甘デジでも「高速Vスペック」を実現!?「超アマ!?遊タイム機」も話題のヒットメーカーの気になるウワサ

 全国的に営業が再開されたパチンコ店。平時の稼働を大きく下回っている店舗もあるようだが、自粛を続けていたユーザーからは喜びの声も聞こえる。そのような状況で目立つのは、ようやく遊技することが叶った新機種に対するものだ。

 パチスロ分野では『押忍!サラリーマン番長2』や『パチスロ モンキーターンⅣ』が絶賛稼働中。導入前より注目を集めていた話題作は、上々の反響を得ている印象だ。

 パチンコ分野で抜群の存在感を放っているのは『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』。再販決定との情報も出るなど、大ヒットを果たした初代のような成功を予感させている。

 圧倒的な出玉スピードを実現した『P大工の源さん 超韋駄天』や『P10カウントチャージ絶狼』も好調。両機種ともにパチンコサイト「パチビー」の全国稼働ランキングでランクイン(6/15現在)するなど好評価を得ている印象だ。

 技術上の規格解釈基準の改正により実現可能となった「遊タイム」搭載マシンも負けてはいない。その中でもヒットメーカー藤商事の『Pリング 呪いの七日間2』が高い稼働を見せている。本機に搭載された「斬新なシステム」は、多くのユーザーから支持を得られそうな気配だ。

 今後も続々と登場予定の「遊タイム」搭載マシン。その中で期待の声が特に多いのは絶好調メーカー京楽産業.の『P仮面ライダー轟音』だろう。

 遊タイムへは低確率「950回転」消化で到達し、到達後は「時短1200回」が約束される。その間に大当りを引き当てる確率は驚愕の約98%。しかも、その大当り後は例外なく「STへ突入!?」と魅力的な仕様だ。

 ST継続率は約83%。その8割で1500発の出玉を得られると考えれば、かなりのポテンシャルを秘めているといえるだろう。

「その旧(ふる)い時短で、戦うつもりか!?」と宣言する『P仮面ライダー轟音』。ホールで実戦できる日を楽しみに待ちたいところだが…。

 その後に控えている新機種も「超豪華ラインナップ」だと囁かれている。その中にはパチスロ・パチンコ両分野で高い人気を誇る「あのコンテンツ」も含まれているようだ。

「京楽さんに関する情報は多いですが、昨年から引き続き噂されているのは『乃木坂46』。今のところ目立った動きはありませんが、登場を示唆する声は無くなりません。

最近になって目立つのは超人気コンテンツ『魔法少女まどか☆マギカ』ですね。『奇跡と魔法の高速Vスペック』と銘打たれた前作は、右打ち中の65%が1500発と高い一撃性を搭載。さらに1500発+時短100回+残保留4個のアルティメットRUSHへの振り分けも大幅にパワーアップした点が特徴でした。まずまずの反響を得ていましたよね。

浮上したのは『別スペックがスタンバイ!?』というもの。『甘デジタイプではないか』といった声が浮上しています。遊タイムの搭載を予想する意見も多く、早くも関係者の間では話題ですよ。動向に注目ですね」(パチンコ記者)

「ぱちんこ広告協議会」が開催した「“ファン”が選ぶ パチンコ・パチスロ大賞」のパチンコ部門で2連覇を達成した京楽産業.。覚醒したヒットメーカーは、どのようなサプライズを用意してくれるのだろうか。続報を楽しみに待ちたい。

パチンコ「広告宣伝の可否」を明確に区分。都遊協が組合員ホールに「留意事項」を通知 

 6月12日、東京都は新型コロナウイルスの感染拡大により発令した「東京アラート」を解除。同時に小池都知事が独自に提示した「ロードマップ」も「ステップ3」に進んだ。

 これによりネットカフェや漫画喫茶、ゲームセンターなどと共にパチンコ店の休業要請も解かれた。

 いよいよ全国的にパチンコ・パチスロが解禁された一方、既に営業を再開した都内の一部ホールでは「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」が制定した「パチンコ・パチスロ店営業における新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」が守られていないという問題も浮上した。

 現状、どの地域でも客足が戻ったとは言い難く、感染を不安視する高齢者層、厳しい設定状況を危惧する若者が敬遠しているとの見方が強い。そんな中でのガイドライン無視は、まさしく大問題だ。

 ここからが正念場だというタイミングで足並みが揃わないのは業界全体のイメージを損ないかねない由々しき事態であり、またしてもメディアで様々な意見が飛び交う可能性すらある。

 当サイトでも報じた通り、東京都遊技業協同組合(都遊協)はこの事態を重く受け止め、組合員パチンコホールに「感染拡大予防ガイドラインの遵守」を通知。「間引き営業の徹底」「広告宣伝の自粛」「22時までの時短営業とネオン等の消灯等」の3点を要請したわけだが、6月11日には「ロードマップ3」への移行に先駆けて、改めて留意事項をアナウンスした。

 業界紙「グリーンべると」によると、都遊協は都の情勢を受けて広告宣伝とガイドラインに関して注意喚起。広告宣伝は「告知可能なもの」と「告知が認められないもの」を明確に区分したそうだ。

 具体的に説明すると、前者は「自店の新型コロナウイルス感染予防対策の告知」「開店時間や新台入れ替えの事実の告知」「上記に関するSNS(ホームページ、メールなど)を利用したファン向けの告知」などで、「折込チラシには従来ルール順守のほか、感染症予防対策について必ず掲載する」とのこと。

 後者は「テレビ、ラジオ、新聞紙面を利用した告知」「集客目的のイベント告知(ライターやイベント企業が関係するものを含む)」といった内容だ。

 ガイドラインに関しては「台間ボードがない場合は1台おきに稼働すること」を強調。「近隣商業施設の営業動向を参考にすること」と営業時間の短縮についても言及し、「絶対に自店でクラスターを発生させない決意を持ち、ガイドラインを遵守する」ように今一度求めたそうだ。

 広告宣伝については元々、東京都は「集客目的のイベント告知(ライターやイベント企業が関係するものを含む)」を禁止としている。

 事前告知はもちろん、インターネット・ブログ・SNS等での第三者による告知もNGとされているが、「住所を掲載」「いつもの場所」などといった曖昧な表現で書き込みをするケースが多々あり、問題視されていた。

 都内のパチンコホール営業再開により、早くもSNS上で「日付」と「店名」を明記して大盤振舞いの「差玉データ」を掲載する第三者が現れ始めている。この可否には意見が分かれるところだが、ガイドラインとルールを厳守する大半のホールのためにも、クリーンな営業を心掛けていただきたいものである。

夏競馬が本格的にスタート! 魅力的高配当なら今週、またも10万馬券獲得!? JRAユニコーンステークスでの超大穴激走馬!

 待ちに待った函館競馬も開幕し2020年の夏競馬が本格的にスタートした。現時点ではコロナウイルスの影響も最小限にとどまっており、これから来週の宝塚記念、そして秋のG1シーズンに向けて競馬はさらに盛り上がっていくだろう。

 この夏競馬を楽しむポイントは、来週末に行われる春競馬の締めくくり、ファン投票のグランプリ宝塚記念(G1)、そして無敗で牝馬二冠を達成したデアリングタクト、そして同じく無敗でクラシック二冠を成し遂げたコントレイルの三冠を阻む「夏の上がり馬」が誕生するかどうか。さらに来年のクラシックを目指す、ドゥラメンテやモーリスといった新種牡馬産駒の2歳馬を見ることなどが挙げられる。

 また、馬を見る楽しさと同様に夏競馬は馬券もまた魅力だ。というのも、暑いこの時期は各馬の体調管理が難しく、力関係がわかりにくい3歳馬と古馬の激突が増えることも難解な要素のひとつ。そういう意味で夏競馬はG1レースがないものの、馬券で勝負する競馬ファンには絶好の稼ぎどころといえる。

 今週行われる重賞レースは、サマースプリントシリーズの開幕戦である函館スプリントステークス(G3)と、3歳限定ダート重賞のユニコーンステークス(G3)。どちらも昨年は1番人気が敗退して万馬券が飛び出しているが、今年の狙いはずばりユニコーンステークスだ

 このレースは過去にルヴァンスレーヴやサンライズノヴァ、ゴールドドリーム、ノンコノユメといったダートの強豪馬が勝ち上がったレースだが、過去10年でも1番人気は3勝と低迷しているように、実は波乱含みの一戦。しかも最後のJRA3歳限定ダート重賞ということもあり、各陣営の狙いが複雑に絡み合っている。ということは

「春競馬の負けを取り戻したい!」

「宝塚記念の軍資金を稼ぎたい!」

「夏の臨時収入が欲しい」

 と様々な思惑を抱える競馬ファンにとっては、まさに最適なレースといえよう。ただし、実力伯仲のメンバーが揃ったこのレースで「どの馬を買えばいいのかわからない」というのが、多くの競馬ファンの本音ではなかろうか。ならばここは、今最も勢いに乗る万馬券的中のプロ集団から力を借りるというのが最適解。そのプロ集団こそ、競馬ファンの間ではお馴染みの「暴露王」である。

 昨年に年間350本という万馬券を的中させ、今年もすでに155本の万馬券を的中(6月8日現在)と、圧倒的な万馬券実績を誇る暴露王だが、この春の勢いはとどまることを知らない。アーモンドアイが敗退した安田記念では、圧倒的1番人気に支持されたアーモンドアイではなく、勝ったグランアレグリアを本命に指定。そして難なく万馬券を的中させたのだ。しかも安田記念当日には、阪神6Rにて3連単13万6930円と馬単6万2650円という特大万馬券をダブル的中。10番人気で勝利したチェーロの激走を見抜いての10万馬券的中と、万馬券のプロとしての実力をまざまざと見せつけた。

 そもそも万馬券は、実力馬や人気馬が敗退することで発生するものであり、予想においてそれを狙うのは特に難解といえる。しかしその危険な人気馬を作り出すのは、マスコミや競馬ファンだ。暴露王のように、マスコミが作った表面上の人気にとらわれず、人気はなくても勝ち負けになる馬を把握していれば、難なく万馬券を的中できるといえるだろう。

 そんな暴露王は競馬記者の中でも、ベテラン中のベテランであり、競馬関係者と家族のような付き合いをしている超大物記者と契約。

「記者章を手に入れるために会社に所属しているが、会社からの給料はなくてもいい。取材で俺だけが入手した情報があれば、馬券の収入で十分生活できるから」

 と豪語する彼らは競馬記者でありながら、スポーツ紙や競馬専門紙に書かない【本当の勝負話】を暴露王に持ち込んでいる。その情報は新聞に載らないため、競馬ファンに広まることはなく、人気にも影響しない。だから彼らの買う馬券は人気薄になり、万馬券に直結するという仕組みなのだ。そんな暴露王が

「ユニコーンステークスは絶好の万馬券的中レースですよ。近年は上位人気が馬券になることが多く、堅い決着と思われているレースですが、今年は2戦2勝でヒヤシンスステークスを勝ったカフェファラオを筆頭に、端午ステークスの勝ち馬サトノラファール、サウジアラビアからの海外遠征帰りのフルフラットなどなかなか濃いメンバーが集結します。

 人気の盲点となりそうな馬も目立ち、波乱含みの展開になりそうなムードが漂っていますから。中でも提携記者から『新潟大賞典で推奨したアトミックフォース(7番人気2着・10万9810円的中)の時と同じ手応え。これは人気薄で激走の万馬券になるパターン。大いに期待してくれ!』と自信満々の報告が届いているほどで、かなりの万馬券が期待できますよ」

 と今週行われるユニコーンステークスの万馬券的中に絶好の手応えを見せているのだ。この新潟大賞典は10万馬券という、競馬ファンにとって夢の馬券を仕留めたレースだが、その時と同じ手応えだという。これを期待せずに何を期待すればいいのか、それほどのレベルに達しているのだ。

 そして重要なのは、なんと暴露王は、このユニコーンステークスの勝負買い目と注目しておきたい穴馬情報を今回が初めての利用となる方に限り【極穴重賞直前リポート】にて無料公開すると発表したこと。超凄腕の現役競馬記者たちが入手した至高の穴馬情報、そしてそれらの情報をもとにした勝負買い目が無料で入手できるのだ。こんなチャンスは滅多にない。

 さらに暴露王では多くの競馬ファンが夏競馬をより楽しめるようにと、人気予想コンテンツである「Mr.サンタの馬券指南」なども無料で利用できるとのこと。このサンタは9週連続で万馬券を的中させるなど、とても無料とは思えない破壊力をもっている。これら暴露王の無料情報を活用し、夏競馬は馬券で勝ち組となろうではないか。

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※本稿はPR記事です。

JR東海の悪夢…東海道新幹線の利用者94%減の一方、リニア建設費3800億円の負担

 東海道新幹線は前回の東京オリンピック開会直前の1964年10月1日に開業した。それから半世紀あまり。今年開かれるはずだった2回目の東京五輪はコロナ禍で延期になり、東海道新幹線は苦境に立たされた。

 JR東海はゴールデンウィーク(GW)期間を含む4月24日~5月6日の東海道新幹線や在来線特急の利用者数が前年同期に比べ94%減ったと発表した。期間中の輸送人員は新幹線が94%減の29万2000人、在来線特急が96%減の1万1000人だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言により、帰省やレジャーといった外出の自粛が強まった影響をモロに受けた。人の移動がなければ新幹線は空(から)になる。

 JR東海は今後の利用客の動向を明らかにしていない。「新幹線の5月の輸送人員は前年比9割減」という情報があるが、非公式なものだ。国の緊急事態宣言の延長を踏まえ、JR東海は東海道新幹線の最速列車「のぞみ」の運行本数を2019年度の平均と比べ6割削減した。5月11日から1時間あたり約3本、山陽新幹線に直通するのぞみは同1~2本程度になった。東海道新幹線は4月24日から臨時列車をすべて運休しており、定期列車の削減にも踏み込んだ。「ひかり」や「こだま」は運行本数を減らさないため、東海道新幹線全体でみると1日約250本の運行と、19年度比で3割強の減便となった。その後、新幹線は徐々に本数を元に戻しているが、コロナ前の水準にはほど遠い。

輸送量は2月が8%減、3月が59%減、4月が90%減

 JR東海の20年3月期通期の売上高は前期比2%減の1兆8446億円、純利益は9%減の3978億円だった。純利益は従来予想(4260億円)より281億円下振れし、8年ぶりの減益となった。上期(19年4~9月期決算)は増収増益だったが、20年1~3月期の失速が通期の業績を悪化させた。

 20年1~3月期連結決算は、売上高が前年同期比16%減の3966億円、営業利益は61%減の442億円、純利益は85%減の97億円だった。減益の主因は新幹線の利用客の急速な落ち込みだ。20年1月まではビジネス客の出張や訪日外国人(インバウンド)の需要が追い風となり、前年同月比プラスで推移してきたが、2月以降、月を追って利用客が減った。新型コロナの影響が広がり始めた2月は輸送量が同8%減、3月は過去最大の減少率となる59%減。1~3月で見ると新幹線の運輸収入は2552億円と2割減った。

 JR東海の4月の東海道新幹線の輸送量は前年同月比で90%減。3月の59%減を大きく上回った。1カ月で1100億円の運賃収入の減少だ。4~6月期は過去最悪の決算となるだろう。金子慎社長は「会社発足以来の厳しい局面」とした。

 コロナ後の商慣行の変化に株式市場は着目している。

「オンラインの会議や商談が普及すると、出張して会いに行かなくても失礼にはならなくなる。ビジネスの常識が変わる」(外資系証券会社のアナリスト)

 新幹線のビジネス客の今後の動向を注視する必要がある。JR東海の営業利益全体でみた場合、運輸事業の割合は9割強。JR東日本、西日本の同6割台と比べて運輸事業の比重が大きい。20年3月期決算に基づく数字だ。19年同期もJR東海はほぼ同じである。

 というのも東海道新幹線の採算が良く、だから必然的に新幹線1本足打法になった。それだけに運賃収入の落ち込みはJR東海を直撃した。

「JR東海はリニア中央新幹線の投資が重く、JR東日本と比較するとホテルや駅ビル、商業施設を後回しにしてきたツケが回ってきている」(前出と別のアナリスト)

 JR東海は21年3月期の業績予想・配当を「未定」とした。東日本、西日本も同様である。

6年連続で過去最高となる設備投資

 新型コロナの影響の長期化が確実になった。特に新幹線への依存度が高く、その一方でリニア中央新幹線の建設を行っているJR東海への影響は深刻だ。コロナ禍以前に策定されたものだが、JR東海の20年度(20年4月~21年3月)の連結設備投資額が単年度としては過去最高の7180億円となる。19年度の当初計画(6210億円)を15.6%上回り、6年連続で過去最高である。リニア中央新幹線の建設工事に半分強の3800億円を投じる。

 脱線防止ガードの敷設や新幹線車両に大型荷物置き場を設置するなどの安全・安定輸送の確保に1490億円を充てる。7月には新幹線の新型車両「N700S」がデビューする予定になっているほか、約20年ぶりに在来線の通勤型電車「315系」を新たに開発し、輸送サービスの充実にも930億円を投資する。

 JR東海の「超電導磁気浮上式リニアモーターカー(超電導リニア)」は品川-名古屋間を最速40分で結ぶ計画。時速150キロメートルを超えると浮上して、高速走行する仕組みだ。13年から山梨県で試験走行してきた初代営業仕様「L0系」の改良型を3月25日、報道陣に公開した。「鼻」と呼ばれる車両の先頭部分は凸凹が際立ち「鼻筋」が通った形状となり、先端だけが従来より丸くなった。L0系は平らな部分が多く、鼻ペチャだった。テレビが改良型を映し出すと、鉄道ファンのボルテージは一段と上がった。

リニア新幹線の27年開業が困難に

 新型コロナの影響でリニア中央新幹線の建設工事の中断が相次いだ。4月中旬までに東京都と神奈川県の一部で工事を中断したが、山梨県を除く、静岡、長野、岐阜、愛知の各県でも工事中断が相次いだ。

 全長286キロのうち9割近くをトンネルが占める。「最難関工事」のひとつの静岡工区(8.9キロ)は本体工事に着工できていない。静岡県の川勝平太知事が約60万人が利用する大井川の水量が減る恐れがあるとして慎重の姿勢を崩していないためだ。静岡県とJR東海は解決に向けた協議を続けているが膠着状態に陥っている。

 着工の同意が6月中に得られないと、静岡県内のトンネル工事が始められない。JR東海は、6月に静岡県内で工事が着手できないとリニア中央新幹線の品川―名古屋間の2027年開業が困難、と表明していた。

 JR東海は金子社長と川勝知事のトップ会談で打開を目指すが、開業へのハードルは一段と高くなっている。川勝知事は6月10日、県庁で開いた定例会見で、「私の関心は2027年にない」と言い切った。最速で37年とされる大阪延伸も困難になる。

JR東日本、西日本のダメージも大きい

 JR東日本のGW期間中の新幹線や在来線特急の輸送人員は91万6000人で前年同期間に比べ95%減った。空港利用者の落ち込みで大幅減便となった成田空港と東京都心を結ぶ「成田エクスプレス」は3000人。前年の1%の利用にとどまった。東京都が外出自粛を呼びかけた4月25日~5月5日の11日間における自動改札の利用実績は、前年同期間と比べて東京駅で85%減、渋谷駅で82%減だった。

 JR西日本も利用者数が19万人と前年同期に比べ95%減った。利用者数は山陽新幹線や在来線の特急で95%減、北陸新幹線で97%減。GW期間中の山陽新幹線で、新大阪駅発車時点の自由席乗車率が3%の列車があった。

 20年1~3月期連結決算の最終損益はJR東日本が530億円の赤字、JR西日本は277億円の赤字。新型コロナの感染拡大は、鉄道事業だけではなく、JR東やJR西が稼ぎ頭としてきた流通・サービス・不動産・ホテル事業など非運輸事業にも、ダメージを与えた。ただ、JR東日本は首都圏の鉄道網のラッシュ時に利用客が戻れば、業績回復のテンポが速まる。

(文=編集部)

若者の意識から見える今後の日本人の新しい特性?「しなやかな集団主義」とは

これからの令和の時代はどのような時代になっていくのか?そのヒントを未来予測支援ラボの「令和 若者が望む未来調査2019」から探る本連載。第1回は「社会の期待と若者の思いのすれ違い」について解説し、若者が、きたる未来に「便利な社会」よりも「心による社会のけん引」を期待している様子を紹介しました。

今回は、「若者が自分と社会との関係をどう捉えているか?」に焦点を当て、「新しい集団主義の形」を浮き彫りにします。

若者は周囲との関係性を重視?

まず以下の表をご覧ください。若者から得られた「10年後になっていたい自分のイメージ」(自由回答)をクラスター分析で分類したものです。

【図表1】

10年後になっていたい自分像
「令和 若者が望む未来調査 2019」6月調査

「周囲との関係性」に分類される回答は、全体の約46%を占めています。具体的には「人・社会に貢献し周囲に必要とされる」「家庭と仕事を両立できている」「自立し、他人を思いやる」「みんなと笑顔で暮らせている」「幸せな家庭を築く」などの内容です。

「周囲の人・家庭・社会」に対して「貢献しているか・必要とされているか」、すなわち社会的な役割を適切に果たすこと、「他者を思いやれているか・他者と良い関係性を築けているか」など他者と情緒的なつながりがあることの重要性が示唆されています。

私たちは、「若者の『未来の自分像』に関する回答の半分近くが、周囲や社会からの評価、参加、情緒的なつながりなど『周囲との関係性』に関する内容であった」というこの定性調査のデータに注目し、続いての定量調査で「若者の周囲との関わり方」について分析を進めていきました。

自己アピールよりも周囲への配慮を重視する若者

以下は、「人間関係における考え方」に関する質問への回答です。

【図表2】

人間関係における考え方
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査

最近は教育の現場で、積極的な自己表現やプレゼンテーションが重視されています。しかし「人と話すときにはできるだけ自分の存在をアピールしたい」32.5%、「大勢の人が集まる場では、自分を目立たせようとする」20.6%と低いのに対して、「自分の意見を言うとき、みんなに反対されないか気になる」65.3%、「不愉快な表情をした相手には、なるべく機嫌を戻してもらうようにする」59.5%(以下全て「当てはまる」「やや当てはまる」計)など、“若者は自己アピールよりも、周囲への配慮を優先している”ことが明らかです。

次のデータも先ほどと同様、若者に「人間関係における考え方」について質問した結果です。

【図表3】

人間関係における考え方2
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査

「話している相手が喜ぶことを心がける」73.2%、「周りの人が助けを求めていれば、率先して手を差しのべる」64.5%、そして「人の相談事にはできるだけ耳を傾ける」79.9%といずれも高い数値を示しており、“若者は周囲への貢献意識・利他的な心がとても強い”ことを示しています。

「日本社会は『集団主義』であり、個人の自己主張を抑制する『同調圧力』が強い」という議論があります。前のデータでも若者が自己アピールよりも周囲への配慮を優先することを示しており、若者の世代でもこの「集団主義」「同調圧力」が強いようにも見えます。これらから何が読み取れるのでしょうか?

「個人の主体性」を持ちつつ「集団主義」的にふるまう~「しなやかな集団主義」の萌芽

若者は従来の日本人と同様に依然として周囲への見え方を重視する意味で「集団主義」的に見えます。それは、自己アピールよりも「周囲への配慮」を重視する行動に表れています。一方で、周囲に合わせながらも個々人の内面は生き生きと動いているようで、周囲の人が喜ぶことを心掛け、人に手を差し伸べ、話を聞く主体性と自由度を持っています。そして、周囲に合わせつつも、「自分が良いと思うものを選ぶ」ことができる人たちです。
 
まとめますと、
・周囲に合わせる、自分を抑える、という集団主義的なふるまいはこなしつつ
・主体的に、自分の気持ちに従って人に寄り添う意識と行動を示せる、自分の好みをはっきり持っている
という、背反しそうな二律を上手に両立させている人たちに見えます。

集団主義的にふるまいつつ、「しなやか」に自分を生きている人たちなのです。集団主義のように見えますが、その運用が硬くなくゆるやかなのです。

【図表4】

自分が良いと思うものを選ぶ
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査

以下は昨年6月に30歳未満の若者に質問した「10年後になってほしい社会像/自分像」の回答の一部です。

コメント例
「令和 若者が望む未来調査 2019」6月調査

これらを総合すると「しなやかな集団主義」のような社会観が浮かび上がってきます。周囲の集団と足並みを揃えつつ、自分の好みははっきり持っていて、必要な際には進んで周囲の個人に助けの手を差し伸べる。そんな今どきの若者の、社会との関わり方が見えてくるようです。

今20~30代の、フリーランスや社会起業のリーダーとその周辺で、このような人たちを数多く見かけます。彼ら・彼女らは集団の空気をとても大事にしつつ、その場の一人一人の事情や感情にも寄り添います。各人明確な意思を持ちつつ互いの考えの違いを尊重し、協力する時はさっと集まり、終わると解散します。かっちりした組織をつくりたがりません。人当たりは柔らかいのですが、歩みを止めず進み続ける芯の強さを持っています。

まだ重ねての検証が必要ながら、平成から令和に至る時代は、従来の日本人の「集団主義」を残しつつ、今このような新しい日本人を産み出しつつあるように思えるのです。

でも若者は「自分は社会や人の役に立っていない」と感じている

他者への貢献意識が高い若者ですが、調査結果では「自分は社会や人の役に立っている」は30.3%にとどまっています。彼らは“自分が社会や人の役に立っている実感”に乏しいのです。

【図表5】

社会の役に立っていない
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査

周囲に気を遣いつつ、でも主体的に役に立ちたい気持ちもあるのに、社会の中で自分の役割を見いだせない若者たち。もしそうだとしたら、社会には「しなやかな集団主義」の若者たちの声に耳を傾け、適切な機会や役割を提示することが求められているのではないでしょうか。第3回は、「しなやかな集団主義」と消費意識について考えます。

【調査概要】
調査名:「令和 若者が望む未来調査2019 6月調査」
実施時期:2019年6月
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国に住む15~29歳の男女(10000サンプル)
調査会社:電通マクロミルインサイト
 
調査名:「令和 若者が望む未来調査2019 12月調査」
実施時期:2019年12月
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国に住む15~29歳の男女(600サンプル)
調査会社:電通マクロミルインサイト
 
※本レポートは、新型コロナウイルスの感染拡大以前に実施した調査に基づいて、作成しています。そのため、現在は、本レポートと異なった新たな意識が生まれている可能性もあります。

CMヒットメーカーは、今のテレビをどう見ている?

テレビCMか。いや、もうインターネット広告でしょう。

広告主のメディア選定において、テレビとインターネットが比較される時代。

広告のつくり手はテレビCMをどう捉えているのか。メディアの多様化でキャンペーン設計が複雑になる今、企業や広告制作者が持つべき視点とは。

5年連続CM好感度1位を獲得したau「三太郎シリーズ」や、トヨタ自動車「トヨタイムズ」など、視聴者が共感するテレビCMを多数手がけている、クリエイティブディレクター(CD)の篠原誠さんに話を聞きました。

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「テレビは万能」の時代は過ぎ去ったけど…

四半世紀にわたり、私はテレビCM制作に携わってきました。ひと昔前まで、テレビCMさえ流しておけばマスにリーチできる時代でした。企業はテレビCMにあらゆることを期待していました。

思い出すのは、あるクライアントの広告制作のオリエンテーション…。

新しい商品が出て、15秒のテレビCMを制作することになりました。クライアントは、「その商品の大きさ、デザイン、新しい機能二つ、もちろん商品名もちゃんと印象に残るようにしたい」と言いました。

わずか15秒のCMに、あれもこれもとメッセージを詰め込み、生活者の印象に残るようにするなんて至難の業。頭を抱えたものです。しかし裏を返せば、それだけクライアントは「テレビは万能」と信じ、テレビなら生活者にさまざまなことを伝えられて、売り上げにつながると考えていたのでしょう。

しかし、時代は変わり、今はインターネット広告を活用するクライアントが増えてきました。その理由として、テレビの視聴率が低下したこと、スマホやパソコンが暮らしに欠かせなくなったこと、そしてインターネット広告は、クリック率やコンバージョン率など、生活者がどのくらい広告に接触して、購買につながったのかを数値で測れることが挙げられます。今、クライアントは皆、広告効果のデータを熱心に集めています。効果を測定・検証し、PDCAを回して効率化を図ることが当たり前になってきました。

これまでテレビCMをよく利用してきたクライアントも、インターネット広告への出稿の割合が増えつつあります。「テレビCMさえ流しておけばいい」という意識は、確実に変わっていることを実感します。

テレビCMのいいところを改めて考えてみた

テレビCMからインターネット広告への流れは進んでいます。しかし、商品やサービスの訴求方法として、テレビというメディアは、とんでもなく効率の良い媒体であることが見落とされていると感じます。

テレビの強みはなんといっても圧倒的なリーチ力です。インターネットの動画広告で「1億回も再生もされた」と言われると凄く感じますが、テレビCMの出稿量に換算すると、実は大したことありません。テレビは、視聴者1人当たりの広告到達コストが大変安い。

例えば、テレビなら国内全世帯の80%ぐらいにリーチできますが、それをインターネットで実現しようとすると、途方もないコストがかかります。インターネットはテレビのチャンネルに当たるサイトの数が非常に多い。イメージとしては、雑誌に近い媒体といえます。

ですから、デジタルメディアを熟知し、広告の効率を重視するクライアントほど、リーチ単価が安いというテレビの強みを理解していて、テレビに集中出稿するケースがあります。

私はインターネット広告も手掛けていますが、制作するときに痛感するのが、生活者の視聴態度や視聴気分の違いです。テレビはもともと番組とCMがセットになっているので、CMが流れても、さほど違和感はありません。一方、インターネットは、もともと広告ありきのメディアではないので、テレビほど広告に対して寛容ではない。この点をどうクリアして、広告を見てもらうか悩むところです。

…と考えてみると、テレビは相変わらず強いメディアであることは確かです。もちろんテレビCMにも弱点もあります。15秒、30秒というわずかな時間で商品内容を深く理解させるのは難しいし、ターゲットをセグメントできないので、女性しか使わない商品を男性にも訴求してしまうといった無駄打ちもある。この点は、インターネット広告の方が優れているといえます。

インターネット広告の台頭がもたらしたもの

今の時代は、「テレビCMとインターネット広告双方の強みを生かして、商品やサービスを効率的に訴求することが大事」といわれます。しかし、これは思っているほど容易ではありません。

テレビCMとインターネット広告、それぞれにどういう役割を持たせるのか?双方のトーン&マナーはどのように合わせるか?

インターネット広告には、記事広告や動画広告、SNS広告などがある。これをどう使い分けるのか?

動画の尺は、これまでならテレビ用に15秒、30秒、60秒を考えればよかった。しかし、今はインターネット用の短尺や長尺動画の制作も加わる。画像サイズも、ヨコだけでなくタテ画面やスクエアなども求められる。

人々の視聴習慣も変わりつつある。スマホでテレビ番組を見たり、テレビでデジタル動画を楽しむようになったりしている。この変化にどう対応するのか?

CDとして、テレビCMとインターネット広告双方に携わっていると、メディアごとにカスタマイズして広告をつくらなければならず、メディアを利用したキャンペーン設計が、昔に比べて圧倒的に複雑になったと感じます。これは私だけでなく、他の制作者も、クライアントも、広告会社も、みんな同じ悩みを抱えています。

広告のプロが、ますます必要とされる時代

広告をつくるとき、テレビCMだから、インターネット広告だから売れるという考えは危うい。そうではなく、どうしたら商品やサービスが売れるのか、企業やブランドの価値が上がるのかという、本質的な視点を持つべきです。何のために広告を打つのかという目的、メディアの役割と戦略を考えることが、より重要になります。

メディアを利用したキャンペーン設計が複雑になる、つまり手間暇をかけて商品やサービスを売る時代になりました。企業が困っている今こそ、広告のプロの力が頼りにされています。営業も、マーケターも、プランナーも力の差が出る時代です。

私は、商品やサービスはどれも発明品だと思っています。優れた発明品が売れれば売れるほど、つくった企業も、売った人も、買った人も得をします。CDとして力を発揮し、そのような状況になったときにいちばん喜びを感じます。

世の中から絶大な反響を呼ぶ、ホームランのような広告はあまりつくれなくても、「広告を打った効果があった」と言われるよう、ヒットを積み重ねたい。企業はお金をかけて勝負をかけて商品やサービスを世に出すのですから、「全く効果がなかった」とアウトにならないように。

PDCAを回し、効率化に注力するだけなら、広告制作はいずれAIでもできるようになるでしょう。それに商品やサービスの中には、PDCAを回すだけでは売れないものもたくさんあります。

いつの時代も広告のターゲットは人間であることに変わりはありません。出稿しているときはもちろん、広告を打つことをやめても売れ続ける。そのためには、商品やサービスがまとうブランドに、愛着が持てるかどうかがカギです。人には「これ、好きなんだよな」という感情が必ずあります。人の心に広告をちゃんと残す。この役割をテレビCMは、まだまだ担えるはずです。

恐いテレワーク明け後“うつ”…1週間前からすべきこと&通常勤務戻り後のコツ

「自粛コロナうつ」から「テレワーク明けうつ」へ

 新型コロナウイルスの感染蔓延と自粛生活により、コロナ罹患への不安や自粛生活のストレスから、「コロナ鬱」といわれるメンタルヘルス不調者の増加が強く懸念されました。しかし、今年の4月は例年同月に比べ自殺者が激減したという統計が出て来たり、私がフォローしていた「うつ」などのメンタル不調者のなかではテレワークにより症状の改善が見られる方が出たり、一見不思議な事態も起こっています。以前は休職を検討していた方などが、「テレワークは快適、ストレスなく仕事ができる」と感じ、バリバリと働いていらっしゃいました。

 今回は、流れで否応なくテレワークとなった皆さんの「テレワーク中」と「テレワーク明け」の健康管理について書いてみたいと思います。

テレワークにより軽減されるストレス

 私たちの毎日の仕事生活というのは、家庭生活に比して、心身ともに高い負荷がかかっています。都市部では1時間以上の遠距離通勤の方も多いのですが、その影響で睡眠時間は減少傾向にあります。日本人の睡眠時間はOECD諸国平均より1時間以上も短いことがわかっており、慢性的な睡眠不足です。

 ところがテレワークなら、家庭と仕事の両立に苦労されていた人も、隙間時間や通勤に使っていた時間に家事や介護ができますし、家族との時間・趣味の時間が持てストレス解消ができている人もいます。私の患者さんでも、テレワークで睡眠や食事が安定し健康的になった方もおり、テレワークは「その気になれば」健康管理もしやすくなる働き方です。

 職場環境ストレスに直接さらされないという長所もあります。厚労省の調査によると、職場のストレス要因の第1位は「人間関係」ですが、テレワークでは、上司からネガティブな言葉を投げられたらどうしよう、などという不意打ち不安も少なく、一日中職場で人に見られるストレスもありません。多少嫌なことを言われても、一時的に我慢すればよく、職場という「アウェイ」にくらべ、文字通り「ホーム」では何かあっても心理的な傷は浅く回復しやすいのです。

テレワークから通常勤務への移行

 私の産業医としての仕事には、休職中の従業員の復職支援がありますが、重要なのは、本当に出社に耐えられるかを見る「復職判定」です。長い休職後、メンタル不調の方がなんの準備もなく出社し、1~2カ月で休職に戻るケースは少なくありません。出社勤務への移行には心身ともに想像以上の労力が必要なのです。テレワーク明けのあなたにも同じことが起きないとは限りません。

 テレワークは身体的・心理的負荷が低く、エネルギーを心に貯めやすい環境ですが、通常勤務で急に過重労働をしたり睡眠不足になるなど、身体的・心理的負荷が高くなると、エネルギーは消耗され、普段は目につかない「ストレスのもと」が見えてしまいます。いつもは多少の睡眠不足など平気なのに疲労を感じやすくなったり、ちょっとした上司の言葉にイライラし、落ち込みやすくなるなど、心身の不調症状が出やすくなるのです。特に心身ともに慣れない出社再開から1~2カ月は要注意です。

通勤再開へ体と心のメンテナンス 「軽い運動」と「正しい睡眠」がポイント

 テレワーク期間中もいつも通りに起床し、朝日を浴びて睡眠覚醒リズムを整え、就寝・起床時刻を崩さないことが大切です。これらの乱れは自律神経の乱れを生み、頭痛やめまい、不眠などさまざまな症状を引き起こします。ゲームやネットによる夜更かしは要注意です。

 自粛で身体はいつの間にか鈍ってしまいがちなので、身体活動を高めて行きましょう。身体活動を高めると、運動機能の向上だけでなく、精神的健康、パフォーマンスが上がることがさまざまな研究で証明されていて、うつの予防にもなります。自粛中はほとんど外出していない方も多いため体力は低下していますから、まず手始めにウォーキングなどがお勧めです。平成28年国民健康・栄養調査によると、成人の1日の歩数は男性の全国平均で7797歩、女性では6776歩です。現在の歩数をスマホの歩数計で確認し、自分に合った目標設定を。

 メンタル不調者が復職の際に「スーツを着るだけで仕事の緊張感で疲れた」「化粧して外出できる自分をつくるのが大変」などとよく漏らします。出社緊張にも注意が必要です。テレビ会議でも顔しか出ないように、テレワークではあまり人から見られませんでした。

 テレワーク時でもたまには、化粧をしたり、出社着に着替えて仕事をすることを勧めます。窮屈な服は心に緊張感をもたらしますので、慣れておけば出社時の緊張が少し和らぎます。仕事着で最寄りの駅まで出勤時刻に出かけるなど、模擬出勤を1週間ほど続けてみるのはどうでしょうか。これらのことを生活リズム表(起床就寝時刻、日中の活動状況などの日ごとの記録表)につけ、生活を「見える化」し通常勤務の準備に活用しましょう。

通常勤務に戻ってからも無理は禁物

 通常勤務に戻ったからといって、がんばりすぎないことが大切です。テレワークで落ちた体力に負荷をかけることで心身ともに不安定になりやすいのです。特に中年以上の方は体力面で最初からフル稼働は困難なこともあり、また、テレワークではできなかった仕事が職場に溜まっている方も、これを一気に片付けようとしては心身ともについていけなくなります。テレワークレベルから通常勤務レベルに心身のエネルギーを上げるのは容易でないことを覚えておきたいものです。

(文=矢島新子/産業医、山野美容芸術短期大学客員教授、ドクターズヘルスケア産業医事務所代表)

山野美容芸術短期大学客員教授。ドクターズヘルスケア産業医事務所代表。東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒。パリ第1大学大学院医療経済学修士、WHO健康都市プロジェクトコンサルタント、保健所勤務などを経て産業医事務所設立。10年にわたる東京女子医科大学附属女性生涯健康センターの女性外来、産業医として数千人の社員面談の経験より、働く女性のメンタルヘルスに詳しい。著書に『ハイスペック女子の憂鬱』(洋泉社新書)ほか。

急増する“コロナ便乗詐欺”の手口と注意点…偽の給付金代行業者、浄水器の交換強要

 今、多くの人が抱いている新型コロナへの恐怖心を利用して、「新型コロナ詐欺」が横行しています。

 たとえば、役所の人間を装って電話してきて、「10万円の給付金を振り込むので、ATMで受け取ってください」とコンビニや無人のATMに誘導する。そして、「指示通りに操作してください」と言い、口座番号や10万円という金額を入力させて、最後に「では、振り込みますので、そこの“振り込む”のボタンを押してください」と言います。これで10万円が詐欺師の口座に送金されるという、典型的な手口です。

 まさか、と思うかもしれませんが、これは振り込め詐欺でも使われた典型的な手口で、実際にこれでお金を失っている人が多数いるのです。

「給付金を振り込むのに、銀行口座の記載に不備があったので、通帳とキャッシュカードをお預かりします」と役所の職員を装って電話してきて、キャッシュカードの暗証番号を聞き出し、別の人間が通帳やキャッシュカードを預かりに来るという手口も出てきています。また、子どもや孫になりすまして、「コロナウイルスに感染してしまったので会えないが、治療費が必要なので友達に渡してほしい」という詐欺も出てきています。

 これらは、オレオレ詐欺でよく使われた手で、それぞれが役になりきって相手を騙す、劇場型詐欺というものです。

コロナ詐欺の被害額は約3550万円に

 実在の携帯電話会社名で「新型コロナウイルス関係で利用者に会社から助成金を配布することになったので、振込先を教えてほしい」というメールが来ることもあります。指定されたURLを開くと「お金を送るので、口座情報や暗証番号を書き込んでください」とあり、これを悪用して個人の口座からお金を引き出そうというものです。

「市役所の者ですが、マイナンバーカードがあれば新型コロナの検査が簡単にできるので、みなさんにご協力いただいています」と電話してきて、マイナンバーカードを渡すことを強要されたケースもあります。

 さらに、市役所職員を装って「安全な水が飲めるよう、コロナウイルスを除去する機械を取り付ける」と称して、高額な工事代金を請求するケースもあります。「浄水器を見せてください」と家に上がり込み、「この浄水器では、新型コロナウイルスを消滅させるどころか培養してしまいます。そうなったら、ここから水を飲む家族全員が取り返しのつかないことになりますから、今すぐ取り替えてください」と脅すケースもあります。

 また、「近所でクラスターが発生したので、一帯を検査しなくてはならない」と言われて、検査費用を要求されたケースまで。

 こうした詐欺が、3月上旬から5月17日までの間に16道府県で39件発覚していて、わかっているだけでも被害額は約3550万円にものぼっているそうです。

厚労省を装ったフィッシング詐欺にも要注意

 ネットでは、「給付金代行詐欺」や「フィッシング詐欺」も出てきています。事業者への給付金は電話がつながりにくく、さらに手続きが大変という面があるので、それを代行する業者を装い、お金を取るケースです。専門の業者なので、こうしたところに依頼すればスムーズに給付金が出ると言いますが、そんな仕組みはありません。これは詐欺。給付金を早くもらえる代行業者などは、存在しないのです。

「給付金が厚生労働省のホームページで申請できます」というメールにも、要注意。開くと、厚生労働省のホームページそっくりのページが出てきて、手続きするように誘導してきますが、これは典型的なフィッシング詐欺です。指示通りに自分のキャッシュカードの暗証番号などを入れてしまうと、銀行口座からお金が抜き取られてしまいます。

 もし、厚労省のホームページにアクセスする場合は、改めて検索することです。そもそも、厚労省がホームページにアクセスしてきた人に給付金を直接支払うということはあり得ません。その時点で、詐欺だと思う必要があるでしょう。

 さらに、新型コロナに関するアンケート調査を悪用するケースも出てきています。たとえば、LINEでは日本国内の8300万人のユーザーに対してアンケートを行いましたが、こうしたアンケートを装って、キャッシュカードの暗証番号やクレジットカードの番号を聞いてくるようです。通常のアンケートでは、こうしたことは聞きませんから、詐欺だと思ったほうがいいでしょう。

 大きな災害が起きるたびに、これを利用して金儲けをしようという詐欺が暗躍します。今は、ただでさえ大変なときです。こうした詐欺には引っかからないように、注意しましょう。

(文=荻原博子/経済ジャーナリスト)

貯金はいくらあるべき?ケガや病気への備えは「生活費6カ月分」、老後資金は3千万円

 現在、世の中は新型コロナウイルスにより、国家も個人も恐怖と不安に襲われています。その上、仕事を失ったり、休業に追い込まれたりして経済的にも苦境に立たされている方が多いと思います。

 身体、生命の心配は国や医師に任せるとして、個人がコントロールできる家計について、生活の心配をしなくて済むためにはどのくらいの貯蓄があればよいのでしょう。

 筆者が関与している裁判に立ち会っていると、貯金を持たず、借金をしているのに驚くことが、たびたびあります。

 人によって“最低限の生活費”は異なりますが、それぞれの家庭の最低限の生活費の6カ月分の備えがあれば、一家の大黒柱が病気やケガをして入院しても生活していけるでしょう。事故の記事を見ても入院期間は最長「全治3カ月」で、それ以上の期間を目にすることはめったにありません。3カ月間治療を受け、その後リハビリをしても、6カ月後には復職できるのでしょう。

 また、健康保険協会の現金給付支給期間の平均は約5カ月半となっているので、やはり半年あれば回復して復職できるのでしょう。20代の若い方では、9割以上が30日以内の入院で済むようです。従って、それぞれの家庭の生活費の6カ月分の貯蓄があれば一安心ということでしょう。

 その他の備えとして、2~3年以内に使用する資金(教育資金、住宅資金等)を、希望に合わせて用意しておけば、なお安心でしょう。学校は公立にするか、私立にするか。住宅はすでにあるか、無いかによって、必要額は異なります。

 我々の生活には、さまざまなリスクがあります。死亡、病気、怪我、解雇、老後、介護、事故(火災、盗難、交通)等、いつでも誰にでも起こりうるリスク(一般的リスク)と、自分が選択した行動に伴って生じるリスク、転職などの選択的リスクがあります。

 一般的リスクについては生命保険、損害保険等の各種保険があるので、それらの保険を利用して自分のニーズに合わせて必要な保険に加入するとよいでしょう。たとえば、一家の大黒柱の死に対しては、残される妻の寿命まで、子供たちの独立までの必要資金を計算し、必要額に合わせた生命保険に加入しておけば、安心でしょう。

 老後資金に関しては 厚生労働省が試算した老後生活費の不足分2000万円(60歳以上の世帯の平均貯蓄額は約2300万円、中央値は1500万円)に加えて、介護費、入院費、修繕費等の臨時出費(介護費、入院費は必要のない方もいるため、大まかに1000~1500万円)を準備しておけばよいでしょう。

「1カ月の収入が余ったら貯蓄しよう」と考えていたら、いつになっても貯蓄はできません。月給をもらったら、まず月給から一定の金額を天引きして貯蓄し、残った金額で生活するようにしましょう。会社勤めをしている方で以下のような制度が会社にある方は、毎月財形貯蓄や企業型確定拠出年金(DC)等で給料から少しずつ積み立てると有利です。

・確定拠出年金

(1)拠出した掛け金、全額が所得控除できます。

(2)運用益が非課税になります。

(3)受取方法が「年金」の場合は公的年金控除、「一時金」の場合は退職所得控除が受けられます。

 お勤めの会社に上記のような制度がない場合は、個人で「つみたてNISA」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)」に加入するのがお勧めです。

 いざという時のために、現在の生活をあまり犠牲にせず、まずは6カ月分の生活費を貯めるとともに、必要な保険に加入し、その後は給料から天引きでコツコツと貯めていくといいでしょう。

(文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会)

コロナが落ち着き、“ノスタルジック消費”が主流に…過去の良い体験への渇望がよぎる

「with コロナ」(コロナと一緒に生きていく)という言葉が聞かれるようになり、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いても、かつての日常はもう戻ってこないとの見方がある。それはビジネスにおいても同じこと。では今後、企業は何を求められるのか。

 前回の記事で、変化する消費者のニーズとマーケティング的ニューノーマルについて紹介したが、今回は自宅での外出自粛を強いられたことによって生まれた新たな消費の価値観について、引き続き立教大学経営学部教授の有馬賢治氏に解説してもらう。

長い自粛生活で渇望した過去の日常的消費

「2カ月弱にわたった自粛生活で、多くの人が自粛疲れを感じつつも、自粛を明けた後のことに思いを馳せながら日々を過ごしてきたことと思います。では、その自粛期間中にやりたいこととして思い浮かべるものは何でしょうか。その大半が、これまで経験したことのある良い思い出の中にあると思われます」(有馬氏)

 例えば、長い入院生活の後に食べたいものは、食べたことのない外国料理ではなく、これまで何度も食べている大好きな料理だろう。普段の感覚であれば、人とは違った経験を、“映(ば)える写真”としてSNSに投稿して誇りたい気持ちが強くなるが、自粛から開放された時点ではそうはならない、というのが有馬氏の意見。

「テレビなどで紹介される自分にとって新しい“モノ消費”や“コト消費”は、自粛解除直後のやりたいことの候補にはなりにくいと思われます。おそらく、自粛明けに最初に消費の対象となるのは、自分にとって楽しかった経験から選ばれ、間違いなく楽しめる“モノ・コト”なのではないでしょうか。このような消費を名付けるならば“ノスタルジック消費”と呼ぶことができると思います。こうした“ノスタルジック消費”が今後しばらくは主流になるのでは、と予想した次第です」(同)

 また、ノスタルジック消費には個人的に慣れ親しんだもの以外に、世代が共有してきた懐かしいものも含まれると有馬氏。

「新たな社会的基準が人々に受け入れられる過渡期には、一旦過去の体験を満喫したいという気持ちを強く持つ人も多く出てきます。これは、変化についていけないのではないかという漠然とした不安の中で、自分にとって大切な思い出や懐かしいものに触れて安心したいという欲求です。世代によって懐かしいと思うものは千差万別ですが、例えば私の世代などは昔ながらの喫茶店でコーヒーを飲みながらゆっくりしたいと感じるように、各世代で代表的なブームとなった消費が、アフターコロナでは一定期間求められるのではないでしょうか」(同)

 これまでは常に新しい商品を消費者へ提案し、その新鮮さで顧客に受け入れてもらうのが企業の商品展開の王道だった。もし“ノスタルジック消費”が一定期間メジャーとなるならば、企業もそのつもりで企画を考案する必要が出てくるだろう。

新たなマーケティングの世界で求められる企業の柔軟性

 しかし、当然企業はノスタルジック消費向けだけに商品を提案すればいいものではない。

「世界中で共有された新たな生活様式は、ある程度の時間を要しながらも社会に浸透していくでしょう。しかし、個々人の記憶の中には“かつての世界のほうが楽しかった”という思い出が多く、新たな世界観のすべてを“良い変化”として受け入れることに抵抗がある人も多く存在するのではないでしょうか。そうしたなかでの企業のマーケティング活動は、過去の良さを強調するものと、新たな価値観のなかで提案するものの双方が混在、並立する時期がしばらくの間は続くことが予想されます」(同)

 では、企業はそんな二極のニーズにどう対応していくべきか。

「各企業が提供できる製品やサービスの特徴をしっかりと見据えたうえで、どちらのニーズに応えるものを提供するのか、明確な方針を持ってマーケティングを柔軟に展開しなくてはいけないと思います。これはマーケティング的には非常に難しく、今まで以上に深い模索が必要です。しかし、考えることを放棄せずに積み上げる努力をして、企業の方々には新しいマーケティングを切り拓いていってもらいたいですね」(同)

 これまでの常識が通用しない世界になったとしたら、企業もその常識にとらわれないものの考え方が必須となってくる。これからのビジネスパーソンは今まで以上に頭を柔らかくして、来たるべきマーケティングの新世界を迎えなくてはいけないのだ。

 (解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季)

 本連載は今回で終了します。5年にわたる長期間のご愛読に感謝いたします。ありがとうございました。(有馬賢治)