合アレンの悲恋メロドラマ 「クライング フリー セックス」などでの怪演で知られる女優・合アレン。初の監督作となる本作では、何とメロドラマのヒロインという従来のイメージを打ち破る役柄に挑み、新境地を開いている。 合アレンが […]
投稿 映画レビュー「RIVER」 は 映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。
合アレンの悲恋メロドラマ 「クライング フリー セックス」などでの怪演で知られる女優・合アレン。初の監督作となる本作では、何とメロドラマのヒロインという従来のイメージを打ち破る役柄に挑み、新境地を開いている。 合アレンが […]
投稿 映画レビュー「RIVER」 は 映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。
多くのホールが営業を再開し、好反響を得ている各メーカーの新機種。『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』や『P 10カウントチャージ 絶狼』の活躍が目立っている印象だが、他にもファン心をくすぐる機種が存在する。
そこで今回は、営業再開のホールを盛り上げてくれそうなパチンコ新機種をピックアップ。新機能「遊タイム」搭載マシンや、高い一撃性を有した機種など魅力的なラインナップだ。
大当り確率1/26.99の確変ループタイプで「34回のリミット機」。確変突入率は100%で、大当り出玉の振り分けは75%が約120発(2R)、25%が約300発(5R)となる。
平均でも「5610発」が見込め、最大で「1万200発」の獲得が可能。終了後の保留4回転で再び大当りを引けば「さらに34連チャン」という高い一撃性を実現した。
大当り確率は1/228.34のライトミドルタイプで、初当り後は98%が4R通常となり時短100回が付与される。そこで大当りを引き戻せれば「戦国創世RUSH」へ突入する。RUSH突入時の期待値は「8000発オーバー」と、他のライトミドルを圧倒する出玉性能は魅力だ。
『フィーバー花月』シリーズ最新作が「遊タイム」を有した仕様で登場。大当り確率1/199.8のライトミドルスペックで、大当り終了後は例外なくST100回の確変へと突入する。
最大の目玉である「遊タイム」へは通常遊技「500回転」消化で突入。規定回数が近付くとカウントダウンが発生し、カウントがゼロになるとチャンスタイムと銘打たれた「759回転」のロング時短がスタートする。大ハマリ台は絶好の狙い目となりそうだ。
V確変2回ループ+時短というスペックが好評だった『P13日の金曜日』の甘デジタイプ。確変「ツインバトルモード」に突入すれば2回のバトルが発生し、ジェイソンに勝利すれば2回ループが継続する。
甘デジながらV確2回ループで、20回の時短が付くという仕様。「ツインバトルモード」の実質継続率は約83%で、出玉は「全て8R(400発)」とまとまった出玉にも期待できる仕様だ。
大当り確率は1/319.6のミドルスペック。ラウンドの振り分けは10R(約1460発)、4R(約580発)、2R(約290発)だ。STは74回転で継続率は約78%。ST終了後に「884回転の時短へ突入する」可能性を有した魅力的な仕上がりだ。
注目の「遊タイム」へは低確時のハマリ「885回転」で突入する。その後は「1214回転」の時短がスタートするという「救済措置」と呼ぶに相応しい仕様。ST74回転後に突入した「884回転の時短」を完走してしまっても、遊タイムへの突入が期待できる点もポイントだ。
昨年デビューした初年度産駒の中で、キズナ産駒の勝ち上がりが多く“ポスト・ディープインパクト”の声も出たほど。今週から2歳馬の新馬戦がスタートするが、どんな初年度産駒の活躍があるのか楽しみだ。
そんな新種牡馬の中で、大いに注目される一頭が2015年に年度代表馬になったモーリスだろう。
現役時代のモーリスは、18戦してG1・6勝。途中から堀厩舎に転厩したことが大きく、転厩後の成績が11戦9勝2着2回。連対率100%という活躍であった。
モーリスの出世レースと言えば、2015年の安田記念(G1)。突然現れた新星が、いきなりマイルG1に出てきて1番人気に支持された。どのようにして安田記念を戦ったのか……いま一度、レースを振り返ってみたい。
3歳の6月から休養していたモーリスは、明け4歳を迎えて復帰すると、アッという間に3連勝してダービー卿CT(G3)を勝ち、そのまま安田記念へと向かった。
その勢いを買われたモーリスは、G1初挑戦にもかかわらず1番人気に。スプリント、マイルで活躍したロードカナロアが引退してから2年、ファンは新しいスターを欲していたのかもしれない。
17頭立ての3枠6番に入ったモーリスは、スタートするといつもの癖で出遅れてしまう。だが、これまでは出遅れると置いていかれたが、この日はすぐに行き脚を付けて先団に取り付いていった。
今春、産駒のラウダシオンがNHKマイルC(G1)を勝ったリアルインパクトがハナを切り、番手で内はモーリスと同じく新種牡馬としてデビューするミッキーアイル、外はケイアイエレガント、レッドアリオンが追走する。すると、その後ろを走っていたモーリスが少し掛かり気味になる。
これまでなら、直線に向くまで鞍上の川田将雅騎手が手綱を引っ張るシーンがあったのだが、今回は3コーナー手前でスッと折り合ってみせた。
前半600m34秒3という緩い流れに、モーリスは外目を通り3番手まで押し上げていく。
4コーナーから直線を迎えると、リアルインパクトを交わして先頭に立つケイアイエレガントを前に見ながら、馬なりで詰め寄るモーリス。そのすぐ後ろにいた馬たちは、どの馬もなかなか抜け出して来ない。
モーリスは、残り200mの手前からケイアイエレガントをスッと交わして先頭に立つと、川田騎手のゴーザインが出てスイッチが入り、他馬を置き去りにして行った。
最後、追い込んできたヴァンセンヌに迫られるも振り切って、1分32秒0という好時計で、初G1を勝利で飾ったのだ。
その後に堀調教師から、モーリスに関するエピソードが語られている。
かつてのモーリスは、幼い頃から鍛えられた反動からか、背腰が痛み力を出せない状態だったという。だが、堀厩舎に転厩した後、スタッフの努力もあって克服し、一気に4連勝してG1の頂点に立った苦労馬だったのだ。
あれから5年。モーリスは引退して種牡馬となり、今夏には初年度産駒がデビューする。今週7日は安田記念が行われるが、同時に2歳新馬戦が始まる。堀厩舎は、モーリスの仔を出走させる予定だ。
競馬という“連続ドラマ”は、今後もどんなストーリーを見せてくれるのか、楽しみである。
兵庫県宝塚市の民家で6月4日、祖母、母、弟をボーガン(洋弓銃)で撃って殺害したとして、23歳の野津英滉容疑者が現行犯逮捕された。野津容疑者は、伯母も同じ方法で襲撃して負傷させており、「伯母を電話で呼び出した」という趣旨の供述をしている。また、「家族を殺すつもりだった」と容疑を認めているので、衝動的犯行とは考えにくく、明確な殺意を持って犯行に及んだ家族大量殺人の可能性が高い。
大量殺人を、アメリカの犯罪心理学者レヴィンとフォックスは、その動機から次の4つに分類している。
1)復讐
2)愛情
3)利欲
4)テロ
1)復讐のために遂行されるのが、秋葉原事件をはじめとする無差別大量殺人である。強い
欲求不満を抱き、自分の人生がうまくいかないのは社会のせいだと思い込んで、仕返しするために「誰でもよかった」と凶行に走る。あるいは、3)利欲のために、放火したり銃を乱射したりすることもある。4)テロのための大量殺人は、欧米で社会問題になっている。
一方、家族大量殺人は、1)復讐だけでなく、2)愛情もからんでいることが少なくない。客観的に見れば身勝手きわまりないのだが、家族大量殺人の犯人自身は「家族のため」と思い込んでいることが多い。典型的なのは、夫でもあり父でもある“一家の主”が、家族の行く末を思って落胆した結果、自分の命を絶つだけでなく、家族全員を不幸や苦悩から救うつもりで殺害するケースである。
たとえば、2005年2月に岐阜県中津川市で発生した一家6人殺傷事件。この事件では、老人保健施設の事務長だった当時57歳の男が、母、長男、長女と2人の孫の計5人を殺害し、娘婿の腹を刺したうえ、自身も首に包丁を突き刺して自殺を図った。なお、事件当時妻は旅行中だった。
事件の背景には、数年前から同居するようになった母との深刻な確執があったようで、この男は当初母を殺害し、自分も自殺しようと考えたという。しかし、その場合残された家族が「殺人犯の家族」として地域社会から白い目で見られ、苦しみながら生きていくことを不憫に思い、道連れにしようとしたのだ。
この男は犯行後自殺を図ったが、家族大量殺人の犯人に抑うつ傾向や自殺への傾斜が認められることは珍しくない。たとえば、当連載でも取り上げた宮崎県高千穂町で発生した6人斬殺事件。2018年11月、当時42歳の男が両親、妻、長男、長女、さらに知人の男性の計6人を斬殺し、その後飛び降り自殺したのだ。この事件は典型的な「拡大自殺」と考えられる。
このように、家族大量殺人は、「家族のため」と思い込んだ“一家の主”によって遂行されることが多い。その場合、当然犯人は中年以降の男である。それに比べると野津容疑者はかなり若く、典型的な家族大量殺人とは少々異なるという印象を私は抱いている。
もちろん、より若い世代が家族大量殺人を犯すこともある。たとえば、2010年5月に愛知県豊川市で発生した一家5人殺傷事件。この事件では、14年間引きこもっていた当時31歳の長男が包丁で家族を次々と襲い、父と姪を刺殺し、母と三男、さらに三男の内縁の妻に重傷を負わせた。
惨劇の引き金となったのは、家族が前日にインターネットの接続契約を長男に無断で解約したことだという。長男は、中学を卒業して菓子製造工場に就職したが、約1年でやめてからずっと引きこもっており、親名義のクレジットカードを使い、ネットショッピングで浪費したため、借金が350万円以上に膨れ上がっていたようだ。
この事件では、インターネットの接続契約を無断で解約されたことに“恨み”を抱いた長男が犯行に及んだ。もっとも、その“恨み”が客観的に見て正当だったのかという疑問は残る。
精神科医としての長年の臨床経験から申し上げると、犯行の動機として犯人が挙げる“恨み”が妄想にもとづいていることがときどきある。とくに被害妄想を抱いていると、自分がひどい仕打ちを受けたと思い込み、それを思い出しては憤慨するので、ずっと“恨み”を持ち続ける。また、周囲の人を「悪意を持って自分を迫害する対象」としてとらえる傾向が強くなり、危険が差し迫っているという不合理な恐怖から、「やられる前にやる」という論理で自らの先制攻撃を正当化する。
妄想が出現しやすい精神疾患として、統合失調症や妄想性障害が挙げられる。とくに統合失調症の好発期は10代~20代であり、動機が理解しがたい「動機なき殺人」が発病初期に起こりやすいという報告もあるので、その可能性も視野に入れて精神鑑定を実施すべきだろう。
家族大量殺人では、一方に憎しみと復讐、他方に愛と献身という相反する要因が認められることが多い。これを精神分析では「アンビヴァレンス(ambivalence)」と呼び、「両価性」と訳される。
この「アンビヴァレンス」は、とくに母殺しにしばしば認められる。一方では、母を愛し依存しながらも、依存対象である母に敵意を抱く「敵対的依存」の関係になることも少なくない。
そういう関係からの解放を求めて、母殺しを犯すこともある。そのため、アメリカの精神科医ウェルサムは、母殺しの心理を「母への過度の愛着が母に対する激しい敵意へと直接変形される」と説明し、「オレステス・コンプレックス」と名づけた。オレステスは、ギリシャ神話に登場する母を殺した息子の名である。
野津容疑者も、母殺しを犯した。それだけでなく、母が離婚していたため、その代理を務めたこともあるかもしれない祖母も殺害し、伯母も襲った。「お母さんの子育ての責任感が強かったのか、しつけは厳しかった」という周囲の証言もある。したがって、母への愛と憎しみの「アンビヴァレンス」が動機を解明する鍵になるのではないだろうか。
(文=片田珠美/精神科医)
参考文献
片田珠美『オレステス・コンプレックス―青年の心の闇へ』NHK出版 2001年
片田珠美『攻撃と殺人の精神分析』トランスビュー 2005年
片田珠美『拡大自殺―大量殺人・自爆テロ・無理心中』角川選書 2017年
Levin, J., Fox, J. A. : A Psycho-Social Analysis of Mass Murder. In O’Reilly-Fleming ed. : Serial & Mass Murder – Theory, Research and Policy. Canadian Scholars’Press. 1996
STU48公式サイトより
STU48のメンバー榊美優が、周囲の人間に<痩せろ>と言われたことから無理なダイエットを強行し、その結果、過食嘔吐を繰り返すようになってしまったと告白した。
6月4日、榊美優はTwitterで経緯をこのように綴っている。
<もう、ガチでほんまのこと言うわ…
STUを辞めてから話すって手もあったけど…
私、STU加入時、平均体重42kgでした。
1年目、痩せろと言われて、加入後1年目の夏前から36kgまで落としました。
とにかく、ほぼ何も食べませんでした>
<学校も仕事の移動も忙しく、休む暇の無かった時期に、1日に食べる量はお茶碗半分にも無いくらいの量でした。
お母さんからも絶対あとからおかしくなるから止めなさい、と言われたけど、やめませんでした。
今思えば、異常でした。
この間違ったダイエットが間違いなく私の心と身体を狂わせた原因です>
かつて、NHKの連続テレビ小説(以下、朝ドラ)は「若手女優の登竜門」と言われていた。しかし、ここ数年は、すでに実力と知名度を兼ね備えている女優(俳優)が主人公に起用されていて、2018年度後期作品『まんぷく』から6作連続で、オーディションではなくキャスティングにより決定している。
それに伴い、2013年度前期作品『あまちゃん』で能年玲奈が大ブレイクしたようなスター発掘要素はなくなりつつあるように思える。その代わり、脇役が注目される機会が増え、そこで視聴者に鮮烈な印象を残した女優(俳優)がブレイクするという流れが生まれている。2021年度前期作品『おかえりモネ』のヒロインを務める清原果耶も、2019年度前期作品『なつぞら』でヒロインの妹役を演じて注目を集めていた。
現在、好評放送中の『エール』でも、SNSで話題に上るのは脇役たちであることが多い。早稲田大学応援部団長の田中隆(三浦貴大)、新聞社の社長令嬢である堂林仁美(春花)など、まだ世間一般に浸透していないニューフェイスの話題で盛り上がっている印象がある。
そこで今回は、朝ドラに脇役で出演した後にブレイクした女優・俳優たちを紹介したい。
まずは、前作の『スカーレット』でヒロインの夫・十代田八郎を務めた松下洸平だ。八郎の誠実でまっすぐな好青年っぷりに魅了される女性が続出して、ツイッターでは「#八郎沼」というハッシュタグが生まれた。『スカーレット』放送後は、一時中断していたシンガーソングライターの活動も再開。今後のバラエティ豊かな活躍が期待されている。
2015年度後期作品『あさが来た』でディーン・フジオカが演じた五代友厚も、多くの女性を虜にした名脇役だ。端正なルックスとバツグンのスタイル、紳士的な人柄で「五代様」と呼ばれ、ドラマ内で五代が亡くなると「五代ロス」が続出した。
2014年度前期作品『花子とアン』で、ヒロインの妹の安東もも役を務めた土屋太鳳。北海道へ嫁いだ後にすぐに夫が亡くなり、冷遇された末に東京に逃げてくるという不遇な役柄を演じて一躍有名に。また、『花子とアン』放送中に2015年度前期作品『まれ』のヒロインに選ばれたことも大きな話題となった。
近年で類まれな大人気作となった『あまちゃん』では、まだヒロインのオーディションが行われていた。そのため、ヒロインの天野アキ役をつかんだ能年玲奈はシンデレラガールとなり、日本中の注目の的となった。
そんな能年玲奈に負けじと存在感を発揮して人々の記憶に残ったのが、ヒロインの母親・天野春子の若き日を演じた有村架純だ。聖子ちゃんカットが似合う“ザ・アイドル”といったかわいさで注目され、後に2017年度前期作品『ひよっこ』でヒロインの谷田部みね子役に選ばれた。
松岡茉優も、『あまちゃん』に出演して大きく飛躍した女優の1人。ヒロインの天野アキが所属するアイドルグループ(GMT47)のリーダー・入間しおり役を演じた。個性的なメンバーをまとめる若干空回り気味な熱血漢アイドルとして視聴者の目を引き、『あまちゃん』放送終了後には大河ドラマ『真田丸』(NHK)にも出演した。
2012年度前期作品『梅ちゃん先生』で、ヒロインの幼なじみで夫の安岡信郎役を演じた松坂桃李。ヒロインの下村梅子(堀北真希)は同じ医学生に恋をしており、誰もがこのままゴールインするのだと予想していた。しかし、まさかの大どんでん返しが起こり、幼なじみの信郎と結ばれて視聴者を驚かせた。
その後、松坂は2017年度後期作品『わろてんか』でもヒロインの夫役に選ばれている。
2011年度後期作品『カーネーション』はギャラクシー賞大賞をはじめとする数々のドラマ賞を獲得するなど、「朝ドラ史上最高傑作」と言われた話題作だ。注目の的となったのはヒロインの小原糸子を演じた尾野真千子だが、その不倫相手となる周防龍一役の綾野剛にも、多くの女性から熱い視線が送られた。
それまでは、やや癖のある役どころを演じることが多かった綾野剛だが、健気でひたむきな好青年の周防役がフィットして、2013年の『空飛ぶ広報室』(TBS系)ではさわやかな好青年の主人公・空井大祐役を、2015年には『コウノドリ』(同)で心優しい医師・鴻鳥サクラ役などを演じている。
以上、朝ドラに脇役として出演してブレイクした女優・俳優たちを紹介した。きっと、「言われてみれば、朝ドラに出ていたな」と思う人ばかりだっただろう。
果たして、今作からは誰がブレイクするのだろうか? ストーリーや登場人物だけでなく、それを演じている女優・俳優にも注目しながら、今後の『エール』を楽しもう。
(文=安倍川モチ子/フリーライター)
7日、東京競馬場で行われる安田記念(G1)。今年は史上最多となる芝G1・8勝目を狙うアーモンドアイを筆頭にG1馬10頭が集う歴史的な豪華メンバーとなった。
だが、ハイレベルなライバルが多ければ多いほど、マークが薄れるのが「逃げ馬」である。
実際に、過去5年の安田記念でハナに立ってレースの主導権を握った馬は3度も連対している。当たり前だが、道中で先頭に立つ馬は1年に1頭。つまり5頭中3頭が馬券に絡んでいるということだ。前が止まりにくい、この時期の東京コースの“恩恵”に最大限活かせるのは、紛れもなく逃げ馬だろう。
「スタートを決めて、ハナに行きたいね――」
そんな中、今年も「逃げ宣言」が飛び出した。一発を狙うのは昨年の高松宮記念(G1)を制したスプリント王ミスターメロディ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。
もしかしたらG1馬10頭の中で、最も注目されていないかもしれない。しかし、人気がないことは逃げ馬にとってアドバンテージでしかないことは、競馬ファンなら誰もが知るところだろう。
「入った枠もいいですね。6枠10番は、ここ10年で3勝の好枠。今年はこれといった逃げ馬がいませんし、内にいる先行馬の動向を見ながら、すんなりハナに立てれば面白い存在になりそうです。
京王杯スプリングC(G2)で逃げたダノンスマッシュが大外枠に入ったのも、楽に逃げたいミスターメロディにとっては追い風。藤原調教師も『楽に行かせてもらえれば、開ける道はある』と意気込んでいましたよ」(競馬記者)
ミスターメロディにとって、高松宮記念と同じワンターンの左回りはベストの条件。実際に昨秋には、陣営が左回りを求めてダートのJBCスプリント(G1)に出走させたほどのサウスポーだ。
それでも人気薄に留まっている最も大きな要因は、主戦場が1400m以下でマイル実績がほぼないことに尽きるだろう。
「ただ、それこそが逆にミスターメロディにとってはプラス材料になるかも。人気薄の逃げ馬が残る最大の理由は、追走するライバルたちに『どうせ、止まるんでしょ?』と可愛がってもらえることですから。
ただミスターメロディの場合、最後にマイル戦を走ったのは2年前のNHKマイルC(G1)。それも後方15番手にいたケイアイノーテックが1着、12番手のレッドヴェイロンが3着、15番手のプリモシーンが5着する中、2番手から粘り込んで0.2秒差の4着でした。
これだけを見てもミスターメロディは『ただマイルを走ってないだけ』で、能力的にはこなしても不思議ではないですよ」(同)
さらに“天”までミスターメロディに味方するかもしれない。気象庁の週間天気予報によると、週末は雨模様。安田記念が行われる東京では土日とも降水確率60%と、それなりに雨が降りそうだ。
「ミスターメロディ自身は、芝の稍重で阪神C(G2)2着があるだけですが、芝の右回りに限定すれば唯一の好走歴。父スキャットダディの産駒は全体的に雨巧者ですし、ミスターメロディにとって雨は歓迎材料でしょう。
昨年11月以来の休み明けになりますが、もともとドバイに出走するつもりだった馬。追い切りはかなり動いていますし、いきなりの大駆けも期待できるかもしれません」(別の記者)
昨年の高松宮記念以来、勝利から遠ざかっているだけに、この超豪華メンバーでは見劣りしてしまうかもしれないミスターメロディ。しかし、競馬は馬の強さだけでなく、展開や馬場コンディション、天気などで結果が大きく左右する。
「走り慣れたこの条件に替わるのはプラス」
陣営がそう力強く話す通り、左回りのワンターンなら重賞2勝に加え、掲示板(5着以内)を外したことがない安定感。“舐められ過ぎた”スプリント王に激走の気配が漂っている。

WASEDA NEOは、早稲田大が運営する“知の更新とアウトプット、応援し合える仲間づくりのための、未来に向けた前向きな学びのコミュニティ”として2017年にオープン。東京・中央区に日本橋キャンパスを設けている。同所では、各種セミナーやワークショップなどを開催するとともに、交流イベントなど、会員同士の交流の場も提供している。
公式サイト:https://wasedaneo.jp/
今回、WASEDA NEOとウェブ電通報は、コロナ禍でリモートワークが加速する中、“社会人の学びに変化が起きつつある”との認識に立ち、仕事、ひいては人生に、より希望が持てるきっかけとして、両者の「知」を活用してもらいたいと、オンライン講座の開設に至った。
シリーズを通したキーワードは「希望は、学びの先にある」。
早稲田大総長を務めた大隈重信氏が、1909年に行った演説の一節「人間は希望によって生活している。希望そのものは人間の命である」にちなんだ。
キーワードには、“学びたい、という気持ちが芽生えると、人は謙虚になる。他人に対して、やさしくなれる。先人を、心から敬うことができる。その気持ちが、生きていく上での希望に変わっていく”という意味を込めた。
初回の講座は「なぜか面白い企画のヒミツ」(7月22日:午後6時30分~8時)。
講師は、電通のクリエーティブディレクター・武藤新二氏(https://dentsu-ho.com/people/347)が務める。
講座概要(以下、WASEDA NEO講座案内から)
人を引き寄せる企画はどんなプロセスで磨かれるのか?その秘密を学んで、企画力を鍛えよう。
「企画する=企画書を書く」ことって、思っていませんか?どんなに見栄えが良く、分厚い企画書を書いても、それだけでは、人を引き寄せることはできません。面白い企画を構想し実現させるためには、それを何度も何度も磨いて、いつも輝かせ続ける必要があります。あくまでも企画書を書くことはその一端にしか過ぎないのです。このプロセスを実践し続けている電通の現役クリエイティブディレクターが、自ら手がけた事例の裏側を大公開。
・事例1)世界初の「一芸手当」で会社を変える企画
(グッドデザイン賞2019受賞)
・事例2)10年続く広告会社の「ダンス」事業企画
(キッズデザイン賞2014受賞)
・事例3)おじいとおばあの「ロックンロール」で泣ける企画
これらは、どんな思考&アクションから発想したのか?その発想をどのように広げて、企画を仕立てたのか?実現するまで、実現した後に、どう磨き続けたのか?その要所要所で、どう人は引き寄せられたのか?など、ふだんは覗き見できないプロセスを詳しく知り、学ぶことができます。さらに、事例を通して抽出できる「企画の磨き方」のポイントも分かりやすく伝授します。簡単に実践できそうなことから、企画力を鍛えるためにトライできることまで、明日から使えるヒントが満載です。
同講座の参加費は3300円で、開催当日の午後1時まで申し込みを受け付ける。
申し込み先:https://wasedaneo.jp/course/course-detail/2478/
多くのホールが営業を再開。稼働状況は完全に戻っていないようだが、業界にとっては明るい話題と言えるだろう。以前のような日常が、少しでも早く戻ることを願いたいところだ。
そのような状況で話題に取り上げられているのは、スタンバイしている新台に関する情報。特に、パチンコ業界を牽引する大手サミーへの注目は高い印象だ。
人気シリーズ最新作『パチスロ<物語>シリーズセカンドシーズン』や『P真・北斗無双 第2章 頂上決戦』を発表するなど、2020年も抜群の存在感を放っている同社。
そんなヒットメーカーは魅力的な新機種を導入予定だ。中でも両分野で活躍する人気コンテンツ「エウレカ」への反響は大きい。
「現在『P交響詩篇エウレカセブン HIーEVOLUTION ZERO』の製品サイト及びスペシャルムービーが公開中。ライトミドルスペックであることや、『新しいシステム』や『新しいスペック』を採用しているということが確認できます。
やはり新機能『遊タイム』は搭載されている様子。『ライトミドルの覇権を勝ち取る』と宣言しているように、スペックには相当な自信があるのではないでしょうか。仕上がりが非常に楽しみです」(パチンコ記者)
本機のキャッチコピーは「新タナ波ヲ。」。サミー製となって登場するパチンコ「エウレカ」が、どのような評価を得られるかに注目したい。
さらには同社の一大コンテンツへと成長した『北斗無双』が、いよいよパチスロとして登場予定。『パチスロ真・北斗無双』は純増約8枚のATタイプで、高確率で継続する仕様。ユーザーを興奮の渦に巻き込んでくれそうな仕上がりだ。
大ヒット作『ぱちんこCR真・北斗無双』のインパクトや遺伝子を受け継いだ本機。パチスロ『北斗の拳』シリーズに、新たな風を呼び込みそうな気配だ。
『北斗無双』といえば、やはり注目度が高いのは検定を通過した『P真北斗無双3』だろう。その仕上がりに関しては、様々な情報が浮上していたが…。
「6月5日時点で詳細は明らかになっていませんが、『一種二種との情報もあり』『新筐体で登場!?』と囁かれています。そして最近になって『遊タイム搭載の可能性もある』との情報が浮上。『エウレカ』も評判は良いですし、事実であれば期待せざるを得ないですよね。
気になる発売時期に関しては『秋頃には動きがありそう』と予想されています。パチンコ現行機の中で圧倒的な人気を誇る『北斗無双』が、どのような進化を遂げているのか。非常に楽しみですね。続報に注目です」(パチンコ記者)
2016年のデビューから高稼働を見せ続けている初代『北斗無双』。スタンバイしている最新作は、どのような仕上がりとなっているのだろうか。ヒットメーカーの手腕に期待したい。
南海電鉄和歌山市駅前にできた「関西初進出のツタヤ図書館」は、昨年秋の開館予定が何度も延期になっていたが6月5日、ついにグランドオープンした。5月18日に一部オープンしていたものの、1階のカフェエリアや4階のキッズエリアなどは閉められたままだったため、ようやく全館フルアクセスが可能になった。
図書館の運営を担っているのは、TSUTAYAを全国展開しているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。日本で6番目のツタヤ図書館としてデビューを飾ったわけだが、その裏で、これまで隠蔽されていた新事実が次々と暴かれ始めた。
一昨年7月、筆者が同市に請求して開示された新図書館建設までのプロセスがわかる1400枚の会議録は、97%が黒塗りで中身の解読はほぼ不可能だったが先日、ついにその原本数十枚のコピーを入手。そこから、官製談合などの不正を疑わせる記述が何カ所も見つかったのだ。
5月18日付当サイト記事『和歌山・ツタヤ図書館、市が公募前にCCCを内定か…事前に市長と面談、内部資料を独自入手』でも報じたように、和歌山市が図書館の運営者を公募する1年以上前に、CCCが市長にプレゼンをしていたことが記録されていた。
この件について担当部署に問い合わせてみると、「当時の記録が何も残っていないので、詳細はわからない」とのことだった。だが、これから事業者を公募しようという時期に、特定候補だけがフライングして市長にプレゼンしていた事実は、明らかに市がCCCを優遇していたことを示す、動かぬ「証拠」ともいえる。
行政問題に詳しい関係者は、こう指摘する。
「公募前に入札情報を漏洩すると、独占禁止法違反や刑事罰に問える可能性があります」
実は、これは筆者が入手した会議資料原本コピーのほんの一部にすぎない。数十枚にわたる“爆弾資料”には、不正を疑わせる記述がほかにも何カ所も見つかったのだ。
黒塗りなしの会議録原本コピーを見て筆者が真っ先に違和感を覚えたのは、関係者会議の初回となった2014年6月3日の会議録にある、以下の記述だ。
<アール・アイ・エーとは再開発のコーディネーター・景観を意識したトータルデザイン、竹中工務店とはオフィス棟の設計施工を中心に契約する>
この発言者は、南海電鉄。アール・アイ・エー(RIA)が正式に設計業務を落札したのは、2年後の16年8月15日。竹中工務店が再開発エリアの施工者(南海辰村建設と浅川組のJV)に正式に選定されたのは、3年後の17年3月だった。
南海電鉄は「自社のプライベートな部分について契約した」としているが、私設部分を担った事業者が、そのまま巨額の補助金が投入される公的部分の設計・施工を担う事業者として選定されていことに、あらためて驚く。
和歌山市駅前の再開発に関して、県と市に南海電鉄を加えて発足した調整会議は、尾花正啓市長が初当選する2カ月前の14年6月からスタートした。賑わいの象徴だった高島屋の撤退が決まり、寂れつつある駅ビルをどうするかが大きな課題で、耐震改修も含めてさまざまなプランが検討された。そこに、にわかに浮上してきたのが、市民図書館を駅前に移転するプランだった。
スタートしたばかりの時期の会議録からは、南海電鉄が積極的に図書館を誘致することで集客したいという意欲が、ひしひしと伝わってくる。同社の発言の一部を以下に引用する。
「市民図書館を誘致したい。タイミングを逸したくない思いがある。新市長に直接話しをさせていただいて、トップダウンで決断をお願いしたいと思っている」(平成26年6月27日)
「本社の意向として、市民会館と市民図書館の両方あったほうがコミュニティをつくりやすいが、優先順位が高いのは市民図書館」(平成26年6月27日)
一方、和歌山市のほうは、駅前に市民図書館を持ってくると、専用駐車場の収容台数が現状よりも大きく減って不便になることなどから、当初、南海電鉄の提案に難色を示していたが、そのほかの条件が整っていったためか、次第に軟化していくさまが会議録から見てとれる。
財政再建を優先したため、保守系議員から、その在任期間を「失われた12年」とまで揶揄された大橋建一前市長の退任に伴って市長選が行われたのは、この翌々月のこと。県の土整備部長から転身した尾花正啓氏が当選し、ここから大規模な開発プロジェクトが次々と立ち上がっていくのだった。
ある図書館関係者は、この間の経緯をこうみる。
「14年6月3日と27日、7月3日の調整会議では、市民図書館を(再開発エリアに)組み込むかどうかは“新市長の判断”と、市は述べています。一方で、南海電鉄のほうは新市長に直接話してトップダウンで決断してもらおうと、図書館移転を強く求めています。それからすれば、ツタヤ図書館誘致は南海電鉄とRIAによってもたらされたといえるのではないでしょうか」
駅前の再開発について話し合う調整会議が発足して3カ月後の14年9月6日、民間コンサルタントによる新図書館の事例紹介が行われていた。
説明に立ったのは、RIA。同社は、CCCのフラッグシップである代官山蔦屋書店の開発を手掛けるなど、とりわけCCCと関係が深い。そのRIAが語ったのは、多賀城市立図書館の事業計画についてだったのだから、筆者はひどく驚いた。
というのも、この時点では、多賀城市の新図書館は、まだこの世に存在すらしていないからだ。同図書館の完成は2年後の16年1月、開館は同年3月。13年7月に多賀城市がCCCと連携協定を発表した際に決まっていたのは、「東北随一の文化交流拠点づくり企画提案」にすぎず、かろうじてこの3カ月前にCCCが指定管理者に決まったばかりだった。
その事業計画立案と建築設計の実務を担当したRIAが、まだ存在していない図書館を成功事例として紹介していることには、違和感しかない。
またこのとき、13年に新装開館した元祖ツタヤ図書館である佐賀県武雄市の事例も少し紹介しているが、そちらはあくまで既存の建物の改修であって新築ではない。駅前に集客した事例でもないため、和歌山市のケースとは直接関係してこない。
適切とは思えない事例を、同社が南海電鉄サイドのコンサルタントとして和歌山市と和歌山県の関係者に披露していたのだから、すでにこの時点で何か着地点が用意されていたのではないかと考えざるを得ない。
南海電鉄側のコンサルタントとして14年9月以降、調整会議に毎回出席するようになったRIAは同時に、和歌山市からも仕事を依頼されていたことがわかっている。
同社は12年度から15年度まで、市が依頼していた国交省系列の公益社団法人・全国市街地再開発協会の下請けとして、市のまちづくりに関する計画策定に携わっていた。驚いたことに、市がその報告書を基に14年9月に発表した都市計画(『まちなかエリア 公共施設の課題整理と再整備の方向性について』)でも、このときの会議と同じく、まだ存在していない多賀城市の事例が詳しく紹介されていた。
つまりRIAは、利害が一致しないはずの南海電鉄と和歌山市(協会を通して)双方からカネをもらって仕事をしていたわけで、どちらの利益を優先しているのかわからない。
建物完成後に買い取る約束で、和歌山市は新しい市民図書館の建設を随意契約で南海電鉄に委託した。その点で、下の図に示すように和歌山市は発注者、南海電鉄は受注者の立場なのだが、同じ時期に双方に助言行為をしたRIAの行為は、いわゆる「利益相反」にあたるのではないのかとの疑念も湧いてくる。
南海電鉄は、巨額の補助金がもらえて集客ができそうな図書館の駅前移転を望んでいたが、和歌山市民とすれば、移転せずに耐震補強して、図書館の中身を充実させたほうが、利便性もよく、はるかに負担が少なかったかもしれない。それにもかかわらず、税金を使って南海電鉄だけが得をする計画が立てられたわけだ。
この日の会議録の最後には、同社のアドバイスとして、こんな仰天発言も記録されていた。
「CCCと連携するには、市長と社長をグリップさせて始まるイメージで、積み上げていく話ではない」(平成26年9月8日)
「市長と社長をグリップ」とは、いったいどういう意味なのだろうか。また、一般的な行政の手続きとして行われている、市民の声を聞いたり、図書館を管掌する教育委員会に諮ったりといった「積み上げていく話」を全否定しているようにも解釈できる。
ある図書館関係者は、これらの発言について、こう分析する。
「RIAの担当者は、CCCと連携するには、こんな会議で検討する次元の話ではない。市長が直接CCCに申し入れて、手を携えて協同で進めるようにしろと言っているのでしょう」
13年の武雄市がそうだったように、市長とCCCの増田宗昭社長による“トップ会談”だけでツタヤ図書館の誘致を決めてしまえというわけだ。さらに、この図書館関係者は、会議録の末尾にある記述を、こう解釈する。
「『海老名市みたいにコンペ方式も探っていければ。コンペで通ったから、指定管理者については随意契約をしますの方がよいのでは』との発言もあります。これは、表面上は公正を装い、裏では筋書き通りに進めるというやり方をアドバイスしたものだと思われます」
15年にCCCと図書館流通センター(TRC)のJVを、中央図書館の指定管理者にして新装開館した神奈川県海老名市の場合、14年にプロポーザル方式で公募は行ったものの、結果的にこの二者しか応募がなかった。それを念頭に置いた発言であることは明白だ。
現実に、先述の通り、図書館の指定管理者が公募される1年度以上前の16年7月8日、CCCのみが市長プレゼンに訪れていたことが会議録にしっかり記録されていたのだから、これこそ言い逃れのきかない不正な事業者選定の証拠だろう。
この会議が行われた翌々月の11月には、調整会議のメンバー総勢15名が大挙して13年4月にオープンした元祖ツタヤ図書館のある佐賀県武雄市に視察に出掛けていたことが判明している。
前出の図書館関係者は、このときに和歌山市がツタヤ図書館誘致を内定したのではないかと指摘する。
調整会議が始まった翌年の15年5月、和歌山市と南海電鉄は記者会見を開いて「南海和歌山市駅活性化構想」を発表した。
駅ビルを建て替えてホテルや商業施設の入る建物に市民図書館も入居させる、総事業費123億円の一大プロジェクトだった。そのうち64億円が補助金で、図書館の建築費用30億円も含めると、公金は合計94億円にも上るが、事業計画の詳細については、このときにはまだ明らかにされていなかった。
当初、南海電鉄とは「随意契約するほうが安くついて効率的と、和歌山市は主張していた。だが、市の負担だけでも補助金18億円、図書館建設自己負担15億円(国が半額負担)の計33億円は、本当に有利な条件だったのだろうか。しかも、それとは別のランニングコストとして、図書館運営そのものを民間委託したため年間3億円を超える指定管理料がかかってくる。
それだけの費用をかけて和歌山市が水面下で推進しようとしていたのが、武雄市で年間入館者のべ90万人の“賑わい創出”に成功したといわれているツタヤ図書館だった。
だがCCCの図書館運営は、大量の古本購入が問題になったり、巨額の費用がかかるわりに利便性に貢献していない独自分類や、貸出カードに「Tカードを導入するなど、専門家たちの評価は、お世辞にも高いとはいえない。
それどころか、指定管理者としての適性を問われるような不祥事が続出している。昨年2月、CCCは、100%子会社で基幹事業のTSUTAYAが、景品表示法違反を消費者庁から認定されて1億円を超える課徴金を課せられている。
動画配信サービス「TSUTAYA TV」で、2016年4月から2年以上にわたって、全作品を見放題であるかのように宣伝ていたことが違法認定された。このとき、同社が運営する図書館についても「年間何十万人」とした来館者数は、施設全体の来場者数にすぎないのに、あたかも図書館だけの来館者数にようにアピールしているのは、誇大広告ではないのかとの声も出てきたが、進出自治体は、どこもCCCのこうした表示を問題視しなかった。
この市民図書館を移転・新築する計画の発表までに和歌山市は、市民の意見を聞いた形跡は、どこにも見られない。いったい誰のための再開発事業なのか。市民は、「開館してしまった今となっては、プロセスはどうであれ、きれいな図書館ができてよかったと、割り切れるのだろうか。
(文=日向咲嗣/ジャーナリスト)