無印良品、無料「自分で詰める水」が“とにかく便利でしかない&デメリット・ゼロ”

 プラスチックごみの削減が叫ばれるようになって久しい昨今、「無印良品」(以下、無印)はレジ袋の有料化が始まった7月1日に「自分で詰める水」サービスの提供を開始した。

「自分で詰める水」とはマイボトルの携帯を習慣化し、ペットボトルのごみを減らすことを目的とした取り組みだ。店舗で給水できるのは高価なミネラルウォーターなどではなく、あくまで水道水をろ過した水だそうだが、環境問題への意識が高い有意義な取り組みといえるのではないだろうか。

 さて、この計画において、無印は3つのシステムを用意している。

 まずは、一連のプロジェクトの要となる「給水機」の設置。無印の一部店舗では7月1日より無料で水がもらえる給水機を設置している。この給水機はマイボトルを持っていれば、誰でも利用が可能だという。

 次に、「自分で詰める水のボトル 容量330ml」(税込190円)の販売。こちらは、繰り返し使えるようにつくられた、空のボトルだ。

 最後に、「水」アプリ。無印が配信しているこのアプリは、給水をするごとにアプリに記録することで、削減できたペットボトルの量・CO2排出量、すなわち環境への貢献度を数字にして教えてくれるというのである。

 この3つのシステムを導入した無印のサービスは、リリース直後からSNSで話題になり、「こんないいサービスありなんか…」「エコですね」「夏場はよく水飲むので、助かります」など、肯定的な意見が集まっていた。そこで今回は、女性ライターである筆者が1週間「自分で詰める水」サービスを利用。その使い心地などの感想や生活への影響を分析して忖度なくお伝えしたい。

無印の「水ボトル」を購入――在庫切れ続出で売れ行きは好調の模様

 まず、「自分で詰める水のボトル」を入手すべく最寄りの無印店舗に向かったが、在庫を切らしているとのことだった。スタッフに周辺の店舗を調べてもらったところ、在庫があったのは4店舗中1店舗のみ。どうやら、売れ行きはかなり好調のよう。

「自分で詰める水のボトル」は飲み口付近が細くなっており、キャップは黒い。ボトルには、水色の字で「水」とプリントされている。素材感はペットボトルに近いが、市販の飲料に使われているペットボトルよりは硬い。やはり、190円で販売しているだけあって、作りも頑丈だ。

 そして、「自分で詰める水のボトル」は飲み口が大きい。通常のペットボトルと比較すると、一回りは大きいように見える。無印いわく、繰り返し使うことを見越して洗いやすい大きさにしたそうだ。

 そして、なんといってもスリム。ペットボトルと比較すると、その差は一目瞭然。通勤用リュックのポケットにもかさばらず入れることができたので、水筒よりも手軽に持ち歩けそうだ。

いよいよ無印で給水、コロナ対策にも抜かりないので安心して使えた

 現在は一部店舗で給水機が導入されており、今後、順次拡大していく予定なのだという。筆者は自宅周辺の3店舗に足を運んでみたが、そのすべての店舗に給水機が設置されていた。

 また、現在は新型コロナの影響で、セルフサービスを中止している店舗も多い。筆者が訪れた3店舗中2店舗はセルフサービスを中止していたため、スタッフに給水をお願いする場面もあった。

 水の温度は常温水か冷水か、量は120ml、180ml、300mlの3段階から選べる。300ml給水するとボトルの9分目にまで達した。前述した通り、中身は水道水をろ過した水なのだそうで、とびきり美味しいわけでもないが不味くもなかった。夏場の水分補給には十分といえるだろう。

「水」アプリに記録、貢献度が数字でわかるので向上心が芽生える?

 その後、「水」アプリに給水を記録する。「水」アプリはあくまでもプラスアルファという位置付けな気もするが、今回は無印が提供するサービスを存分に楽しむために使ってみることに。給水後にボタンをタッチするだけなので、煩わしさは感じない。

 給水を報告すると、給水によって削減できたペットボトル、C02の量とこれまでの給水料が表示される。マイボトルがエコにつながると言われ始めたのは最近のことではないが、イマイチ実感が得られなかったという人も少なくないだろう。しかし、この「水」アプリに成果を数字で教えてもらえれば、ゲーム感覚でエコに励むことができるのではないだろうか。

 ちなみに、「水」アプリでは給水機のある店舗や図書館などの給水ポイントも教えてくれる。ザッと見たところ、無印の店舗以外だと図書館や区民センターなど公営の施設が多かったので“オフィシャルに給水可能なスポット”に限定されていると思われる。

1週間体験の率直な感想…ボトルは使い心地ヨシ、給水機もありがたい

 筆者はこのボトルとともに1週間を過ごした。基本的には、自宅の水道から水道水を入れて使用することが多かったが、カジュアルに持ち歩けるこのボトルはとても便利だと感じた。

 これまでは、散歩や銭湯などのちょっとした“水が欲しくなるであろうシーン”でも、水筒を用意するのは気が重く、結局持って行かないことも。しかし、このボトルはスリムで軽く、水を入れるだけで準備が整うため、どんなシーンにもライトに持ち込むことができる。

 330mlという量も最初は少ない気がしていたが、結局無駄なく飲みきれるのはこれくらいなのだろう。長時間、外出をした日は足りなくなったこともあったが、本来、水をつめるためのボトルのため、恥ずかしがらずに堂々と水道水を入れることができた。大人にとっては、ここも重要なポイントではないだろうか。

 給水機は、そもそも店舗がないと利用できないため、欲しいときにすぐ給水できると限らない点がネックだと感じた。最終的に、無印の給水機を使ったのは合計4回。筆者の住んでいる地域の最寄り駅には無印があったので、電車に乗って出かける前には給水していたが、それでも4回だ。多くの人はこれよりも利用頻度が少なくなると考えるのが自然だろう。しかし、これからの季節、外出先で給水機のある店舗に出会えればかなり助けられるはず。

「水」アプリは、本当にプラスアルファな存在だと感じた。給水スポットに関しては、無印の店舗以外であれば、図書館などの公営施設しか教えてくれないため、地域によっては半径10km圏内に給水スポットがひとつも出てこないこともザラにある。また、給水の記録を忘れてしまいそうになることもしばしばあった。しかし、「水」アプリ利用者の合計削減量が表示されるのは、気持ちのいい一体感を感じさせ、精神的な満足度は高めてくれると感じた。

 気が向いたらダウンロードしてみていただきたい。

 結果的に、給水機も「水」アプリも便利と感じるかどうかはタイミング次第といえるだろう。しかし、「自分で詰める水のボトル」は自信を持っておすすめできる。このボトルのおかげで、出先で水分補給を必要としても、泣く泣くペットボトル飲料を購入することがなくなったからである。ぜひ一度、お手に取ってみていただきたい。

(取材・文=福永全体/A4studio)

パチンコ業界で“オンライン実機プレイ”が流行らない3つの理由…メーカー&店舗の裏事情

 この春、新型コロナウイルスの流行によって、対面式サービスを行っていた業界は大打撃を受けた。そんな中、多くの業界で売り上げ減少を補う手段として“オンライン”に活路を見いだそうとする流れが加速する一方、パチンコ業界では“オンライン実機プレイサイト”がひっそりとサービスを停止している。

 オンライン実機プレイサイトとは、2018年4月に始まったパチスロ専用サービス「アミュライブ」、そして18年12月に始まったパチンコ専用サービス「ニコハン」である。アミュライブは19年11月にサービスを終了、ニコハンは20年4月にサービスの無期限休止を発表した。

 なぜ、パチンコ業界ではオンラインサービスが支持を得られなかったのか――。

メーカーの不協力と店舗からの反発

 オンライン実機プレイサイトが流行らなかった理由は、大きく分けて3つほど考えられる。1つめは、メーカーの協力が得られなかったことだ。

 アミュライブは、パチスロを開発・販売しているメーカーに許可を取らずにサービスを開始したため、もめてしまったのである。そんな事情を知っている後発のニコハンは、各メーカーにきちんと連絡を取ったものの、台の使用許可が下りたのは“マルホン”のみ。他には、すでに倒産している奥村遊機の台で権利がクリアになっているものしか使えず、魅力に乏しいラインナップだった。

 もともと、パチンコ業界は新しいことへの挑戦には腰が重いところがある。その上、いくつかのメーカーは直営のパチンコ店を経営しているので、ライバルになりかねないサービスに全面協力するわけにはいかなかったのかもしれない。

 また、メーカーにとって大事なお客さまであるパチンコ店は半日しか営業できないのに対して、オンラインサービスは24時間稼動できるので、パチンコ店から反発が起きるのを恐れたということも考えられる。

難しかった「不正ゼロ」の証明

 オンライン実機プレイサイトが流行らなかった理由の2つめは、不正防止の点でユーザーの信頼を得られなかったことだ。

 実店舗であれば、所轄の警察署の許可を受けて運営するだけでなく、業界独自に独立機関(一般社団法人遊技産業健全化推進機構)が随時立ち入り検査をするなど、不正撲滅体制が整っている。もちろん、オンライン実機プレイサイトも健全に運営をしていたが、不正がゼロだと担保してくれる団体・管轄がいまいち明確ではなかった。

 アミュライブもニコハンも、実機をカメラで映し、ユーザーがパソコンやスマホで遠隔操作して遊技する仕組みだった。管理体制が厳しい実店舗でさえ、大ハマリすれば「裏で店が悪さをしているのでは?」と疑うユーザーも出てくる業界である。どこに設置されているかわからないオンラインサービスでは、ハマった途端に「ほら見ろ、インチキだ」などと急に冷めてしまってもおかしくない。

 また、台を打つためにはポイントを購入するという“課金”が必要なサービスなので、「それなら無料で打てるサイトや、買い切りのアプリの方がマシだ」という声もあった。

オンラインはコスパが悪い?

 そこから見えてくるのが、流行らなかった3つめの理由の“費用対効果”である。

 家でパチンコ・パチスロを思う存分打ちたいなら、1000円くらいで買えるスマホ用アプリや、サミー系列が運営する「777TOWN.net」などでいいと考える人も多い。それらのサービスは実機ではなく、玉の動きもデジタルで表現されている実機シミュレーターなのだが、人気台が数多く提供されているので、「とことん打ち込みたい」もしくは「見たことのない演出を出したい」という人にとっては十分事足りてしまう。

 パチンコ・パチスロのユーザーは“演出を見るのが好きな人”と“ギャンブルとして好きな人”に分かれる。オンライン実機プレイサイトは当然ながら換金は無理で、景品交換も実装できなかった。換金目的なら実店舗に行けばいいし、演出を楽しみたいだけなら実機である必要はなく、アプリでいいのだ。

 アミュライブは景品への直接交換ではなく、貯まったポイントを使えば「景品交換の抽選に参加できる」という回りくどいやり方で“換金性”を回避した。ニコハンはイベントの際、獲得出玉数が上位のユーザーに賞品を贈るという形を取った。実店舗での“三店方式”さながらのグレーなやり方しかできないところに、運営側も手探り状態だったことがうかがえる。

 業界規模の縮小に歯止めがきかず、さらには新型コロナの影響でパチンコ店へ足を運ぶユーザーが減る中、自宅にいながらいつでも簡単に遊技できるオンラインサービスは、業界にとって閉塞感を打破する大きな一手になるはずだ。

 とはいえ、これまでと同様に小手先のごまかしでやろうとしたり、見切り発車で進めたりしていては、いつまで経っても軌道に乗せることはできない。本気でオンラインサービス化を進め、成功させたいのなら、「メーカーとの連携」「信頼性と安全性の担保」「課金に対する見返りの提供」という3つをクリアすることが必要になるだろう。

(文=山下辰雄/パチンコライター)

マックフライポテト、なぜ調理後「7分」で廃棄?アクリルアミドの発がん性に警鐘も

 マクドナルドで人気のマックフライポテト。揚げあがり後の7分の間に売れなければ、廃棄処分となるといわれている。その真偽を日本マクドナルド広報部に尋ねると、答えが返ってきた。

「お客様にお召し上がりいただくマックフライポテトのおいしさ基準として、7分という時間を設けております。ご注文いただく数を予測して調理し、いつでもおいしいマックフライポテトをお召し上がりいただけますよう、努めております」

 調理後7分後に廃棄するという話は、真実だったのだ。コロナ禍のまっただなかの今、店内よりは持ち帰って自宅で食べたほうがいいと考える人々も増えているだろう。テイクアウトする場合は、どのくらいの時間内で食べるべきなのだろうか。日本マクドナルド広報部の回答は、以下の通りである。

「お客様にはそれぞれご事情もおありかと存じますので、マクドナルドから具体的な時間を申し上げることはございませんが、ご提供後できるだけ早いうちにお召し上がりいただいた方がよりおいしくお召し上がりいただけます。温かいうちにお召し上がりいただければと存じます」

 マックフライポテトだけではなくフライドポテト一般には、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性が指摘されている、アクリルアミドが含まれている。これに警鐘を鳴らすのは、植物油研究家の林裕之氏である。

「ジャガイモに含まれるアスパラギンを120℃以上で熱すると、アクリルアミドはどうしても発生します。フライドポテトだけでなく、ポテトチップスにも含まれます。ジャガイモだから発生するので、たとえば豚肉を揚げる豚カツでは発生しません。ただジャガイモに関係なくても、高温で焙煎する、ほうじ茶にもアクリルアミドは含まれています。ジャガイモを揚げる時に、パーム油が使われていることが多いのですが、これも発がん性があるとか、糖尿病の原因になるのではないかと言われています。

 フライドポテトはレストランでも付け合わせによく出てくるので、食べ過ぎには注意が必要です。ジャガイモでも煮たのばかりを食べるとか、ふかしたものばかりを食べるという人は少ないと思いますが、フライドポテトを毎日食べるという人は多いようです。嬉しそうにフライドポテトを頬張ってる子どもたちとか、よく見かけますからね。

 フライドポテトというのは油を食べているといってもいいくらいで、油を食べると『幸せホルモン』とも呼ばれるセロトニンが分泌されるので、その点でも常習性になりがちです。売っているものだし、食べるなというのは無理でしょう。毎日食べている人は、1回でも減らすとか週1回にするとか、少しずつでも減らしていくしかないでしょう」

アクリルアミドの低減努力も

 アクリルアミドに関する、日本マクドナルド広報部の回答は、以下の通りである。調理後7分で廃棄というルールとの関連も訊いた。

「調理後の保管とアクリルアミドの生成との関連はありません。食品は調理や加工によって作られるのでアクリルアミドなどの化合物をゼロにすることはできませんが、マックフライポテト(フレンチフライポテト)の場合、その特徴である外はカリッとゴールデンブラウン、中はほくほくとしたベイクドポテトのような食感をつくる技術は、原料ジャガイモの保管方法などアクリルアミドの低減対策と共通していることがわかっています。また、国内で食品の安全性を評価する食品安全委員会は、バランスのよい食生活を送ることが、アクリルアミドを多く含む食品の摂取量も多くならず、食品全体から摂取されるアクリルアミドの量も抑えられるとしております。マクドナルドはマックフライポテトの品質管理とバランスのよい食生活の提案を通して、食品の加熱調理によって生じるアクリルアミドなどへの対策を行っています」

 マクドナルドとしても、アクリルアミドの低減に努めているようだ。そうだとしても、食べる回数を減らすに越したことはないだろう。

(文=深笛義也/ライター)

NHK『バリバラ』が今年も『24時間テレビ』を挑発…障害者を消費する「感動ポルノ」を批判

24時間テレビ「愛は地球を救う」』(日本テレビ系)の放送がスタートする8月22日の深夜(23日午前0時)、今年もNHK Eテレで『バリバラ~障害者情報バラエティー~』の特番が放送される。

 今回は「24分テレビ~愛と憎しみのパンデミック~」というテーマの生放送で、公式ツイッターでは「新型コロナのパンデミックがおさまらない真夏の夜に、愛と色気のワクチンを生放送で注入!」と宣伝している。裏番組の『24時間テレビ』を挑発している上に、人類が直面している新型コロナウイルスのパンデミックもネタにした格好だ。

「日本初の障害者のためのバラエティ番組」をうたう『バリバラ』がスタートしたのは2012年。16年には、「みんなちがって、みんないい」を新テーマとして、障害者だけでなく「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」に対象を広げ、セクシャル・マイノリティなども取り上げる番組としてリニューアルした。

 一躍注目を浴びたのは、16年8月の「検証!『障害者×感動』の方程式」という生放送だ。当日は裏番組で『24時間テレビ』が放送されており、同番組の企画や制作手法に一石を投じていることは明らか。いわゆる「感動ポルノ」の是非を問う内容が大反響を呼んだ。これ以降、『バリバラ』は『24時間テレビ』の裏で特番を放送している。

「16年の放送では、『障害者の感動的な番組をどう思う?』という、『24時間テレビ』を彷彿とさせる質問に対する回答が話題になりました。『好き』と『嫌い』が健常者の場合はほぼ半々で『嫌い』がやや上回る程度だったのですが、障害者は圧倒的に『嫌い』が多かったのです。当事者である障害者の声を用いて、『24時間テレビ』のコンセプトを真っ向から批判したことになります」(テレビ局関係者)

 そのほかにも、「笑いは地球を救う」というロゴや、出演者が黄色いTシャツを着用するスタイルなど『24時間テレビ』のパロディ的な演出が多く、ネット上では「毎回攻めすぎ」「薄っぺらい24時間テレビより、こっちの方が本質を突いてるな」「日テレにケンカを売るEテレ」などと波紋を呼んでいる。

「昨年も、予告の段階で『なぜか障害者が注目される8月最後の週末……』と『24時間テレビ』を挑発し、『2.4時間テレビ 愛の不自由、』というテーマで、大炎上して社会問題化したあいちトリエンナーレの『表現の不自由展・その後』もパロディにする形で、障害者と性という内容に踏み込んでいます。冒頭から、脳性まひの男性が『哀れむような愛ならいりません! 地球を救う愛と言われてもピンときません! 私を救う愛が欲しい!』と訴えて話題になりました」(同)

 また、今年6月には、NHK総合の国際ニュース番組『これでわかった!世界のいま』の公式ツイッターが炎上する騒動があった。アメリカで起きている黒人差別抗議デモを受けて、「白人と黒人の格差」を解説するアニメ動画を投稿したところ、その描写が「差別的だ」という批判を招き、NHKは動画を削除した上で謝罪に追い込まれた。

「この後、7月に放送された『バリバラ』の『Black Lives Matter、そして日本は』の中で、この騒動を取り上げ、何が問題だったのかを掘り下げる内容がありました。タブー視されがちな自局批判とも言える対応に、改めて称賛が集まりました」(同)

 忖度や組織の論理とは無縁に見える『バリバラ』だが、今年4月には「桜を見る会」をめぐって、物議を醸したこともあった。4月23日に「バリバラ桜を見る会第1部」というテーマで、ジャーナリストの伊藤詩織氏らをゲストに迎えて放送したのだが、予定されていた再放送が直前になって別の内容に差し替えられたのだ。この対応に「圧力があったのではないか」といった声が上がったものの、NHK側は否定。翌週の第2部も、予定通り放送された。

 いずれにしろ、今夏も『バリバラ』と『24時間テレビ』の激突は一見の価値がありそうだ。

(文=編集部)

スマホの5Gは“つながりにくい&通信料割高”…利用者になんのメリットもない

「2時間の映画が3秒でダウンロードできる」

 そんな触れ込みで、5Gがもてはやされていた。この5Gは、AIや4K、ARなどのテクノロジーともセットにされ、世界をガラリと変える立役者のような持ち上げられ方をしていた。2020年の3月には満を持して商用化がスタート。すでに都市部を中心にサービスが開始されている。

 そんな鳴り物入りでスタートした5Gだが、蓋を開けて見れば世界を変える動きは一向に見られない。「5Gを使っている知り合い」がいない人も多いのではないだろうか。サービス開始前には大きな注目も期待も集めていた5Gだが、この先数年は“使い物”にならないだろう。世界を変えるポテンシャルは持っているが、まだ時期尚早。キャリアのマーケティングに乗せられて騒ぐ必要はないのだ。

 ではなぜ数年は使い物にならないのか。

 現状を見てみると、ネット通信のニーズはきわめて高くなっている。特に、動画サービスは隆盛を極めている。YouTubeやNetflixは大人気であるし、Zoomなどビデオ会議ツールもビジネスの現場では当たり前の存在となった。そう考えると、4Gに比べて最高速度が100倍ともいわれる超高速性を持つ5Gは、すぐさまヒットして当たり前と思われる。

 だが、「つながりやすさ」と「料金」の2つの面において、ここ数年で5Gが普及していくことは考えづらい。

つながりやすさ

 順に見ていこう。まずはつながりやすさだ。

 一口に「電波」といっても、「周波数」によって、つながりやすさは大きく異なる。ここで、ソフトバンクがボーダフォンから日本法人を買収し、モバイル業界に参入した頃を思い出してほしい。「ソフトバンク=つながりにくい」というイメージがあったはずだ。これはイメージではなく、本当につながりづらかった。この悪評の原因は、ソフトバンクが使用していた周波数に由来する。当時のソフトバンクがメインで使用していたのは、「2.1GHz帯および1.5GHz帯」だった。一方で、ソフトバンクに比べて「つながりやすい」と言われていたNTTドコモとauは800MHz帯を使用していた。

 いったい何が違うのか。実は、周波数が高いと電波の「直進性」が強い。いわば、まっすぐ進むのは得意なのだが、回り込むような動きは苦手なのだ。すると、建物の裏側や山間部などでは、電波が届きづらかった。

 しかし、今ではソフトバンクに「つながりづらい」というイメージはなくなった。これもまたイメージではなく、本当につながりづらさはなくなった。今回も周波数が影響しており、ソフトバンクは12年に晴れて900MHz帯の通信が利用できるようになり、ドコモやauと肩を並べるようになった。ソフトバンクはこの時「プラチナバンド」と大々的に宣伝したことは記憶に新しい。

 4Gの世界では周波数の違いによって、「つながりやすさ」にこのような状況が生まれていたのだ。

 ところで、5Gの周波数はどうなっているのか。

 総務省の発表によれば、3.6〜4.6GHz帯(Sub6)、27〜29GHz(ミリ波)となっている。これはソフトバンクに限った話ではなく、ドコモやau、楽天も含めて、この周波数帯を使用することになる。

 つまり、いくら5Gが爆速とはいえ、電波の特性上直進性が強く、言うなれば「昔のソフトバンクのような状態」になる。ソフトバンクがつながりづらかった当時、多くのユーザーが「つながりにくいから」という理由での解約や避けることが多かった。当時のソフトバンクは値下げ競争に必死でもあったが(今ではその影もないが)、安さというメリットがあっても、つながりやすさのウエイトは重かったのだ。

通信料金も対応端末も高くなる?

 課題はそれだけではない。ただでさえつながりづらい5Gなのだが、安くはない。プランによって異なるが、各社の5Gプランを見てみると、4Gの料金プランに比べてプラス1000円といった相場になっている。加えて、5G対応のスマホは、非対応に比べて値も張る。日本でももっとも高いシェアを誇るiPhoneは5G未対応でもある。

 そもそも5Gによってもたらされる恩恵もかなり微妙だ。超高速性といっても、4Gや光回線でNetflixやYouTubeの4K画質での動画は十分に楽しめる。遠隔医療や、嵐が出演するソフトバンクのCMで行われているような、大勢がネットワークでつながりながら歌を歌う体験などであれば5Gの恩恵を受けられるかもしれないが、はっきり言って今のところ一般人には関係のない話でもある。

 加えて、5Gにしないと楽しめない、キラーコンテンツ/キラーアプリも不在だ。キラーコンテンツが出てきたとしてもインスタグラムなどがそうであったように、超高速性などを生かしたコンテンツが出てくるには、5Gがある程度普及してからでないと、出てこないだろう。

 このように、ほとんど恩恵もないのに、通信料金も対応端末も高くなる。よほど新しいもの好きでなければメリットはないのだ。

課題が解消されるのは数年先

 ただし、今後5Gの普及は間違いなく進んでいくだろう。現在は限定されている対応エリアも、今後はじわじわと広がっていく。加えて、現在はまだ3G回線に使用されている帯域が、5Gでも使われるようになる。対応端末も増えていくだろう。現在は生産に高いコストがかかる5G対応のチップも安価になっていき、端末代金も抑えられてくる。すると、今のところ5G普及のボトルネックになっている、つながりやすさと値段の課題が解消されていく。

 だが、それは数年後のお話。じわじわ進んでいき、しかも利用者にとっては「いつの間にか変わった」くらいの変化になる。3Gから4Gになったときよりも地味なシフトチェンジになるはず。その頃には現在の4Gのようになっており、なんら真新しさはない。その頃には、「2時間の映画が3秒で見られる!」と感動していた頃の思い出はとっくに消えているだろう。

 よくスマホの買い替えを検討している人が「5G対応しておいたほうがいいのかな」と迷う姿が散見される。少なくとも、一般人である我々には今のところ関係のない話と思っていい。

「2時間の映画が3秒でダウンロードできる」「世界を変える!」などの耳心地の良いマーケティングに踊らされてはいけない。

(文=加藤純平/ライター)

映画レビュー「シリアにて」

戦火を逃れてアパートに籠城した家族とその隣人。強盗が侵入し、キッチンに隠れるが、若妻と赤ん坊だけが取り残されてしまう。

投稿 映画レビュー「シリアにて」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

「アルソア スキンケア」新ウェブ動画発表 30歳を迎える浅田真央さんが出演

化粧品や健康食品などの事業を展開するアルソア本社は8月20日、洗顔せっけん「アルソア クイーンシルバー」をはじめとしたスキンケアシリーズの新ウェブ動画発表会をオンラインで開催した。

アルソア スキンケア

動画「気分が上がる。SkinUp Care.~秋冬篇~」(https://www.arsoa.co.jp/で配信)はプロスケーターの浅田真央さんを起用。“気分が上がる”部屋で、浅田さんがスキンケアをするプライベートタイムを描く。

アルソア スキンケア
アルソア スキンケア
アルソア スキンケア
アルソア スキンケア

発表会では、浅田さんは動画と同じ衣装で、居心地の良さそうなリビングのセットが組まれたステージに登場。撮影の感想や普段のスキンケアなどについて語った。
浅田さんは、塗り絵や料理をしながらスキンケアをする今回の動画について「撮影は、自宅にいるように楽しめた」と話した。趣味でもある塗り絵は「下絵から自分で描くこともあり、色を付ける作業に癒やされながら集中している」と言い、「こんな時代なので、カラフルに仕上げた」と、繊細な色使いで完成させた花のモチーフの塗り絵を披露した。
セットには、彼女の私物である思い出の写真やクマのぬいぐるみ、手作りのクッションなども配置され、それぞれのエピソードに触れながら「将来は、動画のような光あふれる家に住みたい」と笑みを見せた。

アルソア スキンケア
アルソア スキンケア
アルソア スキンケア

浅田さんは、16歳から同社の製品を愛用しているといい「最近はマスクをする機会も多いので、特にスキンケアには気を付けている。汗をかいたらクイーンシルバーで洗顔し、ローションで保湿を心掛けている」と話した。
ステージでは、同社のインストラクターが、クイーンシルバーを使い洗顔に理想的な泡立てを実演。浅田さんは、逆さにしても落ちない泡を手にして驚きながら、その感触は「もっこもこ、ふっわふわ」と表現してみせた。また、製造に70時間かかるというクイーンシルバーについて「作る人の思いを感じながら使いたい」と語り、お勧めのスキンケアは「ぜいたくだけど、クイーンシルバーを洗顔だけでなく全身に使うこと。しっとり、モチモチするところが大好き」と明かした。

アルソア スキンケア
ステージには、浅田さんへのサプライズとして、特製のバースデーケーキが登場し、ひと足早い30歳の誕生日を祝った。浅田さんは「これまではスケート中心の生活だったが、30歳を機にゼロから気持ちを新たにスタートにしたい」と抱負を述べ「今は大変な状況だけど、前を向いて皆で頑張りましょう。そして、スキンケアで気分を上げましょう。私も15年を超えてアルソアを使い続けます」とメッセージを送った。
同社のホームページでは、新動画の他、「春篇」「夏篇」、メーキング映像も視聴できる。

山下、亀梨の未成年スキャンダルでジャニーズ御用「女性セブン」が相手女性を「嘘をつくほうが悪い」とバッシングの卑劣!

 案の定というべきか。山下智久とKAT-TUN亀梨和也の2人が未成年女性と飲酒、さらに山下はその女性をホテルに連れ込んでいた問題。17日になって、ジャニーズ事務所が山下を「一定期間の芸能活動自粛」、亀梨は「厳重注意」の処分を発表したことで、マスコミも一斉にこの問題を報じた。...

映画レビュー「沖縄スパイ戦史」

第二次世界大戦末期、陸軍中野学校が主導した「秘密戦」。少年たちはゲリラ戦で殺され、住民はマラリア地帯で病死させられた。

投稿 映画レビュー「沖縄スパイ戦史」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

ispace、シリーズB投資ラウンド資金調達を実施 新たな月面ビジネスコンセプトを発表

宇宙資源探査・開発事業を掲げるispaceは8月20日、シリーズB投資ラウンド資金調達と、新たな月面ビジネスコンセプトの発表を、オンラインで行った。
ispaceは民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のパートナーシップ事業およびペイロード事業(月への輸送サービス)を展開する宇宙ベンチャー企業。今回、シリーズB投資ラウンドで30億円の資金調達を実現したことにより、シリーズAと合わせた同社の累計調達の総額は135.5億円になった。(画像=©ispace) 

ispace袴田武史代表
ispace 袴田武史代表

冒頭、袴田武史代表は、「コロナ禍で多くの産業が方針転換を迫られる中、宇宙産業は着実に前進し、未来を切り開いている。この流れは、国のみならず、民間を巻き込み産業全体に拡大していくと信じている。今回シリーズB投資ラウンドで、インキュベイトファンド、宇宙フロンティアファンド、高砂熱学工業、三井海上火災保険の4社の支援を受け、宇宙資源開発の創出と、日本の民間企業の宇宙利用による産業化をより加速していきたい」と語った。

Mission1で使用するランダー(月着陸船)
2022年HAKUTO-R Mission1で使用するランダー(月着陸船)の模型(1/5サイズ)

インキュベイトファンドはシード期より同社の支援をするベンチャーキャピタル。宇宙フロンティアファンドは本年5月から運用を開始した宇宙特化型のファンドであり、同社への出資が第一号案件となる。高砂熱学工業と三井海上火災保険は、すでに「HAKUTO-R」のコーポレートパートナーであり、それぞれ月面での水電解技術の実証実験の検討、月ビジネスのリスクを支える「月保険」の開発を進めるという。
同社は、今回調達する資金を元に、2022年に実施予定のMission1で使用するランダー(月着陸船)の最終開発、23年のMission2で使用するランダーの先行開発、さらには24年以降 のランダーのサイズアップを見据えた先行開発を実行する。

高砂熱学工業の小島和人社長は、「今や“宇宙産業”は、誰もが挑戦できる未来の成長産業として捉えられ始めている。当社はispaceと志を同じくし、互いの人、技術、文化を尊重し、知恵を出し合いながら、熱利用と水電解技術を基軸に開発を進め、宇宙規模での社会貢献を目指した産業創出に挑戦していきたい」と話した。


また同日、資金調達の発表と合わせて、月面開発における新たなビジョン“Blueprint Moon”を発表した。“Blueprint Moon”は、月ビジネスに新たに参入する企業に有益な青写真を提供するというコンセプトで、月のデータ(画像データ、環境データ、テレメトリ、資源情報など)を収集し加工した上で顧客(政府宇宙機関、大学、研究機関、民間企業などを想定)に提供し、月面開発に役立ててもらうことを計画している。

政府は2020年6月、今後10年間の宇宙政策をまとめた新たな「宇宙基本計画」を閣議決定した。官主導だった宇宙開発への民間参入や宇宙ビジネスの拡大方針が打ち出され、国内の宇宙産業の市場規模を2030年代に倍増させる方針が明記されている。
袴田代表は、「ispaceは、これからも民間による宇宙産業の拡大をリードし、人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界を目指したい」とコメントした。

ispace中村貴裕COO・袴田代表
(左から)ispace中村貴裕COO・袴田代表

ispace公式サイト:https://ispace-inc.com/jpn/
関連過去記事:https://dentsu-ho.com/articles/6801