パチンコ「一撃必殺2400発」機とガチ実戦!「勝てば天国負ければ地獄」を地で行く“怪物”を撃破へ!!

 現時点でパチンコホールにもっとも設置されている2400発搭載機、『ぱちんこCR北斗の拳7転生』を最後に打ってきたのである。改めて本機のスペックを見てみよう。

○○○

■大当り確率…約1/319.7

■確変突入率…65%/次回まで

■時短…通常大当り終了後7or100回

■ラウンド…4or16R

【大当り振り分け】

ヘソ

・4R確変…65%

・4R通常…35%

電チュー

・16R確変…65%

・通常大当り(ショート開放)…35%

 確変はおなじみのバトルシステムを採用し、戦いに勝利すれば2400発+確変継続、負けてしまうと出玉なしで時短100回に移行する。「勝てば天国負ければ地獄」を地で行く機種となっている。

 その運命の確変は初当りの65%で獲得できるが、3・7図柄以外の図柄揃いとなる「BATTLE BONUS」だとラウンド演出で発生するケンシロウ対ラオウのバトルの結果によってRUSH突入の成否が示されることになる。

 勝てば当然確変モード「BATTLE RUSH」に突入するが、負けると7回転の時短「ひでぶゾーン」へ移行となる。ただ、ラウンドバトルで敗北しても「実は確変だった」の逆転パターンも存在。ひでぶゾーン突入の30%はモード演出の成功によりRUSHへと昇格するのである。

 さて、基礎知識を把握したうえで実戦スタート。

 ただ、出だしでこんなことをいうのもどうかと思うが、本機をちゃんと打つの初めてなのである。出た当初、趣味打ちというか、仕事柄、話題の新台がどんなものか軽くお手合わせ願おうかとちょこっと打ったが、導入2日目にして鬼渋調整をかまされたので嫌気が差してすぐに台を離れたのである。

 その後も初手の悪いイメージと確変65%規制台との相性の悪さから敬遠し、気がつけば今日まで至っていた。

 通常時は基本的に何も起こらないタイプのやつである。大当りを引っかけた時orプラスマイナス1コマの乱数をひいた時に、ここぞとばかりに演出がモリモリ追加されていく「二郎系」かと思ったが、認識が甘かった。

 こいつ、ノーモーションでいきなり喉元噛みちぎりに来る鎌鼬(かまいたち)であった。いや、ラーメン屋で例えろやとの声もあろうが、そんな機転が利いたら売れっ子ライターになっている。ちなみに、目白丸長は注文から提供するまでの時間が非常に早いようである。

 話を演出に戻そう。もうなんかざわざわせずにガッと当たったのである。通常なら、強そうな先読みゾーンだの赤保留だの金保留だので、「これからいきまっせ」をプレイヤーにアピールしつつ、「はい、赤系予告。はい、「激アツ」表示。はい、次回予告。はい、群予告。はい、最強SPリーチ」と段階を踏みつつ、赤字幕、激アツ柄、最終カットイン赤、でチャンスボタンでドカーン! 役物ガシャーン! といった展開であるが、この時の当りパターンは、下手すると見過ごしてしまうようなタイミングと小ささでキリン柄が表示され、百裂拳予告はわかりやすかったものの、サウザーとのバトルに発展して「これダメパターンじゃん」と思わせつつしれっと当たったのである。

 当るまでちょっとでも期待できそうな演出が発生しなかったし、SPリーチも基本仲間系リーチ、ちょっとがんばってバトル系前半であった。なるほど、そういう感じか。

 しかし、せっかくの初当りもラウンドバトルで負け。「ひでぶゾーン」が7回転で終了と悲しい結末を迎えたのである。

 その後、本当に何にも起きることなく700回転以上を回した後で、「夢想転生」図柄停止から夢想転生リーチに発展し、回想2回を経て激押しボタンから2回目の初当りをゲットしたのである。ただ、揃った図柄が「2」だったのでとても嫌な予感がしたが、無事ラウンド演出でラオウを撃破しRUSH突入となった。

 さあ、ここからが本番である。とにかく1回はバトルに勝利しないと2400発は獲得できないのだ。バトル自キャラはレイ。南斗水鳥拳でキリキリ舞いさせてほしいものである。

 その願いが見事に通じ、ユダを軽やかに撃破。念願の2400発大当りをゲットできたのである。これでとりあえず次に通常を引いても最低限の格好がつく。この気持のゆとりが奏功して、あっという間に3連チャン。

 ここで調子に乗って自キャラを変えたもんだから流れが変わったのか、トキがラオウにボコられバトル終了。まあ65%機で3連チャンすればたいしたものである。しかもオール2400発。6000発オーバーの出玉を手にすることができたのである。

 と、思いきや続く時短で引き戻しに成功し、鮮やかに確変復帰を果たしたのである。この時に出た赤保留が今年で1番興奮したかもしれない。ところがこの大当りラウンド消化中に予期せぬハプニングが私を襲ってきたのである。

 尿意。

 時短引き戻しの緊張と緩和のせいか、突如として尿意をもよおし、上半身をひねり、下半身を左右に動かし、左足のかかとを浮かせながら高速で上下動させ、私のすべの力を使って尿意を止める努力をしたのである。

 いま原稿を書いている場面では、「ここで漏らしてたほうが売れてたな」とは思ったが、あの場面では必死で、ラウンドが終了したと同時に離席し、トイレに駆け込んだのである。もちろん、席を立つ時は心の中でこう叫んだものである。「尿意ドン」。

 世界で一番すっきりした人間として打っていた席に戻るとなんか大当りしていた。尿もれ必勝法の誕生である。いや、漏らしてない。

 結局RUSHは6連し、払い出し数で13307、実数では1万2000発オーバーとなったのである。一撃必殺の2400機、その破壊力をまざまざと見せつけられた格好である。年末年始にお年玉を狙いにいくなら2400発搭載機の存在をお忘れなく。

 

(文=大森町男)

LIXIL、創業家潮田派一掃で経営混乱再発か…人材流出とブランド毀損が深刻

 LIXILグループは2019年10月31日、ガバナンス(企業統治)に関わる問題の検証結果を公表した。瀬戸欣哉氏が最高経営責任者(CEO)を解任された件について、「創業家の潮田洋一郎氏に権力が集中し忖度する状況だった」と結論づけた。再発防止のため、ガバナンス委員会を常設化する。

 混乱が始まったのは18年10月。瀬戸氏がCEOを解任され、潮田氏が後任に就いた。しかし投資家から批判が噴出し、潮田氏は19年4月に退任を表明。19年6月25日の株主総会で会社と対立した瀬戸氏が勝利。再び経営の先頭の立つことになった。

 CEOに復帰した瀬戸氏は、直ちにガバナンス委員会を設置。あずさ監査法人元副理事長の鈴木輝夫・社外取締役を委員長とし、社外取締役4人、社内取締役1人で構成した。焦点となったのは、19年4月9日に会社が公表した、瀬戸氏解任の経緯に関する「調査報告書」へのガバナンス委員会の評価だった。

 瀬戸氏は、自分が解任された経緯に関する調査報告書の説明に対して、「公平性を欠くもの」と繰り返し主張してきた。復帰後、ガバナンス委員会をつくり、解任の経緯の再検証を求めたのは、瀬戸氏の強い不満の表れだった。ガバナンス委員会は、第三者による調査報告書の内容については「不合理な点はない」と結論づけた。ただ、委員長の鈴木氏は、「ガバナンスの体制は整っているが、運用自体が独立性を保たれなければ、客観性や公平性が欠如する」と説明した。

 LIXILグループは社外取締役中心の指名委員会が経営トップを選ぶ制度をいち早く取り入れ、かつては「ガバナンスの優等生」とも呼ばれた。だが、仏つくって魂入れず。創業家の潮田氏の顔色を伺う「忖度」が生じる状況だったということが露わになった。日本企業に共通するガバナンスの限界だろう。

取締役を選任する指名委員会は瀬戸氏側が過半数を占める

 市場関係者が注目しているのが、人事をめぐる混乱が収束した後、ガバナンスが機能するかどうかだ。8カ月間の混乱による傷痕は深い。人材の流出やブランドイメージの毀損が深刻な上に、経営陣そのものの間に横たわる溝をどう克服するか、という困難な課題を抱えている。「ノーサイド」と、CEOに復帰した瀬戸氏は総会後の記者会見で融和を呼びかけた。だが、そう簡単に、“シャンシャン”と手打ちとはいきそうにはない。

 瀬戸氏が経営権を奪い返し、CEOに返り咲いたとはいえ、賛成率52.71%。薄氷を踏む思いの勝利。圧勝したわけではなく権力基盤は脆弱だ。総会では瀬戸氏ら株主側が提案した取締役候補8人全員が選ばれ、会社側が提案した6人が選任された。瀬戸氏は「14人の取締役会では質の高い議論ができるわけがない。来年以降、会社の提案として取締役を5~9人に絞らなければならない」(19年6月28日付日本経済新聞)と述べている。

 取締役を選任する指名委員会でも、瀬戸氏側が過半数を制した。指名委員会5人のうち、瀬戸氏側は、委員長の西浦裕二氏(三井住友トラストクラブ元会長)、INAX創業家の伊奈啓一郎氏、鬼丸かおる氏(元最高裁判事)の3人。潮田氏側(会社推薦)は、松崎正年氏(コニカミノルタ前社長)と河原春郎氏(JVCケンウッド元会長)の2人だ。“反瀬戸”を標榜してきた松崎氏は、取締役会を仕切る取締役会議長に就いている。

 2020年の取締役改選で潮田側取締役の一掃を図る、と取り沙汰されている。潮田氏の復活の芽を断つ第一弾がガバナンス委員会の立ち上げで、瀬戸氏自身の解任の経緯を再検証することだった。

 潮田氏は周囲に「学究と趣味に生きる」と話しているそうだが、黙って引き下がることはあり得ない。潮田氏は現在も3%程度のLIXIL株式を保有している大株主とみられる。趣味人ではあるが、オーナーとしてのプライドは強烈。権力欲は人一倍強い。瀬戸氏が権力体制を確立したら、今度は潮田氏が叛旗を翻し、LIXILグループの分裂の危機が高まると見る向きもある。

新取締役が指名委員会ですんなり決まるのか

 経営混乱が収束して初決算になる19年4~9月期連結決算(国際会計基準)の業績は改善した。売上高にあたる売上収益は前年同期比4%増の9255億円。本業の儲けを示す営業利益に相当する事業利益は2.5倍の344億円。最終利益は231億円の黒字(前年同期は86億円の赤字)に転換した。

 20年3月期の通期業績予想(売上収益1兆8500億円、事業利益470億円、最終利益150億円)は据え置いた。最大の理由は下期にかけて外部環境が悪化しているからだ。主力の住宅サッシは国内の新築市場との連動性が高い。国内の新設住宅着工件数は19年7月から10月まで4カ月連続の減少。今後、上向く可能性は低い。トイレなどに力を入れている海外ではアジアで苦戦している。米中貿易戦争のあおりで中国勢がこれまで米国に輸出していた製品をアジアに振り向けたため、価格競争が激化しているからだ。

 業績悪化を見越し、リストラに踏み切る。早期退職優遇制度に相当する「キャリアオプション制度」を導入する。対象者はLIXILと国内の一部子会社の50歳以上で勤続10年以上の計約6900人の正社員。募集人員は定めていない。優遇措置として退職金に特別退職金を加算するほか、要望に応じて再就職を支援する。中高年者の首切りには、反発が予想される。瀬戸氏が権力基盤を固めるためには、現在14人いる取締役の大幅な削減が必要不可欠だ。

 とはいえ、潮田派の取締役の一掃に手をつければ取締役会が紛糾する。どう乗り切るのか。瀬戸氏側が選ぶ新しい取締役がスムーズに選任され、潮田派の役員を1人でも減らすことができるのか。瀬戸氏の経営手腕が問われる正念場だ。

(文=編集部)

復刻版のPCエンジン mini発売へ、想定外の予約低迷…“ビミョーな難点”目立つ

 レトロゲーム機の復刻ブームに乗って、「PCエンジン」の復刻版である「PCエンジン mini」が今年3月に発売される予定だ。「ファミコン」や「メガドライブ」の復刻機からは一足遅れたが、果たして好評を得ることはできるのか。また、近年の復刻ブームの行く末はいかに。ゲーム事情に詳しいコラムニストのジャンクハンター吉田氏に聞いた。

メガドライブミニがヒットした理由

 2020年3月に発売予定のPCエンジン mini。大ヒットした任天堂の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(以下、ミニファミコン)、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」「プレイステーション クラシック」(以下、プレステクラシック)、「メガドライブミニ」などに続く人気ゲーム機の復刻版ということで注目されている。

 昨今の復刻版のように、本体に数本のソフトが内蔵されていてテレビに接続するだけで遊べるゲーム機は「プラグ&プレイ」と呼ばれる。海外では昔からよくリリースされており、なかにはレトロなゲームをテーマにしたものも数多くあったという。

 その流れで発売されたミニファミコンは、任天堂のような大手メーカーが自社でプラグ&プレイをリリースしたということで注目を集め、世界中で完売するほどの大ヒットを記録した。これ以降、レトロゲーム機を「ミニ化」するブームが巻き起こったのだ。

 そんな復刻ブームの中で、ユーザーからの評判がいいのが昨年9月に発売されたメガドライブミニである。

「プレステクラシックがエミュレータ問題で評判が悪かったことなどから学び、中身も側(がわ)もしっかりとしたつくりになっています。当時のことをよく知っているスタッフを揃えて、セガファンの琴線に触れるような仕様に仕上げたことがヒットの要因だと思います」(吉田氏)

 では、最後発となるPCエンジン miniは成功するのだろうか。

コナミのハード開発に懸念も

 そもそも、PCエンジンはファミコンに対抗するべく、ハドソンと日本電気ホームエレクトロニクスにより共同開発され、1987年10月30日に発売された家庭用ゲーム機である。

「PCエンジン miniはハドソンを吸収合併したコナミグループが開発、販売します。この時点でゲームファンは興味津々なのです。コナミは多くの大ヒットソフトを生んでいますが、これまでハード機器を手がけたことはない。ノウハウ不足を懸念する声もあるくらいなので、開発に時間をかけており、そのため発売のタイミングが最後発になったのではないでしょうか」(同)

 PCエンジン miniへの懸念は、ハード開発のノウハウ不足だけではない。なぜかアマゾンでの専売がアナウンスされており、その販売方法も消費者や小売業者から疑問視されているという。

「アマゾン専売を批判する人は多く、特に恩恵にあずかれない小売店は激怒しています。しかし、あるコナミ社員は『のちのち、確実に小売店に流す』と話しているので、そこまで気にすることではないでしょう」(同)

 おもちゃ屋や量販店に流通させると、売れなかった場合に在庫がダブついて、値崩れを起こしてしまう。そうした事態を防ぐための施策なのだろう。しかし、肝心の予約状況が芳しくないという。

コナミ社員いわく、予約が想定よりも少なく、現状では黒字にならないそうです。他社に差をつけるために58タイトルも内蔵する大サービスですが、いかんせん値段が先発品より高いため、予約が入っていないのだと思います」(同)

PCエンジン miniは復刻ブームの“最後の大物”

 期待と批判の声が交じるPCエンジン miniだが、ヒットの可能性はあるのだろうか。

「メガドライブミニよりは売れないと思います。値段もそうですが、コントローラーの接続部がデフォルトで2つしかなく、マルチタップは別売りと、ユーザーに親切ではないように思えます。とりあえず眠らせているソフトコンテンツを使おうという趣旨なのでしょうが、マニアは各アーカイブコレクションなどですでに満足しているので、今さら飛びつかないのかもしれません。

 また、セットで付属されている記念Tシャツもデザイン性に乏しく、評判が悪い。ここにも、コナミのハードビジネスの下手さが表れてしまっているのかもしれません」(同)

 そうなると、PCエンジン miniは期待はずれに終わる可能性が高いということか。

「ただし、PCエンジン miniはレトロミニブームの最後の大物であることは間違いないので、コレクション的に買い揃える人はいるでしょう。これより後の世代の、当時は“次世代機”と呼ばれた『セガサターン』や『NINTENDO64』はシステム的にプラグ&プレイにするのは難しいと言われているため、ミニシリーズでの発売の可能性は低い。『MSXミニ』が発売されるという噂はありますが、まだわかりません」(同)

 果たして、PCエンジン miniは復刻ブームの有終の美を飾ることができるのだろうか。

(文=沼澤典史/清談社)

あの“高好感度”俳優の悪評…NHK大河主演を機に「人が変わった」との声

 1月期に放送されるTBS日曜劇場『テセウスの船』に主演することが発表された竹内涼真。

 同作は週刊漫画誌「モーニング」(講談社)で連載されていた同名漫画が原作で、竹内は警察官の父親が起こした殺人事件の謎を追う青年役を演じる。その父親役には、2018年放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』で主役を務めた鈴木亮平が起用される。

「竹内、鈴木といえば同じホリプロ所属の人気俳優。竹内は『仮面ライダードライブ』の主役を射止めた後、NHK朝ドラ『ひよっこ』で慶応ボーイを演じ一躍ブレイク。その後は8頭身のスタイルと爽やかな演技で、今の若手俳優のなかでトップクラスの人気を獲得しました。一方、鈴木も『西郷どん』で大河初主演を果たすなど、この2人がこれからのホリプロを支える“ツートップ”であることは間違いありません」(スポーツ紙記者)

 竹内は、今回の『テセウスの船』がゴールデン帯ドラマ初主演となる。そしてTBSの日曜劇場といえば、『半沢直樹』や『下町ロケット』をはじめ数々の高視聴率ドラマを世に送り出す枠として、ブランドを確立している。それだけに期待が高まるところだが、こんな心配の声も聞こえてくる。

「意外にも竹内は女性にルーズなところがあり、これまでもアイドルの里々佳や女優の吉谷彩子との交際が報じられるなど、ワキの甘さが弱点。まだ売り出し中の俳優にもかかわらず、いきなり女性とのスキャンダルですからね。そのときはホリプロからも厳しく注意されたと聞いていますが、これからの『テセウスの船』撮影中に何か起こさないとも限らない、と心配する声が局関係者から上がっています」(芸能事務所関係者)

 一方、今作では竹内の“サポート役”として竹内を支える鈴木。こちらは既婚者で硬派なイメージもあり、心配は無用に思えるのだが……。

「鈴木は、『西郷どん』主演後から人が変わってしまったと、もっぱらの評判です。鈴木には2011年に結婚した9歳年上の一般女性の妻がいるのですが、この方が夫の仕事に口をはさむ性格のようで……。『西郷どん』の主役を射止めて以降、さらに拍車がかかったようで、鈴木の“テング化”が進んでしまったと囁かれています。事務所もコントロールしきれるかどうか不安で、今作の撮影中に何もなければいいがと、今から怯えているみたいです」(別のテレビ局関係者)

 ここは竹内、鈴木ともに、しっかり仕事をしてほしいところだ。

(文=編集部)

海外逃亡ゴーンは日産を荒廃させた戦犯だった…天文学的金額を日産から収奪し私的支出

 元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告が国外に逃亡した。拙著『日産独裁経営と権力抗争の末路――ゴーン・石原・川又・塩路の汚れた系譜』(2019年3月刊、さくら舎)の帯の宣伝文句は「ゴーンの正体は強欲な独裁者!前々からゴーン経営を否定していた著者が緊急書き下ろし!」だった。本書から今回の逃亡劇の芽を抽出してみた(以下、同書からの引用)。

日産の救世主と崇め奉られたゴーン

 日産の救世主として登場したカルロス・ゴーンは絶対的な権力者となり、会社を私物化。ほしいままに収奪した。ゴーンも人事権と予算権を握り、独裁者として君臨した。(中略)日産がグローバル化した結果、ゴーンの権力は海外にまで及んだ。ゴーンの行状で際立っているのは、報酬などを巡る疑惑がベルサイユ宮殿での自らの結婚披露宴会費用の流用などを除き、ルノーでは起きず、当初は、日産だけに限られていることだ。ゴーンは日本人を舐め切っていたのか(その後、ルノーでも疑惑の解明が少しずつ進んでいる)。

 イタリアの思想家マキァベリは「人間は本来、邪悪のもの」として、人間を支配するために、君主はどうあるべきかを説いた。ゴーンはマキァベリストとして、権謀術数を弄して権力を掌握した。だが、ゴーンが失脚した原因もマキァベリは『ローマ史論』で見通していた。「陰謀を防ごうと思ったら、かつてひどい目にあわせた人間よりも、むしろ目をかけた人間を警戒せよ。そうした人間のほうが陰謀の機会が多いのである」。朝日新聞(2018年12月16日付朝刊)の「朝日歌壇」に次の歌が載った。「才(さい)長けたフェニキア人(びと)の末裔(まつえい)は小菅(こすげ)の空に何を思うか」。選者は「その人のゆかりの地レバノンにフェニキアの都市があった」と講評した。

 日産自動車の救世主と崇め奉られたカルロス・ゴーンは、2018年11月19日、逮捕された。水に落ちた犬は叩けの諺通り、悪逆非道の銭ゲバぶりが次々と暴かれていく。その原点は幼児期の赤貧洗うがごとき生活にあった。正式の名前はカルロス・ゴーン・ビシャラ。「祖父は20世紀初めに13歳でレバノンを後にし、ブラジルに渡った。(中略)祖父はリオで少し働くと、アマゾン川流域にチャンスを求めて移った。ボリビアとの国境にあり、ブラジル領にまだなっていなかったグアポレ、今のロンドニア州ポルトベーリョという未開拓地だった。そこはゴムが採れた。祖父は輸送業を手掛けた。数年後、ゴーンの父親のジョージ・ゴーンが生まれた。父は適齢期になると、レバノンに渡った。ナイジェリアで生まれ、レバノンで高等教育を受けたローズと出会い、結婚した。父が祖父の会社を引き継ぐ。ゴーンは、ポルトベーリョで1954年3月9日、ジョージの長男として生まれた。(中略)話し合った結果、母と姉、私はレバノンに移り、仕事のある父はブラジルに残ることになった。アマゾンの密林の未開拓地で育ったゴーン。その貧しさの経験が、あくなき上昇欲、金銭欲、権力欲に向かわせたのかもしれない。

ゴーンの幼児期は赤貧洗うがごとくだった

 ゴーンは6歳の時にレバノンに移住する。ゴーンの人生で、母親と暮らしたレバノン時代が一番ハッピーだったようだ。あの傲慢なゴーンが母親に向ける視線は優しい。レバノンは1975年の内戦までは「中東のスイス」と言われ、平和だった。母はそんなレバノンが大好きだった。イエズス会系で高校までの一貫校のコレージュ・ノートルダムに通った。成績は良かった。17歳になると、進路の選択が待ち受けていた。レバノンで高等教育を受けてもよかったが、母はフランスの大学を薦めた。母は美しいフランス語を操り、フランス人以上にフランスびいきだった。母の影響でパリの大学に進学したことが、ゴーンの人生を決めた。

 フランス最高峰の理工系大学であるエコール・ポリテクニーク(国立理工科学校)に入学。さらに名門のエコール・デ・ミーヌ(国立高等鉱業学校)に進む。卒業生の多くは国家公務員となったが、ゴーンは別の道を歩む。1978年、仏大手タイヤメーカーのミシュランに入社した。名門校出身で博士号を持ちながら、会社からオファーされた中央研究所への配属を断り工場勤務を希望する。

 これはゴーンの「計算高さ」を示す最初のエピソードだ。「私は技術者としてタイヤの専門家になるためにミシュランに入るのではありません。もっと全体的な部分で会社に貢献するために、ミシュランに入りたいのです。そのために最もふさわしいのは製造部門だと思います。製造部門ではあらゆることが経験できます。製品について、工場で働く労働者や技術者のことについて、また経営についての知識を得られるのは製造部門だろうと思いますから・・・」。

 優秀の人材が集められる中央研究所を避け、エリートが配属されず競争が緩い生産現場で「目立つ」道を選んだのだ。このもくろみは見事当たる。ゴーンはわずか26歳で工場長に抜擢され、ミシュランの経営陣に目が留まる。「目立つ」ための方法は簡単だった。徹底的なコストダウンを図ったのだ。経費さえ節減すれば、利益は簡単に上がる。名門校出身で頭の回転が速いゴーンは、すぐに、このことに気付いたようだ。

 コストカッター、ゴーン経営の原点がここにある。30歳で故郷であるブラジル法人の最高執行責任者(COO)、35歳で北米法人の最高経営責任者(CEO)と、出世の階段を駆け上がる。コストダウンで短期間に黒字化したのが昇進の決め手になった、とされている。1996年、42歳の若さで、ゴーンはミシュランのトップ近くまで昇り詰めた。だが、同族経営で世襲制をとっているミシュランでは、それ以上の地位は望むべくもなかった。野心家のゴーンは、これに我慢できなかった。そんなとき、経営不振に陥っていたルノー会長のルイ・シュバイツアーがゴーンをナンバー2としてヘッドハンティングした。

日産行きを自ら希望

 ゴーンは1996年10月、仏ルノーに入社した。ルノーは1898年にフランス人技術者、ルイ・ルノーとその兄弟によって設立された自動車メーカー。1945年、第二次世界大戦後、シャルル・ド・ゴールの行政命令により国営化された。1996年、完全民営化されたが、だから筆頭株主はフランス政府なのである。民営化した年にゴーンはスカウトされ、ルノー入りを果たした。42歳の上席副社長として、ルノーでも徹底的なコスト削減を実施し、収益の回復に貢献した。ゴーンは、正式に「コストカッター」の異名を授けられた。

 さらなる転機は1998年。独ダイムラー・ベンツと米クライスラーの合併で、自動車業界は世界的再編に突き進んだ。ルノーは巨大な自動車メーカーに太刀打ちできない。他社との統合や提携を考える時が、とうとうやってきた。当時の日産は、世界中から再起不能と見なされていた。だが、ゴーンは提携相手として日産を本命と考えていた。1999年3月27日、ルノーと日産は資本提携した。ルノーはゴーンを日産に送り込んだ。

「シュバイツァー会長はある日、『送る人間は君しかいない』と私に告げた。ある程度予想はできていた。略歴を考えれば、企業再生や異文化の経験など条件がそろった幹部は私だけだった」、ゴーンは英語、フランス語、アラビア語、ポルトガル語を自在に操るマルチカルチャー(多文化)を体現した人物だ。さまざまな文化に囲まれて育ち、グローバルなレベルで会社再生の成功体験を持つ彼は、モノカルチャー(単一文化)のしがらみにとらわれることなく、日産の改革を白紙の状態から始めることができるとの自信が読み取れる。

「実は交渉がほぼまとまったあと、ルイ・シュバイツァーから『君はどのくらいの確率で成功すると見ているのかね?』と聞かれたことがあります。私は『フィフティー・フィフティーです』と答えました。もう調印間近の頃です。私が『社長は?』と聞き返すと、数字こそ挙げませんでしたが、こう答えました。『君が成功の確率をそんな低く見ていると知っていたら、この話は進めなかったよ。フィフティー・フィフティーの確率なら、私は社運を賭けることはできない』。つまり、シュバイツァーは私よりも楽観的だったということです」。

 ゴーンは送り込まれたのでない。自ら手を挙げて日産にやってきたのだ。企業規模が大きければ大きいほど経費節減ののりしろは大きくなる。ゴーンはミシュランとルノーの現場で、それを熟知していた。ここでもゴーンの「計算高さ」が発揮された。1999年6月、カルロス・ゴーンは日産の最高執行責任者(COO)に就いた。同年10月、経営再建計画「日産リバイバル・プラン」を掲げて国内5工場を閉鎖し、2万1000人を削減した。2008年秋のリーマン・ショックを受け、グループ全体で2万人のリストラを断行したから、彼は合計で4万1000人の首を切ったことになる。「コストカッター」はゴーンの代名詞だが、再生の名を借りた“首切り人”でもあったわけだ。

 コミットメントが売り物だったゴーンが日産に来たとき、ルノーのドンのルイ・シュバイツァーが課したコミットメントは何か。むろん、公表されているわけではない。だが、ゴーンがやってきたことを見れば、おのずと判ってくる。「日産をルノーの植民地にすること。フランスがインドシナで展開した植民地政策そのままだ。収奪あるのみ。ゴーンは、その役目を完璧にやりとげたといっていいだろう」(自動車担当のジャーナリスト)。

 アライアンスの仕組みが完成すると、ルノーの出資比率は最大で44.4%となったが、日産のルノーへの出資比率はわずか15%。しかも、これらは議決権のない株式だ。日産はルノーの経営を完全にコントロールできるという不平等条約が締結されたも同然で、日産の植民地化の準備が整った。

「日本のメーカーのなかでも、一時期、最も優秀といわれた日産の開発部門をルノーは手に入れたい、と考えていた。これ(日産の技術)を使って、ルノーの戦略車を開発する。日産の新車の開発に偏りが出たのは、最初からルノーは日産の開発部門を自分たちのために使うと考えていたからで、当然の帰結である」。

 植民地的奪取のもう1つはカネ、配当のかたちでカネを吸い上げた。日産が急ピッチで進めてきた増配政策がそれだ。この果実をフルに享受したのが筆頭株主のルノーである。筆者は2009年、「月刊現代」(2009年1月最終号)に、日産の1株当たりの配当金とルノーが受け取った配当金額(推計)をまとめた記事を書いた。それをもとにその後の数字を精査した。ルノーは日産に8016億円を投じたが、2018年3月期までの配当金で全額回収したことになる。2019年3月期の実績を加えると、ルノーが受け取った配当金の総額(累計)は9696億7400万円となった。日産が出資した約2470億円、さらに11年3月期、16年同期、17年同期の3回の日産株式の売却で、ルノーは1400億円強を手にしている。合算すればこの時点でルノーが得た資金は1兆3500億円を突破した。

ゴーンは無資格検査で謝罪せず

 規模を追い求めるゴーンの掛け声とは裏腹に、社内はガタがきていた。日産の出荷前の完成車検査で新たに不正が見つかったことが2018年12月、ゴーンの逮捕後に明らかになった。前年9月からつづく不正の発覚は、今回で4回目。全車に実施するブレーキ検査などの一部が不適切な手法でなされており、「ノート」「マーチ」など11車種の、約15万台のリコールを届け出た。ゴーン逮捕前の17年秋からの検査不正によるリコール対象台数は約130万台に上った。

 日産は完成車の検査で不正が後を絶たない。17年9月に資格を持たない従業員が完成車の検査をしていたことが発覚した。18年7月には一部の完成車を対象にする抜き取り検査で、排ガス・燃費データの改竄や不適切な条件での試験が見つかった。9月にもすべての新車を対象にした検査で、決められた試験を省いたことなどが明らかになった。18年9月26日、再発防止策を盛り込んだ「最終報告書を公表。山内康裕執行役員が「膿は出し切った」と一連の不正の終結を宣言していた。にもかかわらず、今回4度目の不正の発覚である。不正を絶てぬガバナンスが厳しく問われた。

 日産の一連の不正はゴーンが最高経営責任者(CEO)を務めていた時代から連綿とつづいていた。2001年にCEOに就いたゴーンは、大規模なリストラで業績をV字回復させたが、その後の急激なコスト削減で現場に従業員不足などのひずみが生じ、生産現場が荒廃したとの指摘もある。18年9月末に弁護士事務所がまとめた報告書では「効率性やコスト削減に力点を置くあまり、検査員を十分に配置せず技術員も減らした」とし、「日産の工場は2000年代以降、不適切な検査が常態化していた」とした。最終報告書は「切り捨ててはいけないものまで切り捨てた」と断じていた。

 2018年の株主総会では、無資格検査問題でゴーンの公式、非公式いずれの謝罪がないことに対して、彼に真意をただす株主の質問があった。ゴーンは「日産のボスは西川社長だ。ボスの責任を尊重しなければならない。責任逃れではない」とし、決して謝罪しなかった。データ改竄や不正が次々と明らかになった神戸製鋼所、三菱マテリアル、SUBARUはトップが引責辞任した。東レは子会社の社長が辞めている。日産だけが、トップの責任を明確にしなかった。

 日本にほとんどいないゴーンが日産から表面上だけで7億3000万円、三菱自から2億2700万円を得た。2社から9億5700万円を得た計算。「日産からの7億3000万円は、勤務実態からみて、日割り計算で実質的に最高の役員報酬ではないか」(自動車担当のアナリスト)。無資格検査問題で、逮捕前にも逮捕後も絶対に謝罪しなかったゴーンの姿勢に、日本のマーケット軽視を感じたのは筆者だけではあるまい。

 有価証券報告書への過少申告は、「社員のモチベーションが落ちるかもしれないので、合法的に一部は開示しない方法を考えた」と、ゴーンは供述していたという。社員をパーツと見なし、容赦なく切って捨てるゴーンが、社員の気持ちを忖度するとは驚きだ。「日産社内を含む複数の関係者は、こうした理由を疑問視し、『一番大きかったのはフランスの目ではないか』」と指摘する。フランス世論は所得格差に敏感といわれる。関係者は「フランスで約9億円の報酬が強く批判されるような状況で、日産分を約20億円と公表できなかったのでないか」と指摘。ルノーとのバランスを考慮して同水準の約10億円に抑えたとみている」(「朝日新聞」2018年12月4日付朝刊)。

 2008年秋のリーマン・ショックで、自動車業界は100年に1度という大不況に陥った。日産の2009年3月期の最終損益は2337億円の巨額赤字となり、期末配当はゼロに転落した。つづく10年同期は中間、期末とも年間を通じて無配を継続した。グループ全体で2万人のリストラを断行。管理職には5%の賃金カットを実施した。ゴーン神話は、もはや過去のものとなった。

 リーマン・ショックが今回のゴーン逮捕の発端となる。この時期、ゴーンは20億円の役員報酬があったにも関わらず、有価証券報告書には10億円しか計上せず、残り10億円を記載しなかった。役員報酬の過少記載が逮捕容疑になった。新生銀行との私的な金融派生商品(デリバティブ)取引で生じた18億5000万円の損失を含む契約を日産に付け替えた特別背任容疑も、リーマン・ショックのときだ。ゴーンが私的な投資の損失を日産に付け替えたとして逮捕された特別背任事件では、取引先の新生銀行が、ゴーン前会長との取引を「社長案件」として特別扱いしていた。

レバノンの邸宅は9億円で購入、6億円かけて改修

 やりたい放題の「会社の私物化」が次々と報じられた。社長の西川が糾弾した「私的な目的の投資支出」はそれこそ半端ない。ゴーンが各国に豪邸を構えていることが暴露された。格好の絵(映像)になるから各テレビ局がワイドショーで、その高級住宅を現地レポートしまくっていた。ゴーンは、日本では、東京・港区元麻布の高級マンションに居を構える。だが、「自宅」は世界各地にある。ゴーンが少年時代を過した中東レバンの首都ベイルートや出生地のブラジルのリオデジャネイロ、オランダのアムステルダム、フランスのパリに高級住宅がある。ニューヨークにもあるという。

 なかでも、ゴーンのルーツというべきレバノンの3階建ての豪邸は、日産が9億円で購入し、6億円かけて改修されたと伝えられている。かつて地中海貿易での栄えたレバノンの首都、ベイルートは、ゴーンの少年時代までは「中東のパリ」と称され、美しい町だったが、その後、内戦が勃発。いまや、荒廃してしまった。ゴーンの生まれ故郷、ブラジル・リオデジャネイロ。美しいビーチで知られるコパカバーナの海岸沿いに、12階建ての高級マンションが建つ。価格は6億円で6階の全フロアを使っている。

 パリの自宅は、エッフェル塔に隣接する高級住宅街。広さは250平方メートルで、資産価値は5億円という。パリの家まで日産が経費を負担している。パリならルノーから金を出させてもよさそうなものだが、(本書を刊行した時点では)ルノーではこういう脱法的な行為は、ほとんどしていない。日産(イコール日本人)は与しやすしと舐めてかかって、やりたい放題、銭ゲバに走ったのではないのか。

「会社経費の不正支出」では、業務実態のない姉にアドバイザー契約を結ばせ、毎年1100万円、計8000万円余りを支払わせていたほか、家族旅行や私的の飲食の代金も日産に負担させていた。ジェット機やヨットをプライベートで使ったときの費用も含まれていた。リオにあるヨットクラブの会員権も支払わせていた。娘の大学への寄付に日産の資金が使われていたともいう。姉はゴーンが子会社に購入させたリオの豪邸で生活しているそうだ。

スーパーエリートに対する劣等感を金と権力で埋め合わせた?

(ルノーにおいて)ゴーンは解任ではなく、辞任だ。ゴーンの後任であるルノーの会長兼CEOにはミシュランCEOのジャンドミニク・スナールが就いた。スナールが卒業したHEC経営大学院は、フランスで200校以上ある高等教育機関「グランゼコール」の中でも名門。前の仏大統領、オランドの出身校である。難易度の高い一部のエリート校の出身者が政治、財界、官僚のトップをほぼ独占している。

 ゴーンはエンジニア系の最高峰とされるエコール・ポリテニークとパリ国立高等鉱業学校という2つのグランゼコールを卒業している。スナールとゴーンが決定的に違うのはゴーンはフランス人であると同時にレバノンとブラジルにルーツを持つ点。「野蛮で育ちは悪いが仕事はできる」。これがゴーンのフランスでの評価だ。カルロス・ゴーンはフランスでエリートだったが、スナールのような超エリートではない。彼の心の闇を埋めたのが、金と権力だったのではないか、との仮説が成り立つ。

 仏フィガロ紙(電子版)によると、ゴーンは16年10月、ベルサイユ宮殿内にある大トリアノン宮殿で、再婚相手の妻キャロルと披露宴を開いた。ルノーは16年6月、芸術文化の支援を目的にベルサイユ宮殿とスポンサー契約を結んだ。契約にはルノーが宮殿の修復費を負担する代わりに、ゴーン被告が5万ユーロ相当とされる披露宴のサービスを受けられる取り決めが盛り込まれていた。契約に使う費用はゴーン被告自身が判断できる会計から支払われたとされる。社内調査には限界があるため、検察当局へ同日、通報した、と仏メディアは伝えた。

 仏紙レゼコーは19年2月8日、2014年のゴーン自身の60歳の誕生日に、日産とルノーの予算計60万ユーロ(約7500万円)を使って祝った疑いがある、と報じた。14年3月9日、ベルサイユ宮殿で200人が参加する大規模な晩餐会を開いた。公には日産とルノーの自動車連合結成15年を祝う会だったが、レバノンの名士数10人やブラジル、フランスの実業家、政治家など友人が多数出席した。日産からの出席者は数人だった。

 この日は自動車連合ができた日ではなく、ゴーンの誕生日だった。提携15周年は3月27日だった。有名なシェフ、アラン・デュカスが腕を振るい、庭園で花火が打ち上げられた誕生会の費用は最低でも60万ユーロとされ、ルノー・日産BVが負担している。庶民感覚から、かけ離れた出費であり、ルノーと日産は適切な出費だったが調べる可能性があると、レゼコーは伝えた。

(文=有森隆/ジャーナリスト)

 

今夜放送、堺雅人が主演じゃない『半沢直樹』スピンオフの“意味と重要度”

 2013年に放送され、最終回が平成のドラマで最高視聴率となる42.2%を叩き出すなど、社会現象となった『半沢直樹』(TBS系)。ついに4月スタートの続編を発表したTBSは「2020年は半沢直樹イヤー」というキャッチコピーを掲げ、新年早々にその第1弾を仕掛ける。

 1月3日23時15分から放送されるのは、『半沢直樹2 エピソードゼロ 狙われた半沢直樹のパスワード』。4月に放送される続編の前日譚となるストーリーだけに、前作を見た人ならチェックしておきたいところだ。

 主演は半沢直樹を演じた堺雅人ではなく、『なつぞら』(NHK)での好演が記憶に新しい吉沢亮。横浜流星と並んで2019年のブレイク俳優となり、さらには2021年の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)の主演が決まるなど、「今もっとも注目を集める俳優」と言っていいだろう。

 いまだベールに包まれた『エピソードゼロ』は、どんな物語で、どんな見どころが期待できるのか。

前作を踏襲したスカッと痛快な物語

 物語の舞台は、東京中央銀行の子会社・東京セントラル証券と、新興IT企業のスパイラル。東京セントラル証券は、『半沢直樹』の最終回で「半沢が頭取から命じられた出向先」と言えばわかるだろうか。『エピソードゼロ』は、半沢が東京セントラル証券に赴任した後に起きた事件を描くという。

 スパイラルは、東京セントラル証券が創業以来使用してきた証券トレーディングシステムをリニューアルする際のコンペに参加。社運を賭けた一大プロジェクトのリーダーを任されたプログラマー・高坂圭(吉沢亮)は、思わぬ陰謀と対峙しながらコンペの勝利を追い求めていく――。

『エピソードゼロ』は原作者の池井戸潤が「企画協力」という形で参加したオリジナルストーリーだが、「狙われた半沢直樹のパスワード」という不穏なタイトルが暗示するように、やはりベースとなるのは勧善懲悪の物語。「悪に戦いを挑み、絶体絶命の状況に追い込まれながらも不正を暴き、逆転勝利を収める」という前作を踏襲した展開が予想されている。

 果たして、どんな「倍返し」が見られるのか。スタッフもキャストも「『半沢直樹』の世界観は変わらない」「『エピソードゼロ』も痛快な物語」とコメントしているだけに、期待していいだろう。

 2013年の『半沢直樹』放送後、その大ヒットを受けて「正義が悪を成敗する」という勧善懲悪の物語がドラマ業界を席巻した。また、その流れを受けてバラエティでも『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)が誕生し、現在も続いている。当時から6年が過ぎたが、「悪を完膚なきまでに叩き潰す」というコンセプトは、事件、不祥事、失言、不倫などのニュースに厳罰を求める人が多い現在のほうが、むしろ視聴者感情に合っているのかもしれない。

 そのほか、高坂の知られざる過去や半沢のかかわり方も気になるが、スカッと痛快なクライマックスは確実視されているだけに、新年から「今年もがんばろう」という気持ちにさせられるのではないか。

「半沢イヤー」に懸けるTBSの意気込み

 2013年の前作では、伊與田英徳プロデューサーが今や引っ張りだこの吉田鋼太郎、滝藤賢一、手塚とおるを起用したほか、片岡愛之助、石丸幹二、笑福亭鶴瓶、壇蜜など、各界の人気者をキャスティングして視聴者を楽しませていた。

 一方、『エピソードゼロ』の吉沢以外のキャストに目を向けると、東京セントラル証券では、半沢に憧れる新人社員・浜村瞳に今田美桜、リニューアル担当者・城崎勝也に緒形直人。スパイラルでは、社長・瀬名洋介に尾上松也、高坂の上司・加納一成に井上芳雄、開発部のリーダー・若本健人に吉沢悠。加えて、高坂と過去の因縁がある謎の人物・黒木亮介に北村匠海が起用されている。

 スピンオフとは思えない豪華さであるとともに、ミュージカルの井上、歌舞伎の尾上、ダンスロックバンド・DISH//のボーカルも務める北村、さらに元劇団四季の栗原英雄、タクティカル・アーツ・ディレクターとしても活動する磯崎義知などの多彩な顔ぶれは「さすが」というほかない。

 スタッフクレジットに目を移すと、「企画協力 池井戸潤」に次ぐ2番目に「監修 福澤克雄」と書かれている。福澤は、まくしたてるようなセリフ回しや顔面アップを多用した迫力あるカメラワークなど、『半沢直樹』の世界観をつくったチーフ監督。今作の演出は松木彩が務めるが、福澤が目を光らせている限り、その世界観にブレはないだろう。

「正月早々の『エピソードゼロ』放送」という奇策に驚かされたが、番組ホームページを見ると、年末の段階から早くも、LINEスタンプ、紅白饅頭、幸運お守り風マスコット、ポチ袋、名刺ふせん、アクリルキーホルダー、インクパッドなどの番組グッズが販売されていた。

「半沢直樹イヤー」に懸けるTBSの意気込みは本物。『エピソードゼロ』は7年間のブランクを埋めるべく、平成の前作と令和の続編をつなぐ重要な作品となりそうだ。来たる4月のフィーバーを踏まえると、見ておいて損はないだろう。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

夫婦は産後から15年に及ぶ長いセックスレスをどう解消したか

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

向き合います。更年期世代の生と性

 夫婦は産後から15年に及ぶ長いセックスレスをどう解消したか

 次女を出産後、夫と15年近くセックスレスだった舞子さん(49歳、仮名)。セックスレスが原因で夫と定期的に大きな喧嘩を繰り返すようになり、「セックスしてもOK」のサインだと誤解されないためにちょっとしたボディタッチでさえ避け、ついには目を合わすこともできなくなってしまう。

 「自分でもこのままじゃだめだとはわかっていた」――セックスレスだった15年は舞子さんにとって悩み苦しんだ辛い日々だったという。けれど、あることをきっかけに夫婦はセックスについて真剣に話し合い、再び肉体関係を持つことができるようになった。その過程をうかがっていく。

パチンコ新台1月の「大本命」!? リーディングカンパニー「本気のミドル」が降臨!!【新台分析―パチンコ編―】

 近年のパチンコ分野を大いに盛り上げているSANKYO。その勢いは2020年も衰えそうにない。圧倒的人気を誇った『シンフォギア』新作が検定を通過するなど、早くもファンからは熱い視線が注がれている。

 スタートとなる1月から話題作を投入予定。業界のリーディングカンパニーが、「本気のミドル」と宣言する新台が6日からの週に降臨だ。

『フィーバー バイオハザード リベレーションズ2』

※1月6日導入予定

■大当り確率:1/319.7(1/128.8)

■電サポ回数:100回 or 100回+a

■賞球数:3 & 1 & 5 & 15

■ラウンド:10R or 8R or 6R or 5R or 4R (10C)

■出玉:1500発 or 1200発 or 900発 or 750発 or 600発

■RUSH継続率:約80%

〇〇〇

 大当たり確率1/319.7の転落抽選タイプのV確ループ機。確変突入率は約64.2%(特図1確変突入率51%、時短引き戻し率約26.9%の合算値)というスペックで登場する。転落確率は1/449だ。

 確変のトータル継続率は約80%。右打ち中は80%で「10R確変(約1500発)」が狙える。新規則ミドル機最高峰の出玉性能を実現した。

「SPECIAL HAZARD RUSH」は、前半・中盤・後半と3段階でゲーム性が変化する仕様。1~40回転までは即当たりメイン、その後100回までは多様なリーチ演出が重要となってくる。101回転目以降はバトル演出が、最高のスリルを与えてくれそうだ。

「超高速最高RUSH」と紹介しているように爽快な出玉スピードも魅力。短時間勝負に最適な仕様は好評を得そうである。画面全体が回転する迫力ある役物や、緊迫した世界観を見事に再現した演出も見逃せない。「本気のミドル」との言葉にも納得できる仕上がりだ。

嵐「解散まで1年」が自然か……大野智の限界、松本潤と二宮和也の関係、20年もいればウンザリ当然?

 

 2020年末の活動休止を発表し、すでに「その日」まで1年を切ったアイドルグループ・

 すでにNetflixで活動休止までの密着ドキュメンタリーも配信が開始されており、夏には東京五輪など、重要な仕事も目白押しの状況。いよいよ「活動休止ムード」「閉店セールムード」一色という感じだが……。

 もはや「ただの活動休止」「そのうち復活」と思っている人は、極めて少数派かもしれない。

「Netflixの内容でも、活動休止の大野智さんが『(辛かったのは)3年前とかいってるけど、10年以上前から』と語ったり、他メンバーが『燃え尽き症候群』を心配したりと、とても『一時的な活動休止』とは思えない内容になっています。

 昨年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)でも、相葉雅紀さん以外は休止後の復活に消極的な姿勢を崩しませんでしたね。

 また、二宮和也さんが休止を待たずに結婚したことで、松本潤さんや櫻井翔さんが激怒、とりわけ松本さんは足並みを揃えなかったことに怒りを感じていたようで、口をきく機会もないという話さえあります。

 まあ、20年も同じメンバーで仕事をしていれば、ウンザリしても不思議ではないですからね。小さなこと、些細なことが積み重なり、メンバーの結婚という大きな出来事があって……というのも、よくある話。解散しても、不自然ではないと思いますよ」(記者)

 今どき、何十年も同じメンバーと仲良くしている方が不自然な部分もある。

 嵐は本当の活動休止なのか、それとも“解体”なのだろうか。1年もの間、ファンはもんもんとすることになるだろう。

ゴーン国外逃亡を許した東京地裁と弘中弁護士へ批判強まる…日本司法の恥を世界に晒す

「なめくさって」

 頭にまず浮かんだのは、この言葉だ――。

 元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告が国外に逃亡した。仏公共放送には、ゴーン夫妻や友人たちがワインを飲んで談笑する写真が、関係者から提供された。ロイター通信は<(逃亡)計画は3カ月にわたって練られた>との関係者の話を報じた。一方、米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、<逃亡計画は数週間前から妻キャロルさんの主導で進められた><先週末(19年12月28日まで)に計画実行チームが日本に集結した>とする関係者の証言を伝えている。

 中東メディアのインデペンデント・アラピーヤ(電子版)は<「軍事関連会社」が実行し、「2000万ドル(約22億円)以上の費用がかかった」>としているが、もしこの通りだとすれば、没収された保釈金15億円と脱出費用22億円、合計37億円以上が大脱走劇に費やされたことになる。英紙ガーディアンは匿名のレバノン有力者の話として<(レバノンの)当局者は政界指導者からゴーン被告の入国手続きを無視するよう指示されていた>と伝えている。

 関西国際空港をプライベートジェットで出発、12時間後にトルコ・イスタンブールに到着。別のプライベートジェットに乗り換えてレバノンにたどり着いている。2機の持ち主はトルコの実業家という情報がある。レバノンに入国する際にはフランスのパスポートを所持していたことが判明している。ゴーン被告はフランスから2冊のパスポートの発行を受けていた。このうちの1冊を昨年5月以降、東京地裁の許可を得て、中身が見える透明のケースに入れ、自由に使えないようダイヤル式の鍵を付け、本人が持っていた。鍵の番号はゴーン被告に知らされていなかったというが、これが使われたようだ。地検の関係者は「地裁の“特別待遇”が事件を誘発した」と怒りを隠さない。

 ゴーン被告の代理人を務める弘中淳一郎弁護士は昨年3月、最初の保釈決定にあたり、「知恵を絞って逃亡や証拠隠滅があり得ないシステムを提示した」と胸を張ったが、当初から「いくつもの抜け穴があった」(法曹関係者)ことになる。抜け穴を見事に衝かれ、金にあかせた逃亡計画の結果、大穴があき、日本は大恥をかいた。

 逃亡者・ゴーンは日本の司法制度に、後ろ足で砂をかけて、ベイルートへと去った。東京地検特捜部によって、国内のゴーン逃亡の協力者の割り出しが始まった。詳細は書けないが、海外のマスコミ関係者の関与が疑われているという。

疑われるレバノン政府の関与

 レバノン政府が何度「関与していない」と表明しても、同政府が逃亡劇に関与した疑いは濃厚である。アウン大統領はゴーン被告に「レバノン市民としての保護」を約束し、昨年12月30日にゴーン被告が帰国を果たした直後、本人と面会したと報じられている。「あなたはこの国にとって宝だ」とアウン大統領が称賛した、との報道もある。

 英紙インデペンデントのアラビア語版は1月1日、レバノン政府関係筋の話として、ゴーン被告の脱出計画について<レバノンの治安、政治関係者が少なくとも数週間前には把握していた>と報じた、と時事通信が伝えた。

 地元テレビ局によると、ゴーン被告がベイルートの空港に到着した際、被告に近い友人らが出迎えた。この後、被告は大統領と非公式に面会した。レバノン政府はゴーン被告の日本脱出への関与は公式に否定している。大統領府の高官は1月2日、AFP通信に対し、「ゴー氏は大統領府に来ていないし、大統領に会っていない」と改めて強調した。

「ゴーンはいつかベイルートへ逃げると思っていた」

 昨年4月25日、東京地裁の島田一・裁判官が証拠隠滅の恐れを認めながらも、「弁護士らの指導監督が徹底している」などとして保釈を許可した。この時点で検察関係者は「ゴーンはベイルートへ逃亡する」と予言していた。予言通りになったわけだ。

 刑事弁護に精通する弘中弁護士や高野隆弁護士らへの信頼が東京地裁にはあったとされるが、「日本の刑事司法の恥を世界にさらした裁判所と弁護人の責任は重い」との指摘が検察だけでなく、法曹関係者からも出ている。

 ゴーン被告は日本の司法制度を信用していなかった。「潔白を証明する」と常々言っていたが、その場所は日本ではなくレバノンだったということだ。米ウォール・ストリート・ジャーナルは、ゴーン被告の次のような声明を伝えている。<友好的な司法環境が期待できるレバノンで裁判を受けるつもりだ>。捜査の過程でゴーン被告の妻、キャロルさんが事件関係者と接触していたことが発覚した。

 キャロルさんは、地検が押収したパスポートとは別のパスポートを使って日本を無断出国している。この時はフランス大使館員が空港までキャロルさんに付き添った、という情報がある。キャロルさんは自分がやって成功したことを、もっと大がかりに夫の逃亡劇で再現したのではないのか、という見方もある。

 日本政府の強い要請でトルコの警察当局は1月2日、逃亡に関与したとされる7人を拘束した。ロイター通信によると、<4人が操縦士、2人は空港の地上職員、1人は貨物担当者>だという。レバノン当局は国際刑事警察機構(ICPO)からゴーン被告の身柄拘束を求める「国際逮捕手配書」を受け取ったことを明らかにした。レバノンと日本との間には犯罪人の引き渡し条約はない。レバノン政府は日本の要請があっても引き渡しに応じないとの意向を表明している。レバノンにいる限り、ゴーン被告は完全に保護されていることになる。フランス政府は「(ゴーン被告が)渡仏しても日本に引き渡さない」ことを明らかにしている。

 あとはレバノン国内の若者の「金持ちをやっつけろ」と叫ぶ反政府デモの広がりに期待するしかないのかもしれない。「中東のパリ」と謳われたベイルートの町並みは建物の老朽化が目立ち、レバノンの経済成長率はゼロに近い。「ゴーン被告はこの国を腐らせたエリート層の仲間という見方ができる」との厳しい言葉も飛び交っている。地元レバノンでもゴーン被告の評価は割れている。

 逃亡者・ゴーンは逃げ切ったのだろうか。

(文=有森隆/ジャーナリスト)