長瀬智也が『鉄腕DASH』で「こりゃ死ぬな」と漏らした命懸けNG企画

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

長瀬智也

来年3月にジャニーズ事務所を去る長瀬智也さん。13歳でジャニーズ入りし、3年後にTOKIOのメンバーとなってデビューした長瀬さんですが、持ち前の華に加えて演技力もメキメキ向上し、日本のドラマや映画界に欠かせない俳優になりました。そんな長瀬さんの新人時代のドラマ取材から、豊富な思い出をアツが語ります。

芸能マネが語る「電通案件」の恐ろしさ…クライアント至上主義、タレントの意向を徹底無視

 どうも、“X”という小さな芸能プロダクションでタレントのマネージャーをしている芸能吉之助と申します。

 マネージャー目線から見た芸能ニュースのウラ側を好き勝手にお伝えする本連載、今回は、ぼくたち芸能プロダクションと広告代理店の関係についてお話ししていきたいと思います。

 以前、この連載で、“「CM」はオイシイ仕事である”というお話をしましたね。撮影など制作にかかる時間がドラマや映画に比べて短く、1本で数千万単位の仕事になることも多いCMは、芸能プロダクションにとってすごーくオイシイお仕事。広告代理店は、そういったCMの仕事を持ってきてくれる、とってもありがたい存在なわけです。

【参考記事】「CMギャラ、日本トップは大谷翔平の2億円超?auのCM出演がめちゃめちゃオイシイ理由」

 そうした広告代理店のなかでも、群を抜いて大きな力を持っているのが、いわずとしれた広告業界ナンバーワン企業である電通グループ。博報堂、サイバーエージェント、アサツーディ・ケイ(ADK)など、他の広告代理店の追随を許さない業界トップの売上高を誇っています。電通が手がけるCMに出演するということは、トヨタ自動車、大塚製薬、日清食品、NTTドコモ、キヤノンなど、誰もが知る大企業の広告塔になれるという意味合いが強く、“電通案件”は、タレントや芸能プロダクションにとって、喉から手が出るほど欲しい広告仕事である場合が多いのです。

世間に広がる“電通案件”への拒否感

 まあ最近では、電通といえば、持続化給付金事業の“再委託”“中抜き”問題が国民の怒りを買い、安倍政権との“近さ”の問題などもあって悪いほうで話題になることも多いですよね。ネットで話題になった『100日後に死ぬワニ』(小学館)が“電通案件”ではないかと大炎上したり(実際どうなのかは不明ですが……)、「アマビエ」の商標登録出願で批判を浴びたりと、“電通案件”という言葉に拒否反応を示す一般の方も増えています。

 とはいえ広告業界では、依然として大きな力を持っている代理店であることは間違いありません。電通相手には、「ははーっ!」とひれ伏すような姿勢の芸能プロダクションも多いですよ。

 ドラマやマンガでは、現場でムチャぶりをするクライアントとワガママなタレントの板挟みになり右往左往する広告マン……みたいな場面が描かれることがときどきありますが、実際は、全然そんな感じではありません。

 ぼくの勝手な認識ですが、電通をはじめ大手広告代理店の人って、ぼくら芸能プロダクションのことは「タレントの仕出し屋」くらいにしか思っていないように思います。タレントと広告代理店、クライアントの間を繋ぐだけの存在だと。もちろんタレントはすごく重要だし、大事にしてくれますよ。ただ、彼らにとって一番大事なのは、当然ながらお金を出してくれるクライアント企業。これは絶対、変わらない。そのクライアントから、「あのタレントいいんじゃない?」と言われたからこちらに声をかけているだけ、ということがほとんどだと思います。

クライアントを優先するあまり、芸能プロ側の意向を無視する強引な広告代理店

 でも、ぼくらにとって一番大事なのは、当然ながら自分たちのタレントなので、そのタレントに何をやらせて何をやらせないかというのは、タレント本人とも相談しながらこちらが決めること。そのタレント自身や、タレントイメージを守るために、そこには譲れない一線があります。

「クライアントから依頼されている商品のPRのために多少コミカルな役柄を演じてほしいようだが、タレントのイメージを考えると、そこまでおバカなキャラは演じさせたくない」

「服飾メーカーがクライアントのCMで、メーカーイチオシの下着も着けて写真撮影したいとオーダーがあったが、それは避けたい」

「清純派で売っているタレントなので、お酒のCMに出るのはOKだが、ぐいっと一気飲みしてるさまは避けたい」

……等々、まあクライアントサイドとしてはインパクトのある広告に仕立て上げたいわけで、そうした“齟齬”はいくらでもあり得るわけです。だからこそ、事前にきちんと打ち合わせをして、ちゃんと落としどころを見つけた状態で話を進められればいいのですが、困るのは、クライアントを優先するあまり、芸能プロ側の意向を無視する強引な広告マンが少なからず存在することです。特に、電通の営業担当なんかは、イケイケなのでその傾向が強いような。いや、あくまでも私の個人的な見解ですよ?(笑)

「え、うちのタレントにこんなことやらせられません!」とCM撮影現場で大げんか!?

 実際にCMを制作する場合、まず代理店の人が、クライアントの希望を盛り込んで作った企画を「こういう企画があるんですが、どうですか? 面白いですよね!」とぼくらのところに持ってきてくれます。実際は制作会社やキャスティング会社が間に入っていたりする場合が多いですね。ぼくらは、それをスケジュールやタレントイメージに合うかなどを検討して、「ココとココを直してくれるならイケると思います」などと返すのですが……代理店の人は、ぼくらには「わかりました、善処します」なんて言っておいて、クライアントに対しては「事務所さんオッケー出ましたー!」なんて調子のいいこと言って、話を進めてしまうことがあるんです!

 そうすると、もう引き返せない状態まで話が進んだところ、本当に撮影の当日とかになって、

「え? コレはできないって言ったじゃないですか」
「でも、言われた部分を(ちょっとだけ)直してあるからできますよね?」
「イヤイヤ、これ全然直ってないですって」
「イヤイヤイヤイヤ、無理ですよ。ここまで来てやってくれないと困りますよ」

……なんていうトホホな状況が撮影現場で発生する、という事態だって起こり得るわけです。

 電通のように広告代理店の立場が強いと、だいたい芸能プロ側が折れる場合も多いのですが、ぼくの知り合いのマネージャーなんかは「話が違うだろ! うちのタレントにこんなのやらせる気かー!」と、某広告代理店のCM案件でキレてしまい、その会社から出禁を食らってしまった……なんて人もいます(笑)。

米倉涼子が木馬に乗って跳ね回ったCM……「え、その仕事やっちゃうの?」という驚き

 プロダクションでいうと、オスカープロモーションなんかは広告代理店との付き合いもうまく、比較的「なんでもやります!」という姿勢かな。やっぱりそういうプロダクションのタレントはキャスティングされやすく、広告の仕事が多いですね。

 読者のみなさんも、湿布薬「バンテリン」(興和創薬)の10年くらい前のテレビCMで米倉涼子さんが木馬に乗って跳ね回っていたり、メガネ型拡大鏡「ハズキルーペ」(Hazuki Company)のコミカルなCMに菊川怜さんや武井咲さんが出演していたりしたのがご記憶にある方もおいでかと思います。このお三方、いずれも出演当時はオスカープロモーションの所属です。ぼくら芸能マネージャーの間では、「え? あのクラスの女優さんにあんなことやらせちゃうの? やっぱオスカーだねー」なんて噂し合ったものです。

 オスカーでは基本的にCM仕事に関しては、会社が「やってほしい」とタレントにお願いした案件に関しては、タレント側はよほどのことがない限り拒否しない、という不文律があるといいます。広告代理店からオスカーの会社上層部に持ち込まれ、オスカー幹部が了承したCM仕事に関しては、タレント本人、そしてタレントの現場マネジメント側は基本的には受けるべし、ということですね。

 でも、それってただ「オスカーのタレントさんには仕事を選ぶ権利が与えられていない」「オスカーはブラック企業だ」っていうことではなくて、きっと会社の側とタレントさんとの間にある信頼関係とか、あるいはもしかしたらギャラ配分とか、そういう諸々のことがあって、タレントさん本人もある程度納得ずくでやっていることだとは思うんですね。

オスカーのお家騒動が、オスカー所属タレントのCM仕事に影響を及ぼす可能性も

 そしてその背景にあったのが、オスカープロモーションの創業者で現会長である古賀誠一氏のカリスマ性、というのは間違いないでしょう。「古賀さんにはお世話になっているから、古賀さんにやれと言われればやります」という信頼関係が、会社とタレントさんの間に存在しないことには、一代であそこまでの巨大芸能プロに育て上げられるわけはないでしょうからね。

 ところがこの連載の【第22回】でも話しましたが、そのオスカーがいま、“お家騒動”で揉めに揉めており、さっき述べた米倉涼子さんをはじめ、続々とタレントさんが離れているのは各メディアによってすでに既報の通り。となれば、「オスカーのタレントさんはCM出演に際してなんでもやってくれる」という、広告代理店の側の認識も今後変わっていくかもしれませんし、となれば、オスカーの今後の経営状況もどうなっていくのか……という懸念は大いにありますよね。

【参考記事】当初は批判されたホリプロ、美人姉妹が担うナベプロ…世襲に成功した芸能プロの秘密

 さて、最後に少し話がずれてしまいましたが、CM出演は、ギャラ的にオイシイ仕事であると同時に、タレントのキャラクターをお茶の間に浸透させ、今後のイメージも大きく左右するとても重要な仕事。クライアント、広告代理店、タレント、それぞれWin-Winの結果が出せるように、いい関係を築いていきたいものですね。

(構成=白井月子)

●芸能吉之助(げいのう・きちのすけ)
弱小芸能プロダクション“X”の代表を務める、30代後半の芸能マネージャー。趣味は食べ歩きで、出没エリアは四谷・荒木町。座右の銘は「転がる石には苔が生えぬ」。

JRA「放馬」こそオルフェーヴル産駒の真骨頂!? リスグラシュー妹ら“逃走劇”から3馬身半、6馬身差の大逆転

 8日、札幌競馬場で行われた9R北辰特別(1勝クラス)は、3番人気のアラスカ(牝4歳、美浦・萩原清厩舎)が優勝。昨年の年度代表馬リスグラシューの妹が待望の2勝目を飾ったが、手放しで喜べる勝利ではなかったようだ。

「放馬で他馬に迷惑をかけて申し訳ありません……」

 レース後、鞍上の横山武史騎手が開口一番で語った通り、アラスカはレース前の返し馬で放馬……。カラ馬のまま、トラックを約1周した後にスタートとなった。

 レース前に、大きなビハインドを背負ってしまったアラスカ。3番人気だっただけに、この時点で本馬絡みの馬券を諦めたファンも少なくなかったようだ。ネット上のSNSや掲示板でも「ああ、終わった」「せめて除外されていれば」など、ため息が聞こえてきそうな書き込みも。

 しかし、大方の予想に反して、中団から抜群の手応えでまくりを見せたアラスカは、最後の直線で独走。結局、3馬身半差という完勝で2勝目を飾った。

 ここ2走は好位からの競馬で3着、2着と勝ち切れないレースが続いていたアラスカだが、横山武騎手が「放馬の影響か、馬が進んでくれず、思ったより後方からのレースになりました」と振り返った通り、この日は中団からの競馬で圧勝。

 レース後には「かえってそれが良かったのか、今までにないぐらい長くいい脚を使いました」と放馬のアクシデントが怪我の功名だったと明かしている。

 また、放馬のハンデを乗り越えての勝利という珍しい形となった札幌9Rだが、その約2時間後、今度は新潟の最終12Rで、ベルダーイメルが放馬。返し馬で鞍上の泉谷楓真騎手を振り落としてしまった。

 こちらも2番人気と、多くのファンをハラハラさせるアクシデントだったが、そのままスタートすることに。幸い、泉谷騎手も無事だったため、コンビ揃ってのゲートインとなった。

 繰り返しになるが本来、放馬してしまうのは余計な体力を消耗してしまう分、レースにとってマイナスでしかないはずだ。だからこそ、大多数のファンは放馬になった時点で、馬券を半ば諦めざるを得なくなる。

 その後はJRAが馬体検査を行った上での判断となるが“ゴーサイン”が出た際に、本当に万全なのか心配になるのも当然の心境だろう。自分が馬券を買った馬が放馬してしまい、そのままスタートして惨敗してしまったことは多くのファンが経験しているはずだ。

 しかし、ベルダーイメルはスタートから果敢にハナ争いに加わると、最後の直線であっさりと抜け出して独走。放馬の“ハンデ”を跳ね返し、最後は2着馬に6馬身差をつける圧勝劇を飾った。

「放馬した馬が1日に2勝するのも珍しいですが、アラスカもベルダーイメルもオルフェーヴル産駒なのが、面白いところです。

父もデビュー戦のゴール後に池添謙一騎手を振り落としたり、阪神大賞典(G2)では4コーナーで逸走する絶望的な状況ながら、猛然と追い上げて2着に食い込んだりと、アクシデントを跳ね返して結果を出すところがありました。2頭も、そんな父のDNAを色濃く受け継いでいるのかもしれませんね」(競馬記者)

 2011年の三冠馬オルフェーヴルは、そんな“規格外”の走りと毛色から、競馬ファンには「金色の暴君」と親しまれた。産駒には、その能力だけでなく逆境でこそ力を発揮する気性面も受け継がれているのかもしれない。

『半沢直樹』から“消えた”俳優たちの裏事情…滝藤賢一、吉田鋼太郎、吉田羊、TKO木下

 新型コロナウィルスの感染拡大の影響で放送が延期になっていたテレビドラマ『半沢直樹』(TBS系)が絶好調だ。8月2日に放送された第3話の視聴率は23.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と右肩上がりで上昇中。IT企業の買収騒動を描いた第1部は佳境を迎えつつあり、今後ますます数字がアップすることが予想される。

『半沢直樹』と同じく“4月から放送予定だったがコロナで放送延期になったドラマ”には、木村拓哉主演の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)、織田裕二主演の『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)、篠原涼子主演の『ハケンの品格』(日本テレビ系)と、ヒット作の続編が多かったが、そのなかでも視聴率は『半沢直樹』がダントツ。そればかりか、この23.2%という数字は、今年放送されたすべてのドラマのなかでもナンバー1の記録なのである。

『半沢直樹』の第1シリーズが放送されたのは2013年。その最終話は42.2%を記録するメガヒットとなったため、すぐに続編制作が望まれたが、それが実現するまでには実に7年もの歳月がかかった。これは、出演者のスケジュールの調整が難航したことが最大の原因だといわれている。特に主人公・半沢直樹を演じる堺雅人は、『半沢直樹』後にNHK大河ドラマ『真田丸』に主演するなど、俳優としてランクを大きく上げ、仕事を選べる立場になった。

 実際、7年もあれば芸能界のパワーバランスは大きく変わる。香川照之、上戸彩、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也らは前作から続投となったが、第1シリーズには出演していて第2シリーズには出演していない俳優、作品から消えたキャラクターは、実は何人もいる。それは誰で、どんな背景があるのか? 

 以下、2013年に放送された第1シリーズは「13年版」、現在放送中の第2シリーズは「20年版」と表記統一しつつ、そのあたりの事情をさぐっていこうと思う。

NHKのシバリが厳しく残念ながら降板

 まず、消えたことでファンを大いに残念がらせたのが、滝藤賢一演じる近藤直弼だ。13年版での近藤は、半沢、渡真利忍(及川光博)と同じ大学出身かつ「東京中央銀行(当初は産業中央銀行)」の入行同期であり、ドラマのカギを握る重要なキャラクターだった。続編にも出ているのが自然だが、滝藤の出演は発表されていない。ただし、20年版の第1話では一応、「シンガポールに長期出張中である」という説明があった。

 滝藤は現在、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』に足利義昭役で出演中。さらに年末放送予定のレギュラー出演作『コールドケース3~真実の扉~』(WOWOW)の撮影も抱えている。 今や数多くの映画、ドラマ、CMに出演している滝藤だが、俳優としてブレイクしたのは、『半沢直樹』13年版への出演がきっかけだった。つまり、皮肉にも、13年版に出演したことが、20年版に出られない遠因になっているのである。

『おっさんずラブ』俳優が消えた理由は?

 同じような理由で出演が叶わなかったのが、13年版の第2部「東京本店編」において、「東京中央銀行」東京本部営業第二部に在籍していた半沢の上司・内藤寛を演じた吉田鋼太郎だ。このキャラは、銀行上層部のなかでは珍しく誠実で良識のある人物として描かれていた。演じた吉田鋼太郎はその時点では無名に近かったが、内藤役による高感度アップも手伝い、以後はメジャー俳優に。『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)などの代表作も残した。

 続編での半沢は、「東京中央銀行」の子会社「東京セントラル証券」に出向しており、内藤とは上司と部下の関係ではなくなった。だが、行内における半沢の味方となる重鎮として内藤が登場しても違和感はなかったが……。

 吉田鋼太郎もまた『麒麟がくる』に出演。さらに、『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)、『刑事7人』(テレビ朝日系)と同時放送の2本の民放ドラマにレギュラー出演と多忙を極めており、『半沢直樹』から消えることになった。なお、20年版『半沢直樹』第3話放送時の裏番組として、『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』がテレビ朝日系で放送されたことも記憶に新しい。

チョイ役だった吉田羊の未出演は当然の選択?

 続編の出演者リストには、13年版に出ていた吉田羊の名前もない。今の彼女が『半沢直樹』に出演するのなら、やり手のビジネスパーソンの役が用意されそうだが、13年の時点では状況が違った。吉田羊は遅咲きの女優であり、当時はそれほどメジャーな存在ではなかったのだ。13年版で彼女が演じた役は、半沢の配偶者である半沢花(上戸彩)が、フラワーアレンジメントの仕事をやっていた当時の先輩だった。しかも出演は1シーンだけ。顔がアップになることも少ない、いわばチョイ役に過ぎなかった。気を抜いて観ているとそれが吉田羊だとは気づかないレベルだ。

 その後、出演作が途切れない人気女優となった彼女は現在、滝藤賢一も出ている主演作『コールドケース3~真実の扉~』の撮影で忙しい。しかも8月4日には、撮影中の7月下旬に体調不良を訴えて病院に搬送されたいたという心配なニュースも報じられた……。

Hey! Say! JUMPメンバーは同時期ドラマに出演中

 20年版では、賀来賢人が、半沢を尊敬する若い部下を演じているが、13年版の第1部「大阪西支店編」で同じようなポジションにいたのが、中西英治(中島裕翔)というキャラクターだ。このときの半沢は、「東京中央銀行」の大阪西支店融資課に属しており、中西はそこでの部下だった。

 Hey! Say! JUMPのメンバーである中島は現在『SUITS/スーツ2』に主演の織田裕二の相棒役で出演中と大忙し。第1部の最後で栄転したという設定だった中西がたとえば今後、半沢になんらかの情報を提供するような形でのゲスト的な再登場も見込めないだろう。

 金沢に住む半沢の実母・半沢美千子を、シンガーソングライタ ーで映画・ドラマへの出演歴も豊富なりりィが演じていた。しかし、彼女は2016年に64歳で他界しており、出演が不可能。代役を立てることがない限り、回想シーン以外で半沢の実家が描かれる可能性は低いかもしれない。

パワハラ芸人の役は残ったが、演じたのは別人?

 半沢、渡真利、近藤と同じ大学出身で、「東京中央銀行」のライバルであるメガバンク「白水銀行」の融資本部次長である油山哲也(木下隆行〈TKO〉)も消えたキャラである。いや、厳密には完全に存在が消滅したのではない。

 続編の第3話では、それらしき人物の後ろ姿が画面に写り、それが油山であることを示唆する描写もあった。しかし、出演者クレジットに木下の名前がなかったのだ。つまり、別人が後ろ姿を演じたということである。

 なぜ、木下自身が出ていないのか? これは木下が、パワハラ問題から所属していた松竹芸能を退社したことが原因だと考えられる。なお、事前に放送された総集編でも、木下の出演シーンは放送されなかった。“ライバル銀行にいる半沢の友人”ということで、油山は使い勝手のいいキャラクターになり得たが、芸能界の複雑な事情で木下の起用は見送られたということなのだろう。

 このように、消えたキャラは何人もいるが、何が起こるかわからないのが『半沢直樹』の面白さ。今後、近藤あたりの土壇場での出演の可能性もゼロではないかもしれない。

(文=峯岸あゆみ)

新潟マイル「3戦3勝」アストラエンブレムが7歳で重賞初V狙う! 鞍上は「福永・蛯名」超え4勝“不惑”迎えたあの男【関屋記念(G3)展望】

 16日(日)の新潟競馬場では、サマーマイルシリーズ第3弾、関屋記念(G3、芝1600m)が行われる。実績的には、2年前の覇者でG1・2着が光るプリモシーン(牝5歳、美浦・木村哲也厩舎)が頭一つ抜けた存在だが、7歳を迎え充実一途のアストラエンブレム(セン7歳、美浦・小島茂之厩舎)も怖い存在だ。

 今年に入り3戦連続、リステッド競走で馬券圏内のアストラエンブレム。前走は今回と同じ舞台の谷川岳Sで、実に3年2か月ぶりの勝利を飾った。マイルは13戦して「5-3-2-3」と安定感抜群。しかも、3度の着外は全て4着という堅実ぶりだ。特に新潟マイルの舞台では3戦3勝と好相性を誇る。

 5日(水)の1週前追い切りは、美浦坂路でこの日の2番時計(50秒8-13秒1)をマークし、好調ぶりをアピール。7歳を迎えても、まだ成長途上といえるだろう。

 鞍上には、テン乗りの北村宏司騎手を予定している。7月に40歳を迎えた北村宏騎手。このレースは通算4勝している。これはG3に格付けされた1984年以降での最多勝利記録でもある。北村宏騎手に続くのが福永祐一騎手と蛯名正義騎手の3勝、競馬界の“レジェンド”岡部幸雄元騎手(他2人)と名手が名を連ねる。

 18年の覇者プリモシーンは、前走ヴィクトリアマイル(G1)8着からの巻き返しを図る。2月の東京新聞杯(G3)では、強豪牡馬を一蹴。一時期のスランプを脱したかに思えたが、2走前のダービー卿CT(G3)から2戦連続で末脚不発……。

 2番人気に支持されるも見せ場なく敗れたヴィクトリアマイル後、騎乗したD.レーン騎手は、理想よりも後ろのポジションになってしまったことと、パンパンに乾きすぎた馬場を敗因に挙げていた。今回は福永祐一騎手に乗り替わるが、ある程度前目のポジションを取れるようなら、圧勝しても驚けない。

 福永騎手は8日(土)の新潟で2勝を挙げたが、いずれも芝1600m戦。このコースは今年に入って絶好の結果を残している。

 前走からの巻き返しを図るもう1頭がクリノガウディー(牡4歳、栗東・藤沢則雄厩舎)だ。3月の高松宮記念(G1)で1着に入線するも、直線の進路妨害で4着降着という憂き目にあった。

 前走のCBC賞(G3)では1番人気に支持されるも12着に大敗。距離を2月以来のマイルに戻し、汚名返上を期す。その東京新聞杯では優勝したプリモシーンに0秒1差の3着。ここで好走するようなら、再びマイル路線を進む可能性もあるだろう。鞍上は前走に続き、横山典弘騎手が務める。

 他には、2年以上勝利から遠ざかっているが、堅実さが売りのサトノアーサー(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)も虎視眈々。2年前のエプソムC(G3)でコンビを組み、同馬を重賞初制覇に導いた戸崎圭太騎手が1年10か月ぶりに手綱を取る。

 メイケイダイハード(牡5歳、栗東・中竹和也厩舎)は、前走の中京記念(G3)で18番人気の低評価を覆し、波乱を演出。フロックではなかったことを証明できるだろうか。

 今後の飛躍が期待されるアンドラステ(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)は重賞初挑戦となった前走のエプソムCで小差の4着に好走。極悪馬場のなか、上がり最速タイをマークし、牡馬相手に力のある所を見せた。

 その他では、京王杯SC(G2)3着の良血グルーヴィット(牡4歳、栗東・松永幹夫厩舎)、中京記念3着のエントシャイデン(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)、米子S(L)3着のミッキーブリランテ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)あたりが伏兵となりそう。

 7歳のアストラエンブレムが重賞初制覇を飾るのか、プリモシーン、クリノガウディーら実力馬が巻き返しに成功するのか。関屋記念は8月16日、新潟競馬場で15時45分発走予定だ。

『この世界の片隅に』NHKで放送…天才のんがテレビドラマに出られない異常な現実を再認識

 アニメ映画『この世界の片隅に』が8月9日にNHKで放送される。同作は、『夕凪の街 桜の国』などで知られるこうの史代の同名漫画の原作を片渕須直監督が映像化したもので、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第21回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、フランス・アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門審査員賞を受賞するなど、国際的に高い評価を受けている。

「2016年11月に公開されて以降、口コミなどで評判が広がり、徐々に上映館が拡大。アニメ映画で史上最長となるロングラン記録を樹立しています。もともと上映時間が2時間を超える長めの作品でしたが、19年12月には、さらにシーンを追加した長尺版の『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開されるなど、根強い人気を獲得しています。また、クラウドファンディングで3000人を超えるサポーターから4000万円近い資金を集めるという制作手法でも注目されました」(芸能ライター)

 同作は昭和20年の広島・呉を舞台に、絵を描くことが好きでおっとりとした主人公・すず役をのんが担当しており、彼女の声優としての才能が脚光を浴びた。また、すずの夫・周作役を細谷佳正、周作の父・円太郎役を牛山茂、すずの妹・すみ役を潘めぐみ、径子役を尾身美詞、径子の娘・晴美役を稲葉菜月、すずの小学校の同級生・哲役を小野大輔、遊郭で働くリン役を岩井七世が演じている。

「同作でアニメ映画初主演を飾ったのんは、戦争に翻弄されながらも朗らかさを失わないすずのイメージにピッタリで、映画公開当初から『ハマり役』『のん以外、考えられない』とSNSで称賛の声が続出するなど、彼女の表現者としての才能が改めて注目されるきっかけとなりました。

 のんといえば、13年放送の朝ドラ『あまちゃん』(NHK)で大ブレイク後、前所属事務所のレプロエンタテインメントとの間で独立騒動が勃発し、一時は休業状態に。本名でもある『能年玲奈』が芸能活動で使えなくなったため、16年夏からは『のん』に改名した上で独立、女優に加えて『創作あーちすと』の肩書で復帰を果たしています。

 泥沼化してしまったレプロとの騒動では、のんに対して同情する声が多く上がりました。そのため、復帰後も彼女を応援する気運は高く、それから間もないタイミングで『この世界の片隅に』が公開されたことで、称賛の声が相次いだという背景があります」(同)

『この世界の片隅に』は19年8月にもNHKで放送されており、地上波テレビで流れるのは2回目となる。また、放送後の8月13日には、NHKで特集番組『#あちこちのすずさん~教えてください あなたの戦争~』が放送され、アニメパートでは、のん、細谷、尾美がナレーションで出演する。

「NHKでは、Eテレで放送中の『100分de名著<モモ>』でも、のんを朗読に起用しています。一方、民放ではほとんど姿を見ることはできませんから、ネット上では『NHKは忖度なしでがんばってほしい』『これだけの才能を埋もれさせるのは理解できない』といった声も上がっています」(同)

 のんは独立後、ネットドラマには出演しているものの、テレビドラマへの出演はかなっていない。そんな現実について、マネージメントに携わるスピーディの福田淳代表が19年7月に「あまりにも異常ではないでしょうか?」「このような古い体質を変えていかなければなりません」とネット上に投稿して話題になったこともある。

 また、同氏は19年7月の「BuzzFeed News」のインタビューで「(テレビドラマの)オファーはめちゃくちゃあります」「ところが何週間か経つと『なかったことにしてください』と連絡がある」と明かしており、のんについて「天才だと思っています」とも語っている。

 のんは現在公開中の岩井俊二監督の映画『8日で死んだ怪獣の12日の物語』に斎藤工らとともに出演しているが、再びテレビドラマで姿を見られるのはいつになるのだろうか。

(文=編集部)

「人は別れるために出逢う」瀬戸内寂聴が振り返る恋愛と別れ

 

「妻が夫との愛を支え抜くのは忍耐であるといわれる。しかし私のような妻でない女が恋人との愛を守り通すのは情熱以外にはない」

「私が少なくともこれまでの生涯、自分の情熱だけはいつかわらず正直に生きてきたといえる」

 これらは尼僧であり、小説家の瀬戸内寂聴氏の言葉だ。 多くの恋をし、それを失い、人を傷つけ、そして傷ついてきた寂聴氏が自らの愛の経験を綴るのが『ひとりでも生きられる』(瀬戸内寂聴著、青春出版社刊)だ。

 瀬戸内寂聴氏が自身の半生を振り返り、生きること、愛することの意味を、妻とは、夫とは、人を愛することとはなど、男と女の本質に迫る数々の名言を交え、すべての女性に向けて説いていく。1973年に刊行された新装復刊版となる。

■現在なくてはならない女になること


 多くの経験をしてきた寂聴氏は愛について「人は別れるために出逢う」という一語につきる、と述べる。では、寂聴氏にとって「別れ」とはどのようなものなのか。

 「別れも愉しい」という言葉があるが、ほとんどの人はそう感じられない。

 寂聴氏にしてもそうで、どの男性との別れに対しても「愉しい」という気持ちを抱いたことはなかった。別れはいつも辛く、みじめで、苦しさに満ちたものだったという。そして、どちらかにとって、別れは必ず理不尽に襲いかかるものでもあった。これは恋愛経験のある人は誰もが経験のあることだろう。

 この痛みや苦しさから立ち直るには、残酷なことだが「時間」しかない。そして、ある日ふと気がついたとき、あの痛い苦い別れさえ、懐かしい情感とともに想い出されていくものなのだ。

 何歳になっても、そして家庭があったとしても、ふと訪れた恋に心が躍るのは人間の性なのかもしれない。中年過ぎてもなお、恋を諦められないときは、いつでも別れの覚悟をしっかりと心にたたみこんで恋人に逢うべき。別れた後で懐かしがられる女になろうとするより、現在なくてはならない女になることが女性にとって幸福である。愛とは現在にしかないものだ、と寂聴氏は述べる。

 こういった恋愛をする女性へ向けた言葉の数々は、多くの人生経験を積んだ寂聴氏だからこそ、伝わるものになるのだろう。

 人として、女性として、強く生きる瀬戸内寂聴氏の愛について綴られた本書。有名人の不倫が発覚したらすぐにSNSが批判のコメントで溢れる今、愛と情熱について語る氏の言葉は際立つ。
(T・N/新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

パチンコ店で「遭遇したイラっ」とした「やり過ぎ行為」!?「クセの強い客」特集!!


 パチンコ店は長時間にわたって見ず知らずの人と同じ空間を共有する特殊なサービスです。

 数十~数百人もの人々が同じ空間にいますので、個性あふれる方と出会う事も稀にございます。無論、ほとんどの方がマナーを守って遊技をされておりますが、時に「クセの強い方」に遭遇してしまう事もあるでしょう。

 その中には、周りのお客様に「不快な思い」をさせる迷惑行為を平然とやってのける方。常識から外れた「理解不能」の行為を行う方など、私たちの記憶に強烈に残るような方々もいらっしゃいます。

 私もパチンコ屋に通い始めて10年以上が経ちますが、これまで数多くの「クセ者」を目撃して参りました。今回は自分が客として遊びに行った際に目撃した「クセの強いお客」をご紹介いたしましょう。

【下皿パンパン】

 パチンコ台には上皿と下皿に分かれている機種が数多くございます。上皿が玉で一杯になった際に、溢れた玉が下皿へと流れる仕組みなのはみなさんご存じでしょう。

 下皿が玉で一杯になった場合、下皿のレバーを引いてドル箱や各台計数機へ玉を流すのが一般的なのですが…。

 中にはどれだけ玉が増えようとも頑なに下皿に貯め続ける方もいらっしゃいます。ホールには「玉を抜いてください」というアナウンスが延々となり続け、周りのお客様の中には迷惑そうな表情をしている方もいらっしゃいました。

 無論、雀の涙ほどの出玉でしたら下皿に貯めておく事もあるでしょう。しかし、この方は大当りで2000発出ようが10連させようがお構いなし。断固として下皿から玉を抜かない方だったのです。

 体感では1時間ほど「玉を抜いてください」というアナウンスを聞き続けていたと思います。「勘弁してくれ」と思いながらも、「いつ玉を抜くんだろう」という興味が湧いておりました。

 結局、下皿の玉を計数機へ流したのは連チャンが終わってからでした。1万発を超える出玉が一気に払い出される事となり、数分にわたって出てくる玉を嬉しそうに眺めていたのを今でも覚えております。

【潔癖症の方】

 パチンコ屋には使い捨てのおしぼりを設置している親切なお店がございます。メダルや玉を触った手をキレイにできるのは非常に有難いですが…。

 中にはたくさんのおしぼりを持ち去って、これでもかと手や遊技台を拭く方がいらっしゃいます。

 無論、遊技台や手が汚れてしまった場合は私もおしぼりを使いますが、その方に関しては約5分に1回はおしぼりを使っていたのです。短いスパンで台と手を清める様は、さながら「何かの儀式なのでは」とさえ思うほどでした。

 私が床に落としたメダルをかがんで拾おうとした際、その方の衣類に触れそうになりました。すると「触るな」と言わんばかりのオーバーリアクションで席を立って避けたのです。

「自分はそんなに汚くないぞ」と正直イラっとしたのは言うまでもございません。直ぐに席を立って別の台を打ちました。

【ボタン強打のやりすぎ】

 熱くなって「ボタン強打」する人を見かけるのは、パチンコ店でお馴染みの光景だと思います。私もこれまで何人もの強者を目の当たりにしてきましたが、その中でも強烈にクセの強い方がいらっしゃいました。

 熱い演出にヒートアップしてチャンスボタンを連打するのはまだ分かりますが…。

 この方は毎ゲーム何かしらの演出や予告音が鳴るたびに「遊技台が壊れるのでは」と思うくらいに激しくボタンを強打&連打していたのです。しかも、あまりの凄まじさで「貸玉ボタン」も一緒に押して上皿に玉が溢れかえっておりました。

 その姿はまさにボタンを叩いて暴れている怪獣。「鬱陶しい」と思わずにはいられませんでした。堪りかねた私は「台を叩くのを止めていただきませんか」と一声掛けたのです。気の難しい方で「怒鳴られたらどうしよう」などの不安があったのですが…。

 意外にも「ごめんごめん!気を付けるよ!」と素直に謝罪してきたので、拍子抜けしてしまいました。

 ともかく「これで落ち着いて遊技できる」と一安心したのも束の間。5分後には強烈なボタン強打が復活してしまったのです。困惑した顔をしていた私に気づいたのか「ああ!またやっちゃった!ごめんね!」と言ってきたのですが…。

 結局、我を忘れて「ボタン強打」をしてしまうクセが最後まで直る事はなく、私はそっと席を離れたのでした。
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 個性的な事は素敵ですし「クセの強い人」も見ていて面白いですが、あまりにクセが強すぎると他人に迷惑がかかってしまいます。マナーを守って節度のある遊技を心がけてほしいですね。

(文=ミリオン銀次)

『半沢直樹』の古臭い物語に人々が熱狂する本当の理由…今の日本のダメさを集約したリアル

半沢直樹』が好調だ。

 TBS系の日曜劇場(日曜夜9時枠)で放送されている本作は、東京中央銀行のバンカー(銀行員)として働く半沢直樹(堺雅人)の派閥内闘争をめぐる物語だ。

 2013年に放送された前作は、最終話で平均視聴率42.2%(関東地区)を叩き出したメガヒットドラマ。7年ぶりの続編となった本作の初回平均視聴率は22.0%(同)、その後も順調に数字を伸ばしており、第3話は23.2%(同)を記録。コロナ禍の影響でテレビ全体の視聴率が微増していることを差し引いても、本作の注目度は日々高まっており、前作の勢いはいまだ衰えずといった感じである。

 原作は池井戸潤の小説『半沢直樹』シリーズ。今回のドラマ版では、シリーズ第3作目の『ロスジェネの逆襲』と第4作目の『銀翼のイカロス』が映像化される。

 常務の大和田暁(香川照之)の不正を暴き、土下座させたことの代償として、子会社の東京セントラル証券に営業企画部長として出向していた半沢は、大手IT企業の電脳雑技集団から依頼されたIT企業・スパイラルの敵対的買収をめぐって、親会社の東京中央銀行と対決することになる。

 今度の敵は、大和田の部下だった証券営業部長の伊佐山泰二(市川猿之助)。失脚した大和田から副頭取の三笠洋一郎(古田新太)に乗り替えた伊佐山によって、半沢は追い詰められるのだが、子会社の利益を親会社が奪うという不毛な争いは、なぜ味方同士で潰し合ってるんだ? と思わず苦笑してしまう。しかし、この不毛さこそがリアルで、今の日本が抱えるダメなところがすべて集約されているように感じた。

『半沢直樹』が画期的だったワケ

『半沢直樹』は日曜劇場の作品としても、テレビドラマとしても画期的な作品だった。以前にも、池井戸潤の企業小説はいくつもドラマ化されていたが、NHKの土曜ドラマ枠やWOWOWで放送されたため、シリアスな社会派テイストに仕上がることが多く、どちらかというと、玄人好みの渋い大人向け作品という扱いだった。

 しかし、『半沢直樹』のメガヒットによって状況は一転する。今や池井戸潤作品は必ず映像化されるドル箱小説で、映画やドラマに欠かせない存在となっている。

『半沢直樹』と過去の池井戸潤、映像化作品は何が違ったのか? 半沢以前の作品が大人向けのリアルな社会派作品だとしたら、半沢以降の池井戸潤ドラマは、中年男性を中心に誰もが楽しめる痛快娯楽活劇だ。銀行や大企業内での派閥戦争、あるいは町工場の特許技術にまつわるリアルなディテールはあくまで表層で、中心にあるのは巨大な権力に追い詰められた弱者たちの逆転劇。この勧善懲悪のはっきりした姿勢は、まさに現代の時代劇である。

 チーフ演出の福澤克雄はそのことに自覚的で、2013年に『半沢直樹』をドラマ化した際には、黒澤明の時代劇映画『用心棒』のような活劇にしたかったとインタビューで語っている。

 演出も硬派でありながらケレン味たっぷりで、役者の表情を魅力的に撮ることに定評がある。中でも、悪役を演じるおじさん俳優の演技はとても濃厚だ。それは今作でも健在で、香川照之、市川猿之助、尾上松也、片岡愛之助といった歌舞伎俳優が多数名を連ねていることもあってか、一部では“半沢歌舞伎”と呼ばれており、彼らの濃厚な芝居を観ているだけでも楽しめる。

古臭さが映し出す、今の日本の現実

 だが、これだけのメガヒット作ゆえに批判も多い。特に今回はIT業界が舞台ゆえに、PC関連のディテールの甘さを嘲笑する声が多い。そして、過去作から大きな批判の的となっているのが銀行員たちの描写で、派閥争いに呪縛された彼らに対して「昭和のサラリーマンかよ?」と揶揄する声は少なくない。

 確かに筆者も前作のときは同じような印象を抱き、「なんでこんな古臭い物語にみんな熱狂しているのだろう?」と、若干醒めた見方をしていた。しかし、あれから7年たって思うのは、むしろ、この会社組織に執拗に固執する『半沢直樹』の古臭さこそが今の日本の現実なのではないかと、思い直すようになった。

 それくらい日本は村社会で、先進国ではないのだ。それはコロナ禍に起きている政府の無策ぶりを見ていると、より強く実感する。政府の判断は遅く、実行力もない。良かった政策は10万円の定額給付金ぐらいで、あとは役に立たないマスクを配ったり、お魚券、お肉券といった特定の団体を優遇するためだけに割引クーポンを発行しようとして頓挫し、挙げ句の果てには「Go To トラベル」だ。

 自粛によって減った感染者数は、政治の無策によって再び増加している。ろくな補償もせずに自粛要請ばかりする政府と、点数稼ぎの派手なパフォーマンスで政権批判をする東京や大阪の知事たちのいがみ合う姿を見ていると、『半沢直樹』で出世のために足を引っぱり合っている行員たちの姿と重なって見えてしまう。

 そんなグダグダの状況が続いているからこそ、せめてドラマの中だけでもスカッとしたい人がたくさんいるのだろう。『半沢直樹』がメガヒットしている背後には、そんな底の抜けた現実があるのだ。

(文=成馬零一/ライター、ドラマ評論家)

佐々木希が明かした、渡部建の現在の“衝撃的な様子” こだわりの食への興味も失い…

 6月に不倫が発覚して活動自粛中のタレント、渡部建(アンジャッシュ)。8日付「NEWSポストセブン」では、妻で女優の佐々木希と2歳の長男と3人で仲睦まじく“手つなぎ散歩”をする様子が報じられた。不倫報道以降、渡部は「週刊文春」(文藝春秋)の単独インタビューに応じた以外は、一切公の場に出る機会はない。

「渡部はずっと自宅で謹慎生活を送っています。佐々木はあけっぴろげな性格なので、以前は控え室などでしょっちゅう渡部のノロケ話をしていたのですが、騒動以降、渡部の話は一切しないようになりました。過去に控え室でポロっと口にした内容がそのまま週刊誌に記事として出たことがあり、かなり警戒しているみたいで、知人には『今は面白おかしく書かれたくないから』と胸の内を明かしているようです。もっとも、渡部があれだけ変態じみた行為をして裏切られても、離婚せずに一緒に暮らしている佐々木に対しては、スタッフの間では『なんでだろうね』と不思議がられていますが……」(業界関係者)

 気になるのは渡部の現在の様子だが、渡部とプライベートで親しいお笑いタレント、いけだてつやは6日深夜放送のラジオ番組『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』に出演し、先日渡部の自宅を訪問した際に渡部が終始、佐々木に対し頭が上がらない様子だったと明かした。

「佐々木は知人に『今は私しか動けないから』と話し、家族を支えるために仕事には強いヤル気を持っています。また、自宅での渡部の憔悴ぶりは相当のようで、佐々木は『大丈夫かな、ってくらい。どっちが被害者だよって感じでしょ』などとこぼしたりもしているみたいです。不倫の内容があまりに衝撃的だったこともあり、佐々木はまだショックから立ち直れていない様子ではあるものの、そういう話をポツポツできるくらいには回復しているのかもしれません」(別の業界関係者)

 渡部といえば食に関する書籍を出すほどの“食通”で知られていたが――。

「佐々木によれば、今の渡部は“食事なんてなんでも良いって感じ”だといい、渡部があれだけこだわりの強かった食への興味を失うというのは、ある意味、衝撃的ですね。それほど憔悴しきっているのでしょう」(スタッフ)

児嶋の好感度が急上昇

 そんな渡部・佐々木夫婦だが、ある計画を考えているという情報もある。

「今回『NEWSポストセブン』でも散歩中の様子を写真に撮られてしまったように、自宅がマスコミにバレてしまっていて、いつ週刊誌に張られているかもわからず、渡部も佐々木も自由に出歩くことが難しい。そのため、引っ越しを検討しているようです」(業界関係者)

 ちなみに、佐々木と同じく渡部の不倫で大迷惑を被っているのが、相方の児嶋一哉だ。

「これまで児嶋は渡部にイジられたり、ときには番組内で“ガチギレ”されたりと、2人の関係性は“渡部が上、児嶋は下”というものでした。しかし、騒動以後、児嶋は渡部の空けた穴を埋めるようにテレビやイベントに出演して謝罪の言葉を繰り返すなど、大忙しの状態。図らずも、確実に児嶋の好感度が急上昇しています。児嶋の素朴なキャラは、今の時代に求められているのかもしれませんね」(テレビ局関係者)

 渡部の復帰はいつになるのだろうか。

(文=編集部)