Go To イート、税金「2千億円」投入し事業委託先と大手予約サイトを儲けさせる愚策

Go To Eat(イート)キャンペーン」でオンライン飲食予約利用者へのポイント付与が10月1日から始まる。前回記事で、事業委託先に469億円の税金が投入されることなどGo To イートの問題点について触れたが、今回は、消費者にも飲食店にとっても、ありがたくないキャンペーンになりそうな「オンライン飲食予約」について検証する。

 Go To イートでは食事券も利用されるが、事業を委託された事業者には、事務局設置、食事券印刷、回収、代金支払い、広告宣伝、人件費等の必要経費が発生する。各地の商工会議所や商工会が事務局の母体になるが、人手も含め、多くは新しい設備や仕組みづくりが必要となる。当然ながら、人口の多い都道府県ほど経費は膨らむ。第一次募集と第二次募集を合わせて、国が支出する予算は約207億円。47都道府県がすべて参加するとして、1都道府県当たり約4億4000万円が税金から支給される。

 一方、オンライン飲食予約の場合は、ほとんどが「既存のサイトの運営に国のキャンペーンを追加するだけ」となり、広告宣伝や飲食店の募集も自社サイト内で済む。オンライン飲食予約の予算は85億円、委託先は13社あるので、平均すると1社あたり約6億5400万円。1都道府県より、1社あたり2億1400万円も多く税金が支給される。オンライン飲食予約の各委託事業者の費用については、農水省が審査しているが、詳細は公表されていないのでわからない。しかし、食事券よりかなり優遇されているのではないかという疑問は残る。

 食事券の事務局の母体となるのは、各都道府県の商工会議所と商工会である。両者とも非営利経済団体であり地域経済の活性化等の役目を担っている。

 一方、オンライン飲食予約は、13社すべてが民間企業である。なかには大手予約サイトの運営事業者もあるが、たとえば「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」「一休.comレストラン」は、それぞれ楽天、リクルート、ヤフーの関連会社である。どの会社も最低数億円の収入になるだろう。

 それだけではない。この事業では、サイト運営会社は税金を使って、新規顧客(飲食店)を獲得できる可能性がある。事業継続期間中だけとはいえ、税金を使って飲食店の募集ができる。キャンペーン期間中は、送客手数料(サイトを通じて飲食店に顧客を送りこむことへの見返り報酬)を徴収することができる(無料のサイトもある)。キャンペーンが終了しても、飲食店がサイトに登録し続ければ、送客手数料以外に基本手数料も徴収することができる。サイト運営会社にとって、Go To イートは、まさに「願ったり叶ったりのおいしい事業」なのだ。

税金の不正利用が起きる懸念

 一方、この事業は、飲食店にとってはありがたいキャンペーンとは限らない。

 まず、どのくらいの規模のキャンペーンなのか考えてみよう。給付金が767億円なので、毎回1人1000ポイント(1000円)付与されると、合計で7670万回付与される。言い方を変えると、延べ7670万人しか1000円を獲得することができないのだ。やり方によっては、同一人物が何回も獲得できる可能性もある。

 現在のグルメサイトで、オンライン予約を利用している消費者はどのくらいいるのか定かではないが、コロナ以前は、月間1億人ともそれ以上ともいわれている。仮に、少なく見積もって月間述べ7670万人が、Go To イートのオンライン飲食予約を利用すれば、キャンペーンは終了するのだ。

 おそらくオンライン飲食予約を利用する飲食店は、人数予約が欠かせない宴会や飲み会に使われる居酒屋などが多いだろう。もしも、すべての飲食の予約が10人分だと仮定すれば、予約者である767万人が予約して飲食した時点で終了する。おそらく同一サイト内での同一人物の重複予約は認められないだろうが、仲間が10人いれば、それぞれが予約を入れれば重複することはない。

 では10月1日に一斉に予約が入りキャンペーンは終了するかというと、そうはならない。一つは、ポイントが付与されるのが1カ月程度先になりそうなのだ。翌月の10日前後になる可能性もあり、そうなると、10月の予約と利用分のポイントは、11月10日前後に付与される。その場合、初めてのポイントを使えるのは、早くて11月ということになる。その後に予約して利用しても、そのポイントは12月にしか使えない。

 もう一つの理由は、そもそも7670万人も利用できるほど飲食店の店舗数はない。2016年のデータでは、全国のホテル・飲食店は約70万事業所(店舗)しかない。すべての店で1カ月間に110席利用されれば7700万席になるが、それはとても考えられない。

 こうした現状で、なんとかポイントを獲得しようとすると、大勢の仲間で利用できそうな飲食店をできるだけ多く予約するしかない。10人で10カ所の飲食店を1カ月のうち20日間申し込む。時間を変える手もある。そのうち、10回の予約が取れたとする。ポイント付与は、1回の予約で最大10人である。10人で予約し利用すると、合計1万円が予約者に付与される。10人それぞれが10カ所予約し利用すれば、仲間10人で10万円のポイントが獲得できる。毎週2~3回は飲み会をするような人たちには、こんなことも可能かもしれない。

 そうしたなかで飲食店側が一番気を付けなければいけないことは、不正利用だ。たとえば、10人の予約客のうち9人しか来店しなかった場合、当然、1人キャンセルの旨をサイト側に通知しなければならない。そうしなければ、予約者に10人分のポイントが付与されてしまう。店側が10人予約を9人に修正しなかったり、「遅れてくるから」と言われて、信用して10人のままサイト側に来店確認を通知したが、結局来店しなかったとなると、店側やサイト側にほとんど損失はなくても、結果的には税金を消費者に不正に支払ったことになる。

 顧客と店側が共謀して行う意図的な行為はもちろん、忘れてしまったという単純ミスでも、税金の不正利用に違いはない。その分、正しく利用しようとした人にポイントが付与されなくなる。

不正防止は困難

 しかも、この不正を摘発するのは非常に難しい。1回の来店人数の不正やサイト側への通知(来店確認人数)の不正が起きたかどうかを第三者が見極めるのは、非常に困難な作業となる。ましてや、意図的でない不正の場合は、不正した本人も気が付かないことがある。意図的でなくても、間違ったことをすれば税金の不正利用になる。

 さらに、この事業の主催者である農水省は事業者に対して不正防止対策を義務付けている。農水省が、委託事業者に示した仕様書には、不正対策防止の項目の中で、次のように明記されている。

・ウェブ予約し、来店確定があった場合にのみポイントが付与されるようにするものとし、キャンセル処理がなされなかったために自動的にポイントが付与されるミスが発生しないよう、対策を講じるものとする。

・消費者が行う不正に対する対策を講じるものとする。

・飲食予約サイト事業者内において発生し得る不正を防止するため、これに対する対策を講じるものとする。

 こうした対策は、たとえば、少なくともサイト事業者が各飲食店に監視員を派遣し、監視員自ら来店人数の確定をするなどしなければ防ぐことは難しいだろう。監視員を派遣したとしても、店の忙しい時間帯に正確に人数をカウントできるのか、遅れてくるといった顧客を正しく判定できるのかといった不安はある。

 国も事業者を選定する際、企画提案書の審査をしている。評価項目の一つに「実施体制の適格性」はあるが、不正防止対策をどこまで審査したかは不明だ。すべてが「性善説」に基づいて実施されているような気がしてならない。

誰のためのGo To イートなのか

 そもそも多額の税金を使うGo To イートは、なんのためにやるのだろう。その目的について農水省は「甚大な影響を受けている飲食業に対し、期間を限定した官民一体型の需要喚起を図るもの」だとしている。つまり、飲食店を救済したいのであって、サイト運営会社を救済したいわけではない。

 しかし、オンライン飲食予約は、経済効果は乏しく混乱を起こすだけであって、飲食業の需要を喚起するには程遠い結果となる可能性がある。不正利用があったのかなかったのかも、うやむやにされる可能性がある。結局、一部のオンライン予約に慣れている消費者とサイト運営会社だけが得するキャンペーンになるだろう。

 Go To トラベルは、すべて旅行会社経由で実施され、旅行会社と高級ホテル・旅館だけが潤い、中小ホテルや旅館がキャンペーンの恩恵に預かっているとはとてもいえない状況である。これから始まるGo To イベントも、Go To商店街も、中間業者と一部の大手事業者だけが恩恵を受けるようでは、誰のためのキャンペーンなのかわからなくなる。

 結局、一部のオンライン予約に慣れている消費者とサイト運営会社だけが得するキャンペーンになるだろう。国やサイト運営会社、そして飲食店には、総額2003億円もの予算が投下され全国規模で実施するキャンペーンであることを、くれぐれも肝に銘じて取り組んでほしい。

(文=垣田達哉/消費者問題研究所代表)

JRA武豊と福永祐一の差? 神戸新聞杯「コントレイル効果」で前年売上190.5%も、父ディープインパクトに意外なところで「惨敗」の結果

 27日、中京競馬場で行われた菊花賞トライアル・神戸新聞杯(G2)はコントレイルが優勝。危なげない走りで、本番に向けて最高の形で前哨戦を終えた。

 ディープインパクト以来、史上3頭目となる無敗の3冠馬を狙うコントレイル。神戸新聞杯の単勝オッズが1.1倍という圧倒的な支持からも、ファンの期待が伝わってくる。

 これは83億9513万7500円を記録した神戸新聞杯の売り上げにも表れており、前年比190.5%という驚異の数字を叩き出した。また、当日のWIN5も10億908万300円を売り上げ、キャリーオーバーがない開催日としては8年2か月ぶりの10億円超えとなった。

「コントレイルが出走するということで、WIN5は実質“WIN4”と考えたファンが多かったことが売り上げにつながりましたね。ただ、オールカマー(G2)を勝ったのが5番人気センテリュオだったので、そこで涙をのんだファンも多かったはずです。

神戸新聞杯はコントレイルにとって克服済みの距離ということで、不安要素がなく単勝1.1倍も納得のオッズでしたね。菊花賞(G1)は初の3000mということで距離不安もありますが、あの走りを見る限りは問題なさそうです。再び、圧倒的な支持を集めるのではないでしょうか」(競馬記者)

 ちなみにコントレイルの父ディープインパクトも、神戸新聞杯を単勝1.1倍の人気に応えて優勝。このレースの売り上げは79億6059万200円だった。つまり、レースの売り上げでは、コントレイルは偉大な父を超えているのだ。

 だが、馬券別の売り上げ内容では完全に超えているとは言えないかもしれない。

■2020年神戸新聞杯売り上げ(優勝馬コントレイル)
単勝:3億4577万4100円
コントレイルの単勝支持率:72.6%(2億5115万4800円)
複勝:11億9274万3500円
馬単:5億7219万2400円
3連複:13億5991万3300円
3連単:33億4358万7500円

■2005年神戸新聞杯売り上げ(優勝馬ディープインパクト)
単勝:3億893万200円
ディープインパクトの単勝支持率:78.5%(2億4262万8900円)
複勝:1億6713万9100円
馬単:14億2769万3400円
3連複:8億356万6000円
3連単:38億2343万8600円

 単勝支持率はディープインパクトが上だが、販売金額ではコントレイルが上回っている。どちらも圧倒的な人気を集めたという点では遜色ない内容だ。

 しかし、1着を当てる必要がある馬単、3連単の売り上げはディープインパクトが合計で13億円以上も上回っている。それに対して、コントレイルは1~3着を予想する複勝と3連複の合計が15億円上回るという結果だった。

 特に、今年は複勝が11億円という桁違いの売り上げを上げている。そのうち、9億5822万3800円はコントレイルに投票されており、配当還元率は99.5%を記録。JRAプラス10による10円上乗せで110円の配当が実現したが、あと少しコントレイルに票が集まっていれば、元返しになるところだった。

「この結果から、ディープインパクトの方が堅い頭と見られていたことがわかります。これには百戦錬磨の武豊騎手と福永祐一騎手の差があったかもしれません。

福永騎手と言えば、16年のスプリンターズS(G1)で1番人気ビッグアーサーに騎乗して、前が壁になり不完全燃焼に終わるということがありました。昨年のチャンピオンズCでも、同様のことがあっただけに、ファンとしてはもしもの場合を心配した結果かもしれませんね。それでも3着以内には入ると思い、複勝や3連複に投票が集中したのではないでしょうか」(競馬記者)

 そんな憂いをよそに、コントレイルは空いたスペースを抜け出し、持ったまま2馬身差をつける勝利。これには福永騎手の好騎乗も大きく貢献していると言えるだろう。菊花賞では更なる人気を集めるはずだ。

 ディープインパクトは単勝1.0倍で菊花賞を制し、無敗の3冠馬に輝いた。コントレイルもそれに続くことになるだろうか。当日の馬券売上にも注目したいところだ。

イオン「在宅勤務向けこたつ」が話題沸騰…PC環境整備、電気代も節約、チェア使用可

 長引く新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、続々とテレワークの継続や拡大に乗り出す企業が増加している。ヤフーは9月29日、10月1日から「無制限リモートワーク」に移行することを発表。みずほフィナンシャルグループも同日、銀行・信託銀行・証券など、都内の本社勤務の社員約1万2000人の内、約3000人を常時テレワーク勤務とすることを決めた。

 そんななか、意外なものが注目を集めている。イオンが発表した「高脚こたつ」だ。天候も秋めいて肌寒くなってきたこともあってか、Twitter上では「在宅勤務向けこたつ発売」が29日午前、トレンド10位に浮上。「悪魔の発明だ…」「発想が強過ぎる」などと称賛の声が相次いでいる。

 イオンの「高脚こたつ」は天板側面にコンセントとUSBコネクターを配置。幅90センチ、奥行60センチ、高さ68センチで、パソコンチェアやダイニングチェアと組み合わせても使用することが可能な設計だ。消費税抜きの価格は1人用が2万5800円、4人用が同3万800円。量販店の一般的なこたつに比べると少々割高だが、Twitter上では以下のような声があいつでいる。

「めちゃくちゃいいなこのコタツ!レトロな和室だけどデバイス環境整いまくり…なんて部屋もつくれちゃう」

「顧客が本当に欲しかったもの」

「『在宅勤務向けこたつ発売』ってなんだよ オフィス勤務向けこたつがあんのか? と思ったら、これ在宅勤務じゃなくても欲しいぞ」

こたつの電気代は電気ヒーターやカーペットの半分以下

 ここで気になるのは電気代だろう。冬季の消費電力に詳しい東北電力(仙台市)関係者はこたつと他の暖房器具のコストパフォーマンスについて次のように解説する。

「イオンさんの新商品の消費電力のカタログスペックは最大600ワット、 最小90ワットということで、脚の高さがあるので一般的なこたつより若干大きいです。ですが、そもそもこたつは他のスポット暖房器具と比べて、非常にコスパが良いのです。最近のご家庭は、エアコンなどと併用してそうしたスポット暖房を使われていることが多いので、こたつを効果的に使用されると経済的だと思います。

 各暖房器具の一般的な1時間あたりの電気代は、8畳向け電気ストーブが12~25円、3畳のホットカーペットが10~13円くらいです。一方、4人用こたつは2~4円で半分以下です。

 もともと布団で温かい空気を逃さないようにするつくりなので、非常に効率的です。ただ、仕事で使うと眠くなってしまうかもしれないので、そこは注意が必要ですね」

(文=編集部)

 

半世紀以上プロ野球を見続けた男が語る「最高の投手」

 

 山際淳氏のノンフィクション、『江夏の21球』の主人公としても有名な元・プロ野球選手の江夏豊氏。現役時代は、「優勝請負人」という異名をとり、最多勝、最優秀救援投手賞、沢村賞など、数々のタイトルを獲得。現在は野球中継の解説者として活躍する江夏氏が、50人の投手を語り、21人の名投手を選ぶのが、『名投手 – 江夏が選ぶ伝説の21人 -』(江夏豊著、ワニブックス刊)である。

■ダルビッシュと江夏豊の不思議な縁

 現役時代、そして引退後を含めて半世紀以上にわたり、さまざまな投手を見てきた江夏氏が選ぶ好投手、名投手は一体誰なのか。

 メジャー・リーグで今季7勝2敗、防御率1.86、79奪三振(9月18日現在)の好成績を残しているシカゴ・カブス所属のダルビッシュ有投手。サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)の有力候補としても、名前が挙がっているダルビッシュ投手は、江夏氏がその実力を高く評価する一人だ。

 実は二人にはちょっとした縁がある。ダルビッシュ投手の高校時代(宮城・東北高校)の監督だった若生正廣氏の兄・若生智男氏は、阪神タイガースに入団して間もない頃、まだ変化球を投げられなかった江夏氏がカーブの投げ方を教わった相手なのだという。

 それもあって、高校時代からダルビッシュ選手の性格までよく知っているという。野球が好きで、投げることが大好き。2009年の巨人との日本シリーズで左臀部痛と右人差し指疲労骨折に苦しみながらマウンドに登り、100キロ台のスローカーブを有効に使って勝利投手となった。投げることが好きでなければ、そこまでして投げられない。「野球に対する情熱」は、何物にも代え難い、と江夏氏は称賛する。

 196センチの長身から繰り出されるストレート、低めへのコントロール、多彩な変化球、特にスライダーは一級品。さらに、器用さと野球頭脳持ち合わせ、打たれたときの修正能力も高いと、ダルビッシュ投手への高評価は続く。

 2019年のドラフトの注目選手だった佐々木郎希投手も江夏氏は同様に高く評価する。4球団から1位指名を受け、抽選の結果、千葉ロッテマリーンズに入団。最速163キロのストレートが最大の武器とされるが、江夏氏は、キャンプ取材時から井口資仁監督に「しっかり下半身を作ってからほおらせないと、肩を壊してしまう。急ぐなよ」と忠告しているという。

 名投手、いわゆる「エースの条件」で大事なことは、「勝てる投手。負けない投手」と江夏氏は述べる。歴史に名を残した名投手から現役で活躍している投手まで、「江夏豊目線」で選手の特徴を分析した本書。シーズンも佳境に入ってきたプロ野球だが、一読してからだと観戦をより楽しめるはずだ。

(T・N/新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

JRAスプリンターズS(G1)「写真判定12分」着差わずか1cmの死闘! 譲れない戦いを制し、史上初の春秋スプリント王が誕生した96年

 4日に開催されるスプリンターズS(G1)。90年にG1に昇格して以降、数多の名勝負が繰り広げられてきた。中でも、ファンの間で名勝負と語り継がれてきたのが1996年のスプリンターズSだ。

 この年、短距離馬にとってひとつのターニングポイントとなった。JRAの短距離競走体系が整備され、従来夏の中距離重賞として風物詩となっていた高松宮杯(現・高松宮記念)が施行時期を春へ移し、スプリントG1に昇格して生まれ変わっている。

 この短距離G1に生まれ変わった最初のレースを制したのがフラワーパークだ。

 3冠馬ナリタブライアンが短距離G1に参戦したことの方が記憶に残り、勝ち馬の影が薄いのだが、フラワーパークはG1・高松宮杯の勝者として春のスプリント王となり、秋のスプリンターズSに春秋スプリント王の座をかけて参戦する。

 この年のスプリンターズSはメンバーが揃った。前年の覇者で連覇を狙うヒシアケボノ、前年の2着、高松宮杯でもフラワーパークの2着に入り、G1初制覇をかけたビコーベガサス、翌年の高松宮杯を制するシンコウキングが参戦。

 そして、マイルCS(G1)を人気薄で逃げて3着、さらに前走のCBC賞(当時G2)でフラワーパークを逃げ切りで破ったエイシンワシントンも参戦していた。人気はフラワーパークが1番人気で、以下ビコーベガサス、エイシンワシントンという順であった。

 ゲートが開くと、ヒシアケボノが出負けして後退。一方、逃げて主導権を握ろうとエイシンワシントンが抜群のスタートを切って先手を確保すると、その後ろにフラワーパークがマークする形で外から2番手、ビコーペガサスは内の5番手あたりから追走する。

 エイシンワシントンが1馬身程度のリードを保ったまま3コーナーに入ると、中団でアクシデントが起こる。内を追走していたニホンピロスタディに故障発生。真後ろにいたビコーベガサスは的場均騎手が必死に回避するも、あおりを受けて後方へ下がり、レースから脱落してしまう。

 そのまま4コーナーから直線へ。前半33.5秒で飛ばしたエイシンワシントンの脚色は衰えず半馬身差をつけて先頭のまま。フラワーパークはわずかずつ差を縮めていくが、まだ届かない。残り1ハロン、熊沢重文騎手は右ムチを炸裂させてエイシンワシントンを追う。そこへ、1完歩ごとに差を縮めていくフラワーパーク。

 両者一步も譲らない先に並びかけたところがゴールだった。頭の上げ下げという勝負で、ファンもどちらが勝ったのかまったくわからない。そして、長い長い写真判定。12分に及んだ結果はフラワーパークに軍配が上がる。

 その着差、わずか1cmという死闘であった。

 3着に入ったシンコウキングとの着差は5馬身。まさに死力を尽くしたマッチレースとなり、フラワーパークは史上初の春秋統一スプリント王の座に輝いたのだった。

パチンコ「絶対王者」が進化を遂げ主役へ名乗り!? 「ALL約1500発」の「抜群の安定スペック」が誕生!!

 パチンコ界を代表する名だたる人気シリーズ最新作が2020年下半期に集結。豪華な「新台ラッシュ」に歓喜の声が上がっている。

 高い出玉性能で人気の爆裂シリーズからは最新作『P真・牙狼』が10月5日導入予定。継続率約83%のV-ST機で、電チュー経由の大当りは70%が出玉約1500発と、期待通りの破壊力だ。前作の弱点だったスピード感を一新した「高速ハイスペック」の導入が待ち遠しい。

 そして斬新な仕様で「約2000玉×71.5%でループ」を実現した『Pルパン三世~復活のマモー~』や 『新世紀エヴァンゲリオン 決戦 ~真紅~』など、ファン待望のビッグコンテンツが年内に導入を予定しており、パチンコ分野は上昇ムード一直線となっている。

 これだけの豪華な顔ぶれが足並みを揃えて登場するという事で、ユーザーの期待感や注目度は高まる一方なのだが…。

 この激アツ新台バトルにパチンコ界の「絶対王者」も参戦。新たな時代に「ビッグウェーブ」を巻き起こす。

『P大海物語4スペシャル』(三洋物産)

■大当り確率:約1/319.6→約1/39.7
■確変割合:52%
■確変タイプ:次回まで
■時短:電サポ中の通常大当り後120回、非電サポ中の通常大たり後100回
■遊タイム:低確率状態を950回消化後、350回の時短に突入
■カウント&ラウンド:10カウント・10ラウンド
■賞球数:3&2&15&3&4
○○〇

 シリーズの人気タイトル『大海』が遊タイム搭載で登場。大当り確率約1/319.6、確変割合52%のループタイプで「シンプルを極めた盤石スペック」が本機の特徴だ。

 大当りは「ALL約1500発」獲得という安心設計。また、ヘソでの通常大当り後は「時短100回」だが、電サポ中に引いた通常大当り後は「時短120回」が付与されるという点もポイントだ。

「注目の遊タイムですが、低確率状態950回消化後に『350回の時短』へ突入します。他機種の遊タイムと比べると物足りない印象ですが、それでも十分に大当りを狙える時短回数です。何よりも王道のゲーム性に遊タイムが追加された点がポイントではないでしょうか。海ユーザーへ新たな楽しみを提供するのかもしれません。

ただ、最も反響が得られそうなのは出玉面。前作は通常大当りと確変大当りの一部で獲得出玉に開きがあり、『全然MAXラウンドが引けない』という声も少なくありませんでした。今作に関しては大当りが『ALL約1500発』ですから、シンプルかつ安定感を増した魅力的なスペックといえるでしょう」(パチンコ記者)

『大海物語4』がスペシャルにグレードアップされた本機。新時代でも、看板機種として活躍できるかに期待したい。導入は12月を予定している。

JRAスプリンターズS(G1)クリノガウディー「僥倖」三浦皇成騎乗! 初G1制覇へ向け人馬の「幸運」が勝利を呼び込む!?

 まさに「僥倖(ぎょうこう)」とでもいうべきだろうか……。

 セントウルS(G2)を見事な手綱捌きで勝利した三浦皇成騎手だが、セントウルS(G2)で騎乗したダノンスマッシュは本番のスプリンターズS(G1)で川田将雅騎手に乗り替わる事が決定していた。

 騎乗馬のいない状態となっていた三浦騎手だったが、週が明けて状況は一変。クリノガウディーに騎乗する事が明らかになった。

 クリノガウディーといえば、和田竜二騎手の高松宮記念(G1)1着降着(4着)が思い出されるが、今回は本馬に初騎乗となる三浦騎手。

 さまざまな偶然が重なり、今回の騎乗が決まったという事だろうか。

 一見、何の繋がりもないように思える人馬だが、三浦騎手は過去にクリノガウディーの母クリノビリオネアに騎乗。2勝を挙げているのだ。

 そんな繋がりからかはわからないが、クリノガウディーへの騎乗が決まった三浦騎手。相棒は春のスプリント王に一度は手が掛かった実力馬だけに、乗り馬なしの状態から一変、G1初勝利のチャンスまで出てきたといえそうだ。

 クリノガウディーは、実はここまで勝ち鞍は新馬戦の1勝のみ。朝日杯FS(G1)2着、中京記念(G3)2着と収得賞金を積み上げて重賞にチャレンジしてきた。

 しかし、今回は中京記念の2着が出走馬決定賞金算出の対象期間から外れてしまい、4800万円から4000万円に。本来であれば収得賞金順で除外対象となっていたのだが、レーティング順位での滑り込みに成功。「僥倖」ともいえるスプリンターズSへの出走が決まった。

 高松宮記念の1着降着後、3カ月の放牧を挟んだCBC賞(G3)は12着、続く関屋記念(G3)では最下位となる18着、前走のセントウルSでも7着に敗れている。

 関屋記念のレース後、藤沢則雄調教師が「直線ではノドが『ゼーゼー』言ってたみたいです」とノド鳴りが心配されたが、前走騎乗した森裕太朗騎手のコメントからは問題なさそうだ。

 高松宮記念時の状態に戻りつつある今回、もちろん狙うは「人馬初G1制覇」。

 除外対象から、レーティング順位で救われたクリノガウディー。ダノンスマッシュの乗り替わりで、一時は乗り馬がいなくなった三浦騎手……高松宮記念で「幻(まぼろし)」となった勲章は、人馬の「幸運」によってもたらされるのかもしれない。

ネトウヨ局アナ・小松靖がテレ朝看板ニュース番組のメインキャスターに! テレ朝の御用化が止まらない、政治部には菅首相との…

 すっかり“政権御用達”メディアとなったテレビ朝日が、10月改編でとんでもないキャスティングを決定した。1997年からつづく夕方の報道番組『スーパーJチャンネル』のメインキャスターに、同局の小松靖アナウンサーを抜擢したのだ。  小松アナは、以前はABEMAのニュース番組『...

パチスロ6号機『ジャグラー』に続き「ハイブリッドAタイプ」降臨!? 「“A”と”AT“の良い所取り!!」を実現した新台の「激アツ情報」!!

 シンプルなゲーム性で長年に亘って親しまれてきたパチスロAタイプ。

 これまで様々なAタイプが世に出回ってきたが、その中でも別格の存在として活躍を続けているのが王者『ジャグラー』シリーズだ。

「GOGOランプが光ればボーナス」という単純明快なゲーム性は幅広い層から支持されている。今ではジャグラーを設置していないホールを探す方が難しいほど、メジャーなマシンといえるだろう。

『ジャグラー』シリーズの中で目覚ましい活躍を見せたのが『アイムジャグラーEX』だ。2007年に導入された本機は、シリーズ最多の約20万台を販売。Aタイプとしては破格の記録を樹立した。

 そんな『アイムジャグラーEX』が6号機で登場するというビッグニュースは、瞬く間に広がった。12月14日に導入予定の本機。すでに「早く打ちたい」「楽しみで仕方ない」などの声が続出中だ。

 Aタイプ界の王が新時代へ降臨。6号機に希望の光を照らせるかに期待したいが…。

 時を同じくして『ジャグラー』の販売元「北電子」のライバルともいうべき存在が動き出した。業界初となる「ハイブリッドAタイプ」と称する新機種が注目を浴びている。

 沖スロAタイプで圧倒的なシェアを誇る大手メーカー「パイオニア」は、新機種『華祭』のリリースを発表。「“A”と”AT“の良い所取り!!」を実現した期待のマシンだ。

 1G純増約4.0枚のAT機。ただ、多くのAT機に採用されているCZやゲーム数解除は一切なく、完全レバーオン抽選となっている。同社の人気機種『ハナハナ』でお馴染みのハイビスカスが光ればボーナス確定というシンプルなゲーム性は健在だ。

 ボーナス合成確率は1/187.3〜1/135.3で、BBは約160枚(40G)、RBは約60枚(15G)獲得できる。75%の割合で発生する先告知時にボーナス図柄を揃えると、15枚の払出を得た上でATが開始される。

 そして、注目すべきはボーナス中にBB1G連の抽選を行っているという点だ。レア役や「狙え演出」発生はチャンスとなる。どのタイミングで遊技しても、ボーナスや1G連に期待できるのは魅力的だ。

 業界初となる「ハイブリッドAタイプ」が、6号機に旋風を巻き起こすのか。その活躍に期待が掛かる訳だが、そんな『華祭』に関する耳寄りな新情報が公開された。

 パイオニアは『華祭』の登場を記念して、オリジナルグッズが当たるフォロー&リツイートキャンペーンを開催している。

 パイオニア公式Twitterアカウントをフォローして、対象のツイートをリツイートすれば応募完了。抽選でオリジナルQuoカード(500円分)やオリジナルエコバッグ、オリジナルマスクが当たる。応募期間は9月30日18:00までとなっているので、気になる方は応募してみてはいかがだろうか。

 

山口組分裂が生んだ悲劇か…絆會・金澤成樹若頭が慕い合う組長を銃撃した背景とは?

 既報の通り、絆會のナンバー2である金澤成樹会長が、竹内組の宮下聡組長を銃撃し、逃走している事件は業界内外に大きな衝撃と波紋を呼んでいる【参考記事「竹内組組長を絆會若頭が銃撃」】。かつては、同じ組織で、厚い信頼関係にあったはずの2人の間に何があったのか――。作家・沖田臥竜氏が緊急寄稿。

「山健組の竹内組あり」と言われた組織の三代目と四代目

 山口組分裂当初、六代目山口組神戸山口組の衝突の舞台として火蓋を斬ったのは、兵庫でも大阪でもはたまた東京でもなく、意外なことに長野県であった。

 この長野県を舞台に、六代目山口組系組織と神戸山口組系組織(当時)が、何度も激しくぶつかり合い、火花を散らし合ったのだ。

 その最前線で、六代目山口組系武闘派組織と戦い続けたのが、当時、神戸山口組の中核組織、四代目山健組に属していた金澤成樹会長率いる三代目竹内組であった。

 竹内組は、六代目山口組サイドの幾度とない猛攻にも真っ正面から立ち向かい、何人もの逮捕者を出しながら、ついにはその攻撃をしのいでみせたのだ。この戦いぶりが、神戸山口組を勢いづかせ、「山健組に竹内組あり」として、全国へとその名を轟かせていくことになる。そんな竹内組の存在があったからこそ、六代目山口組系武闘派組織の力をしてみても、長野県を落としきれなかったのだ。

 しかし時代は流れ、竹内組は、神戸山口組を割って出た絆會(当時は「任俠団体山口組」)組へと参画。さらに、3年前に四代目体制となった竹内組も時代の趨勢には逆らえず、この度、六代目山口組の中枢組織、三代目弘道会傘下の三代目髙山組へと移籍することになったのだった。

 三代目髙山組とは、六代目山口組の最高指揮官ともいわれる髙山清司若頭を初代とする伝統ある組織である。

 その移籍の過程の中で、三代目だった金澤会長と、当代である四代目の宮下聡組長の間で意見が分かれ、今回の発砲事件を招いたのではないだろうか。

「絆會解散撤回」が悲劇の始まりか

 四代目である宮下組長を発砲し、現在も逃走中の金澤会長は、もともと生粋の竹内組組員だったわけではない。業界関係者は、こう説明する。

 「まだ六代目山口組分裂前のこと。織田絆誠会長(絆會会長)が全国の山健組系組織を強化させるために、各地域へと腹心を派遣したことがあった。その一人が金澤会長で、長野県松本市に本拠地を置く竹内組に金澤会長を派遣し、三代目組長に就任させたのだ。本来であったら、いくら本部から派遣されてきた幹部であったとしても、生え抜きの組員たちにとっては、苦楽を共にしてきた間柄ではないため、受け入れる気持ちになるまで、さまざまな問題が生じるものだ。しかし竹内組の場合は違った。金澤会長が三代目組長に就任したことで、逆に組織が活性化され、組織力が一気に増したのだ。金澤会長とはそれほどの逸材だったということだろう」

 その金澤会長を支えた最高幹部の一人が、四代目の宮下組長である。先の関係者が話を続ける。

 「宮下四代目は、金澤会長のことを慕っていたし、金澤会長も宮下組長を信頼していた。だからこそ、四代目を宮下組長に継承したはずだ。だが時代の流れには、抗えなかったのではないだろうか。問題となったのは、絆會が解散する方向で話が進められていたことだったと思われる」

 報道でも取り上げられたが、確かに絆會はこの夏、一時は解散する方向で調整が進められていたといわれている。その際、絆會の最高幹部らは、自身の進退や組織の今後について、さまざまな検討していたようだ。それが急転直下、解散が撤回されることになった。

 結果、解散と同時に引退を考えていた最高幹部らは、解散撤回ののち、絆會を後にしている。その中には、織田会長の生粋の若い衆だった幹部もいたほどであった。しかし、金澤会長は織田会長の意向に従い、新たに組織改革された絆會の若頭に就任するのである。だが宮下組長率いる四代目竹内組は、絆會解散を前提として進められていた三代目髙山組への移籍話へと突き進むことになっていくのだった。

 「その移籍が決定的となった9月28日、金澤会長は3時間もの間、宮下組長と話していたのではないかといわれています。しかし、いくら金澤会長を慕う宮下組長からしても、本部の方針とはいえ、移籍話は相手組織もあってのこと。そうコロコロと意見を変えられる状況ではなかったのではないでしょうか。それは金澤会長も十分に承知の上だったと考えられます。だからこそ、長い時間をかけて宮下組長と話し合っていたのではないでしょうか」(実話誌記者)

 ただ、たとえ組長だとしても、たったひとりの意向で、いったん決まった方向に動き出した組織や多くの人々を、簡単に止めたり、別の方向に向けたりすることはできない。そんなことを繰り返せば、組織の弱体化へと繋がる。どのような状態になっても、組織イコール織田会長の意向に従う金澤会長。金澤会長を慕いながらも、金澤会長から受け継いだ組織の今後のことを考えて、移籍を決断した宮下組長。二人の会話が折り合うことはなかったのだろうか……。

 そして、悲しい銃声が鳴り響くのであった。

織田会長にかける想い

 神戸山口組時代、六代目山口組サイドと熾烈な攻防を極めていた三代目竹内組は、そんな抗争の合間にも、バーベキューを開催させたり、花見を開催させたり、武闘派組織でありながらもアットホームな一面を覗かせていた。そういったイベントに集まる関係者らは、いつも100人を優に超えていたと捜査関係者らですら認識している。その中心にいたのが、金澤会長であったのだ。

 現在も逃走を続ける金澤会長の足取りについては、さまざまに噂されている。事件後、金澤会長をある場所まで送り届けたのではないかと見られる組員も存在するようだ。

 そして、翌29日には、竹内組の事務所がある長野県松本市に、三代目弘道会も入ったといわれている。六代目山口組からしてみれば、分裂騒動開始後、どれだけ攻めても落ちなかった長野県を事実上、ついに陥落させた瞬間といえるのではないだろうか。

 絆會の前身である任侠山口組時代、同組織が劣勢に立たされていた時に、ある大物関係者が、金澤会長にこのように口にしたと言われている。

 「このままでは、任侠は沈んでしまうぞ」

 それは金澤会長の一本気な性格を案じての言葉であった。すると金澤会長はこう答えたと言われている。

 「私は沈むなら、織田会長と一緒に沈みます……」

 この一言に、金澤会長のヤクザとしての生き様すべてが表されているのではないだろうか。

(文=沖田臥竜/作家)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。以降、テレビ、雑誌などで、山口組関連や反社会的勢力が関係したニュースなどのコメンテーターとして解説することも多い。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新作に、数々の未解決事件のその後に迫った『迷宮 三大未解決事件と三つの怪事件』(同)がある。