JRA「九州産馬期待の星」ヨカヨカの敵はライバルよりも”G1級”のハンデ!? ひまわり賞に立ち塞がる試練を突破できるか?

 29日、土曜小倉では、ひまわり賞(OP)が開催される。九州産馬にとって唯一の限定オープン競走となるため、「九州産馬ダービー」とも呼ばれるレースだ。だが、今年はオリンピック開催もあり、小倉開催が通常よりも少ない4週しか行われない変則日程。これも影響し、登録している23頭中の14頭が、「出走すると3連闘」という異常な事態が発生している。

「“連闘”といえば、思い出されるのはラガービッグワンではないでしょうか。95年6月10日の札幌4Rから、8月27日の函館3Rまで12週間連続で出走。この間に3着は3度ありましたが勝利を挙げることは出来ませんでしたね。また12年にはフェブアクティヴが10月6日からの秋の京都開催8週に“皆勤”し、8連闘したことがありました。こちらも連闘の甲斐なく、勝利には結びついていないです。

今年もカイザーノヴァが、連闘で函館2歳S(G3/5着)に挑戦するなど、2週続けてレースに使う陣営もいます。しかし、それ以上となると16年8月にコスモフレンチ、ボクノナオミが18年3月に3連闘し、3戦目で勝利を挙げたことがありましたけど、やはり稀です。使い詰めで疲労が蓄積した結果の故障も懸念されますからね」(競馬誌ライター)

 しかし日程の都合上、その“3連闘”を余儀なくされる馬が多数出走することになるひまわり賞。だが、一部競馬ファンからはそれ以上に注目されているのが、熊本産馬の期待の新星・ヨカヨカが背負う「57キロ」の斤量だ。

 1986年以降、JRAの2歳戦で57キロを背負ったのは、98年のひまわり賞に出走し3着だったカシノリファールをはじめ、03年のもみじS(OP)を勝ったナムラビッグタイム。さらに05年の京都2歳S(OP)の勝ち馬マルカシェンク、同年の中京2歳S(OP)を制したメイショウサムソン。そして07年の福島2歳S(OP)で5着のマルブツイースターなどの5頭。今回のヨカヨカが史上6頭目となる。

「ヨカヨカは前走のフェニックス賞(OP)後に、主戦の福永祐一騎手が、『九州産馬のなかに入れば、力が一枚も二枚も上』とその才能を認める発言をしたこともあり、今回のひまわり賞でも断然の人気を集めると見られています。

 しかし今回は連闘に加えて、斤量が57キロ。この斤量を背負って勝利した2歳牝馬は過去にいません。高松宮記念(G1)の覇者であるモズスーパーフレアでさえ、北九州記念(G3)に出走した際は56.5キロでしたし、獲得した賞金の額に応じて斤量が決まる別定戦とはいえ、重すぎる気がしますね」(競馬記者)

 2歳牝馬ながら古馬のG1馬であるモズスーパーフレアよりも「酷量」を背負うことになったヨカヨカ。だが、それを跳ね除けて勝利を挙げることができれば、さらに大きな道も開けるはずだ。ヨカヨカがこの試練を突破する姿が見たい。

手越祐也、無人島動画でNEWSではなくSMAP曲熱唱で物議「許可取ってる?」「無神経」

 6月にジャニーズ事務所を退所後、YouTube公式チャンネルの登録者数がすでに152万人(2020年8月25日現在)に達し、多くの話題を振りまきながらも絶好調の手越祐也。そんな彼の“熱唱”が、またもや話題を呼んでいる。

 手越は24日、自身のYouTubeチャンネルに『【チャラ男の無人島生活3】これが無人島最後の動画です』というタイトルの動画を投稿。彼がかつて出演していた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)への“オマージュ”か、などとして話題になっていた「無人島生活シリーズ」の第3弾なのだが、そのなかの“あるシーン”に、注目が集まったのだ。

「今回の第3弾動画で手越は、ビーチフラッグを行い、きりもみ式の火起こしに挑戦するなどしていました。火起こしではなかなか火を着けることができず、『あんだけ擦って煙さえ出ない。腹立ってきたな』と悪態をついたものの、その後成功。その日で焚火をし、島で獲った魚を焼いてその味を絶賛していましたね。

 動画の締めとしてスタッフから歌をリクエストされた手越は、『手越祐也第2幕に完全にGOするぞっていうさ、決意だったわけ。で、今歌のリクエストをされて。決意だからこそ、第1幕、手越のね。俺の人生を変えてくれた曲』として、SMAPのヒット曲『世界に一つだけの花』をチョイス、アカペラで熱唱してみせたのです」(芸能ライター)

「なぜ、NEWSの曲を歌わないのか」との批判の声

 歌唱後、「思い出したよ15歳の時。いい曲だな、最高の曲だな。大好き」と曲を絶賛した手越は、「これからの手越祐也に期待していてください!」と呼びかけて、動画は終了。これに対しネットでは、「SMAPがこの曲を歌えない状況のなか、手越が歌ってくれたのはよかった」「アカペラでアレだけ感情を載せて歌えるの、やっぱり手越って歌が上手い」など、肯定的に捉える声も。

 しかし一方で、「無神経すぎるし、そもそも許可とか取ってるの?」「NEWSの曲を歌えばいいのに」「歌もビブラートでごまかしてるだけで、そんなに上手いとは思わない」など辛辣な意見も多く見られ、賛否が入り交じる状態となっているのだ。

「手越自身が言及していたように、『世界に一つだけの花』は手越のデビューのきっかけとなった曲なんです。彼が15歳の時、ジャニーズJr.の仲間とカラオケに行った際、この曲を熱唱したところ、周りの仲間が感嘆。その翌日に、歌が上手いジャニーズJr.メンバーを探していたジャニー喜多川社長に対し、その仲間らが手越を推薦、結果としてKUT-TUNのライブに出ることが決まった……という有名なエピソードがあるんですよ。

 とはいえ、『この無人島シリーズ』に対しても、『“イッテQ”のまんまじゃないか』といった批判の声があるなか、さらに大先輩であるSMAPの曲を持ってきたわけですからね。『結局ジャニーズをネタにしないと食っていけないのか……』と、冷ややかな声も上がっています」(同・芸能ライター)

 6月23日に行われたジャニーズ事務所退所会見では、「なんかすごい革命的なことをやっているし、面白そうだなと思わせられる絶対的な自信がいま僕にはあるので」と、独立の理由を語っていた手越。しかし今回の動画に関しては、視聴者に対し、“革命的”な何かを感じさせることはできなかったようだ。

(文=編集部)

新型ハリアーが大ヒット、RAV4 PHVは受注増で販売中止…ニーズが高まる“隠れ高級車”とは?

 トヨタ自動車の新型「ハリアー」が大ヒットしているのは、すでにご承知のことと思うが、とりあえずその状況を確認すると、自販連(日本自動車販売協会連合会)統計による2020年7月単月の除軽(登録車のみ)カウントでの新車販売ランキングでは9388台を販売し、4位に入っている。

 月販目標台数3100台に対し、3倍以上の結果となった。ただし、ハリアーは現時点では納車待ちが半年以上となっており、オプションの組み合わせ次第ではさらに納車を待つ状況となっているので、現時点ではフル生産してバックオーダーを消化している状況といっていいだろう。

 もうひとつのトピックが、6月8日に発売となったトヨタ「RAV4 PHV」。こちらは発売直後に“バッテリーの生産能力を大幅に上回る受注があった”とし、さらに年度内生産分の販売を終了したとして、販売中止となっている。

 RAV4 PHVがこのような事態となったことについて、新車販売業界に詳しいA氏は「トヨタは需要予測を見誤ったようです。上層部としては、もっと量販できる体制を整えなくていいのかと現場に伝えたようですが、開発現場では『そんなに売れるはずがない』と判断したようです」と話してくれた。

 ハリアーについては、月販目標台数の設定自体が良く言えば“控え目”にも見え、これがさらに“ヒットしている”というイメージを増長しているように見えるが、とにかくよく売れ、それなりの生産体制を組んでバックオーダーの消化をしているのは事実である。

 両車の人気の背景についてはさまざまなメディアで分析が進んでいるが、個々の事情のほかに、“WITHコロナ”という社会背景も大きく影響を与えているものと考えられる。

意外な需要がある“隠れ高級車”とは?

 筆者が命名したのだが、世の中には“隠れ高級車(高額車)”というものがある。わかりやすくいえば、見た目や世間の印象よりも高額なモデルである。過去にはトヨタ「エスティマ ハイブリッド」が、その代表格であった。

 最終モデル(3代目)が2016年に最後のマイナーチェンジを行ったときには、ガソリン車の最上級グレードの車両本体価格が約370万円なのに対し、ハイブリッドの最上級グレードは約500万円なので、その差は約130万円となっていた。

「あるセールスマンから聞いた話では、お得意様といえる、夫婦ともに公務員で子どものいないお客がいたそうです。そして、このお客は『お金が余って仕方がない』と短期間(早いときには半年)でエスティマ ハイブリッドを乗り継いだそうです。ガソリン車でもけっこうな価格はしますが、ハイブリッドでつけられるオプションはすべて装着して、総額700万円ほどで乗り継いでいたそうです。メルセデスベンツなど輸入車に乗ると近所でも話題となってしまいますが、世間ではミニバンはそれほど高いイメージがないので、カモフラージュになるし、本人たちにとっては満足感も高いとして選んでいたそうです」(前出のA氏)

「レクサス」が日本で開業した頃、都市部より地方部で反応が良かったという話を聞いたことがある。それこそ、メルセデスベンツに乗れば目立つし、近所で何を言われるかもわからないが、レクサスならば「トヨタのクルマ」と説明すれば、それほど抵抗なく受け入れてもらえたとのことであった。

 その地方部も、今では各輸入ブランドの積極的な出店や格差社会の拡大などもあり、それほど抵抗なく輸入車に乗ることができるようになっているようだ。

 RAV4 PHVは、まさに“隠れ高級車(高額車)”としては“ストライク”級といっていいほど、ドンピシャのモデルであった。ハイブリッドの最上級グレードより約137万円高いだけでなく、日本車ではまだ数少ないPHEVの最新版となるので、技術的に興味を示す人も多い。

 そして、RAV4はまだまだ手軽なモデルだった初代のイメージを引きずる人も多いので、“隠れ高級車”を欲しがっている人が殺到することは、新型コロナウイルス感染拡大がなくとも容易に想像ができた。

 しかも、“WITHコロナ”の時代となり、富裕層のライフスタイルは大きく変わった。高級レストランなどでの外食はほとんどできなくなり、せいぜい高級デリバリーサービスを利用するぐらい。さらに、海外渡航は観光レベルでは事実上不可能となっている“鎖国状態”が続く中では、お金の使い道がかなり限られているのである。その中で、セールスマンから「おもしろいクルマがある」とアプローチされれば、飛びつくのは当たり前の反応である。

 ハリアーにしても、ベーシックタイプでは300万円を切る299万円となっているが、最上級のハイブリッドZ 4WD レザーパッケージでは504万円となる。販売現場からの声も強かったようで、新型ではハイブリッドでも2WDが設定されたが、4WDの方がパフォーマンスとして圧倒的に良いとの話も聞いている。しかも、レザーパッケージを選ぶと納期がさらに延びているとの情報も入っており、“隠れ高級車”として選ばれている傾向が目立っているように見える。

マツダのSUVとトヨタ車の決定的な違い

 とはいえ、ハリアーやRAV4 PHVに乗り替えたいという人がそんなに多いのか……と疑問に思う人もいるかもしれないが、トヨタはその圧倒的に強い国内販売力を背景に膨大な既納客を抱えており、その構成は実にバラエティに富んでいる。その中には、当然“隠れ富裕層”(公務員などで見かけはつつましく生活していても、お金をいっぱい持っている層)も多く含まれる。

 過去に3代目「プリウス」が大ヒットしたが、そのときにも、たとえば校長先生が最上級グレードにつけられるオプションをすべてつけて購入したり、身分の安定した若い公務員が「86」をポンと購入した、などという話をよく現場で聞いた。「クラウン」を代々乗り継いでいるお客に「新型が出ますよ」と話したら、「最上級グレードにオプション全部乗せで持ってこい」と即答されることなども、過去には当たり前のようにあった。

「とにかく『オプション操作のスイッチ用のダミースペースをすべて埋めるように』とオーダーするお客は多かったようです」(同)

“隠れ高級車”といえば、マツダのSUVも候補として思い浮かぶが、こちらはトヨタのような動きはあまり見られないようで、販売状況は今ひとつといったところ。この点について、A氏は以下のように語る。

「確かに値引きをあまりせずに、デザインや技術力では定評がありますが、クルマ自体の知名度が希薄なのが致命的なようです。“ハリアー”、“RAV4”といえば、RAV4は一時国内販売を“お休み”していたとはいえ、両車ともすでに長い間販売を続けており(しかも人気モデルとして)、それほどクルマに興味がなくても車名ぐらいは知っている人は多いでしょう。“継続は力なり”ではないですが、同じ車名で長い間販売を続けていることは大きいようです」

 リセールバリューが“鉄板”なことも見逃せない。ハリアー、RAV4ともに海外バイヤーが注目しており、日本から中古車として出荷されると、ロシアや東アジア、アフリカなどの海外で人気が高いことが大きく影響している。リセールバリューが高いので、残価設定ローンを組む際に3年後や5年後などの残価率が高いだけでなく、たとえば5年払いならば55回目ぐらいなど、支払い途中で下取り査定に出すと、査定額で残債を相殺できるだけでなく“お釣り”がくることも多い。

 富裕層の中には、まとまった現金は手元に置きたいので、あえてローンを利用するといった人も目立つ。今のような先の見えない不安定な状況下では、「まとまった現金は手元に置いておきたい」という傾向がより強まり、そのような動きは顕著となっている。

 数千万円級の高級輸入車を購入する人は、お気に入りのモデルということもあるが、リセールバリューなども考慮して資産価値(値落ちの少ないモデル)もしっかり評価して選んでいると聞いたことがある。日本車についても、残価設定ローンの普及もあり、同じような視点でクルマを選ぶ人が目立っている。

高まる“隠れ高級車”のニーズ

 新型コロナの感染拡大は誰もが予測できなかった事態なので、ハリアーやRAV4 PHVは今の社会状況を見据え、タイミングを見計らって市場投入したとは考えにくいが、少なくとも今のような“非常時”に市場投入して、どのような反応があるかはシミュレーションしたはず。ハリアーでは4月に発表し、6月に正式発売したのは、その動きともとれる。

 日本車メーカーは、レベルの違いはあっても、富裕層と呼ばれる購買層の消費スタイルや価値観の把握が苦手に見える。レクサスは北米で大成功しているが、それでも現地では「購買層の消費スタイルや価値観を理解しきれていない」との話をよく聞く。残念なことかもしれないが、日本でも貧富の差は今後も拡大の一途をたどることになるだろう。

“隠れ高級車”がよく売れる一方で、輸入車販売もJAIA(日本自動車輸入組合)の統計を見ると、7月単月は前年比マイナスながら、6月と比べると回復傾向が顕著となっており、都市部を中心に活発に売れているようである。新型コロナ感染拡大で、さまざまな場面において、改めて日本における“同調圧力”の強さというものを感じたが、“隠れ高級車”の売れ行きが好調なのも、その傾向を強く反映したものといっていいだろう。

 新型コロナウイルス感染拡大が収束を見せず、そして事業年度締めで下半期となる10月以降は企業業績の悪化が顕著となり、雇用問題が深刻化するとも言われている。その中でも、給与、身分ともに安定している公務員、元公務員や元大手企業幹部や役員を経てリタイアし、年金生活を送っている“富裕高齢者”を中心に、“隠れ高級車”のニーズは高まり続けそうである。

(文=小林敦志/フリー編集記者)

映画『ヤクザと家族 The Family』から見える、21世紀のリアルすぎるヤクザ事情

 

 今年、33歳という若さで日本アカデミー賞を獲得した気鋭の映画監督・藤井道人。そんな彼の新作は『ヤクザと家族 The Family』。そして、本作の監修・所作指導をしたのが、当サイトの執筆陣のひとりであり、元ヤクザの肩書を持つ作家の沖田臥竜。これまでのヤクザ映画とは一線を画す、徹底的に「ヤクザのリアル」を追求した同作品は、現代社会に何を訴えかけるのか? どこよりも早く、当事者2人が語った。

『新聞記者』のチームで挑んだヤクザ映画

――『新聞記者』で日本アカデミー賞最優秀作品賞などを獲得した藤井監督ですが、来年公開される新作はヤクザをテーマにしたもので、しかも監修と所作指導を務めたのが、弊社(サイゾー)でアウトロー関連本を複数出版したり、当サイトで山口組関連のレポートを執筆したりしてくれている沖田さんということで、早速話を聞きたく、今日は集まっていただきました。まだ、試写会も行われておらず、出せる情報の限られている中ですが、この作品を軸に、現在のヤクザ事情についても伺えればと思っています。

藤井道人(以下、藤井) 新作のタイトルは『ヤクザと家族 The Family』というんですが、実は、その前に9月4日に『宇宙でいちばんあかるい屋根』という映画が公開されるので、そちらの宣伝もお願いします(笑)。

――はい。その映画については、あらためて関連サイトのほうで取材をさせていただきますね。ところで、前作の『新聞記者』は、現政権やそこに忖度するメディアへの強烈な批判精神が溢れている骨太な作品で、『宇宙でいちばん~』は清原果耶さんが主演のファンタジー色もある青春ドラマ。そして、『ヤクザと家族』は、社会から阻害されたアウトローたちの人間ドラマ。特に、タイトルにある通り、「家族」を軸に描かれています。

藤井 『新聞記者』は自分が監督をするまでに紆余曲折あって、自分の精神から生み出された作品とは言い切れなくて、プロデューサーがしたかった社会への挑戦状という側面が強かった気がしますね。その挑戦的な意図が明確に伝わるような映画にしたかったので。

――『新聞記者』の原案は、安倍政権批判の急先鋒である東京新聞の望月衣塑子記者で、プロデューサーの河村光庸氏も安倍政権下での民主主義の形骸化を憂える発言をよくされています。いわば、その“反権力映画”が日本アカデミー賞を受賞したことは、特にネット上で賛否を呼んだというか、右の人たちからは「赤デミー賞」などと揶揄する向きもありましたね。

藤井 『新聞記者』については、一切エゴサーチしないと決めています。望月さんや河村さんほどの強い政治的な信念もなく、傷つきそうなので(笑)。その『新聞記者』と同じチームでつくったのが『ヤクザと家族 The Family』です。『新聞記者』を撮り終わった後、プロデューサーの河村さんが「藤井、ヤクザ映画って興味ある?」って言ってきて。そもそも2012年に『けむりの街の、より善き未来は』というヤクザをテーマにした長編を撮ったことがあって、またやりたいなと思っていたんです。ヤクザの世界を描くにしても、軸を何にするかいくつか出し合った時に、今までにないものにしたかったので、その中から、家族関係を軸にしつつ、ヤクザやその家族の人権とか、ヤクザである主人公の周辺にいるそれぞれの立場の人間が、社会に対してどう生きていくのかというところを描こうと思いました。

――『ヤクザと家族』は、元ヤクザである沖田さんが書く作品とも通じる部分が多くあったそうですね。

沖田臥竜(以下、沖田) 自分も脚本を読んだ時にびっくりしましたね。自分の場合は、『死に体』(れんが書房新社)や『忘れな草』(サイゾー)といった作品もそうなんですが、実体験をもとに、一人の男がヤクザになる前と、ヤクザになった時と、ヤクザをやめた後の人生を軸に物語を書くことが多いんです。ヤクザものだけど、抗争を中心にした切った張ったの暴力的な世界を書きたいわけじゃない。ひとりの人間であるアウトローのリアルな姿や心情を書きたいのですが、『ヤクザと家族』もまさにそんな作品やったんで驚いたし、喜んで製作に協力させてもらいました。

「見たことないヤクザ映画を撮ろうと決めてました」(藤井)

――物語を簡単に説明すると、綾野剛演じる主人公の山本が不良少年時代に、舘ひろし演じるヤクザの親分・柴咲に救われたことで、親子の盃を交わすことになる。実父を失い、孤独になった山本は、ヤクザになることで新しい家族(親分や兄弟)を持つことができ、そんな組織のために体を懸ける。一方で山本はある女性を愛し、彼女に本当の家族像を求める。ただ、現代社会の中で、ヤクザであり続けること、ヤクザが家族を持つことの困難さを突きつけられる――山本の半生を縦軸に、敵対組織との争いやヤクザ組織の衰退、新時代のアウトローの勃興、警察の腐敗、そして家族との関係など、多くの要素が絡み合っていく。ヤクザ映画と聞いて想像する、抗争や犯罪、任侠道などを中心に描かれているような作品とはまったく違うようですね。

藤井 見たことないヤクザ映画を撮ろうっていうのだけは決めていました。古くは『仁義なき戦い』から近年は『孤狼の血』とか、ヤクザ映画には、古典や名作もたくさんある中で、そこに肩を並べたいという思いで作ったのではなくて、今の時代を映す時にヤクザを主題にしたら観客にどう届くんだろうっていうところに挑んでみたかった。

沖田 これまでのヤクザ映画の多くは「争い」「暴力」を中心に描かれているけど、今回の作品は「社会」「生活」に焦点が当たっている。それがとてもリアル。今のヤクザをここまでリアルに描いているのは、ほかにはないでしょうね。暴力団対策法に続き、暴力団排除条例が施行されて、ヤクザへの締め付けが強くなって、組織運営もままならなくなっていく。シノギが減って、組員も減って、それでも若い子たちはまだ比較的カタギに戻りやすいけど、長くヤクザの世界にいた年輩者は、ほかに行くところもなく、ズルズルと組織に身を置きつつ、アルバイト的な小銭稼ぎをしている。しかも、そんな彼らの家族も、社会の中で厳しい扱いを受ける。見ていて、自分に置き換えてしまったりして、胸が苦しくなりました(苦笑)。

――『ヤクザと家族』というタイトルを聞くと、『ヤクザと憲法』という東海テレビが制作したドキュメンタリーを想起してしまいます。あの作品は、指定暴力団の二次団体の事務所に密着して、そこから「ヤクザは“法の下の平等”という憲法に定められた理念に沿った生き方ができているのか」という問題提起がされていたかと思います。この作品と通じるものはありますか?

藤井 ありますね。もちろん、『ヤクザと憲法』も見させてもらいました。あちらはドキュメンタリーなんで、実際に起きた「事実」に寄り添うんですけど、映画は絶対的に人間の「感情」に寄り添わないといけない。登場人物の感情を描くために、そこで起きていることの裏側をちゃんとドラマとして構築するというのは、映画を作る際にすごく意識しなくてはいけないと思っています。

沖田 『ヤクザと憲法』では、カメラが回っていないところの実態はわかりませんよね。ヤクザって「24時間、ヤクザでおらんといかん」って言われますけど、やっぱり家庭があったり、他人に見せたくないプライベートがあったり、息抜きしたり、と、ドキュメンタリーだって映されたくないところはたくさんありますよ。映画はそこに踏み込める。特に、憲法で保障された人権とか考える上で、家族との関係や生活がどうなっているのかというのは大事だけど、実際にはそこまで映し出した作品はないでしょう。『ヤクザと家族』はそこをしっかり描いてますね。

藤井 2019年現在のヤクザを描こうとしたとき、すぐに出てくるのは、現役のヤクザはもちろん、ヤクザを辞めても、5年ルール【註:暴力団員でなくなった時から5年を経過しない者は反社会勢力と見なし、契約や取引をしないと定めている企業が多く、国もこれを違法としていない】というのがあって、携帯も買えない、銀行口座も作れないなど、社会から排除されている姿なんですが、そこだけだと映画として伝えたいものが伝わらない気がして。そんな時代に行き着いてしまったヤクザたちは、どうしてその世界に入り、組織や個人としてのどんな栄枯盛衰があったのかという歴史的な流れを知りたくて、参考文献をあさり、取材をして勉強しました。ただ、沖田さんと出会い、話してみると、沖田さんが抱えている体験や情報、そしてそれを言葉にする伝達能力というのがすごくて。元ヤクザに、こんな人がいるんだなと。しかも、経歴を聞いたら、今作の主人公の山本に近くてビックリしたんです。

沖田 たまたまですね。刑務所行っていた年数とか、出所してきた年齢とかが近くて。

舘ひろしのオーラは頂点に君臨する者のそれと同じ

――沖田さんに依頼したきっかけはなんだったんですか?

藤井 今回、助監督を務めた人間が、沖田さんの書くものをよく見させていただいていたようで、声をかけさせてもらったんです。沖田さんが、主人公に近い設定を持っているということを考えてのことだったのかもしれません。

沖田 最初、TwitterのDMが来たんですよ。映画の世界なんて、まったくわからんから、最初は「無理、無理」と思いながらも、助監督の彼と話したら、気があったんですよね。情熱を持っていて、こちらの言うことののみ込みも早くて。最初は、取材協力くらいの形で話をしていたんですが、その時の脚本を見せてもらったら、ちょっと無理がある設定だと思うところもあって。細かく意見を言わせてもらってたり、参考になるような資料を結構送ったりしていたら、監修や所作の指導までやってほしいということになったんです。ただ、修正された脚本を見たら、これはすごいなと。「ヤクザが生きづらくなった世の中」を、ここまで書くんかと。

藤井 沖田さんの協力もあって、脚本も設定もよりリアルにブラッシュアップされましたね。構成員がつけているバッジの色が組織のランクを表しているとか、それすらわからないところからスタートしていたので、細かくチェックしてもらって。演出面でもアドバイスをもらって、例えば、敵対組織との手打ちのシーンなど、そのときはどんなセリフで、どんな流れでいくべきかとか。駆け引きの間(ま)とか緊迫感をうまく再現することができました。

沖田 これまでのヤクザ映画とかVシネは、漫画みたいなもんですよ。見るもんにカタルシスを与えるための誇張されたセリフや演出。エンタテイメントはそれでええんだけど、『ヤクザと家族』はリアルさを追求したいというから、所作指導まで細かくさせてもらいました。しかも、綾野さんも舘さんも、そのほかの役者さんもさすがプロという演技力。誰もがヤクザの所作をすぐ覚えるから、驚かされました。

――沖田さんも出演されているそうですね?

藤井 盃事の媒酌人で出てもらいました。盃事はヤクザ社会では最も重要な儀式で、そこを描いて、映画にリアリティを持たせようと思った時、俳優に教えて演じさせるよりも、沖田さんがやってくれるなら、それがいちばんうれしいなと。

沖田 現役時代にさんざん親分に怒られて、礼儀作法とかいろんなことを教わって、よかったなと思いますね(笑)。

――あれだけの大物役者陣の前で演じて、ビビリませんでしたか? セリフを噛んでしまうとか。

沖田 そこは全然ですね。もともとは、あれをヤクザに囲まれてやってきたわけじゃないですか。それこそ失敗できませんよ。実際にはないですが、盃事で失敗したら、小指が飛ぶんじゃないかとか、そういう緊張感の中でやってましたし、媒酌人の言葉は現役時代50回は言ってるので間違えることはないですね。映画は撮り直しもできるし、気分は全然楽。他の演技をやれと言われたら、まったくできませんけど。

藤井 舘さんは沖田さんのこと、「先生」って呼んでましたね(笑)。

沖田 自分は小さい頃、『あぶない刑事』【註:1986~87年に放送された舘ひろし・柴田恭兵主演の刑事ドラマ】見てきているわけじゃないですか。その人にマンツーマンで指導して、向こうはこっちに「先生、これでよかった?」って。この体験は、宝物になりますよ。ヤクザをやっててよかった(笑)。それに映画作りの現場を体験できたのも、ものすごい思い出になりました。総勢150名くらいで文化祭の準備をしている感じですよね。強烈な熱気があって、ヤクザ映画だからとかじゃなく、映画界におけるものづくりの姿勢は、自分がものを書くうえでも勉強になりました。最初は、待たされる時間も長かったり、同じ場面を何度も取り直したりと、一見効率が悪いっていうか……それで舘さんに「いやぁ、ツライですね」とこぼしたら、「でも、病みつきになるんですよ」と返されて。確かに、終わってみたらわかりますよね。あの活気を味わいたくなるというのは。しかし、舘さんのオーラはすごかった。実際には、あんなオーラの親分はなかなかいませんよ。司さんみたいでしたからね。

――六代目山口組司忍組長ですか? 

沖田 頂上にいる人のオーラです。悟りを開いた、神様、仏様みたいな感じで。逆に、綾野さんは現代のヤクザ像を見事に演じてくれてる。破滅的で刹那的。そんな人間はヤクザとして生きることが最初はおもしろいんだけど、時代が変わって、家族ができても、そういう性根の部分が変えられず、悲劇が待っている――みたいな。綾野さんは、常にその危うさをまとってました。

ヤクザにとって「家族」とは?

――映画は、その二人が親子の契りを交わすところから物語がスタートするそうですね。

藤井 一度はタイトルも『一家と家族』にしようと考えてたくらいで、家族の意味を再考したかった時に、ヤクザ社会の“一家”という概念にすごく興味を惹かれました。社会からこぼれ落ちてしまった人たちや、家族を持てなかった人たちが寄り添って、一家という擬似家族を構成する。「親父」「兄弟」「兄貴」とか呼び合って、すごく特有ですよね。親殺し、子殺しの事件などもあるように、血縁で支えられた家族というものに対しての希薄さが社会に蔓延している中で、ヤクザの一家の絆は、本当の家族以上にも見える。でも、やはり本当の家族を持たないと埋められない部分もある。『ヤクザと家族』は、そこを映し出せたらいいなと思いました。

――沖田さんの場合、盃を交わした家族と本当の家族というのは、どう違うものでしたか?

沖田 若い時は、組織ありきですよね。言われるんですよね。「家族を持つな。おんなこどもを作るな」と。なにかの時に未練が残るって意味で。やっぱり20代の頃っていうんは、ガムシャラじゃないですか。そういうことがカッコええと思うんですよ。一方で、家族を持っている人もいて、組織のために罪を背負って、刑務所に15年とか行くような場合、組織は「家族の心配はするな」と言ってくれる。ただ、残した家族に対して、最初は組織が経済的に面倒見てくれても、状況が変わるじゃないですか。組織運営が厳しくなったり、解散したり。そしたら、家族だって待っててくれませんよ。生きるために別の道を選ぶでしょ。刑務所の中にいる人間は「あんだけ家族のことやってくれる言うたのに、やってないやんけ」と組織を恨むことになる。

――それぞれの「家族」を失うことになりかねないと。

沖田 そんな話を聞くと、そもそも家族は持たないでおこうとなりますよね。でも、30代とかになってくると、当たり前の幸せが欲しくなって、行き着くとこは家族であって、そもそも偉い親分衆を見てると、孫までおるわけなんですよ。「人には持つなと言ってるくせに、自分にはおるやんけ」みたいな(笑)。自分は刑務所から出て、ヤクザやめてから、30代で家族持ちましたけど、やっぱりヤクザをやってきたということは、カタギの人間を泣かしているんで、いきなり一般の家庭と同じようにやれるかいうたら、難しいところはあると思いますね。そこは『ヤクザと家族』にもものすごく反映されてますよね。

ヤクザに「暴力」は必要、ヤクザは社会の「必要悪」!?

――ただ、ヤクザはそこまで社会に迷惑をかけているのか、という疑問もあると思います。もちろん、組織的に犯罪を犯しているところや、組織の中で犯罪を犯す人はいるでしょうが、ヤクザという属性を理由に十把一絡げに法的規制をかけることに不条理さを感じることはないですか?

沖田 いや、誰がなんといおうと自分の意思で決めたことじゃないですか。結局、ヤクザをやる人間が悪いんですよ。常識的に考えて、ヤクザが正しいか正しくないかはわかるわけですよね。落ちこぼれだろうが、家庭環境が悪かろうが、ヤクザになったことは他人のせいにはできない。社会から疎外されることを不満に思ったとしても、それはヤクザをやる人間が悪いという結論しかない。

――ヤクザの中には、自分たちは暴力団ではなく侠客で、義理人情を重んじる生き方を実践している、という人はいますよね。純粋にそういう生き方をしているヤクザは、社会から批判を受ける必要はないと思ったりもします。

沖田 その考え方は人それぞれだと思うんですけど、自分は、ヤクザは暴力団じゃないとあかんと思ってました。暴力が背景にないと、義理人情を重んじて行き着いた先で、人を守ることも助けることもできないと。法令遵守していたんじゃ解決しない話も、暴力がバックにあることで話し合いが進められる。だから、暴力団といわれるのは自分からしたら理想やったんですよね。まさに「必要悪」として存在していたわけで。ただ、それを権力側は「絶対悪」として厳罰化しだした。そりゃ、そうですよね。暴力団を利用して利を得る者がいれば、その相手側は恨んでますからね。自分を守ってくれる暴力団は善で、相手側は悪なんて理屈は社会が許さないわけで、存在自体を悪とする。そうなると、ヤクザの意味はどこにあるねんってなりますよね。ただ、だからってヤクザを簡単には辞められない。いっときは家族以上でもあった人間関係をすべて断ち切るなんて難しいし、仮に辞めても社会の厳しさが待っていたりと。

――映画の中でも、元ヤクザやその家族が、SNSで誹謗中傷を受けたり、会社や学校をやめざるを得なかったりと、苦難に直面します。当然、ああいったことは現実にも起こっているわけですよね。特に、家族が疎外されるような仕打ちを受ける理屈はないと思います。

沖田 家族のために足を洗っても、自分の過去が家族を傷つける。ヤクザにとって、家族を持つのはそれぐらいの覚悟がいることなんかも。

暴力団がなくなっても暴力は連鎖していくのか

――藤井監督は、『ヤクザと家族』でも描かれた、現代のヤクザが置かれている状況とか社会からの目の向けられ方は、仕方がないのか、不条理なのか、割り切れるものではないと思いますが、どちら寄りのメッセージを伝えたかったというのはありますか?

藤井 それはどちらにも寄らないというのは最初から決めていて、意識したのは、時代としてそれを見るっていう点ですね。特に暴力というのは連鎖しているということ。どちらに寄ることもなく、自分が描きたかったのは次の世代。暴力団が衰退しても、次の暴力が生まれてくる。その暴力をどういうふうに主人公が止めるのかというところにメッセージを込めました。

――現実社会でもそうでしょうが、暴力団に代わり、より社会経済活動に溶け込んだ形で力をもった半グレの存在や、ネット上の誹謗中傷という新たな暴力なども描かれているとのことですね。きっと、それらも永遠に存在するものではなく、暴力団と同様、時代と共に移り変わっていくことが想像できます。

藤井 やはり時代ってすごく変わってきていて、暴力というカードを武器にヤクザが必要とされていた時代もあれば、不要となる時代も来る。これって、人間生活のすべてがそうだと思うんですよね。それが建設的な方向に変わっていけばいいんだけど、暴力の連鎖、負の連鎖というものは必ずある。それをどう止めるかっていうことをディスカッションする材料として、この映画が存在してくれたらいいなと思いますね。

――藤井監督は、『ヤクザと家族』の作品としての手応えはどうですか?

藤井 完成までもう少しですが、現状では最高ですね。というか、毎回、悔いがないようにやっているので、あとは観客の反応を楽しみに待ちたいと思います。ただ、最高といえるような準備をすることが映画って一番大事なんです。撮影現場で撮りながらいいものを作ろうというだけではなくて、沖田さんと一緒に脚本を練り込んだところから、取材して、時代考証をして、衣装合わせを何回もしてという、準備段階で出来上がりの点数がほぼ決まる。そこができてないと、現場でいい演出をしても、役者さんがいい演技をしても、最高の作品になることはありません。映画って、やはり大変だけど、終わったらまた作りたくなる。今回の作品もすごく楽しかったですね。

沖田 自分もこの作品には自信を持てます。昨今のヤクザ映画ではダントツにリアル。そうするために自分も協力したので、これ以上のものを作られたら、自分の存在意義がないですよ。現在のヤクザを描こうとした時に、暴力中心の映画なんておかしすぎる。じゃ、暴力がないヤクザ映画はつまらないのかといえば、そうではないことを『ヤクザと家族』が証明してくれた。今後も、2020年以降のヤクザを描こうと思う映画があったら、この作品の真似したようになるんちゃいますか。

――公開が待ち遠しいですね。本日はありがとうございました。

(司会・構成=サイゾー編集部、撮影=尾藤能暢/本稿は「月刊サイゾー」9月号掲載の記事を加筆・修正したものです)

藤井道人(ふじい・みちひと)
映画監督、脚本家、映像作家。1986年生まれ。大学卒業後、2010年に映像集団「BABEL LABEL」を設立。伊坂幸太郎原作『オー!ファーザー』(14年)でデビュー。以降『青の帰り道』(18年)、『デイアンドナイト』(19年)など精力的に作品を発表。19年に公開された『新聞記者』は日本アカデミー賞で最優秀賞3部門含む、6部門受賞をはじめ、映画賞を多数受賞。

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
作家。1976 年生まれ。14年に渡世から引退した後、自らのアウトロー経験を生かし、執筆活動を開始。裏社会の詳細なレポートが話題を呼ぶ一方、16年に『生野が生んだスーパースター 文政』(サイゾー)で小説家デビュー。続編『尼崎の一番星たち』と共に増刷がかかるヒットに。近著に『死に体』(れんが書房新社)、『忘れな草』(サイゾー)、共著として、『「惡問」のすゝめ』(徳間書店)がある。『ヤクザと家族 The Family』ほか、映像作品の企画、原作、監修などにも関わる。

【作品紹介】
『ヤクザと家族 The Family』(2021年公開予定)
出演:綾野剛、舘ひろし ほか/監督:藤井道人
現代ヤクザの実像を、1999年、2005年、2019年と3つの時代で見つめる、一人の男とその“家族・ファミリー”の壮大な物語。

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年9月4日公開)
出演:清原果耶、伊藤健太郎、桃井かおり ほか/監督:藤井道人
家族関係や恋に悩む、14歳の迷える少女と、不思議な老婆の出会いによって紡がれる、どこか懐かしくて心温まる、ひと夏のストーリー。

JRAシンハライト「1番仔」セブンサミットが今週デビュー! 来年2月「引退」石坂正調教師の「集大成」、好調・福永祐一で盤石の態勢か

 生命を繋いだ母の分まで……。

 30日(日)、新潟芝2000m戦で、オークス馬の仔セブンサミット(牡2歳、栗東・石坂正厩舎)がデビュー予定だ。

 母は現役時代に6戦5勝と活躍した名牝シンハライト。

 桜花賞(G1)こそ宿敵ジュエラーの豪脚に屈したが、敗戦はその1度のみ。新馬戦、紅梅S(OP)、チューリップ賞(G3・現G2)とデビューから3連勝し、桜花賞を挟んで、オークス(G1)、ローズS(G2)を連勝と、「世代最強」牝馬としての呼び声も高かった。

 しかし、秋華賞(G1)へ向けて調整されていたシンハライトに屈腱炎が判明。その後の良化が見られず引退する運びとなる。

 そんな、非運の運命を辿ったシンハライトだが、その初仔であるセブンサミットは健康優良児としてスクスクと成長。牧場時代から「綺麗で大きなトビ」を見せると高い評価を受けてきた。

 母シンハライトがデビュー戦で430㎏だったのに対し、本馬は500㎏前後。502㎏でデビューした、父モーリスの雄大な馬体を受け継いでいると言えそうだ。

 父モーリスが圧勝で飾った衝撃の引退レースは、距離2000mの香港カップ(G1)。父の産駒は新潟で既に3勝を挙げており、「稍重」や「不良」で勝ち切っている事からも、開催が進んだ今の新潟2000mをこなす可能性は高そうだ。

 ただ、唯一の心配は来年の2月いっぱいでの引退が予定される石坂正調教師である。

 過去には、ジェンティルドンナ、ヴァーミリアン、ベストウォーリア、ブルーメンブラットと多彩な名馬を育て上げた名伯楽だが、近年は引退に向けてペースダウン。2016年のシンハライト以降G1勝ちはおろか、重賞勝ちにも見放されている。

 しかも、来年の2月で引退という事は、石坂調教師本人が本馬をクラシックへ送り出すのは不可能。モチベーション維持など、問題は少なくないだろう。

 ただ、ここは母シンハライトから受け継いだ「絶好の機会」であるのも確か。クラシックは無理でも、息子であるセブンサミットで暮れの2歳G1を目指すことはできる。

 鞍上は、先週の北九州記念(G3)を制した福永祐一騎手を確保。ここ2週で7勝と好調なジョッキーを迎え、盤石の態勢を築き上げてきた。

 19日は栗東CWコースで、レースでも騎乗する福永騎手が跨り、併せ馬で追い切りを行った本馬。先行する馬が遅かったこともあり時計自体は目立たないが、「想定内」と陣営の予定通り調整は進んでいる。福永騎手も「追ってからがいいし、とてもいい馬」と手応えを掴んでいる様子で、デビュー戦を迎えるに当たって不安のない状態で出走を迎えられそうだ。

 母がリタイアしたクラシック戦線だが、それを補う丈夫な馬体を父から受け継いだセブンサミット。

 石坂正調教師の「集大成」が、本馬で見られる事に期待したい。

妻が怪しい性的セラピーに没頭…三人の子を抱える夫がとった行動とは?

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

GettyImagesより

 エセスピリチュアルや疑似医学をベースにした科学的根拠のない健康法。そんな「トンデモ」の沼へ、家族がハマってしまった体験を語ってもらう「身内がトンデモになりまして」シリーズ。当連載では長年「子宮系女子」をウォッチングしてきていますが、今回は妻が子宮系にハマったという30代男性N氏の体験談です。

 子宮系女子とは、当初「子宮の声に従って生きれば、健康も運もお金も愛情も手に入る!」と言わんばかりの教義を掲げ、セミナー活動や「女性性開花」を謡うアイテムやサービスを販売する女性たちのこと。

 現在は、中心人物である元・子宮委員長はる氏(現在は八木さやと改名)により自己開示することで集客しようという「自分ビジネス」なるメソッドへ方向転換中ですが、「御まん託(性器の霊視)」「自分メディカル(Web講座のレビューは遠隔エステ!やら遠隔整体!やら謎の単語が飛び交ってます)」など、相変わらずの香ばしさは健在。

JRAサトノアーサー重賞制覇よりも“帰省”のリフレッシュ効果!? 「勝率30%超え」戸崎圭太が新潟で無双状態になった理由とは……

 先週の新潟開催で活躍が印象的だったのは、江田照男騎手ではないだろうか。

 土曜のメイン日本海S(3勝クラス)では、14番人気ソロフレーズで勝利。3連単の配当が672万円という驚異の大万馬券を演出した。日曜も、6Rの新馬戦を3番人気 フレンドパルで制し、最終レースも6番人気ゼヒニオヨバズで逃げ切り勝ちと、次々と穴をあける大活躍だった。

 実は、その江田騎手を上回る成績を新潟で残していたのが、戸崎圭太騎手だ。

 先週末の戸崎騎手の成績は[4-2-2-5]で、勝率30.8%、連対率46,2%、複勝率61.5%だった。単勝回収率は158%で江田騎手の733%に及ばないが、それ以外は新潟で騎乗した他のジョッキーを圧倒している。また、勝率では札幌で騎乗したC.ルメール騎手の29.4%をも上回る数字だ。

 昨年、11月に落馬負傷した戸崎騎手。今年の5月に復帰を果たし、これまでに23勝を挙げて関東リーディング13位まで浮上している。16日の関屋記念(G3)ではサトノアーサーを勝利に導き、復帰後初の重賞制覇となった。

 関東を代表するトップジョッキーが着実に調子を取り戻している。そこに来て、先週の好成績。これにはあることが影響しているかもしれない。

 詳細については本サイトをご確認いただきたいのだが、『競馬ラボ』の連載インタビューコラム『週間!戸崎圭太』にて近況を報告している。

 19日、戸崎騎手は交流競走に騎乗するために、復帰後初めて古巣・大井競馬場を訪れた。その時に、昨年の落馬事故の加害馬に騎乗した矢野貴之騎手から「帰ってきてくれて嬉しく思うし、一緒に乗れることが嬉しい」と喜ばれたことを明かしている。また、矢野騎手について「責任を心の中に感じながら乗っていたと思います」と戸崎騎手は心配していたようだ。

 落馬事故から8か月、久々の再会に2人は胸の奥にあった“心配事”がスッキリしたのではないだろうか。戸崎騎手は「矢野も吹っ切れて、ガンガン乗って、いい騎乗をみせてほしいと思います」と話しているが、これは自身にも当てはまるかもしれない。

 それから3日後に、新潟競馬場で戸崎騎手は大活躍。少なからず、大井競馬場を訪れたことはいい方向に働いたのではないだろうか。

 今週末の新潟2歳S(G3)で戸崎騎手は、同コースの未勝利戦で4馬身差をつけて勝ったショックアクションに騎乗予定。今年2勝目の重賞制覇があってもおかしくないだろう。

 すでに夏競馬は終わりに近づいているが、戸崎騎手の調子はまだまだ右肩上がりのはずだ。

神戸山口組でまたしても大御所が引退…山健組にも「分裂」の危機感高まる

 2015年に六代目山口組から割って出て、神戸山口組を設立させた立役者といえば、当時の肩書でいうと、四代目山健組・井上邦雄組長、二代目宅見組・入江禎組長、俠友会・寺岡修会長、池田組・池田孝志組長、正木組・正木年男組長といわれていた。

 この「5人の大御所」のなかでも、特に正木組長は神戸山口組設立に関して中心的な役割を果たしていたと業界関係者のなかではいわれていたのだが、その正木組長が8月7日付けで、神戸山口組の若頭補佐という重職だった二代目黒誠会・剣政和会長と共に引退していたことが判明したというのだ。

「7月下旬には、正木組長は剣会長と共に、引退を申し出ていると噂になっていました。池田組長が神戸山口組の執行部から退いてしばらくした後【参考記事「神戸山口組へ大物武闘派が移籍」】、正木組長も総本部長の職を退任し、執行部を外れて、舎弟に直っていたんです。この退任劇の際も、神戸山口組内部で何かが起きているのではないかと噂になっていました。神戸山口組の発足時、正木組長が果たした役割りには大きなものがあったと見られていたからです。反面、そのため六代目山口組サイドから正木組長に向けられている目は厳しいものがあったといわれていました」(ヤクザ事情に詳しい記者)

 結果、正木組長は執行部からの退任だけに留まらず、今回引退することになり、神戸山口組を去ったというのである。

 一方で、神戸山口組から離脱し、今後は一本(独立組織)で運営を行なっていくと表明した五代目山健組は、8月20日に会合を開催。執行部の増員が図られたというのだ。

 「新たに若頭補佐が2名増員されたようだ。その席上で、現在拘留中の中田浩司(五代目山健組)組長の帰りを待っている、いわゆる“残留派”といわれる山健組直系組長らに対して、なんらかの処分を下すべきだという話も出たというのだ。残留派の直系組長らも『あくまで自分たちの親分は、中田組長である』と表明しているといわれていたのだが、離脱派は、中田組長の意向に背いて、神戸山口組に彼らが残っていることを問題視し出したのかもしれない。今のところ、離脱した中田組長に対して、神戸山口組から処分などは出されていない。対して、山健組離脱派が、残留派に対して処分を下すような事態になれば、それは『神戸山口組に残る者は、山健組として認めない』ということになってくるのではないか」(業界関係者)

 現在、五代目山健組は離脱派と残留派に“分派”したような形で、両組織が互いのスタンスを一定程度は認め合っているようにも見えるが、仮に残留派に処分が下されるようなことがあると、それはもう「山健組の分裂」と表現せざるを得ない状況になるのではないか。

 神戸山口組設立後、関係者間でいわれていたのは「ケンカは山健組、資金力では池田組、メディアなどを使いさまざまな戦略を立てているのが正木組」というもの。ところが、現在の神戸山口組は、この3つの重要な組織を失った状態になったのである。

 今後、神戸山口組はどうなっていくのだろうか。設立からまる5年、当初とは大きく様変わりした同組の今後に注目が集まる。

(文=山口組問題特別取材班)

JRA新潟2歳S(G3)人気の盲点となるアノ馬が距離延長にも確かな手応え! 高配当呼ぶ”青い鳥”見つかった!?

 30日、新潟競馬場では夏の2歳マイルチャンプを決める新潟2歳S(G3)が開催される。過去、このレースを優勝した馬からは18年ケイデンスコール、15年ロードクエストがいずれもNHKマイルC(G1)を2着と好走している。

 開催時期は8月と早いが、単なる早熟馬の集まりという訳でもない。

 13年の勝ち馬ハープスターをはじめ、2着のイスラボニータ、11年2着ジャスタウェイが後のG1馬となったように、スピードだけで押し切れないマイルの距離と、新潟の長い直線を勝ち切れる底力を求められるレースだ。

 今年はディープインパクト産駒シュヴァリエローズとキズナ産駒フラーズダルムに人気が集まりそうだが、人気の盲点となりそうなのがブルーバード(牝2、美浦・中舘英二厩舎)だ。

 血統的に父リーチザクラウンは地味かもしれない。だが、現役時代は後のG1馬が3頭揃った伝説の新馬戦でアンライバルドの2着に敗れたものの、3着ブエナビスタに先着。翌年の日本ダービー(G1)でもロジユニヴァースの2着に入った。気性的な難しさもあって、馬名のようにG1には手が届かなかったが、記録よりも記憶に残る1頭だっただろう。

 そんな父の血を継ぐブルーバードは新馬戦とダリア賞を連勝。しかも、2戦とも致命的とも思える展開から逆転する味のあるレース内容だった。馬体重410キロ台と小柄な牝馬に似合わないパワーとセンスを兼ね備えている可能性が高いのだ。

 素質の片鱗は既に新馬戦(芝・1200m)から見えていた。このときの福島競馬場は雨の影響から時計を要する力のいる馬場だった。スプリント戦で出遅れる不利がありながらも、完全に勝ちパターンで抜け出した1番人気馬を後方から外を回す競馬で差し切った。レースの上がりを0秒8も上回ったのは夏の福島開催で古馬を含めてもこのレースのみだ。

 これにはコンビを組んだ柴田大知騎手も「スタートは今一つでしたが、最後は弾けてくれました。この先が楽しみです」と褒めつつも「距離はギリギリ、マイルまでもてば」と距離延長を懸念するコメントを残している。

 次走で陣営が試したのは勿論、距離延長である。200m伸ばした新潟のダリア賞(OP・芝1400m)を選択した。このレースには新馬戦を4馬身差で圧勝したジャカランダレーン、ドゥラメンテ産駒アルコルターレの一致打ちの下馬評で、ブルーバードは2頭から大きく離された5番人気の評価に過ぎなかった。

 だが、ここでもブルーバードは最高のパフォーマンスで陣営の期待に応えた。スタートは一息ながら後方3番手を追走して断然人気のジャカランダレーンを前に見る形。直線に入って先に動いたジャカランダレーン目掛けて追い出すも、外にいたユイノチャッキーに押し込められるような格好。苦しい展開になりながらも、一瞬の隙を見逃さずに外に進路を確保すると一気に突き抜けた。

 この勝利によって柴田大騎手の感触にも変化があった。レース後に「距離は1600mぐらいまでなら。道悪馬場も大丈夫でした」とコメント。マイルでも対応可能な手応えを掴んだようだ。

「スタートに課題はありますが、とにかくデビューから2戦の内容が秀逸です。どちらもブルーバードにとって有利な展開ではなかったにもかかわらず、余裕を持って差し切り勝ちを収めています。

小柄な馬体ですが、稍重と重で連勝しているようにパワーもありますし、良馬場ならさらに切れる脚を使ってくれそうですよ。この時期の2歳牝馬としては、抜群のレースセンスの持ち主といえるでしょう」(競馬記者)

 唯一の懸念材料があるとすれば、過去10年で【0.1.0.23/24】と絶望的な前走ダリア賞組の成績かもしれない。

 それでも、ここまで圧倒的な勝ち方を見せているブルーバードなら、何とかしてしまいそうな期待をせずにはいられない。

 人気の盲点となっているだけに、幸せの”青い鳥”が高配当を運んできてくれそうだ。

佐々木希、渡部建を助ける「過去とはサヨナラ」発言! 嫌われ役を買って出た?

 ファッションモデルで女優の佐々木希。2017年にお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建と結婚し、18年には第一子を出産しているが、今年6月に発覚した渡部の“トイレ不倫”問題以降、何かとネガティブな話題が続く彼女が見せた驚きの姿が話題を呼んでいる。

 佐々木は8月23日、日本テレビ系の特番『24時間テレビ愛は地球を救う』内で行われた『笑点』のコーナーにスペシャルゲストとして出演。

 お笑いコンビ・テツandトモとともに、彼らの持ちネタである「なんでだろう」を踊り、顔芸のパートでは変顔を披露したほか、大喜利にも参加した。座布団運びに加え、今回の『24時間テレビ』のテーマである“動く”にちなみ、「動」という漢字を使ったオリジナルの漢字を作るコーナーでは回答者となった。

 この際、動くにさらに動くを重ねた漢字で「我が息子」と答えて喝采を集め、秋田県出身者らしく「鬼に動くと書きまして、なまはげ」という回答も飛び出し、司会の春風亭昇太から座布団をもらうと、嬉しがる様子を見せていた。

 この件について、ネット上では「子どもを産んでてこれだけ可愛いのは本当にすごい」「やっぱり美しいは正義だわ」と、その美貌を称える声が上がる一方で、「こんな美人を妻にしといて、浮気をする渡部ってヤバい奴じゃない?」「笑点メンバーが渡部についてイジらなかったのは残念だよね」と、渡部の不倫問題に波及した声も多数あった。

 また、「旦那が仕事ができないから、笑点にも出なくちゃいけないのか」「甲斐性がない旦那を持つと大変だよね」と、現在渡部が芸能活動を自粛していることが、今回の佐々木の出演に繋がったのでは?と指摘する声も少なくない。

「佐々木さんと言えば、渡部の不倫問題に対して『私が支えていく』と周囲に発言したことがニュースサイト『文春オンライン』に報じられるなど、渡部と夫婦関係を継続する意思を見せているとされていました。

しかし、9月2日発売のファッション誌『anan』(マガジンハウス)に佐々木さんが表紙やロングインタビューで登場することが、日刊スポーツなどの各メディアによって報道され、その中に『今回のことがあって、周りのみなさんに私はどれだけ愛されているのかが、本当によく分かった』『少しずつ前向きになれたような気がします。過去にとらわれて過ごすのは嫌だと思いました』など、意味深な発言をしているそうなんですよ。

ただ、24日の『東スポWeb』によれば、テレビ関係者に対して、渡部を使うように営業をかけているとも報じられていましたし、現在の夫婦仲がどうなのかは、闇に包まれた状態だと言えます。

とはいえ、不倫した渡部を許すような形になっている佐々木さんに対して、『渡部を思い出して不快』『今は佐々木希も見たくない』という声も上がるなど、批判の声が出ていることも確か。このまま自身がしばらく一家の大黒柱になるにしても、全盛期のような露出は望めないのではないでしょうか」(芸能ライター)

 夫には浮気される、それによって自身にも批判の声が集まるなど、傍から見れば散々ともいえる状況の佐々木だが、今回のような思い切った出演を行うのは、渡部を守るためか、それとも将来離婚した後の活動への足がかりか――。

 それは本人にしかわからないが、以前では考えられないような姿を見せた佐々木に対して、世間が驚いたことは確かなようだ。