JRA外国人騎手の来日困難で秋競馬は「鎖国化」進む!? 日本人騎手からは「本音をいえば来て欲しくない」という声も

 7日、JRAは9月12日(土曜)以降、「全国のパークウインズ・ウインズ・J-PLACE(一部を除く)で、発売内容・営業時間等を制限のうえ発売・払戻いたします。なお、施設内でのレース映像・オッズ情報等の提供はございません」と、ホームページにて発表した。

 また、「本取扱いについては、今後の社会情勢を踏まえ変更する場合がございます」とした上で、お客様とスタッフの安全を第一に慎重に営業を行ってまいりますと理解を求めている。

 コロナ禍の影響はまだまだ大きく、各国で競走馬やこれに伴うスタッフの移動について制限されている状況だ。こちらについては外国馬だけでなく、外国人騎手の来日においても例外ではない。

 そこで気になるのは秋競馬における短期免許で来日する外国人騎手である。

 どうやら、コロナの影響がはっきりしない状況下でもあって流動的な様子らしい。ただ、外国人騎手本人の希望よりも、ノーザンファームや社台ファームのラブコールが大きく関係しているようだ。

「現時点ではW.ビュイック騎手とO.マーフィー騎手は来日する方向で調整しているようです。その他の外国人騎手ははっきりしませんが、渡航に関して規制が緩くなったり、入国の際の手続きなどが簡潔になれば来日する可能性がある騎手もいるようです。

牧場サイドはかなりのバックアップを確約して、何とか来日してくれないかと連絡を取っているみたいです。ですが、日本人以上にコロナに敏感で、仕事以上に妻や子供の事を第一に考えている人は消極的になっています。

リスクを犯してまで今年の秋にこだわらなくても、沈静化が見込まれる来年以降でも十分稼げると踏んでいるようです」(某エージェント)

 騎手のコロナ感染により、南関東で開催中止があった地方競馬の状況などを見ても、中央競馬においても開催自体が危ぶまれる可能性もゼロではない。夏が終わるとともに気温が下がり、乾燥する秋や冬に再び状況が悪くなる可能性も十分に考えられるだろう。

 日本人騎手からも今秋の外国人騎手の来日について好意的な声は少ない。

「本人だけでなく、周りのスタッフもいる訳で、色んな人が来るのは怖い。勿論、本音を言えば来ないでもらいたい。単純に自分たちの取り分が増えると思うので……」といった声も出ていたようだ。

 今後の社会情勢次第という側面はあるにしても、場合によっては外国人騎手のいない秋競馬となる可能性も十分あるかもしれない。

パチンコ「抜群の安定感×高継続ST」が実現!? 「絶対王者」が「更なる高みへ」と登り詰める!!

 

「パチンコといえば海」。

 このような言葉も存在するように、多くのユーザーに支持され全国規模で圧倒的な設置台数を誇る三洋の『海物語』シリーズ。もはやパチンコ分野の頂点に君臨する“王”と称しても過言ではない。

 シリーズでも絶大な人気を誇る『IN沖縄』の最新作『Pスーパー海物語IN沖縄5』が検定を通過。「遊タイム」が搭載されているなどのウワサもあり、その仕上がりに期待の声が続出している。

 そんな『海シリーズ』の勢いは更に加速。同社は『Pスーパー海物語IN JAPAN2 金富士199ver』『319ver』のリリースを発表した。今回は『199ver』を取り上げたい。「安定感抜群」の「高継続ST」が旋風を巻き起こしそうな気配だ。

『Pスーパー海物語IN JAPAN2 金富士 199 ver』(三洋物産)

■大当り確率:1/199.8→1/53.8
■確変割合:100%(ST74回)
■電サポ回数:70回
■賞球数:3&2&15&3
■カウント:8カウント
■ラウンド数:10R or 6R or 3R
◯◯◯

 前作と同じく大当り後の確変率は100%となっており、必ずSTに突入する仕様。遊びやすさが際立ったスペックとなっている。

 大当り確率は約1/199.8(高確率約1/53.8)、ST回数は74回。その継続率は約75%と前作を上回る性能を実現した。十分に連チャンに期待できる仕様といえるだろう。

 出玉は10R約1200発、6R約720発、3R約360発の3種類。気になる振分けは、30%が約1200発となっている。出玉感は十分に感じられそうだ。「ST突入率100%+継続率約75%」の安定感も有した本機は、多くのユーザーから支持を得られそうだ。

 また、本作ではシリーズ初となる「4段階STゾーン」が搭載されており、74回転のST中に多彩な演出が楽しめるのも魅力の一つ。従来の海ファンのみならず、多くのユーザーが楽しめる仕上がりとなっている。

 高継続ST機『Pスーパー海物語IN JAPAN2 金富士』が、「更なる高みへ」と登り詰めるのだろうか。その活躍に期待したい。

JRAセントウルS(G2)ダノンスマッシュ三浦皇成とコンビ続行は割引!? 川田将雅より悲惨な重賞成績にG1制覇さらに遠のくか

 13日、中京競馬場ではスプリンターズS(G1)の前哨戦であるセントウルS(G2)が行われる。例年は阪神競馬場で行われるレースだが、今年は中京競馬場での開催というのも大きな特徴だ。

 過去10年、波乱の大きかったレースも近4年は1番人気馬が4連勝中と堅い傾向が続いている。とはいえ、これとは逆のケースとなる阪神競馬場で行われた中京記念(G3)が18頭立ての最低人気メイケイダイハードの勝利で大波乱となったことは記憶に新しい。今年のコースが中京競馬場に替わることで波乱の余地もありそうだ。

 1番人気が濃厚と見られているのはダノンスマッシュ(牡5、栗東・安田隆行厩舎)だ。昨年のスプリンターズSで3着に入り、同レースの覇者であるタワーオブロンドンに今年3月のオーシャンS(G3)で完勝。重馬場で力を発揮できなかった高松宮記念(G1)、距離の長かった安田記念(G1)では崩れたが、京王杯SC(G2)を勝利しているように短距離路線でトップクラスの実力を誇っている。

 初コンビで8着に敗れた安田記念と同じく再び三浦皇成騎手と挑むことになるが、ダノンスマッシュ陣営にとって、コンビ続行がプラスとなるかどうかは疑問だ。同馬の近8戦中5戦で手綱を取った川田将雅騎手が、JRA重賞を長らく勝てていないことは確かである。ダノンスマッシュとコンビを組んだ3月のオーシャンSを最後に、”25連敗”と大不振に陥っている。

 だが、重賞で勝負弱いという声のある川田騎手以上に、三浦騎手のJRA重賞成績が悲惨なことも見逃せない。

 三浦騎手の直近のJRA重賞勝ちはフロンテアクイーンで制した昨年3月の中山牝馬S(G3)まで遡る必要がある。以降の成績は【0-5-2-59/66】、勝率0.0%、連対率7.6%、複勝率10.6%と振るわない。先週の新潟記念でついに66連敗となってしまった。

「ダノンスマッシュはファルコンS(G3)を7着、2年連続で出走した高松宮記念でも4着、10着と中京競馬場は3戦全敗しています。G3とはいえ、阪神開催ならともかく今年は中京での開催だけに、これは気になる材料ですね。

さらに追い打ちを掛けるのが約1年半もの間、重賞勝ちのない三浦騎手とのコンビです。有力馬が多数回避したため、人気が集中しそうですが、取りこぼしも十分ありそうです」(競馬記者)

 本番のスプリンターズSには、グランアレグリア、インディチャンプ、モズスーパーフレアらの強敵が揃うだけに、ダノンスマッシュも前哨戦では負けられないところ。

 悲願のG1制覇のためにも、ここでしっかりと結果を出しておきたい。

東芝が米投資ファンド連合に売却した旧東芝メモリ、たった2年で上場…ファンドは株売却

 東京株式市場で上場子会社株に思惑買いが広がっている。8月21日の取引時間中に日本ペイントホールディングス(HD)が、同社株の39.6%を保有するシンガポール塗料大手、ウットラムグループの傘下に入ると報じられ、上場子会社株式の一部が一段高となった。

日立金属、日立建機が再編期待で買われる

 日立金属の株価は8月20日に急騰した。前日比227円高の1740円まで上げた。一部で「親会社の日立製作所が日立金属を売却する検討に入った」と報じられたことが材料視された。日立金属の時価総額は7000億円台である。大型M&A(合併・買収)になる見通しだ。

 報道によると、外資系証券会社をフィナンシャルアドバイザーにし、入札の準備に入ったという。TOB価格は株価にプレミアムが乗せられる。売却先も明らかになっていない段階だが、プレミアムが付くことへの期待から買われた。

 日立グループの再編が最終段階に入ったことは間違いない。残る上場子会社である日立建機にも買いが波及している。8月20日には前日比90円(2%)高の3650円を付けた。その後も連日で上げ続け、8月31日には3790円まで上昇した。

 親子上場は政府の未来投資会議でも問題点が指摘されており、風当たりが強い。新型コロナによる株価急落は、親会社にとってTOBなどによって親子上場を解消するきっかけとなり得る。

 こうした流れのなかでソニーは、銀行や保険を営む子会社のソニーフィナンシャルホールディングス(HD)を9月2日付で完全子会社にした。これまで約65%の株式を保有していたが、5月に完全子会社化の方針を打ち出し、TOBで残る全株式を取得した。ソニーフィナンシャルHDは8月31日付で上場廃止となった。

 上場子会社の“TOB予備軍”としては、NECの子会社、日本航空電子工業(NECが35.2%を保有)、住友グループの住友理工(住友電気工業が49.5%を保有)などが挙げられている。伊藤忠商事がファミリーマートを完全子会社したことから、三菱商事の子会社ローソン(三菱商事が50.0%保有)や三菱食品(三菱商事が60.9%保有)が親子上場解消銘柄として取り沙汰され始めた。

 キヤノン傘下のキヤノン電子(キヤノンが53.3%保有)やキヤノンマーケティングジャパン(同58.4%保有)、信越化学工業の子会社、信越ポリマー(信越化学工業が52.0%保有)は、この手の話が出るたびに候補として挙げられる。

 マックスバリュ九州(現イオン九州)、マックスバリュ東海、マックスバリュ西日本の3社はイオン系の地域食品スーパーである。

GMOグループは親子上場解消に逆行

 GMOインターネットは子会社、孫会社の上場作戦を進めている。7月、クレジットカードなどの対面決済サービスを手掛けるGMOフィナンナンシャルゲートをマザーズ市場に新規公開した。これでGMO銘柄は10社になった。親会社のGMOインターネット、ネット決済のGMOペイメントゲートウェイ、ネット証券やFX取引のGMOフィナンシャルホールディングス、GMOクラウド、GMOペパボ、GMOメディア、GMOリサーチと続く。GMO TECH、GMOアドパートナーズもある。

 グループの総帥、GMOインターネットの熊谷正寿会長兼社長は「我が道を行く」だ。グループ企業は利益をあげていて株価も高い。株主には「きちんと報いている」との思いがある。「形式よりも実質でガバナンス(企業統治)を機能させている」との自信が見え隠れする。

 弱点があるとすれば親会社、GMOインターネットの株価が子会社、孫会社に比べて相対的に安いことだけといわれている。子会社、孫会社が魅力的なら、わざわざ親会社の株式を買う必要がなくなる。

キオクシアHDの上場は東芝の株価の刺激材料になるのか

 親子上場も絡み、市場の関心が高いのが、東芝が41%保有する半導体大手、キオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)。東芝は2018年6月、半導体子会社だった旧東芝メモリを日米韓企業連合に約2兆3億円で売却したと発表していたが、今年10月6日、キオクシアは東証1部に新規上場することが決まった。時価総額は2兆円を超える大型上場となる。

 米ベインキャピタルが主導する日米韓の投資グループや東芝、HOYAが総額で最大2929億円の株式を売り出す。ベインなど投資グループの保有割合は48%(従来56%)に低下。東芝は32%(同41%)となる。東芝は上場後、段階的に保有株を売却して「物言う株主」を黙らせるための株主還元の原資とする。

 キオクシアの上場は、東芝の株価に良いインパクトを与えることになるのだろうか。

(文=編集部)

企業のDXが進まないのは「2つのエンジン」が欠けているからだ!

今やあらゆる企業、あらゆるビジネスでDX(デジタルトランスフォーメーション)は避けて通れません。

電通・電通デジタルはクライアントのDXを推進し、そのビジネスを加速するために、国内屈指のCDP (カスタマーデータプラットフォーム)「Treasure Data CDP」を提供するトレジャーデータとの協業を開始しました。

DX時代のマーケティングには、データ基盤と顧客体験の二つのエンジンが必須となります。マーケティングカンパニーである電通・電通デジタルが、トレジャーデータと組んでつくり出す新しい顧客体験とはどんなものか、本連載ではお伝えしていきます。

今回はトレジャーデータでデータビジネス セールスディレクターを務める高木一成氏と、電通で事業変革支援を推進する三浦旭彦氏、電通デジタルでDX支援を手掛ける魚住高志氏の3人に企業のDX実現に向けた要諦を聞きました。

<目次>
▼DXを進めるために必要なものはなにか?
一番大切なのは「何のために、DXを行うのか」
DXはデジタルマーケティングをどう変えるのか?
データを読み解いて生かすことが、生活者の価値へとつながる


DXを進めるために必要なものはなにか?


──現在、あらゆるビジネスは、デジタル上で生活者と常時つながるようになっており、それを前提としたビジネスモデルのDXが急務となっています。そんな中、電通・電通デジタルがトレジャーデータと「クライアント企業のDX支援」で協業するに至った背景について教えてください。

三浦:「データを理解し、活用しなければ」という声が、クライアントから多く寄せられるようになりました。私は、電通で「トランスフォーメーションプロデュース局」に所属しています。名前の通り、事業全体のトランスフォーメーションの構想から実行に至るまでの、クライアントのマーケティングDXを支援する部署です。

言うまでもなく、DXとは単に「企業の業務をデジタル化していこう」ということではありません。「モノやサービスを生活者に売る」という従来のビジネスモデルから、デジタルを通じて常に生活者とつながる「生活者ファースト」のビジネスに変えていくことが大前提です。

この「生活者ファースト」をDXの中心に据えるためには、生活者および顧客のインサイトを得るために必要なデータを一元的に収集・格納・統合し、さらに分析・活用して深い顧客インサイトを獲得することが求められます。

そのためのツールとして、トレジャーデータの持つ顧客管理プラットフォーム「Treasure Data CDP」は、非常に優れたデータ基盤だと考えています。

Treasure Data CDP」

もちろん電通には長年培ったクリエイティブやコミュニケーションの強みがありますが、DXは「データ」とクリエイティブやコミュニケーションを掛け合わせていくことが必須ですから、Treasure Data CDPを持つトレジャーデータと組むことで、よりクライアントのDXに貢献できると考えたのです。

高木:ありがとうございます。新型コロナウイルスの影響により、日本の企業の間でもますますデータの活用やデジタル化への興味関心が高まっています。われわれトレジャーデータとしても多くの引き合いを頂いていますが、あくまでもデータはクライアント企業がビジネスを推進する「手段」です。

ただデータを集めて管理するだけでは意味がなくて、企業が自社のエンドユーザーである生活者、消費者に対して、デジタル化の先にどういった価値を提供していくかを考える必要があります。

三浦さんもおっしゃった通り、トレジャーデータがデータ、電通がクリエイティブやコミュニケーションの文脈で両社の強みを生かし、補完することによって、より強固な顧客体験設計を可能とします。

そうした観点から、トレジャーデータの公式パートナープログラムである「Treasure Data Partner Certification Program」第1弾公式パートナー認定企業として、電通・電通デジタルに参画していただき、協業を進めていくことになりました。

魚住:私たち電通デジタルの使命は、国内電通グループの中でも幅広い業種のクライアントに対してデジタル領域を起点としたビジネスをサポートし、最適なマーケティングシステムを構築することです。

プラットフォームとしてさまざまなツールやテクノロジーと連携していくという意味で、トレジャーデータは志を一緒にする企業です。データテクノロジーの分野でより強みを発揮できるようになるでしょう。協業することができて非常にうれしく思っています。

一番大切なのは「何のために、DXを行うのか」

──DXの機運が高まっていますが、企業はどのようなことに課題を持っているのでしょうか。

三浦:私たちはビジネスデザイン、そして顧客体験設計という観点でクライアントを支援していますが、その中で企業側もDXが必要だという切迫感が非常に強くなっているのを感じています。その際にまず議題に上がるキーワードが「1ID(ワンアイディー)」です。

1人の顧客に対して一つのIDをデータとして持つことで、これまで以上に顧客が求める情報やサービスを提供できるようになるという考えです。そのために顧客基盤をどうやって統一するか、というのが各社の共通して持つ課題ですね。

魚住:1IDを前提とした顧客基盤設計で難しいのは、事業部門とIT部門では設定されているKPI(重要業績評価指標)が違うことですよね。部門をまたいだ連携をスムーズに行うことは、たやすくはありません。各部門が他の部門と互いのやりたいことをすり合わせるのには時間を要します。

例えば事業部門とマーケティング部門が共にIT要素を持っていたとしても、異なるIT基盤やデータを連携させようと思うと、なかなか一筋縄ではいきません。つまり、顧客基盤設計と他部門の基盤との連携、その両方を推進できる人材の育成が急務と感じます。

高木:今、魚住さんがおっしゃったような、企業の各部門がばらばらにデータを持っていて、部門単位のサイロ化が起きるという課題は、「Treasure Data CDP」で十分解決できます。

単一基盤上でデータを統合、1ID化することで、従来では可視化しづらかった顧客のインサイトや、マーケティングの打ち手を導き出すことも可能となりました。しかし、技術的に可能といっても、実際にビジネスに結びつけて実現していくのはやはり難しいことです。

三浦:一番大切なのは「何のために、DXを行うのか」ということですね。経営者サイドからDXせよと号令が下る、もしくは現場発のDXを進めたいという要望、いずれの起点であったとしても、「何のために」がないと変革は進みません。

高木:データ基盤を提供してきた私たちとしても、部門間を超えたデータ連携で成功している企業の事例では、プロジェクトを推進されている方の「どうビジネスを変えていくのか」という強い意志が重要であると感じますね。


DXはデジタルマーケティングをどう変えるのか?

──DXが進み「生活者ファースト」のビジネスが広がっていくとき、デジタルマーケティングはどのように変わるでしょうか?

魚住:クライアント企業のDXを推進することで成し遂げたい理想を申し上げると、個人的には「狭義のデジタルマーケティングの世界観にとどまらない、ビジネスの再定義」にあるかと思っています。

──詳しく聞かせてください。

魚住:私自身は20年近くデジタル領域で仕事をしています。デジタルマーケティングを狭義で捉えた場合、あるデータをマネジメントしながらターゲティングを行い、広告や販促、クーポンといった情報を生活者に届け、コンバージョンを測定するのがベースでした。重視される指標は顧客数を増やすこと。しかし、そういったデジタルマーケティングは主流ではなくなってきていると思います。

例えばLTV(ライフタイムバリュー)という指標で考えると、生活者の商品やサービスに対する継続率や継続期間、購買単価や維持コストという概念がありますよね。その場合、LTVの指数を上げるためには、単純に顧客数を増やすだけではない、さまざまな変数が存在します。

つまり、施策としての可能性がまだまだあるにもかかわらず、いわゆる顧客獲得数とコスト効率にのみフォーカスを当て続けていたのが、狭義のデジタルマーケティングの世界観だったのではないでしょうか。

──各国の人口が減少し、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で経済活動にも甚大な影響があります。デジタルマーケティングはそんな中、顧客数の拡大再生産をいつまで追うのか、そこにはすでに限界が来ているのではないかという観点ですね。魚住さんは、新しいデジタルマーケティングの価値をクライアントに提供していくため、トレジャーデータにどういった役割を期待していますか?

魚住:まず、Treasure Data CDPは、どのような形にも変化できる、可変性があるところが良いと思っています。ただ、このシステムを活用する大前提として、まず「データの価値」という「出口」をもっと増やしていくことが重要です。

なんのためのデータかと考えたときに、単純にターゲティングの精度向上だけをデータの価値とするのではなく、「顧客体験を変革し、継続率を高めるため」「企業の業務効率を向上させ、コストを削減するため」といったことにもデータは活用できるわけです。

マーケティング領域にとどまらず、データを活用してビジネスを再定義していく。Treasure Data CDPはそういったデータの入り口と出口としてのプラットフォームの役割を担ってくれる存在です。

データ起点によるチャネルを横断した顧客体験設計


データを読み解いて生かすことが、生活者の価値へとつながる


──トレジャーデータが、電通・電通デジタルとのパートナーシップで期待していることを教えてください。

高木:今や、顧客体験の設計において、テクノロジーとコミュニケーションは非常に親しい存在になっています。データとクリエイティブ、この両輪が必要です。その意味で、電通のコミュニケーションやクリエイティブ領域の力に期待しています。

お客さまにどんな体験をしていただいて、より結びつき、エンゲージメントを高めるか。それを考えるにはまずお客さまを知ることが重要です。ですから、例えば調査結果のようなデータだけでは意味をなしません。意味があるのはそのデータから導き出されるインサイトです。

Treasure Data CDPはデータを溜める基盤ではありますが、そこにあるデータはあくまでも、生活者や顧客にどのように価値提供するかを考えるための補完材料でしかありません。重要なのは、体験をいかに設計するか、いかにコミュニケーションをしていくかです。そうした分野に関して、電通は最高のパートナーであると考えています。

基盤+顧客体験=DXのエンジン

三浦:ただ顧客データを管理するシステムを導入しただけでは、DXにはつながりませんよね。生活者ファースト、顧客ファーストの立場で、企業それぞれ特有のサービスや価値をより良い形で提供できるようにコミュニケーションを設計していく。

「どこで、どんなメッセージを伝えると、顧客が本当に幸せになる体験にできるのか」ということを提供できるのが、電通の強みです。Treasure Data CDPのデータを読み解き、データからの示唆を実際のマーケティング施策に結びつけることで、企業と顧客にとって最適な、オンリーワンのコミュニケーションが生まれていくはずです。そこにDXの本質があると思っています。

魚住:データのハブはTreasure Data CDP、そしてビジネスのハブは電通。この関係性を人体に置き換えると、「データは血流、ビジネスは筋肉」といえます。どちらもないと体は動きませんよね。

データにフォーカスし過ぎるとDXはうまくいきません。データは手段にすぎず、本質はどんな価値を生活者に提供したいか、ということです。顧客に良い体験が提供できるから、より良いデータが提供されるようになる、という循環をつくっていきたいですね。

三浦:電通グループは「Good Innovation.」を掲げ、クライアントのビジネスグロースに貢献する新しい価値の提供を企業理念としています。イノベーションとは知と知、テクノロジーとテクノロジーの組み合わせから生まれます。トレジャーデータと電通が協業することで、データとクリエイティブをかけ合わせ、クライアントとそこにつながる生活者、ひいては社会全体のDXを加速させるエンジンにしていきたいと考えています。

実はすでに、2社の協力体制のもとでAPAC(アジア太平洋地域)のマーケットにも進出し、協業ネットワークを広げています。また、マーケティング領域にとどまらず、IoTやコネクテッドデータをどう顧客体験に返していくかというプランニングのデータ基盤としてTreasure Data CDPを活用している事例も生まれてきています。すでに回り始めているエンジンを更に駆動させて、社会全体のDXにつなげていきたいですね。

トレジャーデータと電通・電通デジタルが協業し提供するソリューションについて、ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

【概要資料ダウンロードはこちら】
https://www.treasuredata.co.jp/dx-engine-download/
【お問い合わせはこちら】
https://www.treasuredata.co.jp/dx-engine-contact-us/
 

安倍政権下で進行していた「日銀の異次元緩和」の“手仕舞い”…再び急膨張する日銀資産

 第2次安倍政権は、7年8カ月という歴代最長になりその幕を閉じたが、アベノミクスの功罪とは何か。その功罪に対する評価や総括はこれから行われることになろうが、異次元緩和(量的・質的金融緩和)の象徴であった日銀のバランスシートの現状については、あまり広く認識されていない。このため、今回のコラムでは、日銀のバランスシートの現状を取り上げながら、今後の財政・金融政策の課題を述べることにしたい。

 まず、日銀のバランスシートの現状だが、2013年4月から日銀は異次元緩和をスタートした。開始当初は成功したように見えたが、長期国債を年間ネットで大量に購入しているにもかかわらず,マネーストックは想定よりも伸びず、2016年頃には、数年以内での物価2%目標の達成も絶望的となった。また、日銀が購入する長期国債のボリュームが大き過ぎることから、その頃には国債市場で取引する国債が枯渇する懸念が指摘され始め、マネタリーベース目標の限界が明らかとなった。

 このような状況の中、日銀は2016年1月にマイナス金利政策を導入したが、それも早々に副作用に対する懸念が高まり、同年9月下旬、量から金利を柱とする新たな金融政策の枠組み(長短金利操作付き量的・質的金融緩和)を導入し、実質的に「異次元緩和」の転換を図った。それ以降、日銀は、「こっそり」と異次元緩和の手仕舞いを進めていた。

 それは、図表から読み取れる。図表は、2010年から2020年における日銀のバランスシートの資産規模やその増加幅などの推移を示したものである。異次元緩和スタート前の2012年では、日銀のバランスシートは年間で8.5兆円しか膨張していなかったが、異次元緩和スタート後の2013年では年間で55.7兆円も膨張している。その後、日銀バランスシートの膨張は加速していき、ピークとなったのは政策転換を行った2016年で、その時のバランスシートは91.5兆円も膨張している。

 しかしながら、政策転換を行った直後の2017年のバランスシートの膨張は58.6兆円になり、2019年は21.8兆円にまで縮小していた。これは、「こっそり」と異次元緩和の手仕舞いを進めていたことを意味する。

 この結果、日銀のバランスシートの膨張は緩やかになりつつあった。実際、日銀のバランスシートは、資産(対GDP)で2013年の30.3%から、2018年には100.5%に急膨張したものの、2019年は103.6%であり、このまま、異次元緩和の手仕舞いを進めていけば、日銀のバランスシートは対GDP比で安定化できる可能性があった。これはデータから読み取れる確かな事実であり、日銀内部でも、対GDPの資産規模を概ね100%で収束させることができると考えていたのではないか。

新型コロナによる頓挫

 ところが、今年(2020年)2月から、新型コロナウイルスの感染拡大が日本や世界を襲った。2020年度の国の一般会計における当初予算は約102.6兆円であったが、緊急経済対策の第1次補正予算・第2次補正予算と合わせ、歳出合計は約60兆円増の約160兆円となった。このため、政府は大量の国債を発行することになったが、このような状況でも、国債発行の市中消化が可能なのは、第1次補正予算編成のとき、日銀が国債の買い入れをする「年間約80兆円」の保有残高増の目途を撤廃したからである。

 だが、この結果として、日銀のバランスシートは再び急膨張をしつつある。その象徴が、図表における2020年の110.2兆円だ。この値は、日銀のバランスシートにおける資産が、2019年から2020年の1年間で増加した規模を表すが、異次元緩和のピーク時(2016年)の91.5兆円よりも大きい値である。

 日銀が「こっそり」と異次元緩和の手仕舞いを進める戦略が、新型コロナウイルスの感染拡大によって早くも頓挫しつつあることを意味する。

 では、今後の財政・金融政策の課題は何か。まず一つは、新型コロナウイルスの感染拡大を早期に収束させる戦略の立案である。この問題の「出口」とは、「医療」か「経済」かの二項対立ではない。感染症対策の基本は検査と隔離であり、徹底した検査により、経済を回しながら、人々が安心して社会・経済活動を送れるようにする「医療も経済も守る出口戦略」である。その鍵を握るのが検査の拡充である。イギリスでは定期的な検査体制の構築を進めており、日本でも早急に検討すべき課題だ。

 もう一つは、新型コロナウイルスの感染拡大が収束した後に行うべき財政・社会保障の改革プランの策定である。いま長期金利が低位の水準に抑制できているのは、日銀が大量に長期国債を購入しているためだが、日銀がバランスシートを縮小すると、長期金利に上昇圧力がかかり、政府債務の利払い費の増加を通じて財政を直撃してしまう。この問題の回避には、財政・社会保障の改革を進め、財政赤字の拡大を抑制する必要がある。

 団塊の世代がすべて75歳以上となる2025年以降、医療・介護費を中心に社会保障費が増加し、財政赤字に拡大圧力がかかる。新型コロナウイルスの感染拡大が経済を直撃している今、財政・社会保障の改革を行うのは難しいが、その準備は進めておく必要がある。

(文=小黒一正/法政大学教授)

次期首相最有力だった岸田文雄氏、自民党の“お荷物化”…党内で失笑通り越し顰蹙

 菅義偉官房長官の勝利がほぼ確実となった自民党総裁選だが、総裁候補に出馬した岸田文雄自民党政調会長の選挙後の処遇が永田町関係者の間では「裏の争点」となっている。ついこの間まで「安倍晋三首相の後継は岸田」という認識が一般的だっただけに、それが外れた今となっては「何の実績もないタダの三世議員」(自民党関係者)。約50人の所属議員を抱える名門派閥「宏池会」の領袖なだけに、ぞんざいに扱うわけにもいかないが、よいポストをあてがうわけにもいかず、もはや「党のお荷物」と化している。

演説は「サラリーマンのつまらないプレゼン」

 8日に菅官房長官、岸田政調会長、石破茂元幹事長が総裁選立候補の立会演説会に登壇。最有力候補の菅氏は朴訥だが叩き上げ感がにじむベテラン議員の演説、石破氏は新興宗教の教祖のような怖さはあるが主張がはっきりしていてインパクトがある演説だった。

 それに引き換え、岸田氏の演説は全く印象に残らないどころか、変にカタカナ語を使おうとしてみたりしており、「政治家にとって最大の武器の演説が全く鍛えられておらず、まるでサラリーマンのつまらないプレゼンだった」(全国紙政治部記者)。少なくとも、日本という国を背負って立とうかという人物が備えていなければならない気迫や信念は全く感じられなかった。

 岸田氏は「デジタル田園都市構想」を目玉施策に打ち出し、地方を重要視する姿勢を見せたが、そもそも東京生まれ東京育ちのお坊ちゃんである。選挙区は広島だが、父文武氏の地元がそうだったというだけ。広島には選挙活動で立ち寄ったりはするだろうが、それで地方の実情を知っているとは言えないだろう。宏池会出身の故大平正芳首相の「田園都市構想」を参考にしたというが、こういう薄っぺらさがプロの投票者である国会議員などの評価を下げる結果となった。

「最有力候補から滑り落ちれば、本来は巻き返そうと2倍、3倍頑張ろうと思うものだが、ヘラヘラ笑っていてそんな素振りは感じられなかった」(ベテラン自民議員)

安倍辞任の日に新潟に出張

 今回の総裁選をめぐる岸田氏の一連の動きを見ていて、今回の演説の中身のなさと共通するものがある。それは、危機感である。

 まず、先⽉28⽇に安倍⾸相が体調不良を理由として辞任を表明したが、当日は午後から記者会⾒するとのアナウンスがあったにもかかわらず、新潟県に出張に⾏き、慌てて引き返すという醜態をさらした。⾃⺠党の臨時役員会が開かれた時も岸⽥⽒だけが間に合わず⽋席した。全国紙政治部記者によると、午前中に番記者から「さすがに今⽇はやめておいたほうがいいんじゃないですか︖」と問われたにもかかわらず、「予定通り」と出発したというのだから、⽬も当てられない。

 政治家だけでなく、一般社会でも自分が所属するトップが体調に関わる重要発表をするという時にすぐに駆け付けるようにしておくのは当然の危機管理である。それができない時点で、邦人拉致などを含めた国家の危機対応の責任をとる首相の資格はない。

大学受験に失敗したことが「人生の挫折」

 さらに、今回の演説でも「人生の挫折」というくだりの中で「大学受験に失敗したこと」と答えていたのには失笑を通り越して顰蹙を買っていた。岸田氏は通産官僚だった父の仕事の関係で小学校1年生から3年生までアメリカで過ごし、帰国後、千代田区立永田町中学校、千代田区立麹町中学校を経て、超名門の開成高等学校に入学している。開成高校とは周知の通り、「東大行って当たり前」の高校である。岸田氏は東大の受験に失敗して2年浪人した後、早稲田大学法学部に入学しているが、これが「人生の挫折」と60を超えたいいオッサンが言うのだから言葉も出ない。

 まして、岸田氏は本質的に戦うことが職業の政治家であり、本来もっとまともな「挫折」があるはずである。本人は冗談のつもりかもしれないが、たたき上げの菅氏や二階俊博幹事長が岸田氏を毛嫌いする理由は、このあたりにあるのだろう。行きたい大学や就きたい職業に就きたくても就けない人間のほうが世の中には多いことに気付けない鈍感さはリーダーとして致命的だ。

よくて防衛相、悪くて党の名誉職で事実上引退

 さて、もともと首相の器ではなかったことが露呈した岸田氏だが、次のポストとして「よくて防衛相、悪くて自民党の名誉職で事実上引退」との観測が強まっている。岸田氏は47人の大派閥の宏池会の領袖のため、無役にはさすがにできない。菅内閣が成立した際、入閣できるとして、これまでの外相経験を生かした防衛相だが、「つい最近まで防衛庁だった三流官庁で降格感は否めず、現在の河野太郎防衛相が続投すれば不可能」(前出の全国紙政治部記者)。自民党の役職についても、政調会長として新型コロナウイルスの給付金をめぐり、二階氏と公明党に10万円一括給付に押し切られた失態を演じたため、続投は考えにくい。政調会長につけたのも安倍首相が岸田氏に実績をつくらせようという厚意があったからだ。

 しかも、次期政調会長には甘利明党税制調査会長が就任するとの公算が高まっており、ますます居場所がなくなる始末。そうなると、残るポジションとしては実権のない名誉職ということになるが、そうなると宏池会会長にとどまることも難しくなるだろう。派閥の長はポストとカネを調達し、子飼いの議員の面倒を見られる人間でないと務まらないからだ。

宏池会分裂の戦犯になるか

 岸田氏が長を務める宏池会は、戦後日本の経済成長の道筋を付けた故池田勇人首相が1957年に設立して以来の自民党最古の派閥だが、1991年から93年まで首相を務めた故宮澤喜一氏以降、首相を輩出できていない。「ケンカができない公家集団」と揶揄されて久しいが、そもそも前回の2018年の自民党総裁選で安部首相からの禅譲を期待して出馬を見送るような岸田氏をリーダーに据えておくところからも政治集団としてはあまりに軟弱と言わざるを得ない。闘わずに勝ち取れるほど首相の座は軽くはない。

 岸田氏は宮澤氏以来の空白の30年を挽回する期待をかけられてきた。それがこの醜態をさらしたことで急速に求心力は落ちている。宏池会は現在岸田派と呼ばれているが、名称変更の日は近い。

 次の宏池会のリーダーは、実力と格から言えば林芳正元防衛相だが、参議院議員で総裁候補にはなれない。となると、統計偽造問題で批判された根本匠衆議や、ハンコ議連会⻑にもかかわらずIT担当相に就任した⽵本直⼀衆議など途端に頼りない面々になる。リーダーシップのなさに辟易した若手などが派閥を割ることも考えられる。

 故田中角栄首相は「政治は数、数は力、力は金だ」との名言を残している。永田町では弱った派閥は強い派閥に食われるのが常だ。弱った宏池会が分裂し、他派閥に吸収され弱体化するというシナリオは十分にあり得る。そうなれば、岸田氏は名門派閥を滅ぼした戦犯として長く語り継がれるだろう。

(文=松岡久蔵/ジャーナリスト)

●松岡 久蔵(まつおか きゅうぞう)
Kyuzo Matsuoka
ジャーナリスト
マスコミの経営問題や雇用、農林水産業など幅広い分野をカバー。特技は相撲の猫じゃらし。現代ビジネスや文春オンライン、東洋経済オンラインなどにも寄稿している。ツイッターアカウントは @kyuzo_matsuoka

ホームページはhttp://kyuzo-matsuoka.com/

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小出恵介、新所属プロのトップは元ジャニーズ?的確なメディア戦略と“淫行疑惑”の陰と陽

 どうも、“X”という小さな芸能プロダクションでタレントのマネージャーをしている芸能吉之助と申します。

 さて、夫である渡部建さんの“多目的不倫”スキャンダルも冷めやらぬなか、積極的なメディア戦略でイメージアップに成功している佐々木希ちゃんと、その所属事務所であるトップコートの渡辺万由美氏の“戦略”については、前回【第30回】でお話しましたが……。

 もうひとつ「このタイミングは絶妙すぎるな〜!」と感心したのが、小出恵介くんの日本芸能界復帰のニュースです。

 小出くんは実力派俳優として活躍していましたが、2017年に未成年女性に対する淫行疑惑が報じられ、無期限活動休止に。所属事務所であったアミューズとの契約が2018年に終了したあとは、ニューヨークで演劇学校に通うなどして再起を図っていたようです。

 当初は9月にニューヨークのオフ・ブロードウェイで上演されるミュージカル『えんとつ町のプペル』に主演することが決定していたようですが、コロナ禍の影響でその舞台が延期に。日本の芸能事務所・リズメディアと専属契約を結び、8月18日に日本での活動を再開することを発表しました。

小出恵介の新たな所属事務所社長には、元ジャニーズJr.というウワサも

 小出くんの復帰発表の何が“絶妙”だったかって、いくつかのメディアでも囁かれてますけど、ちょうどジャニーズの山下智久くんが活動自粛処分となったのと、ほぼ同じタイミングだったということ! 

 山Pは未成年女子高生モデルと飲酒、ホテルに宿泊したことが8月7日の文春オンラインにて報じられ、8月17日には所属するジャニーズ事務所から芸能活動自粛が発表されました。未成年女性とのスキャンダルという似たような騒動を起こしたふたりが、同時期に活動自粛と活動再開を発表したことから、2人を比較する声も多く聞かれました。

 これが、小出くんにとっては、まさに絶好のタイミング! 結局なんの説明や謝罪もなく真相をうやむやにしたまま、事務所に守られて自粛に入った山Pに対し、小出くんは3年間表舞台から姿を消し、きちんと禊を済ませたという印象が強くなったんですから……。

 小出くんが所属することになったのは、歌手のMISIAさんが所属しているリズメディアという芸能事務所。社長の谷川寛人氏は、過去に釈由美子さんとの熱愛が報道されたり、元ジャニーズJr.だというウワサもありますが、業界内ではすごく優秀なやり手社長だと有名な方なんです。

山P報道を見て、復帰発表を早めた可能性も?

 小出くんは、3年前に多大な迷惑をかけた明石家さんまさんにも挨拶に行ったと、さんまさんがラジオでお話しされていました。小出くんがさんまさん役を務めたドラマ『Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜』のNetflix配信直前に、小出くんの不祥事が発覚し、配信中止となっていたんです。

 またサンスポの取材にも、「活動再開をご理解いただいたアミューズの大里洋吉会長(中略)に感謝したいと思います」と答えているように、以前所属していたアミューズにもきちんと仁義を通しているようです。

 このあたりはきっと、現所属事務所の谷川社長がしっかり根回しをされていたんじゃないでしょうか。復帰の話は以前から決まっていただろうから、発表がこのタイミングになったのはただの偶然かもしれませんが。

 でも、山Pの淫行疑惑報道を見て、復帰発表を予定より少し早めたりした可能性もあるんじゃないかな〜と僕は見ています。“機を見るに敏”といいますが、芸能界ではこういうタイミングとチャンスをうまくモノにしていく人が成功しているような気がしますね。

(構成=白井月子)

●芸能吉之助(げいのう・きちのすけ)
弱小芸能プロダクション“X”の代表を務める、30代後半の芸能マネージャー。趣味は食べ歩きで、出没エリアは四谷・荒木町。座右の銘は「転がる石には苔が生えぬ」。

新型コロナでもオンライン診療は増えない! 診療報酬システムと、医療費を抑えたい国の思惑

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、社会生活は大きな変化を余儀なくされている。もちろんそれは、医療界においても同様だ。感染の第二波を迎え、各地の医療機関は、従来とはまったく異なる対応を迫られ、今なお苦しい状況にある。では、より長期的に見たとき、今回のコロナ禍は、医療界になんらかの変化をもたらすのだろうか? 昭和大学附属烏山病院の院長であり、本サイトで「偉人たちの診察室」を連載中の精神科医、岩波明氏に話を聞いた。

コロナ禍でもオンライン診療が絶対に普及しない理由

――新型コロナウイルス感染症の拡大によって、今後、医療界はどう変わっていくと予想しますか? 例えば、オンライン診療が一気に普及するのでは、などともいわれていますが。

岩波明(以下、岩波) 感染を恐れて病院へ来なくなる人は確実に増えると思います。ただ、それならオンライン診療が普及するかといえば、それはあまり考えられない。今の状況ではあり得ないと思います。

――それはなぜですか?

岩波 平たくいえば、医療機関にとってオンライン診療は、通常の対面診療より“実入り”が少ないからです。いうまでもなく医療保険から医療機関に支払われる診療報酬は、医療行為ごとに設定されている「診療報酬点数」の合計から算出されます。

 ところがオンライン診療の場合、その診療報酬点数が通常の対面診療よりかなり低く設定されているため、診療報酬が通常の半分程度にしかならない。2018年4月の診療報酬改定でオンライン診療が保険適用されてからもう2年以上経ったのに、普及率が1%程度にとどまっているのはそのためです。だからそこを見直さなければ、会員の約半数が開業医である日本医師会は、オンライン診療に対して前向きにはなりません。それなのに、コロナ禍でオンライン診療への社会的関心がかつてないほど高まっていた2020年4月の診療報酬改定においても、診療報酬は低いまま据え置かれました。

行政がいちばんに考えているのは、膨張する医療費を削減すること

――そこがオンライン診療の普及しない原因であるのは明らかなのに、なぜ診療報酬は上がらないのでしょう?

岩波 行政が関心を持っているのは、オンライン診療を社会へ浸透させるなどして新しい医療のあり方を模索することではありません。結局のところ、少子高齢化や医療の高度化によって膨らみ続けている医療費をとにかく下げること、だからでしょうね。

 国民医療費が膨大になっている現状ではやむを得ないのでしょうが、行政のやり方を見ていると、医療費を減らすことが常について回っています。例えば厚生労働省は、2020年2月に取りまとめた「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」において、「電話診療の場合、処方箋を郵送・FAXで発行していい」という方針を打ち出しました。それなら感染リスクを抑えられていいね、行政もいろいろがんばっているね、と国民は思います。

 ところが、医療機関からすると、歓迎できるやり方ではなかった。なぜなら実際に電話診療をすると、診療報酬点数が通常の半分ぐらいになってしまうからです。対応している医療機関はありますが、現状では、積極的に電話診療を行おうという空気はないですね。

 金のことばかり考えていないで、国民に貢献してほしい、という声もあるかもしれません。確かに理念はその通りなのですが、民間の施設では倒産のリスクもあるので、そう言ってもいられないわけです。 医療費の問題については、過剰な検査および投薬、必要以上の開業医への優遇といった構造的な面を変えないと、なかなか打開は難しいと思います。

――オンライン診療という新しいことをやらせたいのに実入りを減らすというのでは、医療の現場が変わるわけがない、と。

岩波 オンライン診療をするための機器やインフラを導入するだけでも、初期費用で100万円ぐらいはかかるわけです。とすると本来であれば、むしろ診療報酬を対面診療より高く設定しなければ、オンライン診療は広がらないでしょう。まして、日本医師会所属の開業医には比較的高齢の方が多く、「今さらオンライン診療なんて……」という医師も非常に多いでしょうから。

新型コロナ対応で損失が出ても、病院への補償はほぼ何もない

――診療報酬が低くて、このコロナ禍でも新しいことに取り組めないという状況は、開業医による街のクリニックだけでなく、大学病院も同じなのですか?

岩波 同じどころか、より厳しいかもしれません。というのも、そもそも保険診療というシステム自体が開業医向けにできていて、大学病院にとってはわりに合わないからです。いくら人や設備にお金をかけて診療しても、診療報酬の点数という点では、街のクリニックで診療するのと同じ扱いなのですから。

 その上、新型コロナに対応するために病床の利用率は極端に低くなっている。このため今年の決算は、どの大学病院も数十億円単位の大幅な赤字になると思います。

――もともとそういった構造になっているなかで、診療報酬がさらに低くなるオンライン診療や電話診療などできるはずがない、と。

岩波 行政としては、診療報酬を上げない代わりに、大学には国からきちんと補助金を出している、という理屈なのでしょう。例えば、私立の医科大学は年間30億~50億円ぐらいの補助金を受け取っています。それでも、ちょっと気を緩めるとあっという間に大きな赤字になる。

 大学病院も普通の医療機関と同様に単体で黒字を出すべきだと思いますが、やはり学術や教育をメインとする機関であるという考えがあって、どうしても支出は多岐にわたることになります。またあえて言えば、大学病院に「経営」を求めすぎるのは適切ではないと思います。

――【前編】でおっしゃったように、大学病院は、文部科学省からの新型コロナ患者受け入れ要請もあり、患者さんがいつ来ても対応できるよう、一般病棟の稼働率を一時50%程度まで下げていたとのこと。経営的には非常に厳しかったと思います。そのあたりについて、行政からなんらかのフォローはあったのですか?

岩波 新型コロナ患者の診療報酬については通常より多少優遇する、ということはありますが、まあ焼け石に水です。例えばコロナ対応のために30床用意しても、そこで常時30人診られるわけではなく、基本的には有事に備えてキープしているのです。そこで発生する損失に対しての補償はないので、コロナ対応に力を入れれば入れるほど赤字になるわけです。経営的には、新型コロナ患者の受け入れを拒否するのがいちばん賢い方法、という残念なことになってしまうのです。事後的に補助金が支給される可能性はあるようですが、おそらく赤字を埋め合わせるには難しいでしょう。

 一般企業については、巷でも休業補償の話がよくされていますが、医療機関については話題になっていません。本来なら企業と同様、国がコロナ対応による損失をしっかりと補填するとか、財政的な配慮をすべきだと思います。

行政が変わらなければ医療界は変わらない

――それでも医療機関としては、患者を受け入れないわけにはいかない。

岩波 医療機関としては、倫理的にはその通りですし、できるだけ協力すべきです。しかし、行政からの要請に協力しておかないと、のちのち行政から“ネガティブな扱い”を受けやすい、という側面もあると思います。経営側としてはそういう対応を受けたくないから、経営的には苦しくなることはわかっていながら、“仕方なく”やっている……という施設も多いと思います。

 例えば2018年に、複数の大学の医学部における入試の“問題”が明るみに出て、社会問題になりました。あのとき、昭和大学は補助金をかなり減額されたのですが、行政の要請に従って早急に対応したので、翌年の補助金は元に戻りました。

 一方、その後行政と揉めて、謝罪や改善策が十分でないとされた大学は、国からの補助金がいまだに減額されたままだと聞いています。行政のそういう“さじ加減”を大学側はわかっていますから、今回の問題においても協力せざるを得ない面もあるわけです。

 今回のコロナ禍は、日本の医療界のシステムを大きく変えるチャンスだと思います。けれども、実際にはなかなか難しいと思います。行政のシステムや考え方が変わらない限り、医療のシステムも変化できないからです。

(構成=編集部)

伊勢谷友介、“偽善”事業家の本性…「理想の社会づくり」「新しい政治システム」訴え

 俳優の伊勢谷友介が8日、大麻取締法違反の容疑で逮捕された。伊勢谷といえば東京藝大大学院卒という学歴を持ち、俳優や映画監督などの芸能活動をこなす一方、クリエイターなどが連携して社会課題解決を実践する会社リバースプロジェクトの経営者としての顔を持つなど、多彩な才能を発揮。それだけに“一俳優”が起こした事件以上の衝撃を世間に与えている。

「伊勢谷は連続テレビドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)に警察学校教官の役で出演しており、その最終回が先週5日に放送されましたが、その3日後の逮捕となったわけです。伊勢谷の逮捕をスクープしたのは日テレなだけに、まるで最終回放送を待っての逮捕とも邪推されそうなタイミングについて、日テレと警視庁の間でなんらかの“やりとり”があったのではないかという噂まで、日テレ局内では広まっています」(テレビ局関係者)

 前述のとおり伊勢谷は2009年にリバースプロジェクトを創業し、精力的に環境保護や教育、地方創生などに関する活動を展開していることでも知られている。さらに、オンライン教育事業を手掛けるLoohcsの取締役を務めるなど、活動は幅広いが、伊勢谷はあるメディアの取材で、こうした活動の動機などを聞かれ、次のように語っていた。

<人類が地球に生き残るにはどうするべきか?>

<政治や民主主義の新しいシステムも模索しており、教育分野にも取り組み始めました>

<現代社会には『志』が不足しています>

 さらに自身のインスタグラムでも次のように投稿していた。

<皆さん「幸せ」と漠然的に言いますが、ちゃんと定義づけてますか? 僕はハッキリしています。「幸せ」とは脳内物質が出てるか出てないかです。色んな時に脳内物質が出るのですが、出てる時は決まって「今に集中している時」。つまり、「未来を心配したり、過去を後悔してない時」のこと。だから幸せに生きるって、どれだけ今に集中している時間を作れているかだと考えるのです>

<「地球における人類社会の未来」を考えるきっかけなど、環境の事、そしてその為に出来る事を、皆と共有していけたらなと思ってます!!!>

<まずは、社会課題やファクトを”知ること”が大切です。映画『もったいないキッチン』を題材に楽しみながら食品ロスの現状を知ることができるイベントを行います>

<【#学びを止めるな】逆境に挑む中高生に、「最高の学習機会」を! クラウドファンディング完了。中高生にPCとWi-Fi環境の提供を開始しました!>

<厳しい経済環境に加え、コロナで学校の授業も停止し、学びの機会が奪われている高校生に対して、

・皆さんの寄付で最大100人分の【パソコン・Wi-Fiを届ける】

・Loohcs高等学院の負担で、最大100人分の【オンラインゼミ授業を無償で届ける】

 これにより、オンライン学習機会の提供を実現します。(略)理想の社会への一歩を作るチャレンジにご協力お願いいたします!(略)ぜひシェアと、寄付をお願い致します。>

“理想の伊勢谷友介”を演じていた

 こうした伊勢谷の言動や事業家としての活動について、週刊誌記者はいう。

「俳優業に始まり、一連の伊勢谷の活動やメディアでの振る舞い、発言などをみていると、常に“理想の伊勢谷友介”を演じていたように感じます。慈善事業家としての顔の一方、素の伊勢谷は薬物を常習し、過去には元交際相手の女優、長澤まさみへのDVが取り沙汰されたこともあり、二面性を持っていたということでしょう。

 結局、伊勢谷は自身の“偽善”活動に賛同して協力してくれていた人たちを裏切った格好となったわけですから、その責任は重い。伊勢谷のインスタからは、逮捕後、次々と企業がらみや一定の立場のある人と映った写真の投稿などが削除されていますが、すでに伊勢谷と関わってきた人や組織が、その関係性をなかったことにしようと躍起になっている様子がうかがえます」

 違法な薬物に手を出した代償は大きいようだ。

(文=編集部)