へずまりゅう「格闘家」転身の可能性は…反感を買うも更生次第では現実味か

 多くの問題行動を起こし、それを動画配信サイトに投稿し悪名を轟かせている“迷惑系YouTuber”ことへずまりゅう

 今月の16日には、大阪・アメリカ村の衣料品店で商品を偽物だとクレームをつけ、返品を迫る様子を撮影した動画を投稿し、威力業務妨害・信用毀損の疑いで逮捕されて物議を醸した彼が、ふたたび話題をさらっているという。

 26日、ニュースサイト『東スポWeb』は、へずまりゅうが先週保釈され、22日にTwitterで「今は身体を治したいし一日でも早く社会貢献したい」などの発言をしたことが注目を集めていると報じた。

 同記事では、このことについて世間の風当たりは強いとしているものの、保釈後のへずまりゅうと話した関係者の言葉を掲載。それによれば「(勾留に)声をかけてくれた友人、手紙をくれたファンの人には心から感謝し『読んで涙が出たし、勇気をもらった』と言っていました」と、本当に反省している様子だったそうだ。

 また、へずまりゅうと親交のある政党「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が「本人もいけないとわかっていながら(迷惑行為を)してしまう自分に悩んでいる。なんとか更生させたい」と更生に手を挙げたことを紹介。さらに、高校と大学でレスリングに打ち込んでいたへずまりゅうが今後格闘技界への進出を考えているのではないかともしている。

 この件について、ネット上では「謝って済んだら警察はいらない。いまさらしおらしくしても、もう遅いでしょ」「本当にいけないとわかっていながら迷惑行為をしてしまうのなら、それは表に出しちゃいけない人ってこと」と、へずまりゅうへの非難が殺到。さらに「こんな問題児を格闘技界が引き取るとは思えないけど……」「格闘技はスキャンダル起こした人の再生工場じゃない」と、今後へずまりゅうが格闘技へ参戦する可能性についても拒否感を示す声が上がっている。

「へずまりゅうといえば、5月に格闘家で人気YouTuberでもある朝倉未来とのコラボ動画で、朝倉とのスパーリングが注目を集めました。

このうち、最初に朝倉が投稿した『迷惑系YouTuberへずまりゅうに鉄拳制裁』という動画の中では、パンチなどの打撃ありのルールで完敗。しかし、へずまりゅう側が投稿した『【超神回】朝倉未来と勝負して投げ飛ばしてやった!』という動画(現在は削除)の中では、打撃なしのルールで対決し、体重差とレスリングの経験を活かして有利な展開を作っていました。

そうしたことを考えれば、本当に格闘技イベントに参戦してもおかしくないかもしれませんね。打撃をある程度習得して、朝倉と再戦……というのも、競技性はともかくイベント的には面白そうではあります」(格闘技ライター)

 東スポWebの記事が公開された後、7月に渋谷のスクランブル交差点付近で布団を敷いたとして、道路交通法違反で書類送検されたことが報じられたへずまりゅう。これ以上問題行為を重ねる前に、格闘技など何かしらの更生する道を見出す必要があるのかもしれない。

若者はおトクを求めない? スマホ決済サービスの利用傾向から見えてきたこと

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

現在、国をあげて普及に取り組んでいることもあり、都会から地方までユーザーが急増しているキャッシュレス決済。しかし、各サービスとも老若男女問わずまんべんなく使われているわけではなく、年齢ごとに傾向が存在することがわかった。
今回は、若年層が利用するキャッシュレス決済の特徴についてご紹介していく。

全年代から支持されるPayPayはもはや規格外

 NECソリューションイノベータが2020年7月に実施した調査「2020年版 一般消費者におけるキャッシュレス利用実態調査レポート」によれば、キャッシュレス化は順調に進んでいることがわかった。1年前の2019年7月に行われた同調査と比較して、現金決済をメインで利用する人が減少し、キャッシュレス決済の利用率はどの決済方法も軒並み上昇している。中でも「PayPay」などのQRコード決済を「最もよく利用している決済」であると回答した割合が10.0%となり、2019年の2.4%から大幅に増加。1年あまりのうちにQRコード決済の存在感が一気に増したことが、改めて証明された。  この調査ではさらに、QRコード型やタッチ型などのスマホを利用し…

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櫻坂46、“平手一強”体制のイメージを払拭? 「なぜ欅坂時代に実現できなかったのか」という疑問の声も…

 欅坂46から改名した人気アイドルグループ・櫻坂46の“新体制”が話題となっている。

 その新システムは12月9日発売の1stシングル『Nobody’s fault』から採用され、1列目に3人、2列目に5人、3列目に6人という計14人のメンバーが配置される。また、1列目と2列目の8人は“櫻エイト”と称し、1stシングルのカップリングとして収録される曲を含めて全7曲に参加することになった。

 さらに21日には、別の新システムが公式サイト上で発表され、1stシングルについて「表題曲のセンターは発表がありました通り、森田ひかるが務めます」とした上で、その他の収録される楽曲では森田、山﨑天、藤吉夏鈴の2期生3人が、楽曲によってそれぞれセンターを務めることが決定している。

「これらのシステムによって、現在所属する計26名のメンバー全員がいずれかの楽曲に参加できるチャンスが生まれますし、なにより欅坂46時代から大切にしていた『全員で楽曲を届ける』というテーマにより近づくことができそうです。

元エース・平手友梨奈が所属していた時は“平手一強体制”などと言われ、多くのメンバーが平手の陰に隠れざるを得なかった印象。そういう意味では、ファンにとっても今回の新体制は素晴らしいアイディアといえるのでは」(アイドル誌ライター)

 こうした画期的なシステムが「なぜ欅坂時代に実現できなかったのか」という疑問の声もあるが、今回の新体制に対してネット上では「試行錯誤を繰り返して良いグループになってほしい」「どんな逆風にさらされても応援しています」といった前向きな意見が目立つ。

 昨今は、元メンバーの熱愛報道やグループ内の不仲疑惑など数々のスキャンダルに見舞われた櫻坂46だが、グループ改名を機にイメージを一新することはできるのか。まずは新体制が首尾よく整うことを祈りたい。

パチンコ「ダブルバトルシステム」が80%ループで加速!「極限性能」を有した名作!!

「一度くらい聖書を読んでおいたほうが良い」
多くの識者から告げられる異口同音のこの手の発言を聞くにつけ、その思いを強くしながらもなんやかんやといまだに実行できてはいない。当然というか、多くの日本人がそうであるように、私はキリスト教徒ではない。単純に興味本位からである。

 聖書は読み物としてもなかなかおもしろいらしい。誰だか忘れたが「もし人生で一冊だけしか本が読めないとしたら何を選ぶか?」みたいな質問で聖書と答えていた人物もいる。

 あと、なんか原稿とかでさらっと聖書の引用を引いてきたりしたら超カッコいいではないか。映画「セブン」における七つの大罪のような。むしろ、そのためだけに読もうとしているといっても過言ではない。

 聖書には大きく分けて旧約と新約の2種類があり、物語としておもしろいのは前者だそうで、新約聖書は説法的な内容が多く説教くさいといった評判である。それ以外にも「福音書」や「黙示録」など部分的に知られるジャンルの分類があって、古事記や日本書紀にも通ずるような趣きである。

 そのジャンルの中のひとつに「詩篇」というのがあって、神への賛美が綴られた150篇の詩が載っているらしい。そう『CR交響詩篇エウレカセブン』の詩篇である。

『CR交響詩篇エウレカセブン』といえば、2000年代の新世代ロボットアニメとして絶大な人気を誇ったコンテンツで、パチンコ化にあたり話題になったマシンである。最新のパチンコマシンはサミーから登場しているが、当初は西陣がその製作にあたり、シリーズ機も3作ほどリリースしたのである。

 初代『エウレカ』の導入は2009年初頭。政権交代、世界同時不況、新型インフルエンザのパンデミックなどさまざまな出来事が起こったが、パチンコ界はマックスタイプが主流の時代であった。

 ご多分に漏れず初代『エウレカ』も大当り確率1/397.7のマックスタイプが用意され、次回ループ確変の継続率が82%で、右打ち中の大当りの半分が約1600発出玉という極限性能を有したマシンとして人気を馳せたのである。

 確変システムはいわゆる「バトルタイプ」で勝てば確変継続&出玉獲得となるが、敗北した場合には77回転の時短に直行する。

 また、バトルの演出が2パターン用意されていて、でニルヴァーシュtypeZEROとニルヴァーシュtype the ENDの戦いが繰り広げられる「ニルヴァーシュバトル」とボタン連打でtype the ENDを撃破する「スーパーシューティングバトル」が選択できるようになっている。

 また、大当り中の楽曲がテレビ放映と同じものを採用しているなど原作ファンにもうれしいポイントが組み込まれている。


 もちろん、他の演出でも原作の世界観を忠実に取り入れながら、小気味よくパチンコに落とし込んでいるので、原作を知らないパチンコファンも充分に楽しめる作りになっている。

 ちなみに、大当り確率が1/346.3で確変突入率が80%のハイミドルタイプも同時にリリースされていたので、性能が極端に変わることはないが、打つ際には注意が必要であった。

 兄弟機でいえば、その後にリリースされた甘デジタイプも80%の確変ループ率を保持していたので、その連チャン力が買われたのか、こちらの人気も上々であった。

『創聖のアクエリオン』や『蒼穹のファフナー』などとともに、『交響詩篇エウレカセブン』はこのあたりのアニメ版権にスポットライトを当てた走りでもある。

(文=大森町男)

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JRA天皇賞・秋(G1)の裏で「ダート最強馬」決定戦!? 松田国英厩舎の「秘密兵器」2頭が仮対決か……名伯楽が「G1級」と評した素質馬が登場

 11月1日、東京競馬場では古馬のチャンピオンを決める天皇賞・秋(G1)が行われる。史上初となるG1・8冠を目論んだ春の安田記念を2着に敗れたアーモンドアイが出走することもあり、レースの行方には多くの注目が集まるだろう。

 だが、同日の裏開催となる京都10R栞S(3勝クラス・ダート1900m)も今後のダート界を占うには重要な指標となりそうなレースだ。

 栞Sのレース名の由来は、JRA公式によると「京都競馬場が100周年記念事業の一環として整備工事に入ることから、お客様との再会の目印となることをイメージして名付けられた」とのこと。

 そして、このレースにハギノリュクス(牝3、栗東・松田国英厩舎)が出走を予定していることもレースの由来同様、ファンに強烈なイメージを残すことになるかもしれない。

 松田厩舎には大将格であるタイムフライヤーをはじめ、ハギノアレグリアス、ハギノリュクスというダートの素質馬がいる。

 ハギノアレグリアスが勝利した4日の白川郷S(3勝クラス)は、ダート1900mを1:56.3という規格外の超速決着だった。前日に行われたダート重賞のシリウスS(G3)でカフェファラオの勝ち時計が1:57.8だったのに対し、これを1.5秒も上回ったのである。

 そういう意味でもハギノアレグリアスは、混沌とした様相を呈している今年の3歳ダート路線に現れた超新星といえるかもしれない。

 これに対し、僚馬の3歳牝馬ハギノリュクスは7月の未勝利戦で函館ダート1700mを1:43.6の快時計で圧勝している。このときの勝ち時計が、タイムフライヤーのマリーンS(OP)の勝ち時計と同タイムだったことでも注目されたダートの大物候補だ。その後も1勝クラス、2勝クラスを連勝して栞Sに歩を進めて来た。

 松田師が来年のフェブラリーS(G1)で有終の美を飾る期待を寄せている素質馬だけに、どのような走りを見せてくれるのかは非常に気になるが、ハギノリュクス以外にもメイショウカズサが登録してきたことは見逃せない。

 同馬は前走の九州スポーツ杯(2勝クラス)を2着馬に4馬身差の大楽勝。その前の1勝クラスではハギノアレグリアスの追撃をハナ差凌いで優勝している。同厩のライバル2頭の優劣はつけがたいが、ハギノリュクスがメイショウカズサを破るようならば、間接的にハギノアレグリアスを破ったという見方もできなくはない。

「直接対決ではありませんが、”仮対決”とはいえるかもしれませんね。メイショウカズサは仮想ハギノアレグリアスとしては持って来いの相手でしょう。

ハギノリュクスが今回出走する栞Sは奇しくも白川郷SやシリウスSと同じダート1900m条件です。

厳密には中京と京都でコースは異なりますが、見事勝利を収めた場合、その勝ち時計には注目したいですね」(競馬記者)

 また、栞Sはこの日のWIN5対象レースに指定されているだけに、WIN5を購入するファンにとっても2強の2点で済ますことが出来るボーナスレースとなる可能性がある。

 秋の天皇賞はアーモンドアイで断然ムードもあるだけに、対象1R目のここで絞ることが出来れば、的中への大きな足掛かりとなりそうだ。

JRAコントレイル早くも「凱旋門賞」1番人気!? 次走ジャパンC(G1)未定も……「課題クリア」の菊花賞勝利が挑戦を後押し?

 JRA史上3頭目の無敗3冠馬に輝いたコントレイル(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)。今後は大山ヒルズへ放牧される予定で、担当する金羅助手は「(年長馬との戦いになる)これからは、挑戦者の気持ちでいけますね」とさらなる飛躍を期待した。

 世代トップとして、これから古馬相手にどのような走りを見せるのかが期待されているコントレイル。そして、無敗の3冠馬の評判はすでに海外にも知れ渡っているようだ。すでに英ブックメーカーのベットフェア社が、来年秋の凱旋門賞(仏G1)に出走した場合、英オークス馬ラブ(牝3、A・オブライエン厩舎)と並ぶ単勝9倍の1番人気タイに設定したと話題になっている。

 世界最高峰といわれる舞台でもトップクラスの評価を受けたコントレイル。同馬の活躍には世界各国の記者が目を光らせており、豪メディアでは世界トップ10を選出する企画で2冠達成時のコントレイルを1位に指名し、エネイブルより上に評価した記者すら複数いた。見事3冠を達成しただけに、評価や注目度はさらに上昇していると見ていいだろう。

「まだ次走の予定も出ていないだけに気が早い気もしますが、ほかのブックメーカーでも来年の秋の凱旋門賞でコントレイルを1番人気や2番人気に設定しているところもあるようです。出走が叶えば上位人気に支持されることは間違いないでしょうね」(競馬誌ライター)

 ディープインパクト、オルフェーヴルら、名だたる名馬でも成し遂げることができなかった日本調教馬による凱旋門賞制覇。コントレイルに悲願成就も期待されるが、挑戦する可能性はあるのだろうか。

「以前、矢作師はスポーツ紙の取材で、早い時期から凱旋門賞の話が出たものの、『もう少し軽い芝のコックスプレートのようなレースが合う』などと、タフネスさが求められる凱旋門賞のコースに対する不安を吐露するなど消極的でした。

 ですが、当時は『コントレイルは競馬を使うごとに、こちらの想像を超えてくる。リスグラシューがそうだった。想像以上に重い馬場もこなし、期待を超えてくるようなら凱旋門賞は夢になる』と昨年の年度代表馬を引き合いに出して将来を語っています。

 今回の菊花賞は、距離は長く、馬場は重く荒れているなどコントレイルには向いていない条件での開催。この影響もあり、C.ルメール騎手に導かれる形でほぼ完璧なレースを展開したアリストテレスには、これまでにないほど追い詰められました。ですが、最後の最後で底力を見せて優勝。これもさらなる進化の兆しだと見ていいはず。凱旋門賞挑戦に向けて、矢作師の背中を押すにふさわしい勝利だったのではないでしょうか?」(競馬記者)

 来年10月、コントレイルは日本にいるのか、それとも……。

中国トップ企業、積水化学社員から機密技術情報を窃取…社員はファーウェイに再就職

 中国広東省潮州市に「潮州三環グループ」(以下、潮州三環)という通信機器部品メーカーがある。昨年の中国電子部品業界100強ランキングで9位と毎年上位に入り、独自の技術開発力の高さで知られる。すでに報道されているが、潮州三環の研究者が積水化学工業の元男性社員から同社の自社技術の機密情報を窃取したことがわかっている。

 積水化学の元社員は10月13日、潮州三環に機密情報を漏らしたとして不正競争防止法違反容疑で大阪府警によって書類送検されているのだが、実は中国の習近平国家主席が送検前日の12日午後、中国企業本社を視察していたことがわかっている。

 習氏は潮州三環について、「技術や製品の自主開発力に優れ、絶えず技術を向上させ、国際協力を高めている」などと同社を激賞していたのだが、潮州三環は「独自技術」と公言しておきながら、その実態は今回の積水化学の事例でみるように、日本企業の技術を盗用していた実態が暴露された。それを知らずに、潮州三環を視察した習氏は官僚の言いなりになって踊らされていたという“ピエロぶり”をさらけ出したかたちだ。

党最高幹部たちが訪問

 潮州三環のホームページを見ると、1984年から現在までの36年の間に、趙紫陽、江沢民、胡錦濤、習近平、李鵬首相、谷牧副首相のほかにも、党最高幹部の党政治局常務委員を含めて数十人の歴代最高幹部が同社を視察している。それだけ、中国が力を入れている最優良企業といえそうだ。

 それは、つい最近も習氏が訪れていることでもわかるだろう。習氏は今月12、13の両日、潮州市内各所を訪れ市民らと交流したが、企業視察は同グループだけで、工場や研究所、幹部や工場従業員の激励などで約2時間も同社に滞在。習氏は「企業の発展にも、産業の高度化にも、経済の質の高い発展にも独自の技術開発が必要だ。現在我々は過去100年間なかった大きな情勢変動の最中にあり、より高い水準の自力更生の道を歩む必要がある」と指摘し、同社の独自技術開発力を称賛した。

 党機関紙「人民日報」は同社を含む習氏の視察を1面トップで報じるとともに、習氏の同社視察写真を大きく掲載。同社を改革・開放路線推進のモデル企業だと報じた。

 しかし、産経新聞が翌日、「独自情報」として大阪府警による送検の事実を報道した。同事件は、元社員が積水化学に研究職として在籍していた2018年8月~19年1月に、スマートフォンのタッチパネルなどに使われる「導電性微粒子」と呼ぶ電子材料の製造工程に関する機密情報を、中国企業の社員にメールで2回送信した容疑がもたれている。導電性微粒子は、画面にタッチした指の動きをスマホに伝える役割を果たす、高度な技術が使われた材料で、積水化学が世界シェアトップを握る。

 元社員のパソコン画面を見て不信感を抱いた同僚が会社に報告。社内調査の結果、不正が発覚し、積水化学が19年5月に元社員を懲戒解雇していた。同年秋、同社からの告訴状を受けて、大阪府警が捜査を開始。今月13日に元社員を書類送検した。「いけないことだとわかっていたが、やってしまった」などと全面的に容疑を認めていることから、大阪府警は逮捕を見送っている。

中国、日本企業への産業スパイ

 一方、中国側の動きだが、産経新聞の報道で、同社が積水化学の自社技術を盗用していたことがわかると、中国の報道機関を総括する党宣伝部は中国メディアに対して事実の報道を禁止。不正問題を追及する党中央規律検査委員会が同社経営陣を取り調べているほか、習氏の視察に同行した広東省トップの季希・同省党委書記や馬興瑞省長からも事情を聴くなど、なんらかの処分を急ぐ方針だという。

 また、「日経ビジネス」(日経BP社)によると、元社員が社内調査で不正が発覚し19年5月に積水化学を懲戒解雇された後、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に再就職していたという。今回の事件などを知らされたファーウェイ日本法人は元社員に確認すると、元社員は10月16日に退社したという。

 今回の顛末を見ると、中国の最高指導者である習氏を巻き込んだ、とんだ茶番劇になってしまったというわけだ。それにしても、「独自技術」「自主創新」と公言していながら、日本企業の技術を盗用するという今回の事件は中国企業の悪質な体質が露呈されたかたちだ。ここ数年、中国による日本企業への産業スパイ事件が増えており、日本側が泣き寝入りしているケースが多いという。日本企業にとっては、大きな教訓となる事件といえよう。

(文=相馬勝/ジャーナリスト)

食品スーパー業界、空前の活況…ライフ、アマゾンと提携し生鮮食品を「当日」配送

 全国の主要食品スーパー10社の8月の既存店売上高は2カ月連続で前年実績を上回った。

ライフコーポレーション:12.9%増

・ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH):8.5%増(傘下のマルエツは8.2%増、カスミは8.6%増)

・マックスバリュ西日本:6.0%増

・アークス:5.5%増

・ヨークベニマル:5.8%増

・ヤオコー:14.0%増

・バロー:10.5%増

・サミット:16.0%増

 食品スーパーは巣ごもり需要が追い風となり、新型コロナウイルスが拡大した上半期(3~8月期)は好決算に沸いた。

ライフは食品の需要拡大で今期の純利益を2倍に上方修正

 食品スーパー最大手、ライフコーポレーションの2020年3~8月期決算は、売上高にあたる営業収益が前年同期比9.4%増の3867億円。営業利益は169億円、純利益は117億円と、いずれも3倍となった。外出自粛の流れもあり、在宅での調理が定着。利益率が高い高価格帯の肉や野菜などの販売が伸びた。料理の種類を増やす目的で調味料も幅広く売れた。キッチン回りの日用品などの販売も好調だった。

 ライフは食品の宅配に力を入れてきた。19年9月、アマゾンジャパンと提携し、アマゾンの有料会員向け宅配サービス「プライムナウ」で注文を受け付けるサービスを開始した。生鮮食品や総菜、ライフのプライベートブランド(PB)など数千点を、当日または翌日の2時間単位の時間指定で宅配する。新宿など都内7区で始めたが、宅配需要に対応するため、今夏までに東京23区と4市、さらに大阪市でもサービスを拡大した。コロナ禍で伸びた宅配需要を獲得したことが業績を押し上げた。

 2021年2月期の連結決算の予想を上方修正した。営業収益は前期比6.8%増の7630億円と290億円上振れする。営業利益は72.9%増の240億円と79億円上乗せ。純利益も2倍の160億円と、60億円の上方修正となる。

 新型コロナウイルス感染対策としてセミセルフレジの導入の前倒しや人件費増などで費用は増加するものの、増収効果がこれを大きく上回る。中間と期末配当をそれぞれ5円ずつ増配し、年間配当を50円とする。通期の業績予想は上半期(3~8月期)の好調ぶりを反映したもの。下半期(9月~21年2月期)は前年並みと、慎重な見方をしている。

USMHは在宅調理が追い風に

 マルエツとカスミ、マックスバリュ関東を展開する首都圏最大の食品スーパー、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールデイングス(USMH)の20年3~8月期の連結決算は、営業収益は前年同期比8.6%増の3738億円、営業利益は4.1倍の113億円、純利益は16倍の69億円と、巣ごもり消費を受け好調だった。21年2月期の業績予想は、営業収益が前期比5.3%増の7280億円、営業利益が71.0%増の160億円、純利益は4.3倍の70億円の見込み。それぞれ260億円、60億円、49億円上方修正した。

 在宅調理で伸びた上半期(3~8月期)の上振れ分を反映したもので、下半期(9月~21年2月期)については慎重な見立てとなっている。今後は「家計の収入が減って価格競争が激しくなる」とみる。下半期は店舗の減損などを想定して、純利益は5800万円にとどまる見通しだ。

 下半期の純利益が伸び悩むとの発表を受け、10月6日の株価の終値は前日比7%(90円)安の1194円。10月13日の終値は1132円。8月20日に1350円の年初来高値をつけた後だけに、保守的な業績予想を嫌気して売り物が出た。

 都市型食品スーパーの2強、ライフとUSMH。21年2月期の売上高営業利益率(見込み)はライフが3.1%、USMHは2.2%。収益力はライフがUSMHを上回る。株式時価総額(10月13日終値時点)はライフが2138億円なのに対してUSMHは1490億円と差がつく。

 マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東の3社が経営統合してUSMHが発足したのは2015年3月。傘下の3社による共同仕入れや販促策を実施。2月には同じイオン傘下のドラッグストア、ウエルシアホールディングスと医薬品と家庭用消耗品などの共同調達で合意するなど、店舗の稼ぐ力の強化に取り組んでいる。

 ライフは三菱商事が19.76%の株式を保有する筆頭株主(20年2月末時点)。USMHの筆頭株主(51.00%を保有)はイオンマーケットインベストメント。イオンマーケットインベストメントはイオンと丸紅が出資している。ライフとUSMHは三菱商事、丸紅の代理戦争の側面がある。

Olympic、アオキスーパーの株価は年初来高値

 10月に株価が年初来高値を更新した食品スーパーがある。独立系のOlympic(オリンピック)グループの株価は10月7日、一時、前日比269円(25.9%)高の1308円と年初来高値を更新した。年初来安値394円(3月13日)の3.3倍だ。「未定」としていた2021年2月期の連結決算の業績を公表した。営業収益は前期比8.5%増の1090億円、営業利益は6.8倍の46億円、純利益は8.9倍の30億円とした。大幅な増益を好感した買いが集まった。

 愛知県西部が地盤のアオキスーパー(JQ上場)は10月6日、年初来高値の3130円を付けた。年初来安値の2055円(3月10日)より52%上昇した。2021年2月期の単独決算は営業収益が前期比3.0%増の1065億円、営業利益は77.3%増の26億円、純利益は2.5倍の17億円の見込み。増収増益を確認したことから買われた。

 食品スーパー各社の巣ごもり需要の追い風は早晩、やむ。アオキスーパーでも下半期の業績予想は厳しい見方をしている。

(文=編集部)

現行型と「ほぼ同じ」ホンダ新型N-ONEの発想の小ささ…N360の後継がこれでいいのか

 ホンダが今秋の発売に先駆けて9月11日に先行公開した新型「N-ONE」が、そこそこな話題になっている。

 多くの媒体で紹介されたそのスタイルは、ホンダ自ら「変わっていないようで、すごく変わりました。」というくらい、一見現行型との見分けがつかない。実際ドアパネルなど多くの部分が流用されているそうで、よく見ればグリルやバンパーの形状が若干異なるけれど、まあ現行と「同じ」といっても差し支えない程度だ。

 初代である現行型は、ホンダ黎明期の名車「N360」がモチーフといわれており、「プレミアム」というグレードを設定したことからもわかる通り、Nシリーズのなかでも若干高級仕立て風に差別化された。

 大ヒット作の「N-BOX」には遠く及ばないものの、その特別感から安定した人気を保っており、だったら外観を大きく変える必要はないだろう。もちろん新型のアップデートとして、プラットホームをはじめ「中身」だけ更新すればいいじゃないか、ということらしい。

 で、果たしてそれでいいのか? という是非が今回の話じゃない。いや、よくはないんだけど、それは新旧で見分けがつかないこと云々じゃなく、そもそもN-ONEという企画自体がどうなんだ? という話である。

 前述のとおりN-ONEはN360をモチーフにしたわけだけど、このクルマは「Nコロ」という愛称を持つほど一時代を飾った名車であり、極めてアイコニックな存在だった。そんな高い価値観を持ったクルマの「後継」が、単に軽自動車シリーズの1台でいいのか? と。

日本車に欠如するタイムレスなクルマづくり

 僕は、N360ほどのブランド力を持つクルマを現代に復活させるのであれば、より特別な存在にするべきだと思っている。端的にいってしまえば、N360はホンダのフィアット「500」あるいは「MINI」になり得る素材であり、財産だと考えているのだ。

 したがって、本来は軽自動車規格になどこだわる必要はない。MINIは随分大きくなってしまったけれど、たとえば5ナンバーだった2代目くらいのサイズになってもいいじゃないか。スタイルもNシリーズとは関係のない、オリジナルのキュートな佇まいをより強く残した唯一無二のデザインで。

 500やMINI同等、内外装には徹底的にクオリティの高い素材を施し、それこそ輸入車と比較検討されるような個性を与えればおもしろくなる。そこに新型フィットのHV(電気自動車)システムなどを与えれば、日本車離れした存在感と日本の高い信頼性の融合も実現する。

 それで本体価格が250万円になっても、それ相応の付加価値があればいいし、べつに月に5000台も1万台も売る必要はない。その代わり、軽規格から外れることで、それこそ欧州市場で500やMINI、DSブランドなどと戦える存在となれば、かなりおもしろい展開になると思える。

 かつて、日産はパイクカーシリーズを展開した。Be-1やパオなどはクオリティこそ高くはなかったけれど、いまでも人気がある希有な存在だ。「自動車文化」などというと少々口はばったいけれど、日本車はそういう真にタイムレスなクルマづくりに欠けている。

 トヨタは名車「2000GT」のイメージを「86」や新型「スープラ」に反映させ、日産は最新の「フェアレディZ」に初代の影を重ねた。そうして各社が自社の歴史を振り返るとき、ホンダがN360という素材を使って、他社がまねのできないようなクルマを送り出すいい機会だったはず。

 たしかに、現行N-ONEはシンプルでよくまとまってはいるけれど、だからそのままのカタチで2代目をつくるというような、ひどく小さな発想で終わってほしくないのである。

(文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター)

月間500件、相談殺到のキャスティング会社…芸能事務所や広告代理店と異なる多彩な人材

 今年1月下旬、東京都内に本社を持つ会社の社長と会い、業務内容を聞いた。芸能系のキャスティングや人材紹介事業を手がけ、業績はこの4年で4倍以上に拡大したという。取り扱う案件はユニークで、後述するが創業社長のビジネス人生にも興味を持った。

 だが、間もなく新型コロナウイルスが日本国内を直撃。各企業が厳しい経営の舵取りを強いられた。通常であれば開催されたはずの「企業の発表会」や大小の「イベント」が中止・延期に追い込まれ、芸能人や文化人、エンタメ関係者も活躍の場を奪われた。春や初夏のような状況ではないとはいえ、コロナ禍が続く現在、同社はどうしているのか。9カ月ぶりに社長を取材すると、意外な展開となっていた。

 今回は、人材開発における「雇用の流動化」や「働き方改革」の視点でも紹介したい。

大型案件は減ったが、月間500件の相談を受ける

「コロナ禍で以前のような大型案件は減りましたが、小型案件が非常に多くあります。広告代理店や企業、団体、個人から月間約500件の相談を受け、約120件を実施しています」

 株式会社エイスリー(A3)の山本直樹社長は、こう説明する。山本氏が語る「大型案件」とはプロモーション予算全体で1億円超、「小型案件」は同数百万円規模だという。

 まず、近年の同社の業績と営業利益を紹介しておこう。
※売上高と営業利益
2015年9月期:2億2200万円、1000万円
2016年9月期:3億300万円、1300万円
2017年9月期:5億8600万円、7700万円
2018年9月期:9億5400万円、6700万円
2019年9月期:13億1600万円、1億1800万円
2020年9月期:14億6600万円、6700万円
(出所:同社の発表資料より)

「当社は『世界の才能をつなぐ』を掲げ、タレントや俳優、モデルから、アーティスト、アスリート、文化人、専門家、ユーチューバー、インフルエンサーなど、大手芸能事務所や広告代理店系では手が回らない、多彩な人材のキャスティングをしてきました。今期の業績は増収を確保しましたが、コロナの影響により減益となっています」(同)

 提供する人材の幅の広さも特徴なのだ。たとえば、2019年10月から展開されたマルハニチロの新企業CM「つづく、幸。バリューチェーン編」では、出演者をキャスティング。CMでは完全養殖のマグロを紹介しつつ、寿司店でマグロを握って提供する寿司職人も登場する。職人役は俳優ではなく、高級寿司店の料理長を直々にスカウトしたという。

「寿司ネタを扱うシーンはリアリティが求められるため、この手法を採用しました。エキストラやナレーターのキャスティングも当社で行っています」(同)

 本稿では、こうした人を含めて「有能人」の視点で紹介したい。

広告・キャスティングで起きた「3つの変化」

「企業」(団体を含む)と「有能人」をつなぐ業界の変化を山本氏は、こう説明する。

「相談案件の中身が変わったのが最近の特徴で、その構造変化は3つに整理できます。『(1)デジタルが主流の時代』『(2)新しいジャンルの“タレント”が急増』『(3)クライアントのニーズの変化』です。以前からの傾向でしたが、コロナ禍で一気に加速しています」(同)

 具体的に、どう変わったのか。山本氏が続ける。

「(1)は、訴求でデジタルを絡めるのが一般的となり、同じ素材でもテレビCMとウェブでは別々の切り口で制作する例が増えています。また(2)の“タレント”は、事務所に所属しないで個人で活躍する人や、インフルエンサーの取り扱い実績が豊富なUUUMのような事務所が台頭しています。(3)ではSNSを重視する企業が多く、届けたい相手に届けたい情報を、と要請が細分化されてきました」(同)

 実は今回、山本氏に会う前に筆者が気になって視聴していたのも、「UUUM GOLF」というコンテンツだった。

人気を呼ぶ「ツール」も「起用法」もさまざま

 きっかけは「最近、ゴルフ場やゴルフ練習場に若い世代が増えた」というニュースだ。情報を調べるうちに「UUUM GOLFが貢献した」という声もあり、YouTubeを視聴。UUUM GOLFチャンネルに登場する「なみき」という女性MCの存在も気になった。

 コンテンツによって内容が変わるが、20代の彼女がプロのレッスンを受けてスイングすると、飛距離やアプローチが一気に上達するという内容が多い。

「なみき」の本名は糸井なみき氏(1995年生まれ)で、UUUMの社員だ。エイスリーは同社とも取引がある。本人を知る山田愛実氏(デジタルキャスティングユニット責任者)は、こう説明する。

「学生時代にアイドル活動もした後、UUUMでインターンとして働いている時、UUUM GOLFチャンネルのMC役に抜擢されたそうです。ゴルフ経験はなく、同社社長と席が近くて白羽の矢が立ったとか。登場すると人気が高まり、現在ではユーチューバーとして活動しつつ、普段は同社で企画業務をしています」

 ゴルフ練習場で若い女性が練習していると、“教えたいオーラ”を出すアマチュア男性ゴルファーは多い。プロのレッスンを受けながら結果を出す「なみき」に、視聴しながらその思いを投影する男性視聴者は多いのではないか、と感じた。

 この例のように、出演者の起用手段も変わった。前述の寿司職人もそうだが、共通するのは「普通っぽさがあり、その役割の適任者」が求められていることだ。コスプレイヤーや筋肉自慢のようなタイプも人気を呼ぶ時代。ツールや手法も多様化している。

雑草的な活動で得た「自分の強み」

 2008年に設立し、現在は従業員47人(単体。2020年9月末現在)を抱えるエイスリーを創業した山本社長の経歴はユニークだ。独自で道を切り拓き、現在の社業に結実させた。

 兵庫県神戸市出身の同氏は、パイオニアLDC(現NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)で宣伝業務を担当。ホリプロに転職後は、アーティスト担当や同マネージャーを務めた後、IT系に移り、営業、広告開発&広告営業などを行った後、起業した。

 山本氏は「正規ルートでの就職でなく伝手を頼って求職し、芸能界とデジタルマーケティングの経験を積んできた」と話し、自身のビジネス人生をこう振り返る。

「もともとベーシストを目指し、東京の音大に入学しましたが、熱心に練習することもなく、就職活動もほとんどしませんでした。卒業後はバンド仲間の実家の沖縄・宮古島に行ったり、レコード会社でバイトをしたりの生活を続け、一度、神戸に帰省しました」(山本氏)

 転機は1995年に起きた阪神・淡路大震災で、働くことを決意。音楽業界に電話をかけまくり、アルバイトとなる。その伝手でパイオニアLDCの大阪支社で契約社員となり、東京転勤も果たした。その後、同社の業績不振でホリプロを紹介してもらい、入社し8年働く。マーケティングに興味を持ち、「価格.com」を運営するデジタルガレージに転職する。

「特別のITスキルがないので、問い合わせフォームに『働きたい!』と連絡してみたら採用。とはいえ、入社後は営業の仕事で、2年目からウェブマーケティングを学ぶことができ、さまざまな経験が増しました。振り返ると、新しい手法は好きだけど、手がけたタレントは売れなかった。『自分でできない部分は他人の力を借りる』ことも学びました」(同)

 カッコよくない部分も“さらけ出せる”のは強みで、これが大手との差別化につながったのだろう。高偏差値大学→大手企業出身では、現在の社業の発想はなかなか出てこない。

今後の課題は「リスクマネジメント」

 デジタル化が進むなかで、個人の情報収集における興味・関心も多様化した。

「若い世代は、テレビを観る感覚でYouTubeを観ています。最初は自分に興味があるコンテンツを視聴していても、再生回数1000万回超のような人気動画があると気になって訪れます。時代を超えて、昔のアイドルや生活に興味を持ったり、異色の動画にハマったり。そうした多彩な層への届け方は日々学んでいます」(山田氏)

 今回紹介したように、著名人以外の情報発信力・影響力が拡大する時代。一般人の可能性も広がるが、個人での発信が増えれば増えるほど、リスクマネジメントも重要になる。

「社会経験が少ない人には、各担当者が現場での立ち振る舞いを説明することもします。当社での教育とともに、危機管理の共有も大切。クライアントに対しては、『この場合はこんなリスクが考えられます』と、事前に説明することもあります」(山本氏)

 これまでもアイドルグループが発信前に解散して、冷や汗をかくことがあった。事例が発生すると、徹底的に対応するので対応能力も磨かれ、その良い経験・苦い経験も「知見」となる。最近は反社会的・反市場的勢力排除への取り組みも進めている。

 長年、企業や企業人を取材してきた筆者は、今後は「多くの会社員が“業務委託契約”で働くような存在」となり、「組織にいてもフリーランス意識が高まる」と感じている。

 キャスティングや人材派遣の業界にかかわらず、自社で抱えたがらない時代。「有能人」を「必要な時」に――という構図を俯瞰すると、別の未来像が見えてきそうだ。
(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

高井 尚之(たかい・なおゆき/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)
1962年生まれ。(株)日本実業出版社の編集者、花王(株)情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。出版社とメーカーでの組織人経験を生かし、大企業・中小企業の経営者や幹部の取材をし続ける。足で稼いだ企業事例の分析は、講演・セミナーでも好評を博す。 近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。これ以外に『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(同)、『「解」は己の中にあり』(講談社)など、著書多数。