D&AD Collaborative Award受賞「行くぜ、東北。」 JR東日本と電通が積み上げたブランドキャンペーン戦略

世界で最も受賞が困難なデザイン・広告賞といわれるD&AD(※)において、クライアントとエージェンシーの長期の関係性を評価する「Collaborative Award」。

10年にわたり協業し、継続的に高いクリエイティビティーを発揮したことが評価され、JR東日本と電通がクリエイティブ・エージェンシー部門で受賞しました。

※=D&AD
英国に本部を置く非営利団体「D&AD(British Design & Art Direction)」が1962年に創設。「Collaborative Award」は、3年以上の長期にわたり協業したクライアントとエージェンシーを対象に、継続的な高いクリエイティビティーを発揮した優れたパートナーシップを表彰するもの。


アジアで初の受賞となった「行くぜ、東北。」キャンペーンは、どのように生まれ、実行されてきたのでしょうか。

キャンペーン開始当時、JR東日本の宣伝リーダーを務めていた壬生祐克氏と、電通クリエーティブディレクター/アートディレクターの八木義博氏が、長期にわたり関係性を築く秘訣やブランドキャンペーン成功のポイントを語り合いました。

JR東日本壬生氏、電通八木氏

震災直後の東北を元気にしたい。みんなの思いが合致し、走りだしたキャンペーン

八木:僕がJR東日本の仕事を担当したのは、2010年12月の東北新幹線新青森開業の「MY FIRST AOMORI」というキャンペーンからでしたが、壬生さんとご一緒するようになったのは、その1年後。「行くぜ、東北。」キャンペーンからでしたね。

壬生:はい。2011年に、私が本社営業部の宣伝グループのリーダーに着任してからです。「行くぜ、東北。」のキャンペーンコンセプトをつくっている段階は営業部の別のグループに在籍していましたが、横から様子を見ていたので、よく覚えています。

2011年は東日本大震災があった年です。当社は東日本エリアを管轄しており、東北地方の太平洋沿岸部を中心に当社の鉄道も甚大な被害を受けました。2010年12月に東北新幹線新青森が開業し、3月のダイヤ改正でE5系という新型の新幹線を投入。4月からは青森の観光キャンペーンを控え、まさに「これから東北を売り出すぞ」という時でしたので、震災によるダメージは非常に大きなものがありました。

そういった中で、新青森開業1周年というタイミングはターニングポイントになると考えていました。開業1周年をきっかけに、お客さまに東北に心を向けてもらい、まずは動いていただく。現地に訪れていただくことが何よりも震災復興の力になると、キャンペーンを練っていたと記憶しています。

八木:僕らの中では、「JR東日本がやったことのない表現」をここでしなければ、みんなに振り向いてもらえないと考えていました。それまでのJR東日本のポスターといえば、いわゆる観光地や特産品などのビジュアルが使われていました。でも、震災後の東北の景色はそういった状況でもありませんでした。そこで、モノクロの網点の新幹線をビジュアルに起用し、東北新幹線をイメージした3色を大胆に使ったデザインに。加えて「行くぜ、東北。」というメッセージ。挑戦的なビジュアルとコピーを開発してプレゼンテーションしたので、はじめは「ここまでやるのか」という反応もありました。

「行くぜ、東北。」ポスター

「行くぜ、東北。」ポスター2

壬生:私も正直、「結構突き抜けてるな」と思っていました。でも実際やってみると、「頑張ろうぜ」というメッセージだとどこか泥くささを感じてしまいそうだけど、「行くぜ、東北。」という掛け声がすごくすんなり入ってきて。これならお客さまにも共感してもらえると思ったことを、今でも覚えています。

八木:正直、ポスターというメディアで、お客さまにどれだけ反応してもらえるのか不安もありました。しかし、ポスターを見た東北の方が喜んでJR東日本にお手紙を送ってくださったり、大学の進学先を九州と青森・仙台で迷っていたという受験生から、「このポスターを見て弘前大学に決めました」と電通にメールが来たり。こんなにも世の中は、ポスターに反応してくれるのだなと勉強になりました。

壬生:今ほど活発ではなかったSNS上でも、「行くことが応援になるよね」というお客さまの声がありました。

私どもは鉄道という公共インフラを担っている会社なので、真面目でお堅いイメージがあると思います。突き抜け過ぎると、「何をやっているのか」と言われることもある。そのバランスを取ることは難しくはありますが、この時は東北に元気がなかった時期です。とにかく明るくしたいという思いで、会社が一つになっていました。だからこそ幹部も、このデザイン、このコピーでいこうという判断ができたのだと思います。結構思い切った決断ではありますが、今、何が大事なのかというと、自分の会社のイメージよりもこのキャンペーンで社会の目が東北に向くこと。そういう意味では、目的を見失わずにいいスタートが切れたと思います。

何度怒られても…。プレゼンテーションは、“挑戦状”だった

壬生:八木さんチームとは2014年までの3年間ご一緒しましたが、2年目が、一番苦労した記憶があります。初年度の「行くぜ、東北。」を受け、その後は何をするかという議論に侃々諤々しましたよね。JR東日本としてはどうやって今の東北をお客さまに伝えて、どう気持ちを向けてもらうかを第一に考えるし、電通はそれを広告上でどう表現するか追求する。同じ目的を持ってはいますが、それぞれの役割を全うするがゆえにぶつかり合うこともありました。

八木:そうですね。僕は壬生さん時代に一番怒られていたので、毎回緊張しながらプレゼンテーションをしていました(笑)。

2012年に入ると、震災直後とは見える景色も変わり始めました。「東北新幹線が運転再開した」「この路線が復旧した」など、東北をずっと見つめているJR東日本だからこそ伝えられる状況を表現したいと考えました。そこで2年目は、東北からの夏の絵はがきではありませんが、「今の東北はこんな景色ですよ」ということを伝えることをコンセプトに、4人のカメラマンを野に放つことにしました(笑)。

「行くぜ、東北。」ポスター3

「行くぜ、東北。」ポスター4

壬生:何千枚と上がってきた写真の中には、今までに定番としてよく見られるようなきれいな風景写真ばかりではなく、かなり変わった写真もたくさんありましたね。

八木:急に普通に戻ってしまっては、全然注目されないと思ったんです。「行くぜ、東北。」らしさをデザインにどう残していくのか、というので2年目はすごく苦労しました。

「行くぜ、東北。」は、実際に行くことが復興支援だというコンセプトなので、リアルに「旅する」ことに注目しました。名所に行くだけが旅ではありません。旅先で出合ういろんな発見をテーマに、ただ空や山が写っているだけの写真も提案しましたよね。「なんだこれは」と怒られたこともありましたけど…。

壬生:確かに、「なんだこれは」って言ったこともあるような気がします(笑)。びっくりするようなものもありましたが、われわれも知らない見え方を示してもらい、すごく新鮮でした。八木さんチームにはたくさんのオーダーをしましたが「何をやるのか」という目的を共有し、それぞれの役割を担っているので、意見がぶつかり合うのは当然のことです。

八木:いつ「担当を下ろしてください」って言おうかと考えるほど、本当はつらかったです。でも、「これはいいよ」「これはこういう理由でダメ」と、すごく建設的なぶつかり合いだったので、やりとりを重ねる中で自分を立て直すことができていた記憶があります。

つらい思いも多かった時代でしたが、壬生さんの言葉で思い出深いものがいくつもあります。その一つが「われわれの原点は列車ではないか」という言葉。その頃、列車のビジュアルは使っていなかったのですが、壬生さんの言葉をヒントに2012年の秋冬くらいから列車のカットも使い始めました。

壬生:震災の時に、われわれ自身も鉄道に勇気づけられたんですね。当時新幹線が運行を見合わせていて、49日後に運転再開となった時に人々が沿線で手を振ってくださり、「おかえり!」という言葉が自然発生的に届いてきて。鉄道が動き始めるということは、それ自体がパワーの源になるのだということを初めて知った出来事でした。

それもあって、観光で東北を応援しようと考えた「行くぜ、東北。」の中では、どこかに鉄道の要素があると、お客さまに伝わることも多いのではないかと思っていました。

八木:でも、列車を撮影するというのは、本当に大変で。時刻通りに運行する安全第一の鉄道なので、撮影も慎重にしないといけない。安全は、たくさんの人がそれぞれの役割を正確にこなすことの連続で成り立っているということは、とても勉強になりました。

印象的だったのが、雪が降る中、整備場で何げない列車の写真を撮った時です。壬生さんが傘も差さずに雪の中で現場の陣頭指揮を執ってくださって。僕が「ちょっと動かしてください」ってお願いすると、壬生さんが指示を出して、そこからまた指示が出て…といくつも指示が伝達されていった結果、車両がやっと動くんですね。僕がちょっと人を動かすだけでも、大変なことになる。それでも「それが私の仕事だから」ってやっていただいたのがすごく記憶に残っています。ちょっとかっこいいなと思っていました。

壬生:当時はそんな話、聞いたことがないよ(笑)。

八木:そんなこと、恥ずかしくて言えないですよ(笑)。

壬生:「赤鬼」という東北のローカル線をモチーフにしたポスターのあたりから、私のグループと八木さんのチームのリズムが合ってきたなっていう瞬間がありましたよね。

八木:実は「赤鬼」のポスターは、僕からの壬生さんへの挑戦状だったんです!

車両基地にロケハンにいった時に、整備士さんたちが車両のことを「赤鬼」って呼んでいて。会話を聞いていると「赤鬼はブレーキを踏んでから何秒後にブレーキが効き始める」「これは新しくて遊びが少ないから、このタイミングだ」みたいな話をしているんですよ。なんだかわが子の話をしているみたいな愛情だなって。こんなすてきなエピソードがある東北のローカル線は、もしかしたらコンテンツになるのではないかと。普段何げなく乗っているローカル線を主役に、かっこよくかわいく見せるという挑戦をしたんです。

赤鬼ポスター

壬生:鉄道写真って、鉄道雑誌でよく見るような王道のパターンがありますが、八木さんの視点はすごく斬新で。別物じゃないかと思うほどの印象を受けました。われわれもわくわくするような視点で、提案を頂いていましたね。

「Collaborative Award」受賞で改めて思う“アナログなコミュニケーション”の重要性

八木:「行くぜ、東北。」キャンペーンは10年続いていますが、担当者が変わると、「やめてしまおう!」となることが多い中で、これは奇跡のようなことだなと思っています。それが「Collaborative Award」を受賞したことを聞いた時は、本当に感動しました。

壬生:私は受賞のニュースを見て、素直に「八木ちゃんすごいね!」と思いました。非常に由緒ある賞だということもですが、クライアントとエージェンシーの関わり合いの部分を評価していただいての受賞ということは、とてもうれしいことだと思います。

広告はアートとは違い、クライアントの目指すべきことに、エージェンシーは応えていただくことが前提です。ビジネス上でいうと発注する人と発注される人という関係性になるので、ともすればクライアントにとって耳障りなことが言えない状況があるかもしれません。またはクライアント側の思いだけを押し付けてしまう可能性もある。われわれも意識してそうならないように気を配り、われわれの思いを共同作業で形にしてくれるチームとしてやりたいと思っていました。その思いの延長線上で賞がもらえたというのは、本当によかったなと。

八木:ありがとうございます。僕は、広告の仕事をしている以上、これ以上の賞はないと思っています。今回は“コラボレーション”に関する賞なので、クリエイティブをはじめ、営業もプロモーションもいて、もちろんクライアントもいる中での受賞です。

昨今はいろいろなテクノロジーが発達し、コミュニケーションのあり方が変化しています。しかし、デジタルの世の中でリモート環境を駆使して構築できる関係性ではなく、壬生さんたちときちんと対面して何度も何度もやりとりをしたというそのプロセスこそが、クライアントとエージェンシーの本質的な関係性を築くためには、大事だったなと感じています。それは僕たちの仕事の本質だからこそ、絶対になくしてはいけないものだと僕たちのチームは考えていました。

壬生:本当にその通りです。われわれと電通がこれだけ良好な関係性を築くことができたのは、オリエンテーションにしてもプレゼンテーションにしても、アナログにコミュニケーションを重ねていったからに他なりません。

関係性を構築するプロセスの中には、八木さんのデザインというアイデアが存在感を放つのですが、独特の世界観を持つクリエイターとわれわれクライアントの間に入って、お互いの思いを翻訳しながらキャッチボールを円滑に進めるために奔走する営業の方の力がとても大きく働いていたと感じています。最終的にはやっぱり人対人なんだなと改めて感じました。

八木:関係性を構築する秘訣としては…何を言われても粘り強く提案するというのもあるかもしれません(笑)。

壬生:本当にね。八木さんは変に卑屈にならないところがいいですよね。逆に回を増すごとにツボをつかんで思いが深まっているんですよね。発言の背景に深みがあったり厚みがあったりすると、それはちゃんと受け止めないといけないとじわじわ感じていました。

八木:クライアントは反対したいわけではないんですよね(笑)。ダメだと言っているのには、安全を害しているからだとか、消費者にとって誤解を招くからだとか、何かしらの明確な理由があるはずなんです。それを瞬時に理解することは難しいこともありますが、どうやったら壬生さんが「うん」と言うんだろうなと考えを巡らせる想像力が大切なのだと思っています。

普通は、ダメだといわれると、チームみんな諦めてしまうんです。ダメなのは分かっている。でもそれをアナログにコミュニケーションを重ねて、実現の方向性を探っていくんです。そうするとたまに褒められたり、一緒に飲んだりもできる関係になって、それがとっても幸せで。デジタルの関係だと、たぶんこれは続いていなかったのだろうなと思います。

壬生:そうですね。いろいろぶつかり合いながらも、「行くぜ、東北。」キャンペーンを通して10年間JR東日本のことを見てきていただいた八木さんは、当社の良き理解者です。ぜひその力をいろんな場面で発揮して、応援者になってもらえるとうれしいなと思います。

八木:ありがたいお話です!僕もやりたいことはいっぱいあります。鉄道の勉強をしたので、新たな広告の表現にチャレンジしていくことももちろんですが、広告とJR東日本の旅行などの商品やサービスを連携させるようなお手伝いをさせていただければと思っています。

リモートワークで進化する、新時代のデザインコンサルティング

世界的なデザインファームfrogと電通がコラボレーションして取り組んでいる「デザインコンサルティング」。新型コロナウイルスの影響で定着しつつあるリモートワークによって今、ますますの伸展を見せようとしています。

リモート環境下で行われている“新たなデザインコンサルティング”とはどんなものか。離れているからこそ、デジタルだからこそ見えてきた可能性とは?frogとプロジェクトを行うCDCエクスペリエンスデザイン部の岡田憲明氏が、ニューノーマル時代のデザインコンサルティングについて解説します。

リモートワークには忖度が起こりにくい。だからフラットに議論できる

私たちが提唱している「デザインコンサルティング」とは、デザイン思考やエクスペリエンスデザインを含む、より広義な課題解決の手法です。アートディレクターやビジネスストラテジストなどから成るデザインチームがビジョンや戦略の立案といった上流工程から参加。顧客企業に入り、「人にとっての価値」に寄り添ったインタラクションモデルを開発・実装し、その後のマーケティングや広告活動まで、一貫して関わり続けています。

これら業務の、特に上流の部分と相性が良いと感じるのが、コロナ禍で定着しつつあるリモートワークです。現在は主に、課題を整理するワークショップやインタビュー、ヒアリングの際に、「Microsoft Teams」や「Zoom」、ホワイトボードアプリの「miro」を活用したリモートワークを行っているのですが、対面でのミーティングに劣らない、場合によってはそれ以上の成果が得られていると実感しています。

デザインコンサルティングにおける上流工程とリモートワークの相性が良い理由、そのひとつが「リモートワークには忖度が起こりにくい」こと。ウェブ会議ツールの画面はほとんどの場合「均等割り」です。社長であっても社員であっても、同じツールを使って、同じ条件で話し合わなければなりません。

また、自宅をはじめとする生活の場から参加する方が多く、リラックスして話し合えるところもポイントでしょう。会社ではパリッとしたスーツを着ている上司が普段着で登場したり、背後から子どもやパートナーの声が聞こえたり…。参加者が自然体に近いコンディションで、フラットかつのびのびと意見を言うことができるのです。

これはオフラインで行うワークショップで伝えている、「対等な関係で意見を言い合い、互いの意見を否定せずにアイデアを膨らませる」ことや「なるべくスーツでなくリラックスできる服装で参加しましょう」というルールを拡張したような感覚があります。

また、簡単にログが残せるところも、大きなメリットでしょう。動画、音声、チャットなどの履歴がすぐにデジタイズされるため、視覚的に分かりやすい状態で振り返りができます。開発やデザインといったアウトプット作業をしていて、「そういえばあのときの共通見解は何であったか?」と疑問に思ったときなど、すぐに答えを引き出すことができるのです。

これまでのようにタイピングした議事録やサマリーを掘り返すのではなく、もっと簡単に、加工されていない生々しい発言に立ち戻ることができる。上流と下流の行き来がしやすく、frogと電通が大事にしている“体験戦略から実際のデザインまでをつくる”というプロセスに一貫性が生まれ、クオリティーの高いものが効率よくつくれます。

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ホワイトボードアプリ「miro」なら、会議やワークショップの軌跡を時系列で振り返ることができる。全体を俯瞰したり、詳細な内容を確認したりと、さまざまな角度・粒度で視覚的に理解しやすい状態で、手早く情報にアクセスできるところがオンラインの強みだ。

距離や時間の制約が少ないところも魅力です。海外のfrog、国内の電通、そしてさまざまな場所で働く顧客企業の関係者など、あらゆるステークホルダーが簡単に、一堂に集まれるようになりました。また、時差を活用して、海外のチームが行った作業を、彼らが寝ている間に進めてしまうということも。こうしたコラボレーションが、リモートシフトでグンと加速しています。

冒頭でも述べた通り、デザインコンサルティングとは、人にとっての価値に寄り添い、デザイン思考で取り組むコンサルティング業務です。さまざまな人が本音でフラットに話し合うこと、そして、あらゆる情報にアクセスして何度も振り返り整理しながら本質を突き詰めることが欠かせません。こうした性質を持つデザインコンサルティングは、withコロナ、afterコロナの世界に適した業務です。世の中のリモートシフトによって、今、大きな価値を発揮しつつあると感じています。

frog×電通ならではの「効果的なオンラインワークショップ」とは?

frogと電通は、常に細やかな準備を行った上でワークショップを行っています。各クライアントに合ったオリジナルのプログラムを考え、ファシリテートの仕方や内容を精査して、各工程の時間を綿密に計算し、ワークシートやツール類を綿密に作り込む…。大枠のアジェンダだけを決めて即興に頼るのではなく、緻密さと組み立てを武器に、クライアントとアイディエーションや合意形成をしてきました。

これら対面のワークショップで培ったノウハウは、オンラインのワークショップでも生かされています。あらかじめワークショップの工程が分かるよう「miro」にアジェンダや資料を細かく整理して貼り付けておいたり、参加者が作業しやすいよう各資料やワークシートをデザインしておいたり。参加者一人一人にフレームと呼ばれるオンライン上の“机”を用意しておき、個別作業がしやすくなる工夫もしています。

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こちらがフレーム。Adobeの「Illustrator」のようなものだと理解すると分かりやすい。個別のワークを行うときは自分のフレームで作業する。一覧表示や拡大表示が簡単で、作業内容のシェアが手早くできるところが魅力。

しっかりと事前準備を行ったら、いよいよオンラインワークショップの開催へ。ポイントとなる工程の一つが、冒頭に行うアイスブレークです。対面ワークショップの場合にも自己紹介や交流のために行うことが多いのですが、オンラインの場合は、さらに「ツールに慣れてもらう」という目的が加わります。あるワークショップでは、参加者に「コロナが収束したらどこに行きたいですか?」と問いかけて、事前に用意した世界地図に付箋を貼ったり、名前を書き込んだりしてもらい、楽しみながら使い方を覚えてもらえるよう工夫しました。

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大手サービスプロバイダー企業のワークショップで行ったアイスブレーク。参加者同士の交流を促しながら、付箋の使い方など「miro」の基本的な操作確認を行った。

 その後は、成功基準を考え整理する「サクセスクライテリア」などの作成へ。プロジェクトの目的を決めるために、このケースでは直近と将来の成功指標に分けて成功基準を洗い出しました。関連するキーワードや意見を対面のワークショップと同様に付箋に書き出し、「miro」にペタペタ貼り付けて、カテゴライズしたり、ドットシールを貼って投票したりします。

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frog×電通のワークショップでよく行われている「サクセスクライテリア」の作成。ここで目標や達成基準を明確にし、その上で、目標を達成するために必要な要件や機能を考えていく。

オンラインの良いところは、動画や音声だけでなく、作成したマップやサクセスクライテリアなど、ワークショップが終了した状況と遜色無い状態ですべての履歴をデータとして保存しておけるところです。手元のPCですべてのデータを参照できるため、ワークショップの後、ストレスなくシームレスに実制作に入っていけるのです。

ちなみに「miro」は、コロナ以前からfrogで活用されていたツールです。「miro」の使用実績、緻密に練り込まれた対面ワークショップのノウハウ、そしてリモートの強みが掛け合わさり、より効果の高い、frog×電通独自のオンラインワークショップが生まれています。

リモートワーク×デザインコンサルティングは、今後も進化し続ける!

多くの強みがあるリモートワークでのデザインコンサルティング。一方で、課題も存在しています。

私が難しいなと感じているのが、絵的に物事を理解すること。ワークショップで話したこと、理解したこと、整理したいことを、その場でパパッとイラストやダイヤグラムにまとめ共有しにくいのです。対面の場なら手描きのものをその場でシェアすれば済みますが、オンラインの場合は、ツール上で絵や図を描いてもらったり、手描きのものを撮影してアップしてもらったりしなければなりません。

また、デザインコンサルティングの核の部分である人との共感も、ややしにくい部分があると感じています。相手の声、表情、ちょっとしたしぐさや息遣いなどを五感で感じ取る、いわゆる行動観察がしにくく、視覚のみに頼ることが多くなってしまいます。

ただ、こうした課題は、例えば新しいインプットデバイスや、ウエアラブルデバイスの登場などによって、なんらかの形で解決していくのではと予測しています。リモートワークによるデザインコンサルティングは、またまだ発展途上です。これからも変化し、進化し続けていくことでしょう。今後もトライアンドエラーを繰り返しながら、最良の形を探し続けていきたい。frog、電通、双方の知恵と経験を持ち寄って、未来のデザインコンサルティングを追求したいと思っています。

ホンダ・GM提携の裏側…VWやトヨタに大差をつけられた両社、それぞれのもくろみ

 9月3日、米ゼネラルモーターズ(GM)と本田技研(ホンダ)が、北米での戦略的アライアンスに向けて合意したと、大々的に報じられた。そのなかで、主な協業検討の領域として、以下の3点が強調されている。

(1)プラットフォーム共有による規模の拡大及び、パフォーマンスの向上
(2)規模と効率を高めるための共同購買
(3)お客様の期待を超える研究開発とコネクテッドサービス分野における協力

 このようにアライアンスの内容は、北米市場における自動車部品の共通化、共同購買、EV(電気自動車)や自動運転にかかわる研究開発の協業など多岐にわたるが、もっとも注目すべきは、ホンダのGMへのガソリンエンジンの供給だろう。

世界の自動車市場

 こうした提携の背景には、何があるのだろうか。かつて長きにわたり自動車メーカーのトップに君臨していたGMは、現在4位にまで低下している。しかも、1位フォルクスワーゲン、2位トヨタ自動車、3位ルノー・日産自動車・三菱自動車連合が販売台数1000万台を突破しているなか、GMは770万台と大きな差をつけられており、5位の現代自動車(720万台)に抜かれかねない事態にまで陥っている。さらにホンダは520万台と、7位に甘んじている。

 こうした状況のなか、トヨタなどと比較し、売上高営業利益率や1台当たりの純利益など、稼ぐ力が大きく低下しており、両社ともに経営の効率化が強く優先される結果になったものと思われる。

 もちろん、お互いにメリットがあるWin-Winのディールであるからこそ、アライアンスを締結するわけだが、どちらにとってより有利になるのだろうか。

 実際、ホンダ内における事前協議では「エンジンを供給してしまうとGMにいいとこ取りをされてしまう、商品の独自性が薄れる」など、アライアンスに後ろ向きな意見も少なくなかったようだ。

 GMがいまだ4位の座を確保できている理由は、一言で言ってしまえば「昔取った杵柄」であろう。つまり、北米を中心にGMというブランドや全国にきめ細かく張り巡らされた販売網によるものであり、決して自動車の品質によるものではない。よって、大きく出遅れてしまったガソリンエンジンの技術に多額の投資をするならば、他社からの調達という手段に割り切り、次世代の技術であるEVや自動運転に注力するほうが確かに賢明な選択であろう。

 一方、技術には定評があるものの、販売に悩むホンダがGMの販売力を利用し、量産効果を上げて、稼ぐ力を向上させようとすることも頷ける。しかし、重要なポイントは、稼いだ資金をいかに大胆に新分野の技術に投資できるかではないか。

イノベーションのジレンマ

 今となっては、多くの人が「早晩、ガソリン車はなくなり電気自動車に取って代わられる」と思っていることだろう。もちろん、自動車メーカーも同様の認識だろうが(一部には燃料電池自動車といった意見もあるかもしれないが)、とりわけガソリンエンジンに強みを持つ日本の自動車メーカーは、他国のメーカーほどは意識の転換ができていないのではないか。つまり、大胆にガソリンエンジンへの投資を削減し、次世代の技術に振り分けられていないのではないか、ということである。

 恐らくエンジニアのなかには「まだまだガソリンエンジンにはイノベーションの余地があり、極めていけば電気自動車を圧倒する性能やコストを実現できる」と考えている人も多くいることだろう。

 しかし、それが仮に正しくとも、残念ながら長期的な企業の大きな発展には貢献しないだろう。なぜなら、消費者が常に合理的な判断をするとは限らないからである。

ソニーの失敗

 旧世代の技術といえる、ブラウン管テレビの時代、ソニーはブラックトリニトロンに代表される高い技術を保有し、圧倒的なトップメーカーであった。しかし、こうした技術の優位性が仇となり、ブラウン管テレビに固執したため、液晶への開発投資に完全に乗り遅れてしまった。

 実際、液晶テレビが市場に現れた頃は、ブラウン管テレビのほうが画質は優れていたようだが、そうした品質よりも、多くの消費者が「テレビは液晶」というムードに完全に乗っかってしまったということだろう。

 人間が既得権にこだわるように、企業が自社の強みに固執してしまう傾向から抜け出すことは極めて難しく、勇気の要ることではあるが、長期にわたる成長を目指して果敢に攻めてもらいたい。

 次世代技術に代わっても、世界中で日本の自動車が見られることを期待する。
(文=大﨑孝徳/神奈川大学経営学部国際経営学科教授)

日本、デジタル技術導入スピードはルワンダ以下…日立、全社員16万人にDX研修実施

 新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、世界中でデジタル・トランスフォーメーション(DX)が急速に進み始めた。特に、アジアやアフリカの新興国では急速にデジタル技術が普及し、日本が経験しなかった勢いで社会が大きく変化している。その影響は目を見張るものがある。

 トヨタ自動車日立製作所、サントリーホールディングスなど日本の主要企業も、DXによる社会の変化に置いて行かれないように必死に対応している。DXとは、デジタル技術によって世の中の仕組みは構造が大きく変わることを意味する。企業経営者として、そうした変革に置いてきぼりにならぬよう危機感を募らせているはずだ。その意味では、企業のDXへの対応は重大な死活問題になりつつある。

 海外のDXの進展に比べ、日本企業の取り組みはいまだ不十分といわざるを得ない。実際、ブロックチェーンの活用した情報管理や、データベースを駆使した製品設計技術の創出、さらにはAI技術を応用した医薬品の開発などDXの進展の勢いはすさまじい。そうした動きに遅れないためにも、企業のトップは覚悟を持って人材育成などに取り組む必要がある。それが当該企業の成長だけでなく、日本経済全体の成長に寄与する可能性も十分にある。

社会のシステムを根本から変えるDX

 企業経営の視点から考えた時、DXとは、人工知能(AI)やIoT (インターネット・オブ・シングス)などを用いて、より効率的な事業運営や、新しい需要の創出などを目指すことをいう。そのポイントは、データの分析を行い、得られた知見を新しい取り組みに生かすことだ。DXはすべての企業に関わる問題だ。

 日本企業にとってDXは数少ない成長のチャンスだ。ICT(情報通信技術)の世界的な普及によって、新興国では主要先進国とは異なるプロセスで通信サービスが普及し、動画視聴やオンラインゲームの利用者が急増した。さらに、SNSなどのプラットフォームから得られたデータを分析することによって需要やリスクなどを分析し、より効率的に収益を獲得することも目指されている。

 トヨタ自動車や日立製作所、三井住友海上など多くの日本企業が急速にDXへの対応を進め、社員の再教育を強化しているのは、デジタル技術が世の中を根本から変えているからだ。トヨタは執行役員数も削減し、内部の提言などが迅速に経営トップに伝達され、意思決定に反映される体制を目指している。同社は各人に、変化を機敏にとらえ、それを成長のチャンスに変える発想と論理構築力を求めている。

 その背景には、最終的に企業の成長を支えるのは人だ、という経営者の認識がある。コロナショックが発生しテレワークが当たり前になったことが、そうした認識を一段と強めている。テレワークによって、企業にとって必要な人材(自ら企業の成長をドライブできる人)とそうでない人材の差は、かつてないほどはっきりしてしまった。

 テレワークは働く場所も問わない。企業は世界各国から優秀な人材を確保しやすくなった。例えば、ECプラットフォーマーのショピファイ(カナダ)は、コロナショックによってテレワークが普及したことを、世界の優秀な人材を確保しさらなる成長を目指すチャンスととらえている。そうした認識から、欧米ではテレワークでの就業を恒久化する企業が増えている。DXのインパクトの大きさに、日本の一部企業は気づき始めた。

新興国で猛烈なスピードで加速するDX

 アジアなどの新興国では、日本以上のスピードと規模感でDXが浸透している。新興のITプラットフォーマーが、経済のデジタル化の旗手としての存在感を発揮し、世界の主要投資家の注目を集めている。それは、今後の世界経済のダイナミズムの源泉としてのアジア新興国の重要性が一段と高まっていることを意味する。

 東南アジアのライドシェア大手グラブ(シンガポール)や、その競合企業であるゴジェック(インドネシア)は、ライドシェアに加え銀行サービス、小売店からの商品購入など、日常生活を支えるインフラとしての役割を担っている。インフラ整備が初期段階にあるアフリカ各国でも、急速にデジタル技術の導入が進んでいる。ルワンダでは、米ジップラインが血液製剤のドローン輸送を実施している。いずれも、わが国にはないスピード感がある。

 そうした企業には、日本の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)や大手総合商社、自動車メーカーなどが出資している。コロナショックの影響もあり、デジタル技術の重要性はさらに高まるだろう。新興国地域での起業やデジタル技術を用いた新しいビジネスモデルの構築は加速化するだろう。そうした企業との提携や出資を行うことは、日本企業がアジア新興国などの需要を取り込むために欠かせない。

 そのためにも、デジタル技術を理解した人材の確保は急務だ。日立が全社員16万人にDX研修を実施するのは、デジタル技術をはじめとする専門的な知識を従業員が会得し、組織全体で変化への対応力を高めるためだ。そうした企業は増えている。

 日本企業は提携などによって得た知見を、包括的なITサービスやそれを支える製品の創出に生かさなければならない。出資や提携で留まるのではなく、最終的に需要されるサービスやモノを生み出すことが、日本企業がDXに対応し、それを成長のチャンスにするために欠かせない。問題は、現時点で国際競争に耐えられる日本発のアプリやデバイスが見当たらないことだ。DX以前のIT技術の活用において日本企業の置かれた状況はかなり厳しい。

DXがもたらす本格的な働き方改革

 世界的にみて、日本企業のDXへの取り組みは遅れている。従業員の能力開発に関する企業の支出がGDPに占める割合を見ると、日本は0.1%と米国(2.08%)やフランス(1.78%)を大幅に下回っている。ドイツではテレワークの常態化を見据えた法整備が進む。日本はかなりの危機感を持ってDXへの対応を進めなければならない。

 DXの時代、個人の力の重要性は格段に高まる。金融や経済、法律、マーケティングなどに関する専門知識を持つ人材へのニーズは高まる。それに加えて、データを収集して分析し、新しい知見を組織にもたらすことのできる力も不可欠だ。専門知識とデータ分析力を融合し、それを付加価値の創出につなげる個人の力が求められている。

 それは、新卒一括採用と終身雇用を重視した雇用形態の下で行われたゼネラリストを育成する発想とは異なる。自社の経営風土への習熟などを求めるカルチャーとも違う。日本の企業は長い間にわたって慣れ親しんだ発想から脱却し、新しい働き方を組織に浸透させなければならない。その考えに基づき、日立資生堂、富士通、KDDIなどの企業がジョブ型雇用への移行に取り組み、各人が職責を果たせるよう研修・教育制度を強化している。

 そうしたなかから、データ分析に関心を持ち、それが面白いと思う人が出始めたとしよう。その人は自らの知的欲求を満たすために自己研鑽に励み、労働市場における需要は追加的に高まるだろう。突き詰めて考えると、DXの進行によって特定の企業に属すのではなく自らの力で勝負する“フリーエージェント”の働き方が、これまで以上のスピードで増える可能性がある。DXは日本の働き方を根本から変えるだろう。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響や米中対立の先鋭化によって世界経済の先行きは見通しづらい。状況によっては、過去の買収案件から減損が発生し、日本企業の業績に下押し圧力がかかる展開もあるだろう。不確定要素が多い環境下ではあるが、日本企業の経営者には不退転の決意で、スピード感をもってDXへの対応を進め、専門知識とスキルの発揮を目指す人材の確保などに取り組まなければならない。そうした取り組みがどう進むかが、日本の企業だけでなく経済の先行きに大きな影響を与えるだろう。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

プレステ5と新型Xboxは最後のゲーム機か…ゲーセン、家庭用筐体、そしてクラウドのゲーム史

 プレイステーション4は今年5月時点で世界累計販売台数が1億1000万台を突破、ニンテンドースイッチも今月に国内販売台数が1500万台を突破したことがゲームメディア・ファミ通(KADOKAWA Game Linkageが運営)によって発表されるなど、娯楽の王道ジャンルのひとつとして未だに隆盛を誇っているかのように思われるゲーム機が“終わる”とは、どういうことなのだろう。

プレステ5、Xbox Series Xがともに11月に発売される

 ここ最近、いわゆる第9世代の新型ゲーム機の発売が相次いで発表された。ソニーはプレイステーション5を11月12日に、マイクロソフトはXbox Series S、およびXbox Series Xを11月10日に発売するとメディアにリリース。しかも、発表前にはかなりの高額となることが予想されていたのが、実際には最も安いモデルでそれぞれ3万9980円、2万9980円と、かなりの安価で発売されることが判明。そのせいもあってか、発売前からゲーマーたちの間では期待の声が高まっている状況なのだ。

 ところが、フランスの大手通信社・AFPの日本語版は23日、「次世代PSとXbox、最後のゲーム機に? 迫るクラウドの影」なる記事を公開。今後は、PCやスマートフォンを用いてストリーミングでゲームをプレイする、定額の「クラウドゲーム」が流行するとし、高価で高性能なゲーム機など不必要になるのではと分析。実際、GoogleやAmazonなどのIT大手がゲームのクラウド事業に意欲的に乗り出しているとの現状を紹介した。

 一方で同記事では、ゲーム業界アナリストの声として、現状クラウドゲームでは、ゲーマーの求める高解像度・大画面でのプレイをすることは困難であることも併記。いまはあくまで過渡期であり、しばらくはゲーム機とクラウドゲームは共存、したがってPS5やXbox Series Xがゲーム機の“最終世代”になることはないとの予測も併せて紹介したのだが……。

有名作からインディーズ作までなんでも取り揃える、SteamやGOGなどのゲームプラットフォーム

 はたしてどちらの予測が正しいのか? 実際にゲーム業界に勤務する、あるゲームライターはこのように語る。

「家庭用ゲームにおける動向に限っていえば、確かに今後は、ゲーム機よりもPCでのゲームプレイが一般的になっていくのは間違いないと思います。現在ではPC向けにも、SteamやGOGなどのゲームプラットフォームが多く展開されつつありますから。

 ユーザはこれらのプラットフォームでゲームデータをダウンロードしてプレイするのですが、大手メーカーの有名作から、ゲーム機ではあまり発売されないようなインディーズゲーム会社の作ったゲームまで多くのゲームが揃っています。価格帯も、無料や数百円のものから、いわゆるフルプライスといわれる5000円以上のものまでレパートリーが非常に豊富。王道からキワモノまですべてを楽しめるという意味では、すでにPCゲームはゲーム機より一歩抜きんでた形となっていますね」

 こうしたプラットフォーム上で発表されたインディーズゲームのなかには、これらのプラットフォームからゲーム機へと“逆輸入”を果たす例もあるという。

「ひと昔前は、ゲームセンター用のアーケードゲームが、時を経て家庭用ゲーム機に移植されるというパターンが一般的でした。しかし最近は、家庭用ゲーム機で人気を博したあとにゲームセンター用のゲームとなる例も少なくありません。これは、特に格闘ゲームなど特定のジャンルにおいてはゲームセンターでプレイするのが主流だったのが、今では家庭用ゲーム機のほうに軸足が移ってしまっているという状況が背景にある。実際ゲームセンターの数も、業界団体である日本アミューズメント産業協会の調査によれば、1993年の8万7294店舗から2017年には1万3102店舗と大きく減少していますしね」(同ゲームライター)

ゲームプラットフォームで発売されたあと、ゲーム機で発売される事例が増加

 このゲームライターは続ける。

「で、これと同じ構図が、ゲーム機のゲームとPC用プラットフォームで提供されるゲームとの間で起こっているわけです。例えば、2017年に台湾のゲーム会社が発表した問題作『Fight of Gods』(キリストや仏陀、天照大神、ゼウスなどといったさまざまな宗教・神話上の神々が格闘ゲームで戦うという内容で、イスラム教を国教とするマレーシアでは発売禁止となった)は、Steamでリリースされた後に、ニンテンドースイッチやプレイステーション4でも発売されました。

 もちろん家庭用ゲーム機にも、手軽さという大きなアドバンテージがあることは確か。派手な演出が売りの作品など一部のゲームをPCでプレイしようとすると、それ相応のスペックがPC側に必要となります。また、大手メーカーのゲームでは、ゲーム機での発売がPC版より先行しているという傾向もまだ根強い。

 だから、私のようなゲーマーは、現状ではまだ、ゲーム機とPCの両方でゲームをプレイするのが主なスタイルとなっています。とはいえ、上記の逆転現象を考えると、やはり将来的にはPCがメインストリームとなっていくんじゃないかなと思いますね」(同ゲームライター)

 コアな作品から大作までなんでもプレイできるPCでのゲームプレイが、ゲーマーたちに受け入れられつつあるこの現状。ゲーム機でのプレイに慣れた世代としては若干寂寥の感もあるが、これもまた時代の流れということなのかもしれない。

(文=編集部)

朝ドラ『エール』松井玲奈の夫・奥野瑛太はチンピラも軍人も演じる隠れた名バイプレイヤー

 ついに福島三羽ガラスが始動したNHKの連続テレビ小説『エール』。戦争へのカウントダウンが始まり、生活も少しずつ変化しだした第15週の9月21日(月)~25日(金)のストーリーを振り返ろう。

福島三羽ガラスの「暁に祈る」が大ヒット

 戦争の気配が色濃くなってきた昭和12年のある日。たまたま目にした新聞で公募に入選した歌詞を見た古山裕一(窪田正孝)は、思いつきで作曲をしてみた。実は、その曲はコロンブスレコードの新曲のB面として発表する予定の「露営の歌」だった。

 歌手は佐藤久志(山崎育三郎)でレコードを出すと、50万枚超えの大ヒット曲に。出征する兵士を見送る際に歌われる曲となった。

「露営の歌」のヒットを受けて、裕一は妻の古山音(二階堂ふみ)と娘の華(根本真陽)にオルガンをプレゼント。音は音楽教室を開くことを思いつく。

 そんな中、音の姉の関内吟(松井玲奈)の夫の関内智彦(奥野瑛太)から、「暁に祈る」という映画の主題歌をつくってほしいと打診される。裕一は作詞家と歌手を指定できることを条件に、依頼を引き受けることに。裕一、鉄男(中村蒼)、久志の福島三羽ガラスで初の曲をつくることになった。

 一方、音の音楽教室には生徒がひとりも集まらず、思うように進んでいなかった。それを喫茶バンブーのオーナー夫妻に話したところ、梶取恵(仲里依紗)の協力で生徒が集まり出した。

 生徒の弘哉(外川燎)という少年は音程が取れず、レッスン中にみんなに笑われて音楽教室を辞めようとするが、裕一に勧められたハーモニカのおもしろさを知り、続けることにした。

―――

「暁に祈る」の作曲の件は、鉄男の作詞が陸軍から合格が出ず、停滞していた。6回目のダメ出しを受けて鉄男は作詞家を降りようとするが、裕一は鉄男が降りるなら自分も降りると、辞退を申し出る。それを聞いた智彦は、吟に「裕一に考え直してもらうように音に頼め」と当たる。

 吟は音を通して裕一に考え直してほしいと頼み込むが、音は裕一の思いを知っているため協力できないと断る。

 吟は大日本帝国婦人会で妹の参加を求められ、子どもがいないことで力仕事当番を押し付けられ、夫からは化粧を注意され、音からは裕一の説得を断られ、つい音の音楽教室を「何の役にも立たない」と当たってしまう。

 しかし、音は「こんな時代だからこそ、音楽は必要」だと説き、音楽教室に来る生徒たちが徐々に仲良くなり、明るい笑顔を見せるようになったことを説明し、さらに吟を追い詰めてしまう。

―――

 裕一は、智彦から作詞のラストチャンスを言い渡され、鉄男のやる気を出させるために、気分転換に帰省を提案。久しぶりに帰る福島の人々は2人を温かく迎えてくれるも、なぜか久志が一足早く帰っており、女性たちを夢中にさせていた。

 裕一は鉄男に内緒で、小学校のときの恩師の藤堂先生(森山直太朗)を呼んでいた。妻の庄子(堀内敬子)は川俣銀行の元先輩。なつかしさに浸りながら思い出話をしているうちに、裕一は藤堂先生が出征することを知る。

 一方、裕一のお膳立てで藤堂先生と2人になった鉄男は、陸軍から受けた仕事が行き詰まっていることを相談した。戦場で戦う兵士の気持ちがわからないとこぼす鉄男に、藤堂先生は「自分を思って書いてほしい。実は出征することになった」と告白する。

「歌は心の支えになる。誰にでも大切な曲はある。村野と古山がつくった曲とともに行けたら、こんなに心強いことはない」と言われ、鉄男はもう一度、歌詞を書くことにした。

―――

 打ち合わせ当日。鉄男は、出征する恩師を思って歌詞を書いたと説明。戦いに行く者の気持ちを理解しようと思いながら書いた歌詞は、その場で採用され、映画「暁に祈る」は昭和15年に上映され、大ヒットした。

 1年後、裕一のもとに戦地の盛り上がりを伝えるニュース歌謡の仕事がくる。音楽教室を続ける音には、生徒たちから「発表会をしたい、先生の歌が聞きたい」との声が上がり、音は発表会を開くことを決心。

 その数日後に、太平洋戦争開戦となった。

チンピラも軍人も演じる隠れた名バイプレイヤー

 前週の『エール』で、そこはかとない存在感で裕一たちに戦争を突き付けたのが、吟の夫の智彦だ。ほのぼのとした古山一家の物語に戦争というスパイスを加えて、引き締まった1週間となった。そんな智彦を演じる奥野瑛太は北海道出身の俳優で、数々の映画やテレビドラマで活躍している。

 代表作には、映画では『SR サイタマノラッパー』シリーズや『クローズEXPLODE』、最近のテレビドラマでは『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)などがある。強面を活かしたチンピラ役などが多いが、『エール』をはじめドラマ『永遠の0』(テレビ東京系)、映画『アルキメデスの大戦』、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)といった歴史ものでは、チンピラとは正反対な軍人や武将も演じている。

 今週からは、いよいよ戦争が裕一たちの日常生活を変えていく。その中で、リアルに戦争の影響を受ける軍人である智彦の運命はどうなるのか?

 戦争を盛り上げる軍歌づくりに悩まされる裕一、豊橋の関内家の婿取り問題にも注目しよう。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)

のん、コメディ作品出演に歓喜…実は“お笑い芸人を目指していた”芸能人3人

 9月11日より配信中のバラエティ番組『カラフル ~笑いの力で77億再生~』(Amazon Prime Video)。出演者の女優・のん(旧芸名・能年玲奈)が、かつて抱いていた意外な夢を語り、ファンの関心を集めている。

 のんは同番組の収録後に応じたインタビューで、「小学生の時にお笑い芸人を目指していた」と告白。同級生とトリオを組み、ネタをつくっていた時期もあったという。早々に夢を諦めた理由については「創作力が足りなかったです」と明かしつつ、コメディ作品への出演を「すごく楽しくて」と喜びを語った。

 のんといえば、連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)や、映画『海月姫』(アスミック・エース)といった話題作に出演。安定した演技力でファンを獲得してきただけに、「“お笑い芸人・のん”なんてまったく想像できない!」とファンを驚かせている。

 今回はのんのように、“実はお笑いを目指していた”芸能人をピックアップしよう。

戸田恵梨香

 まずは女優の戸田恵梨香。映画・ドラマに引っ張りだこの彼女は“お笑い好き”としても有名で、2009年放送の『VS嵐』(フジテレビ系)で二宮和也も言及している。「(お笑い好きが高じて)中学の時にコンビ組んでたよね?」と二宮に話しかけられた戸田は、「“エビマヨ”のことでしょ?」と返答。二宮がネタはないかと畳みかけると、「ない!」と断言した。

 とはいえ“エビマヨ”のエピソードについて、戸田は同年放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)でも語っている。番組には知人から“かなり際どいネタ”を披露していたとの情報が寄せられ、戸田は思わず苦笑い。MCの上田晋也から「将来、吉本でも行こうよ、なんていう話とかは?」と尋ねられると、彼女は「してました」と素直に答えていた。ちなみに、戸田いわく“エビマヨ”というコンビ名は、当時流行っていたピザのCMが由来になっているそう。

川谷絵音

 続いては「ゲスの極み乙女。」「indigo la End」のフロントマン・川谷絵音。2018年11月配信の「Esquire(エスクァイア 日本版)」によるインタビューで、川谷は「本格的に音楽活動を始める前、お笑いの道に進もうと考えたことがあったんです」と告白。お笑いコンビ・笑い飯が大好きで、お笑い養成所に入ろうと本気で考えていたという。

 ところが養成所入りを考えていた矢先、バンドに誘われて「ほぼ無理やり活動させられた」という。その後、テレビ出演をきっかけに芸人を間近で見るようになり、“自分にはありえなかったこと”と自覚したと明かす。これに対し、ネット上では、「お笑い芸人とのコラボも多いから挑戦してみればいいのに」「川谷絵音のコント、どんなネタになるか気になる」といった声が続出。川谷といえば、“ゲス不倫”で世間を騒がしただけに、意外と不倫ネタを期待するファンは多いかもしれない。
(文=編集部)

マック、「濃厚ふわとろ月見」など秋の新商品群は賛否両論!特に悪評が目立つメニュー5選

 今やその名を聞いたことがない人はいないであろう、日本最大手ハンバーガーチェーンの“マック”こと「マクドナルド」。新型コロナウイルス感染症の流行で客数は今年3月から減少しているものの、既存店売上高や客単価は上昇傾向にあり、8月の前年同月比での既存店売上高は12.4%、客単価は16.1%も増加した。

 厳しい情勢下でも好調な理由は、宅配サービスのマックデリバリーや、インターネット上で事前の注文と決済ができるモバイルオーダーといった、かねてからの取り組みにある。特にモバイルオーダーはもともと専用アプリとして配信されていたのだが、4月3日からはマクドナルド公式アプリの機能として実装。さらに、9月9日からは公式ウェブサイトからも利用可能になったと、この数カ月で利便性を大幅に向上させているのだ。

 そんなマックでは、今年も秋の新商品が登場する時期が訪れた。ユーザーから高く評価されているメニューも多いが、なかにはSNSなどで「ガッカリした」という声が上がっている商品も混ざっている。

 今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は商品ラインナップをリサーチし、「この秋、買ってはいけないマックの商品」を5つセレクトした。調査班の独断で選んだものではあるが、マックへ足を運ぶ際に参考にしてほしい。

チキチー(チキンチーズバーガー)/200円(税込、以下同)

 今やすっかりおなじみとなっている200円バーガーシリーズ。人気のメニューも数あるのだが、2019年9月掲載の当サイト記事『マック、注文してはいけない“大不評”なメニュー5選…いつも議論呼ぶ「朝マック」のあの商品』でも紹介した「チキチー」ことチキンチーズバーガーのように、微妙な評価の商品もある。

 チキチーは、コショウが効いたチキンパティや、シャキシャキとした食感のレタス、濃厚なチェダーチーズとマヨネーズソースが絶妙な相性の良さを見せている商品だ。一見すると難点などないように思えるのだが、実はほかのマックの商品と比較すると中途半端な立ち位置にあるのだ。

 マックではチキンをサンドしたバーガーとして、110円の「チキンクリスプ」や360円の「チキンフィレオ」などがラインナップされていて、いずれも品質が高い。そのため、コスパを求めるのであれば「チキンクリスプ」に、食べ応えを求めるのであれば「チキンフィレオ」に軍配が上がるため、あえて「チキチー」を選ぶ理由が弱いのだ。コスパや満足度の低さはあくまで相対的な話ではあるが、購入の際に後悔しないよう念頭に置いてほしい。

マックフィズ巨峰(果汁1%)/250円

 2013年7月からメニューに加わったカラフルな炭酸ドリンクシリーズのマックフィズでは、季節のフルーツなどを使用した期間限定商品がたびたび登場する。2018年8月に初登場し、今年ふたたび登場した「マックフィズ巨峰」もそんな商品のひとつなのだが、好評ばかりではなく、不評の意見もたびたび見受けられる。

 そのなかでももっとも目立つのが、香料に対する批判だ。香料の風味が巨峰ではなく、ブドウに近いため、巨峰感があまり得られないという指摘が多いのだ。実際に飲んでみたところ、確かに香料が強く感じられ、決して不味くはなかったが、飲んでいる最中は違和感がつきまとった。

 ほかにも、炭酸が弱いという声も上がっている。巨峰の風味や炭酸のシュワシュワとした飲み味を期待する方や、香料が苦手な方は避けるべき商品といえるだろう。

濃厚ふわとろ月見/390円

 すっかり秋の風物詩となった感のある、秋限定メニューの月見シリーズ。毎年恒例のメニューということもあって、月見シリーズの新作に対するユーザーからの注目度は高い。今年初登場の新作「濃厚ふわとろ月見」にも期待の声が寄せられていたのだが、発売されてからは賛否両論が巻き起こった。

「濃厚ふわとろ月見」の特徴は、「月見バーガー」の食材である卵とスモークベーコン、ビーフパティ、オーロラソースに、チーズとスクランブルエッグ風のフィリングが加わり、バンズが専用のふわもちバンズに代わっていること。そして、この商品の不評の原因こそ、新たに追加されたスクランブルエッグ風フィリングとふわもちバンズにあるのだ。

 ふわとろな食感にこだわったスクランブルエッグ風フィリングによって、食べたときに形が崩れてしまうという欠点が生まれ、ふわもちバンズが持つバターの風味による甘さが、バーガーの味とミスマッチを起こしてしまっている。逆に絶賛するような意見もあがっているため、一度試してみるのも悪くはないと思うが、注意するべき点のある商品だということは覚えておいてほしい。

マックフルーリー月見/320円

マックフルーリー月見」は先の「濃厚ふわとろ月見」と同じく、今年登場した月見シリーズの新メニューだ。マックフルーリーで初めてわらびもちを食材に使用したという物珍しさもあって、こちらも発売前から注目を浴びていたのだが、期待に応える商品とはならなかったようだ。

 低評価を受けた最大の要因は、目玉であったはずのわらびもちにある。わらびもちと聞くと柔らかな口当たりが想起されるところだが、「マックフルーリー月見」のわらびもちはプルっとした固めの食感となっていて、ユーザーからは「大きめのタピオカのよう」だと形容されている。

 実際に購入して口にしてみたところ、わらびもちはぐにぐにとした食感をしていて、餅というよりはユーザーからすでに指摘されていたようにタピオカに近いという感覚を抱いた。わらびもちの食感を味わいたいというのであれば、「マックフルーリー月見」は買い控えるべき商品と言わざるを得ないだろう。

シャカシャカポテト 海老の天ぷら味(M)/310円

 マックのメニューのなかでもトップクラスの人気を誇る「マックフライポテト」からも、この秋の新フレーバーとして「シャカシャカポテト 海老の天ぷら味」が登場した。しかし、残念ながらあまりおすすめできない商品となってしまっている。

 商品名に“海老の天ぷら味”と謳われているのだが、実際に食べてみると海老の天ぷらの風味がかなり薄く感じられるのだ。海老や七味など、個々のテイストは確かに口の中で感じられるのだが、それらがバラバラに主張しているため一体感がなく、“海老の天ぷら味”にはなっていないような印象を受けた。

 また、今回はMサイズで注文したのだが、味が濃すぎると感じられたため、人によっては味つけの調整にも手間がかかってしまうだろう。フレーバーに惹かれて注文すると失敗してしまうかもしれないので、要注意だ。

 ファストフードチェーンの雄らしく、お手軽価格で気軽に食べられることがマックの魅力だ。しかし、価格相応かそれ以下のクオリティのメニューも存在するので、ハズレ商品を購入してしまわないように気をつけてマックでの食事を楽しんでほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※2020年9月中旬時点の情報です。

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パチンコ新台『北斗無双 第3章』の「90%継続・超スピード」情報も話題…ヒットメーカー「超名作」も始動!?

 現行ホールの覇者パチンコ『北斗無双』。

 2016年のデビューより高い人気を維持する初代は、大当り確率約1/319で継続率80%のV確STタイプ。電チュー消化時の50%が2400発と、強力な一撃性は多くのファンを虜にした。

 リリース直後に実施された確変継続率65%規制の影響は大きい。しかしながら、従来の北斗シリーズとの差別化を図った仕上がりや、圧倒的な出玉性能は非常に魅力的だ。記録的なロングヒットを果たしたことも納得だろう。

 そんな「偉大なる初代」超えを狙う最新作が降臨。「無双史上、最高傑作。」と高らかに宣言する『P真・北斗無双 第3章』が満を持して登場だ。

 公開中のムービーからは「継続率90%」と、シリーズ最高のループ率を実現している旨が予想できる。ヒットに欠かせない要素となる右打ちのスピードも「圧倒的な速さを実現!?」と囁かれている状況だ。

 新筐体「真焔枠(しんほむらわく)」を用意するなど、サミーの本気度を十分に感じることができる。進化を遂げた『無双』の登場に期待したいところだ。

 今冬に導入予定の『P真・北斗無双 第3章』が熱視線を浴びているサミーだが、関係者の間では「今後の予定」も大きな話題となっている。

 パチンコでは根強いファンを持つ「人気シリーズ」。パチスロでは4号機時代に熱狂を呼び込んだ「爆裂機」の開発が噂されていた。

 さらには、9月の後半に入り「超名作」の名も再浮上。パチスロ「新概念」第一弾として登場した「あのコンテンツ」を話題にする関係者が目立つが…。

「数多く存在する人気版権の中でも、改めて注目されているのは『コードギアス』です。パチスロ新システムGRT第一弾機種として登場し話題になったことは記憶に新しいですね。そんなシリーズ最新作の開発を予想する声は多いのですが…。

最近になって有力視されているのは『パチンコが先?』という情報です。そうなると、サミーさんではないと思いますね。『約60%が2000発オーバー』というスペックが特徴だった前作と同様に、ビスティさんからリリースされる可能性は高いでしょうか。

いずれにせよ固定のファンを持つ人気シリーズ。最新作が発表されれば大きな反響が寄せられることは間違いないでしょう。『そろそろ動きがありそう』とも囁かれており、一気に注目度が上がっている状況です。スペックを含めた続報が気になります」(パチンコライター)

「名作アニメ」として知られる「コードギアス」。両分野で最新作を望む声が上がる人気シリーズが、間もなく動き出すのだろうか。まずは正式な発表を待ちたい。