではないが、もし意識していれば尋常な重圧でないことは想像に難しくない。

 しかし、当時のダイシンフブキはプレッシャーを十分に跳ね返せるだけの大器だった。

 前年に1度バトンを引き継いでいるように、すでに2歳王者だったダイシンフブキ。しかも、ここまでデビューから負けなしの5連勝で皐月賞トライアルの弥生賞(G2)を制覇。1番人気に推されて当然の存在だった。

 レース運びも完璧だった。好位を追走し、最後の直線では手応え良く先頭に並びかける。当時のファンは誰もが、またも本命決着を覚悟したことだろう。

 しかし、そこからズルズル後退したダイシンフブキは、レース中に骨折していたことが判明……そのまま無念の引退となったのだ。

 あの悲劇から34年。再び本命馬たちは重圧を跳ね返し、バトンを7回繋いだ。

 果たしてグランアレグリア、デアリングタクト、コントレイル、アーモンドアイ、ラッキーライラックから“新記録達成”を託されたクリソベリルは、先頭でゴール板を通過できるだろうか。勝ち負けも大事だが「まずは無事に」とエールを送りたい。

パチスロ高稼働『吉宗3』の次は「一気大量上乗せ」マシンの続編!? ヒットメーカーの「激アツ情報」に興奮!!

 平均獲得枚数は「711枚」。初代の優秀遺伝子を進化継承した、大都技研のグループ企業・サボハニの『吉宗3』が依然、好調だ。

 規定ゲーム数消化及び千両ポイントMAX時の抽選クリアでボーナス当選した後、ビッグorREGのどちらが揃うかはプレイヤーのヒキ次第。ビッグを引ければ3回以上の特化ゾーンへ突入し、ビッグ消化中に7絵柄が揃えばビッグ1G連が約束される。

 ビッグさえ引ければ低設定でもどうにかなるだけでなく、首尾よく設定6を掴めれば高確率で大勝へと結び付く点も高稼働要因のひとつ。特定日ともなれば朝イチからシマへと走る者も多く、低迷する6号機市場の中で孤軍奮闘している印象だ。

 大都技研は年明け、パチスロでも人気を博したビッグコンテンツのパチンコ新台『P Re:ゼロから始める異世界生活』をリリースするのでは…との情報がある。

 引き続き「業界を牽引してくれるだろう」とファンや関係者が期待する中、新たな激アツ情報が飛び込んできた。パチスロ新台『政宗3』の動向に注目が集まっているのだ。

 政宗は同社におけるキラーコンテンツのひとつで、初代『政宗』は2011年に登場。出玉増加の主軸は1G純増約1.3枚のART機能「隻眼ノ乱」で、このARTへは主に通常時やビッグ中の青7揃いを機に突入する。

 ART中は青7揃いでゲーム数上乗せ確定。「秀吉決戦」突入後は消化中に青7揃いが連発し、一気大量上乗せが狙える。

 2017年発売の『政宗2』も、やはりART「隻眼ノ乱」が出玉増加のカギを握り、こちらは1G純増約2.0枚。主な突入契機はチャンス役による直撃とCZの2パターンで、CZ「秀吉猿舞」は突入した時点で例外なくARTへと繋がる。

 ART中も初代と同じく青7揃いでゲーム数上乗せが確定し、特化ゾーン「秀吉決戦」もあり。「超秀吉決戦」であれば85%の継続抽選に漏れるまで青7揃いが揃い続け、その都度、ゲーム数が加算される。

 どちらも一撃での万枚が可能なハイスペックマシン。政宗2に関しては今なお現役稼働中であり、万枚を夢見るプレイヤーたちが一打入魂しつつ、青7揃いの6択に一喜一憂している。

 それだけに、シリーズ最新作登場の噂には多くのファンが反応。SNS上では「楽しみ」「待っていた」との声が聞こえるばかりか、スペックに関する憶測も飛び交っている。

「関係者の間では自主規制の見直しを行った『6.1号機では!?』と囁かれています。それ以外の詳しい情報は一切不明ですが、先代までのゲーム性を踏まえるとAT・ART機であること、青7揃いがポイントとなることは間違いないハズ。続報に注目しましょう」(パチスロ記者)

 高稼働『吉宗3』に続くサプライズがあるのだろうか。詳細が分かり次第、当サイトでもお伝えしたい。

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JRA有馬記念(G1)「超豪華」ジャパンカップロスの声に大反発! デアリングタクト参戦も十分…… アーモンドアイ不在でも大盛り上がり必至か

 無敗三冠馬2頭の参戦もあり、空前の盛り上がりを見せたジャパンC(G1)は、先輩三冠馬の貫録を見せつけたアーモンドアイによる9冠達成で幕を閉じた。同馬はこのレースを最後に引退が決定、今後は母としての活躍が期待される。2着に入ったコントレイルは年内休養が既定路線。来春の大阪杯(G1)を目標に調整がされるようだ。

 牡馬三冠のコントレイルは2005年に三冠馬に輝いた父ディープインパクト以来、15年ぶりの無敗で達成。牝馬三冠のデアリングタクトは牝馬で史上初の無敗三冠の快挙だった。ただでさえ、無敗の三冠馬同士の対決となっていたところに、秋の天皇賞で芝G1最多8勝を挙げたアーモンドアイが参戦を表明した。

 今後、これほどまで超豪華メンバーで争われるレースは実現しないのではないかと競馬ファンが感じたのも無理はない。それだけに、誰もが固唾を飲んで見守った世紀の一戦の終了とともに、見る者によってはあたかも壮大な物語のエンディングを迎えたような感情が芽生えたかもしれない。ネットの掲示板やSNSでは”ジャパンカップロス”という言葉も散見している。

 これに対し、劣勢に立たされていたのが有馬記念(G1)だ。競馬の祭典といわれるダービーをも凌ぐ売上げを誇る暮れのグランプリだが、三冠馬3頭のいれずれもがジャパンCに出走したこともあってメンバーレベルの低下が懸念されていた。

 しかし、そんな競馬ファンの心配をよそに豪華メンバーでの争いとなりそうだ。以下は現在、出走の可能性がある主な馬である。

フィエールマン   天皇賞・秋2着
クロノジェネシス  天皇賞・秋3着
ブラストワンピース 天皇賞・秋11着
デアリングタクト  ジャパンカップ3着
カレンブーケドール ジャパンカップ4着
グローリーヴェイズ ジャパンカップ5着
ワールドプレミア  ジャパンカップ6着
キセキ       ジャパンカップ8着
ラッキーライラック エリザベス女王杯1着
サラキア      エリザベス女王杯2着
ラヴズオンリーユー エリザベス女王杯3着
サートゥルナーリア 宝塚記念4着
オーソリティ    アルゼンチン共和国杯1着

「出走するかは未定ですが、デアリングタクトが参戦してくるようなら目玉になるでしょう。この馬は秋華賞を直行で制したため、ジャパンCを使われても秋はまだ2戦です。レース後も元気一杯という情報も入っていますから可能性は十分ありそうです。

打倒アーモンドアイはなりませんでしたが、秋の天皇賞で女王を追い詰めたフィエールマン、クロノジェネシスも出走を予定しています。女王の後継に名乗りを挙げるためにも倒しておきたい相手でしょう」(競馬記者)

 3歳女王のドリームレース出走を後押しとなりそうなのは、所属するノルマンディサラブレッドレーシングの岡田代表の言葉だ。同代表はかつてデアリングタクトに対し、「とにかく強い馬とやって欲しい。競馬ファンが望めばやってやりたい」とファンの希望を優先する考えを述べている。

 11月26日に発表された有馬記念ファン投票・第1回中間発表でデアリングタクトは5位に入った。ファンが出走を望んでいるとなれば、出走があっても不思議ではないだろう。