JRA武豊「鞍上問題」揺らぐ……秋華賞(G1)「相棒」はパラスアテナか、デゼルか。未だ「保留」であり続ける“第3の選択肢”とは

 武豊騎手にとって嬉しい悩みの秋になりそうだ。

 12日、中山競馬場で行われた秋華賞(G1)トライアル・紫苑S(G3)は1着マルターズディオサ、2着パラスアテナ、3着 シーズンズギフトで決着。3頭には10月に京都競馬場で行われる秋華賞の優先出走権が与えられた。

 特に、前走のラジオNIKKEI賞(G3)で1番人気の支持を集めながらも、紫苑Sで10番人気の低評価だったパラスアテナ(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)は、武豊騎手とのコンビで2着に入り、能力を証明することができた。

 優先出走権を獲得できなければ、秋華賞出走が叶わない状況だっただけに、陣営も「ジョッキーが外枠をマイナスにせず、本当にうまく乗ってくれた」と鞍上の手腕を絶賛。武豊騎手も「大外枠でしたが、うまく流れに乗れました。力は見せてくれましたし、もっと良くなると思います」と、秋華賞へ大きな上積みを期待できそうなコメントを残している。

 だが、その一方、現状ではパラスアテナの秋華賞の鞍上が「未定」となっている。

「これには今週末のローズS(G2)が影響していると思われます。武豊騎手は有力馬デゼルに騎乗することが決まっており、こちらも注目の素質馬です。どちらも秋華賞に駒を進めた場合、2頭を天秤にかけることになります。そのため、現段階ではパラスアテナの鞍上は未定となっているのではないでしょうか」(競馬記者)

 デビュー2戦目のスイートピーS(L)を上がり32秒5の豪脚で制したデゼル。前残りが目立つ春の東京開催で、直線一気で制した内容は高く評価された。これにより、オークス(G1)では2番人気に推されるも、浅いキャリアで2400mの距離ということが響いて11着に大敗したが、休養を挟んでのローズSは仕切り直しの1戦となる。

 また、前走と前々走で手綱を取ったのがD.レーン騎手だったため、今回はデビュー戦でコンビを組んだ武豊騎手に再び騎乗依頼が舞い込んだ。期待馬だけにローズSの結果次第では、パラスアテナと甲乙つけ難い存在になるはずだ。

 しかし、これ以外にも武豊騎手が秋華賞で騎乗する馬が決まっていない「事情」があるようだ。

「武豊騎手は10月4日にフランスで行われる凱旋門賞(G1)に騎乗するかもしれません。キーファーズが昨年の凱旋門賞4着馬ジャパンをクールモアと共同所有契約を結んだ際に、『凱旋門賞は武豊騎手』というリクエストが盛り込まれていました。

すでに開催まで1カ月を切りましたが、まだ参戦の可能性は残っています。フランスは日本からの入国の場合、2週間の自主隔離が不要なため、渡仏することは十分にありえます。

ただ、凱旋門賞参戦となった場合、日本に帰国後に2週間の自主隔離が必要となります。そうなると、秋華賞が行われる10月18日は自主隔離の対象期間となり、レースに騎乗することができません。これも武豊騎手の秋華賞騎乗馬が決まっていない理由のひとつかもしれませんね」(別の記者)

 実際に、武豊騎手は7月にスポーツ功労者表彰式に出席した際、史上初の凱旋門賞3勝を目指すエネイブルの話題が上がったことに対して「自分は凱旋門賞でジャパンに乗る可能性があるから」と凱旋門賞の参戦へ意欲を見せていた。しかし、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大は収まる気配はないだけに、海外遠征もそう簡単に敢行できないだろう。

 果たして、武豊騎手が秋華賞で騎乗するのはパラスアテナか、それともデゼルか。はたまたフランスで世界最高峰レースに挑戦するのか。レジェンドの動向に注目が集まる。

カーナビに接続して使えるAndroid Auto(アンドロイドオート)とは? 使い方やメリットを解説

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

今や車のドライブに欠かせないカーナビ。でも、地図データが古くなると使いにくいし、むしろスマホのGoogleマップのほうが便利じゃない? なんてことも。そんなときは「Android Auto」がおすすめ! Android Autoは500車以上のカーナビと接続して利用できる便利なアプリ。カーナビはもちろん、音楽の再生や電話などもハンズフリーで利用可能。もちろん地図データは常に最新だ。そこで今回は、Android Autoの機能と実際に使ってみて感じたメリットとデメリットを解説しよう。

Android Autoって普通のAndroidスマホと何が違うの?

 アナタの車のカーナビは使いやすいだろうか? もう何年も地図データをアップデートしていなくて使いにくくなっている人も多いのでは? そんなときは「Android Auto(アンドロイドオート)」を使ってみよう。Android AutoはGoogleが開発したカーナビ専用アプリ。国産車や外国車も含め500車以上のカーナビと、USBやBluetoothで接続して利用することが可能である。今ではスマホ単体でも使用可能なので、とりあえずAndr…

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JRAセントライト記念(G2)2週連続「横典マジック」炸裂でミッキースワローに続けるか!? 後方ポツンから圧勝した素質馬が「異例」の出戻りで重賞挑戦

 ダノンファスト(牡3、美浦・菊沢隆徳厩舎)が、横山典弘騎手とのコンビで菊花賞トライアル・セントライト記念(G2)に出走を予定している。

 昨年11月に芝でデビューしたダノンファストは、芝1600m条件の新馬戦と未勝利を使われるもいずれも出遅れて3着に惜敗。初ダートとなった1月の未勝利戦を2着馬に2秒3もの差をつける大差勝ちで勝利した。

 これを含めてダートを5戦、7月の天の川賞(2勝クラス)では、初対決となった古馬相手に2馬身半差の大楽勝。3歳ダート路線でトップクラスの実績を残している。

 だが、陣営が秋の始動戦をダートではなく、芝の重賞であるセントライト記念に使って来たのも納得だ。ダートで素質開花を見せたとはいえ、ダノンファストの祖母は2004年の桜花賞(G1)をデビューから無敗の4連勝で制したダンスインザムードという血統だからでもある。

 主戦である横山典騎手はここまで7戦すべての手綱を取っていることも、ダノンファストに対する評価の高さの表れだろう。芝の2戦で敗れたとはいえ、決してスムーズではなかった。ダートからの出戻りが軽視されるようなら人気の盲点となる可能性も十分にあるだろう。

 また、横山典騎手は京成杯AH(G3)でコンビを組んだトロワゼトワルの騎乗でも冴えに冴えていたのも大きな魅力だ。昨年は快足を飛ばして勝利したレースだったが、今年はスマイルカナを一旦先に行かせて2番手からの競馬。結果的にハナ差での勝利となったとはいえ、絶妙な追い上げのタイミングと位置取りはまさに横典マジックといえる技あり騎乗だった。

「横山典騎手と菊沢厩舎のコンビといえば、ミッキースワローで制した2017年のセントライト記念が非常に印象的でした。皐月賞馬アルアインを並ぶ間もなく交わした末脚は鮮やかでした。

ダートとはいえ前走の天の川は、もはや横山典騎手の代名詞ともいえる後方ポツン。離れた後方からただ1頭別次元の脚を繰り出し、楽々と差し切ったレース内容には目を見張るものがありました」(競馬記者)

 ただ、懸念材料があるとすれば母ダンスファンジアの出世を妨げる原因となったその激しい気性だ。その仔であるダノンファストも決して優等生とはいえず、7戦のキャリアで4戦が出遅れていることも見逃せない。

 開幕週となった先週の中山では、時計は要しながらも先行馬が残るレースが目立っていた。出遅れは禁物となるだけに、関東の大ベテランである横山典騎手としても腕の見せ所となりそうだ。

長濱ねる「脇腹に穴」衝撃エピソードに驚愕! 写真集は「修正加工」で回避?

 9月4日発売の文芸雑誌『ダ・ヴィンチ』(KADOKAWA)で、自身初のエッセイ連載『夕暮れの昼寝』をスタートさせた元欅坂46長濱ねる

 記念すべき第一回の連載では、故郷である長崎県について綴りつつ、学生時代のエピソードも披露したのだが、ネット上では「一歩間違えれば命の危険も……」「ゾッとした」といった驚きのコメントが相次いだ。

「これは中学生時代の話で、長濱はシャワーを浴びていた際、脇腹がマダニに嚙まれていることに気付き、すぐに母親へ報告。ところが、驚きのあまり素っ裸の状態で報告しにいったため、母親に笑われたという微笑みエピソードでした。

ただ、マダニは一歩間違えれば死の危険もある生物。体から取り除く際、頭についた毒針を残していく習性があり、その毒が死に至らしめることもあるそうです。その傷痕はいまだに残っているらしく、『右横腹に1センチほどの穴が開いている』とのことで、ファンが驚くのも納得です」(芸能ライター)

 そんな長濱といえば、2017年12月に1st写真集『ここから』(講談社)を発売。自身の故郷、長崎・五島列島を中心にロケを敢行し、初めての水着撮影に挑んだのだが……。

「1センチ程度の傷の大きさであれば、写真集でも気が付くと思いますが、残念ながら熱心なファンでも確認することはできなかったようです。まあ、肌を露出する水着写真ですから、十分な配慮を行うのは当然の話。傷が見えないように上手に撮影したのか、あるいは加工修正してキレイに傷痕を消したのか、そのどちらかでしょう」(エンタメ誌ライター)

 なお、この写真集は今年8月に13度目の重版が決定、累計発行部数は22万部を突破するなど、大ヒットを記録。このままの勢いで、2作目の写真集が発売されることを期待したいところだが、果たして?

パチスロ「6号機モンハン」が爆誕!! 5号機「最大級の熱狂」が再び!?

 アニメやドラマ、映画などのタイアップ機が大半を占めているパチンコ業界。それらに肩を並べる人気コンテンツといえばゲーム版権だろう。

 そんなゲーム分野において、目覚ましい活躍を見せているのは敏腕メーカー「エンターライズ」だ。これまで『鬼武者』『戦国BASARA』『ストリートファイター』などのビッグタイトルをパチスロ化し、成功を収めてきた。

 そして、同社を代表するゲーム版権といえば、何といっても『モンスターハンター』だろう。

 ゲーム『モンスターハンター』は、2004年にシリーズ1作目が登場。それから現在まで実に49タイトルが登場し「一狩りいこうぜ」というキャッチフレーズは多くの人々に知れ渡った。シリーズ累計販売本数は驚異の6400万本を記録し、日本中に一大ムーブメントを巻き起こした。

 そんな大ヒット作を題材とした同社の『パチスロ モンスターハンター 月下雷鳴』も絶大な人気を誇った。版権のネームバリューもさることながら、ゲームの世界観を忠実に再現した仕様は多くのファンを魅了。長期にわたって高稼働を実現させた成功機だ。

 ボーナス中にモンスターを討伐するゲーム性は正にモンハンそのもの。打ち手のヒキがダイレクトに討伐へと繋がるため、他の機種にはない緊張感と達成感が味わえる。ボーナスの1G連がもたらす「刺激」は、ユーザーの脳内に突き刺さった事だろう。

 5号機の名作『月下雷鳴』が撤去されてから間もなく一年。本機がもたらした衝撃と感動を未だに忘れられないユーザーも多いだろうが…。

 そんな『モンハン』ファンに朗報だ。エンターライズは新機種『パチスロ モンスターハンター:ワールド』のリリースを公表。6号機に「モンハン旋風が巻き起こる!」との声が続出中だ。

「待ちに待った『モンハン』の最新作が発表されましたね。前々から開発の噂は絶えませんでしたが、その時点で『モンハンの6号機楽しみ』『早く打ちたい』など、歓喜の声が上がっていました。正式に公表された事で、ファンの喜びは頂点へ達しているでしょう。

 ただ、シリーズ2作目となる『パチスロ モンスターハンター~狂竜戦線~』は、『月下雷鳴』の完成度が高すぎるあまり『期待通りの出来じゃない』『思っていたのと違った』という厳しい意見も目立っておりました。正直、大成功を収めたとは言い難いですが…。

 その流れで『パチスロ モンスターハンターワールド』がシリーズ初の6号機で登場。エンターライズさんも『狂竜戦線』の結果を踏まえて相当な意気込みで仕上げていると思います。

 それこそ、『月下雷鳴』を彷彿とさせるゲーム性なのか。『上乗せ特化型』で一撃性にも期待できるのか。現時点では明らかにされていませんが、その仕上がりに胸が高まりますね」(パチスロ記者)

 本機が6号機を舞台に『月下雷鳴』のような活躍を見せるのか。続報は追って報告する。

JRAローズステークス特集! 打倒デアリングタクトはこの馬! 出走馬の裏情報、特別データも公開!

 先週の京成杯オータムハンデとセントウルステークスで、サマースプリントシリーズとサマーマイルシリーズのチャンピオンも決定。いよいよ本格的に今週から秋競馬へ突入する。

 その今週はJRAで三日間開催が行われ、菊花賞トライアルのセントライト記念、秋華賞トライアルのローズステークスが行われる。ローズステークスは上位3頭に秋華賞の優先出走権が与えられ、春の実績馬と夏の上がり馬が激突するレース。セントライト記念も上位3頭に菊花賞の優先出走権が与えられるレース。つまりトライアルレースは、賞金が足りなくても3着以内に入れば次のG1レースに出走できる権利を得られるのだから、馬主や厩舎関係者としては「3着でもいい」という、他とは違った思惑が発生する。さらに賞金的に本番(秋華賞や菊花賞)の出走が確定している陣営は、本番前の調整で100%の仕上げではないといった場合もあり、その内部事情が複雑なレースでもある。

 どちらのレースも目が離せないが、次の秋華賞を見据えて注目すべきはやはりローズステークスだろう。今年はデゼル、リアアメリア、クラヴァシュドール、リリーピュアハート、アブレイズ、ウーマンズハートなどの実績馬が出走を予定しているが、無敗の牝馬二冠馬デアリングタクトは秋華賞に直行で出走しない。人気を集めそうなデゼルはオークスで11着、クラヴァシュドールも15着と大敗しているだけに、信頼できる軸馬が不在で大混戦。逆に言えば高額万馬券が狙えるといっても過言ではないかもしれない。

 G1レースのトライアルは、前述のとおり「勝たなくても3着以内ならいい」「次の大一番を見据えて80%で出走」といったトライアルならではの性質があり、それを踏まえた攻略法が存在する。それを完全に把握せずに馬券を購入するのはリスクが高く、避けるべきだろう。そこでこの春、桜花賞トライアルのフィリーズレビューで11万馬券を的中させるなど、3歳牝馬戦線やトライアルレースを知り尽くす、競馬情報のプロ「競馬セブン」に注目した。

 競馬セブンは創業24年と老舗中の老舗で、実際に競馬界で活躍してきた大物の競馬関係者が多数在籍している。中でも元JRAの騎手で元JRA騎手学校教官の徳吉一己は、あの福永祐一騎手、池添謙一騎手、和田竜二騎手などを育てた鬼教官として知られ、今は競馬セブンの総監督を務める大物。さらに競馬記者として40年以上の実績を持ち、美浦トレーニングセンターの「地獄耳」と呼ばれるベテラン競馬記者の古川幸弘や、嶋田潤、小原伊佐美、二本柳俊一といった元JRA調教師軍団が、トレセンの内部を知り尽くす。さらにトレセンの外でも、元社台スタリオンステーション荻伏場長で社台グループのすべてを知り尽くす林勲や、元札幌馬主会理事の肩書を持ち馬産地日高の帝王との異名を持つ斉藤隆といった大物がズラリ。競馬界では誰もが知る競馬関係者が多く在籍し、全国に情報ルートを構築している。これらの人脈を見れば、ありとあらゆる競馬情報が競馬セブンに集まってくるのは当然といえよう。

 この競馬セブンは夏競馬も数々の万馬券的中など好調。特に重賞レースに圧倒的な実績を残しており、9月6日時点で直近の13レース中10レースを的中、しかもその中には新潟記念の3連単3万2940円、札幌2歳ステークスの3連単1万7670円といった万馬券が含まれており、競馬セブンを利用する競馬ファンから毎週のように歓喜の声が届くという。

 そんな競馬セブンが絶大な自信を見せているのが、トライアルレースだ。春のトライアルでは、桜花賞トライアルのフィリーズレビューにて3連単11万9820円という特大万馬券を的中。他にも多くのレースを仕留め7戦6勝、的中率は85.7%を記録しているのだ。これはトライアルならではの複雑な要素を把握しているからこそできる偉業。そして今週のローズステークスやセントライト記念に関しても、すでに「的中を確信させる情報」を独占入手しているという。中でもローズステークスは、数年に一度レベルの情報で、ぜひ多くの競馬ファンに届けたいと「無料提供」を決定しているのだから驚きだ。その真意について話を聞いてみた。

「ローズステークスで過去10年の人気馬を見てみると、1番人気が5勝と1番人気が好成績を残しており、信頼できる軸馬といえるでしょう。しかし10番人気以下の人気薄馬も、2016年クロコスミア(11人気2着)、2014年タガノエトワール(15人気2着)、2013年ウリウリ(10人気3着)、2011年マイネイザベル(10人気2着)などが馬券圏に入り波乱を演出。3連単では10万馬券を超える特大万馬券が7度も出ているように人気薄の好走が目立ちます。

 2冠馬のデアリングタクトは秋華賞へ直行で不在となり、結果として人気を集めそうな前走オークス組では人気を背負うであろう、ある馬の厩舎の不安情報を極秘入手しました。マスコミは大きく注目しているようですが、実際は買える状態になく、つまり危険な人気馬がいることになります。さらに人気薄確実の【隠れ穴馬】の大駆け情報も入手済み。これは完全にマスコミもノーマークといえる存在で、陣営も必死に目立たぬよう情報を抑えています。我々だけが知る高配当を狙える勝負情報であり、万馬券を的中させた昨年以上の自信度で情報を公開できます。

 昨年も予告の重賞勝負で万馬券などを的中させたローズステークスですが、今年は競馬セブンの情報力を知っていただくため、読者の皆様へ無料で公開させていただくことになりました。内容は、厳選した自信の馬連3点勝負。他とは違う本物の情報を知りたいなら、複雑な事情があるこのローズステークスはベストのタイミングでしょう。ぜひ利用してください」(競馬セブン担当者)

 毎年のように高額万馬券が飛び出すローズステークスで鍵を握るのは、今年も人気薄の穴馬といって間違いない。そしてその穴馬を唯一知る競馬セブンの情報に、絶大な価値があることもお分かりいただけるはずだ。このローズステークスでは、その情報を誰もが無料で入手できるのだから、これを利用しない手はない。しかも仮にこのローズステークスが不的中だった場合、有馬記念までの全G1レース情報も無料で公開するというのだから、相当な自信なのだろう。どんなドラマが待っているのか、週末のローズステークスと競馬セブンの情報から目が離せない。

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※本稿はPR記事です。

“技術屋集団”ホンダは、なぜGMと「車の命=エンジン」共通化するまでに陥ったのか

 本田技研工業(ホンダ)がこれまでの孤高主義を変えて、米ゼネラル・モーターズ(GM)と北米の四輪事業の戦略提携(アライアンス)を進めると発表した。ホンダとGMはガソリン車のエンジンと車体(プラットフォーム)の共通化を検討する。それによって、ホンダは最重要市場である北米市場でのコスト削減と利益率の向上を図ることを目指す。ただ、現時点ではさらに進んだ資本提携は行わないという。

 現在、ホンダもGMも業績は厳しい。両社は生き残りのために今回の戦略提携に至った。ホンダは北米事業のコストを削減し、研究開発の強化などにつなげたいと考えているはずだ。小型車やEV(電気自動車)の開発を進めなければならないGMにとって、ホンダの技術を活用することは目先の収益確保に重要だ。

 ホンダは中国のCATLなど他の企業ともアライアンスを進めている。見方を変えれば、創業以来、自主性と独立性を重視してきたホンダは、大きな変化の局面を迎えた。同社にとってアライアンスを強化することの重要性は追加的に高まるだろう。それを進めつつ、経営陣が組織全体の士気をどのように高め、競争力の発揮につなげることができるかに注目が集まる。

環境激変の中で生き残るためGMとの戦略提携

 ホンダが米GMと戦略提携を発表した大きな理由は、新型コロナウイルスの感染の影響によって米国の自動車需要が低迷し、業績がかなり厳しいからだ。4~6月期のホンダとGMの決算をみると、両社ともに売り上げが減少し、最終赤字に陥った。2021年3月期の純利益について、ホンダは前期比64%減の1,650億円になるとの見通しを示した。また、GMはコロナショックの影響がかなり深刻であり、抜本的かつ恒久的なコストの削減を迅速に進めなければならないとの危機感を表明した。

 現在の世界の新車販売市場の動向を俯瞰すると、中国を除いて需要の回復は鈍い。8月のホンダの中国販売実績は、前年同月比19.7%増の14.9万台だった。ただ、中国の新車販売市場の回復は販売補助金の延長などによって支えられている側面がある。需要回復の持続性は不透明だ。中国市場だけを頼りにホンダが収益改善を目指すことは難しい。

 ホンダにとって、北米市場は四輪事業の売り上げの6割程度を占める最重要市場だ。8月、中国市場と対照的にホンダの米新車販売台数は同22%減だった。当面の収益体制を立て直すために、稼ぎ頭である米国事業の効率性を高めることは喫緊の課題だ。そのために、ホンダはGMとの戦略提携を行い、両社が北米市場で販売する自動車に関して、プラットフォームやエンジンの共有を行い、コスト削減を目指す。

 ホンダGMと資材の共同購買も目指している。それは規模の経済効果の実現を目指すための取り組みといえる。また、ワクチンが開発段階にあるなかで、新型コロナウイルスの感染がどうなるかは読みづらい。それに加えて、IT先端分野を中心に米中対立が先鋭化していることは、世界のサプライチェーンを混乱させる恐れがある。そうした状況に対応するためにも、アライアンスを組んで鋼板など自動車製造に必要な資材や、エンジンをはじめとする主要パーツなどの調達を行うことは収益を守るために欠かせない。それは、ホンダが当面のペントアップ・ディマンドを取り込むために重要だ。

生き残りのために加速化するホンダの構造改革

 それに加えてホンダは、“CASE(Connected:コネクティッド、Automated:自動化、Shared:シェアリング、Electric:電動化)”、さらには都市空間の一部としての新しい自動車の社会的な役割発揮を成長につなげなければならない。そのためには、より効率的な事業運営体制を確立し、研究開発体制を強化することが求められる。

 GMとの戦略提携が発表される以前から、ホンダはCASE化などに対応するための構造改革に着手した。まず、2019年5月、ホンダは6つの地域を需要の特性や環境面などの規制の共通分が多い地域で束ね、商品ラインアップを絞り込む改革を発表した。同社は、2025年までにグローバルモデルの派生数を従来の3分の1に削減する方針だ。

 構造改革を進める矢先、想定外に新型コロナウイルスの感染が世界全体に広がり、ホンダは需要の急減に直面した。その結果、ホンダはこれまで以上のスピードで構造改革を進め、より効率的な事業運営を目指さなければならなくなっている。言い換えれば、コロナショックの発生がホンダに構造改革のスピードアップを求めている。2017年7月に国内復活が実現した“シビック・セダン”が生産終了となるなど、経営陣はかなり思い切った改革を進めている。

 GMとの戦略提携の発表とほぼ同じタイミングで、ホンダは傘下の自動車部品メーカー(ケーヒン、ショーワ、日信工業)へのTOB(株式公開買い付け)実施を発表した。ホンダは3社を完全子会社にする。その上で、2021年3月までにホンダは傘下部品メーカーと日立製作所傘下の日立オートモティブシステムズ(ホンダが49%を出資)の合併を目指している。さらに、2022年から日立オートモティブシステムズは米国でEVなど向けのモーターの量産を開始する予定だ。

 それが意味することは、稼ぎ頭の市場である米国にてホンダがコストの削減と、成長期待の高い分野への取り組みを、他社とのアライアンス強化によって進めていることだ。それは同社の改革のスピードが加速化していることといえる。

重要性高まる自動車業界のアライアンス戦略

 ホンダの倉石副社長はGMとの提携の理由としてコスト効率の向上を指摘した。また、現時点でホンダはGMとの資本提携は行わない。その二つを合わせて考えると、ホンダは成長の強化に向けて必要な体制を柔軟かつ迅速に整備する一方で、自社の資本政策に関しては意思決定権を持ち続けたい。また、昨年末、日産とホンダの経営統合が模索された際、ホンダは統合に反対したと報じられている。自社の経営の意思決定に直結する資本面に関して、ホンダは独立性を保ちたい。

 今後の展開を考えると、CASE化などへの対応のために迅速かつ相応の規模で設備投資を行うことの重要性が高まる。自動車メーカーが世界市場で競争力を発揮するには、より大規模に研究開発を行い、最先端の技術をいち早く実用化することが不可欠だ。

 そう考えると、ホンダにとってアライアンス戦略の重要性は追加的に高まるだろう。他の地域でもガソリン・エンジンの共通化などを目指した提携が交わされ、コスト削減への取り組みが進む可能性がある。それは、ホンダの収益獲得を支え、資金調達と先端分野の技術開発に向けた設備投資の強化に欠かせない。

 創業以来、ホンダは独自の技術を生み出して需要を創出してきた。自社の生産要素をフルに活用して新しい技術や発想を実現する経営風土は重要だ。ただし、コロナショックの発生によって自動車産業を中心に世界経済の変化のスピードは加速化している。急速かつ大規模に進む変化に対応するために、他の企業とのアライアンスを強化して事業運営の効率性を高めたり、必要な技術を取り込んだりすることは変化への対応力を高めるために重要な方策だ。

 ホンダの経営陣は、進行中の構造改革のなかで自社の強みを支えてきた研究開発部門を中心に、組織を構成する人々の集中力が低下しないようにしなければならない。組織の実力は人員数と一人一人の集中力を掛け合わせたものと言い換えることができる。経営陣は、アライアンス強化を、独自の技術を生み出すという経営風土のさらなる醸成につなげなければならない。そのためにどういった戦術・施策が実行されていくかに注目したい。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

アスリートブレーンズ為末大の「緩急自在」vol.6

為末大さんに「いま、気になっていること」について、フリーに語っていただく連載インタビューコラム。唯一、設定したテーマは「自律とは何か、寛容さとは何か」。謎の「聞き手」からのムチャ振りに為末さんが、あれこれ「気になること」を語ってくれます。さてさて。今回は、どんな話が飛び出すことやら……。乞う、ご期待。

為末さんアップ

──前回に続いて「食と健康」というテーマで伺おうと思います。今回は、5歳の男の子のパパでもある為末さんの「食育」についての考えから、まずはお聞かせいただけますか?

為末:そうですね。うちの子の場合、ちょっと変わっているんですが、2歳とか3歳の頃まではブロッコリーとか、おにぎりとか、人参とかしか食べない子だったんです。あと、ソーセージとかも好きだったかな。かかりつけの医師の先生にも随分、相談しましたが「成長していく中でなんとかなりますよ」という答えでした。一番ホッとしたのは「みそ汁がうまい!」と言ってくれたときですね。みそ汁の味が分かるようになれば、もう安心だ、という気持ちになりました。 

──日本食って、やっぱり偉大ですね。

為末:そうなんです。欧米のアスリートに話を聞くと、食ってガマンするものなんだそう。競技を終えるまで、ひたすら我慢して、食を摂生する。競技が終わった瞬間、フライドポテトみたいなものをこれでもかと食べる、みたいな。日本食には、そうした極端な誘惑はない。毎日、同じものを、おいしいなーと味わって、それで健康になっていく。息子が、みそ汁がうまい、と言った瞬間、とても安心したというのは、そういうことなんです。

──よく、分かります。

為末さん引き

為末:食育の後半は、いうなれば「理性の食育」なんです。こうこう、こういう理屈だから、こういう食事をしろ、みたいな。でも、前半はネイティブというか、「感性の食育」なんです。なんだろう、舌の記憶みたいなものかな。僕は広島の出身なんですが、やっぱり瀬戸内海の魚の味とか、人生で最初においしいな、と感じた味に触れるとなんだかホッとするというか、体の芯から満足感が広がります。そうした感情が息子にも芽生えたんだ、ということは親としてとてもうれしく思います。

──話をまったく違う方面に振りますが、一方で、われわれ現代人は「食に縛られ過ぎている」ようにも思います。ダイエットとか、グルテンフリーとか、ベジタリアンとか。あれをしてはいけない、これをしてはいけない。とにかくストイックに、自らを律することが正義なのだ、みたいな。

為末:難しいお話ですね。(笑) 

──「衣食住のバランス」といいますか。昔の家庭って、なんとなく三つのバランスがとれていたような気がするんですよ。大金持ちの家庭は別として、いわゆる庶民は、これを着て、これを食べて、こういう住まい方をしていれば幸せだよね、みたいな。決してぜいたくではないけれど、夕食のちゃぶ台には、カボチャの煮物があって、ひじきの煮付けがあって、おしんこも添えられていて、といった感じだったと思うんです。それが今では、会社や学校から帰ってきて、一人でパスタをゆでて食べる、みたいなことになっている。これだけ豊かになったというのに、食生活はなんだか貧しくなる一方であるような気がするのですが。

為末:それでいうと、中国人の友達に聞いたんですが、中国でも外食が基本になりつつあるみたいですよ。満漢全席とまではいかなくても、中国の家庭の食卓って、びっくりするほどの皿数が並ぶ、みたいなイメージがあるじゃないですか。 

──そう思ってました。イタリアとか、韓国とかも、そんなイメージです。

為末:アスリートがお世話になっている栄養士さんには、二つのタイプがいるんです。一つは、知識系。理論的に、これはやるべきだとか、これはやってはいけない、みたいなアドバイスをくれる人。もう一つは、技術系。飲んでいいお酒とか、そのタイミングといった具体的なことを教えてくれる。知識系の栄養士さんは、どちらかというと理想を語るんですよ。それは分かるんですけど、その食材はどこで入手したらいいんですか?みたいな。一方で、技術系の栄養士さんは、コンビニで入手できるような食材でメニューを考えてくれたりする。 

──なるほど。

為末:どちらが偉いとか、どちらが正しいということではないんですが、なんだろう、理想と現実のちょうど「中間」みたいなものを僕らは探っていかないといけないんだと思います。

(聞き手:ウェブ電通報編集部)


アスリートブレーンズ プロデュースチーム日比より

今回の取材の中でも、食をテーマに「理想と現実」「衣食住のバランス」「理性と感性」。為末さんの視点はバランスに満ちていると感じます。企業のパーパス/商品/サービス/プロダクトなどの開発においても、理想と現実、理性と感性、理論と実践のように、バランスを持って探ることが重要だと考えます。しかし、実際は、現実視点からの発想が多いのではないでしょうか。トップアスリートは、超越した領域に達したことがある人だからこその、振り切った視点を持っていると思います。企業の視点に、強制的に振り切ったアスリートの視点を統合した、納得解探しを、アスリートブレーンズとして邁進していきたいと思いました。

アスリートブレーンズ プロデュースチーム電通/日比昭道(3CRP)・白石幸平(CDC)

為末大さんを中心に展開している「アスリートブレーンズ」。
アスリートが培ったナレッジで、世の中(企業・社会)の課題解決につなげるチームの詳細については、こちら

アスリートブレーンズロゴ

新しいコミュニティがつなぐ、新しいビジネスパートナー

お互いの距離は離れていても、テクノロジーを上手に使うことで、今までよりも近くに感じられる。ちょっとした発想の転換で、まったく新たなつながりが生まれる。新型コロナをきっかけにして始まりつつある新しいライフスタイルは「リモコンライフ」(Remote Connection Life)といえるものなのかもしれません。リモコンライフは、Remote Communication Lifeであり、Remote Comfortable Lifeも生み出していく。そうした離れながらつながっていくライフスタイルの「未来図」を、雑誌の編集長と電通のクリエイターが一緒に考えていく本連載。
8回目は「Forbes JAPAN」の編集長・藤吉雅春さんに伺いました。


<目次>
【リモコンライフストーリー#08 マイコミュニティ マイライフ】
コロナ禍の中で「人間関係」を見つめ直す
これからのリーダーに求められるもの
地域活性化は「役に立つ」がポイント
町おこしは、人おこしから。
スタートアップには「グレイヘア」(白髪のミドル社員)が必要!?
会えない時代の人脈は「コミュニティー」でつくる
「アブノーマル」から「ニューノーマル」へ

 

【リモコンライフストーリー#08 マイコミュニティ マイライフ】

(カワバタ メイ/IT系スタートアップ勤務/28歳の場合)

リモートワークが進んで、直接会うコミュニケーションがなくなってくると、新しい人脈を築くことがどんどん難しくなるかもしれません。そんな状況だからこそ、「人に会いにいくこと」がますます重要になると藤吉編集長は指摘します。「僕が若い頃とかは『1日3人会ってこい』とか『飛び込みで自分の人脈をつくってこい』というのが普通でした。簡単に人と会えない今、大事なのは『コミュニティー』に入ること。入るというか、寄り添うことが大事だと思います」

「リモコンライフ」で、人はどうやって「人とのつながり」をつくるのか?どんな人を師と仰ぎ、どんな組織・コミュニティーに身を置けばいいのか?
藤吉編集長の示唆をもとに、ちょっとしたストーリーにまとめてみました。 

野澤友宏(電通1CRP局)

リモコンライフ イラスト
イラストレーション: 瓜生 太郎


「コミュニティー・ビッグバン」。一部のメディアがそんな表現を使うほど、新型コロナをきっかけに「コミュニティー」の数が増加した。新型コロナの影響で、人との出会いが制限されたことがきっかけともいわれているし、在宅ワークなどで会社への帰属意識が薄れ、代わる何かを求めた結果ともいわれている。人気のコミュニティーでは入会に試験や面接があったりするなど、若者にとっては「就活」以上に「コミュニティー活動=コ活」が人生を左右する死活問題になっていた。

メイも、「20代女性起業家コミュニティー」や地元「中目黒の若手飲食店オーナーコミュニティー」の他に「カワイイ文房具好きが集まるコミュニティー」などを掛け持ちしていた。中でも、「カワイイ文房具コミュニティー」は性別も年齢も幅広く、月1回のイベントには100人を超える人が集まった。メイは、そのイベントでシマダさんというおじさんと知り合い「自作文房具」の魅力にハマっていた。

「こんなものつくってみたんですが、どうですか?」。イベントの席で、シマダさんが奇妙な“鉛筆”を取り出した。後ろ半分が樹脂製のゴムになっていて、カラフルな色付けをされている。「すごい、カワイイ!!」とメイが思わず声を出すと、シマダさんは顔をしわくちゃにして喜んだ。「鉛筆のお尻にある消しゴムって、全然消えませんよね。だから、よく消える樹脂を加工してつけてみたんです」

シマダさんは、もともとは文具メーカーの技術者だったが、引退して悠々自適な生活を送っているらしい。月に1度、静岡から上京してカワイイ文房具巡りをしたり、自作の消しゴムをつくるのが趣味なのだそうだ。「でも、シマダさん、これ、折れたらおしまいですね」。そう言ってメイが消しゴムの部分を折ろうとすると、シマダさんは顔のシワをさらに深くして笑った。

「私もチャレンジしてみたんですが」とメイも自作の“消しゴム”をシマダさんに見せた。「型を作るのがまだうまくいかなくて……」指輪やネックレスの宝石部分を消しゴムでつくった「消しゴムジュエリー」だ。まさか自宅で消しゴムがつくれるなんて、シマダさんに出会わなければ思いもしなかっただろう。シマダさんからオンラインで手ほどきを受けながら、なんとかそれなりのものができるようになってきた。

「これはカワイイ!!」とシマダさんがあまりにも大きな声を出したので、その場にいた会員がメイを取り囲むようにして集まった。「起業する前に、コミュニティーを立ち上げてみてはどうですか?」ある日、メイがシマダさんにふと「いつかは起業して文具メーカーをつくりたい」と思いをぶつけると、シマダさんはニコニコしながらそう答えた。いきなり起業するのではなく、まずコミュニティーを起ち上げて「仲間」を集めるというパターンが増えている。今の会社を辞めずに始めることもできるし、コミュニティーの運営自体が会社経営の練習にもなる。リスクを負わずに好きなことを始めた方がいいというのがシマダさんの話だった。メイはシマダさんとパートナーを組む形で、「自作文具コミュニティー」を立ち上げた。

「思ったよりも、自分で文房具をつくる人っているもんだなぁ……」メンバーの中には、カワイイ動物のペンケースをつくる人、オリジナルのノートをデザインする人、中にはシャーペンまで自作する人もいて、週を追うごとにその数は増えていった。主宰であるメイ自身も、小まめに「消しゴムジュエリー」をつくってはSNSでアップした。シマダさんに教わりながら、透明感を出すことも成功しつつある。最年長はシマダさんだが、メンバーの中でもいちばん発想が柔軟で、消しゴム素材の樹脂でつくった「消せる鉛筆削り」が話題になったりもしている。特許に関する知識も豊富で、ご意見番としてコミュニティーに欠かせない存在だ。

メイにとってシマダさんは技術の面では確かに「先生」だったが、カワイイ文房具にトキメく点ではただの「友達」であり、新しい文房具を発明することに意欲を燃やす「同志」でもあった。「ちょっと相談があるんですが……」自作文具ミュニティーの3回目のイベントを終えた時、メイはシマダさんから声をかけられた。「実は知り合いが、ゴム印やなんかをつくっている小さな文具メーカーを営んでいます」と優しい口調でメイに語りかけた。「知り合いには子どもがいないもんでねぇ。もういい年なんで、誰かに工場を継いでもらいたいと前々から相談されていたんですが、田舎の文具メーカーで働きたいなんて人は、なかなかいませんから」

たしかにイチから起業するよりは小さな会社であれ承継した方がありがたい。ましてや工場をつくるなんて、どれだけの設備投資が必要か……。メイにとっては渡りに船な話だった。「そこは、もともとモノづくりの盛んな町でね。今では、若い2代目たちがいろいろ新しいことをやっているみたいです」とシマダさんがのんびりした口調で言った。「その会社でも何度か新しいことにチャレンジしようとしてはきたんだけれど……。カワバタさんみたいな若い方の発想でいろいろやってもらえたら喜ぶと思いますよ、きっと」

メイにとって、今いる会社は十分に楽しいけれど、自分がいなくても仕事が回ることはハッキリしている。今まで「起業」をしようとビジネスモデルを考えてもきたが、どれも独りよがりな気がして自信が持てなかった。でも、今、シマダさんの話を聞きながら、そこでなら「自分がやりたいこと」と「誰かの役に立つこと」が両立できるような気がする……。

「お話は分かりました」とメイはシマダさんに笑顔で返した。「一度、現地に行っていろいろ聞かせてください」「それはよかった。ありがとうございます」とシマダさんは深々と頭を下げた。「私の方でも、事前に調べておきたいんですが、会社の名前はなんていうんですか?」「はい、静岡にある『シマダ製作所』という名前です」そう言って、シマダさんは顔をくしゃくしゃにして笑った。

(このストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません)

 

コロナ禍の中で「人間関係」を見つめ直す

上記の「リモコンライフストーリー」のヒントにさせていただいた「Forbes JAPAN」編集長・藤吉雅春さんのインタビュー内容を、ぜひご覧ください。

リモート取材に応じていただいたForbes JAPAN 藤吉編集長(下段は、電通の「リモコンライフ」チームメンバー)
リモート取材に応じていただいたForbes JAPAN 藤吉編集長(下段は、電通の「リモコンライフ」チームメンバー)

4月に「新しい師弟関係」という特集を組んだのですが、非常にたくさんの方から反響を頂きました。この時期は「自分のアイデンティティーは何か?」とか「この時代とは何か?」という根本的な問い直しの時期だったように思います。

会社における人間関係については、もう何年も前から予兆が起きていました。若い人たちが「師匠が欲しい」と本気で口にするのを聞いたことが何度かあります。最初は「恥ずかしげもなく、何を言いだすんだ」と意味が分かりませんでした。あるいは数年前から大企業の社長が、20代の社員とランチを定期的にとって意見交換し始めたことも、当の社長たちから聞くようになりました。組織の中の人間関係に何かが起き始めていると思いましたし、誰もが「変わらなければ」と意識し始めたのだと思います。

それが、コロナによって必然的に変えなきゃいけない状況になって、一気に高まった。人間を通して経済や時代を描くのがアメリカの「Forbes」の伝統ですから、人間を通してコロナ時代を読み解くという点で、予兆を感じていた私たちと読者の意識が一致したんだと思います。

これからのリーダーに求められるもの

社員の健康に配慮できるか、できないか。危機の時代だからこそ、リーダーの地金が出やすくなっていますね(笑)。リーダーには「プリンシプル」というか明確な「ルール」を定めて重きを置くことが求められると思います。直接のコミュニケーションがしにくい中で、企業カルチャーが明文化してあったり、リーダーが明確なルールに沿って判断してくれると、組織全体から迷いが減る。それがうまく回っている組織の共通点です。

あと、いくら組織のフラット化が進んだとしても、やはりヒエラルキーは必要です。社長自身が「リーダー像」をどう演出するかも重要になってきます。成功する人の共通点として挙げられるのがメタ認知です。自分を客観視しているので、危機でも余裕を持っている。常に「見られている」ということを意識しなきゃと思いますね。

地域活性化は「役に立つ」がポイント

今に始まったことではありませんが、リーダーが従業員たちに「活躍できる場」を与えられるかどうかも重要になってきます。いい給料、最新設備のオフィスといった要素で仕事を選んだ人は、目移りしてすぐに辞めます。それよりも、「役に立てる場」を実感させられるかどうかが大切なんです。例えば、地方創生がうまくいっている自治体と、うまくいかない自治体の違いは何かというと「活躍できる場」を与えているかどうかなんですね。新しい市長が出て改革を叫んだり、老舗企業の2代目が新しいことをやろうとすると、反発する人が出てきます。そういうときに、新しいリーダーが生き生きと仕事ができる場を与えてあげると、「自分にも活躍できる場がこんなにあるんだ」と実感し、協力的になる確率が高まるそうです。

仕事の意義としては「人に喜ばれる」というのがいちばん分かりやすくて、うれしいものです。企業の大小問わず、そこに重きを置く人が増えてきた実感はありますね。特に、スタートアップの人たちで「人の役に立ちたい」と口にする人が増えてきました。「Forbes JAPAN」では毎年「ビリオネア特集」を出しているんですが、読者の関心も「どれだけ稼いでいるか」「どれだけ資産を持っているか」ということより、その資産を「どう使うか」「どう社会に対して貢献しているか」に移ってきている。それは、読者だけでなく若い経営者にも共通しているところですね。

町おこしは、人おこしから

すごい産業がいっぱいあるわけじゃないのに、スタートアップが生まれやすい地域ってあるんですよ。人と人との交流が盛んで、地域の人や企業が一体となって支援するエコシステムができているところは、いい人材が集まってきます。たとえ鉄道路線が延伸されて町が栄えても、人が交わる気風がない土地では、どんなに優秀な人が出てきてもだいたい違う町へ行きます。

面白いアイデアが出てくるところというのは、いい企業のクラスターがあるというか、いいリーダーがいるんです。例えば、老舗企業の跡継ぎで、親の代の古い慣習をぶち破ってやろうっていう心意気のある人がいると、周りの若者たちが感化されて、いつの間にか町全体が活性化していく。町おこしって、やっぱり人なんですよね。面白い人がいるところには面白い人が集まってくるんです。

スタートアップには「グレイヘア」(白髪のミドル社員)が必要!?

スタートアップ含めて、組織が活性化するには、国籍や世代の違う人たちと交わった方がいいです。日本でまだ「スタートアップ」という言葉が流通していない頃のシリコンバレーを経験した人たちから聞いた話ですが、投資家たちは必ず「君たちの企業にグレイヘアはいるか」と聞くんだそうです。それは、「白髪のベテランがいない会社はダメだぞ」という意味で、組織にグレイヘアを入れるのが勝利の法則になっていると。それ以来、グレイヘアの重要性を「Forbes JAPAN」でも言い続けてきたんですけれども、日本では世代の違う人たちと組むというのがなかなか根付かないですね。

ただ、自分とは別の組織の年上の人だとお互いコミュニケーションが取りやすいこともあります。いわゆる「斜め上の人間関係」です。自分の組織の直属の上司や役員ではなく、違う組織の目上の人と付き合うのが重要だというのは、CEOに出世した人に共通するところかなと思います。成功している人って、やっぱり社外の人にかわいがられてきたのだなと確信しました。

会えない時代の人脈は「コミュニティー」でつくる

今のように直接人に会うことが難しい時代には、「人脈」を増やすために「コミュニティー」に入ることが重要になります。スタートアップのコミュニティーとか、女性起業家のコミュニティーとか、世の中には「コミュニティー」や「サークル」が数え切れないほどある。興味があるコミュニティーの界隈をウロウロしてれば、何かしら刺激を受けるものです。

「Forbes JAPAN」という雑誌のあり方を考える上でも、「コミュニティー」を意識しています。雑誌が「こういう社会をつくりましょう」という設計図となって、世の中にプロジェクトを提案する役割を担っていくことができると思っています。雑誌だからこそのネットワークを使って、「この指とまれ!」といって、いろんな企業を巻き込んでいく。そのとき「Forbes JAPAN」という雑誌は「Forbes JAPAN」が提案する世界観に入るための「チケット」であって、そのチケットを買ってもらった人にリアルなイベントや体験を提供できたらいいなと思っています。

「アブノーマル」から「ニューノーマル」へ

自粛期間中、「なんで自分は何十年も原稿とか書いてきたのかな」と、ふと考えてしまいました。「なんでそんなに四苦八苦して原稿を書き続けてたんだろう」って。で、シンプルに「人に伝えたいことがあるから」という答えに行き着いた。じゃあその「伝えたいこと」って何だろうってことをずーっと考えていると、「人間がどう変わっていくのか」という成長のドラマが描きたいだけということが分かったんです。「ああ、なんて青くさいことを俺は考えるんだ」とか思いました(笑)。

もう一つ、よく「ニューノーマル」とか言いますけど、戦後70年が異常だったという考え方もできると思うんです。今まで自分たちが信じてたものが実は異常だったんじゃないか、「アブノーマル」だったものが「ノーマル」になっているだけなんじゃないかっていう気もするんですよ。コロナは、より人間らしい、極めて普通のプリミティブなものが大切だってことに気づいていくきっかけになるのかもしれません。世界中の人に青くさいことを思い出させようとしているんですよ、きっと。


【リモコンライフチームメンバーより】

藤吉編集長のお話の中から見えてきた、
リモコンライフをより楽しむためのキーワードはこちらです。

◉フラットな師弟関係 
◉バディの法則
◉コミュニティーでの人脈づくり 
◉グレイヘア人材 
◉コミュニティー起業

新型コロナウイルスで、私たちのライフスタイルはどう変わるのか──人々の暮らしの中にまぎれたささいな変化や日々の心の変化に目を向け、身近な “新常態”を未来予測し、新たな価値創造を目指したい。この連載では「リモコンライフ」という切り口で、その可能性を探っていきます。

居酒屋もカラオケも…続々登場する「テレワークプラン」は“使える”のか?コスパを体験

 コロナ禍で一気に浸透したテレワーク。「カラオケ館」や「パセラ」をはじめとするカラオケチェーン各社がテレワークプランを展開するほか、ホテルではテレワークに特化したデイユースプランや連泊プランを打ち出している。また、苦境にあえぐ居酒屋業界は「金の蔵」が一部店舗で昼間に有料でレンタルスペースの提供を始めるなど、新たな施策を打ち出している。

 従来のコワーキングスペースやカフェなどとは違う業態がテレワーク需要を取り込む動きは今後も続きそうだが、実際のところ仕事ははかどるのか。都内のカラオケ店と居酒屋のテレワークプランを利用し、コストパフォーマンスや使い勝手を検証してみた。

ビッグエコーは短期集中型?

 全国に約500店舗を展開する「ビッグエコー」では、予約不要のテレワークプランを打ち出している。1名60分あたり税込500円(延長30分250円)、6名以上1室で60分税込2500円という料金設定で、フリードリンクが付く。普通のカラオケとして利用すると、一般会員の30分料金は税込250円、1時間あたり税込500円となるが、1ドリンクオーダー制のため、フリードリンク付きのテレワークプランの方がお得な計算だ。

 今回訪れたのは、ビッグエコー渋谷宮益坂口駅前店。平日の正午前、受付時に店内に他の客は見られなかった。通常プランとの違いをスタッフに尋ねると、「カラオケ機材の電源をオフにさせていただくので、その分お安くなっています」とのこと。インカムで「○号室をテレワーク仕様に変更してください」と指示を出しているのが聞こえた。

 受付を終えると、伝票バインダーとおしぼりを渡され、行きがけにドリンクバーに寄り、ソフトドリンクをグラスに注ぐ。ホット、アイス、フロートとバラエティ豊かなのはうれしい。ちなみに、コロナ対策でドリンクバーにストローは置いておらず、希望すれば部屋に持ってきてくれる。

 室内に入ると、コの字型のソファが面積の大半を占める、かなりコンパクトなつくりだった。テーブル近くに自由に使えるコンセントが2つあり、テーブルから少し離れた壁にもコンセントが2つあったため、2名利用でも電源不足で困ることはなさそうだ。無料Wi-FiのIDとパスワードは伝票バインダーに明記されており、使い勝手がいいと感じた。

 また、カラオケならではのローテーブルはPC仕事には向かないのでは? というイメージを抱いていたが、ソファ自体も低く、座った時にテーブルが膝よりも上の高さに来るため、自然な姿勢でタイピングできた。

 しかし、本格的に仕事モードに入ろうとすると、落ち着かなさを感じるポイントがいくつかあった。壁にメタリックな装飾が施されており、照明を明るくするとギラギラ感が増してまぶしくなる。また、室内では芳香消臭剤と空調が稼働しているものの、扉を閉め切るため、やや閉塞感や圧迫感があった。

 仕事には本来必要ないものだが、気分転換にカラオケができるかも……と期待していたので、カラオケができないのは残念だった。ただ、思ったよりもまわりの騒音は気にならず、完全個室なので集中しやすい。カラオケに興味がなく、短期集中で仕事をしたい人向けだろう。

ほぼ1日いられる北海道の格安プラン

 場所を変え、今度は居酒屋「北海道」の渋谷駅前店へ。北海道では、平日10~19時の最大9時間滞在できるテレワークプラン「オフィス北海道」を実施している。定価800~1000円前後の定食に、お替わり自由のソフトドリンクも付いて1500円という破格の設定だ。ちなみに、30分あたり200円でソフトドリンク付き・持ち込み自由のプランもあるが、9時間に換算すると3600円となる。4時間以上滞在するなら、昼食付き1500円のプランが断然お得だ。

 ランチ時の店内は人がまばらで、落ち着いた雰囲気だった。特に何も告げずに入り口にいると、4人がけのボックス席に通された。一旦は着席したものの、座席に電源がなかったため、テレワークプラン利用と電源を使用したい旨を店員に伝え、テーブルを移動することに。

 移動先は6~8人がけの広々とした窓際の席だった。入り口と座席間には高いパーティションが設けられており、プライベートを守りつつも、天井が抜けているので開放感がある。座席は定員や目的別に複数のエリアに分かれているようで、最初に通された食事用途の少人数席のほか、大人数用の個室などもあった。食事席から雑談の声が漏れ聞こえてくるものの、気にならない程度。窓際の席の雑音も、時折PCのタイピング音が聞こえるぐらいでうるさく感じない。

 プランに付いてくるボリュームたっぷりの定食をいただき、早速仕事に取りかかろうとしたところで、無料Wi-FiのIDとパスワードを聞きそびれたことに気づいた。テーブル周辺には掲示されていなかったため、レジまで行って掲示を確認するはめに。電源やWi-Fiについては、入店と同時に希望を伝えた方が良さそうだ。

 肝心の作業性についてはどうか。店内の照明は暗めだが、窓から自然光が入ってくるためPC画面がよく見える。難点を挙げるとすれば、コンセントが入り口付近に2つあるのみで、座席からやや離れているところだろう。入り口近くに座り、約120cmのコードを使用してギリギリ届いた。複数名で利用する際には、延長コードや電源タップを用意した方が安心だろう。

 北海道のテレワークプランは、程よい環境音と開放感があり、オフィスに近い感覚で利用することができた。普段からまわりに人のいるオフィスやカフェなどの方が集中できるタイプの人なら、居酒屋の半個室は絶好の仕事場になるのではないだろうか。

 カラオケ、居酒屋ともにWi-Fiの通信環境は問題なく、喫煙ルームも完備されていた。自宅での作業性に不便を感じているテレワーク民は、試してみる価値ありだ。

(文=清談社)