「35歳までに結婚する」佐藤健が結婚、そして理想の男性像について語る

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

GINGER 佐藤健 メイキング

 俳優の佐藤健が、公式YouTubeチャンネル「佐藤健 / Satoh Takeru」にファッション誌とのコラボ動画をUPし、ファンが気になっているであろう「結婚願望」について語る場面があった。

 佐藤がYouTubeチャンネルで、ファッション誌とコラボを行うのは2回目。先月は男性ファッション誌「「MEN’S NON-NO(メンズノンノ)」(集英社)とコラボし、佐藤が同誌の表紙を飾った8月号のメイキング風景を動画にしていた。

 2回目となる今回は、女性ファッション誌「GINGER」(幻冬舎)とのコラボ。同誌9月号の表紙・巻頭に登場する佐藤は、新緑の森の中でスーツ姿で佇んでいた。クールな表情で行われる撮影風景のほか、三つ葉を手に載せ、スタッフたちと談笑しながら、にこっと笑うシーンも。オフショット感のある素顔が美しい映像と音楽で楽しめる。まるでMVのようなスタイリッシュな出来だ。

 メイキング映像の中盤には、佐藤健へのロングインタビューが。これは一言一句、聞きもらせない内容だ。

三浦春馬“遺産”をめぐる諸問題…出演ドラマ短縮報道の舞台裏と“盟友”山田孝之への批判

 7月18日、人気俳優・三浦春馬の訃報が日本列島を駆け巡って以降、さまざまなメディアが“死の真相”を追い求めているが、いまだその全貌、正確なところについては明らかになっていない。

 その間も、彼の遺作となった映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が、大ヒットした前作を超える滑り出しを見せ、品切れゆえネット上で中古価格が高騰していた彼の著書である『日本製』(ワニブックス)の重版が決定。彼の死を惜しむ声、その思いが、彼が残した作品に対して向かっているかのようだ。ある芸能関係者は次のように語る。

「前作が興行収入30億円だった『コンフィデンスマンJP』ですが、今回は40億円を超えるともいわれる好調な滑り出しです。これは、新型コロナの影響で洋画などの公開が延期となり、当初より公開館数が増えたことも影響しているため、すべてが三浦さんの件だけの影響というわけではないのですが……。

 ただ、同作品にメインキャストとして出演中である東出さんの不倫騒動や離婚トラブルでそっぽ向かれてもおかしくない状況のなか、ここまで好成績を上げているのは、やはり『三浦さんの最後の勇姿を見たい』というお客さんが少なからずいるから……というのは確かでしょうね。

 三浦さんの著書『日本製』は4月に発売されたばかりでしたが、彼の死後、品切れ状態が続き、中古価格が定価の税込み2640円から1万円以上に高騰。同書の特装版である『日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020』に関しては、Amazonの売れ筋ランキングで1位を記録しています。重版が決まったため来月には値段も落ち着くと思いますが、販売元のワニブックスと三浦さんの所属事務所のアミューズとの協議の結果、書籍の売り上げの一部をラオスの小児病院に寄付することが決まったようです。彼の死が、見知らぬ土地にいる誰かの命を助けることになるのかと思うと、非常に素晴らしい取り組みだと思いますね」

出演ドラマ、「代役を立てずに短縮放送」という英断

 また、第3話まで撮影を終えていた三浦春馬出演の連ドラ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)は、代役を立てずに全4話に短縮することで9月から放送されることが決定。あるテレビ誌の記者は言う。

「自殺の前日まで収録していたといいますし、三浦さんの訃報を聞いた際、主演の松岡茉優さんはショックで立ち上がれなかったとも聞いています。自殺された当日も収録が予定されていたそうなので、相手役の俳優が突然亡くなった……という衝撃は大きいでしょうね。

 実際には第4話の途中までの分の撮影が終了しているそうで、テレビ局や事務所、関係スタッフが相互に協議を重ねた末、『代役を立てずに、当初の予定から脚本を変更し、全4話で放送しよう』という判断をしたそうです。これは英断でしょうね。代役を立てて予定通り全8話でやろうにも、キャスティングが難航するであろうことは目に見えていますし、三浦さん出演のまま全4話とすることで、彼の本当の意味での最後の勇姿を視聴者に見てもらえることにもなる。スタッフや共演者たちの、三浦さんへの思いが結集したいい作品になることでしょう」

山田孝之の“献杯”に対してまで非難の声も

 8月1日には俳優の山田孝之が自身のインスタグラムで、「春馬様」と書かれたウイスキーボトルとともに『一杯だけもらうね』と投稿。かつての共演者に追悼の盃を手向ける姿が話題となった。ある週刊誌の記者は語る。

「三浦さんとは映画で共演したこともあり、プライベートでも飲み仲間だった山田孝之さんが自身のインスタを使って献杯。三浦さんがキープしていたと思われるラフロイグの10年物を飲みながら、亡き戦友であり親友を偲んでいたんでしょう。そんな山田さんのインスタに対して非難する声も多かったそうですが、いったいどんな権利があって彼らの思い出に立ち入ろうとしているのか、まったくもって理解不能です。SNSで誹謗中傷してくる奴と、思考回路はまったく一緒ですよ。

 いまだに彼の自殺の真相を突き止めようとしている週刊誌もありますが、もうほっといてあげてほしい。ファンならそう思うはずですし、ファンでなくても彼の死を惜しむ気が少しでもあるなら、そっとしておいてあげてほしいですね」

 三浦春馬の死からまだ1カ月も経ってないが、彼の存在感は日に日に増すばかり。稀代の人気俳優が残した遺産は、まだまだ風化しそうもない。

(文=藤原三星)

●藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara

三浦春馬“遺産”をめぐる諸問題…出演ドラマ短縮報道の舞台裏と“盟友”山田孝之への批判

 7月18日、人気俳優・三浦春馬の訃報が日本列島を駆け巡って以降、さまざまなメディアが“死の真相”を追い求めているが、いまだその全貌、正確なところについては明らかになっていない。

 その間も、彼の遺作となった映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』が、大ヒットした前作を超える滑り出しを見せ、品切れゆえネット上で中古価格が高騰していた彼の著書である『日本製』(ワニブックス)の重版が決定。彼の死を惜しむ声、その思いが、彼が残した作品に対して向かっているかのようだ。ある芸能関係者は次のように語る。

「前作が興行収入30億円だった『コンフィデンスマンJP』ですが、今回は40億円を超えるともいわれる好調な滑り出しです。これは、新型コロナの影響で洋画などの公開が延期となり、当初より公開館数が増えたことも影響しているため、すべてが三浦さんの件だけの影響というわけではないのですが……。

 ただ、同作品にメインキャストとして出演中である東出さんの不倫騒動や離婚トラブルでそっぽ向かれてもおかしくない状況のなか、ここまで好成績を上げているのは、やはり『三浦さんの最後の勇姿を見たい』というお客さんが少なからずいるから……というのは確かでしょうね。

 三浦さんの著書『日本製』は4月に発売されたばかりでしたが、彼の死後、品切れ状態が続き、中古価格が定価の税込み2640円から1万円以上に高騰。同書の特装版である『日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020』に関しては、Amazonの売れ筋ランキングで1位を記録しています。重版が決まったため来月には値段も落ち着くと思いますが、販売元のワニブックスと三浦さんの所属事務所のアミューズとの協議の結果、書籍の売り上げの一部をラオスの小児病院に寄付することが決まったようです。彼の死が、見知らぬ土地にいる誰かの命を助けることになるのかと思うと、非常に素晴らしい取り組みだと思いますね」

出演ドラマ、「代役を立てずに短縮放送」という英断

 また、第3話まで撮影を終えていた三浦春馬出演の連ドラ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)は、代役を立てずに全4話に短縮することで9月から放送されることが決定。あるテレビ誌の記者は言う。

「自殺の前日まで収録していたといいますし、三浦さんの訃報を聞いた際、主演の松岡茉優さんはショックで立ち上がれなかったとも聞いています。自殺された当日も収録が予定されていたそうなので、相手役の俳優が突然亡くなった……という衝撃は大きいでしょうね。

 実際には第4話の途中までの分の撮影が終了しているそうで、テレビ局や事務所、関係スタッフが相互に協議を重ねた末、『代役を立てずに、当初の予定から脚本を変更し、全4話で放送しよう』という判断をしたそうです。これは英断でしょうね。代役を立てて予定通り全8話でやろうにも、キャスティングが難航するであろうことは目に見えていますし、三浦さん出演のまま全4話とすることで、彼の本当の意味での最後の勇姿を視聴者に見てもらえることにもなる。スタッフや共演者たちの、三浦さんへの思いが結集したいい作品になることでしょう」

山田孝之の“献杯”に対してまで非難の声も

 8月1日には俳優の山田孝之が自身のインスタグラムで、「春馬様」と書かれたウイスキーボトルとともに『一杯だけもらうね』と投稿。かつての共演者に追悼の盃を手向ける姿が話題となった。ある週刊誌の記者は語る。

「三浦さんとは映画で共演したこともあり、プライベートでも飲み仲間だった山田孝之さんが自身のインスタを使って献杯。三浦さんがキープしていたと思われるラフロイグの10年物を飲みながら、亡き戦友であり親友を偲んでいたんでしょう。そんな山田さんのインスタに対して非難する声も多かったそうですが、いったいどんな権利があって彼らの思い出に立ち入ろうとしているのか、まったくもって理解不能です。SNSで誹謗中傷してくる奴と、思考回路はまったく一緒ですよ。

 いまだに彼の自殺の真相を突き止めようとしている週刊誌もありますが、もうほっといてあげてほしい。ファンならそう思うはずですし、ファンでなくても彼の死を惜しむ気が少しでもあるなら、そっとしておいてあげてほしいですね」

 三浦春馬の死からまだ1カ月も経ってないが、彼の存在感は日に日に増すばかり。稀代の人気俳優が残した遺産は、まだまだ風化しそうもない。

(文=藤原三星)

●藤原三星(ふじわら・さんせい)
ドラマ評論家・コメンテーター・脚本家・コピーライターなど、エンタメ業界に潜伏すること15年。独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を中心に量産中。<twitter:@samsungfujiwara

クラシックコンサートのチケット、“半券”はなんのためにある?意外に重要な役割が…

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛してきたオーケストラも活動を再開し、日本の音楽界も少しずつ活気を取り戻してきています。もちろん、感染防止には細心の注意を払っており、たとえば、通常のようにチケットの半券をスタッフが切り取るのではなく、観客が自分で切り取って半券を箱に入れていただく形式になっています。また、これまでは手渡しをしていたプログラムも観客が直接取るシステムになっており、あくまでも接触をさける対策です。

 ところで、このチケットの半券は、なんのためにあるのかご存じでしょうか。以前は、主催者はこの半券を税務調査のために取っておかなくてはならなかったそうです。半券にはチケットの値段が書いてあるので、これを枚数と掛け合わせることにより、その日のコンサートの収益がわかる仕組みだったのです。さすがに最近では、そういうことはなくなったそうですが、それでも今もなお半券には重要な役割があります。

「篠崎マエストロ、今日は1453名の入場がありましたよ」。そんな嬉しい知らせを演奏会直後に聞くことができるのは、半券のおかげです。あらかじめチケットを購入していたにもかかわらず急用で来られなくなった観客や、開演ギリギリに当日券を買って観客席に飛び込まれるお客さんもいますし、関係者を無料で招待した場合など、招待チケットを300枚配っても100名くらいしか来られないこともあります。そのため、販売チケットと招待チケットの総数を把握していても、それが実際の入場者数とはなりません。

 一方、半券は確実に来場者のチケットから切り取られているので、こんなコンピューター全盛の時代であっても、スタッフが1枚1枚半券を数えるのが一番正確で、かつ簡単に来場者数を把握できる方法なのです。ちなみに、現在では税務調査の資料にならなくなった半券は、数え終えた後、そのままホールで破棄されるとのことです。

ウィーンで起きた“事件”

 チケットの半券について話を戻しますが、海外ではほとんど見かけたことがありません。海外のコンサートでは、座席番号を書かれてあるチケットを見せるだけで入場できるのですが、それを悪用する人間もいたのです。

 とはいえ、ほとんどのコンサートは指定席なので、同じ座席番号のチケットは2枚存在することがなく、偽造チケットをつくって一儲けするようなことはできません。それでも、僕がウィーンに留学していたころ、ある事件が話題になりました。

 オーストリアの首都ウィーンは、モーツァルトの頃から啓蒙主義が盛んな街でした。啓蒙主義は、どんな人間でも知識を得ることで啓かれるという平等主義なので、一般市民にもさまざまな機会が与えられていました。王侯貴族や富裕市民だけでなく、一般市民に対しても劇場やコンサートホールは開かれており、その伝統が今でも続いています。

 ウィーン国立歌劇場を例にとると、1709席のうち400円程度で聴くことができる「立ち見席」が、なんと567席もあります。これは、ほかの国では考えられませんし、そもそも立見席などない劇場がほとんどです。もしあっても、イタリアのミラノスカラ座のようにステージが見えにくかったりするのですが、ウィーン国立歌劇場は3万円程度の最上席はともかく、一般席より立ち見のほうがよく舞台を見渡せることもあるのです。

 安い立見席を一般市民に開放するのは、1870年完成のウィーン楽友協会大ホールでも同じです。ブラームスやマーラーも指揮をしていた、この絢爛豪華なホールの1階席の後方には、立ち見用の場所があります。ところが、最前列を取らなければ、ステージがまったく見えないのが玉にきずで、開場前から並び、ドアが開くと同時に大急ぎで場所取りをするわけです。

 僕もたびたび、この立見席でコンサートを聴きました。早くから並び、いよいよドアが開く直前、係の人がやってきて立見席のチケットを回収していきました。そんなことは他の会場ではないのですが、さらに不思議なことに、なぜかチケットを返してくれないのです。僕も留学したてのころで、そんなものなのかと思っていたのですが、場所を取ったあとでトイレなどに行ってしまうと、違うスタッフに「チケットを見せろ」と呼び止められて、ひと悶着になることもしばしばあり、なんだか変だと思い始めていました。

 何度かそんなことがあったある日、同門の指揮科学生の友人が真相を話してくれました。実は、僕たちからチケットを回収したスタッフは、そのチケットをホールの前で売って小遣い稼ぎをしていたそうです。最初のうちはホールも目をつぶっていたけれど、やりすぎてしまい、さすがに処分されたとのことでした。立ち見チケットには座席指定がなく、立ち見の場所も単なる平土間なので何人入ってもわからず、そんな悪事の抜け道があったのです。

 チケット売り切れの演奏会であっても、スタッフにこっそりとお金を渡して椅子を持って来てもらい、何食わぬ顔をして聴いている人がいたりしました。当時のウィーンは“音楽の都”であることに変わりありませんが、その裏では、まだまだ19世紀の小説のような話がたくさんありました。欧米はチップの習慣があるため、スタッフも、その恩恵にあずかる人々も、袖の下に対してそれほど罪悪感を持っていなかったのかもしれません。
(文=篠崎靖男/指揮者)

●篠﨑靖男
 桐朋学園大学卒業。1993年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。その後ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2000年シベリウス国際指揮者コンクール第2位受賞。
 2001年より2004年までロサンゼルス・フィルの副指揮者を務めた後、英ロンドンに本拠を移してヨーロッパを中心に活躍。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ボーンマス交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団など、各国の主要オーケストラを指揮。
 2007年にフィンランド・キュミ・シンフォニエッタの芸術監督・首席指揮者に就任。7年半にわたり意欲的な活動でオーケストラの目覚ましい発展に尽力し、2014年7月に勇退。
 国内でも主要なオーケストラに登場。なかでも2014年9月よりミュージック・アドバイザー、2015年9月から常任指揮者を務めた静岡交響楽団では、2018年3月に退任するまで正統的なスタイルとダイナミックな指揮で観客を魅了、「新しい静響」の発展に大きな足跡を残した。
 現在は、日本はもちろん、世界中で活躍している。ジャパン・アーツ所属
オフィシャル・ホームページ http://www.yasuoshinozaki.com/

クラシックコンサートのチケット、“半券”はなんのためにある?意外に重要な役割が…

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛してきたオーケストラも活動を再開し、日本の音楽界も少しずつ活気を取り戻してきています。もちろん、感染防止には細心の注意を払っており、たとえば、通常のようにチケットの半券をスタッフが切り取るのではなく、観客が自分で切り取って半券を箱に入れていただく形式になっています。また、これまでは手渡しをしていたプログラムも観客が直接取るシステムになっており、あくまでも接触をさける対策です。

 ところで、このチケットの半券は、なんのためにあるのかご存じでしょうか。以前は、主催者はこの半券を税務調査のために取っておかなくてはならなかったそうです。半券にはチケットの値段が書いてあるので、これを枚数と掛け合わせることにより、その日のコンサートの収益がわかる仕組みだったのです。さすがに最近では、そういうことはなくなったそうですが、それでも今もなお半券には重要な役割があります。

「篠崎マエストロ、今日は1453名の入場がありましたよ」。そんな嬉しい知らせを演奏会直後に聞くことができるのは、半券のおかげです。あらかじめチケットを購入していたにもかかわらず急用で来られなくなった観客や、開演ギリギリに当日券を買って観客席に飛び込まれるお客さんもいますし、関係者を無料で招待した場合など、招待チケットを300枚配っても100名くらいしか来られないこともあります。そのため、販売チケットと招待チケットの総数を把握していても、それが実際の入場者数とはなりません。

 一方、半券は確実に来場者のチケットから切り取られているので、こんなコンピューター全盛の時代であっても、スタッフが1枚1枚半券を数えるのが一番正確で、かつ簡単に来場者数を把握できる方法なのです。ちなみに、現在では税務調査の資料にならなくなった半券は、数え終えた後、そのままホールで破棄されるとのことです。

ウィーンで起きた“事件”

 チケットの半券について話を戻しますが、海外ではほとんど見かけたことがありません。海外のコンサートでは、座席番号を書かれてあるチケットを見せるだけで入場できるのですが、それを悪用する人間もいたのです。

 とはいえ、ほとんどのコンサートは指定席なので、同じ座席番号のチケットは2枚存在することがなく、偽造チケットをつくって一儲けするようなことはできません。それでも、僕がウィーンに留学していたころ、ある事件が話題になりました。

 オーストリアの首都ウィーンは、モーツァルトの頃から啓蒙主義が盛んな街でした。啓蒙主義は、どんな人間でも知識を得ることで啓かれるという平等主義なので、一般市民にもさまざまな機会が与えられていました。王侯貴族や富裕市民だけでなく、一般市民に対しても劇場やコンサートホールは開かれており、その伝統が今でも続いています。

 ウィーン国立歌劇場を例にとると、1709席のうち400円程度で聴くことができる「立ち見席」が、なんと567席もあります。これは、ほかの国では考えられませんし、そもそも立見席などない劇場がほとんどです。もしあっても、イタリアのミラノスカラ座のようにステージが見えにくかったりするのですが、ウィーン国立歌劇場は3万円程度の最上席はともかく、一般席より立ち見のほうがよく舞台を見渡せることもあるのです。

 安い立見席を一般市民に開放するのは、1870年完成のウィーン楽友協会大ホールでも同じです。ブラームスやマーラーも指揮をしていた、この絢爛豪華なホールの1階席の後方には、立ち見用の場所があります。ところが、最前列を取らなければ、ステージがまったく見えないのが玉にきずで、開場前から並び、ドアが開くと同時に大急ぎで場所取りをするわけです。

 僕もたびたび、この立見席でコンサートを聴きました。早くから並び、いよいよドアが開く直前、係の人がやってきて立見席のチケットを回収していきました。そんなことは他の会場ではないのですが、さらに不思議なことに、なぜかチケットを返してくれないのです。僕も留学したてのころで、そんなものなのかと思っていたのですが、場所を取ったあとでトイレなどに行ってしまうと、違うスタッフに「チケットを見せろ」と呼び止められて、ひと悶着になることもしばしばあり、なんだか変だと思い始めていました。

 何度かそんなことがあったある日、同門の指揮科学生の友人が真相を話してくれました。実は、僕たちからチケットを回収したスタッフは、そのチケットをホールの前で売って小遣い稼ぎをしていたそうです。最初のうちはホールも目をつぶっていたけれど、やりすぎてしまい、さすがに処分されたとのことでした。立ち見チケットには座席指定がなく、立ち見の場所も単なる平土間なので何人入ってもわからず、そんな悪事の抜け道があったのです。

 チケット売り切れの演奏会であっても、スタッフにこっそりとお金を渡して椅子を持って来てもらい、何食わぬ顔をして聴いている人がいたりしました。当時のウィーンは“音楽の都”であることに変わりありませんが、その裏では、まだまだ19世紀の小説のような話がたくさんありました。欧米はチップの習慣があるため、スタッフも、その恩恵にあずかる人々も、袖の下に対してそれほど罪悪感を持っていなかったのかもしれません。
(文=篠崎靖男/指揮者)

●篠﨑靖男
 桐朋学園大学卒業。1993年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。その後ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2000年シベリウス国際指揮者コンクール第2位受賞。
 2001年より2004年までロサンゼルス・フィルの副指揮者を務めた後、英ロンドンに本拠を移してヨーロッパを中心に活躍。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ボーンマス交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団など、各国の主要オーケストラを指揮。
 2007年にフィンランド・キュミ・シンフォニエッタの芸術監督・首席指揮者に就任。7年半にわたり意欲的な活動でオーケストラの目覚ましい発展に尽力し、2014年7月に勇退。
 国内でも主要なオーケストラに登場。なかでも2014年9月よりミュージック・アドバイザー、2015年9月から常任指揮者を務めた静岡交響楽団では、2018年3月に退任するまで正統的なスタイルとダイナミックな指揮で観客を魅了、「新しい静響」の発展に大きな足跡を残した。
 現在は、日本はもちろん、世界中で活躍している。ジャパン・アーツ所属
オフィシャル・ホームページ http://www.yasuoshinozaki.com/

JRA「モーザリオ」ことルペルカーリアにも朗報!? 苦戦続きモーリス産駒が東西・新馬戦連勝の大反撃! 話題の超大物は秋の中京デビューか

 8日、札幌競馬場で行われた5R新馬戦(芝1200m)は、1番人気のテーオーメアリー(牝2歳、栗東・梅田智之厩舎)が優勝。好スタートからハナを奪うと、スピードの違いであっさりと逃げ切った。

 新種牡馬モーリスの血で、一族が“新境地”を開拓した。兄に北海道スプリントC(G3)を勝ったテーオーヘリオスがいるが、きょうだいは軒並みダートで活躍。しかし、管理する梅田智之調教師が『デイリースポーツ』の取材に「洋芝なら対応できると思う」と語った通り、見事な快速ぶりを見せつけた。

 父モーリスにとっては、7月11日のカイザーノヴァ以来となる待望の産駒2勝目。同じく今年の新種牡馬として人気を二分しているドゥラメンテの産駒が6勝を上げ、2歳リーディングで首位タイに立っている。一方、モーリス産駒は尽く苦戦するなど、非常に厳しい状況の中で、待ちに待った“朗報”だった。

 さらに、その約15分後、今度は新潟競馬場で行われた5Rの新馬戦(芝1600m)でモーリス産駒のストゥーティ(牝2歳、栗東・奥村豊厩舎)が勝利。2勝目まで約1カ月も待たされたモーリスだったが、この日はわずか15分ほどで一気に2勝を積み上げた。

「先週までで32戦して、わずか1勝。7月のセレクトセールでも、産駒の落札価格が前評判の高かった昨年ほど振るわないなど、先行きが不安視されていたモーリスですが、ここにきて存在感を発揮し始めたのは大きいですね。

特に札幌の新馬戦を勝ったテーオーメアリーは楽勝だったので、次が楽しみになる内容。時計的にもまずまずですし、スピード能力は非凡なものがあると思います」(競馬記者)

 この連勝劇で、再びファンから熱い視線を送られているのが、モーリス産駒の中でも「一番の大物」と噂されるルペルカーリア(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 母に日米オークスを勝ったシーザリオ、兄に菊花賞(G1)とジャパンC(G1)を勝ち、種牡馬としても今春二冠を達成のデアリングタクトを輩出したエピファネイア、今年の宝塚記念(G1)で1番人気に推された皐月賞馬のサートゥルナーリアがいるなど、世界的にも屈指の血統背景を持つルペルカーリア。

 生まれた瞬間から「モーザリオ」という愛称で多くのファンに注目され、今か今かとデビューが待たれているが、父モーリスの不振によって不安の声が高まっていた。

 しかし、今回の連勝劇で通算「3勝」は、2歳の種牡馬リーディングにおいてもロードカナロアらと並ぶ7位タイ。まだ、シーズンは始まったばかりだが、まずは留飲を下げた格好だ。

「多くのファンが注目しているルペルカーリアですが、どうやら9月に開幕する秋の中京開催でのデビューが計画さているようです。この春、デアリングタクトを出して一気に注目度が上がったエピファネイアのように、父モーリスを助けるような活躍を見せてほしいですね」(別の記者)

 現役時代はG1・6勝を上げて年度代表馬にも選出されるなど、一時代を築いたモーリス。期待の新種牡馬がいよいよ勢いに乗ってきた。

JRA「モーザリオ」ことルペルカーリアにも朗報!? 苦戦続きモーリス産駒が東西・新馬戦連勝の大反撃! 話題の超大物は秋の中京デビューか

 8日、札幌競馬場で行われた5R新馬戦(芝1200m)は、1番人気のテーオーメアリー(牝2歳、栗東・梅田智之厩舎)が優勝。好スタートからハナを奪うと、スピードの違いであっさりと逃げ切った。

 新種牡馬モーリスの血で、一族が“新境地”を開拓した。兄に北海道スプリントC(G3)を勝ったテーオーヘリオスがいるが、きょうだいは軒並みダートで活躍。しかし、管理する梅田智之調教師が『デイリースポーツ』の取材に「洋芝なら対応できると思う」と語った通り、見事な快速ぶりを見せつけた。

 父モーリスにとっては、7月11日のカイザーノヴァ以来となる待望の産駒2勝目。同じく今年の新種牡馬として人気を二分しているドゥラメンテの産駒が6勝を上げ、2歳リーディングで首位タイに立っている。一方、モーリス産駒は尽く苦戦するなど、非常に厳しい状況の中で、待ちに待った“朗報”だった。

 さらに、その約15分後、今度は新潟競馬場で行われた5Rの新馬戦(芝1600m)でモーリス産駒のストゥーティ(牝2歳、栗東・奥村豊厩舎)が勝利。2勝目まで約1カ月も待たされたモーリスだったが、この日はわずか15分ほどで一気に2勝を積み上げた。

「先週までで32戦して、わずか1勝。7月のセレクトセールでも、産駒の落札価格が前評判の高かった昨年ほど振るわないなど、先行きが不安視されていたモーリスですが、ここにきて存在感を発揮し始めたのは大きいですね。

特に札幌の新馬戦を勝ったテーオーメアリーは楽勝だったので、次が楽しみになる内容。時計的にもまずまずですし、スピード能力は非凡なものがあると思います」(競馬記者)

 この連勝劇で、再びファンから熱い視線を送られているのが、モーリス産駒の中でも「一番の大物」と噂されるルペルカーリア(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 母に日米オークスを勝ったシーザリオ、兄に菊花賞(G1)とジャパンC(G1)を勝ち、種牡馬としても今春二冠を達成のデアリングタクトを輩出したエピファネイア、今年の宝塚記念(G1)で1番人気に推された皐月賞馬のサートゥルナーリアがいるなど、世界的にも屈指の血統背景を持つルペルカーリア。

 生まれた瞬間から「モーザリオ」という愛称で多くのファンに注目され、今か今かとデビューが待たれているが、父モーリスの不振によって不安の声が高まっていた。

 しかし、今回の連勝劇で通算「3勝」は、2歳の種牡馬リーディングにおいてもロードカナロアらと並ぶ7位タイ。まだ、シーズンは始まったばかりだが、まずは留飲を下げた格好だ。

「多くのファンが注目しているルペルカーリアですが、どうやら9月に開幕する秋の中京開催でのデビューが計画さているようです。この春、デアリングタクトを出して一気に注目度が上がったエピファネイアのように、父モーリスを助けるような活躍を見せてほしいですね」(別の記者)

 現役時代はG1・6勝を上げて年度代表馬にも選出されるなど、一時代を築いたモーリス。期待の新種牡馬がいよいよ勢いに乗ってきた。

長澤まさみ、篠田麻里子、伊野尾慧、佐藤健…役者のその年齢設定アリ?なドラマ・映画考察

 season19の撮影がそろそろ始まるとされる『相棒』(テレビ朝日系)で、特命係の刑事・杉下右京を演じる水谷豊はすでに68歳である。このように、定年(60歳)となる年齢をとっくに過ぎた俳優が、当たり役の刑事をいつまでも演じるというケースはよくある現象だ。

 2017年に他界した渡瀬恒彦は、72歳まで『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)で9係の係長(警部)を演じていた。『はぐれ刑事純情派』(テレビ朝日系)が終了した際、主人公の安浦刑事役の藤田まことは76歳だった。

 しかし、これらを激しく上回るモンスター的存在がいる。2020年7月に新作が放送されたばかりの『おかしな刑事』(テレビ朝日系)に主演した伊東四朗だ。伊東はおそらく史上最高齢の現役刑事俳優であり、放送時点で83歳だった。

 警察官の定年は60歳である。伊東も80代にしては若くて元気だが、定年間近だという設定にしても、さすがに50代には見えない。ちなみに、2020年8月現在、リアルに59歳の俳優は佐藤浩市、哀川翔、柳葉敏郎あたりだ。

 このように、刑事役に限らず、テレビドラマや映画で、演者の実年齢を考慮しないキャスティングがなされることが頻繁にある。ここでは、そのなかでも、特に“考慮しなさすぎ”の例をいくつか挙げていきたい。

三十路直前で女子高校生を演じた元AKB

 以下、年齢は原則的に、映画の公開時、テレビドラマの放送開始時点のものとする。まずは、20代になってからも制服を着て現役高校生役を演じた女優をピックアップしよう。

『orange』(2015年)、『青空エール』(2016年)、『PとJK』(2017年)など、20歳を過ぎても映画での高校生役が多かった土屋太鳳は、『トリガール!』(2017年)という映画でようやく大学生を演じることになった。ところが、2018年の映画『となりの怪物くん』『春待つ僕ら』、ドラマ『チア☆ダン』でまた高校生に戻ったのだった。彼女が最後に高校生を演じたのは23歳。現役で進学ならば大学を卒業している年齢だが、実は、23歳というのはまだまだ若い部類だ。

 乃木坂46の白石麻衣は、高校生役を演じた映画『あさひなぐ』(2017年)公開時に25歳だった。ほかにも、『今日、恋をはじめます』(2012年)の木村文乃、 『ヒロイン失格』(2015年)の桐谷美玲 、『ピーチガール』(2017年)の山本美月 、『覆面系ノイズ』(2017年)の真野恵里菜など、25歳で現役高校生を演じた女優はゴロゴロいるのである。

 それを上回るのは長澤まさみだ。彼女は映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』で33歳にして高校生風の衣装を着ているが、そのことを指しているのではない。26歳のときに、映画『潔く柔く』(2013年)で、ガチな現役高校生役に挑んだ実績があるのだ。友人役の岡田将生、波留、中村蒼と比べても、長澤だけが突出した年長者だった。

 だが、それが最高齢レコードではなく、さらにその上がいる。映画『リアル鬼ごっこ』(2015年) 出演時の篠田麻里子はなんと、AKB48卒業後で、すでに29歳だった。そんな彼女が高校生を演じるというこのキャスティングが成立したのは、園子温監督が手掛けた『リアル鬼ごっこ』が、むしろ“リアル”ではなく、非現実的な内容の作品だったからかもしれない。

Hey! Say! JUMPメンバーは27歳で高校生に

 現役男子高校生を25歳を過ぎた男優が演じた例もある。若き日の舘ひろしが、映画『暴力教室』(1976年)で不良高校生を演じたときは26歳で、教師役の松田優作と同い年だった。

 佐藤健は映画『いぬやしき』(2018年)は28歳のときに高校生を演じている。Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が前述の映画『ピーチガール』に高校生役で出演したときも27歳だった。つまり、相手役の山本美月とは27歳と25歳の高校生カップルだったのだ。

 その伊野尾を凌駕するのが小栗旬だ。小栗は映画『信長協奏曲』(2016年)で主人公の高校生を演じているが、当時はすでに34歳。これは開き直りの世界なのだろう。

菅原文太の妹役は27歳も年下という強引配役

 親子、夫婦、兄弟姉妹を演じる俳優同士の年齢が、近すぎたりと、離れすぎていたり、ありえない年齢差であることがある。

 まず、近すぎる例から。『必殺』シリーズ(テレビ朝日系)で、主人公の中村主水(藤田まこと)をイビる義母役の菅井きん(1926年生まれ)と、その娘(主水の妻)を演じた白木万理(1937年生まれ)は、実は11歳しか離れていなかった。

『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で、父と娘を演じた宇津井健(1931年生まれ)と長山藍子(1941年生まれ)の年齢差は僅か10歳。何しろ、宇津と長山は過去に別のドラマでは夫婦を演じたこともあるのだ。

 離れすぎている例もなかなか強烈だ。1979年に始まった刑事ドラマ『西部警察』(テレビ朝日系)では、渡哲也(1941年生まれ)演じる主人公の刑事・大門圭介は、妹と2人暮らしという設定だったが、その妹を演じた古手川祐子(1959年生まれ)とは18歳も年齢差があった。

 同じように、刑事が妹と2人で暮らしている設定なのが、1981年に放送された『警視庁殺人課』(テレビ朝日系)だ。こちらははさらに無理があった。兄妹を演じた菅原文太(1933年生まれ)と里見奈保(1960年生まれ:現・鶴田さやか)は27歳も離れていたのである。

長女と末っ子の年齢差53歳というありえないドラマ

 ただ、『警視庁殺人課』での27歳差の兄妹というのは100%あり得ないとは言い切れないだろう。だが、「いくらなんでも、ナシでは?」と思われる、おそらくテレビドラマ史上もっとも年齢設定に無理があった作品が、2001年に放送された浅野温子主演の『マリア』(TBS系)だ。

『マリア』は、浅野が演じる主人公を含む5人姉妹の人間模様を描いているのだが、それを演じた女優の年齢差が大胆に開きすぎているのだ。

 5人姉妹は、長女=岸恵子(1932年生まれ:68歳)、次女=岡江久美子(1956年8月生まれ:44歳)、三女=浅野温子(1961年3月生まれ:40歳)、四女=菊川怜(1978年2月生まれ:23歳)、五女=後藤真希(1985年9月生まれ:15歳)というメンバーだった。

 それぞれ確認していくと、まず、長女の岸と次女の岡江は24歳差と母娘の年齢差がある。次女の岡江と三女の浅野だけは4歳差と姉妹として現実的だが、浅野と四女の菊川に17歳差があり、さらに菊川と後藤は8歳も離れていた。長女の岸と五女の後藤にいたっては、母と娘どころか祖母と孫のレベル、驚愕の53歳差だったのだ。

 ドラマや映画はあくまで虚構の世界である。演者の年齢にツッコむのは野暮だという意見もあるだろう。ただ、だとしても、『マリア』は、やりすぎだったのではないだろうか。

(文=峯岸あゆみ)

長澤まさみ、篠田麻里子、伊野尾慧、佐藤健…役者のその年齢設定アリ?なドラマ・映画考察

 season19の撮影がそろそろ始まるとされる『相棒』(テレビ朝日系)で、特命係の刑事・杉下右京を演じる水谷豊はすでに68歳である。このように、定年(60歳)となる年齢をとっくに過ぎた俳優が、当たり役の刑事をいつまでも演じるというケースはよくある現象だ。

 2017年に他界した渡瀬恒彦は、72歳まで『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)で9係の係長(警部)を演じていた。『はぐれ刑事純情派』(テレビ朝日系)が終了した際、主人公の安浦刑事役の藤田まことは76歳だった。

 しかし、これらを激しく上回るモンスター的存在がいる。2020年7月に新作が放送されたばかりの『おかしな刑事』(テレビ朝日系)に主演した伊東四朗だ。伊東はおそらく史上最高齢の現役刑事俳優であり、放送時点で83歳だった。

 警察官の定年は60歳である。伊東も80代にしては若くて元気だが、定年間近だという設定にしても、さすがに50代には見えない。ちなみに、2020年8月現在、リアルに59歳の俳優は佐藤浩市、哀川翔、柳葉敏郎あたりだ。

 このように、刑事役に限らず、テレビドラマや映画で、演者の実年齢を考慮しないキャスティングがなされることが頻繁にある。ここでは、そのなかでも、特に“考慮しなさすぎ”の例をいくつか挙げていきたい。

三十路直前で女子高校生を演じた元AKB

 以下、年齢は原則的に、映画の公開時、テレビドラマの放送開始時点のものとする。まずは、20代になってからも制服を着て現役高校生役を演じた女優をピックアップしよう。

『orange』(2015年)、『青空エール』(2016年)、『PとJK』(2017年)など、20歳を過ぎても映画での高校生役が多かった土屋太鳳は、『トリガール!』(2017年)という映画でようやく大学生を演じることになった。ところが、2018年の映画『となりの怪物くん』『春待つ僕ら』、ドラマ『チア☆ダン』でまた高校生に戻ったのだった。彼女が最後に高校生を演じたのは23歳。現役で進学ならば大学を卒業している年齢だが、実は、23歳というのはまだまだ若い部類だ。

 乃木坂46の白石麻衣は、高校生役を演じた映画『あさひなぐ』(2017年)公開時に25歳だった。ほかにも、『今日、恋をはじめます』(2012年)の木村文乃、 『ヒロイン失格』(2015年)の桐谷美玲 、『ピーチガール』(2017年)の山本美月 、『覆面系ノイズ』(2017年)の真野恵里菜など、25歳で現役高校生を演じた女優はゴロゴロいるのである。

 それを上回るのは長澤まさみだ。彼女は映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』で33歳にして高校生風の衣装を着ているが、そのことを指しているのではない。26歳のときに、映画『潔く柔く』(2013年)で、ガチな現役高校生役に挑んだ実績があるのだ。友人役の岡田将生、波留、中村蒼と比べても、長澤だけが突出した年長者だった。

 だが、それが最高齢レコードではなく、さらにその上がいる。映画『リアル鬼ごっこ』(2015年) 出演時の篠田麻里子はなんと、AKB48卒業後で、すでに29歳だった。そんな彼女が高校生を演じるというこのキャスティングが成立したのは、園子温監督が手掛けた『リアル鬼ごっこ』が、むしろ“リアル”ではなく、非現実的な内容の作品だったからかもしれない。

Hey! Say! JUMPメンバーは27歳で高校生に

 現役男子高校生を25歳を過ぎた男優が演じた例もある。若き日の舘ひろしが、映画『暴力教室』(1976年)で不良高校生を演じたときは26歳で、教師役の松田優作と同い年だった。

 佐藤健は映画『いぬやしき』(2018年)は28歳のときに高校生を演じている。Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が前述の映画『ピーチガール』に高校生役で出演したときも27歳だった。つまり、相手役の山本美月とは27歳と25歳の高校生カップルだったのだ。

 その伊野尾を凌駕するのが小栗旬だ。小栗は映画『信長協奏曲』(2016年)で主人公の高校生を演じているが、当時はすでに34歳。これは開き直りの世界なのだろう。

菅原文太の妹役は27歳も年下という強引配役

 親子、夫婦、兄弟姉妹を演じる俳優同士の年齢が、近すぎたりと、離れすぎていたり、ありえない年齢差であることがある。

 まず、近すぎる例から。『必殺』シリーズ(テレビ朝日系)で、主人公の中村主水(藤田まこと)をイビる義母役の菅井きん(1926年生まれ)と、その娘(主水の妻)を演じた白木万理(1937年生まれ)は、実は11歳しか離れていなかった。

『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で、父と娘を演じた宇津井健(1931年生まれ)と長山藍子(1941年生まれ)の年齢差は僅か10歳。何しろ、宇津と長山は過去に別のドラマでは夫婦を演じたこともあるのだ。

 離れすぎている例もなかなか強烈だ。1979年に始まった刑事ドラマ『西部警察』(テレビ朝日系)では、渡哲也(1941年生まれ)演じる主人公の刑事・大門圭介は、妹と2人暮らしという設定だったが、その妹を演じた古手川祐子(1959年生まれ)とは18歳も年齢差があった。

 同じように、刑事が妹と2人で暮らしている設定なのが、1981年に放送された『警視庁殺人課』(テレビ朝日系)だ。こちらははさらに無理があった。兄妹を演じた菅原文太(1933年生まれ)と里見奈保(1960年生まれ:現・鶴田さやか)は27歳も離れていたのである。

長女と末っ子の年齢差53歳というありえないドラマ

 ただ、『警視庁殺人課』での27歳差の兄妹というのは100%あり得ないとは言い切れないだろう。だが、「いくらなんでも、ナシでは?」と思われる、おそらくテレビドラマ史上もっとも年齢設定に無理があった作品が、2001年に放送された浅野温子主演の『マリア』(TBS系)だ。

『マリア』は、浅野が演じる主人公を含む5人姉妹の人間模様を描いているのだが、それを演じた女優の年齢差が大胆に開きすぎているのだ。

 5人姉妹は、長女=岸恵子(1932年生まれ:68歳)、次女=岡江久美子(1956年8月生まれ:44歳)、三女=浅野温子(1961年3月生まれ:40歳)、四女=菊川怜(1978年2月生まれ:23歳)、五女=後藤真希(1985年9月生まれ:15歳)というメンバーだった。

 それぞれ確認していくと、まず、長女の岸と次女の岡江は24歳差と母娘の年齢差がある。次女の岡江と三女の浅野だけは4歳差と姉妹として現実的だが、浅野と四女の菊川に17歳差があり、さらに菊川と後藤は8歳も離れていた。長女の岸と五女の後藤にいたっては、母と娘どころか祖母と孫のレベル、驚愕の53歳差だったのだ。

 ドラマや映画はあくまで虚構の世界である。演者の年齢にツッコむのは野暮だという意見もあるだろう。ただ、だとしても、『マリア』は、やりすぎだったのではないだろうか。

(文=峯岸あゆみ)

キンプリ、美女からの誘惑に翻弄? 「下心が特に出ちゃう」独自の“美人対策法”もファンから不安の声が…

 King & Princeのリーダー・岸優太が編み出した、独自の美女対処法(?)がファンをざわつかせている。

 8月3日放送のバラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)にゲスト出演した岸は、自身の秘密を明かすコーナーで「キレイな女性が来たら目を中心に寄せます」と、美人と出会った際の対策法を暴露。さらに、“極上の美女”と遭遇した場合は「寄り目にしてさらに黒目を上に向ける」という応用版まで明かしていた。

「2018年のCDデビュー以降、King & Princeは快進撃を続け、嵐の“後継者候補”としても注目されていますから、女性からの誘惑も多いことでしょう。それでも、岸は『下心が特に出ちゃうタイプ』と自己分析しつつ、それを誤魔化すためわざと視界をボカし、女性の容姿を“一般化”しているそうです。

そんなプロ意識の高さに『対策はバッチリだね』『これなら一安心』『スキャンダルは当分なさそう』など、キンプリファンからは安堵の声が多く聞こえてきます」(エンタメ誌ライター)

 ただ、岸は今月22日から放送されるチャリティー特番『24時間テレビ』(日本テレビ系)にメインパーソナリティーとして出演予定。『しゃべくり007』のレギュラー陣からは「ゲスト出演する美女たちに翻弄されるかもよ?」と懸念の声が上がるなど、まだまだ予断を許さない状況といえるだろう。

「年に一度の特番だけあって、毎年『24時間テレビ』には多数のタレントが出演します。その中には、芸能界随一の美女がほぼ確実にいますから、長時間にわたってその誘惑と戦うことになるでしょう。眠気と疲労で、ふとした瞬間に肩の力が抜け、例の美女対策を実施できない可能性も。

さらに、岸は惚れやすい性格だそうですから、男心が強く刺激されてしまうのでは、との懸念もされているようです」(同)

 これまでスクープされたキンプリの色恋沙汰といえば、高橋海人と元AKB48・大和田南那の“半同棲愛”疑惑のみ。そうしたなか、美人にめっぽう弱いことが判明した岸だが、今後も独特な対策法でスキャンダルから身を守ってほしいところだ。