なぜアメリカ企業は「データ」を事業成長に活用できているのか?

日本企業はせっかくの膨大なデータを十分に活用できていないといわれています。蓄積したデータを大きな事業成長に直結させるためにはどうすればいいのでしょうか?

スマホなどのデジタルデバイスの普及と共に、企業はオーディエンスデータをはじめとするさまざまなデータを取得・蓄積し、マーケティング活用することで、事業成長に結び付けようとしてきました。

前回はそれらの試みが、日本では必ずしも大きな成果に結びつかない現状を、対談形式で整理しました。

今回は、データ活用の本場・アメリカのMerkleでデータサイエンティストチームのディレクターを務めた電通クロスブレインの川邊忠利代表が、自らの経験をもとに、日米のデータ活用の違いと、アメリカ企業のデータ活用事例を紹介します。

<目次>
デジタルマーケティングの転換点。「データクリーンルーム」の時代へ
日本がデジタル競争力を高めるにはデータ人材の育成だけでは不十分?
必要なのは「マーケティング施策実行に資するデータ分析体制」だ

デジタルマーケティングの転換点。「データクリーンルーム」の時代へ

今回の主題であるアメリカの潮流をお話しする前に、少し今の日本の状況を整理します。

現在、巨大プラットフォーマーが広告主に提供する「Data Clean Room/データ・クリーンルーム」(以下、クリーンルーム)が注目を浴びています。

クリーンルームとは、プラットフォーマーが持つ大量の「固有の顧客ID」に紐づくさまざまな情報を広告主企業が活用できる仕組みで、それを仮想の部屋に例えています。

そこではデータは匿名化・統計化されており、広告主企業はプラットフォーマーが提供する適法かつセキュアな環境で、精度の高いターゲティング広告を行うことができます。プラットフォーマーの顧客IDに「購買データ」が紐づいている場合は、顧客の広告接触による購買への影響も検証可能です。

世界的に個人情報保護の動きが強まる中、今後サードパーティークッキーの広告利用が難しくなることを鑑みると、サードパーティークッキーに頼らない、クリーンルームを活用したマーケティング・コミュニケーションは一層重要なものになると考えられます。

【編集部からの補足解説】
デジタルマーケティングに詳しくない方のために簡単に説明しておくと、クッキー(HTTP Cookie)とは、ウェブサーバーとブラウザーの間でデータをやりとりする仕組みです。

例えばあるサイトへのログイン情報をクッキーで保存しておくことで、毎回そのサイトへのログイン情報を入力する必要がなくなったり、一度読み込んだ動画や画像を保存しておくことで、2度目のアクセスからは高速で動画や画像を開いたりできるため、インターネットの利便性を大きく高めました。

クッキーは「ドメイン名」と紐づけられており、ユーザーが現在ブラウザーで表示しているサイトのドメインと結びついたクッキーを「ファーストパーティークッキー」、それ以外のものを「サードパーティークッキー」と呼びます。

ウェブ上でのユーザーの行動は、各ドメインに紐づいたクッキーに保存され、蓄積されていきます。長らくデジタル広告市場をけん引してきたターゲティング広告は、主にこのサードパーティークッキーを利用したものです。

しかし、ユーザーのネット上での行動履歴を企業が把握することについては長い議論があり、近年はブラウザーを提供しているAppleやGoogle、Firefoxといった企業が、サードパーティークッキーの広告利用に規制をかける傾向が強まっています。

さて、ここからはアメリカの事情についてです。

巨大プラットフォーマーのおひざ元であるアメリカでも、企業は積極的にクリーンルームを活用してデジタル広告を運用しています。

ポイントは、クリーンルーム内で、プラットフォーマーの持つデータと自社のファーストパーティーデータを連携することです。ファーストパーティーデータとは、自社が持つ顧客情報のことで、顧客のデモグラフィック情報、過去の商品の購買履歴やウェブサイトの閲覧履歴などが含まれます。ファーストパーティークッキーもここに含まれます。

クリーンルームにこのファーストパーティーデータを連携することで、プラットフォーマーのエコシステム内から自社の既存顧客により近しい特性を持った消費者を探し出し、彼らを見込み顧客として施策のターゲットとすることが可能となります。このようなアプローチを積極的に採ることで、企業は施策の効率化を実現しています。

一方、一部の先進的なアメリカ企業の中には、異なる複数のプラットフォーム間で広告ターゲットの連携を図る動きも見られます。そのために、まず彼らは「自社のファーストパーティーデータを起点とした独自のデータ環境」を構築しています。

そして、そこに、外部のデータプロバイダーがユーザーの許諾を基に提供する個人レベルのデータ(デモグラフィックデータなど)を突合させることで、自社のデータ環境内でしっかりと顧客像を描き、顧客を理解することに努めています。

また、データプロバイダーから提供されるデータは、企業1社のファーストパーティーデータと違ってマーケット全体をカバーしているため、その中から自社の既存顧客に似た特性を持つ潜在顧客を探し出すことも可能になります。

こうして発見した潜在顧客は個人レベルで各プラットフォーマーの提供するクリーンルームとも連携できるため、各プラットフォーマーのエコシステムの中で、有力な潜在顧客をターゲットとした効果的な広告施策も可能になります。もちろん、同一の潜在顧客をターゲットとしているため、プラットフォーマー間でのパフォーマンス比較も容易です。
自社のデータ基盤をハブにしたプラットフォーム連携

さらに、アメリカでは特定の商品カテゴリーに対してニーズが顕在化している生活者をまとめた広告セグメントも流通しているので、その広告セグメントを潜在顧客に掛け合わせ、潜在顧客の中でもより購買に近い生活者に広告を配信することで広告効果を引き上げるような取り組みも行われています。

また、このような自社のデータ基盤は必ずしも広告配信のためのターゲット抽出だけに使われるわけではありません。

データプロバイダーが提供する多様なデータを自社のファーストパーティーデータと突合することで、既存顧客の中から「リピーターになりやすい層」や「特定の商品と相性の良い層」を見つけ出すことも容易になります。

そしてそれらの情報を基に、メール施策やウェブサイト上でのコミュニケーションを最適化しています。

自社のデータ基盤をクリーンルームとして他社に提供し、自社の広告ネットワークの中で広告施策をサポートすることで新しい収益源とするような取り組みも、大手の流通企業の中では広く行われています。

自社店舗の購買データを活用した広告ネットワークの例
自社のデータ基盤を「クリーンルーム」として他社に提供し、自社の広告ネットワークの中で広告施策をサポートするサービスを行っているアメリカ企業たち。例えばディスカウント百貨店チェーン大手のターゲットが提供する広告ネットワークが「ROUNDEL」だ。

日本ではまだまだクリーンルームと連携した自社データ活用による潜在顧客へのアプローチができている企業は少ないですが、今後のマーケティングではこうした取り組みは必須となっていくでしょう。

さらには、プラットフォーマーの垣根を越え、また広告以外の施策の精度も上げていくためには、自社データ基盤の構築が必要となっていくでしょう。

日本がデジタル競争力を高めるにはデータ人材の育成だけでは不十分?

ここまでの話をまとめると、データのマーケティングへの活用は

  • プラットフォーマーが提供するクリーンルームのデータをマーケティング活用する
  • 次に、クリーンルームと自社のファーストパーティーデータを連携させて効果を上げる
  • さらに複数プラットフォーマー間での連携を図るために自社のデータ環境を構築する

といったステップがスムーズでしょう。

アメリカ企業の間で上記のようなデータの利活用ができている要因のひとつとして、自社に「マーケティングデータの収集・活用を担う専門チーム」があることが挙げられると思います。

特に大企業において「広告会社のインハウス化」というお話もよく話題に上がりますが、アメリカ企業ではデータの利活用の分野でも、インハウス化が進んでいます。

外部の専門業者に丸投げせず、自社独自にデータ蓄積環境を構築し、そのデータを分析・活用する専門性の高い社員を採用・育成しているのです。

その上で、自社のリソース(人材やデータ)で賄えない業務を、外部のパートナーに委託するという形をとっています。

こうした背景から、アメリカでは、データサイエンティストやデータエンジニアの求人数が拡大し続けています。

リクルートが2018年に買収した企業口コミサービス・Glassdoorによると、アメリカのBest Jobに2016年から2019年まで連続で「データサイエンティスト」が選ばれています。

Best Jobs in Americaとは、Glassdoorが毎年独自に調査・発表しているもので、平均年収や仕事への満足度などを職種ごとに数値化し、ランク付けしたものです。ここ4年間ずっと,データサイエンティストがBest Job(最高の仕事)に選ばれているということです。

対して、日本の状況はどうでしょうか。

スイスのビジネススクール・IMDが先日発表した2020年版の世界デジタル競争力ランキングによると、全63カ国・地域中、日本は27位で前年より4つ順位を落としました。この要因としては、データ分析や人材確保が弱いことが挙げられます。

「なぜ日本はデータ分析や人材確保が弱いのか?」といったことについては前回の対談で少し語っています。

一方で、データ分析人材が豊富でその流動性も高いアメリカは、過去3年、1位の座を維持しています。

IMDによる2020年版の「世界デジタル競争力ランキング」から、日本の評価を一部抜粋。
IMDによる2020年版の「世界デジタル競争力ランキング」(リンク)から、日本の評価を一部抜粋。総合順位は昨年から4位下がり、63の国と地域の中で27位となった。


必要なのは「マーケティング施策実行に資するデータ分析体制」だ

では今後、日本全体や企業がデジタルトランスフォーメーションを実現し、世界的な競争力を獲得するためには、どうすればよいのでしょうか?

そのためには、ただデータ分析人材の育成をすればいいというわけではなく、データ分析をマーケティングの実務に活用する人材も必要です。そして何より、データ分析を「最終的な事業成長につなぐ運用体制」の構築が鍵になります。

現在は日本でも、データ分析の知見やスキルに関する多様な研修やセミナーが提供されています。そのような座学を通して、知見やスキルはしっかりと獲得できるでしょう。

ただ、実際の現場では、よく聞く悩みとして、以下のようなものがあります。

自社の課題にアプローチする上で、そもそもどの研修を受講すればよいのか分からない

研修を受けたので概念としては理解できたけれども、実務の中でどう生かせばよいか、どのように進めるべきか分からない

これこそがまさに日本のDXの典型的な課題といえるのではないでしょうか。

次回は、今回のアメリカの話に続いて、主に日本のデータ分析についてのお話になります。


電通クロスブレイン
Always-On Marketing
データを、企業と顧客の架け橋に
電通クロスブレイン

https://dxb.co.jp/

電通クロスブレインでは「人材育成」「体制構築」をご支援するサービスをご提供しています。当社のエキスパートたちが、クライアントと二人三脚となり、「マーケティング課題を解決する」という本来の目的に向けた体制をつくっていきます。
データ人材育成/体制構築のためのサービス
  • 課題解決のために求められる必要なスキルセットの整理とそれらを獲得するために必要な講座の選定
  • マーケティング実務への分析プロセスの提案
  • 分析から施策の実施までを自社で完結するためのフローや環境構築
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データはただ集めればいいというものではなく、データ分析人材がいればいいというものでもありません。必要なのは「マーケティングにおけるデータ分析体制の構築」です。
 
お悩みの方はぜひ電通クロスブレインにご相談ください。
 
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さよなら『ミリオンゴッド-凱旋-』…パチスロ人気ライターが魂の採点!!

 2015年、ミリオンゴッドシリーズの最新作として登場した、ユニバーサルブロスの『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』。その人知を超えた出玉性能は多くの信者を生み出し、今なお高稼働をキープし続けている。

 お馴染み確率8192分の1のGOD揃いに、2回に1回の割合で80%ループが選ばれる天井。誰しもが大量出玉を夢見て着席し、実際に一撃万枚を達成した猛者も多いことであろうが…。

 それが故に本機は高射幸性機に区分され、旧規則機の設置期限延長が許された中でも残念ながら予定通り、11月16日に引退を迎える。

 ふと目を瞑れば、様々な思い出がよみがえることであろう。G-STOPで見事にV図柄や7図柄を揃えたこと、レバーONでの天空の扉「金」で震えたこと、GOD揃い0確となる太陽の戦車演出「7」で昇天したこと…などなど。

 本機は破壊力抜群の出玉感のみならず、幾多もあるアツいシチュエーションも魅力のひとつであり、10月29日にガイドワークスより発売された「パチスロ必勝ガイド」12月号では、「さよならゴッド凱旋ジャーナル」と題して、そんな演出や出玉について採点している。

 参加ライターは、当サイトでもコラムを執筆中の「アニマルかつみ」、ゴッドおじさんの異名を取る「中武一日二膳」、最近はボートレースまで活動の場を広げた「まりも」、スロガイ初の女性ライターで元グラビアアイドルの「河原みのり」ら14名。

 GOD揃い、SGG中、特殊役、リセット、BGM変化などといった各種状況を採点した上でコメントも記しているので、凱旋好きとしては同じファン目線の感想、意見に頷いてしまうこと必至であろう。

 また、本誌は巻頭企画で「最後の悪あがき」として、今年度をプラス収支で終えるべくローリスク戦術、ハイリターン戦術と、それぞれの立ち回り術を再考察。不甲斐ない戦いが続いて勝ちに飢えたプレイヤーには必見の内容だ。

 このほか、先述した「河原みのり」、「玉ちゃん」、「政重ゆうき」、「矢部あきの」ら9人の女性ライターを起用した女神写真集も掲載。

 オールカラー、全15ページに渡るショットは全て新規撮りおろしとのことなので、女性ライターファンはそれだけでも手に取る価値はあるであろうし、奇しくも凱旋が撤去される同月の号での女神姿は、ポッカリと心に穴が開いてしまった人々をも癒してくれるかもしれない。

〇〇〇

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嵐・大野智、恋人との衝撃“キス写真”流出…活動休止の裏に“ファンへの裏切り”か

 今年の年末をもって活動休止に入る人気アイドルグループ・。グループとしては事実上の“ラストライブ”になるとみられる「嵐フェス2020 at 国立競技場」が、昨日3日にインターネット配信された。視聴者数は500万人にもおよんだという報道も出ており、Twitter上にはファンたちの歓喜の声が溢れている。

「活動休止後も嵐のファンクラブは存続しますが、今後も嵐フェスのCD、DVDやグッズの販売などでできるだけ収益を上げていきたいジャニーズ事務所としては、各種情報を提供してファンをつなぎとめる場が必要だというわけです。ただ、来年以降、リーダーの大野智は無期限の芸能活動休止に入り、昨年の二宮和也の電撃婚の影響もあり、世間が考える以上にメンバーたちの心もバラバラ。グループの復活はないという見方がもっぱらです」(芸能事務所関係者)

 嵐の活動休止は大野の意向が発端となったというのは、昨年1月の会見でも大野自らが明らかにしているが、4日付け「文春オンライン」は、大野がある一般女性との結婚を強く望んでいたことが活動休止の大きな要因だったと報じている。さらには大野がその女性と海ではしゃぎキスする写真なども掲載されているが――。

「大野は5年前、女性との熱愛が報じられ、事務所から言われるがまま報道翌日のコンサート開演前に“謝罪会見”をやらされ、屈辱を味わうことになった。この一件で心が折れたことで、大野が芸能活動を続けるモティベーションを保てなくなったことが、活動休止の直接的な理由だとみられていました。しかし、もし “大野の結婚願望”が一番の理由だったのだとすれば、ファンたちの受け止め方は大きく違ってくるのではないでしょうか。

“グループとして活動を継続してほしいけれど、そこまで大野が精神的に追い詰められていたのなら仕方ない”と自分を納得させていた多くの嵐ファンが、今回の『文春』の写真や記事をみて、どう思うのか。“裏切られた”と感じるファンが出てきても、おかしくはないと思いますよ」(週刊誌記者)

 もっとも、グループの継続を望んでいたとされる嵐の他のメンバーたちは、複雑な心境ではないかと別の週刊誌記者はいう。

「櫻井翔は今年1月に熱愛が報じられた一般女性との交際が現在も続いており、相葉雅紀も都内の高級マンションで一般女性と同棲中。さらに松本潤も一時は破局説が流れた女優の井上真央との交際が続いており、結婚の意思を持っているという情報もある。3人ともグループの継続を強く望んでいたことは確かですが、活動休止によって結果として結婚へのハードルがぐっと下がったというのは事実でしょう。そのため、昨年電撃婚を果たした二宮に続いて、“嵐という楔”から解放されたメンバーたちの結婚ラッシュが続くとみられているわけです」

 リーダーである大野の決断が、他のメンバーたちの“幸せ”につながる結末となるのだろうか。

(文=編集部)

 

根強いトランプ支持、背景に米国の「自己愛過剰社会」化とナルシシストの急増

 アメリカ大統領選挙の投票が行われ、開票が始まったが、その結果次第では暴動や内乱が発生するのではないかとの懸念が強まっており、緊張感に包まれているようだ。そのせいか、アメリカ国内で銃器の販売が急増しているという。

 その背景には、厳しいコロナ対策で知られるミシガン州のウィットマー知事の誘拐を企てた右派民兵「プラウド・ボーイズ」に対してトランプ氏が「下がって待機せよ」と述べたこと、さらに「郵便投票は不正」と主張し、「選挙に負けたら結果を受け入れない」と明言したことがあるだろう。

 だからこそ、トランプ氏の扇動的な言動に呼応して支持者が暴動を起こすのではないかという不安が高まっているわけだが、彼が選挙に負けた場合、敗北を受け入れない可能性は十分あると考えられる。なぜかといえば、トランプ氏は強烈な自己愛の持ち主だからである。

 トランプ氏の強烈な自己愛は、一連の言動を見れば明らかだ。たとえば、2017年にアメリカの27名の精神科医や心理学者などがトランプ氏を診断した本を出版したのだが、その中で彼の「病的な自己愛」を指摘している(”The dangerous case of Donald Trump”直訳すると『ドナルド・トランプという危ない症例』)。

トランプ氏は「無自覚型」のナルシシスト

 強い自己愛の持ち主、つまりナルシシストは「無自覚型(Oblivious Narcissist)」と「過剰警戒型(Hypervigilant Narcissist)」の2つのタイプに分けられるのだが、トランプ氏は前者の「無自覚型」の典型であるように見える。

 その特徴として次の6つが挙げられる。

1)他人の反応に気づかない

2)傲慢で攻撃的

3)自己陶酔

4)注目の的でいたい

5) “送信器”はあるが、“受信器”がない

6)他人の気持ちを傷つけることに鈍感

 トランプ氏には、これらの特徴がすべて認められる。世界最強の国であるアメリカのトップなのだから、誰にも気を使わなくていいと思い込んでいるのかもしれないが、彼がツイッターで暴言を吐き、物議を醸すたびに、“送信器”はあるが、“受信機”がなく、他人の反応に気づかないうえ、他人の気持ちを傷つけることに鈍感な典型例だと思う。

 また、彼はかつて「まるきりエゴのない人がいるなら見せてほしいものだ。そうしたら私は敗者を見せてあげよう」と言い放ったらしいが、このような発言を平気でするのも、自己陶酔しており、傲慢で攻撃的だからだろう。

 もちろん、こうした特徴は大統領に就任する前から一目瞭然だった。自分の所有する建物や大学に自分の名をつけ(トランプタワーやトランプ大学)、自分のテレビ番組を持ち、トーク番組の司会者にけんかを売っていたのだから、注目の的でいたいという欲望も半端ではないことがうかがえる。

アメリカは「自己愛過剰社会」

 もっとも、前回2016年の大統領選で、多くの識者の予想に反して、トランプ氏が勝利したのは、彼のような指導者を求めるアメリカ人が少なくないからだろう。「アメリカ・ファースト」「アメリカを再び偉大に」などと叫ぶトランプ氏に拍手喝采する大衆の姿を見て、ナルシシストの指導者を欲しているように私の目には映った。その一因として、アメリカが世界一の「自己愛過剰社会」であることが大きいと思う。

 アメリカがナルシシズムにむしばまれていることを見抜いた著書『自己愛過剰社会』の中で、トランプ氏は「ナルシシストの成功者の好例」と指摘されている。同書によれば、「現在、アメリカではナルシシズムが流行病(エピデミック)にまでなっている」という。

「エピデミック」という言葉は、新型コロナウイルスの流行で有名になったが、「ある集団内の非常に多くの個体が罹患する病気」である。アメリカではナルシシズムがまさにこれに当たるというわけで、同書によれば、自己愛的なパーソナリティの特徴を示す人は1980年から現在まで肥満と同様の速さで急速に増加している。

 しかも、2000年以降、その増加傾向に拍車がかかっており、「アメリカでは20代の人のおよそ10人に1人、全年齢の16人に1人が自己愛性人格障害と診断された経験がある」という。その象徴がトランプ氏なのだ。

 アメリカが「自己愛過剰社会」になったのは、自尊心を持つことや自分を好きになることを重視し、自己表現、自己賛美、自己宣伝などを推奨しているうちに、その副作用として自己陶酔したナルシシストを大勢生み出したからだろう。

 ナルシシストが大好きなのは勝つことであり、何よりも耐えがたいのは自己愛が傷つくことである。だから、トランプ氏が敗北を受け入れられず、扇動的なふるまいをする可能性は十分考えられる。その結果、傷ついたプライド(誇り)を取り戻したい「プラウド・ボーイズ」をはじめとする支持者が暴走するのではないかと危惧せずにはいられない。

(文=片田珠美/精神科医)

参考文献

片田珠美『高学歴モンスター』小学館新書、2018年

ジーン・M・トウェンギ、W・キース・キャンベル『自己愛過剰社会』桃井緑美子訳 河出書房新社、2011年

Glen 0.Gabbard : Two Subtypes of Narcissistic Personality Disorder. Bulletin of the Menninger Clinic.53, 527-532. 1989 

Bandy Lee ( edited ): “The Dangerous Case of Donald Trump : 27 Psychiatrists and Mental Health Experts Assess a President”ST. Martin’s Press. 2017

JRA武豊オヌールに「超大器」のウワサ!? 今年のディープインパクト産駒牝馬“最高峰”が間もなく登場も……全姉の走りに不穏な予感も

 現時点で調教師リーディングの1位に君臨する矢作芳人調教師。今年はモズアスコットでフェブラリーS、コントレイルで牡馬クラシック3冠と、すでにG1・4勝を挙げており、その勢いは留まるところを知らない。このまま年間リーディングを獲得したいところだが、その矢作師をピッタリとマークしているのが、友道康夫調教師だ。

 今年、友道師はキャリアハイを更新する勢いで勝利を挙げて、すでに43勝。管理馬の中に、矢作厩舎のコントレイルのような抜きん出た存在はいないものの、着実に勝ち星を積み重ねている。トップとは5勝差の2位に付けているだけに、これからの展開次第では逆転も十分考えられるだろう。

 その友道厩舎が、今週送り出す期待の一頭が、オヌール(牝2、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 父ディープインパクト、母はフランス牝馬2冠のアヴニールセルタン、母父はLe Havreという血統。全姉は今年のスイートピーS(L)を快勝し、オークス(G1)では2番人気に支持されたデゼルだ。

 オヌールは、8日の阪神芝1800mへの出走を予定。友道師も管理するデゼルを引き合いに出しつつ、「姉よりも柔らかくディープっぽい。走ると思う」と高評価しているという。

 多くの関係者がその素質に太鼓判を押すオヌールのデビュー戦には、全姉デゼルにも騎乗した武豊騎手が予定されている。その武豊騎手は全姉デゼルについての印象を「武豊TVII」(フジテレビ系)で語っていた。

 武豊騎手はデゼルが勝利したデビュー戦について、『まだまだ。全然しっかりしていなかったですからね、仕上がっていないというか』と振り返った。だからこそ、秋のローズS(G2)での騎乗が楽しみだったそうだが、出遅れて後方からの競馬を強いられ、大外から伸びたものの4着に終わっている。

「武豊騎手はローズSのデゼルについて、ゲートを『出るのは上手じゃない』と明かし、さらに道中は『デビュー戦とは違って、ムキになった』そうで、かかったと話しています。また、後方からの競馬だったものの、『直線も長いので間に合うという気持ちで乗っていたが、思っているほど反応しなかった』と無念そうに語っていました。能力はあるので大きなところを狙えると話したものの、『走ったり、走らなかったりするタイプ』だといい、そして『完成が遅いのかな』と評しています。

その全妹であるオヌールも、デビュー戦こそ能力の高さで勝利するかもしれませんが、姉に晩成傾向が出ていることもあり、その後は案外伸び悩むこともあり得るでしょうね。もちろん、同じ血統だからといってすべてが同様になるとは限りませんが、不安は残ります」(競馬誌ライター)

 全姉以上の素質を秘めるとされ、今年のディープインパクト産駒の牝馬でも高い評価を受けているオヌール。今年の友道厩舎の躍進を後押しし、さらに来年のクラシックを沸かせる存在になりうるのだろうか?

パチスロ『吉宗3』に匹敵する期待値!? 「ボーナス×ゲーム数」の“ダブル上乗せ”で大量出玉も夢じゃない!! 【新台分析−パチスロ編-】

 パチスロ分野で突出した活躍を見せる実力メーカー「コナミアミューズメント」。

 2020年も、人気シリーズの最新作を導入した。『戦国コレクション4』は、1Gあたり純増約10枚という驚異的なスペックが反響を得たのは記憶に新しい。

 シリーズお馴染みの「ゲーム数上乗せ+シナリオ管理型」が採用されている事も相まって、ユーザーからの評判も上々。驚異の出玉スピードで「30分で完走した」など、称賛する声が続出した。

 そんな同社は、勢いそのままに『G1シリーズ』の最新作を発売している。「ダブル上乗せ」という特徴を持つ本機へ熱い視線が注がれている。

『~ガールズケイリン~GⅠフェアリーグランプリ』(コナミアミューズメント)

 本機は1G純増約2.6枚のAT機。AT「GK DREAM」開始時は特化ゾーン「リンのごほうびちゃんす」に突入するゲーム性だ。ここでは「BONUSストック×ゲーム数上乗せ」の抽選が行われており、大量上乗せによるスタートダッシュにも期待できる。

 AT消化中は「Lap」が「0」になることでバトルが発生。2~4G継続するバトルは勝率約46%となっており、勝利すればボーナス「GK BONUS」ゲットだ。

 AT中にボーナスを絡めて出玉を獲得するゲーム性。プレミアムの赤7は「平均ストック4個」と強力な恩恵を得られる。青7の場合は「約80~400枚」の獲得が可能。ボーナス抽選はトータル約1/83と、期待感が維持できる確率だ。

 ATの期待枚数は「約700枚」と、人気沸騰中の『吉宗3』のBB期待枚数「711枚」に匹敵する。ヒキが伴えば、それ以上の出玉も狙えるだろう。

 通常時は、各地の競輪場をサイコロによって巡る新たな周期抽選システムを採用。止まったマスによってレース勝利に役立つアイテムをゲットできる。「トレーニング」や「必勝祈願」「予選レース」などを経て、AT突入を目指すゲーム性だ。

 また、本機には約1/199で突入するCZも搭載されている。ベル成立時に押し順の第一停止ボタンを当てる事で勝利期待度が上がっていく仕様。「育成」と「ガチ抽選」を制し、AT突入を目指せ。

 すでにホールへの導入が始まっている『~ガールズケイリン~GⅠフェアリーグランプリ』。競馬から競輪へと舞台を変えたシリーズ最新作の活躍に期待したい。

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JRAコントレイルの「最強タッグ」注目2歳馬ポールネイロンに不吉な予兆!? 単勝1.3倍で明暗分けたJBC…… 「負の連鎖」を払拭できるか

 コントレイルタッグの注目馬に不吉な流れとなったかもしれない……。

 3日、大井競馬場と門別競馬場で競馬の祭典「JBC」が開催された。初の2場開催となった今年のJBCは、1日の売り上げが2場合計で100億円を突破する大盛況で幕を閉じた。

 なお、大井競馬場で行われたJBCレディスクラシック(G1)は2番人気ファッショニスタ、JBCスプリント(G1)は8番人気サブノジュニア、そしてJBCクラシック(G1)は1番人気クリソベリルがそれぞれ優勝した。

 その一方、JBCレディスクラシックで1番人気のマルシュロレーヌは3着、JBCスプリントで1番人気のジャスティンは8着に敗れた。大井で行われた前哨戦であるレディスプレリュード(G2)と東京盃(G2)の勝ち馬ということで期待されたが、人気を裏切る結果となった。

 特に、マルシュロレーヌは単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持を集めていただけに、まさかの敗戦と言えるだろう。JBCクラシックを制したクリソベリルも同じ単勝オッズだったことを考えれば、明暗を分ける結果である。

 この1番人気で敗れた2頭に共通するのは、オルフェーヴル産駒ということだ。

 芝、ダート問わず活躍馬を輩出しているオルフェーヴル。来週のエリザベス女王杯(G1)に出走予定のラッキーライラックが芝の代表産駒である。ダートでもG1馬誕生となれば種牡馬としての評価は上がるはずだったが、うまくいかなかった。

「現在、オルフェーヴル産駒のG1馬はラッキーライラックとエポカドーロの2頭がいます。いずれも芝中距離のイメージですが、同産駒の特徴は芝ダート、距離不問のオールラウンダーということです。2017年から4世代しかデビューしていないので、若い世代から様々な活躍馬が誕生するかもしれませんね」(競馬記者)

 そんなオルフェーヴル産駒の注目2歳馬はポールネイロン(牝2歳、栗東・矢作芳人厩舎)だろう。

 9月のデビュー戦(中京芝1400m)を逃げて8馬身差の圧勝。続く、ききょうS(OP)も逃げてレコード勝ちという圧巻の走りを見せているポールネイロン。藤岡佑介騎手は「いいスピードのある馬。初戦よりキツいラップでしたが、最後までよく踏ん張ってくれました。強い勝ち方でしたね」とコメントしていることからも、かなりの能力を秘めているはずだ。

 次走は阪神JF(G1)を予定しており、3年前に優勝したラッキーライラックに続くことができるかにも注目が集まる。

 また、生産者はコントレイルを輩出したノースヒルズ。3冠馬と同じ「矢作厩舎×ノースヒルズ」タッグというだけで、期待せずにはいられないだろう。

 だが、今回のJBCでオルフェーヴル産駒は1番人気ながら、まさかの連敗……。実は、この2頭はともに矢作厩舎の管理馬である。「オルフェーヴル産駒×矢作厩舎」の不振はポールネイロンにとって、いい流れではないだろう。

 コントレイルタッグが送り込む注目のオルフェーヴル産駒は、この状況を断ち切ることができるだろうか。まだ、レースまで1か月以上あるため、本番までに風向きが変わることに期待したい。

【参加者募集】「スコップ・スクール」2020秋スクールオンライン11月開催

子どもの感性と創造力を育てる「SCHOP SCHOOL(スコップ・スクール)」(主催=スコップ)は、11月に開催する「スコップ・スクール」2020秋スクールオンラインの参加者を募集している(11月13日(金)締め切り・先着順)。

「スコップ・スクール」2020秋スクール

スコップ・スクールは、これまで2018年夏、2019年夏・秋と2020年夏に短期スクールを実施し、今回で5回目の開催となる。
2020年11月2日には、電通・TBSホールディングス・エデュソルが共同で株式会社スコップを設立。2021月4月から小学生を対象にした通年の「スコップ・スクール」をオンラインで開校する。
実社会における課題解決で培ったクリエイティブ領域の知見をもとに、不確定で多様化する社会を生き抜くために必要な、子どもの「創造力」「コミュニケーション力」「やりぬく力」を掘り起こして伸ばす教育を目指す。

現在募集中の2020秋スクールは、二つのプログラムをオンラインで開催。2プログラムどちらも、秋スクール限定のプログラムとなり、これまでに開催されたクラスとは異なるプログラム展開となる。
プログラムA「『ねぶた』をつくって、お祭り復活を手伝おう。」(こども藝術学校)、プログラムB「食べておいしいプログラミング」(プログラミングラボ)の2プログラムから、好みのテーマを選択する。
プログラムAは、小学1〜6年+保護者で一緒に楽しみながら作るプログラム内容。プログラムBには、小学1・2年生クラスと、小学3~6年生クラスを設定し、1・2年生のクラスは、保護者と一緒に考えて作るプログラム内容になっている。

概要

詳細HP:
https://schopschool.com/autumn-school2020

「スコップ・スクール」2020秋スクール

プログラムA 「ねぶた」をつくって、お祭り復活を手伝おう。
(こども藝術学校)
日本が誇るアートであり、文化であり、お祭りである「ねぶた」。青森の「ねぶた師」の指導でねぶたづくりに挑戦し、その繊細な技と情熱、地域文化の多様さに触れ、手を動かして形にしていくことで、伝統への想像力と創造力を育みます。最後はみんなでオンラインでお祭りを開催します。(青森テレビとの共同開発プログラムです。)

【小学1~6年生 +保護者】
日程 2020年11月21日(土)23日(月)(両日参加で完結)
時間 1日目15:30~17:00、2日目15:30~17:30
場所 オンライン
定員 親子50組程度
申し込みコチラ
参加費 7500円(税別)
教材費 2200円(税別)※送料込み
 ※教材はホームスクーリングキットとしてご自宅に郵送します。


「スコップ・スクール」2020秋スクール

プログラムB 食べておいしいプログラミング(プログラミングラボ)プログラミングと料理は、実はよく似ています。今回は身近な「ドレッシング」を分解して、おいしさの秘密を見つけ、オリジナルのドレッシングを完成させながら、プログラミングを学びます。最後は、自分でブレンドしたドレッシングとプログラミングがつくったドレッシングを食べ比べ。どっちがあなたにとっておいしいかな?

【小学1・2年生 +保護者】
日程 2020年11月21日(土)・23日(月)(両日参加で完結)
時間 13:00~14:30
場所 オンライン
定員 10名程度
申し込みコチラ
参加費 9000円(税別)
教材費 1700円(税別)※送料込み
 ※教材はホームスクーリングキットとしてご自宅に郵送します。


【小学3~6年生】
日程 2020年11月21日(土)・23日(月)(両日参加で完結)
時間 15:30~17:00
定員 10名程度
申し込みコチラ
参加費 9000円(税別)
教材費 1700円(税別)※送料込み
 ※教材はホームスクーリングキットとしてご自宅に郵送します

「スコップ・スクール」2020秋スクールオンライン

プログラムBナビゲーター:サゴイシオリさん
(食育コンサルタント、フードコーディネーター)、