住宅ローン・フラット35、来年1月から中古住宅だと大幅に金利低下!今から動くべし

 不動産経済研究所によると、2019年の新築マンションの平均価格は4787万円で、首都圏だけに限ると5980万円と6000万円が目前。平均的な会社員では簡単には手が出せないレベルまで上がっています。それに対して、東日本不動産流通機構によると、2019年の首都圏の中古マンションの成約価格の平均は3442万円ですから、これなら十分に手が届く範囲ではないでしょうか。いよいよ中古マンションの時代といっていいでしょう。

なにかと買いやすくなっている中古マンション

 しかも、その中古マンションを買うときのローンが、来年、2021年1月から格段に有利になります。来年1月といえば、まだまだ先のことのように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。自己資金の準備を進めながら、物件探しをしていくと、いい物件が見つかったときには、半年、1年が経過していたということも珍しくありません。早めに、準備しておくにこしたことはないのです。

 折から、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあって、中古マンション価格が下がり始めています。大手不動産会社などが売主の新築マンション価格は下がりにくいのですが、売主のほとんどが個人の中古マンションは、さっそく下がり始めているのです。

 その中古マンションを買うときのローンが格段に有利になるとはどういうことでしょうか。具体的にみてみましょう。

2021年1月から「フラット35」の制度が改正

 住宅金融支援機構では、民間機関と提携して実施している住宅ローンの「フラット35」について、2021年1月からの制度改正を予定しています。そのなかでも、利用者にとって嬉しいのは、中古住宅をリフォームして取得する場合などに利用できるフラット35リノベの条件が大幅に緩和される点です。

 国の住宅施策は、かつての新築住宅取得支援一辺倒から、中古住宅流通促進へのシフトを強めており、今回の施策もその一環。市場の動向をみても、首都圏では新築マンションの発売戸数を中古マンション成約件数が凌駕しており、まさに中古住宅の時代にふさわしい動きといえるでしょう。

フラット35リノベが格段に利用しやすくなる

 そのフラット35リノベは当初10年間(金利Aプラン)または5年間(金利Bプラン)、金利を0.50%も引き下げてくれる嬉しい制度です。それが格段に利用しやすくなるのですから、1月からの実施に向けて、ぜひとも注目しておいていただきたいところです。

 その1月からの適用条件は、図表1にある通り。金利引下げ期間が10年の金利Aプランに関しては、ほぼ現状通りですが、金利Bプランに関しては、大幅に緩和されます。

金利引下げの条件を大幅に緩和して利用促進

 現在のフラット35リノベの金利Bプランの条件は、断熱等性能等級4、一次エネルギー消費量等級4以上、耐震等級2以上、高齢者等配慮対策等級3以上――などのいずれかの条件を満たす必要があります。住宅性能表示制度の等級を用いて、厳しく条件設定されているのですが、これが図表1にあるように、住宅ローン減税等の対象になるリフォームと同等で、機構が定める工事であればOKに緩和されます。

 従来、住宅金融支援機構では、フラット35(リフォーム一体型)と呼ばれるフラット35を実施してきましたが、後に触れるフラット35S等と併用する場合を除いて、金利引下げのメリットがないこと、認知度がさほどではなかったことなどもあって、あまり利用が進んでいませんでした。それを、フラット35リノベに吸収、大幅な金利引下げが適用されるようにして、利用を促進しようということですから、1月以降、利用者が急増する可能性があります。

5年間で70万円以上の負担軽減になるケースも

 実際のところ、どれくらいの効果があるのか、具体的な例をみてみましょう。

 図表2の(1)は、中古住宅取得費用とリフォーム費用のうち3000万円をフラット35で調達する場合の資金計画例です。現在のフラット35(リフォーム一体型)だと、金利は1.30%ですから、毎月返済額は8万8944円になります。

 それが、2021年1月以降、当初5年間の金利が0.50%下がるフラット35リノベ金利Bプランを利用できるようになれば、毎月返済額は8万1918円。月額7000円ほどの軽減で、年間にすれば8万円以上、5年間では42万円ほども得できる計算になるのです。これが、借入額5000万円になると、図表2の(2)にあるように、5年間で70万円以上の負担軽減です。

 もちろん、より厳しい条件のフラット35リノベの金利Aプランを利用できれば、さらに軽減メリットが大きくなるのはいうまでもありません。

フラット35にはさまざまな金利引下げ制度がある

 このフラット35には、ほかにも図表3にあるようなさまざまな金利引下げ制度があります。なかでも、最も多くの人が利用しているのが、先にも触れたフラット35Sです。フラット35SのSは、スペシャルの頭文字からきています。利用に当たっての条件はさほど厳しいものではなく、2020年4月の申請実績をみると、フラット35の申請戸数が9297戸に対して、フラット35Sが8659戸を占めています。つまり、フラット35Sは、フラット35利用者のうち9割以上が利用できる、ごく当たり前の制度になっているわけです。

 そのほか、地方公共団体と連携して実施されているフラット35子育て支援型・地域活性化型、フラット35地域活性化型などもあります。これらは、地方公共団体の補助金などの支援策と合わせて金利引下げを利用できるので、メリットが一段と大きくなります。

 ただし、利用できる地方公共団体は限られているので、詳しくは住宅金融支援機構のホームページをご覧ください。

住宅金融支援機構ホームページ


金利引下げ制度の組合せでさらに金利が低くなる

 これらの金利引下げ制度、組み合わせて利用できるのが大きなメリット。図表4にあるように、フラット35子育て支援型・地域活性化型とフラット35S(金利Aプラン)を組み合わせると、当初5年間の金利引下げ幅は0.25%+0.25%の0.50%に拡充され、6年目から10年目も0.25%の引下げになります。

 さらに、フラット35S子育て支援型・地域活性化型とフラット35リノベの組合せだと、金利Aプランは当初12年間金利が0.50%引き下げられ、金利Bプランでも7年間0.50%の引下げになるのです。

 もちろん、これらの金利引下げ期間が終わると、もとの金利に戻りますが、それでも当初から確定している金利が適用され、借入後に市中の金利が上がっても適用金利が上がるようなことはないので安心です。こうしたメリットを活かして、新築に比べて比較的手が届きやすい中古住宅の取得に向けて、準備を進めてはどうでしょうか。

(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)

ホンダ・新型「アコード」、なぜ日本投入は米国より2年半も遅れた?客層の若返りに成功

 この春から、本田技研工業(ホンダ)の新型「アコード」が発売された。ホンダの伝統を支えてきた主力ブランドであるだけに、注目度は高い。

 とはいうものの、ミドルセダン市場のシュリンク(規模縮小)は頭の痛いところだろう。これまでファミリーカー需要に支えられてきたミドルセダンの座が、SUV(スポーツ用多目的車)に奪われつつある。法人需要が残っているとはいえ、右肩下がりのジャンルであろうことは明らかだ。それは世界的な傾向である上に、特に日本では顕著。ミドルセダンのヒット作は、トヨタ自動車「カムリ」を除くと、あまり耳にしない。

 

 実は、新型アコードはすでに2017年秋にアメリカでデビューしている。今回、本国である日本に導入された「アコードHV」も、アメリカでは2018年春に販売を開始しているのだ。その後、中国からタイへと各地でデビューをこなし、アメリカのデビューから2年半も遅れて日本に導入されるというから、いかに日本市場が期待されていないかを物語る。

 生産の都合により、世界同時にデリバリー開始することができないという事情もある。仕向地ごとに販売の足並みが揃わないことは少なくないが、それにしても本国である日本が最後というのは、いかに日本のミドルセダン市場が縮小しているかを証明している。

 ともあれ、ホンダはアコードに期待はしている。今回のフルモデルチェンジは、記念すべき10代目となる。黙って手をこまねいているわけではなく、新たな手法にトライした。それは、いうなれば「若返り」である。

 アコードの顧客は、代替客が大勢だという。アコードからアコードへの乗り換え需要が高いのだ。それはすなわち、アコードが愛されていることでもあり、正しく評価されている証拠でもある。だが、それに伴って高齢化が進んだ。ミドルセダンの縮小と高齢化は、アコードの将来性に不安を覚える。つまり若年化が求められているのである。

 新型アコードが4ドアクーペとも思えるようなスポーティなスタイリッシュになったのは、若年化の方策のひとつだ。これまで伝統的に守り通してきた、ボクシーな3ボックスフォルムからの決別である。最近のホンダデザイナーが好む、湾曲した面とねじれた線と、そして数々の突起が複雑に入り組んだボディデザインから脱却している。

 

 そのゴテゴテとしたデザインは「若いガンダム世代の好み」として貫き通してきたが、新型アコードでは、ついにホンダがいうガンダム世代を狙っているのに、シニアにも納得しやすいシンプルな造形に挑んだのだ。そしてそれは、成功した。

「アメリカの購買層は確実に若返っています。驚くことに、中国では20代にも支持され始めました」

 開発責任者の宮原哲也・主任研究員は、そういって頬を緩めた。若い層へ擦り寄るためのゴテゴテとしたガンダムフォルムから脱却したが、かえって若い層に気に入られたという。

 そんな新型アコードは、インパネもすっきりしており、ハイブリッドの走りも落ち着きがある。ともすれば“オヤジくさい”と思えるような作り込みが散見されるのだが、それが若年齢化の鍵となるのだから、商品企画とは複雑で面白い。

(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

 

フジテレビ、視聴率2ケタに回復でTBSを逆転…『とくダネ!』は『スッキリ』に完敗

 最近は「リモート出演」という言葉もあまり聞かれなくなった。もちろん新型コロナウイルスの脅威はまだ消えていないし、むしろこれからが要警戒という感もあるが、在宅時間が増えたことでテレビ業界にも微妙な変化が訪れている。

フジテレビの番組が、わりと好調なのです。たとえば、6月24日放送の『林修のニッポンドリル みやぞん&フワちゃんがナゾ調査SP』は世帯視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人も5.9%と及第点でした。21日の『志村友達 大集合スペシャル』は4月1日の志村さんの追悼特番でマークした21.9%には及びませんでしたが、3時間で12.2%を記録。おそらく、このコンテンツは定期的にオンエアされていくでしょう。

 また、宮根誠司による『Mr.サンデー』は6月21日も11.0%と相変わらず安定しています。さらに、16日の『潜在能力テスト』は10.9%で、裏番組の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の12.2%に僅差に迫っています。一時はフジテレビの全番組のなかで視聴率2ケタは『サザエさん』だけだと皮肉られていましたが、復調の兆しが見て取れます」(制作会社スタッフ)

『VS嵐』『とくダネ!』は苦戦の傾向

 ただ、一方で、それまで人気が伝えられてきた老舗の番組には、やや陰りがみられるという。

「25日放送の『VS嵐』は7.9%、個人視聴率も4.7%と振るいませんでした。リモート企画になってから、少し数字を落としているようです。

 また『とくダネ!』は小倉智昭の1枚看板から、サブ司会の伊藤利尋アナ、山崎夕貴アナ、さらに、昨年9月からはスペシャルキャスター(カズレーザー、古市憲寿など)もコメンテーター陣に加わり、誰が司会かわからない状態が続いている事情などもあり、平均6%が関の山。ただ、それ以下に落ちることもないため、一定のファンがいるのでしょう。

 それに対し、『スッキリ』(日本テレビ系)は7~9%を推移しています。昨年の吉本興業の闇営業騒動以降、加藤浩次の発言がネットニュースに取り上げられることが多くなり、その反響がきちんと数字に結びついています」(同)

『とくダネ!』はメインキャスターを務める小倉氏の降板の噂も絶えないが、番組自体も見直すべきときがきているようだ。

苦境のTBSをフジテレビが逆転

 また、フジテレビは視聴率でTBSに抜かれて民放4位の時期もあったが、最近は3位につけることも多くなってきたという。

「たとえば、これは6月22日月曜日の記録ですが、『ネプリーグ』8.3%、『痛快TVスカッとジャパン』8.5%、『鍵のかかった部屋 特別編』8.8%と、わりと高めで安定しています。見ている層の構成比までは追えていませんが、視聴者がごっそり入れ替わることはまずあり得ませんから、引き続き見られていることがうかがえます。

 一方、裏のTBSは『CDTV ライブ!ライブ!』4時間SPを放送。あいみょん、King & Prince、King Gnu、SixTONES、LiSAなど、今もっとも勢いのあるアーティストが生出演したにもかかわらず、世帯は6.3%、個人も3.8%と、フジテレビに負けてしまいました。番組としても、おそらく目標値には程遠い結果でしょう」(テレビ局関係者)

 TBSは4月から月曜の番組編成を大幅に入れ替えたが、コロナ禍の混乱も加わり、スタートダッシュにつまずいてしまったようだ。曜日でいえば、TBSは金曜日にも“ほころび”が生じつつあるという。

「金曜のゴールデンタイムといえば、かつてはTBSの独壇場でした。『爆報!THEフライデー』『ぴったんこカン・カン』『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の3番組が強固に立ちはだかっていたのですが、6月19日の数字は『爆報』7.9%、『ぴったんこ』8.8%、『金スマ』9.5%と、やや陰りがみられます。個人視聴率も3~4%で推移。対照的に、フジテレビは19時から『超ド級!世界のありえない映像』を2時間オンエアし、10.4%(個人6.5%)。その後の『さんまのまんま35周年SP』も9.2%(個人4.8%)と、TBSに競り勝っています」(同)

 また、約3カ月遅れで開幕したプロ野球を日本テレビがゴールデンタイムで中継していることも、フジテレビ復調の一因だろう。

 緊急事態宣言が解除されてからは、テレビとの接触率が徐々に少なくなってきているのも事実だ。すべての局に当てはまることだが、一度テレビに戻ってきた視聴者をいかにつなぎとめるか、これが今後のカギとなるだろう。

(文=編集部)

学校給食が劣悪すぎる!「牛乳、白米、鶏そぼろ、のり」だけ…十分な栄養を得られず

 COVID(コビット)-19の一件は、決して侮ってはいけないと思ってはいますが、それにしても感染者数、死亡者数から考えると、ちょっと大騒動になりすぎた感があると、筆者は考えています。

 どこで終息を宣言するのかわかりませんが、あとから振り返ってみれば「から騒ぎ」だったというように収まってくれたらありがたいと思います。

 今回の騒動の中で、東京都がなぜか入院患者数を水増ししていた疑惑が出てきたり、自粛期間中に賭けマージャンに興じていた検事長が辞職をしたり、ひっそりと重要法案が話し合われていたりと、本丸だったはずの感染症のことより大きいのではないかと思われる事案が次々と起こり、国民にとって本当に大事なことが何だったのか、わからなくなってしまったようにも感じます。

 学校も再開され、これまでの遅れを取り戻そうと教育者も生徒たちも、ずっと正念場が続くことになり、来年受験を迎える人たちはかなりハードな日々を送ることになりそうですね。これを不運とするのか、逆転の発想で幸運と考えるのかは、個人の問題ではありますが、多くの人たちにとって数年後に、「あのことがあってよかったのかも」と思えるようであってほしいと切に願います。「そもそも休業なんかしなくてもよかったんじゃない」と言えるようになってほしいですね。

驚愕すべき内容の学校給食

 そんななかで筆者が嘆かわしく思っているのは、子供たちの給食のことです。こんな事情なのですから、完璧になどと言うつもりはないのですが、筆者が知る限りでは、あまりにも度を越した劣悪な給食が出ているようなので、ひと言、釘を刺しておきたいと思います。

 市内の小学校で提供された、ある日の給食のメニューが「牛乳、白米(ビニール袋入り)、鶏そぼろ(レトルト)、のり(パック入り)」以上だったというのです。いかにこの状況下とはいえ、あまりにもひどいのではないでしょうか。誰が、どのような事情で、これほど劣悪な給食を提供しているのかわかりませんが、教育現場を預かる者として、最低限をはるかに下回っているこの給食の内容は、恥じ入るべきと考えます。

 筆者は5年以上にわたって、現在居住している岐阜県大垣市の、ある幼稚園・保育園からご依頼を頂き、園児たちの給食メニューの開発に取り組んでいます。子供たちが喜んで食べてくれるようにと、何度も打ち合わせをし、工夫を凝らし、試作を重ねて子供たちの給食メニューとして登場させています。

 うれしいことに、筆者の考案したメニューが出ている日は、子供たちが残さず食べてくれるということで、園長先生からも、給食担当の管理栄養士さんからも、保護者の方々からもたいへん高く評価して頂いています。

 もちろん、筆者が考案するメニューが毎日出ているわけではありませんが、そのエッセンスは給食の現場で働いてくださっている職員の皆さまにも伝わっており、豪華ではありませんが、きちんと栄養素が摂取できる内容になっています。仕入れ先も、筆者が紹介させていただき、可能な限りオーガニック素材を使っています。ご縁があって、その園には昨年から筆者の孫も通っています。

免疫力を高めるためには食事を充実させるべき

 さて、話を戻しますが、上記のような4品の給食メニューを食べた子供たちは果たして、十分な栄養素を摂れているのでしょうか。栄養学的知識や情報がなくても、あのメニューがあまりにもひどいもので、到底十分な栄養素など摂れるはずがない、ということはわかるのではないでしょうか。

 いかなる事情があったとしても、あれを一食として子供たちに食べさせたということは、責められてしかるべきと筆者は思います。成長期にある子供たちにとっては、一食一食が大切なのです。食べたものによって体がつくられていくわけですから、一食たりとも疎かにはできないのです。

 あの内容では、子供たちの健康を守ることはできません。免疫力など高まるはずもない。この先、いつ、どんな形で第二波、第三波が襲ってくるかわかりません。その時に備える、ということは、免疫力を最高の状態にまでもっていくことです。だから、一度の食事さえも、手を抜いてはいけません。

 また、COVID-19以外のウイルス、あるいは細菌による感染症の恐れもないわけではありません。そのウイルスや細菌は、COVID-19よりはるかに強力かもしれないのです。子供たちに限ったことではなく、大人たちだって、そのような新たに出現するウイルスや細菌に打ち勝つためには、免疫力を高める以外の方法がない、ということを肝に銘じておくべきでしょう。

 治療薬やワクチンの開発に期待するのもいいですが、それはいつになることか、誰にもわかりませんし、もし開発されたとしても完璧なものなどつくれはしません。

 この機会に、子供たちが食べる給食について大人たちがもっと関心を持ち、積極的に提言することも含めて深く関わっていくべきだと思います。それ以前の問題として、家庭の食事を充実させることも、学んでおくべきでしょう。食事は学校給食に任せておけばいい、というわけにはいかないのです。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

 筆者は自らが主宰する「一般社団法人 日本オーガニックレストラン協会(JORA)」のホームページで、無料のメールレッスン【http://organic-restaurant.jp/news/mail-lp/】も配信しています。

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

一ベンチャー企業が宇宙ロケット開発を大きく前進…巨額税金投入の官民共同開発は難航

 6月14日、北海道大樹町を拠点とするスタートアップ企業である、インターステラテクノロジズ観測ロケットの打ち上げを行った。今回は残念ながら打ち上げは失敗に終わったが、若いエンジニアが集まり、コストを抑えながら産学連携によってロケット打ち上げ技術の向上に取り組む姿には期待が持てる。

 これまでに同社は、身近な資材を用いてコストを徹底して削減し、小型ロケット打ち上げに成功した経験を持つ。政府主導のプロジェクトと異なり、民間企業には厳しい採算が問われる。インターステラは、組織を構成する一人ひとりの力を最大限に使って、より効率的に付加価値を生み出そうとしている。民間企業の中にそうした取り組みが増えることは、日本経済にとって重要だ。

 今後、新型コロナウイルスの感染は長期化し、日本経済は低迷することが予想される。社会と経済の閉塞感を打破するために、日本は民間の活力を引き出し独自の技術を生み出して、世界からリスペクトされる存在を目指さなければならない。そうした取り組みを進めるためには、インターステラと地域社会の関係などは参考になるはずだ。

徹底したコスト削減の重要性

 2013年に設立されたインターステラは、資本金1,000万円のスタートアップ企業だ。昨年、その小さな企業が国内初の偉業を成し遂げた。5月、同社が打ち上げた小型ロケット「MOMO3号機」は、発射の4分後に宇宙空間とされる高度100キロメートルを超え、最終的には高度113キロを達成した。日本の民間企業が単独で宇宙空間に到達するロケットを開発したのは、それが初めてだった。

 成功の背景には、徹底したコスト削減の取り組みがある。民間企業は収益性を高めなければ生き残れない。特に、スタートアップ企業のように収益を生み出す体制が十分に整備されていない場合、いかにコストを抑え、収益化を目指すかは避けて通れない課題だ。

 インターステラでは、大学院を修了した若きエンジニアを中心に、自分の手で宇宙に届くロケットをつくりたいと思う人が働いている。インターステラはネット通販や、ホームセンターで販売されている資材(汎用品)を用いてロケットを開発している。燃料タンクなどの主要部分に関しても、自社で溶接などの加工処理を行っている。そうした人々の創意工夫がMOMO3号機の打ち上げ成功を支えた。それは、人々の新しい取り組みが積み重ねられた結果、既存のモノや発想が新しい価値観と結合し、イノベーションが発揮された良い例だ。

 今回、5号機の打ち上げは失敗したが、同社は失敗の原因を迅速に突き止め、次回の打ち上げ成功につなげる意欲を示した。そうした姿勢が、国際競争に対応するためには必要だ。近年、米中を中心に通信衛星などを宇宙空間に運ぶためのロケット開発競争は熾烈化している。各国が、コストを抑え、小型かつ高性能のロケットを多く生産し、打ち上げ回数を増やすことを目指している。

 インターステラは1回の打ち上げ費用を5000万円程度に抑えることを目指している。同社のビジョンが実現すれば、日本の宇宙開発は大きく前進するだろう。

難航する官主導でのロケット開発

 事業の運転資金が潤沢ではないなかで、常にコスト管理を徹底し、改善を重ねて成功を目指すインターステラの取り組みは参考にすべき点が多い。

 政府は手厚い予算をJAXA(宇宙航空研究開発機構)につけ、ロケット開発が進められてきた。その背景には、ロケット打ち上げ実験のように、多くの人材と土地、専門の資材などが必要な分野は、民間に任せるよりも政府(官)主導で進めたほうが良いとの考えがある。

 民間と対照的に、政府には効率性や採算性を重視する発想が乏しい。そのため、どうしても官主導のプロジェクトに関しては、スピードやコスト面への意識が高まりづらい。JAXAのロケット開発は、品質に万全を期すために特注品の資材を用いるなど、1回の打ち上げには数十億円の費用がかかる。

 また、組織の対立などから開発が遅れるケースは多い。官民共同で開発が進められた中型のGXロケットの場合、エンジン設計などをめぐって組織間の衝突が解消できなかった。その結果、予定よりも開発が大幅に遅れコストが膨張した。最終的にGXロケット計画は旧民主党政権の“事業仕分け”によって中止された。

 高度な専門知識をもつ人材や企業からの技術面での協力が確保できたとしても、そうした生産要素をフルに生かすリーダーシップがなければ、新しい取り組みは進まない。突き詰めていえば、新しい事業にすべてをかけているという気概のあるトップなくして、新しい事業の育成は難しい。

 国が官民共同でのロケット開発に苦戦する一方で、中国は急速に競争力をつけている。中国では土地が国有だ。日本企業に比べ、中国の国有企業などが土地を取得する原価は極めて低い。その上、中国政府は産業補助金も支給してロケットを開発し、測位衛星の運用台数を増やした。これまでの日本の発想で競争が熾烈化する環境に対応できるとはいいづらい。

重要性高まる民間企業の活力

 インターステラには、コストの削減を徹底する以外の面でも参考になる点がある。その一つが産学連携だ。同社は室蘭工業大学と連携してロケットの部品開発などを行ってきた。本年3月に同大学はインターステラが拠点を置く北海道大樹町と連携協定を結び、施設の利用活発化などが期待される。

 インターステラのロケット開発は鉄鋼の町として発展してきた室蘭市にも影響を与え始めている。同市には航空機部品や金属加工を手掛ける企業が多く、航空関連の技術を高めようと企業の連携が進んでいる。インターステラが小型ロケットの打上げ技術を高めることができれば、産学連携や企業の提携は強化され、室蘭市がわが国有数のロケット・航空技術の集積地として存在感を発揮する可能性がある。

 また、インターステラのような小規模の企業にとって追い風となる変化も起きている。コロナショックの発生によって、欧米ではテレワークが当たり前になり始めた。日本でもテレワークを続ける企業は多い。テレワークは働く場所を問わない。自らの力を発揮すると同時に自然環境豊かな土地で生活のコストを抑えながら働くことも可能になる。生き方の変化と、インターステラが進める先端技術の開発が融合すれば、国内の要素を用いて、自力で独自の技術を生み出すことができるはずだ。それは、企業が拠点を置く地域だけでなく、日本経済にとって大きなプラスの効果をもたらす。

 当面、インターステラは打ち上げの精度を高め、収益基盤を確立しなければならない。同社がクラウドファンディングによって行った資金調達が1日半で目標額を超えるなど、社会の期待は高い。政府は、規制緩和や構造改革を推進し、インターステラのようなエネルギー溢れる企業を増やさなければならない。自力で世界が注目する新しいモノを生み出す企業が増えれば、日本の社会・経済の活力は高まるだろう。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

東京都の感染者100人超でも…小池知事はまさかの「良い傾向」発言、加藤厚労相は「その数字わからない」、安倍首相は「Hanada」のインタビューに

 深刻な数字が突きつけられた。本日、東京都が発表した新型コロナの新規感染者数が107人と、5月2日以来、再び100人の大台に乗った件だ。東京都の新規感染者数が100人をはじめて超えたのは4月4日(118人)だったが、その10日後である17日には新規感染者数は201人にまでの...

パチンコ「激甘リミット機」爆誕のウワサ!? 浮上した「気になる情報」とは…

 新型コロナウイルスの影響で、大半のホールが休業を選択した4月。この特別な時期にも導入予定の新台は存在した。

 本来、最新機種は「新台入替」によって大きな注目を集め連日高稼働となる事が多いが、それを実現することは叶わなかったと言えるだろう。

 4月に導入された機種の中には、前作以上の活躍も期待された『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』や、右打ちの高速消化で多くのファンを魅了している『P10カウントチャージ絶狼』、『P大工の源さん超韋駄天』などがある。これらは営業再開後のホールで高稼働を見せている機種の代表格だが…。

 当然ながら、他機種の活躍も期待されている。その中には名物メーカーの新機種も存在。従来の機種とは一線を画す特殊なスペックで話題となった高尾の『P ROKUROKU 6000Ver.』は、早い段階で話題となった一台だ。

『牙狼』シリーズでお馴染みの雨宮慶太が原作及び総監督のホラー映画をモチーフに据えた本機は、大当り確率319.6分の1のミドルスペック。いかなる場面でも大当り時は例外なく1000個の出玉を獲得でき、確変突入割合は初当り時の50%となる。

 一見すると一般的な確変機に思うかもしれないが、本機は確変6回リミットを搭載しており、ひとたび確変に入れば、「約6000発」の出玉が獲得できる仕様だ。また、リミットに到達しても時短で引き戻せれば更に「約6000発」が獲得できるという、凄まじい爆発力を有している。

 大量出玉がループする可能性を秘めた「無限の爆発力」に加え、確変中は「怪速ヤクソクシステム」によって素早い消化を実現している本機。一部ユーザーから好評を得ている状況だ。

 そんな『ROKUROKU』が、このたび「激甘リミット機」へと変貌を遂げるのではないかと話題沸騰。熱い視線が注がれている。

「高尾さんの『PロクロクL1D』が検定を通過したようですね。前作は高い出玉性能が話題になりましたが、特別な状況での導入で好スタートをきれませんでした。ここからの挽回を期待したいですね。

 現在改めて注目を浴びているわけですが、そのタイミングでの『PロクロクL1D』検定通過で更に話題となっています。気になるスペックに関しての詳細はベールに包まれておりますが…。

 一部関係者の間では『当たりやすい仕様になっているのでは?』という声もあります。前回はミドルスペックでしたが、遊びやすいスペックで登場する可能性は大いにありますね。

『約1000発×6回リミット』という興味深い仕様でしたが、ミドルという事で敬遠していた方もいるのではないでしょうか。ウワサ通り軽いスペックで出るなら反響は得られると思います。更に『まとまった出玉』が獲得できる可能性もありますし、楽しみですね。今後の情報が待ち遠しいです」(記者)

 今回検定を通過し、話題の『PロクロクL1D』。本作も魅力的な仕上がりとなっているのだろうか。続報に期待したい。

【G2川口記念】No.1青山周平VSレジェンド永井大介の壮絶バトル! 「スーパーハンデ」克服のグレード勝利は“伝説”の序章か

 

 川口オートで行われたG2・川口記念(6月28日優勝戦)は、青山周平(伊勢崎)がスーパーハンデを克服して、グレードレース26回目の優勝を飾った。新型コロナウイルスの影響で無観客の中、永井大介との抜きつ抜かれつの壮絶なバトルは、オート史に刻まれる名勝負となった。

 プライドの激突が名勝負を生む。川口記念優勝戦。青山は、永井、中村雅人、若井友和、森且行ら川口のトップ選手7人を前に置き、ただ1人、10m後ろの「スーパーハンデ」からスタートした。1周バックで早くも永井が先頭に立つ厳しい展開。だが、青山は2周2角で森が落車するアクシデントを避け、2周バックで早くも2番手につけた。

 ここから永井との壮絶なデッドヒートが始まる。4周回の3コーナーで永井を内から抜いて先頭へ。5周回の3コーナーで永井に差し返されたが、すかさず4コーナーで抜き返す。6周回の3コーナーで再び永井が懐を突いてきたが、流れたところを冷静にさばいて激闘に終止符を打った。

 抜きつ抜かれつが醍醐味のオートでも、これだけの接戦は滅多にない。昨年SGを3勝し、今期S級1位に返り咲いた青山には、No.1の宿命とも言えるスーパーハンデを背負っての戦い。一方、SG・15勝を誇るレジェンド永井も、地元川口で、青山の10m前では意地でも負けられない。まさにNo.1のプライドとレジェンドの意地の激突だった。

 青山はレース後、「とても信じられない。一生の思い出に残るレースだと思います」と激戦を評した。抜きつ抜かれつの攻防にも触れ「抜かれた時も少し張ってしまった。永井さんに行かれた時も、(永井が)いっぱいに入ってきたので……。永井さんをいっぱいにさせることができて良かった」と冷静に分析していた。

 競馬にも馬の負担斤量によるハンデ戦があるが、スタート位置が異なるハンデ戦があるのは、公営競技でもオートレースだけ。現在の最高ハンデは110mだが、かつて1965年の日本選手権では、広瀬登喜夫さんが何と340mものハンデを克服して優勝している。ちなみに広瀬さんは後年、師匠として森且行を育てたレジェンドだ。

 そんなハンデ戦が魅力のオートレースだが、実力が拮抗したトップ選手同士なら、横一線のオープンレースになる。今回青山が背負ったスーパーハンデは、同じトップ選手のさらに10m後ろに置かれる、最強レーサーに課された過酷なハンデだ。

 スーパーハンデと言えば、「天才」と呼ばれた片平巧さんの「伝説の7人抜き」が今でも語り草になっている。1997年のスーパースター王座戦でただ1人、スーパーハンデを背負ったが、ライバル7人を抜き去り優勝。同レース3連覇を飾った(計5回優勝)。SGレースでスーパーハンデを課されて優勝したのは、後にも先にも片平さんしかいない。

 最強レーサーの称号でもあるスーパーハンデ。平成以降では、絶対王者の高橋貢に永井、池田政和、中村、鈴木圭一郎ら選ばれた選手だけが背負ってきた。青山の今の勢いなら、かつての片平さんのように、スーパーハンデを背負って“伝説”を作る日が訪れるかもしれない。今回の優勝はその序章になる。

 今回の川口記念は無観客レースのため、ファンがオート史に残る名バトルを生で観戦できなかったのは残念だ。

 オートレース場は全国に5場あるが、群馬の伊勢崎オートで初めて、コロナ騒動後最初の本場開催(6月28~7月1日)が実施された。山陽(今月8日~)、飯塚(同14日~)、浜松(同17日~)、川口(同19日~)でも、観客を入れた通常開催に戻ることが決まった。オート史に語り継がれるであろう、今回の青山と永井の名勝負が、オートレース人気を後押しすることは間違いない。

JRA新種牡馬ドゥラメンテ、モーリス、リオンディーズら「合計4勝」の船出。2020年全新種牡馬の6月成績「衝撃の中間報告」に絶句……

 来年のダービーを目指す新シーズンが6月にスタートし、早くも一か月が終了した。

 すでに行われた2歳戦は新馬戦と未勝利戦を合わせて29レース。その中で新種牡馬産駒がどんな成績を残したのかチェックしてみたい。

 種牡馬にとって6月の新馬戦は、7月に行われるセレクトセールに向けて格好のアピールの場でもあり、ここで結果を出せばセレクトセールでの評価(落札価格)にも大きく影響する。

 それだけに、セールに上場を予定する有力種牡馬は、比較的デビューが早い印象がある。特に今年はモーリスとドゥラメンテがその対象だろう。そういった観点で成績を見るとなかなか興味深い点が目に付くのだ。今年デビューした新種牡馬は以下の19頭で、成績は御覧の通りだ。

■モーリス
産駒16頭・18戦0勝[0.4.3.11]・勝率0%・連対率22.2%・複勝率38.9%
デビュー前の評価とは一変し、各方面で酷評されているモーリス産駒。ここまで新種牡馬最多の16頭がデビューし、いまだ勝ち馬がいない。単勝1.5倍で2着だったブエナベントゥーラを筆頭に1~3番人気で10戦全敗というのも厳しい。セレクトセールでは22頭が上場されるが、果たしてどんな結果に……。

■ドゥラメンテ
産駒11頭・14戦1勝[1.0.0.13]・勝率7.1%・連対率7.1%・複勝率7.1%
今年の新種牡馬で大将格のドゥラメンテだが、アスコルターレが唯一の勝ち馬でそれ以外はすべて4着以下に敗退。1~2番人気で6戦1勝と期待に応えられず、産駒は厳しいスタートを切っている。頭数は圧倒的に多いので今後は勝ち上がりも増えるだろうが、現時点では33頭が上場されるセレクトセールに向けて厳しいイメージしかない。

■ディスクリートキャット
産駒7頭・9戦1勝[1.3.1.4]・勝率11.1%・連対率44.4%・複勝率55.5%
プルスウルトラが未勝利戦を勝ち上がるなど、まずまずのスタート。好走条件もダート1000m・芝1000~1400mとはっきりしている。短距離戦なら馬券的に「買い」だ。

■ミッキーアイル
産駒7頭・8戦0勝[0.1.1.6]・勝率0%・連対率12.5%・複勝率25%
同じオーナーのミッキーワクチンが新馬戦で2着に好走。セレクトセールで3672万円だった素質馬だけに次走も注目だ。

■リオンディーズ
産駒6頭・6戦0勝[0.0.0.6]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
テイルウインドが2番人気7着などデビューした6頭はすべて結果を出せず。産駒は多いだけに今後に期待したいところだが。

■ホッコータルマエ
産駒6頭・7戦0勝[0.1.1.5]・勝率0%・連対率14.3%・複勝率28.6%
エナジーロッソがレーンを鞍上に新馬戦で2番人気3着。しかし次走の2歳未勝利戦では三浦皇成騎手で5着と結果が出せず。とはいえ見限るのは早計で、今後に期待したい。

■マクフィ
産駒5頭・5戦1勝[1.0.1.3]・勝率20%・連対率20%・複勝率40%
函館の新馬戦でルーチェドーロが単勝1.9倍の支持に応えて2着に1.1秒差の快勝。しかもレコードタイムのおまけ付き。次走の函館2歳S(G3)が試金石に。

■ラブリーデイ
産駒5頭・5戦0勝[0.0.0.5]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
今のところ目立った活躍は見られず。ラブリーデイのオーナーでもある金子オーナーが所有するジャカランダレーンのデビュー待ちか。

■アジアエクスプレス
産駒3頭・3戦0勝[0.0.0.3]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
2番人気ニシノミズカゼが4着。配合相手次第で上昇も。

■ダノンシャーク
産駒3頭・3戦0勝[0.0.0.3]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
デビューした3頭はすべて8着以下の大敗。勝ち馬とのタイム差も、4.0秒・1.8秒・2.6秒とかなり差を感じる内容。

■クリエイターII
産駒3頭・3戦0勝[0.0.0.3]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
出走した3頭はすべて単勝50倍以下の2ケタ人気と低評価。結果もすべて2ケタ着順と前途は多難。

■ダノンレジェンド
産駒2頭・2戦0勝[0.0.0.2]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
2頭ともいいところがなくデビュー戦で敗退。JRAでは敷居が高く望みは地方競馬か。

■ペルーサ
産駒2頭・2戦0勝[0.0.0.2]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
2頭はともに10番人気以下の低評価。結果もいいところがなく敗退し、産駒数が少ないだけに今後の展望は暗い。

■エイシンヒカリ
産駒2頭・2戦0勝[0.0.0.2]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
2頭がデビューしてともに敗退。新馬戦4着のシャイニングライトは次走期待も、全体的には今後も苦戦必至か。

■クリーンエコロジー
産駒1頭・1戦1勝[1.0.0.0]・勝率100%・連対率100%・複勝率100%
宝塚記念当日の函館競馬場でディープエコロジーが見事新馬勝ち。

■ミュゼスルタン
産駒1頭・1戦0勝[0.0.0.1]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
ユングヴィが新馬戦で4番人気4着とまずまずの走り。同馬は厩舎ゆかりの血統でかなり力を入れているだろう。鞍上の柴田善臣騎手も「新馬としては合格点」と好評価。

■リヤンドファミユ
産駒1頭・1戦0勝[0.0.0.1]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
ベストインクラスがデビュー戦8着、2歳未勝利戦9頭立て5着と敗退続き。産駒数も少なく今後も厳しいだろう。

■トーホウジャッカル
産駒1頭・1戦0勝[0.0.0.1]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
トーホウスザクは12着に敗退。トーホウの冠名を持つ馬が多くオーナーの愛情を感じるだけに、なんとか勝ち馬を輩出してほしい。

■バンデ
産駒1頭・1戦0勝[0.0.0.1]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
モンサンテゾーロがデビュー戦で見せ場なく敗退。産駒が少ないこともあって今後も厳しいだろう。

 以上のように、29レースの2歳戦で新種牡馬は合計4勝とふるわず、なかなか厳しい現実に直面している。

 特に新種牡馬に配慮したのか、出走数が少ないディープインパクト産駒は5戦3勝と結果を出しているだけに、やはりディープインパクトの偉大さが際立ってしまうほどだ。セレクトセールまで残り2週間ほど。今後、新種牡馬産駒がどんな活躍を見せるか、更なる奮起に注目したい。

北朝鮮、史上最悪の経済難で餓死者も…人民の不満充満、暴動で金正恩政権“転覆”の危険

 北朝鮮は4月、新型コロナウイルス対策で今年1月末に完全封鎖した中国との国境を開放し、貿易を再開していたことが明らかになった。北朝鮮は国連による制裁やウイルスの感染対策の長期化で、首都・平壌市などで3カ月以上も配給を行えず、餓死者が出るなど最悪の経済難に直面。その影響は政権中枢の「平壌のエリート層」にまで及んでおり、金正恩朝鮮労働党委員長は政権転覆の危機に警戒感を強めている。

 このため、金氏が先月下旬、朝鮮人民軍の最高幹部を集めて「朝鮮人民軍が百戦百勝するには軍内の規律強化が不可欠だ」と述べ、軍内の汚職や腐敗、士気の低下などを厳しく取り締まるよう指示。金氏の妹、金与正党第一副部長も同時期、軍や国内の治安維持を担当する秘密警察組織である国家保衛省幹部に対して、「人心の動揺を抑えて、人民と軍が一体になって国家を防衛しなければならない」と強調するなど、党内序列ナンバー1の金委員長と事実上のナンバー2である与正氏は国内の引き締めに躍起となっている。

「第2の苦難の行軍」

 中国税関当局の海関総署は「5月の中朝間における商品輸出入の規模は6331万5000ドル(約68億円)で、4月の2400万3000ドル(約27億円)に比べ163%増加した」と発表した。北朝鮮の輸入額は5月の貿易額全体の92%を占め、その大半は食糧や生活必需品だったという。

 中朝両国は4月初旬、北朝鮮側の要請により貿易再開について協議したが、中国は北朝鮮からの新型コロナウイルスの流入を恐れて、国境貿易の再開を拒否したと伝えられている。しかし、その後、金委員長が習近平中国国家主席に電話し、食糧調達や貿易再開協議を懇願したことで、習氏が応じ、担当当局に対して、北朝鮮が望んでいる食糧や生活必需品などを輸出するよう指示したという。

 北朝鮮情報に詳しい「デイリーNK」によると、北朝鮮当局は国内でのウイルス感染は皆無と発表しているものの、実際には感染は拡大し、経済情勢は最悪の状態に陥っており、30万人から300万人の餓死者を出したといわれる1990年代後半の「苦難の行軍」よりも悪化しているという。

 また、これまで直接の被害を受けたことのない政権中枢の「平壌のエリート層」の生活も苦境に陥り、「第2の苦難の行軍」との言葉も出ており、一部市民からは「餓死者を出してまで核ミサイルをつくり、さらに制裁を受けなければならないのか」との金正恩指導部に対する不信の声まで出ているといわれるほどだ。

 金与正氏が先月中旬、開城の南北共同連絡事務所の爆破を予告し、実際に決行したのは、民心が揺らぐほどの経済難により内部の動揺が高まったことで、状況悪化の責任を韓国に転嫁するためだったという。

金与正氏と金委員長の連携プレー

 このように、金指導部はぎりぎりまで追い込まれており、国内の引き締めに躍起となっている。金委員長は6月の党中央軍事委員会拡大会議の予備会議で、「軍内の規律は鋼鉄のごとく硬く強いものでなければならず、軍人の自堕落な姿勢はすべてを破壊しかねない」などと述べて、「6月を軍の規律確立の月に指定する」と命令。これを受けて、軍の監視監督機関を統括する金委員長直属の「軍政指導部」は軍内での任務時間での飲酒や喫煙を禁止し、兵士のけんかや暴力沙汰、兵営からの脱走、命令なしの戦線離脱などの軍規違反を厳しく取り締まることを決めた。

 軍政指導部は4月に発足したばかりで、軍総政治局をはじめ、軍団司令部と将官級の私生活まで検閲、現場で逮捕もできる強大な権限を持つ金委員長直属の秘密親衛部隊だけに、金委員長が軍事力強化のための軍の引き締めに動いたといえる。

 一方、南北共同連絡事務所の爆破を事前に予告するなど強硬派ぶりをあらわにした金与正氏は、金剛山や開城工業区、南北の非武装地帯などへの軍の再駐留を明言するなど軍との連携を誇示。そのうえで、「朝鮮労働党と国家に忠誠を尽くせば、脱北者の親族であったとしても、その赤誠を尊重しなければならない」などとも述べて、国民の人心掌握に乗り出す構えで、正恩氏に次ぐナンバー2としての存在感を示した。

 しかし、その後、すぐに金委員長が「対南軍事行動計画の保留」を発表したが、これは「こわもての与正氏」「余裕の金委員長」という両者の役割分担であり、国内引き締めのための計算された連携プレーとの見方も出ている。

 なぜならば、今、北朝鮮軍が韓国に軍事行動を起こせば、ただでさえ食糧不足などの経済難に陥っている北朝鮮の民衆は動揺し、「食糧一揆」さえも起こりかねず、政権転覆の可能性も捨てきれないからだ。金与正氏が強硬な発言をして、軍を含む北朝鮮の国民をハラハラさせて、最高指導者の金委員長が与正氏の発言を否定すれば、国民は安心し、金委員長を讃嘆し、政権は安定するという図式で、金委員長の発言は安定を求める民心を考慮したものといえるのである。

(文=相馬勝/ジャーナリスト)