実質「キャリーオーバー」!? スーパープレミアム適用で一攫千金も……。JRAアニバーサリー実施で最も美味しいのはあの馬券!?

 23日、JRAは昨年に続いて「JRAアニバーサリー」を9月21日(祝日・月曜)に実施することをHPで発表した。

 記載の内容によると、「新型コロナウイルス感染症の影響によりご不便をおかけしている中にあっても中央競馬をご愛顧いただいているお客様に対し、感謝の気持ちをお伝えする」(一部引用)という趣旨で実施されるようだ。

 中山10Rが2000メモリアル・テイエムオペラオーC、中京10Rが2010メモリアル・ブエナビスタC、中京11RがJRAアニバーサリーSとして開催される。実施日となる9月21日に行われる4回中山5日、2回中京5日の全競走で特別払戻率となる「JRAスーパープレミアム」が適用される。

 これにより、通常の払戻率を引き上げ、全ての競走の全投票法(単勝・複勝・枠連・馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単・WIN5)の払戻率を80%に設定されることになる。

 そこで今回、大きく注目を集めそうなのがWIN5だ。

 通常時の払戻率では単勝と複勝が80.0%、枠連と馬連とワイドが77.5%、馬単と3連複が75.0%、3連単では72.5%と下がり、WIN5は最も低い70.0%に設定されている。

 単複については80.0%のままでこれといった”お得感”はないが、10.0%も控除率の下がるWIN5は”破格”といっていいだろう。

 たかが、10.0%と侮れない理由は、キャリーオーバーや億越え配当すら珍しくないWIN5の特徴だ。高配当になればなるほど、この”10.0%”の差が大きな配当を運んでくれる期待が持てるだろう。

 例えば、先週のWIN5の払戻は122万3720円だったが、これが80.0%で払戻しされた場合は139万8540円と、約17万円ほどの上乗せとなる。

「普段、難易度の高い券種ほど控除率が高いのは釈然としませんが、スーパープレミアムで80.0%に統一されるのは大歓迎ですね。単複派の人もこの日だけはWIN5や3連単を買ってみるのもありかもしれませんよ」(競馬誌ライター)

 あくまで的中出来ればという条件付きではあるが、1000万、1億となってくるとさらに上乗せされることとなり、”ちょっとした”キャリーオーバー状態になりそうだ。

 ただ、狙ったレースではなく、指定された対象5レースの1着馬を当てなければならないWIN5を的中することは至難の業だろう。

 “虎穴に入らずんば虎子を得ず”ということわざもあるだけに、ここは思い切って一獲千金の夢を見てみるのも面白いかもしれない。

「テレビ広告の出稿プラットフォーム」誕生の経緯をエンジニアが語る

CARTA HOLDINGS(以下、CARTA)と電通が共同で開発した、テレビ広告出稿用のプラットフォーム「PORTO tv 」。複雑で手間がかかるテレビ広告の出稿やレポーティングを簡便化。テレビ広告になじみのないスタートアップ企業なども手軽に利用できるサービスです。

本サービスのシステム開発に携わった、CARTAのグループ会社VOYAGE GROUP(以下、VOYAGE)のエンジニア・前田雅央氏に、開発秘話を聞きました。

前田雅央氏
「PORTO tv 」のシステム開発を手掛けたエンジニアの前田雅央氏

人の力とデジタルの力を融合。これまでにないテレビ広告枠購入のシステムを構築

─テレビ広告出稿用のプラットフォームというのは聞き慣れない概念ですが、初めに「PORTO tv」の概要を教えてください。

前田:「PORTO tv」は、広告主がテレビ広告もインターネット広告のようにダッシュボード上から簡単に発注でき、さらに効果検証までできるプラットフォームです。契約した広告主には、専用のダッシュボードが提供されます。この画面上で予算、エリア、ターゲット(年齢・性別)を入力すると視聴率などのデータに基づき、どれくらい広告がオンエアされて、どの程度視聴されそうかなどの指標を自動でシミュレーションします。

広告主は「PORTO tv」から出力されたシミュレーション結果を見て検討し、「PORTO tv」上から発注をかけます。注文は電通のラジオテレビ局(以下、ラテ局)が受け、広告主の希望内容をもとにテレビ局と交渉して発注します。広告のオンエア後は効果測定ができるのも売りで、WEB / APPコンバージョン計測ツールと連携して、CPA やCPI などの指標をダッシュボード上で閲覧できます。

PORTOtv

─テレビ広告枠の買い付けや広告効果の検証が、広告主の手元で手軽にできるのは画期的ですね。そもそもどのような経緯で、このサービスを開発したのでしょうか?

前田:CARTA は、VOYAGEと電通グループのサイバー・コミュニケーションズ(CCI)が経営統合し、2019年に誕生した会社です。VOYAGEはもともとデジタル領域に強く、これまでアドプラットフォーム事業としてSSP(広告枠を提供するメディア側のプラットフォーム)の「fluct」や、スマートフォンのアドネットワーク「Zucks AD Network」などを開発してきました。

私たちはインターネットに出稿する広告主と関わる機会が多いのですが、テレビにも広告を打ちたいが、どのようにすればよいか分からないという声を多く頂いています。というのも、テレビへの出稿はインターネットとは大きく異なり、これまでダッシュボード上でできるシステムがありませんでした。また、広告を打っても効果検証作業が複雑で、時間も要しました。そこで、私たちがデジタル領域で培った技術を生かし、インターネット広告と同じように出稿できるシステムを提供したいと考えたのが出発点です。

─開発に当たり、インターネット広告のプラットフォームと違うと感じた点はどこですか?

前田:インターネット広告のプラットフォームは、世の中に前例があるので、エンジニアは作りたいものをはっきりとイメージできます。ところが「テレビ広告出稿用のプラットフォーム」は、前例がありません。しかも私も含めVOYAGEのエンジニアは、インターネット広告にずっと携わってきた人間が多いので、そもそも「テレビ広告の出稿」の仕組み自体、理解が浅い部分がありました。

まさにゼロからイチを生み出す作業です。そこで、他のエンジニアと共に、テレビ広告を扱うラテ局をはじめ、現場の第一線で活躍する人たちに、テレビ特有の広告枠の種類や買い方、枠を買うときに意識していることなどをレクチャーしてもらい、ディスカッションを繰り返しました。その中で、「どういうプラットフォームを作りたいのか」「意識すべき点は何か」をお互いにすり合わせて明確にし、具体的なシステムを設計していきました。

質問への回答に戻ると、インターネット広告の出稿と大きく違う点として、テレビ広告の出稿は、良くも悪くも属人化されている部分が大きいと感じました。ほとんど無尽蔵に広告枠のあるネットと違い、テレビ広告枠には限りがありますから、テレビ局への交渉も経験や人のつながりに頼っている部分が大きいのです。

とはいえ、人の手による業務をすべてなくして、AIなどで自動化することは考えませんでした。なぜなら、属人性の高さはむしろ「PORTO tv」の強みになると感じたからです。

電通には、長年蓄積してきたテレビ広告枠のバイイングパワーがあります。ラテ局のメンバーが広告枠の売買に介在することで、より広告主の希望に沿ったテレビ枠の購入が可能になり、広告効果を高めることができます。

人が得意とする部分とシステムが得意とする部分を融合させることで、広告主にとってメリットのあるテレビ出稿を実現することを念頭に置いています。

─今後、技術的な面で「PORTO tv」をどのように進化させていきたいですか?

前田:「PORTO tv」をデジタルメディアのプラットフォームと融合させることが目標です。CARTAは、2019年にブランド広告主向けの統合マーケティングプラットフォーム「PORTO」をリリースしました。「PORTO」には、radikoやSpotifyといったオーディオメディアに広告を配信する「Premium オーディオ」や、屋外デジタル広告へ配信する「Premium DOOH」(Digital Out Of Home/デジタル屋外広告)などのサービスがあります。

「PORTO」と「PORTO tv」を一体化することで、例えばあるキャンペーンで、テレビ広告、インターネット広告、DOOHなどにどのように予算配分をすれば広告効果が得られるのかを予測し、出稿後は各メディアを統合した効果測定が可能になるでしょう。

多領域のスペシャリストが集い、DXを推進

─CARTAは、テレビ出稿だけでなく、国内電通グループのメディア領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)を大きく加速すると期待されています。CARTAのテクノロジーを担うVOYAGEエンジニアとしての仕事の魅力を教えてください。

前田:エンジニアだからといって、上から言われたものをただ作るのではなく、各案件について、「なぜそれが必要なのか」「もっとこうした方がいいのではないか」という意見をどんどん提案していける土壌がVOYAGEにはあります。人と人との距離もかなり近く、営業をはじめ案件に携わるさまざまなプレーヤーと活発に意見を交わしながら、一緒に考えていくステップを大切にしています。

VOYAGEのエンジニアの特徴としては、プログラミング言語に精通している者、セキュリティーに詳しい者など、さまざまな領域のスペシャリストがいます。自分が詳しくない領域についても、他のエンジニアから適切なアドバイスがもらえるので、自分の専門分野以外の知見も深められます。

─今、世間ではDXを推進する動きが加速していて、エンジニアの力がますます必要となっています。前田さん自身の今後の抱負を聞かせてください。

前田:「PORTO tv」では、これまで世の中になかったものを、自分とは立場の違う広告業界のスペシャリストたちと共に生み出しました。メディアのデジタル化が進む中で、DXを加速して、広告主、メディア、そして生活者それぞれにメリットのある環境を生み出すため、力を注いでいきたいと考えています。

ニチイ学館、創業家が現金434億円を手にするMBOというウルトラC…少数株主を犠牲か

 介護大手のニチイ学館は8月18日、米投資ファンドのベインキャピタルと経営陣、創業者一族が組んで実施していたMBO(経営陣が参加する買収)について、TOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。17日までの買い付け期間中に、自己株式をのぞいた発行済み株式数の82.27%の応募があった。MBOの成立を受け、上場廃止を決める臨時株主総会を10月に開催する予定。買い付けに参加したニチイ学館の森信介社長らは引き続き経営にあたる。

創業者の寺田会長の死去に伴う巨額な相続税が発端

 MBO成立までの紆余曲折を振り返ってみよう。

 創業者の寺田明彦会長が19年9月28日、すい臓がんで83歳で死去したことから、すべては始まった。3度結婚した昭彦氏は、親族に当時の時価で200億円超というニチイ学館の株式を残した。大株主は20年3月末時点で19年同月末と比べて様替わりした。筆頭株主は一族の資産管理会社明和の24.95%。17.09%を保有していた寺田明彦氏の名前は消え、2位は長男の寺田大輔氏の7.19%、3位が次男の寺田剛氏の5.48%、5位が親族の寺田啓介氏の4.19%となった。

 納付を迫られる相続税は莫大だ。市場で持ち株を売却・換金すれば株価は暴落する。創業者が保有していた株を会社が買い上げて自社株とする方法もあるが、これだと創業家は大株主でなくなり、経営から外れることになる。これは避けたい。MBOというウルトラCが、創業家が経営に関与できる唯一に近い方法だった。

 株を相続した息子ら親族と、その資産管理会社、ニチイ学館の森信介社長が5月8日、社外取締役の杉本勇次氏が日本代表を務める米ファンド、ベインキャピタルと組んでMBOをすると表明した。ベインキャピタルが約270億円を出資して受け皿会社を設立。受け皿会社が、みずほ銀行、三井住友銀行、野村キャピタル・インベストメントから986億円を上限として借り入れて、株式を譲り受ける際の決済資金とする。TOB価格は5月7日の終値に約37%のプレミアムをつけ1株1500円とした。

 TOBは3分2超の株式の買い付けを目標とした。寺田氏の親族や森氏ら44.04%の株主はMBOに賛同。筆頭株主である一族の資産会社の明和は、相続人代表の寺田邦子氏が唯一の株主である。TOBには応じないが、TOB成立後に受け皿会社に全株式を譲渡する。

 44.04%の株式を握っていた寺田一族は、1株1500円で売却すれば434億円の現金(キャッシュ)を手にできる。この金で莫大な相続税を支払い、残った資金を受け皿会社に出資。創業家は非上場となったニチイ学館の大株主に留まり、経営を続けるというシナリオだ。

MBOと親会社による上場子会社買収の際の「公正性」の指針

 MBOには特定の大株主に有利に働くとの懸念が常につきまとう。支配株主が少数株主が持つ株式の全部を、その少数株主の承諾を得ることなく強制的に買い取る道が開かれている。これは、締め出しを意味するスクイーズ・アウト(少数株主排除)と呼ばれる。

 ニチイ学館は「コロナ禍による不透明感から構造改革が必要で、上場したままでは株主に株価下落の迷惑をかける」と、MBOを実施して株式を非公開にすることの大義名分に掲げた。しかし、創業一族は相続税支払後、受け皿会社に再投資し大株主の座に留まるため、意図は明白だとされる。

 昨年6月、経済産業省は「公正なM&Aの在り方に関する指針」(以下・指針と略)を公表した。指針には、MBOのほか親会社による上場子会社の買収を対象に加えるとともに、取引の公正さを担保するための措置について詳細に提言した。MBOや親会社による買収は構造的に利益相反の問題があるとし、(1)対抗買収者の提案機会の確保、(2)買収者と利害関係を持たない少数株主の支持――などを成立のための条件として盛り込み、「公正性の確保」を強く求めた。

 ニチイ学館は、この2つに配慮しなかった、と批判されている。

香港のリム・アドバイザーズ「少数株主を犠牲にしている」

 MBOに異を唱えたのが5%未満の株式を持つ香港の投資ファンド、リム・アドバイザーズだった。リム・アドバイザーズは6月11日、ニチイ学館への質問状を公開した。質問状では「納税のために株式を現金化する一方で、公開買い付けによる手取金の一部を公開買付者経由で再投資することで事業に対する支配権を維持したいとの創業者親族の思惑により、株価低迷を奇貨としてMBO案が推し進められてしまったのではないか」との見方を示し、「少数株主を犠牲にしている」と批難した。

 指針が提言する「公正性」をニチイは採用していなかったことを、その根拠として挙げた。

TOB価格を引き上げ、エフィッシモを味方につける

 リム・アドバイザーズが価格設定の過程が公正ではなく、2400円が適正だと異議を唱えたこともあって、ニチイ学館の株価はTOB価格上回って推移した。ベインキャピタルのTOB価格は当初1株1500円だったが、リムの揺さぶりもあり、TOB期間を3回延長。7月31日にTOB価格を1670円に引き上げ、締め切りを8月17日とした。

 買い付け価格の引き上げで、12%あまりをもつアクティビストファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントを味方に引き入れた。エフィッシモはTOBに応募することになった。エフィッシモはTOB終了後、ベイン傘下のニチイ学館に再出資すると発表した。

 タイムリミットの8月17日、香港拠点の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアが1株2000円のTOB価格を提示し、創業家の一部に複数回にわたって書簡を送っていたと公表した。創業一族の1人は「コロナ禍という混乱に乗じて(TOB価格は)不当に低く決定された」とするベアリングの書簡を明らかにした。

 リムはエフィッシモが再出資する枠組みについて「株主平等」の観点から問題視した。紆余曲折はあつたものの、結局、MBOは成立し、ニチイ学館は上場廃止となる。

 今回、問題になったのは「少数株主を軽視している」という点だ。経産省のM&Aの指針が、まったく活かされなかった。ニチイ学館は少数株主からの訴訟リスクを抱えることになった。指針が掲げる公平性はMBOに限っていない。親子上場解消のための親会社による子会社の買収でも同じことがいえる。上場子会社には親会社出身の取締役が多い。上場会社としては、すべての利害を考慮しなければならない。

 利益相反を抱える親子上場解消は喫緊の課題だが、子会社の経営陣は親会社の利益にばかり目が向きがちだ。「公平性」を錦の御旗に掲げる投資ファンドは、少数株主のためを口実に、TOB価格の引き上げを求めることになる。親会社にとって頭の痛い問題である。

(文=編集部)

「千葉ジェッツふなばし」新社長が語る、「イノベーションパートナー」で実現したいこと

前回は、日本バスケットボール界の現状と、スポーツチームと企業の新しい関係、「イノベーションパートナー」について解説しました。今回は2020年7月に千葉ジェッツふなばし社長に就任した田村征也氏と電通 筧将英氏の対談をお届けします。スポーツとビジネス・企業の関係を軸に、「イノベーションパートナー」が生まれた背景、目指す未来について話し合いました。

対談イメージ
※この対談は、オンラインで行われました。

コロナ禍の今こそ、チームに新たな風を

筧:田村さんはこれまで、千葉ジェッツふなばし(以下、千葉ジェッツ)の親会社に当たるミクシィでスポーツ事業を手掛けてきました。千葉ジェッツ社長に就任するまでの経歴を教えていただけますか?

田村:ミクシィに入社後、広告営業やコンテンツ開拓を経験し、スマホゲームアプリ「モンスターストライク」(以下「モンスト」)がリリースされた2013年からはマーケティングの責任者を務めました。国内外のマーケティング統括、XFLAG STORE社長を経てスポーツ事業本部本部長だった2019年11月、千葉ジェッツの運営会社がミクシィグループと資本提携し、外部取締役としてチームの運営に携わることに。そして2020年7月、社長に就任しました。

筧:社長交代の背景には、何があったのでしょうか。

田村:最大の要因は、新型コロナウイルスの影響です。コロナ禍において千葉ジェッツが掲げる1万人規模のアリーナ建設計画を見据えると、ミクシィとの連携をさらに深める必要があり、経営体制を大きく変えることになったのです。

筧:ミクシィで培った知見を、スポーツビジネスにどう生かしていきたいと考えていますか?

田村:大きく二つあります。SNS「mixi」はもともと招待制を採用しており、人が人を呼ぶ仕組みにより一気にユーザーを増やしてきました。いわゆるバイラルマーケティング(インターネットを利用して製品やサービスの口コミを広めるマーケティング手法)はミクシィの強みであり、「モンスト」でも全世界約5000万人ものユーザーを集めています。このノウハウをチームの集客に生かし、千葉ジェッツや関連コンテンツ、ひいてはBリーグやスポーツ業界全体を盛り上げていきたいと考えています。

もう一つは、リアルとウェブを行き来することで熱量を高める手法です。ミクシィでは、年に1度「XFLAG PARK」というイベントを開催し、2日間で4万人以上動員していました。「モンスト」ファンは日頃からSNSなどで交流を楽しんでいますが、イベントに参加すると「熱量の高いユーザーがこんなにいるんだ!」と体感でき、ゲームを続けるモチベーションにつながります。新たな友達もできますし、コンテンツをさらに好きになるきっかけになるんです。このようなノウハウを、チーム運営にも生かしたいと思っています。

筧:千葉ジェッツの場合、会場に足を運ぶというリアルな体験が重視されてきました。今後はオンラインでも、さらにファンの熱量を上げていくということでしょうか。

田村:広報の頑張りもあって、現在千葉ジェッツのTwitterフォロワー数はBリーグの中ではナンバーワンです。これまでは情報発信がメインでしたが、選手とファンの関わりを深め、双方向に楽しめるコンテンツをもっと増やせるのではと考えています。ファンマーケティングの取り組みに、より一層力を入れていきたいですね。

筧:「XFLAG PARK」は、エンターテインメント性が非常に高いイベントですよね。スポーツビジネスのエンターテインメント化については、どのような考えをお持ちですか?

田村:競技を知らない方でも1日楽しめるような空間をつくり、ファンの裾野を広げることが重要だと考えています。「XFLAG PARK」では「モンスト」のファン以外も楽しんでいただけるイベントを心がけていました。有名アーティストとのコラボレーションによるショー、サーカスのようなステージを行ったことも。「モンスト」を知らなくても、人気アーティストやバク転をするパフォーマーを見たら誰もがワクワクしますよね。

この手法は、スポーツにも置き換えられると思うんです。今もプロジェクションマッピングなどの演出に力を入れて非日常空間を構築していますが、もっと人が人を呼ぶような仕掛けにも挑戦して、スポーツ業界全体を発展させていきたいです。

大手企業と共に、スポーツ業界を牽引する先進事例をつくりたい

筧:スポーツと一般企業の関係で、課題に感じていることを聞かせてください。

田村:地域の企業とは、非常に良い関係を構築できています。現在千葉ジェッツは約300社のスポンサー企業に支えられ、Bリーグ内で上位の収益を見込んでいます。地域を巻き込むことでファンも増え、プラスのサイクルが生まれています。

千葉ジェッツは地域に根差したチームですし、今後も地域を大切にする姿勢は変わりません。それと同時に、Bリーグに所属するチームとして千葉ジェッツが中心となり、先進的な事例に取り組んでいくことも重要です。そのため、全国規模、世界規模でビジネスを展開しているパートナーとも連携していきたいと考えています。

筧:新しいパートナーシップの形として、「アクティベーション」「POC」「R&D」の三つのメニューを挙げています。どんなことが実現できると思いますか?

田村:アクティベーションであれば、会場でアプリをダウンロードしてもらうことが考えられます。例えば来場者にグッズをプレゼントする際、簡易的なゲームをダウンロードしていただき、スコアが高い方にぬいぐるみをあげるなどの施策です。アプリのダウンロードにつながりますし、年間を通じてのダイレクトマーケティングが行いやすい環境だと思います。

POCでは企業の新たな技術を試す場として、例えば試合中、一人の選手をずっと追いかける目線の映像を配信することなども考えられます。新たな観戦体験に結びつけることもできそうです。

R&Dに関しては、選手のデータを活用していただけるのではないかと思います。ただデータを提供するのではなく、チーム強化も兼ねることができたらうれしいですね。

バスケ試合風景1
※この写真は2019-20シーズンのものです。

筧:どのような企業と連携していきたいですか?

田村:データをしっかり取り、次につなげていける取り組みを一緒に考えていただける企業ですね。また、千葉ジェッツのファンは女性やファミリーが多いという特徴があります。購買につながる商品開発であったり、アリーナに車で来場される方々のデータを取得して渋滞や駐車場不足など地域の課題解決につなげたり、われわれもさまざまな形で貢献できるのではないかと思います。

他にも、選手の食事や体づくりに関するデータを取得し、一般消費者に生かすことも考えられます。私自身もIT企業出身ですから、データを活用した先進的な取り組みにも積極的にチャレンジしていきたいです。

筧:バスケットボールは野球やサッカーに比べて選手との距離感がすごく近いですよね。そういったバスケならではの特色を生かした取り組みも考えられるのではないでしょうか。

田村:野球やサッカーと違い、Bリーグはハーフタイム中に選手以外の人(チアリーダーなどのパフォーマーやキャンペーンに応募して当選したお客さまなど)がコートに入れるんです。アクティベーションの取り組みに関しては、他の競技よりも幅広いことに挑戦できると思います。

バスケ試合風景2
※この写真は2019-20シーズンのものです。

筧:今回、新たなパートナーシップの形を模索する中で、われわれと約半年にわたってディスカッションしてきました。電通とはどのような取り組みをしていきたいですか?

田村:ホームゲームは毎年30試合あるため、長期にわたって課題を解決したり、仮説を検証したりする取り組みを、パートナー企業と共に考えていきたいと思っています。そのため、電通には単発的な効果というより、中長期的な取り組みの成果が求められるような企業との関係を取り持っていただきたい。それにより、新しい体験価値の創出、新しいマーケティングデータの分析につなげてプロジェクトの成果を最大化したいと考えています。

筧:最後に、これからのBリーグ、スポーツ業界で田村さんが実現したいことを教えてください。

田村:短期的には、デジタルによる効率化が目標です。アナログ要素の多いスポーツ業界ですが、デジタルによってプロセスを簡略化したり、ファンやパートナーの負担を軽減したりしたいと考えています。

中長期的には、スポーツの体験そのものをアップデートする取り組みを実現したいですね。VRや5Gなどテクノロジーの発展により、固定観念を覆すような観戦体験が可能になるはず。それによってファンを増やし、世界に向けて日本のスポーツをアピールしていきたいです。

筧:電通のプランナーとしては、露出という形でのスポンサーシップから脱却したいという思いがあります。リーチ(広告の到達率)よりも深い指標をしっかり設計する。あるいは、ビジネスを回すためのひとつの取り組みとしてスポンサードを設計する。そういったプランニングが求められていると思っています。チームとパートナー企業をつなぐ立場として、田村さんの考えに共感していただける企業とともに新たな価値を提供していきたいですね。

道は、「信頼」の先につくられる。

「アルムナイ」という取り組み(制度)を、ご存じだろうか?元々は、「卒業生/同窓生/校友」を意味する言葉で転じて、「企業のOBやOGの集まり」を意味するようになった。海外では、一度、企業を離れたアルムナイを、貴重な人的資源して有効活用することが、ごく普通に行われている。本連載では、そうした「アルムナイ」をこれからの事業戦略の核たる制度として捉えていく潮流を通じ、「キャリアデザイン」というものの本質に、迫っていきたい。


過去の経歴は、未来へのヒントでしかない

私自身の経歴をお話ししますと、大学を卒業後、銀行に勤めます。でも、4年で辞めて渡米。MBAを取得して帰国後、さまざまな会社で主に財務の仕事をしてきました。で、40代は糸井重里さんとの「ほぼ日」。改めて振り返ってみると、なんだかめちゃくちゃな感じもしますが、私には私なりの一貫した思いがあるんです。

篠田さん エール大学卒業時

それは、「自分が生きたい人生を優先したい」ということ。銀行に就職してまず驚いたのが、とにかく人事異動が多い、ということ。キミ、来月から北海道へ行ってくれ、みたいなことが当たり前の職場なんです。そんなこと、就職前に調べとけ、という話なんですが、自分が住む場所を自分で選べないってどうなの?と、ふと思っちゃったんですね。そこから、です。私のキャリアが動きだしたのは。多くの人は、ご自身のいわゆる「キャリア」にしがみつこうとしがちですが、経歴とは未来へのヒント、ひとつのきっかけにすぎないと私は考えています。

篠田さん タイトルイメージ

終身雇用とは、初恋の人と結婚するようなもの

終身雇用や年功序列が崩壊し始めて、どうしよう、どうしよう、と慌てている方が世の中には少なからずいらっしゃるはず。でも、考えてみてください。終身雇用って「初恋の人と結婚するようなもの」だと思うんです。もちろん、結婚観は人それぞれで、初恋の人と生涯を添い遂げる、というのも一つ幸福の形だと思います。でも、幸せの形は決して一つではない。選択の幅は、もっとあっていい。社会の成熟度って、そういうことなんじゃないかな、と私は思います。

未成熟な社会では、家とか、性別とかで、人生が決められちゃう。今はもう、そんな時代じゃない。国籍も、年齢も、障がいも、フラットになりつつある。それは、社会が成熟し始めた証しではないでしょうか。安心や安全が広がると、人生の選択肢が広がっていく。大げさな言い方をすれば、これは人類が獲得しつつある「究極の自由」だと思うんです。

篠田さん アメリカの友人と

事業には、寿命がある

さらに大事なことは、「事業には、寿命がある」ということ。あらゆる事業には、寿命があります。この時代に「ちょんまげ専門の理髪店」を出店したとして、流行るわけがないでしょう。問題なのは、企業側が「現実にできない約束を社員に対してしちゃってる」ということと、その約束を多くの人が鵜呑みにしちゃってる、ということ。40代後半くらいの男性から「ふと気づいたら会社の中で2軍扱いされている。私はどうしたらいいでしょう?」みたいな相談を受けるのですが、そんなこと、30歳くらいまでに考えとけ!と言いたいですね。冷たい言い方かもしれませんが、自分の人生、自分以上に考えてくれる人なんかいないのですから。キャリアを重ねていく、ということは、会社内での地位を確立するということではなく、自身の能力と、自分は何がしたいのだろう?ということと、とことん向き合う、向き合い続けるということだと思います。

人事制度とは、いわばツールにすぎない

自分の未来と向き合うときに大事なことは、自身の才覚と向き合う、という内向きな作業と並行して、その才覚を発揮する「場」はどこなのかを探し続ける外向きな取り組みだと私は思っています。才能は「場所」が与えられて、初めて開花するものです。ボールを蹴るのがうまい人がいたとして、それだけではただ単にボールを蹴るのがうまい人です。サッカー場というフィールド(場所)があってこそ、その才能は開花するんです。

そして、その場所は、自ら取りにいかなくてはいけない。そのうち会社がそこそこの場所と権限を与えてくれるだろう、なんて思っていても、そんなものは永遠に与えられない。そう考えた方がいいと思います。人事制度というものは、会社にとっても、個人にとっても、あくまで「ツール」にすぎない。未来への保証でも保険でもないんです。そのツールをどう使うか。使いこなすのか。はたまた生み出すのか。それこそが、クリエイティビティーというものだと私は思います。

篠田さん 友人との語り

アルムナイとは、新たなトライアルだと思う

電通アルムナイに関して言うと、「えっ?電通さん、今までそういう制度、なかったんですか?」というのが正直な感想なんです。クリエイターの方々って、社内社外、年齢や性別も関係なく、交流されてるじゃないですか。あのイメージが強かったんですね。

でも、そうした交流が広がりつつあるのは、ものすごくワクワクすることだと思います。言葉にすると「人材資源の再活用」みたいなことになってしまいますが、そうではなく、会社にとっても個人にとっても、これはとてもワクワクする「トライアル」だと思います。時代や社会の変化に、柔軟に対応していく感度というのかな。それが、大事。そして、ここが最も大切なことなのですが、新しいことにトライするときに必要なのは「相手を信頼する」ということだと私は思います。初対面の人を心から信頼する。これは、精神論ではなく、大きな能力であり、ビジネススキルだと思います。内側は味方、外は敵。そんな狭い視野で動いていたのでは、すてきなキャリアデザインなど到底実現できない、と私は考えています。


電通キャリア・デザイン局大門氏と、電通OB酒井章氏(クリエイティブ・ジャーニー代表)によるアルムラボでの対談記事は、こちら

 

日経平均、秋から来年以降に史上最悪の暴落か…今、不況なのに株価が上がっている理由

 未曾有の危機に襲われている世界経済は、今後どのように動くのか。『暴落はまだ終わっていない!』(KADOKAWA/2020年8月26日発売)の著者で経済アナリストの塚澤健二氏は、今年3月に当サイトで株価の急反発を予測していた。

 TOPIX(東証株価指数)があっさり1300を割り、日経平均株価も1万7000円を割れる時期に、塚澤氏のオリジナル指標である「T-Model」は急反発を予測していたという。3月13日に掲載された当時の記事で、塚澤氏は以下のように語っている。

「世界的株価暴落の様相ですが、私の『T-Model指標』ではまだ急落調整であり、暴落本番は、ここから一旦、急反発があってからです」

 3月13日というと、アメリカのニューヨーク証券取引所が開始後まもなく突然止まってしまう、サーキットブレーカーが発動した日だ。CNNのライブ放送では、ダウ平均株価が15分間ストップし、先行き不安から株価がどこまで落ちるのかを生中継していた。

 新型コロナウイルスが猛威をふるい、リーマン・ショックを超えるスピードで世界の株価が同時に急落している当時、塚澤氏は急反発を予測し、それは現実化した。

 実際、ダウ平均は2月12日の最高値2万9551ドルから3月23日の最安値1万8591ドルまでマイナス38%の急落後、8月11日に2万8154ドルまで反発、ピークからボトムまでの下落幅1万1355ドルの84%を回復している。

10カ月先の株価を予測する方法とは

「『先行きDI(関東‐全国の移動平均)』を10カ月ずらして、TOPIXの数値を合わせると、おもしろいことがわかります。T-Modelオリジナル指標『先行きDI関東‐全国(10カ月先行)とTOPIX』では、なんと10カ月先の株価が見えてくるのです」(塚澤氏)

 この指標では、日経平均は20年4月をボトムに、11月に向けて急上昇している。実際にはボトムは3月23日だったが、コロナのマーケットへの影響が春頃には一巡し、そこから秋に向けて急速に株価が戻ることまで示唆している。

「11月といえば、アメリカの大統領選挙が控えています。11月の大統領選に向けて、ドナルド・トランプ大統領はコロナ禍終息と景気の良さをアピールするために株高政策を取っていくことで、株価はさらに上昇していくものと思われます。

 株価は、ますます最悪の実体経済との乖離を拡大していくことでしょう。ただし、気をつけないといけないのは、11月頃になると、もう一度急速に株価が落ちていくことが示唆されていることです」(同)

 それでは、著書のタイトルにある「暴落はまだ終わっていない!」とはどういうことだろうか?

 これまでの日本の株価は、日本銀行のETF(上場投資信託)買いやGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式買いなどで支えてきたことによる上昇が大きい。景気後退は消費税が増税される1年前の18年10月から始まっており、コロナによって、フェイク経済の“化けの皮”がはがれつつあるという。

「景気は株価の急反発を追いかけるように一旦は急回復が予想されますが、長期的にはもう一段悪くなり、企業や金融機関も破綻するところが出てきて、失業者も激増することでしょう」(同)

 塚澤氏は新刊の中で「『暴落』とは、株価が下落し元の水準に戻るまで5年以上を費やすこと」と定義しており、急落から急回復している今回のコロナ・ショックは急落調整にすぎないという。

 では、次の本当の「暴落」はいつくるのだろうか?

「近い将来、私たちが目にするであろう本番の『第2のリーマン・ショック』は、解決できない史上最大級の変動となるはずで、結果的に想像を絶する金融破綻が待ち受けていることだけは覚悟しておいた方がいいでしょう。その理由は、金融の『核爆発』ともいえる世界的な『デリバティブ・バブル』が原因となるからです」(同)

 金利が上昇し、FRB(米連邦準備理事会)の無制限金融緩和が終わったらどうなるのか? 天災も含め、今年の秋から来年以降に起きるかもしれない本番の「暴落」が来るときに備え、コロナ・ショックによる株価急落はあくまで「予行練習」のようなものとして考え、今、何をやっておくべきか。本書では、そうした内容について説いている。

 これまでの経済常識が通用しないニューノーマル時代の「マネーの教科書」として、ぜひ読んでおきたい一冊だ。

(文=編集部)

激安バジェット・レンタカーでスズキハスラーに乗れた!オシャレで20キロ超の高燃費

 レンタカーは車を借りる店舗と返す店舗は同一というのが基本だ。別の店舗に返却する場合は、乗り捨て料金が別途かかることが一般的で、長距離の場合は基本料金より高くなってしまう場合が少なくない。

 大手レンタカー会社では、トヨタレンタカーバジェット・レンタカーは基本的に同一都道府県内の店舗であれば無料(北海道など例外あり)、日産レンタカータイムズカーレンタルオリックスレンタカーは20km未満であれば無料(同)だ。ニッポンレンタカーは、以前は同一都道府県は基本的に無料だったが、この8月4日より、20km未満が無料というシステムになった。

 ユーザーにとっては、どちらかといえば20km以内(未満)無料より、同一都道府県内無料のほうがありがたい。距離制限は、羽田空港から神奈川県川崎市、大阪国際(伊丹)空港から兵庫県尼崎市など都道府県境では有効ではあるものの、都道府県内という制限のほうが圧倒的に活用しやすいからだ。

 レンタカー業者側からすれば、乗り捨てされた車は出発した店舗に回送しなければならない。人件費がかかるだけでなく、回送中は貸し出しできないため、利益の逸失も発生する。そのため乗り捨て料金が発生するのは理解できるのだが、利用者としては、やはり「もったいない」という感覚が生じてしまう。

 たとえば飛行機である目的地へ向かい、空港からレンタカーを借りて観光地を巡り、そこからさらに鉄道で別の目的地へと向かいたい……などというとき、空港で借りて駅の近くで返却できれば、とても便利だ。しかし、空港の多くはターミナル駅から20km以上離れた位置にある。こういうケースでは、都道府県内の乗り捨てが無料というレンタカー会社を利用するのが賢いということになる。

 先日、東京から飛行機で大分空港へ向かい、数カ所で取材をこなして、JR大分駅から福岡市へ電車で向かうという、まさに上記に当てはまる仕事があったため、実際にレンタカーを借りてみた。その際に料金をいろいろとシミュレーションしてみたところ、バジェット・レンタカーの軽乗用車が「4950円」と最安だったため、予約してみた。

 普段は街なかでレンタカーを利用する方にはあまり馴染みがないかもしれないが、バジェット・レンタカーは全国の空港に多くの店舗を構えるレンタカー会社。今回は、このバジェット・レンタカーの実情をレポートしてみたい。

おまかせプランで出てきたのは、先代のスズキ・ハスラー!

 バジェット・レンタカーも、借り方は一般的。空港のカウンターで予約名を伝え、迎えにきた車に乗って営業所へ向かう。車種はお任せというプランだったのだが、出てきたのは先代のスズキ・ハスラーだった。ポップなデザインと、軽クロスオーバーというコンセプトが人気を集めた、いわずとしれた大ヒット車。期せずして乗れるとなれば、これはちょっと意外、うれしいではないか。

 レンタカーはとかく、ベーシックな車種を取りそろえていることが多い。個性的なデザインや独特のコンセプトを持つ車はレンタカーでは少なく、万人が無難に扱える車を選ぶ傾向が強い。操作性や着座位置などが一般的な車のほうが、運転に不慣れな人でも事故を起こしにくいという側面もあるのではないかと思う。

 その点ハスラーは、かなり独特な車だ。クロスオーバーを称するだけあって、着座位置(座面の高さ)はやはりちょっと高い。視界がよいと感じる人が多いだろうが、コーナリングではやや不安を感じる部分もある。かなり立っている前面の柱(Aピラー)も、違和感を感じないではない。

なかなか乗れないスズキ・ハスラー、24km/Lの高燃費!

 ただ、全体的には思いのほか乗りやすい。室内はいわゆる「軽トール系」の高さだが、これはスズキ・ワゴンRダイハツ・ムーヴと同程度で、現代日本においてはもはや一般的なレベル。高速道路も5kmほど走ったが、安定性にはなんの問題も感じなかった。貸し出し車両の走行距離が3万1000km台とそれほど乗り込まれていなかったこともあり、ボディやダンパーがヤレている感じもなかった。

 そして何より、デザイン性はやはり高い。屋根だけ別塗装のツートーンだが、ボディ色は内装の一部と、屋根色はホイールと合わせたコーディネートの細やかさが心憎い。前面パネルはメーターやナビを含め、四角と丸をうまく調和させたスタイリッシュなデザイン。ベンチシートも雰囲気に合っており、長時間乗らなければ腰が痛くなるようなこともない。

 96km走って給油量は3.99Lで、24km/Lの高燃費だった。ガソリン代は551円で、レンタカー代と合わせて5501円。空港から大分駅のアクセスバスは、大人片道で1550円。4人での移動ならレンタカーのほうが安い計算になる(もっともバスは、4枚券が4200円で販売されているのだが)。

 運行時間が決まっているうえ、道中で寄り道のできないアクセスバスより、レンタカーでの移動は圧倒的に快適だった。街なかではあまり見かけないが、全国の空港ではよく見かけるバジェット・レンタカー。早期割引やキャンペーンなども数多く行っているので、旅行の際のアクセス手段などとしては、実に有効ではなかろうか。

(文=渡瀬基樹)

●渡瀬基樹(わたせ・もとき)
1976年、静岡県生まれ。ゴルフ雑誌、自動車雑誌などを経て、現在はフリーの編集者・ライター。自動車、野球、マンガ評論、神社仏閣、温泉、高速道路のSA・PAなど雑多なジャンルを扱います。

AOKIで買える高機能グッズ3選!雨に強いバッグ、スニーカーより軽い革靴、蒸れないシャツ

 コロナによってテレワークが推奨されているが、やはりまだまだスーツでの出勤や外回りが多いのも事実。特に年々、酷暑になる夏はサラリーマンにとって1年で最もつらい季節である。また、近年はゲリラ豪雨なども増え、暑い上に濡れるという、スーツ姿にとっては過酷な日々が続いている。

 そこで今回は、大手スーツ量販店に並ぶ機能性グッズを3つ紹介する。主に耐水性や通気性に優れたものをピックアップした。

 今回紹介するのは、スーツ業界シェア2位で全国574店舗(2018年3月末時点)を展開するAOKI。青山、コナカと並びスーツ量販店御三家と言われるが、他の2社よりも細身のスーツが多いなど若者向けという印象がある。そんなAOKIで見つけた、おすすめ機能性グッズ3選を紹介していく(価格はウェブ税別価格)。

雨に強い3WAYバッグ LES MUES/1万2720円

「LES MUES」(レ・ミュー)は、AOKIが1992年にプライベートブランド(PB)として初めて発売したシリーズだ。

 この商品の売りは高撥水素材が使用されていることで、繊維事業者大手の帝人による高機能素材「MINOTECH(ミノテック)」が採用されている。この素材は、生地表面の縦方向に水滴を流すつくりと横方向に水滴の表面張力を低減するための凸構造を配したマイクロガーター構造により、繊維表面についた水滴がほとんど染みずに転がり落ちる。急な雨などの状況でも、常にサラッとした撥水性が発揮されるのだ。

 また、止水ファスナー仕様になっているため、バッグの中に水が入りにくく、パソコンや書類が濡れるのを防いでくれる。さらに、ナイロンの7倍もの強度を持つコーデュラ生地を使用しているため、耐久性や摩耗性にも優れ、ハードワークにも強い。

 ちなみに、この商品は手持ち、肩がけ、背負いと3パターンの利用ができるので、自分のスタイルに合わせて使うことができる。近年はゲリラ豪雨も多く、台風も頻発している。急な雨にも、備えあれば憂いなしだ。

超軽量空気循環 シングルモンクシューズ LES MUES/1万320円

 こちらも、AOKIのPB「LES MUES」による商品。LES MUESではスーツをはじめ靴まで、豊富なラインナップが並んでいる。

 まず紹介したいポイントは、その軽さである。動きやすい靴の代名詞であるスニーカーの片足分の重さは平均350~400gと言われているが、この商品は片足約285g。スニーカーを下回る重量で、一度履いたら手放せないほどの軽やかさを誇っている。

 そして、特筆すべきなのはムレを防ぐ仕様だ。靴底の穴(エアゲート)により、靴の中の空気が循環するため、ムレを防止。革靴のムレはサラリーマンにとって永遠の悩みだが、このシューズによって改善されることは間違いない。また、撥水加工レザーを使用しているため水にも強く、インソールとミッドソールによるダブルクッションで歩いても疲れにくい。

 AOKIの中でも人気が高い商品というのも納得の、機能性抜群の一品。ぜひ手にとって、実感してほしい。

ボタンダウン ニット 半袖シャツ LES MUES/3990円

 今やノンアイロンシャツは一般的になりつつあるが、AOKIも同分野に関しては力を入れている。

 この商品は従来の形状安定シャツよりも防シワ性に優れていて、アイロンがけが不要。そのままリュックやカバンに入れても問題ないほどだ。さらに、ニットなので伸縮性が高く、ストレッチがきくなど動きやすくなっている。

 さらに、通常は生地が重ねられて仕立てられている肩の部分は、一枚布で仕立てることで衣類内部のムレを抑える効果が見込まれる。また、吸汗速乾性もあり、汗をすぐに乾かしてくれるので、夏でもベタつき知らずだ。ちなみに、肩部分を一枚布で仕立てるのは、他社にはないAOKI独自の仕様である。

 この商品はスリムな形状になっているため、半袖でもスタイリッシュな印象を与えてくれる。おじさん臭いダボッとした半袖シャツは見た目の印象も悪いが、このシャツであれば好印象になること間違いなしだ。

(文=清談社)

河井克行・案里が初公判で無罪主張もこれから120人が証人出廷! 安倍事務所の買収関与を物語る決定的証言が飛び出す可能性

 本日25日、前法相の衆院議員・河井克行被告と、妻で参院議員の案里被告の初公判が開かれたが、予想通り、起訴内容を否認した。  夫妻は参院選公示日前後に地元議員らに現金を供与したことはおおむね認めたものの、その金は「統一地方選に立候補した人への陣中見舞いや当選祝い」だったと...

パチンコ新台『ルパン三世~復活のマモー~』に続く朗報!「あの神作」が激アツ仕様で登場!?

 業界を代表する「ビッグコンテンツ」の動きが目立つパチンコ。その中でも注目度が高いのは「おまえのハートをバズらせてやるよ」と宣言する『ルパン三世』シリーズ最新作だろう。

 ヒットメーカー平和はパチンコ新機種『Pルパン三世~復活のマモー~』の製品情報ページを公開。早くも反響が寄せられている状況だ。

 同ページではすでに公開されていた「スペック」「ルパン・ザ・シアター」「世界観」の予告動画を掲載。新筐体の斬新さや、神と天才が最終決戦を繰り広げる「極限BATTLE」を搭載している旨が確認できる。

 気になるスペックに関しては「常識を覆す」「2000」「騒然必至の新世界」という強烈な文言を紹介。限界突破アタッカーへ玉が入賞しながら「2000まで増えていく様子」は圧巻の一言だろう。スピード感も感じられる映像に、ファンのボルテージは高まっている印象だ。

 シリーズでも人気の高い「ルパンVS複製人間」を題材にした本機。一部では遊タイム搭載の可能性も話題になるなど、その仕上がりに期待は高まるばかりである。続報が非常に楽しみだが…。

 同社コンテンツの中で、熱い視線を浴びているのは『ルパン三世』だけではない。

 8月に入り「世界的ヒット作品」に関する情報が目立つようになってきた。「超絶進化」パチンコとして話題になった「アノ機種」を話題にする関係者は多い。

「平和さんのラインナップに関する情報は多いですが、大ヒット映画『JAWS』とのタイアップ機を話題にする方は多いです。シリーズを通して上々の実績を残しているコンテンツ。2018年の“超絶進化を遂げた”と宣言された『JAWS再臨』も、『転落確率を約1/500』まで下げた仕様が話題になりましたよね。

そんなシリーズ最新作の動向に注目が集まっています。気になる仕上がりに関しては、遊タイム搭載を予想する声も浮上。時期的には十分にあり得ますし、ぜひとも原作の世界観を活かした演出を期待したいところです。すでに発表されている搭載タイプ『P戦国乙女6 暁の関ヶ原』への反響も上々ですから楽しみですよね。

一部では『他メーカーの可能性も!?』といった情報もありますが、そのへんも含めた続報に注目ですね。現段階では『準備中!?』との話が有力視されていますが、近いうちに動きがあるかもしれませんよ」(パチンコ記者)

『Pルパン三世~復活のマモー~』に続き、人気シリーズ『JAWS』最新作が動き出すのだろうか。敏腕メーカーの「次なる一手」に注目は高まる。