元テレ朝コメンテーターの鹿児島県知事、「脱原発」から容認に転向…今度は選挙法違反疑惑

 鹿児島県知事選(7月12日投開票)が25日、告示された。前回の知事選で初当選した現職の三反園訓氏のほか、前職の伊藤祐一郎氏、元九州経済産業局長の塩田康一氏など全部で7人が立候補した。

「脱原発」を掲げ野党の支援で4年前に初当選した三反園氏は、自民と公明の推薦を受け再選を目指す。しかし、自民・公明は前回、当時現職だった伊藤氏を推薦していたので、本来ならば、三反園氏にとっては“敵”のはずである。

 今回の野党側である「5者会議」(連合鹿児島、立憲民主、社民、国民民主、県民連合)はずっと独自候補の擁立を模索していたが、結局間に合わず、一致して支援する候補は不在となった。そして、“三反園おろし”のために、伊藤氏と塩田氏に候補の一本化を要請したが、それも失敗に終わった。要するに、候補者と支援組織が前回とは入れ替わった“ねじれ”が生まれ、それが選挙戦の行方を不透明なものにしている。

 なぜ、このような候補者と支援組織のねじれが起きたのかといえば、原因は4年前の三反園氏の振る舞いにある。元テレビ朝日コメンテーターの三反園氏は、民進(当時)・社民の県組織から支援を受けたほか、原発に反対する市民団体と「脱原発」の政策合意を結び立候補した。しかし、当選してしばらくすると、九州電力川内原発をめぐる脱原発の姿勢はトーンダウンし、政策合意を結んだ支持者らを遠ざけた。県政運営では、県議会最大会派の自民党と歩調を合わせてきた。

 自民党県連会長の森山裕国対委員長は、三反園氏について「(原発や安全保障などで)相反する政策を進めていない」と評価するが、地元の自民県議や支援団体の中には冷めた目で見る人も少なくないという。なかには保守分裂を不安視する声もある。

「ウソつきをリーダーにしてはおけない」

 今回の知事選もまた、川内原発をめぐる論戦が深まるかどうかが大きな焦点の1つだ。原発の運転期間は福島第一原発事故後、原則40年となった。ただ、原子力規制委員会が認可すれば20年を上限に延長できる。これまで延長が認められた原発は4基あるが、いずれも再稼働していない。川内原発は再稼働後、運転延長を求める初のケースとなる。

「運転延長反対」など脱原発を明確にする候補は、元民放アナウンサーの青木隆子氏と内科医の横山富美子氏だが、伊藤氏や塩田氏は明らかに原発容認派だ。例えば、伊藤氏は「2041年に稼働終了させる」としている。三反園氏は20年延長についての賛否を明らかにしていない。川内原発は1号機が1984年、2号機が85年に運転を開始した。いずれもあと4~5年で運転開始40年に達する。

 原発容認派の伊藤氏と塩田氏に対して、5者会議が候補一本化を働きかけたのはなぜか。福島第一原発事故後、現地調査へいち早く動くなど、脱原発派として有名な立憲民主党の川内博史衆議院議員(鹿児島1区)に話を聞いた。

三反園氏に勝てる可能性があるのはその2人だから。他の方は準備が遅れていた。2人ともラ・サール高から東大卒で官僚出身なのだから、2人が同時に出れば三反園氏が漁夫の利を得るくらいのことはわかるはずだ。政治は主張さえしていれば良いというものではない。ベストな選択ができなければ、次にベストな選択をするのが基本だ。新型コロナ後、日本社会は大きな変革を迫られる。そんな大変な時期に、政策合意を反故にするような、平気でウソをつく人をリーダーにしておくわけにはいかない。この4年間、情けない人が知事になってしまったなあという思いしかない」

 言葉の端々から、三反園氏に裏切られたとの思いが滲み出る。川内議員は三反園県政の4年間をこう評価する。

「今回の国体への対応(年内実施を断念)を見てもそうだが、何もしてこなかったのではないか。川内原発に関していえば、九州電力の言いなりだ。もし私がマネジメントできる立場なら、大規模集中電源から小規模分散型に転換し、20世紀型の経済モデルから脱却することにより、経済合理性が高まることをていねいに協議する。今回の知事選は鹿児島のエネルギー政策を議論するよい機会になればいい」

選挙法違反? 三反園氏をめぐる疑惑の数々

 自民党の鹿児島県連が5月、県知事選の対策会議に出席した地元県議37人に1人あたり30万円の現金を手渡していたと複数のメディアが報じている。公職選挙法は票のとりまとめを依頼して金銭を配ることを禁止しているが、県連は「調査活動費で、選挙がらみの支給ではない」と説明した。しかしながら、受け取った県議は果たしてどう感じたか。後日、その現金を返還した県議もいた。

 いかがわしい話はほかにもある。地元紙の南日本新聞によれば、三反園氏から鹿児島県内の首長数人に、選挙協力依頼の電話があったという。問題は、三反園氏が電話の際に、地元から県に要望されていた公共事業を挙げながら話をしていたという点だ。本当だとすれば、脅しのようなものである。

 公職選挙法は特別職を含む公務員が地位を利用して選挙運動することを禁じている。三反園氏は6月20日、「電話も依頼もしていない」と否定していたが、翌日になって一転、電話をかけたことを認めた。集票の意図はなかったと弁明し、「自分の思いを伝えるために」電話をかけたという。

 これでは「ウソつき」との批判も免れないのではないか。テレビ局のコメンテーター出身でありながら、マスコミ対応は苦手らしい。

(文=横山渉/ジャーナリスト)

JRA宝塚記念(G1)クロノジェネシスの猛追振り切った「大物2歳」登場!? 新種牡馬モーリス「初勝利」はまたもお預けか……

 ここで決めたいところだが……。

 今夏に初年度産駒がデビューを迎えている新種牡馬の中でも、特に大きな注目を集めているのが2015年の年度代表馬モーリスだ。

 しかし、新馬開幕週にG1・6勝馬ブエナビスタを母に持つブエナベントゥーラが2着に敗れるなど、ここまで14頭がデビューして未勝利……戦前の期待とは、大きくかけ離れた結果となっている。

 そんなモーリス産駒だが、今週27日(土)の阪神1Rで行われる2歳未勝利戦には、ウインメイユールとカスティーリャの2頭がスタンバイ。前者がデビュー戦2着、後者が3着とあと一歩だっただけに、産駒初勝利の期待が高まっている。

 だが、ここに来て評価が急浮上している馬がいるようだ。

「同じレースに出走するキズナ産駒のステラリア(牝2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)ですね。デビュー戦でウインメイユールから3馬身離された3着馬なんですが、この中間はC.ルメール騎手がわざわざ調教をつけるなど必勝態勢。モーリス産駒の2頭にもチャンスはあると思いますが、一枚上の相手かもしれません」(競馬記者)

 記者がそこまで強気に話すのも、最終追い切りの内容が圧巻だったからだそうだ。

 24日に栗東のCウッドで行われた最終追い切りで、ステラリアは3頭併せ馬を敢行。それもパートナーは宝塚記念(G1)出走を控えるクロノジェネシス、再来週の七夕賞(G3)を予定するヒンドゥタイムズという明らかに格上の存在だった。

「ところが、ステラリアが2頭を振り切って最先着しちゃったんですよ。もちろん、クロノジェネシスはかなり後ろから追い掛けていましたし、ヒンドゥタイムズもレースはまだ先という“ハンデ”はありました。それでもこの時期の2歳馬が、古馬OP2頭を相手に先着するのは大したもの。

斉藤調教師も追い切り後の取材で、クロノジェネシスの出来に満足しているようでしたし、逆に言えばステラリアの走りが、それだけ非凡だったということでしょう」(同)

 記者の話を聞く限り、かなりの馬のようだが、ならば逆にそんな“大物”がデビュー戦で勝ち馬から3馬身半も離された3着だったことは気に掛かる。

「正直、ステラリアのデビュー戦は団野(大成)騎手が下手に乗ってしまいました。好スタートを切ったんですが、外から他馬に被せられてどんどん位置取りを下げると、4コーナーでは後ろから3頭目。

最後の直線でも前が壁になってほとんど追えず、やっとエンジンが掛かった頃には勝ち馬がゴール板を駆け抜けていました。レース後に団野騎手も『チグハグな競馬になってしまった』と悔しがっていましたよ」(別の記者)

 デビュー2年目の団野騎手だが、このレースまで新馬戦での1番人気は4度しか経験がなかった。それも単勝2.0倍の圧倒的な人気馬とあっては、慎重になるのも仕方がないだろう。結果的に裏目に出てしまったようだが、「ポテンシャルはあるので、すぐに勝てると思います」とステラリアの能力を称賛していたという。

 新種牡馬デビューから苦戦が続いているモーリスにとって、産駒初勝利の大きなチャンスとなりそうな土曜の阪神未勝利戦。だが、1つ上の先輩キズナが送り込む大物ステラリアが大きな壁になりそうだ。

日本マクドナルド 各国で人気のビーフバーガーを限定販売

日本マクドナルド6月24日、世界各国のマクドナルドで人気の“肉らしいほどうまい”ビーフバーガー3種を、期間限定で発売した。7月中旬には、第2弾として新たなビーフバーガーの発売を予定している。
 
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カナダの「マイティビーフオリジナル」は、スモーキーな香りとガーリックの風味を効かせたブラックペッパーが特徴のソースと、厚みのあるビーフパティが味わえる一品で、味の決め手は、塩味とスモーク風味のベーコンビッツ。
イギリスの「スモーキーバーベキュー」は、ジューシーさが自慢のビーフパティ、スモーキーなベーコン、ブラックペッパー、シナモンなど10種類以上のスパイスを効かせた特製BBQソースが特徴で、店舗でスチームするふんわりバンズでサンドする。
そして、日本のマクドナルドからは、うまみたっぷりのかるびをビーフパティの上に乗せた、「かるびマック」が再登場した。

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同社は発売に合わせて、フリーアナウンサーの福澤朗さんを起用したテレビCM「世界のビーフバーガー登場」編(https://www.youtube.com/watch?v=fl-cFh7HNfI)を放送している。福澤さんは、3種のバーガーをハイテンションで紹介し、ラストでは「世界のうまさに、ジャストミート!」と、あのキメポーズで締める。
また、抽選でマックカードが当たる三つのツイッターキャンペーンを実施している。(http://w.mdj.jp/1a13og)を実施している。
商品サイト:https://www.mcdonalds.co.jp/campaign/world_beefburger/

 

パチスロ「史上初の5thリール搭載機」など「名作」を特集!【祝!プロ野球開幕「特別企画」】

 6月19日、遂にプロ野球が開幕した。

 当初の開幕予定日から約3か月。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から史上初となる無観客での開催ではあるが、ボールがミットに収まる音やバットでボールをとらえた瞬間の音が響き渡るのは何とも心地が良い。

 神宮球場では、普段ならば声援でかき消される解説者の声が選手まで聞こえてしまった…などという珍事件が発生したとはいえ、無観客ならではのカメラアングルも貴重である。

いずれにせよプロ野球がある日常はファンにとって嬉しい限りであろうし、ニュースで試合結果が流れるたび、野球は日本における国民的スポーツなのだということを再認識する。

 パチスロにも、野球をテーマとしたマシンはいくつか存在する。その元祖ともいえるのが、1994年に誕生したマックスアライドの4号機『トリプルクラウンI』である。

 トリプルクラウンとは打率、打点、ホームランと3つのタイトルを獲得した「三冠王」のこと。下パネルにはバットを脇に抱えた野球選手が描かれ、リプレイ絵柄にはボール、REG絵柄には「HOMERUN」と記されたシンプルなデザインが採用されている。

 スベリでボーナスフラグを察知するシンプルな仕様はそこそこヒットし、以降、『トリプルクラウンⅢ』、沖縄仕様の『トリプルクラウンⅡ-30』と続編が登場。

 一部地域ではドーピングが施された超スラッガー、いわゆるBモノ化されたが、今では清流ゲームジャパンによってシリーズ化され、初代から続くバットとボールの告知ランプはしっかりと受け継がれている。

 2001年に高砂電器産業(現・コナミアミューズメント)より発売された同じく4号機の『スロ野球2』は、RT搭載のボーナスタイプ。赤7と青7、2種類あるビッグのうち赤7を狙った場合は制御によってシングルorダブル揃いに振り分けられるのが特徴で、シングル揃いならば平均350枚、ダブル揃いならば約500枚の獲得が見込める。

 約400枚獲得の青7を含めてビッグ後は2分の1でRTへ突入。このRTは100G消化、もしくはビッグ当選で終了を迎える。

 翌2002年には、スポ根漫画の金字塔『巨人の星』がアリストクラートテクノロジーズ(現・クロスアルファ)によって史上初の5thリール搭載機としてパチスロ化。

 成立したボーナスを一旦内部に貯蓄するストック機で、規定ゲーム数の消化とボーナス放出契機のひとつ「リプレイ4連続」を強制的に発生させる「特訓モード」を絡めた連チャンは多くのプレイヤーを魅了した。

 タイトル名が「巨人」なだけに一部熱狂的な「阪神タイガースファン」からは敬遠されたといった話もあるが、それを知ってか知らぬか、後に花形満をフィーチャーした「猛虎パネル」が登場。

 2003年に阪神タイガースがリーグ優勝を決めた際には「優勝パネル」もリリースされ、話題を集めた。

 この巨人の星はシリーズ化され、『Ⅲ』までは4号機、『Ⅳ』『Ⅴ』は5号機としてデビュー。現存する5号機『パチスロ巨人の星~情熱編』に関してはサンセイR&Dのマシンだ。

 同じ漫画のカテゴリーでいえば2007年、JPSの『アストロ球団』も忘れてはならない。出玉増加のメインはボーナスで、通常時72Gの周期消化及びボーナス後はRTへ突入。

 このRTは基本的にチェリー入賞orボーナス成立で終了するのだが、「アストロタイム」へ突入すればチェリー入賞回避のナビが発生且つボーナスを引いても規定ゲーム数消化まで継続する。規定ゲーム数は最大5000Gで、突入時の平均獲得枚数は2000枚に達する。

 原作漫画では、個性溢れる超人的な選手たちがおよそスポーツとは言い難い規格外のプレイを見せる。

 液晶画面はこの原作の世界観を忠実に再現し、自軍が10点以上リードしていればチェリー以外の小役が全ナビされるなどといった細かな機能もある。35点差以上で勝利した場合はアストロタイム突入確定だ。

 ちなみに、このアストロ球団は設定6が分かりやすすぎたことから、どこのホールでも朝イチしばらく回した後は放置状態に。ロングRTを強制的に成立させるゴト手順も発覚し、撤去を余儀なくされた。

 近年では2018年にメーシーから『SLOTファミリースタジアム』が登場。その名の通り、人気野球ゲームをモチーフとしたボーナス+RT搭載機で、「リプ・リプ・ベル」を起点とする「野球演出」には多彩なチャンスパターンが用意されている。 

JRA宝塚記念(G1)5連覇中ノーザンファームで狙うべきはブラストワンピース!? 人気必至のサートゥルナーリアとラッキーライラックが勝てない理由とは?

 今年春の3歳G1レースでノーザンファームは1勝もできなかったが、それでも大阪杯・天皇賞(春)・ヴィクトリアマイル・安田記念を勝ち、古馬に限定すれば無類の強さを発揮した。

 今週行われる宝塚記念とノーザンファームの相性は抜群で、過去5年をすべて勝利と5連覇中。当然今年も負けられないとの思いは強いだろうし、その思惑は大阪杯を回避してここに挑むサートゥルナーリア、ヴィクトリアマイルや天皇賞(春)を使わず大阪杯から直行したラッキーライラック、クロノジェネシス、ブラストワンピースの4頭に繋がっているのだろう。

 しかし過去5年で優勝したノーザンファームの馬を見てみると、意外な事実が判明する。すべて1~2番人気以外の馬が勝利しているのだ。過去5年、それぞれでノーザンファームは出走馬の半数以上となる生産馬を出走させており、それらが上位人気に支持されていたのだが、まさかの結果に。

 これは想定通りなのか、それとも想定外なのか、後者であれば関係者にとっては非常に複雑な心境だろう。

 そんなノーザンファームの有力馬をチェックし、過去の傾向と照らし合わせることで「今年買うべきノーザンファームの生産馬」を見つけた。春の大一番を締めくくるためにも、ここでその狙い馬を公開しよう。

 まずは過去の傾向をおさらいするため、ノーザンファームの宝塚記念過去5年の出走馬と成績をまとめた。

■2019年
リスグラシュー  (3番人気1着)
スワーヴリチャード(6番人気3着)
アルアイン    (5番人気4着)
レイデオロ    (2番人気5着)
エタリオウ    (4番人気9着)
マカヒキ     (7番人気11着)

■2018年
ミッキーロケット (7番人気1着)
ヴィブロス    (3番人気4着)
ダンビュライト  (5番人気5着)
サトノダイヤモンド(1番人気6着)
ステファノス   (11番人気7着)
パフォーマプロミス(4番人気9着)
サトノクラウン  (6番人気12着)
アルバート    (15番人気13着)
ゼーヴィント   (9番人気14着)

■2017年
サトノクラウン  (3番人気1着)
ミッキークイーン (4番人気3着)
シャケトラ    (2番人気4着)
レインボーライン (7番人気5着)
ミッキーロケット (8番人気6着)
シュヴァルグラン (6番人気8着)

■2016年
マリアライト   (8番人気1着)
ドゥラメンテ   (1番人気2着)
ラブリーデイ   (4番人気4着)
ステファノス   (7番人気5着)
サトノクラウン  (9番人気6着)
シュヴァルグラン (5番人気9着)
カレンミロティック(14番人気11着)
タッチングスピーチ(16番人気12着)
フェイムゲーム  (12番人気17着)

■2015年
ラブリーデイ   (6番人気1着)
デニムアンドルビー(10番人気2着)
ディアドラマドレ (8番人気6着)
レッドデイヴィス (12番人気7着)
ラキシス     (2番人気8着)
トウシンモンステラ(16番人気10着)
トーセンスターダム(9番人気12着)
カレンミロティック(5番人気13着)
アドマイヤスピカ (14番人気16着)

 この5年でわかることは、ノーザンファームはかなり宝塚記念に力を入れているということだ。出走頭数を見てみると、2019年12頭中6頭、2018年16頭中9頭、2017年11頭中6頭、2016年17頭中9頭、2015年16頭中9頭と出走馬の半数以上がノーザンファームの生産馬だ。

 これは7月に行われるセレクトセールのアピールも兼ねているといって間違いないだろう。

 そして実際に5年連続勝利を達成しているのだから、これはノーザンファームの思惑通りといっていい。しかし優勝馬に関しては狙い通りとはいえないかもしれない。というのも、宝塚記念に出走したノーザンファームの1~2番人気馬は、5頭すべてが敗退と結果を残せていないのだ。

 この傾向を今年に当てはめれば、1~2番人気になるであろうサートゥルナーリアとラッキーライラックにとって逆風となるデータだ。

 逆に勝利に向けて追い風となるノーザンファームの生産馬はどれか。まず人気でみれば3~8番人気が狙いとなる。過去5年の優勝馬は3・7・3・8・6番人気なので、今年もそこにチャンスがあるだろう。さらに前走がG1レースか重賞レースに出走し、G1レースなら9着以内、重賞レースなら2着以内の成績が必要。そして過去4走以内で2着以内に好走しているという実績も必要だ。

 今年出走するノーザンファームの生産馬は以下の7頭。

・アドマイヤアルバ
・クロノジェネシス
・サートゥルナーリア
・ダンビュライト
・ブラストワンピース
・ラッキーライラック
・ワグネリアン

 前述の傾向を踏まえると、今年の狙いはただ1頭、ブラストワンピースしかいない。同馬はおそらく3~5番人気あたり。そして上記の成績や実績がすべて当てはまる。この馬は2着と3着がなく、勝つか大敗かのどちらか。しかも3歳春以降から勝利と凡走を繰り返しているので、前走の大阪杯で凡走したのは逆にプラスともいえる。そして過去5年で4勝している8枠というのも心強い。サートゥルナーリアとラッキーライラックに人気が集まるのも好都合であり、ここは同馬の激走に注目したい。

JRAオルフェーヴル「復活」に池添謙一号泣! 宝塚記念(G1)プレッシャーに打ち勝った「グランプリ男」はモズベッロで大仕事!?

 今週28日に阪神競馬場で行われる宝塚記念(G1)は、上半期最後のG1であり、ファン投票で選ばれた馬たちを中心に出走してくる。

 その中、ファン投票55位でまだ知名度が低いモズベッロ(牡4歳、栗東・森田直行厩舎)が出走。3勝クラスの身でありながら今年1月に日経新春杯(G2)を優勝し、次走の日経賞(G2)も2着で、今年急成長してきた4歳馬だ。

 初G1挑戦の天皇賞・春(G1)は7着だったが、今回は一旦リフレッシュ放牧に出され、さらにパワーアップが見込めそうだ。本格化したモズベッロに3走騎乗した池添謙一騎手が、今回も継続騎乗する。

 池添騎手といえば、有馬記念4勝、宝塚記念3勝で計グランプリ7勝を挙げ、武豊騎手と並びグランプリレース最多勝利騎手である。モズベッロにとって心強いジョッキーだ。

 この宝塚記念での池添騎手の活躍というと、2005年にスイープトウショウでグランプリ初優勝を飾り、のちに有馬記念も勝つドリームジャーニーで2009年に優勝。他には、2015年に人気薄のショウナンパンドラを3着に持ってきたり、2014年はカレンミロティックを2着に持ってくるなど、池添騎手が“グランプリ男”と言われる理由がわかる活躍ぶりだ。

 そんな数々のドラマを宝塚記念で見せてきた池添騎手だが、一番印象的だった宝塚記念は、2012年のオルフェーヴルの涙の勝利であろう。

 これまで数々のクラシックレース、古馬G1を勝ってきた池添騎手は、プレッシャーに強い騎手と言われているのだが、その中でもこのレースは「究極のプレッシャー」が掛かったレースと言える一戦だった。

 この年の春、オルフェーヴルはスランプに陥り、阪神大賞典(G2)では4コーナーで大暴走し、かなりの大外を回しての追い込みで届かず2着。天皇賞・春(G1)は折り合いを欠いて、全くいいところがなく11着惨敗に終わる。

「オルフェーヴルは昔から気性難で引っ掛かりやすいのですが、この時期は制御が効かず、春の2戦は凡走を繰り返しました。そのため次走の宝塚記念の結果次第では、凱旋門賞の再挑戦白紙という事態に陥りそうな大ピンチを迎えていたのです」(競馬記者)

 いよいよ後がない陣営は、宝塚記念に向けて懸命にオルフェーヴルを調整し、池添騎手は只々、オルフェーヴルの復活を信じて騎乗するしかなかった。

 スタートの時を迎えたオルフェーヴルは、出遅れることなくきれいに飛び出す。池添騎手は、まわりの馬を行かせて中団でレースを進めていくことを選択した。ネコパンチがガンガン逃げる展開で、ある程度レースが流れたので、オルフェーヴルを馬群の中に入れて、他の馬に囲まれながら折り合いをつけて進めた。

「ここ2走は大外枠だったことで、外目を進んでいったのですが、流れが遅く引っ掛かってしまい、折り合いがつきませんでした。今回は、6枠11番だったので、外目を進むこともなく、池添騎手は他の馬で壁を作り、オルフェーヴルの折り合いに専念していたようです」(同)

 4コーナーでスピードが上がると、直線は外目が比較的馬場が良いため、他馬は外側に流れて行き、インが空いた。そこを池添騎手は狙い澄ましていたかのように、オルフェーヴルの進路を内側に素早く取った。荒れ馬場は関係なく、末脚弾けて追い込んだ。優勝を確信したファンの大声援の中、オルフェーヴルは1着でゴールを駆け抜けていったのだった。

 初めて「ジョッキーを辞めたい」とまで思ったという池添騎手だったが、投票1位に選んでくれたファンに対して、オルフェーヴル復活を見せることができた。

 レース後に池江泰寿調教師が「(今日のオルフェーヴルは)いい時に比べると7分くらいの出来」だったと語っていた。池添騎手は、そんな状態であってもオルフェーヴルの底力を信じていたため、荒れた馬場の内側を選択することができたのだろう。

 勝利ジョッキーインタビューでは「ここまで本当にキツくて……勝てて本当に良かったと思います。沢山の方に競馬場に足を運んでもらって、この馬の力をやっと見せることが出来ました」と涙ながらに語った。

 今年の宝塚記念だが、池添騎手が乗るモズベッロは人気も低いと思われる。

 オルフェーヴルの時と比べれば、プレッシャー無く乗ることができるだろう。これまで人気薄でもG1を勝っている池添騎手だけに、ここは大胆な乗り方でグランプリ勝利数新記録を樹立してもらいたいものだ。

大きなスロットマシンから小さなパチスロへ~「パチスロパルサー」後編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.07】

 
 昭和55年、パチンコのシマにすっぽり収まるように小型化されて誕生したパチンコ型スロットマシン、略してパチスロ

 その史上初のマシンとなった『パチスロパルサー』は、いかにしてダウンサイジングを実現したのだろうか。

 最も大きな決め手となったのは、スロットマシンの命とも言えるリールを駆動する部分の近代化だ。

 昭和39年に最初に登場したオリンピアマシンにしろ、昭和51年に誕生したジェミニにしろ、リール駆動システムはアナログな機械式だった。

 まず、レバーを引くとスプリングの力でリールが回転する。そしてストップボタンを止めるとストッパーがリールを停止させ、各リール横に備えられた溝の切られた円盤によって停止絵柄を判別し、役が揃った場合はメダルを払い出す。

 以上が、機械式スロットマシンの基本的な動作の流れである。基本的な機構は19世紀末に考案されたものだが、すべてを機械の連動で行う非常に手の込んだ大がかりなものだった。

 そもそも、揃った絵柄を判別して払い出しを行うということは、極端な話、目押しで自在に役を揃えることができるわけで、上手い客ばかりが来ると店は営業が成り立たなくなる。

 オリンピアマシンの後期やジェミニの頃になると、リール停止のタイミングをズラす電気回路を付加して、狙い打ち対策を行った。

 しかし、やがてはそのズレを計算に入れて正確に狙い打ちをする猛者も現れるなど、対策は決して万全なものではなかった。

 そこで考えられたのが、現在のパチスロのようなコンピュータによる役抽選とステッピングモーターによるリールコントロールシステムである。

 ステッピングモーターとは、パルス電圧によって動作角度を自在に制御できるモーターのことで、パルスモーターとも呼ばれている。
 
 元々は、工業用ロボットなどのために考案されたものだが、それ自体がコンパクトなうえに簡単な回路構成で正確な動作が可能ということで、リール駆動部分の簡素化にはもってこいだった。

 かくして、電子化と小型化を両立した史上初のパチンコ型スロットマシン、パチスロパルサーは誕生。近代パチスロの世が開けたのである。

 ちなみに、現在も山佐の定番ブランドとして受け継がれる「パルサー」というネーミングについてだが、これには諸説ある。

 ひとつは、前出のパルスモーターに由来するというもの。もうひとつは、当時人気だった同名の日産のコンパクトカーだ。

「小型で経済的、しかも高性能。まさに、うちの新型スロットマシンと一緒じゃないか」

 開発会議の場で、そんな話が出たとか出なかったとか。

 

 ともかく、パチスロパルサーの登場はスロットマシン業界に一大革命を巻き起こし、競合他社も同様の近代的かつ小型化されたパチスロを開発・発表するなど追随した。

 またこの時期、業界の発展を目指してメーカー団体である日本電動式遊技機工業共同組合、略して日電協が設立された。

 加盟メーカーは当初10社だったが、2年後の昭和57年には20社に増加。パチスロ機の設置台数も10万の大台に近づくなど、着実にパチスロは新たな遊技文化として普及してゆくのであった。

(文=アニマルかつみ)

『サザエさん』の生みの親・長谷川町子が幼少期に見せていた才能の片鱗

 

 休日が終わる日曜日の夕方にテレビをつけるといつもやっているアニメ『サザエさん』。昨年、放送50周年を迎え、「世界で最も長く放送されたテレビアニメ番組」としてギネス世界記録更新。さらに今年は『サザエさん』の原作者である長谷川町子さんの生誕100周年でもある。

『サザエさんと長谷川町子』(工藤美代子著、幻冬舎刊)では、『サザエさん』出版を家業として姉妹社を立ち上げた長谷川家の三姉妹の人生の光と闇を綴る。

 町子さんは大正9年佐賀県生まれ。漫画家デビューは早く、15歳ですでに天才少女として世に持て囃された。それから72歳で亡くなる5年前まで漫画を描き続けた。

 当時は女性が職業を持つことすら珍しい時代であり、漫画家として活躍する女性は前例がなかったようだ。女性漫画家のパイオニアとして新天地を切り拓き、没後30年近く経た今も、町子さんのサザエさんは不動の人気を誇る。

 そんな彼女はどのような子供時代を過ごし、どんな絵を描いていたのか。町子さん自身、2、3歳くらいから大量に絵を描いていたと語り、小学校1年性の時には同級生に、かんざしから手の指の1本1本の細部まできれいにきちんと描かれた花嫁の絵を描いていたという。

 また、町子さんと小学校から女学校まで同級だった親友は「長谷川さんは、ちょっとそそっかしくてお転婆さん。少しわがままで茶目っ気たっぷり」と町子さんのことを表現する。

 教室では教科書を立てて置き、そのかげで授業をしている先生の似顔絵を描いていた。先生に見つかると怒られ、廊下に立たさる。そんな仕打ちを受けて悔しい町子さんは、うっぷん晴らしに先生の癖を漫画に描く。それを他の児童に回して見せていたという。

 絵を描き、お転婆な少女時代を過ごした町子さんは、この頃から後に人気漫画家となる片鱗を見せていたようだ。

 新型コロナウィルスの影響で『サザエさん』の新作は1カ月休止していたが、6月19日から新作の放送も再開。国民的漫画であるこの作品は広く知られていても、長谷川町子さんとその家族の一生はあまり知られていないかもしれない。彼女がどんな激動の人生を歩んだのか、を知れば『サザエさん』を今よりもっと楽しめるのではないだろうか。
(T・N/新刊J P編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

公選法容疑の菅原前経産相、東京地検が「謝罪したから」と不起訴…秘書の供述“握り潰し”

 地元有権者に秘書が香典などを提供していたとして、公選法違反(寄付行為)容疑で告発されていた前経済産業相菅原一秀衆院議員(58)が不起訴処分(起訴猶予)になった。東京地検特捜部が25日、発表した。事実上の無罪放免ともいうべき措置で、インターネット上では怒りの声が広がっている。元東京地検検事の郷原信郎弁護士も「#菅原前経産相の不起訴に抗議します」とのハッシュタグを自身のTwitterアカウントで拡散した。菅原氏はなぜ起訴されないのか。郷原弁護士に聞いた。

 共同通信は26日、記事『特捜部、辞職を考慮し起訴猶予 菅原前経産相への公選法違反告発』で、地検特捜部の見解を「経産相を辞し、公の場で事実を認めて謝罪したことなどを考慮した」と説明。そのうえで、以下のように報道した。

「菅原氏は『告発されたことを重く受け止めるとともに、不用意に行ったことを心から反省し、深くおわび申し上げます』とのコメントを出した。

 特捜部は、支援者らの葬儀の大半では菅原氏が自ら弔問し、秘書らが香典を持参したのは例外だった点を考慮。『公選法を軽視する姿勢が顕著とは言えない』と判断した」

 つまり、「菅原氏が経産相を辞任し、謝罪した」「香典を持って行った回数は秘書より、『自身が持参する香典』のほうが多かった」ので不起訴にしたというのだ。

 これに対して郷原弁護士はTwitterで以下のように反論している。

「【大拡散‼】免許持って運転する人がスピート違反して赤切符切られたら罰金払う。選挙で当選した国会議員の公選法違反が発覚したのに、『大臣辞めた』『謝罪した』から罰金も払わないで済まされる。そんなことが罷り通るのか?もう誰も交通違反の罰金など払わない。#菅原前経産相の不起訴に抗議します」(原文ママ)

郷原弁護士「まず秘書が訃報を収集して、菅原氏が行くか判断」

 巷間では「謝ってすむなら、警察(検察)はいらない」というのが常識だが、いったいどういうことなのか。菅原氏の秘書の代理人も務める郷原弁護士は次のように語る。

「常識では考えられない。謝罪と辞任は不起訴の理由になりません。秘書の香典持参について菅原氏は『選挙が目的ではなく、弔意を示すべき人物の葬儀に参列したまでで、どうしても自身でそれができない場合に、例外として秘書に香典を持たせて参列した』などと述べています。事実はまったく逆です。なぜ地検特捜部が菅原氏の供述をすべて鵜呑みにしているのか甚だ疑問です。

 こちらが検察に提出した供述は『まず選挙区内で誰かが亡くなったという情報を秘書が入手する。当然、菅原氏本人がその情報を入手することもあるが、区内で議員と関係している人が亡くなったら香典を出すということは決まっていた。いくらにするのかを菅原氏が決める。実際に菅原氏が行かないと顔が立たない場合には、例外的に菅原氏本人が参列する』というものです。菅原氏は秘書にすべての責任を転嫁するような発言を続けていますが、許しがたい行いです」

 一連の菅原氏の疑惑に、自民党衆議院議員の関係者は「国政、地方問わず議員事務所の秘書の朝は、地元新聞の訃報欄を確認するところから始まる。菅原さんの件を立件されたら、これまでずっと地域で行ってきた政治活動ができなくなる。有権者と議員の人間関係を壊すのか」などと話す。だが知人や恩人に哀悼の誠を示すのと、葬儀を口実に選挙区民を取り込むことは、似て非なるものではないのだろうか。

(文=編集部)

 

菅原一秀前経産相、選挙違反を認めたのに不起訴処分…裏で自民党と検察が“司法取引”か

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 国会は閉会しましたが、永田町は相変わらずざわついています。大きな原因は、やはり前法務大臣の河井克行衆議院議員と河井案里参議院議員の夫妻が公職選挙法違反容疑で逮捕されたことですね。去年の参議院議員選挙で広島県内の首長や県議、町議など94人に現金を配布していたことが明らかになり、三原市の天満祥典市は現金の受け取りを認めた上で辞職を表明しました。

 おそらく、小選挙区制度になってから最大規模の買収行為ではないでしょうか。ここまで大きくなったのは「ドケチ夫妻」の純粋な収入からだけでなく、自民党からの1億5000万円もの原資があったからこそ、です。

 これには、さすがに自民党内からも憤りの声が続出しています。なぜ河井夫妻にだけ、こんなにたくさんのお金が流れたのか。これから解明されるのでしょうが、今後、自民党本部はどんな重点候補に対しても、1億5000万円もの支出は二度とできないでしょう。内部の決裁機能も強化されるでしょうからね。

 通常なら選挙関連の資金は党の選挙対策委員長に決裁権があるはずですが、この規模の金額だと、二階俊博幹事長から指示されたと見るのが妥当ですね。それも、安倍晋三首相筋から二階幹事長へ連絡がいくルートだと思います。もちろん、さすがに安倍首相本人が二階幹事長へ直接伝えることはないと思いますが……。実際のところはどうなんでしょうか。

逮捕当日に起きた河井克行議員の“脱走問題”

 6月18日の逮捕当日、克行議員の身柄について、ちょっとした騒ぎがありました。逮捕前日に赤坂の議員宿舎に入る姿は確認されているものの、いつ出て行ったのかが不明だそうです。マスコミに追いかけられたくなかったのでしょうね。

 この「脱走問題」について、知り合いの週刊誌の記者と、ボスが逮捕された経験のある秘書たちと一緒に、脱出方法を探ってみました。真相はわかりませんが、おそらく宿舎の地下1階の駐車場入り口に第三者の乗用車を用意して乗り込み、後部座席かトランクに隠れたのだろうという結論になりました。

 どちらにしろ、衆議院議員・前法相とは思えない姿で宿舎を出て、検察が指定した場所まで移動したと思われます。身から出た錆とはいえ、情けないですね。

 克行議員といえば、現在は立憲民主党の参議院議員で、以前は広島県内の選挙区で国民新党に所属していた塩村文夏議員を尾行していたことを「週刊文春」(文藝春秋)が報じていました。警察OBの“探偵”に依頼して、3カ月も尾行させていたそうです。塩村議員は気づかなかったそうですが、本人によると「これまでも尾行や盗撮は何度かあった」そうです。

 実は、その人物は神澤も知っているのですが、「プロってすごい!」の一言です。逆に言えば、調査対象者になった場合、自分の気づかない間に情報収集されている可能性があるということで、背筋が凍ってしまいます。

 一方で、文春が河井夫妻の買収疑惑をスクープしたときは、車3台分の人員を広島に送り込み、13人のウグイス嬢へ同日の同時刻に一斉に突撃取材したそうですから、これまた警察並みの機動力ですよね。良くも悪くも、ターゲットになったら人生おしまいということです。

菅原議員が不起訴の裏に自民党との司法取引?

 そんな余談もあって、秘書仲間と盛り上がっていた最中、前経済産業大臣の菅原一秀衆議院議員の不起訴処分の速報が入り、一同驚きました。これまで多くの証拠や証言が出てきていたので、「さすがに起訴はされるでしょ」というのが永田町の住人たちの大方の見解だったからです。

 菅原議員の公設秘書が選挙区内の有権者に香典を渡していた現場がスクープされ、公選法違反の疑いで告発されていましたよね。ほかにも、選挙区内で贈答品を送ったり、「会費」と称して寄付を行っていた裏帳簿の存在が明らかになったり、公選法違反は明確でした。菅原議員自身も、16日に記者会見で公選法違反を認めて謝罪しています。それなのに、東京地検特捜部は不起訴処分(起訴猶予)にしたのです。納得がいきませんね。

 一部では、菅原議員は次の選挙では到底勝てないだろうから、議員辞職させて10月に補欠選挙をするのではないかとも言われていただけに、なんともスッキリしません。

 神澤は、自民党と検察上層部の間に「高度な司法取引」があったと見ています。16日に菅原議員が自民党本部で会見を行ったあたりから、なんか腑に落ちないことが多かったのです。

 まず、会見のタイミングです。東京地検の事情聴取を受けていたことが報道される「直前」でした。そして、会見の場所です。自民党本部が場所を提供するということは、菅原議員の不起訴が前提だったはずです。起訴されるような議員ならば、即離党。それが自民党ですから。

 とはいえ、25日に不起訴の連絡を受けるまで、菅原議員は気が気でなかったはずです。新型コロナでの自粛期間中も女性と焼肉デートを楽しむ余裕があった菅原議員ですが、ここ最近はおとなしくしていたようです。不起訴を受けて、また表情が明るくなり、遊び出すかもしれないと思うと、「東京地検は尻込みするんじゃねえ!」と言いたい気分です。きっと、現場の検事も忸怩たる思いでしょうね。

 検察にとって、菅原議員の不起訴は河井夫妻の起訴に焦点を絞るという決意の表れなのかもしれません。首相官邸としても、河井夫妻の身柄を差し出す代わりに、菅原議員については勘弁してもらったのでしょう。

 そして、もうひとり、谷川弥一衆議院議員(長崎3区)の選挙区でも選挙違反容疑で逮捕者が続出していますが、谷川議員はもう高齢で次の選挙には出馬しないでしょうから、そっちは粛々と捜査するスタンスなんでしょうね。

 いずれも、国民感情とはかけ離れた物差しで起訴するかどうかを決めているのが見え見えです。「検察の正義」なんて、たかが知れていますね。心底がっかりしています。

(文=神澤志万/国会議員秘書)