ニトリ「モチモチクッション」で幸せ広がる…「Nクール」と合体の“神商品”も

 家具やインテリアを扱うニトリの「モチモチクッション」シリーズが、多くのネットユーザーを虜にしています。

 同シリーズは、その名の通りモチモチとした触感がウリの柔らかなクッション。サイズやデザインも豊富で、1,000円以下で購入できるものもあります。

 また、ニトリではこの時期、接触冷感素材「Nクール」を使用した商品も人気ですが、「モチモチクッション(40R Nクールジオ o-i)」や「モチモチクッション(Nクール クジラ o-i)」なども展開されています。

 ネット上の評判を見てみると、

「モチモチクッションが気持ち良すぎて、家にいる間ずっと手放せない」

「ニトリのモチモチクッション、一度触ると永遠にモチモチ揉み続けてしまうな」

「Nクールのモチモチクッションでお昼寝が捗る」

「家で仕事する時は大きめサイズのモチモチクッションに座ってるから、お尻が快適」

「家族みんな大好きなモチモチクッション。ペットも気に入ったのか、よく乗ってくつろいでるよ」

「モチモチクッションは、触る者みな幸せにしてくれる」

などと喜ばれています。ニトリの公式通販「ニトリネット」でも購入できるので、お気に入りの「モチモチクッション」を見つけましょう!

(文=編集部)

 

JRA武豊も注目!? 【エクリプスS(G1)展望】世界最強馬エネイブル始動戦に豪華メンバーが集結! 最大目標・凱旋門賞を占う重要な戦い

 5日、イギリスのサンダウン競馬場でエクリプスS(G1)が開催される。今年のイギリス競馬は新型コロナウイルスの影響で3月17日から中断していたが、6月1日から開催を再開した。この中断期間中には2000ギニー(G1)開催日なども含まれていたため、同レースをはじめとしたクラシック競走は延期での開催となっている。

 幸いにも、例年通りの開催となったエクリプスSには豪華メンバーが集結した。また、日本での馬券発売もあるため、多くの競馬ファンが注目しているのではないだろうか。

 まず、最も活躍に期待がかかるのは日本代表ディアドラ(牝6歳、栗東・橋田満厩舎)だ。

 昨年から活動の拠点を海外に移し、ドバイ、香港、イギリス、アイルランド、サウジアラビアと世界中のレースを転戦している。これだけワールドワイドに第一線で活動している馬は日本競馬史上初だ。

 昨年8月にイギリスのグッドウッド競馬場で行われたナッソーS(G1)で悲願の海外G1制覇を飾ったディアドラ。その後も、愛チャンピオンS(G1)で4着、英チャンピオンS(G1)で3着と好走しており、欧州の芝への適応も感じられる。現在、ニューマーケットを拠点に調整されており、日本馬ながら出走条件は欧州馬と変わらない。

 鞍上のO.マーフィー騎手は日本でもお馴染みの名手。ナッソーS以来5戦続けてコンビを組んでおり、すでにディアドラを手中に収めているはずだ。6戦ぶりの勝利に名手の手綱捌きに期待がかかる。

 また、今年の最大目標を凱旋門賞(G1)に置いているため、好メンバーが揃ったエクリプスSは重要な1戦となる。

 次に、世界中が熱い視線を注ぐのが世界最強馬エネイブル(牝6歳、英・J.ゴスデン厩舎)だろう。

 15戦13勝、G1・10勝を誇るエネイブル。凱旋門賞2連覇、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)2勝と凄まじい経歴を持つ、言わずと知れた最強馬だ。

 だが、3連覇に挑んだ昨年の凱旋門賞では2着に敗れた。その結果、当初は年内で引退予定だったが、引退を撤回し現役続行を表明。今年、もう一度「史上初」の凱旋門賞3勝目を目標にしているのだ。

 昨年の凱旋門賞以来、9か月ぶりの実戦となるエネイブルだが、陣営はしっかりと策を練っている。6月17日のプリンスオブウェールズS(G1)も始動戦の選択肢だったが、当時は競馬が再開したばかりということや社会情勢を踏まえて、開催がより確実なエクリプスSを選択。ここを目標に予定通りの入念な調整をされている。

 エネイブルにとってここは通過点かもしれない。いったいどのような走りを見せるか注目したい。

 日本の馬主キーファーズがクールモアグループと共同所有するジャパン(牡4歳、愛・A.オブライエン厩舎)も見逃せない。

 鞍上・武豊騎手で凱旋門賞参戦するため、キーファーズが購入したジャパン。昨年の英インターナショナルS(G1)では当時レーティング世界No.1のクリスタルオーシャンを退けて優勝した。凱旋門賞でも4着に好走している実力馬だ。

 今年の始動戦のプリンスオブウェールズSでは1番人気に推されるも、まさかの4着。この敗戦についてオブライエン調教師は、出遅れとハイペース、久々の実戦ということを敗因に挙げており、悲観していないようだ。叩き2戦目の今回、本領発揮となるだろうか。

 もし、ここを勝つようなことがあれば武豊騎手の凱旋門賞制覇もグッと引き寄せられることになるかもしれない。

 他にも、今年のコロネーションC(G1)を制したガイヤース、3連勝でプリンスオブウェールズSを制し勢いに乗るロードノースなども出走を予定している。

 凱旋門賞を占う上で重要なレースとなるエクリプスS。5日、日本時間23時35分の発走を予定している。

JRA兄は「1勝馬」でも2億円獲得! 「1億7000万円」弟サンデージャックの兄超えはデビュー戦が正念場!?

 2歳戦がスタートし、早1か月が経過した。

 今年の新種牡馬として注目を集めているのは、ドゥラメンテとモーリスの2頭だ。ドゥラメンテ産駒はのべ14頭が出走し、1頭は勝ち上がりを見せている。だが、それ以外はすべて馬券圏外で、期待通りの活躍とは言い難いだろう。また、モーリス産駒に至ってはのべ18頭が出走するも、未だに1頭も勝ち上がれていない状況だ。

 その一方で、現在2歳リーディングはディープインパクト、キズナの親子がともに3勝でトップに君臨している。ディープインパクトに至っては出走頭数わずか5頭で、3勝とはさすが大種牡馬といったところだ。それに続く2勝には、フランケル、スクリーンヒーロー、ダイワメジャーといったお馴染みの名前が名を連ねている。

 5日、阪神5R芝1600mの新馬戦に今年も好調なダイワメジャー産駒の注目馬・サンデージャック(牡2歳、栗東・宮本博厩舎)が出走する。

 2019年のセレクトセールで1億7000万円の高額取引をされたサンデージャック。落札価格からも注目の高さが窺えるだろう。また、ダイワメジャー産駒は4歳世代でアドマイヤマーズ、3歳世代でレシステンシアがおり、3年連続のG1馬輩出に期待がかかる。

 先月24日の追い切りでサンデージャックは、栗東・CWコースで松山弘平騎手を背に5ハロン70秒5、ラスト12秒5を記録。時計は目立ったものではないが、一杯に追う僚馬(2歳新馬)に2馬身半先着していることからも、新馬戦では能力上位と見て問題ないだろう。

「1週前追い切りに松山弘平騎手が跨っていることからも、期待の高さが感じられますね。高額馬に恥じない動きで、初戦から期待できそうです。陣営は『他の馬を気にする面がある』と言いながらも、能力の高さも評価しています。スムーズな競馬ができればといったところでしょうか」(競馬記者)

 サンデージャックが高額馬であることには血統的な裏付けもある。半弟は勝ち鞍「未勝利戦」のみで、獲得賞金2億円超えのエタリオウなのだ。

 兄は新馬戦で4着に敗れてしまうが、次走の未勝利戦で勝ち上がると、そこから4戦連続で2着に敗れる。この4戦目は青葉賞(G2)だったため、日本ダービー(G1)の切符を獲得。本番は13番人気ながら4着に好走し、その後の活躍が期待された。だが、またしてそこから3戦連続で2着に泣いた。

 近走は掲示板にもなかなか入れない不振が続いているが、これまでに菊花賞(G1)を含む重賞4回で2着に入ったことで、1勝馬ながら2億円もの賞金を獲得しているというわけだ。

 あと1歩勝利に届かない兄の二の舞とならないためには、サンデージャックは兄が敗れた新馬戦を制する必要があるだろう。兄が果たせていない重賞制覇を先に達成することに期待がかかる。

世の中との距離感を絶妙に測った 川腰さん ~2019年「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」W受賞記念対談

4月、2019年クリエイター・オブ・ザ・イヤー(主催=日本広告業協会)が発表されました。受賞したのは、博報堂の神田祐介氏と、電通の川腰和徳氏。同賞始まって以来の2人同時受賞となりました。そこで、この受賞を記念した両社オウンドメディアの特別企画として共同取材を実施。前回の神田氏メインのインタビューに続き、今回は川腰氏の声をメインでお届けします。なお取材はリモートで、お互いへの質問も交えながら同時に行い、今この状況下でクリエイティブに何が求められるのか、深いディスカッションも展開しました。ぜひ神田祐介氏のインタビューもお楽しみください。

7369_COY
リモート取材中の神田氏(左上など写真4点)と川腰氏(左下など写真4点)

発想を実現するところまでがアイデア

──ご受賞おめでとうございます。アート・ディレクターの受賞は、過去にもあまり多くないそうですね。まず、受賞に際しての感想を教えてください。

川腰:本当に大きい賞を頂いて、自分でいいのでしょうかと、自分自身がいちばん驚きました。発表から少し時間がたって、プレッシャーもひしひしと感じています。クライアントやチームのメンバーの支えがあって受賞できたようなものなので、今後とも精進してお返ししていきたいです。
また、CMプランナー出身のクリエイティブ・ディレクターの受賞がこれまで多かったので、アート・ディレクターというバックボーンで評価されたことは、すごくうれしいです。今、各媒体の価値がどんどん変化して、表現のフィールドも変わってきているので、これを励みに職種の枠を拡張できるような存在になりたいと思っています。

──ご自身の仕事の中で、ターニングポイントとなった作品とその舞台裏を伺えますか?

川腰:ひとつは2017年に担当している北國新聞社のお仕事で、「第101回高等学校相撲金沢大会」のビジュアル「相撲ガールズ82手」です。100年以上続く伝統的な高校相撲全国大会のリブランディングの仕事で、大会の認知拡大と若い世代に相撲の魅力を伝えるため、相撲の伝統的なイメージをデザインアイデアで刷新しました。新聞広告の他に映像も含めてさまざまなプロモーションに展開し、メディアにも多く取り上げていただいた結果、認知拡大に成功し来場者数が大きく伸びました。
クリエイティブ・ディレクター兼アート・ディレクターとして企画も担当したのですが、大会のブランドイメージを進化させていこうとチームで共有して進めた仕事です。どんどん新しい媒体が生まれる中、オーソドックスな新聞広告という媒体にアート・ディレクターとしてフィールドを見つけ、新聞広告ならではのクリエイティブで話題化することにも成功して、とても手応えを感じました。

7369_sumo
北國新聞社「相撲ガールズ82手」プロモーションビジュアル新聞30段。メディアやSNSで話題になり、認知拡大と来場者増につながった。

──2018年アドフェストのプリントクラフト部門のグランプリをはじめ、D&ADイエローペンシル、ニューヨークADC GOLD、One Show GOLDなど海外の賞も多数受賞されていますね。

川腰:はい、その点でも今の自分につながっている仕事だと思います。結果的に素晴らしい賞をたくさん頂いたのですが、制作している当時はこの施策を実現させるために必死でした。舞台裏というか一番苦労したのは、企画は決まったものの、度重なるオーディションを経ても相撲の組手をとれる女性モデルさんが見つからず、もう企画倒れになるのではと焦ってました。最終的に柔道の有段者を2人見つけられた時は本当にうれしかったです。グラフィックスチールも映像も撮影したのですが、82手の組み手をリハーサル含め、計500回以上やっていただき、全部で丸3日間以上かかってモデルさんも制作陣も大変でした。ただ、その熱量がビジュアルに表れて作品が強くなったのではと思います。

──日本広告業協会の受賞者発表リリースでは、「大胆で緻密なデザイン力」に加えて、映画「『君の名は。』地上波放送プロジェクト」で誰もやったことのない発想を実現させた点も評価されていました。

川腰:「相撲ガールズ82手」も「君の名は。」もそうですが、いい発想が浮かんだとしても、それを実現するところまでがアイデアなので、発想と同じくらい実現する力も重要だと思います。この映画は主人公男女の入れ替わりがテーマなので、入れ替えるというアイデア自体はそう複雑ではありませんが、企業ロゴに触れるということは本来タブーで、普通はアイデアの時点で却下されますよね。今回は、クライアントはもちろんスポンサー各社、広告会社のチーム力の総力戦で動いていただけたからこそ実現できた施策だと思っています。

人が手に取りやすいストライクゾーンはどこなのか

川腰:もうひとつ、湖池屋の企業リブランディングでCI開発とフラッグシップ商品「KOIKEYA PRIDE POTATO」のパッケージデザインも、印象深かった仕事です。広告クリエイティブは面白さも大事ですが、最終的に商品が売れるかどうか、世の中にしっかり届くかどうかが問われています。発売当初かなり売れましたし、今年の上期ヒット商品として今現在も売れ続けていますから、手応えがありましたね。
購買を促すデザインを考えるとき、ハイセンスデザインを目指せば売れるというものではありません。消費者目線で考えると、ある程度の説得力や分かりやすさ、大衆性がないと世の中に伝わらない。店頭での差別化や見え方も考慮して。世の中の人が手に取りやすいデザインとは何か?売れる商品とは何か?デザインをコントロールができてこそアート・ディレクターだと思いますし、そのストライクゾーンはどこなのか?と研究しながら進めた仕事で、ちゃんと結果に結び付いたし、世の中とコミュニケーションが取れたという実感がありました。

7369_koikeya
2016年10月に刷新された湖池屋のCIと、2017年2月に発売した「KOIKEYA PRIDE POTATO」のパッケージ。発売後、スナック市場売り上げナンバーワン(コンビニにおいて発売から2週連続/秘伝濃厚のり塩)を獲得。さらに、当初想定していた2月の販売量を、発売後約1週間で売り切り、品薄で一時は発売休止にもなった。

──アイデアを企画に落とし込むまで、どんなふうに考えているのですか?

川腰:最初にアウトプットのイメージがある程度あってビジュアルから逆算して考えていく方向と、ロジカルに理屈を積み上げてアウトプットに落とし込む方向があるとすると、僕はアート・ディレクターなので、どちらかというと前者寄りのビジュアル思考の企画の仕方をします。1枚のビジュアルだけで企画になるか?こういうビジュアルがあったら皆が驚くんじゃないか?というイメージがアイデアの出発点になることが多いです。
そのアイデアの中から、どうしたら話題につなげ、しっかり商品に落とし込めるかを練っていきます。例えば高等学校相撲金沢大会の施策では、認知拡大と来場者数の増加が目的だったので、そこに寄与するように、新聞を軸にしつつもソーシャルメディアを組み合わせたPRも並行して考えて、話題化するために全体設計を構築していくような方法をとりました。

分かりやすさや大衆性と、質の高いデザインとの折衷

──このインタビューに先立って、日本広告業協会の会報誌の取材でお二人は対面されているそうですね。異なる領域で活躍されてきたお二人ですが、神田さんから川腰さんに聞いてみたいことはありますか?

神田:川腰さんのデザイン、僕すごく好きです。時代の気分に即しているけれど、程よい距離感で少しだけ進んでいる、“ザ・デザイン”をしっかりつくられているところがいいなと思っていて。この距離感の取り方って、実は全ての職種にいえることですが、とても難しいと思うんですね。時代に対して進み過ぎているときょとんとされるし、でも時代に合い過ぎていると鮮度がない。この絶妙なところを押さえている感度が、すごいなと思っています。
湖池屋のロゴも、まさにそんなお仕事ですよね。名刺も側面など赤をベースにしていますが、あれはどう決めていくんですか?また、企業ブランディングで最初に考えるのはどこからですか?

川腰:そうですね、基本的にはロゴからです。企業理念や歴史、これからのビジョンなどさまざまな情報を集約した上で企業CIがどういう形がベストなのか、企業の個性をいかに魅力的に表現し思いが伝わりやすい形にするか?さまざまな視点から考えていきます。そこから企業ブランディングの家紋のようなロゴが生まれ、商品に展開していったという流れでした。
側面の赤い色は、それまでの企業ロゴの色を引き継いでいます。今までを否定するのではなく、これまでの伝統の積み重ねの先に新しい企業の形があると思います。なので赤色は生かしたいという思いがあって、原点に立ち返って形を抽出した上で検討しました。

神田:このロゴの印象は、やはり時代に対してちょっと進んでいて、でも全体としては湖池屋の伝統も感じます。背景にはそんな思考のプロセスがあったんですね。

川腰:そうなんですよね。奇をてらうデザインや、ハイリテラシーなロゴもつくろうと思えばつくれますが、やはり企業らしさを考えて、見せ方をコントロールします。そして、ある程度の分かりやすさや大衆性がないと、やっぱり伝わらない。伝わらないデザインは意味がないので、質の高いデザインとの折衷ですよね。カッコ悪かったらもちろんダメだし、真ん中でもダメ。

神田:真ん中でもない。

川腰:そうですね、まさに言っていただいたように、時代のちょっと先を感じてもらえるところに狙いを定めます。そのコントロールは、どんなデザインでもいつも意識して、一定の解像度をもって狙ってます。そして数値では測れない、人が感覚的にワクワクする魅力的なデザインを世の中に提示したいですね。

クリエイティビティーは日本人に必要な教養

──図らずも今、世界中が大きく揺らぐ事態に直面しています。企業は投資の見直しを迫られ、生活者の価値観も変化しています。その際にクリエイティブに求められることや、自身がどう応えていきたいか、伺えますか?
    
川腰:ある程度の経済の停滞は、避けられないですよね。その中で広告費も再検討されていくかもしれないし、限られた予算内で確実な成果を狙うとなると、保守的な考え方にならざるを得ない部分もあるのでは。要するに、挑戦しにくくなる。その中で、クリエイティビティーの力でピンチをチャンスに変えていこうとする企業が、今後のスタンダードをつくっていくのだと思います。自分としては、そのお手伝いができたらと。
クリエイターって、こういう時期は無力感に襲われたりするんです、新しい案件も動きづらいですし。でも、だからこそ「クリエイティブで何ができるか?」を考えて、この状況下の皆さんに対してメッセージ広告を企画しました。世の中が不安で覆われているときに励ましたり安心を感じてもらったりするには、やはりマス広告は唯一無二の場だと実感しましたし、今後もマス広告を扱うクリエイターとして、できることを模索したいと思っています。
生活者の価値観が大きく変わると、今まで有効だった表現が響かなくなったりセンシティブになったりすると思います。自分もいち生活者として、敏感にアンテナを張りつつ、感じ取ったことを仕事に生かしていきたいです。

──ありがとうございました。最後に、これからコミュニケーション領域の仕事を目指す方々へのメッセージをお願いします。

川腰:生活者の価値観が変わり、働き方や消費も変わってくる中で、柔軟に対応する力がますます求められてくると思います。ただ、どんな状況でも世の中を明るく、良くしていくことは広告の役割のひとつなので、そういうクリエイティブを目指してもらえるといいなと思います。自分自身も、そのお手本になれるようなクリエイターでありたいです。
これからの時代に合わせて、柔軟な対応力を付けるためと自分の知見を広げるためもあるのですが、アート・ディレクターの可能性を拡張していろいろと模索する実験の場「NEWSPACE PROTOTYPE OF ART DIRECTION」という自主活動を続けています。プロトタイプアイデアの表現を先に考えて、そのアウトプットとコラボできる企画を探してマネタイズを目指す、最終的にはビジネスにつなげることを意識していますが、その手前には「自分のアイデアを形にしたい、生み出したい、つくりたい」という内面から湧き起こる純粋なクリエイティビティーを大事にしたいと思っています。このクリエイティビティーは、控えめで画一的になりがちな日本人に今いちばん必要な教養だと思っているので、自分を含めてクリエイティビティーの楽しさや可能性を発信していきたいと思ってますし、そういう人が増えてほしいなとも思います。

■クリエイターの横顔を探る一問一答■
せっかくの2社合同企画なので、最後に一問一答でお互いの会社についての意識プラスアルファを聞いてみました。意外な共通点も浮かび上がりました!

【川腰さん編】
Q1.もし博報堂社員だったら、どんな仕事をしてみたい?
A1.そうですね、おしゃれでセンスがいい仕事をしてみたいです。博報堂はおしゃれなイメージがありますね。

Q2.なぜ博報堂に入らなかった?
A2.入れなかったんです(笑)。

Q3.憧れの博報堂人はいますか?
A3.浪人の頃から、佐藤可士和さんに憧れていました。可士和さんや佐野研二郎さん、もちろん大貫卓也さんも、博報堂はすさまじいアート・ディレクターを輩出されています。もしかなうなら、その方々の下について学んでみたかった。どういう仕事の仕方をしていたのか、勉強したいです。

Q4.広告業界以外で、影響を受けたことは?
A4.僕も漫画です(※神田さんも「漫画」と回答)。子どもの頃は漫画家になりたかったんです。絵は上手だったんですが、話をつくる能力がないので諦めました……。いちばん好きなのは、迷いますがベタに「ドラゴンボール」ですかね。

Q5.生まれ変わっても、今の仕事をしますか?
A5.広告は、やっていないかもしれないです。ただ、何か人に感動してもらえたり、笑ってもらえたりする仕事をしたい気持ちはあります。もし今、どの仕事でもできるなら、芸術家になってみたい。芸術家なら現代アートの世界で創作する日々を送りたいです。

パチスロ「ハイエナ」vs「設定狙い」!! どちらが「勝てる」!?

 パチスロを打つ上で必ず狙うもの。それは「勝利」である。勝ちたいという願いは今も昔も変わらない共通の目的だ。

 ユーザーは勝利のために様々な手段を用いてマシンに挑む。その中でも、いわゆる「ガチ系」のパチスロユーザーには大きく分けて2種類が存在する。「設定狙い」と「ハイエナ」だ。

「設定狙い」はパチスロにおける高設定を可能な限り回すスタイル。ホールを分析し、どこに高設定が入るかを予想するなどの準備があれば、効率よく立ち回ることができる。

 メリットとしては、成功すれば大勝利を期待できる点や、設定推測を楽しめる点などが挙げられる。

 高設定が少ないホールでは効果が見込めないことがデメリットであり、「ホール選び」が最重要になってくるだろう。

「ハイエナ」は機種ごとの狙い目を中心に立ち回るスタイル。多くの知識が必要になるが、攻略サイトなどに狙い目が記載されていることがあるので、比較的難易度は低い。

 夕方以降でも有効な立ち回りができる点や、設定状況に左右されないといった点がメリットとして挙げられる。

 デメリットは、ハイエナに不向きな機種ばかりのホールや、ライバルが多いホールでは立ち回りが難しいことだ。

 どちらも一長一短といえるが、SNSなどを見る限り、「設定狙い」ユーザーが多数派の印象である。

 これは景品の交換率が全国的に「非等価」であることが関係しているだろう。交換率が下がれば下がるほど、ハイエナが難しくなる。

 例えば等価交換の場合、500ゲームから狙い目の機種は、非等価では550ゲームから狙わなければ損をしてしまうことも有り得るのだ。


 貯メダル再プレイというシステムを導入しているホールもあるが、「500枚まで」や「1000枚まで」といった制限が設けられているケースが多い。

 さらに等価交換よりも、非等価の方が設定配分を高くできる点も影響しているだろう。

 どちらが「勝てるのか」という命題は、つまるところ「環境次第」ということになる。自分の周りが「設定狙い」に適しているのか、「ハイエナ」に適しているのかで「勝率」は大きく変動する。

 非等価店でも、ライバルが少なければ「ハイエナ」のチャンスも多く、等価店でも高設定が期待できれば「設定狙い」が有効だろう。

 環境はホールの話だけではない。昼間に時間を作れる方なら「設定狙い」が有効な場合もあれば、夕方以降しか時間のない方は「ハイエナ」がオススメだ。

 ただし、どちらも度が過ぎれば「迷惑行為」となる可能性があるので注意が必要だ。店内ルールやモラルには充分に配慮すべきだろう。

(文=大松)

マイナンバーカードの暗証番号を3回間違えてロックされた! どうすればいい!?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

2020年9月スタートの25%還元「マイナポイント」で注目の「マイナンバーカード」。マイナンバーカードには2つの暗証番号が設定できるが、もし、何度か間違えて暗証番号がロックされてしまった場合はどうすればいいのだろうか? そこで今回は、マイナンバーカードの暗証番号がロックされてしまったときの対処方法を紹介しよう。

マイナンバーカードには2つの暗証番号がある!

 25%還元の「マイナポイント」で注目を集める「マイナンバーカード」。マイナポイントをもらうために慌ててマイナンバーカードを取得した人も多いのでは? しかし、いざマイナポイントの予約(マイキーID取得)やキャッシュレス決済サービスの申し込みをしようとして、暗証番号を間違えてロックされてしまった場合はどうすればいいのだろうか?   まず、マイナンバーカードには2つの暗証番号があることを覚えておこう。ひとつめは数字4桁の暗証番号。マイナポイントで使用する暗証番号はこちらで、3回間違えるとロックされてしまうので注意しよう。そして、もうひとつは英数字6桁以上16桁以下の暗証番号で、こちらは主に国税や特別定額給付金のオンライン申請な…

続きは【オトナライフ】で読む

JRA近親にG1馬ズラリ! シーザリオ・エアグルーヴと肩を並べる「あの一族」が送り出す超良血、父はデアリングタクトと同じエピファネイア

 今年の宝塚記念(G1)はクロノジェネシスの圧勝で幕を閉じ、昨年のリスグラシューに続く牝馬の連覇となった。

 振り返れば4年前にもドゥラメンテ、キタサンブラックといった名馬を相手にマリアライトが優勝したことは、まだ記憶に新しい。8番人気と低評価だったマリアライトを勝利へ導いた蛯名正義騎手の手綱捌きも見事だった。

 そして、マリアライトの初仔であるオーソクレース(牡2、美浦・久保田貴士厩舎)のデビューも近づいているようだ。陣営によると7月の札幌デビューを予定しているらしい。母も育てた厩舎ゆかりの良血馬に久保田調教師の期待も大きい。

 マリアライトの血統は父ディープインパクト、母クリソプレーズ。母の父エルコンドルパサーは、日本馬が最も凱旋門賞制覇に近づいた1999年の2着馬である。そんな偉大な父の血を引くクリソプレーズは兄に2006年のジャパンCダート(G1・現チャンピオンズCの前身)を制したアロンダイトがいる。

 一般的にはこれだけでも十分な実績といえそうだが、これにとどまらないのが「クリソプレーズ一族」の底知れない恐ろしさだ。

 宝塚記念、エリザベス女王杯(G1)を勝利したマリアライトをはじめ、15年の菊花賞(G1)で1番人気、有馬記念(G1)でも3番人気に支持されたリアファル、13年のジャパンダートダービー(G1)を勝ち、以降もトップクラスで活躍したクリソライト、昨年のチャンピオンズC(G1)と今年の帝王賞(G1)を勝利したクリソベリルと精鋭揃いなのである。

 多くのG1馬を輩出した名牝といえば、ビワハヤヒデ、ナリタブライアンのパシフィカス、ダンスパートナー、ダンスインザダークのダンシングキイ、アドマイヤグルーヴ、ルーラーシップのエアグルーヴなども有名だが、クリソプレーズもまた華麗なる一族といっても差支えがないだろう。

「父のエピファネイアが、初年度産駒でいきなり今年の牝馬クラシック2冠を無敗で制したデアリングタクトを出したことも期待が出来ますね。これにより、オーソクレースは父母にシーザリオ、母母にクリソプレーズという日本を代表する牝系の血が合わさる訳ですから。

クリソプレーズがハズレの少ない繁殖牝馬というのも大きな魅力です。血統的にもクラシックに適性が高そうですし。成長力があるのもこの血統の特徴です。マリアライトも母同様に名繁殖牝馬となる期待が大きいですね」(競馬記者)

 一族がダートで大物を出しているだけでなく、父がディープインパクトのマリアライトは芝のG1を勝利している。

 エピファネイアを父に持つオーソクレールには芝、ダートどちらにも適性がありそうなだけにオールラウンダーとしての期待も持てそうだ。

「P機最凶の激ヤバ」マシン見参!「10分で万発」のマッハ連で「10万発」も!?

 マジでヤバい機種である。

 今、話題の『P大工の源さん 超韋駄天』で右打ちRUSHの連チャンを味わったならば、脳が焼かれるほどの陶酔感によって瞬く間にその虜となるはずである。その魅力は圧倒的スピード感。これに尽きる。

 本機の連チャンモード「超源RUSH」は、時短3回+残保留1回のトータル4回転で構成されているが、特に前半で展開される時短の抽選が本機のスピード感を生み出すポイントとなっている。

 時短3回が3カウント、つまり約3秒ほどで消化され、その間に大当り当否の結果が表示されることとなる。要するに、「3、2、1」のカウントダウン中に3つ揃いの図柄が停止すれば大当り。カウント1で揃わなければ時短での連チャンならず、という具合である。

 この極限まで切り詰めた超短縮展開によって時速3万5000発超ともいわれる他の追随を許さない抜群のスピードで連チャンが進行する。「45分で3万発」「30分ちょいで2万5000発(液晶表示)」「13分で1万発(液晶表示)」など、その速さに驚愕する報告が次々となされているのである。

 前半・後半の当りの偏りや大当りラウンドの振り分けによって若干遅速に差が生じるが、それでも後半演出となる「ファイナルジャッジ」は、タイトル表示から電チュー入賞タイム、充電処理を経てボタン押下による図柄表示まで約40秒ほどで一連のプロセスが終了する。

 またフルラウンドとなる9R大当りの「超源BONUS」にしてもこぼれをほとんど生み出さない優秀なアタッカーの処理能力によって「Vを狙え!」からラウンド消化まで1分ほどで終えることができるのである。

 つまり、1回の大当りで最長に時間がかかっても2分もあれば完結できることとなり、RUSH中は図柄が揃う瞬間と出玉が吐き出される様子をただただ追っていればよいだけとなる。

 余計なことを考える暇のないハイスピード展開が連チャン中の没入感と爽快感を最大限に刺激する土壌を作り出し、ハイトリップできる夢のような時間を与えてくれるのである。

 しかも、RUSHのトータル継続率は約93%と超格別。平均で約14連チャン、20連、30連も余裕で射程圏内となる。50連チャンを超える実戦報告も多数で、最高では140連したという強者も存在する。


 ちなみに、その140連も2時間ちょっとの散歩道。夜9時からでも一発狙って現金投資で打ち始めることができる機種でもあり、遊び方、立ち回りにも幅のある向き合いで望めるマシンとなっている。

 また、ホールの最高出玉も続々とこの『P大工の源さん 超韋駄天』が更新しているという。全国の出玉ランキングで3位まで独占する完全勝利。さらにその出玉がすべて10万発を超えているというから言葉もない。まさに「初代源さん」の再来を思わせるような暴れっぷりとなっているのである。

 食べ物でいえば、まさに旬真っ盛り。「今打つべき1台」であるといえよう。

(文=大森町男)

アマゾンを支える「SBS」とは何者?運輸業界の異端児、大手の一角に急成長した手法

 物流サービスSBSホールディングスは5月26日、東芝傘下の東芝ロジスティクスの株式66.6%を約200億円で取得し、連結子会社にすると発表した。10月1日をメドに東芝ロジの株式取得を完了し、2021年1月から連結対象とする。東芝ロジの子会社15社もSBSHDの傘下に入る。東芝ロジは大型の精密機器の輸送に強みをもつ。SBSHDは取り扱い貨物の幅を広げ、国際輸送の強化につなげる。

 東芝は米国の原子力発電事業の巨額損失により経営危機に陥り、経営再建を進めている。18年度に策定した19~23年度の中期経営計画では、国内外の子会社の25%削減を掲げる。今回の株式の売却により、東芝ロジの子会社を含めて16社が連結対象から外れる。東芝ロジの残り33.4%の株式は東芝が引き続き保有する。

リコー物流子会社の買収で業績が大幅に向上

 SBSHDはM&Aを成長の糧にしてきた。18年8月、リコーの物流子会社、リコーロジスティクスの発行済み株式の66.7%を約180億円で取得した。残る33.3%は、リコーが大塚商会との共同出資会社を通じて保有を続けている。リコーは主力の事務機器が低迷していた。半導体子会社を売却するなど事業整理を進めてきた。リコーロジの売却で、リコーは19年3月期に約120億円の売却益を計上した。

 リコーロジは、19年1月、商号をSBSリコーロジスティクスに変更。20年4月、国内子会社6社を合併し、SBS三愛ロジスティクスとして再スタートを切った。SBSHDはリコーロジ買収をテコにして、企業物流を一括して請け負う「3PL」を中心とした事業拡大につなげた。

 SBSHDの2019年12月期の連結決算は、売上高が前期比25.6%増の2555億円と過去最高となった。営業利益は23.5%増の101億円、純利益が37.9%増の60億円だった。リコー系物流会社SBSリコーの業績が通年で寄与した。SBSリコーの売上高は745億円で全売上高の3割を占め、営業利益は16億円をあげた。20年12月期の連結業績予想は、売上高は前期比3.7%増の2650億円、営業利益は10.1%増の112億円、純利益は6.9%増の65億円を見込む(増加率は億円以下の数字を加味している)。

 東芝ロジの買収で合計売上高は3800億円となり、SBSHDによると「陸運倉庫業界で第10位の企業規模になる」という。新興運輸会社、SBSHDはベスト10の一角に食い込むほどの急成長を遂げた。

小が大をのむ買収で急成長

 創業者の鎌田正彦社長(61)は宮崎県延岡市生まれ。小学生の頃、父親の事業の失敗を経験。中学時代からアルバイトに明け暮れた。宮崎県立延岡高校卒業後、佐川急便に入社し、8年間ドライバーとして勤務。起業資金を貯めて独立。1987年12月、1都3県での即日配送をセールスポイントにした関東即配を設立、軽トラック数台で仕事を始めた。

 2003年12月、日本証券業協会に株式の店頭登録。株式を公開したことで得た資金で、かねてから視野に入れていたM&Aに乗り出す。初期のM&Aは、自社より大きい会社をターゲットにした。04年4月、雪印乳業から雪印物流(売上高380億円)の株式90.22%を30億円で手に入れた。現在のSBSフレックで全国的なチルド物流網を構築した。05年5月、東京急行電鉄(現・東急)系列の常温物流の東急ロジスティック(売上高332億円)の株式94.89%をTOB(株式公開買い付け)により156億円で買った。現在のSBSロジコムである。関東を中心としたドライ品の物流を整備した。

 12年12月、東証2部に上場。13年12月、東証1部に指定替えとなった。14年7月、インドで航空および海上の物流事業を営むTranspole Logistics(売上高140億円)の株式66.0%を74億円で買収するなど、M&Aの矛先は海外に向かった。

大型物流施設を建設してファンドに売却

 これまで物流業者が手を出さなかった手法も駆使した。大型物流施設を建設、1~2年後に私募ファンドに売却して資金を回収した。物流施設の建設とファンドなどへの売却は不動産業界では珍しくないが、物流会社、特にSBSHDのような中堅企業がこれをやるのは珍しい。

 物流施設を持っていることを武器にして、有力な顧客を獲得した。アマゾン・ジャパン(東京・目黒区)の荷物の配送を請け負うようになった。アマゾンはヤマトホールディングス(ヤマト運輸)への依存度を下げるため、「デリバリープロバイダー」と呼ぶ地域中堅業者への委託を増やしてきた。即配はSBSの創業の原点である。アマゾンの東京都内の荷物配送を請け負うようになる。

 企業の保管・流通の物流業務を一括で請け負う「3PL」と、一般消費者向けの即日配送サービスが物流事業の2本柱だ。M&Aに積極的なことと、アマゾンとの取引が増えていることに株式市場が注目した。さらにM&Aを重ね、鎌田社長は「運送業界の上位5入りを目指す」と鼻息は荒い。

(文=編集部)

“ウィズコロナ”で激烈なスピードで変貌遂げた「スタバ」と「ZARA」の経営に学べ

スターバックスの店舗(「Wikipedia」より/Corpse Reviver)

 ウィズコロナ時代には、新型コロナウイルスと共生していかなければならない新しい生活様式が求められています。100年前に流行したスペイン風邪の例でいえば、約2年間にわたって3回の大流行が起きたといわれています。来年仮に東京オリンピックが開催されれば、世界中から観光客やアスリートが来ることになります。一度終息しても再び第2波、第3波が来る危険性を企業としては覚悟しておく必要があります。

 世界の業界トップ企業はまだ模索中であるものの、急激な売上減少に見舞われるなか、スピード感をもって新しいビジネスモデルにチャレンジしているようです。本記事では世界最大のアパレルメーカーと飲食店のビジネスモデルの転換について取り上げます。

ZARAは赤字転落、1200店舗を閉鎖

ZARA」などのブランドを展開する世界最大のファストファッションのアパレルメーカー、スペインのインディテックスは、2020年2~4月期(第1四半期)の決算を発表しましたが、その内容は悲惨なものでした。売上は前年同月比で44%減少し、純損益は4億900万ユーロの赤字に転落したのです。新型コロナによる外出自粛やテレワークへの転換により、店舗そのものに人が行けなくなったことが大きな要因でしょう。

 一方で4月のオンラインでの売上は、前年同月比で95%増加しました。このためインディテックスは、オンライン販売強化と店舗の整理統合を進めると発表しました。具体的には、今後総額270億ユーロを投資し、2022年までにオンラインでの売上の占める割合を全体の25%にするとのことです。一気にオンライン化にビジネスモデルを転換するようです。

 具体的には、新たに450店舗を開店する一方で、約7400の店舗のうちZARA300店舗を含む最大1200店舗を閉じると発表しました。なお、日本にある店舗が含まれるかどうかは不明です。

 ZARAのマーケティングは、ほとんど広告をせずに店舗中心であったことを考えると、大きな経営戦略の転換といえると思います。ZARAといえば世界で最も成功したビジネスモデルの事例として、世界のビジネススクールの教材としても人気です。

 インディテックスは1974年創業で、創業者のアマンシオ・オルテガ氏は9人兄弟の末っ子で貧しく育ちましたが、兄弟3人で下着を生産することから始めたといわれています。ファッション性に優れた服を高過ぎず安過ぎず手頃な価格で提供することで人気となりました。

 200人以上のデザイナーが世界中の流行をいち早くキャッチして、それらをすぐにパターン化します。そして企画・デザイン・製造・販売までを自社で行うSPA(製造小売業)のビジネスモデルを採用しているため、コストダウンに成功しました。2週間ごとに新作を数量限定で投入します。このため、来店した顧客は店で「いいなぁ」と思ったらその場で買わないと売り切れてしまうかもしれないと考えるのです。ユニクロと比較して来店頻度が6倍とのデータもあります。

 原則として広告宣伝をしません。最近は一定の広告宣伝も行っていますが、基本は一等地にある店舗自体が広告なのです。店舗のディスプレイは2週間ごとに新商品の投入とともに変更されます。

 生産も基本的にはスペインで行ってきました。そして、なんと配送も自社のトラックを使っていました。生産コストが安い地域でつくるという発想ではなく、あくまでもスピードを重視しているのです。最近はポルトガル、中国、インド、トルコにも生産拠点を展開していますが、それらもすべてスペインに集められてチェックした後に、欧州各店舗には24時間以内、その他の地域にも48時間以内に配送するというスピード経営です。

 このように、どれか一つを革新的なものにするのではなく、複数の点についてイノベーションを行って、結果としてひとつの目的、インディテックスの場合にはスピード経営を達成しているのです。

 しかしながら新型コロナの影響で、今後はインディテックスを含めて小売業のビジネスモデルは一気にオンラインへとシフトしていく可能性が高いでしょう。そのためのデジタルマーケテイングに長けた人材の確保や物流拠点の整備など、解決するべき課題は山積みです。

スターバックスは約400店舗を閉鎖

 一方、飲食店のビジネスモデルはどうなるでしょうか。

 米国スターバックスは新型コロナの影響を受けて、今後1年半で米国とカナダにおいて最大400店舗を閉鎖する一方で、テイクアウトとデリバリー専用のスターバックス・ピックアップ店舗を約300店舗開店する計画を発表しました。ZARAの1200店舗閉鎖に続き、業界最大手はさすがに手を打つのが早いと感じました。不安要素はあるものの、瞬時に環境変化への対応策を出してくるスピード感こそが、強い企業の強さたる所以ではないかと思います。

 スタバの新しい業態の店舗は、店舗に行く前に専用アプリで注文と支払いを行った後に商品を受け取りにいく方法か、ウーバーイーツなどによるデリバリーのみの店舗です。今後北米に約300店舗開店する予定とのことですが、日本でどうなるかは不明です。

 スタバの売上は4月には前年同月比でマイナス65%を記録した週があったようですが、5月にはマイナス32%程度まで改善しているとのこと。しかし依然として大幅な売上減少は避けられないでしょう。なぜならオフィスに行かない人が多い時代には、家でコーヒーを飲む人が増えるからです。

 ウィズコロナやアフターコロナの時代には、路面店舗は小さなテイクアウト店舗やデリバリー店舗に変わっていくかもしれません。不動産市況も悪化していますが、いち早くこうしたキッチンだけの店舗も広がる可能性はあるでしょう。

 具体的には、「ゴーストキッチン」「クラウドキッチン」などさまざな呼ばれ方をしていますが、シェフにとって必要なオーブン、冷蔵庫、シンクなどの厨房設備が整ったスペースをレンタルする事業です。ウィーワークのシェフ版という人もいます。注文を受けたらウーバーイーツなどでデリバリーをする新しい業態のレストランです。

ゴーストキッチン、クラウドキッチンという新業態レストランの登場

 すでにウーバーイーツは、2018年末までに世界で2000店舗、さらには世界65カ国で6000以上の都市で展開する予定との報道もありました。実際には一部で撤退などの報道もありましたが、新型コロナの影響で再び注目が集まっています。

 ウーバーの創業者で最高経営責任者(CEO)だったトラビス・カラニック氏がセクハラ発言などで17年に同社から事実上追放されたあとに注力しているのが、クラウドキッチンズというベンチャーです。デリバリーはウーバーイーツのほか、ドアダッシュなど複数の業者と提携しているようです。最大の売りは2~4週間でお店を開店できるスピードと初期コストの低さでしょう。

 同社のHPには「フードデリバリー(食品配達)市場は、今日の350億ドルから2年間で760億ドルに成長し、2030年までに3650億ドルに達すると予想されています」と記載されています。日本でも展開される日が来るかもしれません。日本の企業家の方にも期待します。

 6月、ドアダッシュ(配送サービス会社)が新しい投資家としてのFidelity Management&Research Co.とDurable Capital Partners LPが主導するシリーズHの資金調達で約4億ドルを調達したと報道されました。発表によると、企業価値評価は約160億ドルとなり2年前の2018年のときから10倍に跳ね上がったとのこと。新型コロナの影響でデリバリーが急成長していることもあるのかもしれませんが、日本でも地域に根差したデリバリープラットフォームベンチャーが出てくれば面白いと思います。

 ただ私見ですが、デリバリーで注文するのは、やはりその店の味と価格について消費者がすでに体験済であるとか評判が良いとか納得していることが重要なのではないでしょうか。たとえば「中華ならなんでもいい」と思って注文する人はほとんどいないでしょう。そういう意味では、すでにある程度顧客を持っているレストランや喫茶店が有利であると思います。地方の名店なども、このシステムを使えば一気に全国展開できるかもしれません。一方でシェフや料理人の確保や秘伝の味を守ること、さらにはデリバリー会社との力関係によるコスト上昇リスクなども考慮する必要があるでしょう。

 いずれにしろ、新型コロナと共存する世界において、飲食店の新しいビジネスモデルとして検討する価値はあるのではないでしょうか。日本でも今後、ビル一棟キッチンスタジオで1階でデリバリーとテイクアウトができるようなクラウドキッチンビルが登場する日が来るかもしれません。またある地域に特化したデリバリー(配送)会社も期待できるかもしれません。

 新型コロナの影響は企業の存亡にかかわる事態となってきていますが、ピンチをチャンスに変えられるかどうかの瀬戸際ですので、今こそ日本の経営者もスピード感をもって、新しいビジネスモデルへの転換を検討する必要性に迫られているのではないでしょうか。経営者としての力量が問われる時代になってきています。

(文=平野敦士カール/株式会社ネットストラテジー代表取締役社長)

カール経営塾 ブログ

カール経営塾動画無料!メルマガ

●平野敦士カール:経営コンサルタント・作家

米国イリノイ州生まれ。麻布中学・高校卒業、東京大学経済学部卒業。

株式会社ネットストラテジー代表取締役社長、社団法人プラットフォーム戦略協会代表理事。日本興業銀行、NTTドコモを経て、2007年にハーバードビジネススクール准教授とコンサルティング&研修会社の株式会社ネットストラテジーを創業し社長に就任。ハーバードビジネススクール招待講師、早稲田MBA非常勤講師、BBT大学教授、楽天オークション取締役、タワーレコード取締役、ドコモ・ドットコム取締役を歴任。米国・フランス・中国・韓国・シンガポール他海外での講演多数。

著書に『プラットフォーム戦略』(東洋経済新報社)」『図解 カール教授と学ぶ成功企業31社のビジネスモデル超入門!』(ディスカヴァー21)『新・プラットフォーム思考』・『シリーズ 経営戦略・ビジネスモデル・マーケティング・金融・ファイナンス』(朝日新聞出版)監修にシリーズ18万部を突破した『大学4年間の経営学見るだけノート』『大学4年間のマーケティング見るだけノート』(宝島社)など30冊以上。海外でも翻訳出版されている。