JRA関西のブレイク厩舎が送り込む“コントレイル級?”2歳馬がデビューへ! 「調教師冥利に尽きる」逸材がベールを脱ぐ!

 2歳戦がスタートして早2週間が過ぎた。今年の新種牡馬として注目を集めたドゥラメンテ産駒は勝利したものの、もう1頭の期待馬であるモーリス産駒は未だに勝利できず苦戦にあえいでいる。

 また、ブエナビスタの仔ブエナベントゥーラ、半姉にスカイグルーヴを持つレガトゥスなど注目馬が敗れるという波乱も巻き起こった。

 そんな中、今週末は超高額馬・ブレイブライオン(牡2歳、栗東・西村真幸厩舎)が21日の阪神でデビューを予定している。

 2019年のセレクトセールにて2億円で落札されたブレイブライオン。半兄に14年、15年の南部杯(G1)を連覇したベストウォーリア(父マジェスティックウォリアー)を持つ注目馬だ。父ディープインパクトのブレイブライオンは、芝1600m戦を初戦に選択しており、兄弟での芝、ダートG1制覇に期待がかかる。

 トレセンでは入念に乗り込まれており、10日に栗東・坂路コースで一杯に追われ、4ハロン52秒3、ラスト12秒5の時計をマーク。併せたカセドラルベル(2勝クラス)には先着を許したものの、デビュー前の2歳馬としては抜群のタイムだ。

 今年、無敗の2冠馬となったコントレイルがデビュー前に出した時計が、4ハロン53秒7、ラスト12秒0(強め)だったことを考えれば、遜色ない内容と言えるだろう。

「稽古で好時計をマークしており、ブレイブライオンは今週の阪神デビューの注目馬ですね。追い切りに騎乗した福永祐一騎手も『トビもフットワークもいい。初戦から期待できそう』と好評価しています。

西村調教師もブレイブライオンにはかなり期待しているようで、『これだけの馬を預かるのは調教師冥利につきる』と言うほど。2億円という高額馬に恥じない仕上がりで、デビュー戦を迎えることになりそうですね」(競馬記者)

 管理する西村調教師は厩舎開業5年目の期待の若手調教師。昨年、マーメイドS(G3)をサラスで初重賞制覇を飾ると、その後タイセイビジョンで京王杯2歳S(G2)を制し重賞2勝を挙げた。今年はすでに重賞3勝しており、全国リーディングでも10位タイにつけている。

「関西の名門・角居勝彦厩舎は来年2月での解散が決定しているため、積極的に2歳馬の受託をしていません。角居厩舎といえば、クラシックを目標にする有力馬を多く預かっていました。その分、有力馬が他厩舎に流れるため、西村厩舎も恩恵を受けているはずです。ブレイブライオンを管理するということは、ポスト角居としての期待の表れとも言えるのではないでしょうか」(別の記者)

 実際に、今年の西村厩舎が挙げている18勝は、池江泰寿厩舎、須貝尚介厩舎、中内田充正厩舎といった名門厩舎を上回る成績である。まさに関西のネクストブレイク調教師だ。

 すでにアスコルターレで2歳戦を勝利している西村厩舎。今後、さらに勢いをつけるためにも、ブレイブライオンのデビュー戦は落とせない重要な一戦になりそうだ。

JRA 岩田康誠騎手「次の職業も決まった」と語るデラックス○○も大公開!?「ビタミンS」お兄ちゃんのYouTubeチャンネルが熱い!!

 競馬関係のテレビやラジオに出演し、競馬ファンにはおなじみとなっている「ビタミンS」お兄ちゃんのYouTubeチャンネル『お兄ちゃんネル』に、岩田康誠騎手が登場。自由奔放な振る舞いを見せて、お兄ちゃんや視聴者を翻弄した。

 昨年の4月にYouTuberデビューを果たしたお兄ちゃん。このチャンネルは、レースで元手の100万円を1億円に増やして、競走馬を購入し、馬主になるのがテーマ。だがそれだけではなく、千鳥のノブや麒麟の川島明など競馬好きの芸能人を呼んでレース予想&生配信を行ってみたり、浜中俊騎手や北村友一騎手らとの対談など、多種多様なコンテンツを配信している。

 そして15日に配信された『お兄ちゃんネル』には、岩田康誠騎手が登場。この回の収録は3月に行われ、お兄ちゃんが岩田騎手の自宅で、『デラックスお好み焼きを食べてきた』という。

 岩田騎手の自宅で手料理を振る舞ってもらうことになったお兄ちゃん。だが、まず岩田騎手が作ったのはお好み焼きではなく、焼きそば。家の中庭に用意された鉄板で岩田騎手は調理を開始し「次の職業も決まったな」などと言いつつ、豚肉、イカ、タコ、さらに『すじこんの出汁』などを入れて、手際よく焼きそばを作り上げた。

 その味は絶品だったようで、お兄ちゃんもタメにタメて『おいしっ』と絶賛。だが味の決め手などをお兄ちゃんが必死にレポートしている途中で岩田騎手は離席。お好み焼きのタネの仕込みに向かうなど自由人ぷりを発揮する。その岩田騎手特製のお好み焼きは彼の好きな具をたっぷり入れている『デラックス』な逸品だという。慣れた手付きで焼かれたお好み焼きはもちろん味も絶品。こちらでもお兄ちゃんを唸らせていた。

「番組を進めようとするお兄ちゃんを尻目に、自由に振る舞う岩田騎手。また焼きそばを食べ終えて、お好み焼きを焼いているときに、『(焼きそばに)カツオ節と天かすを入れ忘れた』など突如言い出すなど天然っぷりも炸裂させていました。騎手の素の一面を見ることができるのも、この番組の魅力なのかもしれません。

このほかにも福永祐一騎手の持ち込み企画で、昨年公開された『寿司大食い対決』などバラエティ色の強い企画もあります。コアなファンだけではなく、競馬初心者まで楽しめる内容になっているようですね。今後もレースだけではない、競馬の魅力を届けてもらいたいです」(競馬誌ライター)

 次回公開する動画では、岩田騎手がデルタブルース、ロードカナロア、ブエナビスタなどで挑戦した海外G1の裏話なども公開してくれるという。ファンならずとも要チェックだ。

渡部建の「不倫相手」の女性たちをバッシングする人びとの間違いと差別性! 武井壮、ブラマヨ、指原、ゆきぽよ…

 連日、メディアが大騒ぎを繰り広げているアンジャッシュ・渡部建の不倫報道。普段はたかが不倫で犯罪者のように糾弾するのはおかしいと不倫バッシングに批判的な立場のリテラだが、今回の渡部は完全にアウトだろう。そもそも渡部のやったことは、たんなる不倫などというものではなく、性搾取あ...

不倫の渡部建、自己愛性パーソナリティ障害の可能性…佐々木希との結婚が乱倫に拍車か

 「アンジャッシュ」の渡部建さんがプロゴルファーのタイガー・ウッズを引き合いに出し、「僕、ウッズと同じでセックス依存症なの」と話していたという、かつての“遊び仲間”の証言が「週刊女性PRIME」(6月15日配信)に掲載された。

 たしかに渡部さんがセックス依存症である可能性は高い。これは当連載で先週指摘したように、サチリアージス、つまり性欲の異常亢進のせいだろう。

 今回、私が注目するのは、自分がセックス依存症だとしゃあしゃあと言ってのけ、しかも反省する気も、治療を受ける気もさらさらなさそうなことである。これは、「自分は特別な人間だから、普通の人には許されないことでも許される」という強い特権意識に由来すると考えられる。

 このような特権意識は、強い自己愛の持ち主にしばしば認められ、自己愛性パーソナリティ障害の診断基準の1つにもなっている。渡部さんを直接診察したわけではないが、精神科医としての長年の臨床経験から自己愛性パーソナリティ障害の可能性を疑わずにいられないのは、次の3つの特徴も認められるからだ。

1) 他人を道具として利用

2) 尊大で傲慢

3) 共感の欠如

 まず、「週刊文春」(6月18日号/文藝春秋)で報じられたように、渡部さんは不倫相手の女性を多目的トイレに呼びつけて性行為に及んでいたようだが、これは女性を性欲処理の道具としてしか見ていない表れだろう。

 このように自分自身の目的を達成するために他人を利用する傾向は、女性関係以外の対人関係にも表れている。たとえば、お笑い番組やお笑いライブを手がける構成作家は次のように証言している。

「同じ事務所だろうが、ほかの事務所だろうが、先輩だろうが後輩だろうが、他人と仲よくするかどうかの基準は、彼にとって“使えるか、使えないか”なんです」(「週刊女性PRIME」より)

“使えない”と判断すると、容赦なく“ポイ捨て”していたが、逆に“使える”と判断すると、徹底的に利用していたようだ。たとえば、後輩芸人の自宅にDVDや本を送りつけ、それを後輩が要約してポイントを渡部さんに伝えて、渡部さんが番組でさも見たり読んだりしたかのように語るのだという。あるいは、自分が1度も行ったことのない店に、後輩芸人を行かせて食事をさせ、料理の感想を後輩から聞いて、テレビや雑誌であたかも自分が食べたかのように話すこともあったようだ(「週刊女性PRIME」より)。

 他人を道具として利用するのは、強い特権意識による。特権意識が強いと、相手が自分の要求に自動的に従うことを何の根拠もなく期待するからである。しかも、それを当たり前と感じ、不倫相手の女性や後輩芸人を道具として利用することを繰り返すのは、2)尊大で傲慢だからだろう。

 おまけに、それによって相手がどんな気持ちになるかを認識していなかったようで、3)共感の欠如も認められる。今回、不倫相手の女性が告発したのは、性欲処理の道具として扱われたことで傷つき、反感と怒りを覚えたからだろうが、それに全然気づかなかったのではないか。

自己愛性パーソナリティ障害に拍車をかけた2つの要因

 以上のことから、渡部さんは自己愛性パーソナリティ障害である可能性が高い。しかも、2つの要因がそれに拍車をかけた。1つは、売れっ子だったこと、もう1つは佐々木希さんと結婚したことである。

 まず、渡部さんは、テレビとラジオを合わせて10本ものレギュラー番組を持ち、所属事務所である「プロダクション人力舎」の“王子様”とも呼ばれたほどの売れっ子だった。そのため、相方を含めて誰も注意できず、少々暴走しても許容されてきたのだろう。

 さらに、「世界で最も美しい顔100人」にもランクインしたほどの美貌の持ち主である佐々木さんと2017年に結婚したことも大きい。絶世の美女を射止めたことによって、自分自身が底上げされて偉くなったように思い込み、それが特権意識、さらには自己の重要性に関する誇大な感覚を強化したのではないか。その意味では、皮肉なことに佐々木さんとの結婚が渡部さんの乱倫に拍車をかけたともいえる。

(文=片田珠美/精神科医)

ジャニーズ内格差があからさま? トニトニ「Smile」歌割で波紋

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

GettyImagesより

 15日、ジャニーズの期間限定ユニット「Twenty★Twenty」(通称:トニトニ)のチャリティーソング「Smile」が今月22日から先行配信、8月12日にシングルCDとしてリリースされることがわかった。いずれも12月31日までの限定販売となっている。

 「Smile」は、作詞・作曲をMr.Childrenの桜井和寿が担当し、収益金は新型コロナウイルス医療対策支援に寄付されるとのこと。参加しているのはV6、Kinki Kids、嵐、NEWS、山下智久、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP!、Kis-My-Ft2、SexyZone、A.B.C-Z、King&Prince、ジャニーズWEST、SixTONES、SnowManの総勢15組75名。

 15日の朝には、各局のワイドショーでレコーディング風景が放送され、スポーツ紙ではパートごとの担当を記した歌割も公開された。だがこれが少々、波紋を呼んでいる。

安倍首相が“絶対NO”の石破茂首相誕生も現実味…二階幹事長の変節、政権内の対立先鋭化

 自民党の二階俊博幹事長と石破茂元幹事長の急接近が、永田町でちょっとした話題だ。

 6月8日、二階氏が今年9月に開かれる石破派の政治資金パーティーの講師を引き受けることを快諾。これまでは派閥領袖の石破氏自身が講師を務めてきたため、石破氏が「ポスト安倍」を見据えて二階氏に秋波を送ったとみられるが、それを安倍政権を支える二階氏が即座に引き受けたことに驚きの声が上がっている。

「安倍首相は自分の後釜に石破さんが就くことだけは、絶対にNOなのです。自民党総裁に返り咲いた2012年の総裁選の際、党員票では石破さんに負けたことを忘れていない。それで、石破派はずっと非主流派として冷や飯を食わされてきた。安倍首相はポスト安倍に岸田文雄政調会長を想定してきた。岸田氏はコロナ対策などで評判がイマイチで、安倍首相が頭を抱えているのは間違いないが、それでも細田派(安倍首相)―麻生派―二階派で主流派を形成してきたのに、二階派は離れるのだろうか」(細田派議員)

 二階氏は石破派パーティーの講師を受けた理由について同日の記者会見で聞かれると、「要請があれば喜んで行くのが幹事長の仕事」と特別視を否定しつつも、石破氏について「高みを目指してほしい期待の星のひとりだ」と持ち上げた。その一方で、1週前の1日の会見では、安倍首相の4選について「総裁から積極的にやりたい、という表明があって支援すべきであって、私のほうから『総理いかがでございましょうか』と伺いたてていくようなものではない」とトーンダウンしていた。今年3月には「国際的にも信用がある。続投させることが大事」とむしろ安倍4選を推進していたから、たいそう様変わりである。

 二階氏の「変節」に何があるのか。ポスト安倍を問う世論調査は石破氏がトップで人気が高い。一方、内閣支持率が下落傾向で世論は安倍首相に飽きがきている。そうした空気を読んだ動きなのか。

「もちろんポスト安倍で主導権を握ろうという思惑はあるでしょうが、それよりも、直近に予定される内閣改造・党役員人事での『幹事長ポスト』をめぐる駆け引きですよ」(自民党ベテラン議員)

 1年任期の自民党の役員人事は通常、9月に行われる。今年もそのスケジュールになるとみられているが、どうやら安倍首相は二階氏を幹事長から外そうとしているようなのだ。これを察知した二階氏が安倍首相に揺さぶりをかけている、というわけだ。

「安倍・麻生vs.菅・二階」

 実は「二階外し」は昨年9月の役員人事でも画策された。安倍首相は岸田氏を幹事長にすべく、二階氏に副総裁のポストを提示。しかし、二階氏から連立を組む公明党と自身のパイプの強さをちらつかせられ、政権運営に支障が出る恐れを危惧して、二階外しを断念した経緯がある。

 二階氏はその時の恨みを忘れていないし、もちろん、選挙の公認権に影響力を行使でき、党の資金も自由に使える幹事長ポストを絶対に手放したくない。二階氏と石破氏の接近の裏で、幹事長人事をめぐる抗争が始まっているということだ。

 そんななか、安倍首相は10日、麻生太郎副総理兼財務相と2人きりで1時間にわたって首相官邸で会談した。国会会期中、それも官邸でこの長時間は異例で、解散総選挙の時期やポスト安倍について話し合われたのではないか、との憶測を呼んでいる。

 安倍政権は菅義偉官房長官、麻生氏、二階氏という三者が屋台骨なってきた。しかし、すでに安倍首相と菅氏の関係は冷え切っていて「官邸内別居」が囁かれている。その菅氏は二階氏とは連絡を取り合う良好な関係。つまり、政権は「安倍・麻生vs.菅・二階」に真っ二つで、そこに石破氏が絡む構図になっているのである。

 秋の自民党人事、ポスト安倍、解散総選挙を睨んで、政局はますますキナ臭くなりそうだ。

(文=編集部)

JRA北の大地で「因縁」のライバルがリベンジマッチ!? あのレースで物議を醸した2頭が函館スプリントS(G3)で再び激突

 21日、函館競馬場では函館スプリントS(G3)が開催される。高松宮記念(G1)で好走した馬の出走もあり、好メンバーが集まった。翌週に前期G1の総決算となる春のグランプリ・宝塚記念(G1)を控えるG1中休みの週ではあるが、秋のスプリンターズS(G1)に向けて注目のレースとなりそうだ。

 なかでも上位人気の支持が濃厚なダイアトニック(牡5、栗東・安田隆行厩舎)とフィアーノロマーノ(牡6、栗東・高野友和厩舎)の対決は非常に興味深い。

 2頭はこれまで3度の直接対決をしている。

 初顔合わせとなったのはフィアーノロマーノが制した昨年のダービー卿CT(G3)だ。このレースでダイアトニックは4着と敗れた。2度目の対決となった昨年のマイルCS(G1)ではダイアトニックが10着、フィアーノロマーノが13着。そして迎えた3度目の対決が今年の阪急杯(G3)だった。

 最も激しい争いとなり、因縁のきっかけとなったのがこのレースだ。内目を先行していたダイアトニックが、直線で一旦は外に進路を窺うも急激に内側に斜行した。その結果、同馬の直後から追い上げようとしたフィアーノロマーノの進路を妨害する格好となってしまった。

 無観客開催で行われたこともあり、被害に遭ったフィアーノロマーノに騎乗していた川田将雅騎手のダイアトニックに騎乗の北村友一騎手への怒号を中継の音声が拾ったほどの激しいレースとなった。

 これにより、3位入線したフィアーノロマーノは直線の不利がなければ先着していたと認められ、2位入線した加害馬ダイアトニックは3着に降着となり、2頭の着順が入れ替わった。因縁となったこの降着騒ぎで対戦成績はフィアーノロマーノが2勝1敗とわずかにリード。ダイアトニックとしては函館スプリントSを勝利してタイの成績に持ち込みたいところだ。

「高松宮記念で4度目の対決の可能性があった2頭ですが、フィアーノロマーノはマイラーズC(G2)を選択したため、実現しませんでした。しかし、同馬は馬場入場後に右前肢跛行を発症し、復帰戦に選んだのが函館スプリントSとなりました。

一方、ダイアトニックは無事出走したものの、今度は自身がクリノガウディーの斜行の煽りを受けて3着(4着から繰り上がり)と因果応報ともいえる結果に終わりました。

今回、函館で再び因縁の2頭がぶつかるのは、ライバル対決といった意味でも楽しみなレースといえるかもしれませんね」(競馬記者)

 また、前回の対決となった阪急杯で川田騎手が騎乗したフィアーノロマーノには藤岡康太騎手、ダイアトニックは北村友騎手から武豊騎手へ乗り替わりとなった。

 北の大地で迎える4度目の対決も激戦必至となるだろう。

 いずれも鞍上の替わった因縁のライバル2頭の戦いに大いに注目したい。

小池百合子氏が学歴詐称疑惑をスクープした文藝春秋を簡単には訴えられない法的理由

 2020年5月29日に発売された『女帝 小池百合子』が約2週間で15万部を突破し、ノンフィクションとしては異例のベストセラーとなっている。本書では小池百合子東京都知事の学歴詐称について言及しており、出版元である文藝春秋が発行する「週刊文春」(6月4日号も『小池百合子 カイロ大首席卒業の嘘と舛添要一との熱愛』という記事を掲載し、この問題に言及している。

 他方、カイロ大学は2020年6月8日付で、「1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」との声明を発表した。カイロ大学の声明が真実だとすれば、本書は真実に反する内容を発表したことになる。今後、小池知事が「文春」に対してどのような対応をとるのかは定かではないが、仮に小池知事が「文春」を訴えた場合に、どのような展開を迎えるのかを法的な観点から検討してみよう。

 小池知事が「文春」を訴える場合、名誉毀損に基づく損害賠償請求を求めることになる。具体的には、慰謝料と謝罪広告を求めることになるだろう。名誉毀損に基づく損害賠償請求は、「被害者の社会的評価が低下したこと」が要件であるが、「小池知事が学歴詐称をしている」という事実が、小池知事の社会的評価を低下させることは明白である。だから、これは一見名誉毀損に相当するように思える。

 これに対して「文春」側は「真実性の抗弁」および「相当性の抗弁」を反論として主張することができる。つまり、真実と信じたことを報道したわけであるから無過失であり、名誉毀損による損害賠償請求に値しない、という主張である。結論を言えば、文春側のこれらの抗弁のいずれかが認められれば、損害賠償請求が認められないということになる。

 仮に小池知事が「文春」を提訴した場合には、このように真実性の抗弁や相当性の抗弁が主たる争点になると考えられる。

「真実性の抗弁」と「相当性の抗弁」

 以下、「真実性の抗弁」と「相当性の抗弁」についてもう少し具体的に説明しよう。

 真実性の抗弁とは、(1)摘示された事実が真実であること、(2)摘示された事実が公共の利害に関する事実に関するものであること、(3)事実摘示がもっぱら公益を図る目的であること、の3つの要素から成り立っている。小池知事は、現在東京都知事という立場にあり、その資質の判断要素の一つである学歴を詐称しているという事実を公表することは、公共の利害に関するものである。

 そして、小池知事が東京都知事として相応しいのかということを論じるために学歴詐称を公表したと考えられる(少なくとも、そのような主張をするであろう)ので、「もっぱら公益を図る目的」も認められる可能性は高い。

 とすれば、「学歴詐称」が真実なのか否かが重要な争点となる。

「文春」は『女帝 小池百合子』(文藝春秋)の著者でノンフィクションライターの石井妙子氏の証言やそれを裏付ける証拠を提出して、真実性の立証をすることになる。他方で、小池知事は、カイロ大の声明文を証拠として提出することになる。これを裁判所がどう評価するかであるが、小池知事とは利害関係のない(はずの)カイロ大学の声明が信用される可能性は十分にある。

 したがって、「文春」側としては予備的に、相当性の抗弁、つまり「その事実を真実と信じるについて相当の理由があること根拠づける具体的事実」を主張・立証することになろう。

 過去の裁判例では、相当性の抗弁に関して、確実な資料、根拠であると認められたものは、犯罪事実についての捜査当局の公式発表や刑事第1審判決、インタビュー内容及びそれを裏付ける事実が存在した事案などである。他方、単に警察の広報官から取材して得た情報や新聞報道をうのみにしたような場合は、確実な資料、根拠がないとされている。

「文春」側としては、自社のライターがどれだけ丁寧に取材をして、記事を書いたかということを主張・立証したいところだ。ただ、石井氏からの取材やその著書の他に、独自にどのような裏付け取材をしていたのかが問題になるが、現時点では不透明である。もし、独自の裏付け取材をしていたとしても、取材源を秘匿するために、立証しないということも考えられる。

 なお、民事裁判では立証責任というものがあり、相当性の抗弁を構成する事実について、「文春」が立証できなければ負けてしまうことになる。

 このように考えると「文春」側は立証責任の分、旗色が悪いようにも思える。

 しかし、マスメディアは権力者の不正を正すことが存在意義であり、現在の裁判例のような基準を維持することは、マスメディアに不当な萎縮効果を及ぼしてしまうという懸念もある。憲法21条が保証する表現の自由の根本的な価値が問われる場面である。専門家の中には、公人と私人を区別して、公人の場合には、相当性の立証度を緩和するべきという立場の者もいる。

事実摘示型と意見・論評型

 ところで、名誉毀損の事件は事実摘示型と意見・論評型という2つのパターンがある。

 この区別を説明しよう。前者は真実かどうかを証明でき、後者は真実かどうかとは関係がない(個人の意見だから)、という点で違いがある。意見・論評型の場合は、抗弁の内容が変わってくる。特に、公人の名誉毀損に関しては次のような判例がある。

「真実であること、真実であると信ずるについて相当な理由があることの完全な証明がなくても、疑念、疑惑として合理的な根拠があり、国民、政党、議会あるいは司直の手によって今後更なる真実究明をする必要があることを社会的に訴えるために、これを意見ないし論評として表明することは民主的政治の維持のために許容されるべきであり、これを報道することは違法性を欠くものと解すべきである。」(東京高判平成14年5月23日)

 今回の「文春」の記事には、石井氏が取材した同居人が「彼女は実際にはカイロ大学を卒業していません」という封書を送ったという事実が書かれている。この記事自体は、小池知事の学歴詐称を断定までしておらず、(学歴詐称とは無関係なものも含め)疑惑を列挙するにとどめている。

 とすると、本件は意見・論評型であり、「疑念、疑惑として合理的な根拠」があるから違法性がないという主張は十分に可能であり、「文春」側にも勝ち筋は十分にある。このような状況に鑑みれば、小池知事も簡単には訴訟に踏み切ることはできないだろう。それよりも、さまざまな疑惑に正面から回答して、自ら疑惑を払しょくする方がよいのかもしれない。

(文=前原一輝/弁護士)

東京五輪、来年も困難なら「再延期を働きかけるべき」発言の組織委理事は電通元専務だった

 新型コロナウイルス感染症の拡大や、それに伴う日本経済の大混乱で開催が危ぶまれている東京五輪。そんな中、東京五輪・パラリンピック組織委員会理事の高橋治之氏が「来年の開催が難しければ再延期するべきだ」との発言したことが波紋を広げている。インターネット上では「そこまでやるなら中止でいいのでは」との声や、「五輪中止に伴う電通などの損失をこれ以上、税金で賄うのはどうなのか」といった疑問が寄せられている。

「延期を働きかけるべきだ」

 日刊スポーツインターネット版は16日、記事『東京五輪再延期も視野「中止は絶対に避けなければ」』で、以下のように高橋氏の見解を伝え、その背景を解説した。

「高橋氏は『21年夏の開催に向けて一丸となるのが大前提』と前置きした上で、『中止は絶対に避けなければならない』と述べた。中止になれば『日本や世界経済が大きな打撃を受ける』とし、来春の時点で7、8月の開催が難しいと判断されれば国際オリンピック委員会(IOC)に対し、『もう1度、延期を働きかけるべきだ』と主張した。

 3月下旬に来夏への延期が決まった後、組織委やIOCの幹部が『再延期はない』『2年後なら中止』との考えを示した。大会中止を懸念したスポンサー企業は、延期による追加協賛金の負担に二の足を踏む状況となっていた」

発言の高橋氏は電通顧問・元専務取締役

 高橋氏は国会で持続化給付金事業の「中抜き」疑惑で物議を醸している電通の元専務取締役だ。全国紙スポーツ部の記者は次のように高橋氏の人物像を語る。

「高橋さんは電通のスポーツ事業を中心にJリーグの創設、日韓サッカーワールドカップの招致などを手掛けた剛腕です。スポーツビジネス業界で名を知らぬ者はいない人物ですよ。また東京五輪招致に関する汚職疑惑で、フランス当局に贈収賄容疑をかけられている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和元会長とも親しいです。まさに五輪組織委のビジネス部門の本音ということでしょうね」

 今回の発言に対して、Twitter上では、以下のような懸念の声が寄せられている。

「再延期は、IOCの負担を日本側が肩代わりして初めて成立する話だ。財政的にやるべきじゃない」(原文ママ)

「東京都も産業経済大臣も『東京オリンピックありき!』で、なぜか東京だけ感染者数がまだダントツ多いのに自粛要請解除してるのは、誰が見ても明らかなんだから、東京五輪の為に今後も死者は増えるんだうろね」

「東京五輪にまだこだわってる、ウイルス対策はグダグダやのに(笑)再延期ならeスポーツの方がいいよ。延期決まったとたんに態度変えてコロナ怖い、コロナ怖いって恐怖煽ってたね」

「イギリスがオリンピックを開催したいようだから 2021ロンドンでいいわ 何千億も使って その銭に群がるお友だちだけが得をする運動会は無駄の一言」

電通グループ内にも『絶対に開催する』という圧力が

 今回の高橋氏の発言に対して、電通関連会社の社員は次のようにぼやく。

「日刊スポーツでも言及されていたように、大会が中止になることを懸念したスポンサー企業が、延期に伴う追加協賛金の負担をかなり強く拒絶しています。『電通さん、これで中止になったら詐欺ですよ!』なんてことも言われているようです。もし協賛金が集まらなければ、電通グループは巨額の赤字を抱えることになります。

 それこそ、会社上層部は躍起になっていますよ。『東京五輪は絶対に開催する』『死ぬ気でやれ』と下に強力なプレッシャーをかけています。上層部には本気で『日本とは電通であり、電通は国家』だと思っている人たちがいます。高橋さんの話は、まさにその表れだと思いますよ。コロナ禍も終わっていません。ただでさえ、疲労が蓄積されている若い世代に五輪関係の仕事が集中しているので、過労死とか起きないといいのですが」

 アスリートファーストはいったいどこにいったのだろう。なんのための五輪開催なのか、もう一度原点に帰って考えなおすことも必要かもしれない。

(文=編集部)

 

JRA好調M.デムーロに「低迷」の危機!? “苦渋の選択”を迫られたサートゥルナーリア、アドマイヤマーズの悪夢再び?

 21日、東京競馬場で3歳世代にとって初のJRAダート重賞・ユニコーンS(G3)が開催される。過去にはルヴァンスレーヴ、ゴールドドリーム、カネヒキリといった名馬がここを勝って、G1馬へと駆け上がっていった。

 今年も無敗馬・カフェファラオをはじめとした豪華メンバーが集結し、世代のトップを決めるのにふさわしいレースとなりそうだ。

 一昨年のユニコーンSをルヴァンスレーヴで制したM.デムーロ騎手はデュードヴァン(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎)との初コンビで参戦する。

 父デクラレーションオブウォー、母ジェラスキャット(母父タピット)という米国血統のデュードヴァン。これまで4戦3勝の成績だが、唯一の敗戦は芝重賞のアーリントンC(G3)のため、こちらもダートでは無敗の注目馬だ。

 さらに前走の青竜S(OP)でダノンファスト、タガノビューティーといった好メンバーに勝利したことで評価は鰻登り。デビューからこれまでデュードヴァンには毎回違うジョッキーが騎乗してきており、今回はデムーロ騎手に白羽の矢が立った。

 だが、その一方で、これまで主戦を務めてきたカフェファラオとはコンビ解消となってしまった。新馬戦で2着に10馬身差、3着には19馬身差という驚異のパフォーマンスを見せた世代トップの呼び声高い有力馬だけに、デムーロ騎手にとっては痛手だろう。

 この状況はデムーロ騎手が重賞15勝(うちG1・4勝)を挙げる絶好調から低迷期に突入した2年前を彷彿とさせられる。

 2018年12月、朝日杯FS(G1)をアドマイヤマーズ、ホープフルS(G1)をサートゥルナーリアでそれぞれ制したデムーロ騎手。だが、複数のお手馬を持つトップジョッキーゆえに頭が痛い悩みもついて回る。クラシックに進むにあたり、どちらか1頭の選択を迫られたのだ。

 その結果、デムーロ騎手は断腸の思いでアドマイヤマーズを選択し、サートゥルナーリアはC.ルメール騎手とコンビ結成。翌年の春はサートゥルナーリアが皐月賞(G1)、アドマイヤマーズがNHKマイルC(G1)を制し、2頭は別の道を歩むこととなった。

 だが、年末の香港マイル(G1)はC.スミヨン騎手がアドマイヤマーズの手綱を取り、続く安田記念(G1)では川田将雅騎手との新コンビ結成となってしまい、デムーロ騎手の手から離れていってしまった。

 その一方で、サートゥルナーリアはアーモンドアイとのバッティングがない限り、ルメール騎手とのコンビが継続している。もし、デムーロ騎手がサートゥルナーリアとのコンビを継続していたら、全く違う状況になっていたのかもしれないのだ。

 さらに19年はデムーロ騎手にとってJRA通年免許取得後、ワーストの重賞3勝に終わってしまった。サートゥルナーリアとのコンビ解消がデムーロ騎手の低迷の原因という見方もできるかもしれない。

 今年はカフェファラオが世代最強ダート馬の呼び声も高く、これは2年前のサートゥルナーリアに該当するような状況だ。しかし、今回は事情が少々異なるという声もある。

「カフェファラオは堀宣行厩舎の管理馬ということで、D.レーン騎手に乗り替わりになっていますが、レーン騎手の短期免許期間終了後は再びデムーロ騎手に戻る可能性もあるかもしれません。ただ、今はデュードヴァンで結果を残すことが最優先ですね」(競馬記者)

 デュードヴァンもダート無敗の注目馬であることに変わりはない。ユニコーンSは愛馬の力を最大限に引き出す騎乗に期待したい。