JRA宝塚記念(G1)武豊キセキは人気急落のここが狙い目! サートゥルナーリアは消しもアリ!? 前門の虎、後門の狼作戦で「爆穴」候補を狙い撃ち

 28日、阪神競馬場で開催される春のグランプリ・宝塚記念(G1)は、サートゥルナーリアVSラッキーライラックの下馬評が大勢を占めている。これにクロノジェネシスが3番手でグローリーヴェイズ、ブラストワンピースと続きそうだ。

 だが、宝塚記念といえば、過去10年で1番人気馬の勝利はわずか2勝。半数の5勝を6~8番人気があげているように、波乱の傾向が強い。週末の天気もどうやら関西地方は崩れる見込みが強く、良馬場での開催は期待出来そうにない。

 馬場読みだけでなく、データも大好きな与田飛鳥が過去の傾向を踏まえつつ、「爆穴」ゲット予想を試みた。馬場読みは諸刃の剣でもあり、天気次第で当日の馬場状態は傾向が真逆になることも多いだけに、雨予報ならデータの方が信頼できるだろう。

 そこで、まずは過去10年で宝塚記念を6~8番人気の穴馬が優勝した年の馬場状態を確認してみたい。

18年7番人気ミッキーロケット 稍重
16年8番人気マリアライト 稍重
15年6番人気ラブリーデイ 良
11年6番人気アーネストリー 良
10年8番人気ナカヤマフェスタ 稍重

 これ以外に稍重で開催された年は3番人気サトノクラウンが優勝した17年の1度がある。単勝オッズ1.4倍と圧倒的1番人気の支持を受けたキタサンブラックが9着と惨敗。これを含めると10回中、4回の稍重での開催はすべて荒れたと考えても的外れとまでは言い難いのではないか。

 今年の宝塚記念は稍重~不良の馬場で開催される可能性が高い。ならこれを逆手に取って穴予想をしても無理筋ではないという見方も可能だ。25日現在の『netkeiba.com』の想定オッズでは、キセキが6番人気、ワグネリアンが7番人気、スティッフェリオが8番人気となっている。

 これらの中なら、ダービー馬とはいえ、最近未勝利が続くワグネリアン。前走の天皇賞・春(G1)で明らかに前残りの恩恵が強かったスティッフェリオよりは、武豊騎手のキセキに食指が動く。

「◎」は、稍重なら荒れる宝塚記念を決め打ってキセキとしたい。

 同じく狙える人気帯のワグネリアンやスティッフェリオを選ばなかった理由は「道悪適性」の差にある。何しろ唯一のG1勝ちである菊花賞(G1)が不良の泥んこ馬場だった。昨年の凱旋門賞(G1)も重馬場でブラストワンピースやフィエールマンが苦しむ中、日本馬で最先着の7着と健闘している。

 1番人気だった昨年の宝塚記念はリスグラシューの前に2着と敗れたが、相手は暮れの有馬記念(G1)で今回人気確実のサートゥルナーリアを5馬身突き放す圧勝をした馬だ。既に引退して今年の出走がないなら度外視できる。

 また、天皇賞・春から一気に距離が短縮することも折り合いがつきやすくなる。ライバルのサートゥルナーリアが良馬場の経験しかなく、ラッキーライラックも稍重の府中牝馬S(G2)を3着に敗れているなら、道悪適性は未知数といっていい。「重の鬼」キセキは大きなアドバンテージだろう。ゲートに関してはもはや運頼み。前走は好スタートを決められただけに、今回も何とか「好発」を祈るのみだ。

「〇」 はラッキーライラックとしたい。

 近年の競馬で牝馬の活躍が顕著なことも後押しとなる。長らく牝馬が勝てないといわれていた宝塚記念も2005年スイープトウショウ、16年マリアライト、19年リスグラシューともはや過去の話となった。マリアライトやリスグラシューは前年のエリザベス女王杯を勝った実績があったことも、昨年の同レースを制したラッキーライラックにとっては好材料だ。

 この馬の父はオルフェーヴルだけに祖父はステイゴールド。過去10年で4勝をあげている種牡馬で、孫にあたるラッキーライラックも力のいる馬場も大きな割引材料とはならない。オルフェーヴル自身も12年の勝ち馬でもあり、馬場が多少渋ってもこなせる裏付けはある。

 デビュー時に480キロだった馬体は、前走の大阪杯優勝時には520キロと40キロもパワーアップした。ここまでくればもう、牝馬だからといって2キロ減らすのはどうかとすら思えるレベルだ。

「▲」は思い切ってトーセンスーリヤを抜擢してみたい。

 前走の新潟大賞典(G3)で初重賞勝ちをしただけの馬に過度な期待は禁物かもしれないが、何しろ追い切りの内容が凄かった。追い切りだけで期待するのは無茶な話だというのは百も承知だが、唸るような走りには激走の予感があった。

 良馬場ならばむしろ狙わないのだが、馬場が渋るからこそ前残りに注意もしておきたい。今回は全くの人気薄のため、思い切ったレース運びも可能だろう。横山ファミリーは父・典弘騎手、三男の武史騎手の活躍が目立つが、長男の和生騎手も穴で狙える騎手として密かに穴党から熱い視線を集めている。

「△」はクロノジェンシスでどうか。

 重馬場の京都記念(G2)をカレンブーケドール相手に2馬身半の楽勝を決めたのは記憶に新しい。距離も大阪杯と200mしか変わらないならラッキーライラック同様に崩れるリスクは小さいだろう。

 鞍上の北村友一騎手は、レシステンシアに続きダイアトニックまで乗り替わる不運もあった。それだけにクロノジェネシスだけは何としてでも死守したいところ。気合が入らない理由がない。

「★」にカデナの激走を期待する。

 前走の大阪杯は鮫島克駿騎手のイン突き狙い撃ちが見事にハマったレースだった。逃げたダノンキングリーのペースがスローだったこともあって、4着に終わったが、もう少し流れる展開になっていれば3着以内も十分にあった内容だ。

 むしろ馬券になっていたら目立っていたかもしれないだけに、4着で終わったことは人気の盲点として美味しい存在になったといえるのではないか。

 サートゥルナーリアはあえて消してみたい。アーモンドアイが宝塚記念を避けている理由として、この時期の荒れた馬場を使いたくないという陣営のコメントもある。サートゥルナーリアも同じくロードカナロアの産駒であり、まったくの他人事ではないだろう。

 実際にこれまでのキャリアで良馬場のレースしか経験がなく、道悪の適性は不確かである。気性的に難しい馬だけに、初の道悪がどういった結果に転ぶのかはやってみないとわからない。思い返せば皐月賞を快勝して臨んだダービーの凡走は、初の左回りと東京競馬場も少なからず影響したのではないか。

 阪神コース自体は神戸新聞杯(G2)で経験済だが、渋った馬場に能力を発揮できない可能性も捨て切れない。「爆穴」ゲットのためにも虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。

 買い目は以下の通り。

 3連単 1頭マルチで4点流しの36点

  [14] ⇒ [6,11,16,17]

 おそらくどの組み合わせが来ても高配当間違いなしの馬券で攻める。

(文=与田飛鳥)

東急、歴史的転換点…不動産事業の利益が鉄道を逆転、渋谷開発がコロナ減益を抑制

 都道府県境をまたぐ移動自粛制限が6月19日から解除されたことで、首都圏の鉄道株に動意がみられた。6月19日の終値は東急が前日比19円高の1611円、小田急電鉄が55円高の2659円をつけたほか、京王電鉄、京成電鉄、京浜急行、相鉄ホールディングス(HD)などが値上がりした。移動制限解除で運賃収入が回復するとの期待感が株価を押し上げた。

 小田急は一時、前日比82円(3.1%)の2686円まで上昇した。箱根観光に強みを持つ小田急にとって、夏の需要期を前に移動制限解除は好材料である。とはいっても、新型コロナの感染拡大で訪日観光客は全滅。コロナ前の旅客数に戻るには相当な時間がかかる。

西武HDの1~3月期の最終損益は321億円の赤字

 大手私鉄14社の2020年1~3月期の連結決算は、外出自粛や在宅勤務の広がりの影響を受け、14社中11社が最終赤字となった。レジャー目的の旅客が多い会社ほど収入減が目立つ。各社が強化してきたホテル事業でも稼働率が急低下した。

 赤字額が最も多かったのは西武ホールディングス(HD)。20年1~3月期の営業収益(売上高)は前年同期比15.5%減の1219億円、営業損益は26億円の赤字(19年1~3月期は145億円の黒字)、最終損益は321億円の赤字(同90億円の黒字)に転落した。

 新型コロナウイルスの影響は営業利益ベースで153億円の減益要因となった。ホテル・レジャー事業が115億円減。ホテルのキャンセルが相次いだほか横浜・八景島シーパラダイスなどのレジャー施設が営業を停止したことが利益を下押しした。鉄道などの都市交通事業でも営業利益は30億円減った。一部のゴルフ場やホテルで合計243億円の減損損失を計上した。20年3月期通期の営業収益(売上高)は前期比2.0%減の5545億円、営業利益は22.5%減の568億円、純利益は89.7%減の46億円だった。

 緊急事態宣言が発令された4月7日以降は鉄道・ホテルとも一段と落ち込んだ。鉄道輸送人員は3月が21.6%減、4月は48.7%減となった。ホテルの落ち込みが激しい。ホテルの宿泊者数は3月が67.3%減、4月が93.6%減。なかでも外国人の4月の宿泊数は99.8%減とほぼ全滅である。

 西武HDが他の私鉄と大きく異なるのは、ホテルのウエイトが高いことだ。20年3月期の実績でいえば、プリンスホテルなどホテル・レジャー事業の営業収益は2091億円。全体の営業収益(5545億円)の4割弱を占める。西武鉄道などの都市交通・沿線事業の営業収益1611億円を大きく上回る。外出自粛が解かれてもホテル・レジャー施設の利用客が戻るには時間がかかる。ホテル事業は外国人客をほぼゼロベースとして再構築しなればならない厳しい情況にある。

 6月19日の東京株式市場。首都圏の私鉄株が買われたなかで西武HDの株価は前日比7円安の1256円と好対照となった。主力であるホテル事業のコロナの打撃が大きいと投資家が認識しているためだ。

東急は鉄道とホテルの両方で打撃

 東急の2020年1~3月期の連結決算の営業収益は前年同期比1.9%減の2962億円、営業利益は83.6%減の26億円、最終損益は36億円の赤字(前年同期は110億円の黒字)だった。四半期ベースでの赤字は09年1~3月期以来11年ぶりのことだ。新型コロナの影響は営業利益ベースで約100億円の減益要因となった。ホテルが45億円、鉄道など運輸が40億円という。

 20年3月期通期の営業収益は前期比0.6%増の1兆1642億円、営業利益は16.1%減の687億円、純利益は26.7%減の423億円だった。21年3月期の連結業績予想は「未定」とした。

 東急の大きな特徴は、不動産事業にシフトしている点にある。19年9月、東急株式会社が誕生した。旧東京急行電鉄から鉄道事業が切り離され、新・東急は不動産事業を今後の成長戦略の柱に据える。分社化された東急電鉄は東急の100%子会社である。

 コロナの影響は鉄道とホテルの両面で現われた。東急電鉄の輸送人員は3月が22.4%減、4月が51.7%減。東急ホテルズの店舗売上高は3月が67.0%減で稼働率は26.2%、4月は売上高が91.1%減で稼働率は10.4%だった。

 20年3月期決算で主役が入れ替わった。交通事業の営業利益は前期比23%減の270億円。不動産事業のそれは2%増の290億円となった。渋谷スクランブルスクエアや南町田グランベリーパークの開業で不動産賃貸事業の売り上げが伸びたことによる。ホテル・リゾート事業はコロナの影響で14億円の営業赤字に転落した。コロナの痛手を受けなかった不動産事業の利益が鉄道を上回った。

 東急は“脱鉄道”を強める。今後は、グループの東急不動産HDと経営統合し、三井不動産、三菱地所、住友不動産の3強の一角に食い込むことを狙っている。

東武鉄道は1~3月期、最終黒字

 東武鉄道の20年1~3月期決算の営業収益は前年同期比7.9%減の1558億円、営業利益は47.4%減の92億円、純利益は66.8%減の39億円。首都圏の私鉄のなかで、唯一、最終黒字だった。

 20年3月期通期決算の営業収益は前期比5.9%増の6538億円、営業利益は6.9%減の626億円、純利益は26.8%増の355億円。新型コロナの影響は営業利益ベースで運輸・レジャーで60億円の減益要因となった。

 東武ストアを完全子会社にしたことでストア事業の営業収益が前期より404億円、営業利益が11億円増えた。これが1~3月期に唯一、最終黒字になった理由だ。東京スカイツリーは新型コロナ禍で臨時休業したため年間入場者数は360万人。前期より67万人減った。東武の株価は25日、一時、10円高の3710円をつけた。年初来高値4010円(1月15日)が視野に入ってきた。

 私鉄各社は、政府の観光立国に呼応してホテル事業を強化してきた。しかも、コロナ禍で訪日外国人の増加を前提とした経営戦略の根本的な見直しを迫られることになる。コロナの影響が比較的少ないオフィスや商業施設など不動産事業にシフトすることになろう。

1~3月、最終黒字を確保したのは南海電など3社

 20年1~3月期に最終黒字を確保したのは東武鉄道のほか、名古屋鉄道、南海電気鉄道だった。

大手私鉄14社の1~3月期の連結業績と株価

 

       売上高   最終損益   6月25日の終値(円)

東急      2962   ▲36    1533(33円安)

阪急阪神HD  1789    ▲41    3635(30円安)

近鉄GHD   2824    ▲108    4890(25円安)

小田急    1409    ▲17    2701(27円高)一時、2711(年初来高値)

京王     1036    ▲64    6280(10円高)

東武     1558    39     3690(10円安)

名鉄     1554    3.5     3050(変わらず)

京成     664    ▲34     3400(60円安)

京阪HD    701    ▲11     4810(30円安)

西武HD   1219     ▲321    1221(41円安)

京浜急行    735    ▲14     1703(8円安)

南海電    528     13     2488(6円高)

相鉄HD    607    ▲1.2     2893(10円高)

西鉄     1066    ▲2.5     2919(17円高)

(注)単位億円、▲は赤字。GHDはグループホールディングス、HDはホールディングス

(文=編集部)

JRAサートゥルナーリアは3番手!? “馬場悪化”の宝塚記念(G1)は意外な「超絶穴馬」が“逃げて”レースを掻き回す!? 激アツ強力現場情報をもとに超高額配当を狙う!

 28日、阪神競馬場で宝塚記念(G1)が開催される。ファン投票1位のアーモンドアイは回避となったが、G1馬8頭の豪華メンバーが集結。サートゥルナーリア、ラッキーライラックが人気の中心だが、抜けた存在とは言い難いはずだ。

 現在、宝塚記念は1番人気が5連敗中。梅雨時期の開催のため、馬場も荒れやすく波乱が起こりやすいレースだ。今回、「強力現場ネタ」から“荒れる”宝塚記念をハナビ杉崎が攻略する。


 まず「◎」はクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。

 前走の大阪杯(G1)ではラッキーライラックとクビ差の2着。だが、勝ち馬は内枠を活かしてロスなく進んだのに対して、クロノジェネシスは大外枠からの発走で、内に潜り込めなかった分の差と捉えられる。前走が勝ちに等しい内容だった充実一途な4歳牝馬を本命に推す。

「この馬の売りは操縦性が高いことで、北村友一騎手も自信を持っています。京都記念の内容から渋った馬場も問題ありません。この中間は、落ち着きながらも気合が感じられますし、さらに気配は上がっている感じです。残念なのは今回も外枠ということです。1コーナーまでにいい位置を取りたいですね」(厩舎関係者)

 関係者から外枠を嫌う声が聞かれるが、クロノジェネシスが入った8枠は過去10年で7勝を挙げている絶好枠。宝塚記念開催週は内側の馬場が痛んでいるため、外枠有利の結果となっているのだ。

 また、悪天候を歓迎なのも魅力的。これまで、稍重、重の馬場状態で3戦3勝の成績を残している。秋華賞(G1)と京都記念(G2)を勝っていることからも、メンバー屈指の道悪巧者だろう。まさに今年の宝塚記念に持って来いの馬だ。

 次に「〇」はワグネリアン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 神戸新聞杯(G2)以来、勝利から1年9か月遠ざかっているが、すべて掲示板に名を連ねる安定した走りをしている。前走の大阪杯は位置取りが響いての敗戦。同じ阪神コースで巻き返しに期待がかかる。

「前走はスローな流れの中、内の動けない位置取りになってしまったのが敗因です。勝負所でスムーズに加速できず、脚を余すような形になってしまい、ほとんど競馬をしていない不完全燃焼な内容でした。落ち着きの出た今なら1ハロンの距離延長がいいと陣営が判断しての宝塚記念出走です。ジャパンCで重馬場を好走していますし、いい枠を引いたのでロスなく運べば、おもしろい存在ですよ」(競馬記者)

 鞍上の福永祐一騎手は今年コントレイルでクラシック2冠達成するなど、G1での好騎乗が光る。春のG1締めくくりに、自身初のダービー制覇のパートナーを復活勝利へ導くことに期待したい。

「▲」はサートゥルナーリア(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。

 昨年の最優秀3歳牡馬。ラッキーライラックが牝馬代表ならば、牡馬代表はサートゥルナーリアだ。阪神芝コースは神戸新聞杯(G2)を圧勝した舞台、さらに無観客開催ということもイレ込みが不安なこの馬にとってはプラスだろう。

「古馬になって完成の域に入ってきましたね。スローペースでも折り合いがついていますし、ゴーサインを出すと即座に凄い加速力で反応します。何より、純粋に脚が速いのが一番の凄みですね。これといった不安がない状態で、レースに挑めそうです。久しぶりにG1タイトルを獲りたいですね」(厩舎関係者)

 不安はないと関係者が話しているが、これまで良馬場経験しかないことには若干の不安を感じる。能力の高さはメンバー随一だが、道悪不安から3番手評価とする。

「△」はメイショウテンゲン(牡4歳、栗東・池添兼雄厩舎)だ。

 このメンバーに入ると見劣りしてしまうが、馬場、展開がハマれば怖い存在。阪神コースは1着1回、3着2回とすべて馬券に絡んでおり、コース適性は十分だろう。波乱の使者の1頭として指名する。

「前走の天皇賞・春(G1)は8着に敗れてしまいましたが、京都の下り坂でうまく加速できないのが敗因です。なので、阪神へのコース替わりは間違いなくプラス。ただ、先行できるタイブではないので、終いにかけるレースになってしまいます。スタミナ自慢の馬なので、タフなレース展開になれば浮上するはずですよ」(競馬記者)

 馬場状態が悪化すればするだけ有利になりそうだ。実際に、重馬場の弥生賞(G2)を勝利しており、母メイショウベルーガ、母父フレンチデピュティという血統も荒れた馬場をこなせる裏付けとなる。雨の中、重馬場で行われた2008年の宝塚記念はフレンチデピュティ産駒のエイシンデピュティが優勝。今年はメイショウテンゲンがおさえておきたい1頭だ。

「☆」はアフリカンゴールド(セン5歳、栗東・西園正都厩舎)だ。

 馬券に絡めば、万馬券間違いなし。近走2桁着順が続く不振だが、宝塚記念と好相性のステイゴールド産駒の血が覚醒することに期待したい。

「前走は位置取りも良かったし、直線に向いた時の感じならもっと伸びていいはずでした。それなのに、最後はやめているような感じでした。今までは折り合い重視でしたが、近走があまりにも情けないので今回は『ハナ』へ行くことも考えています。気分良く走らせて、きっかけを掴めればと思います」(厩舎関係者)

 これまでアフリカンゴールドが挙げた4勝のうち3勝はすべて4番手以内で進めたレース。これまでハナを切ったレースはないが、ハマる可能性も十分にあるはずだ。昨年の宝塚記念も、前に行ったリスグラシュー、キセキ、スワーヴリチャードで決着している。一か八かの勝負に乗っかりたいと思う。

 上位人気が予想されるラッキーライラックは3戦目で上積みが少ないこと、前走は展開がハマっての勝利とみて、思い切って「消し」とする。ブラストワンピースは前走の出足の鈍さから、今回も位置取りに苦戦するとみて「消し」とする。

 買い目は以下の通り。

 3連単 フォーメーション 24点

 1着[7,16]  2着[4,5,7,10,16]  3着[4,5,7,10,16]

 メイショウテンゲン、アフリカンゴールドの2頭が馬券に絡めば100万馬券は堅いだろう。当日の馬場状態に注意しての馬券検討必要になりそうだ。

(文=ハナビ杉崎)

くら寿司の平日限定ランチが感動のコスパ!吉野家はW定食がヒット…格安ランチ戦争が過熱

 長らく低迷していたケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)は今年1月に期間限定の「ケンタランチ」をレギュラーメニュー化して以降、売り上げが10%近く(対前年比)伸びているという。

 KFC以外にも、サブウェイ、バーガーキング、リンガーハットなど、この数年で500円前後の「格安ランチ」を導入したチェーン店は多く、ビジネスパーソンや学生のランチ需要の争奪戦が過熱している。

ケンタランチ、大成功の裏側

 KFCが年明け早々に導入した、ケンタランチ。なかでも、「オリジナルチキン(単品250円)」「ポテトS(単品230円)」「ビスケット(単品230円)」「ドリンクS(単品200円)」がセットになった「ランチS」は税込み500円と格安だ。それぞれを単品で購入すると総額910円となるので、410円も得になる。

 業績回復の立役者となっているケンタランチだが、ランチメニューそのものの売り上げが業績アップにダイレクトに影響しているわけではないという。

 飲食店販促コンサルティングを行う飲食店繁盛会の笠岡はじめ代表取締役は、「ランチメニューの導入により、全時間帯でのターゲット層が広がったことが業績アップにつながっている」と分析する。

「ケンタランチの定番化以降、つまり2020年1~3月の客数は昨年同月と比べて6%近く増えており、売り上げは10%近くアップしています。そして、注目すべきが『客単価』。ランチメニュー自体は格安にもかかわらず、客単価も1月が102%、2月が106%、3月が104%と、昨年同月を上回っているのです。これまで、KFCといえば『クリスマスなどのイベント時に食べるご馳走』という印象が強かったですが、ランチメニューを始めたことで『日常のフィールド』に入ることに成功。ランチのみならず、すべての時間帯で客数が増え、客単価も上がっていったのだと考えられます」(笠岡氏)

 KFCは格安ランチという“販促メニュー”によって、従来の「ハレの日にバーレルで頼むスペシャルメニュー」に加えて、「日常の身近な食事」というポジションも獲得したわけだ。

「KFCは18年7月から、たびたびケンタランチを期間限定で導入しています。思うような効果が出るかを、入念にチェックしていたのでしょう。そして、『ランチの導入は全体の売り上げアップにつながる』という確証を得たため、レギュラー化したのだと思います」(同)

 KFCの業績回復は、入念なマーケティングの成果といえそうだ。

「組み合わせ」でヒットした吉野家のW定食

 では、多くの消費者が飛びつく格安ランチの魅力とは、なんなのだろうか。

「ランチに限らず、外食産業全般に『楽しさ』や『ワクワク感』を求めている人が増えています。そこで、既存のメニューを『組み合わせる』ことにより、新たな価値や魅力を生み出し、飽きがこない楽しさを演出しているのです」(同)

 たとえば、中華料理チェーン店で並盛りのラーメン1杯と半ラーメン&半チャーハンのセットが同じ価格だとしたら、どちらがより“おトク”に感じるだろうか。既存メニューでも組み合わせて販売することで、オペレーションや仕入れを乱すことなく、消費者に外食ならではの楽しさやランチならではのおトクさを感じてもらえるわけだ。

 こうした「組み合わせ」で新たな魅力を生み出したチェーン店のひとつが、牛丼の吉野家だ。

「吉野家が今年の1月29日にブラッシュアップした『W定食』は、組み合わせによってターゲットを広げた商品といえるでしょう。『W』とは、2種類のメインメニューを組み合わせられることから名付けられていますが、2種類のうち1種類は『牛皿(牛丼のアタマ部分)』に固定してある点も、仕入れを乱さないという観点から画期的といえます」(同)

 牛丼チェーン店なので、牛丼が看板メニューなのは当たり前。しかし、それでは牛丼にさほど興味を持たない新規の客層には訴求しづらい。そこで、さまざまな客のニーズを満たすために、「牛カルビ」「牛カルビ生姜」「から揚げ」「豚生姜焼き」「鯖みそ」「炙り塩鯖」の6種類と牛皿を組み合わせるW定食が誕生したわけだ。

 吉野家の主なターゲットはビジネスパーソンや独身男性で、多くはランチタイムに利用する。新型コロナウイルスの影響もあり、好調だった前年同時期と比べて今年2~3月の売り上げと客数は芳しくないが、客単価の伸びはすさまじい。

「W定食が始まったのは1月末からですが、2月の客単価は対昨年比で114%と大幅にアップしており、多くの人が『組み合わせられるメニュー』を魅力的に感じていたことがうかがえます。『牛丼は食べたいけど、それだけだと味気ないな……』と考える人は意外と多く、ブラッシュアップされたW定食はそうした層の需要にピッタリだったわけです」(同)

 既存メニューを組み合わせるだけで販促や客層を広げる効果を持つ、格安ランチ。しかし、ビジョンが曖昧でターゲットへのアピールが弱いと、ランチタイムの客数は伸びるものの、全体の売り上げや客単価は下がってしまうという。

「今は、どの飲食チェーンもおトクなランチメニューを用意し、いわば『格安ランチ戦争』が起きています。この戦いを制するのは、ランチが自チェーンにもたらす効果を具体的に思い描くことができていて、そのビジョン通りの販促ができる飲食店ではないでしょうか」(同)

リンガーハットのランチ戦略は成功か?

 長崎ちゃんぽんの専門店・リンガーハットを例に挙げてみよう。リンガーハットは19年8月1日よりランチメニューを改定し、「リンガーランチ」という格安ランチを始めた。しかし、同年9月~20年2月まで、対前年比で客数は上回っているものの、売り上げと客単価は下回っている。

「リンガーランチは、もっとも安いメニューが『薄皮ぎょうざ7個定食』で、値段は税抜き370円。大盛り無料のご飯とスープ、そして漬物がついています。非常にコスパが良く、おトクではありますが、ほかの商品の販促や、ランチタイム以外の時間帯への誘導という役割に関しては、今ひとつだったのかもしれません」(同)

 笠岡氏が今、コストパフォーマンスが良く、うまく付加価値を生み出せていると感じるのが、今年の2月21日から販売が開始された、回転寿司チェーン・くら寿司のランチだという。

「平日限定の『感動のくらランチ』は全部で6種類あり、なかでも一押しが『人気にぎり』というメニューです。人気の寿司ネタが9貫も入って、税抜き500円なのです。しかも、そこに『茶碗蒸し』か『赤だし』(一部エリアでは味噌汁)がついてきます。握り寿司が500円台で食べられるのは、まさに『感動』。そのほか『ミックスフライ丼』や『旬の海鮮丼』も『人気にぎり』と同じ値段ですが、やはり『握り』が500円台というのは、素晴らしいと思います」(同)

 回転寿司店は家族連れでの利用が多く、平日の昼間は集客に苦労しそうだが、感動のくらランチは平日のランチタイムに最適な販促メニューといえる。

 新型コロナの影響で大打撃を受けている飲食業界だが、アフターコロナの世界では、ランチメニューの展開が業績を左右するのかもしれない。

(文=ますだポム子/清談社)

東大大学院、オンライン入試導入の衝撃…総合的な力を試す、他大学でも広がる可能性

 8月に実施される東京大学大学院の2021年度入試において、筆記試験と口述試験がオンラインで行われると発表された。新型コロナウイルスによる社会情勢を踏まえてのことで、受験生は自宅などで答えることになる。この新たな試みに関して、大学通信社常務取締役の安田賢治氏から聞いた。

「正解が準備されているような一般的な試験ではなくて、問いに対して自らが解答を考え出すような、記述式の試験になると思います。似たような考え方の試験としては、お茶の水女子大学のAO入試で、新フンボルト入試というをやっています。1次試験はプレゼミナールを受けてのレポート提出。2次試験は大学の附属図書館で行われるんですが、そこにある文献や資料をどれだけ見てもいい。知識の量を測るのではなく、それをいかに応用するかを問うわけです。

 東大大学院のオンライン入試も同じ考えで、ウェブなどでいくらでも調べていいということでしょう。1つのことばかり調べていたら時間切れになってしまうので、総合的な力が試されることになります。ただ、図書館ではなく自宅で受けるということになると、公正公平に行われるかという点で、一抹の不安は生じますね。お父さんが大学の先生だったりして、横にいてアドバイスするのも可能ですから。音声はオンになっているでしょうから喋るのはダメだとしても、紙に書いて渡したりできるかもしれません。目線を追うAIがあるので、そういうことでチェックするのでしょうか。過去には、京都大学の一般入試で、携帯電話を使ってYahoo!知恵袋で質問するっていうカンニングがありましたからね。心配していたらキリがないわけですけど」

 東大総長の五神真氏は改革派だといわれている。それゆえのオンライン入試の導入なのだろうか。

「五神総長が改革を進めていることは確かです。東大でも推薦入試を受け入れていますけど、100人募集でも70人くらいしか埋まってないんです。今までは、1高校から男女1人ずつまでという受け入れの制約があったんです。そうすると東大に最も多く生徒を送り出している開成高校は男子校だから、1人しか推薦できないことになります。来年からは1校あたり4人にして、男女はどちらか3人までいいとなります。そうなれば男子校でも女子校でも、3人まで推薦で応募できるようになります。

 五神総長は早稲田と提携したりして、改革を進めています。ただ、今回のオンライン入試については、新型コロナウイルスへの対応で踏み切ったんだと思います。実施されるのは8月ですけど、早稲田や明治、立教などで同じ頃に毎年行われるオープンキャンパスも中止が発表されていますから。

 ただこれを契機に、入試にオンラインが導入されてくることはありうるでしょう。面接なんかは、オンラインでやったほうがいいという声もあります。受験生は自宅にいて圧迫感がない分、素の姿が見られるという利点があります。実験動画をオンラインで送ってもらうとか、オンラインで大学の授業を受けてレポートを出させるという入試のやり方も、文科省が例として上げています」

 入試の世界でも、ペーパーレス化が進んでいくのかもしれない。

(文=深笛義也/ライター)

高輪ゲートウェイ駅、なぜ改札口のカードタッチ部分が少し斜め?駅構内はハイテクの宝庫

 JRグループのダイヤ改正が行われた2020(令和2)年3月14日、JR東日本に新駅が誕生した。場所は山手線・京浜東北線の田町~品川間、その名は「高輪ゲートウェイ」駅である。これら路線への新駅設置は、2000(平成12)年に京浜東北線でさいたま新都心が誕生しているが、山手線では1971(昭和46)年の西日暮里以来49年ぶりのこととなる。

 新駅が追加された田町~品川間の駅間距離は2.2キロもあった。山手線の場合、高輪ゲートウェイ駅誕生以前の平均駅間距離は1.19キロ。もちろん、この間が最長だった。新駅設置の目的は、こうした利便性を高めることにもあった。ちなみに田町~高輪ゲートウェイ間は1.3キロ、高輪ゲートウェイ~品川間は0.9キロとなっている。なお、高輪ゲートウェイ駅誕生で山手線の平均駅間距離は1.15キロとなり、現在の最長は品川~大崎間の2.0キロだ。

 一方、新駅設置には相応の用地が必要となる。田町~品川間には広大なJR東日本の車両基地(東京総合車両センター<田町センター>)があり、施設の見直しなどによってここから約13haもの用地が創出された。JR東日本グループでは、この用地を活用して「グローバルゲートウェイ品川」とするコンセプトのもとに新たな街づくりを進めている。今回誕生した高輪ゲートウェイ駅は、その新たな街の拠点として一足先に開設されたものだ。ちなみにこのプロジェクトは、2019(平成31)年4月の国家戦略特別区域諮問会議などを経て内閣総理大臣による「都市計画」決定を受けている。

 なお、車両基地が廃止されたわけではなく、現在も東海道本線や上野東京ラインなどで運転される車両の留置施設として活用されている。高輪ゲートウェイ駅のすぐわきには寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」用の285系電車などの姿を見ることができる。

車両基地の存在

 高輪ゲートウェイ駅の新設や新たな街づくりには、このように車両基地の存在が大きなカギとなっているが、これは鉄道設置時からあったものではない。新橋~横浜間で日本の鉄道の歴史が始まった当時、田町~品川間は海岸沿いに位置していた。鉄道黎明期に描かれた錦絵には鉄道が海岸沿いに走っている様子も記されているが、このような状況だった。

 その後、東京湾の埋め立てによって海岸線が移動、鉄道も内陸を走るようになる。現在の車両基地に活用された用地もこの埋め立てによって生まれている。東京湾では江戸時代から船舶の運航が行なわれているが、隅田川河口部で土砂の堆積が進み、通行に支障が出るようになった。そこで明治中期から航路を確保する浚渫工事が始まる。芝浦から品川台場外までの工事は1911(明治44)年から1920(大正9)年にかけて行われ、この浚渫土によって海岸沿いの埋立地が造成されていった。これにより田町付近~品川間の鉄道の海側に陸地ができたのだ。

 さらに昭和に入ると東京港の利用が活発化、1931(昭和6)年から東京港修築事業が始まる。これは大型船舶の航行や停泊を可能にするもので、竹芝桟橋などが整備されている。この浚渫土も埋め立てに活用され、田町付近~品川間の陸地はさらに広がった。

 こうして線路わきにできた陸地を活用した動きは昭和初期から始まった。1930(昭和5)年、横須賀線の東京~横須賀間で電車運転が始まった。この電車運転開始に向けて新たな車両基地が必要となり、田町~品川間に田町電車区が設置された。その後、東京駅の拡張整備も始まり、1942(昭和17)年には東京駅に併設されていた機関区と客車検修設備も田町~品川間に移転して東京機関区および品川客車区が誕生した。なお、品川駅界隈では明治期に貨車操車場(昭和初期に客車専用に変更)、品川電車区(戦後、大崎電車区に移転)なども設置されている。

 こうして田町~品川間には、機関車、電車、そして客車を扱う広大な車両基地が形成されたのだ。これは戦後の新生国鉄にも引き継がれたが、国鉄晩年には民営化を控えた組織改編を実施、東京機関区と品川客車区が統合されて東京運転区となり、さらに品川運転所と名称変更されている。こうして田町電車区および品川運転所としてJR東日本に移行したが、さらに統廃合が続いた。

上野東京ラインの開業

 もっとも、こうした施設の統合や改称などで広大な用地が創出されたわけではない。首都圏では2015(平成27)年に上野東京ラインが開業、列車の運行体系が大きく変わっている。それまで東海道本線は東京駅、東北本線などは上野駅で折り返すかたちで運行されていたが、両線を直通運転するようになったのだ。

 車両基地は列車の折り返し駅のそばに設置するのが効率的と考えられているが、こうした直通運転により運行上の中間地点となる田町電車区(この時代は田町車両センターに改称)の必要性が減ったのだ。つまり、用地的にも余剰が出てくる。これを活用することになったのである。

 上野東京ライン完成を見据えて、田町車両センターの配属車両は国府津車両センターなどに転属、田町車両センターそのものも縮小のうえ、東京総合車両センターの下部組織となったのである。

「グローバルゲートウェイ品川」となる街づくりに向けた再開発の用地は、一朝一夕に生み出されたものではなく、国鉄晩年から四半世紀以上かけて進められた運行体制の再構築によって生み出されたのである。

新時代の見本市

 街づくりのほうは2024年ごろをめどに進められ、駅周辺では土地整備工事の真っ最中だ。ちなみに高輪ゲートウェイ駅そのものも、今回は暫定的な開業とされ、全設備が完成したわけではない。とはいえ、21世紀の新駅に相応しいさまざまな取り組みがなされている。

 当駅には山手線と京浜東北線の電車が発着、それぞれのホームが1本ずつ並んで設置されている。ホーム全体が駅施設で覆われているが、中間部は巨大な吹き抜けとなり、明るくかつ広々とした雰囲気だ。これは膜屋根とした構造によるもので、膜屋根による光透過を活用することで日中の照明用電力の削減に役立っている。さらに膜材は熱反射率の高い素材を採用、内部の温度上昇も抑制している。また、東京よりのホーム屋根は太陽光パネルとし、また風力発電機も備えるなど、さまざまな環境保存技術を導入したJR東日本の提唱する「エコステ」になっている。

 地上に位置したホームからは、階段、エスカレーター、エレベーターで2階のコンコースへと上る。コンコースからはガラス越しに発着する電車を眺めることもでき、鉄道ファンにはうれしい散策路にもなっている。

 このコンコースには、無人決済コンビニ「TOUCH TO GO」もある。店内には約50台のカメラが設置され、どの人物が何をいくつ手にしたのかを認識、「Suica」などの交通系ICカードで支払うというものだ。人手不足の課題に対する試みのひとつだ。

 また、乗り換えや観光案内は、改札内外のコンコースに設置されたデジタルサイネージ(電子看板)が対応する。マイクに向かって知りたい情報を質問すると、さまざまな情報が掲示される。乗換案内などはQRコードで自分のスマートフォンに送信させることも可能だ。

 このほか、AIを活用したロボットも広く活用されている。写真の「EMIEW3」(エミュースリー)は乗換案内やイベント情報の提供などに対応するものだが、ほかにも自律移動型の移動支援ロボット、移動案内ロボット、警備・清掃ロボット、さらには広告ロボットまで複数のロボットが試行導入され、さながら新時代の見本市といった様相だ。

 自動改札機も一部が最新式の機械となっている。これは高輪ゲートウェイ駅が初めてではないが、車イス利用の乗客でもICカード乗車券がタッチしやすいよう、通路側に斜めについているのが特長だ。実際に通行状態を見ていると、小さな子どもでもタッチしやすい。小学生でもICカード乗車券で電車に乗る機会があり、これもメリットと思われた。

 なお、駅のデザインは、国立競技場や宝積寺駅などの作品で知られる建築家の隅研吾氏が担当している。周辺の街づくりは「グローバルゲートウェイ品川」とした国際交流拠点に位置付けられているが、駅は街と一体感を持ち、さらに“和”を感じさせるものとされている。先述の屋根は折紙をモチーフに障子などもイメージさせ、さらに随所に木材も活用している。こうしたデザインが新しい街とどのように調和していくのか、数年後の街びらきが楽しみだ。

(文=松本典久/鉄道ジャーナリスト)

キンプリ・高橋海人、体を張った企画をカットされ憮然…不本意な編集をされた芸能人3組

 5月に放送された情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)で、2020年東京オリンピックパラリンピックの競技の魅力や秘密をKing&Princeが体を張って調査する企画「MEDAL RUSH」に、高橋海人が出演。その際、番組の“編集”について文句を口にし、視聴者の間で「しょんぼりする海ちゃん、かわいい」と話題になっている。

 番組では特別編として、以前、高橋がレスリングに挑戦した回を特集。しかし、首だけでブリッジを成功させるなどの身体を張ったシーンがカットされていたという。これには高橋も疲れた笑顔を覗かせ、「皆さんどう思います?がんばったんですよ、僕」「カットしないでくださいよ」と、低めのテンションでコメントしていた。

 苦労が水の泡となって、しょげる高橋にネット上では「これはかわいい」「編集でカットした人は、もっと海ちゃんをねぎらってあげて」「カットされた部分全部見たいわ」などと励ます声が上がっている。

 今回は高橋のように、番組の“編集”に不満を漏らした芸能人たちを紹介していこう。

市原隼人

 俳優・市原隼人は自身のブログで、番組の編集についての不満を綴った。2013年放送の『ホンマでっか!? TV 2時間とちょっとSP』(フジテレビ系)に出演した市原は、番組内で学者たちに「人間の本能は何%ぐらい出ているのか?」と質問。するとMCの明石家さんまに「何を言ってるの、きみ?」とツッコまれ、学者からも「本能はすべての人が100%持っている」「本能という言葉は死語」などと返されてしまう。

 番組放送後に市原は、自身のブログへ「全く中身のない内容になっていて目が点」「大事なことが消えていて、編集で意味が全く違うものになっている」とコメント。実は収録現場では哲学的な会話を展開したにもかかわらず、そのシーンは一切使われていなかったという。ネット上には「自分が伝えたい内容がカットされているのは、つらい」などと同情の声が寄せられる一方で、「単に面白くなかったのでは?」という冷静な意見も相次いだ。

ミキ

 最後はお笑いコンビのミキ。彼らは自らの冠ラジオ『ミキの兄弟でんぱ!』(KBS京都)で、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の“番組編集”について物申している。ラジオ内で自分たちが出演した回の『水曜日のダウンタウン』を見たと明かしつつ、番組に対して「編集の暴力」と語り始め、「見ててビックリした」「もう出えへんで!」とまで非難した。

 ミキによれば、まるで“やる気がなく適当に仕事した”ように編集されていたという。ショックを隠し切れない2人は、その後も「番組にも貢献できてへんわ、自分らの不利益やわ」「俺めっちゃ楽しみにしてたのに」と、怒りをあらわにしていた。彼らの発言に対し、SNSなどからは「“水曜”は結構、悪意ある編集が多いからな」「それを言ったらクロちゃんのほうが扱いヒドイだろ」など、さまざまな反応があがった。

 煌びやかな世界で活躍する芸能人たちにも、いろいろ思うところがあるようだ。
(文=編集部)

ユニクロ、この夏“絶対に失敗しない”買うべき服5選…さらに進化のエアリズム系商品

 ファストファッションのドメスティックブランドとして、真っ先に名が挙がるのは間違いなく「ユニクロ」だろう。2020年2月末現在、国内で811店を展開し、誰しもに身近なファッションブランドとなっている。

 だがそんなユニクロも、新型コロナウイルス流行の影響をダイレクトに受けた模様。同ブランドを展開するファーストリテイリングが、5月7日に発表した決算情報によれば、4月の月次動向では既存店売上高が前年同月比56.5%ダウン、客数も前年同月比60.6%ダウンとのこと。臨時休業や時短営業を行っていたため、やむをえない結果だろう。

 とはいえ国内では緊急事態宣言が解除され、ユニクロも止まっていたプロジェクトなどをリブートさせている。6月のトピックとしては、6月5日に“リアルとバーチャルを融合させた最新型の店舗”を標榜する「ユニクロ原宿店」(東京都渋谷区)をオープン。かつての原宿店は2012年に閉店しており、ユニクロとしては満を持して8年ぶりの原宿展開である。続いて6月19日に、国内最大級の店舗「UNIQLO TOKYO」(東京都中央区)をオープン。銀座の「マロニエゲート銀座2」の7階にあった店舗を改装し、同ビルの1階から4階にかけて計・約5000平方メートルという巨大なフロア面積とした旗艦店である。

 今回はそういった大きな話題を再び振りまいているユニクロの、夏アイテムでおすすめの服をリコメンド。「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が「この夏、買うべきユニクロの服5選」を選び、恋愛コラムニストで10年以上のファッションライター経験もある堺屋大地氏に、おすすめポイントを解説していただいた。

 今回、以下の5つを基準として選定した。

・ファッションビギナーでも比較的に着こなしやすいこと

・難易度の高い“最先端のおしゃれ”は目指さないこと

・“ダサい”と思われるぐらいなら無難な着こなしにすること

・女子ウケが良く“ちょっとおしゃれ”と思われること

・無理に若ぶるのではなく、年相応に大人っぽく見られること

エアリズムUVカットフルジップパーカ(長袖)/1990円(税別、以下同)

 その名の通り、ユニクロの夏アイテムにおける大ヒット「エアリズム」を採用したパーカ。表面にスラブ糸を使いエアリズムの快適機能をプラス。UVカット(UPF40)機能で紫外線も防いでくれるのだ。カラーバリエーション(カラバリ)はオフホワイト、グレー、ブラック、オレンジ、イエロー、ブルー、ネイビーの7色展開。

「良くも悪くも奇をてらわない超オーソドックスなデザイン。ですからファッションビギナーでも難なく着こなせます。『買うべき』理由はやはり機能性ですね。紫外線を防いでくれてエアリズムの快適さもあるとなれば、いうことなし。もちろん、涼しさでいえばTシャツ1枚のほうが上ですが、夏場でも長袖を着たい人にはうってつけです。Tシャツ1枚だとメタボがバレてしまうから避けたいという人も重宝すると思いますよ」(堺屋氏)

エアリズムUVカットカーディガン(長袖)/1290円(※値下げ後価格)

 先に紹介したパーカと同じく「エアリズム」を採用したカーディガンで、肌触りの良いジャージー素材が柔らかく、エアリズムの快適機能と紫外線を防ぐUVカット(UPF40)機能が付いているのが特徴。カラバリはグレー、ブラック、ベージュ、ダークグリーン、ネイビーの5色展開。

「パーカだとラフな若者イメージが強すぎると感じる人は、こちらのカーディガンがおすすめ。エアリズムの涼しさがあって紫外線も防いでくれるので、パーカ同様に日焼け対策にぴったりです。今季は昨年よりも少し細めのシルエットになっているから、シュッとしたきれいめカジュアルで決めたい人は“買い”ですね。個人的にはカラバリのなかでグレーとネイビーがかっこいいと思いました」(堺屋氏)

ドライカノコポロシャツ(半袖)/1990円

 鹿の子素材の定番ポロシャツにドライ機能を追加することで、サラッとした快適な着心地に落とし込んでいる。カラバリはホワイト、グレー、ブラック、レッド、ベージュ、オリーブ、ブルーなどなど、18色展開とかなり豊富に取り揃えている。

「『買うべき』理由を一言でいうなら、“定番・イズ・ベスト”ということでしょうか。デザイン的にはごくごく普通なんですが、色がともかくバリエーション豊かなので、必ず自分に似合う色が見つかるはず。もちろんドライ機能で着心地が良いのもポイント高いです。1枚で着てもいいですし、良い意味で主張が強くないのでジャケットとレイヤードしてもいいでしょう。失敗がほとんどなく、万能に使えますよね」(堺屋氏)

スーパーマリオ 35周年 UT(半袖・レギュラーフィット)/990円

 世界的大人気ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』誕生35周年を記念したコラボTシリーズ。メンズ用には8種展開しているが、「買うべき」として紹介するのはネイビーの生地で、左胸ポケットにマリオが小さくプリントされたアイテム。

「最初に言っておくと、このマリオコラボTの全部が『買うべき』というわけではなく、むしろ今回紹介するネイビーのモノ以外は、大人男性が着ることを考えるとあまりおすすめできません。ただ、このネイビー地のTシャツはとてもクールなデザインで、本当におすすめ。左胸のポケットには、帽子を抱えてしゃがみこんだマリオが描かれているんです。なぜしゃがみこんだマリオが描かれているかというと、実はそのポケットの下にキラー(敵キャラ)がプリントされていて、めくるとマリオがよけている構図になるんですよ。この遊び心がかっこいい。そもそもですが、大前提としてキャラモノのTシャツはプリントが最小限のほうがいいですしね」(堺屋氏)

ロールアップスリークォーターカーゴ/1990円(※値下げ後価格)

 耐久性の強いストレッチリップストップ素材を採用し、ウォッシュ感のある風合いでカーゴパンツ特有のラフさを備えたボトム。カラバリはベージュ、オリーブ、ブルー、ネイビーの4色展開。

「普通に穿くと膝下丈なんですが、裾をロールアップしてボタンで固定すれば膝丈のハーフパンツとしても穿ける2WAY仕様。だから夏場はとても重宝しそう。個人的に一番気に入ったのはウォッシュ感のある色味ですね。ベージュ、オリーブ、ブルー、ネイビー、どれもかっこいいので、色違いで買っても良いと思います。ラフ&タフなイメージのカーゴですが、“イキッた若者感”は出ない円熟味のあるボトムなんですよ」(堺屋氏)

 素材にこだわったユニクロで夏コーデするならば、エアリズム系は注目したいところだろう。また、やはり奇をてらわない王道デザインのアイテムに狙いを定めると、失敗が少なく卒なくオシャレにできそうだ。今回紹介した5アイテムを、ぜひ夏コーデの参考にしていただきたい。

(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」 from A4studio)

※情報は2020年6月初旬現在のものです。

パチスロ『北斗の拳』シリーズに続く激アツ!? 元祖「萌えスロ」6号機で登場のウワサ

 新タナ波ヲ。サミーは6月22日、パチンコ新台『P交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO』の特設サイトを更新し、基本情報等を公開した。

 ライトミドルスペックの大本命ともいえる同タイトルは、基本的に初当り後の時短「100回転」中に再度大当りを引ければST「150回転」がスタートする、いわゆる突破型STタイプ。

 その継続率は約80%且つ電チュー大当り時は75%で1500or1050個の出玉を得られることから、ひとたびSTを射止められれば瞬時にして大量出玉を獲得できる。

 通常時は、低確率(時短含む)「599回転」消化で時短「100回転」の「遊タイム」に突入。他の遊タイム搭載機とは異なりほぼ大当りに繋がる回転数が付加されるわけではないが、これはこれで「新たな可能性を示した」と業界関係者も注目する。

 導入は8月3日予定とのこと。その前にはパチンコでお馴染みのシリーズをパチスロ化した6号機『パチスロ真・北斗無双』がデビュー予定であり、今夏はサミーの独壇場ともいえる状況であるが…。

 そんな中、またしても激アツな情報が飛び込んできた。同社が誇るオリジナルコンテンツ『ツインエンジェル』シリーズの最新パチスロが控えていると噂だ。

 初代『怪盗天使ツインエンジェル』は2006年、トリビーに手により誕生した。キャラクターデザインに古賀誠、声優に田村ゆかり、能登麻美子などの人気所を起用し、導入直後より一部ファンから熱狂的な支持を集めた。

 この人気を受け、ツインエンジェルは漫画及びOVA化。2009年にはサミーが「マイスロ」機能搭載の第2弾『怪盗天使ツインエンジェル2』を発売し、その後、5号機市場のみならず多メディアでの定番コンテンツまで成長したことは周知の通りである。

 残念ながら、現時点で最新作の出玉性能等は一切不明である。だが、同シリーズは2作目以降、「スイートスペック」と称して設定1でもボーナス合算出現率は他機種よりも高めで「遊びやすい」というのがウリでもあることを踏まえると、高純増AT機として生まれ変わるとは考えにくい。やはりボーナス+RT、或いは純ボーナスタイプとなるのではないだろうか。

 同シリーズのキャラクターにはそれぞれ、誕生日が設けられている。例えば「水無月遥」は6月6日生まれであり、この日は都内の大量設置店にファンが押し寄せてお祭り状態…などといった事象もあった。

 6月6日は既に過ぎてしまったものの、「葉月クルミ」は8月3日生まれで、「神無月葵」は10月23日生まれ。このタイミングで何がしかの発表があるのか否か。考え過ぎかもしれないが、このようにあれこれ想像できるのも同シリーズならではである。新情報を心待ちにしたい。 

JRA「レース放棄」に西山茂行オーナーもがっくり!? 「ゲートの中でお茶を……」愛馬がスタートから微動だにせず失格……

 学生時代、強烈な朝寝坊をやらかしてしまい、そのまま学校を休んでしまった経験があるのは筆者だけではないだろう。もしかしたら、この日のニシノジャガーズも、そんな気持ちだったのかもしれない。

 27日、東京競馬場で行われた清里特別(2勝クラス)は、1番人気のグレートウォリアーが快勝。だが、ある意味で最も目立ったのは、大出遅れをかましたニシノジャガーズだった。

 もはや「出遅れ」とさえ、述べて良いのだろうか……。16頭立てで行われたダート1400mのレース。ゲートが開き、各馬がスタートしたと思いきや、1頭だけゲートから出てない馬がいる。ゲートの中で後ろ脚を踏ん張って直立したまま、まったく動かないのはニシノジャガーズだ。

 競馬における発馬は、レースの勝ち負けを左右する重要なファクターだ。好スタートを決めた逃げ馬には大きなアドバンテージとなり、逆に出遅れてしまった馬には致命的なビハインドとなることも珍しくはない。

 しかし、この日のニシノジャガーズはそういった“当たり前”から脱した。レースに参戦すること自体を拒否してしまったのだ。

「ニシノジャガーズのゲート難は関係者の間では有名で、実は前走も大きく出遅れてJRAから約3カ月間の出走停止と、発走調教再審査が義務付けられていました。今回は、再審査を乗り越えての出走だったんですが、まさかゲートから出ることすらしないとは……。

結果的にニシノジャガーズは、そのまま競走中止扱いになって失格。処分発表は明日の裁定委員会の議定を終えてからということになりますが、繰り返しどころか“症状”が重くなっていますからね……」(競馬記者)

 ニシノジャガーズの西山茂行オーナーも前回の大出遅れの際は、自身のブログを通じて「やっちまった。みんながスタートしているのに、まだニシノジャガーズだけゲートの中でお茶を飲んでいた」と、独特の表現で落胆を綴っている。

 結果的に、ほぼレースに参加できずに大敗したこともあって「参りました。馬券を買ってくれた方々には謝るしかありません。申し訳ありませんでした」と責任を感じている様子だった。

「競走馬はデビュー前の馴致の段階からレースに対する訓練を受け、本能的に集団で走りたがるのでゲートが開いて周りの馬が飛び出すと、たとえ出遅れても基本的にはついて行こうとするんですが、今日のニシノジャガーズは微動だにしませんでしたね……。

前回の出走停止の際に、気性面の改善を行うために去勢しましたし、ここのところずっと岩部純二騎手に固定して、ゲート練習も入念に行うなど、陣営も色々と試行錯誤しているんですが、今回はさらに残念な形になってしまいました」(別の記者)

 これには西山オーナーも「能力の高い馬なのに、何で練習通りにゲートを出てくれないのだろうか?」と頭を抱えているようだ。“個性派”ニシノジャガーズが真の実力を発揮する日を楽しみに待ちたい。