コロナ禍で注目の生命保険、保障額と保険料を自在に増減可能…積立金の一部引き出しも

 新型コロナウイルス感染症の拡大は、保険市場にも大きな影響を与えた。病気や人の死に年齢は関係ない。感染しても死亡確率が低いとはいえ、若い世代でも死亡する例はある。

 新型コロナウイルス感染症の拡大は、保険市場にも大きな影響を与えた。病気や人の死に年齢は関係ない。感染しても死亡確率が低いとはいえ、若い世代でも死亡する例はある。

 これまで若い人に保険の話をしても、拒絶されることも少なくなかった。しかし、コロナによって、「20代や独身者に保険は不要」という考えが崩れ、若い世代の死亡保険加入が急増した。たとえばアクサ生命では20代以下の契約件数が、昨年4~9月は前年同期比で約2割の増加となったという。

 保険に対するニーズにも変化が現れ、ウィズ・コロナで将来が見通せないという不確性が高まり、保険料の安さだけではなく、保障内容や使い勝手の良さという保険本来の質的な機能に光が当たるようになってきつつある。経済的な不安が国民を直撃している今、保険料を少しでも減らしたいと思う一方で、保障はキープしたいと考える人が増えるのは当然だ。

 しかし、保険料支払いが2カ月連続して未納になれば、解約返戻金のない商品は失効となる。失効とは保険の効力がなくなることで、万が一の場合でも、保険金などが受け取れない。解約返戻金がある場合でも、解約返戻金から保険料を振り替えることで継続できるが、これも振り替えられる解約返戻金がなくなれば、保険は失効する。

 これを受け生命保険業界でも、申し出のあった契約者に保険料の支払猶予期間を設けるなど急場をサポートする特別措置を行っているが、猶予後は保険料の一括返済が必要であるため、利用を躊躇する人も少なくなかった。

アクサ生命「ライフプロデュース」

 コロナ禍に本領を発揮する保険はないものか。アクサ生命の「ライフプロデュース」(正式名称:年金払定期付積立型変額保険)は、以下の特長を持つ。

(1)死亡保障を確保しながら、長期に時間を分散した資産形成ができる

(2)ライフイベントに合わせて保障額や保険料を自在に変えることができるうえに、保険料支払いを一旦休止することもできる

(3)保険期間中に積立金の一部を引き出すことができる

(4)満期保険金を年金で受け取れたり、積立金を元に一生涯の死亡保障に変更することができる

 いわゆる究極のユニバーサル保険といえる日本ではユニークな商品だ。ちなみにユニバーサル保険とは、死亡保障と貯蓄部分を分け、ライフステージの変化に応じて保険金額、保険料、保険期間のうち2つを自由に設計できる。

 特に今のような不確実性が増している社会情勢にマッチし、若い世代からも注目を集めている点が(2)で、ポイントは2点となる。

 1つ目は、保障を維持しながら保険料の支払い方法に自在性がある点だ。契約は有効なまま一時的に保険料の払い込みを停止したり、保障額を減らすことなく毎回の払込保険料を減額することができる。停止した保険料の払込み再開も可能であるほか、まとまったお金があるときには任意一時払保険料としてまとめて払い込むこともできる。

 2つ目は、健康状態にかかわらず、ライフイベント(結婚・出産など)に応じて保障(基本年金年額)の増額が可能なことだ。当たり前じゃないかと思うかもしれないが、減額ができる商品は多いが、健康状態にかかわらず増額できる保険商品は、世に数多ある商品の中でも極めて珍しい。健康状態を問わない保障の増額は保険会社のリスクが増加することになり、保険引き受けの収支に影響があることから、財務基盤が堅固でないと、このような顧客起点の商品設計は実現できないからだ。なお、健康状態を問わない保障の増額は結婚時に1回まで、子どもの誕生時には3回までできる。

 これらのメリットを活用することによって、独身から結婚、出産、住宅購入など人生のライフイベントのたびに保障責任が増加するヤングファミリーにとっては、保険料の無駄がなく、解約や転換を行う必要のない合理的かつ柔軟な保障の見直しができる。具体的には、ライフイベントごとにきめ細やかに無駄なく必要保障額を増減させることができるというわけだ。

 商品には2種類のタイプがある。死亡・所定の高度障害状態に該当したときから保険期間満了まで毎年、死亡・高度障害年金を受取るⅠ型(年金支払い期間は5年間の最低保証がある)と、死亡・所定の高度障害状態に該当したときから10年間、毎年、死亡・高度障害年金を受取るⅡ型がある。イメージ的にはⅠ型は死亡・高度障害年金が低減する逆三角形タイプ、Ⅱ型は死亡・高度障害年金が一定の真四角タイプだ。どちらのタイプも生存したまま保険期間満了を迎えると、満期保険金が受け取れる。

<商品イメージ図>

 I型・Ⅱ型ともに、契約年齢は0歳から65歳。月払保険料は5000円から10万円までの取り扱いとなっている(任意一時払保険料は150万円まで)。保険料を控除した残額を積立金額とするため、積立金額は固定されていない。最低基本年金年額はI型は30万円、Ⅱ型は50万円。

 ところで、ライフプロデュースは先に述べた通り、死亡保障と貯蓄部分を分けたユニバーサル保険で、正式名称は年金払定期付積立型変額保険だ。「変額保険」とは、株式や債券などで運用し、運用実績によって保険金や解約返戻金が増減する保険をいう。変額保険や変額年金保険の運用は、他の保険種類の資産とは区別して管理・運用が行われ、運用成果は直接、契約者に帰属する。

資産分散投資と長期平準化した時間分散投資をセット

「資産分散」という言葉をよく聞くが、かつて日本には8.648(ハローシアワセ)%という夢のような利率の定期預金があり、何も考えなくても預金さえすれば資産が増えていく時代もあった。しかし、今は大手銀行の普通預金の金利は0.001%、1年定期預金の金利は0.002%だ。仮に100万円を1年間預けた金利は10円とか20円だ。それなのに、時間外に引き出せばATM手数料は1回につき110円という悲惨な状態になっている。

 こうした低金利時代を反映して、保険を活用した資産形成においても分散投資を掲げる商品が人気を集めている。今、注目度が高いのは「株式や債券などで運用する資産の分散効果」「ドルやユーロ、円などの通貨による分散効果」「日本以外の世界各国の市場を活用した地域による分散効果」「タイミングやドルコスト平均法を活用した時間の分散効果」といった、資産の分散投資と長期に平準化した時間の分散投資を組み合わせるものだ。

 ライフプロデュースは、まさにこれらを網羅するもので、6つの特別勘定から1つ、あるいは複数を選択し配分割合を決める。運用実績により高いパフォーマンスを目指すことも可能となっている。また、6種類の特別勘定への繰入割合は随時変更が可能で、毎月1回までは無料で特別勘定の積立金を他の特別勘定に移転することができる。特別勘定のファンドを何にするか、割合をどうすればいいのかはわからないと悩む方には、意向をアンケートにて分析後、アンケート結果に基づき、依頼者のリスク許容に応じた特別勘定の組み合わせ割合を営業担当者からアドバイスしてもらえる。

・積立金部分推移

Ⅰ型 30歳男性、保険期間・払込期間65歳満了、月額保険料は2万円。基準となる保険金・年金・給付金額は毎年30万円を65歳から受け取れる(一括して受け取る場合は約851万円~147万円)

収入と支出の変化に柔軟に対応

 当然、注意しなければならない点もあるので、明記しておきたい。契約を解約した場合の払い戻し金額や満期保険金額などが、払込保険料総額を下回る場合もある点だ。また、払い戻し金額および満期保険金額に最低保証はない。保険期間中の死亡・所定の高度障害状態に対する保障にかかる費用や保険契約管理費が、特別勘定で運用された積立金または保険料から控除される。

 保険業界では、同社のユニット・リンク保険のような保障を準備しながら、長期分散積立投資で資産形成ができる保険も増えてきつつあるが、ライフプロデュースとこうした資産形成に重点を置いたの保険を組み合わせて分散投資を希望する若い世代が増加している。

 何より、こうした商品は保険設計を行う担当者のヒアリング能力やアドバイス能力が求められ、生涯を通じたライフプランに基づくコンサルティングを前提に提供される。商品概要を単に説明するだけではなく、特別勘定で運用される投資信託の商品知識、リスクを正確にあますところなく伝えるリスクコミュニケーション能力など、高いスキルが求められる。逆にいうと、一般の方が保険募集人、つまり営業担当者を選ぶ時代になったことを意味するのではないか。

 手間暇を惜しまずに、ライフプロデュースを扱うアクサ生命のフィナンシャルプランアドバイザー(FA)社員以外に、保険ショップや代理店などの形態の違う複数の募集人から説明を受けると、納得のいく出会いがあるはずだ。

 いつまでコロナ禍が続くのか、これからの社会や経済情勢はどうなるかなど、誰も正確に把握することができない以上、ライフステージでの先行きなど予測を立てることも困難だ。しかし、仮に保険料を2万円に設定しても、保障をそれほど重視しないときは積立部分の特別勘定に多めに保険料を振り分け、保障を重視するときは多く保険料を組み入れて保障を増やしたり、まとまった資金が必要な時は積立金の一部を引き出せるなど、収入と支出の変化に柔軟に対応できる商品は、他に類を見ないだけに、まさに今、社会が望む商品だと考える。

(文=鬼塚眞子/一般社団法人日本保険ジャーナリスト協会代表、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表)

自民党はやっぱり“上級国民”! コロナ禍のクラブ豪遊発覚も議員辞職なし 党全員のPCR検査は国民の血税=政党交付金から支出か

 自民党の「上級国民」ぶりがまたもあきらかになった。先週、松本純・自民党国対委員長代理の“深夜の銀座クラブ通い”が報じられた際、松本議員は「陳情を承るという立場で1人で行っている」などと釈明していたが、きょうになって、銀座のクラブには同じく自民党の田野瀬太道・文部科学副大臣...

不思議生物「こども」を理解するために、赤ちゃんになってみた

イメージ画像

「ママ顔おっきいね。いっちゃん2歳になったから、もっともっと2歳になったらママみたいに顔おっきくなるねー?」

これは、当時2歳だった息子の一言。一瞬、顔がでかいとディスられたのかと思いましたがそうではありません。

「今のって、この子に“過去と未来”という概念が備わったということでは?」

1歳から2歳になり、2歳にはその先があると理解している。

「昨日まで点の現在しかなかったのに…」と驚き、感慨深くなったと同時にふと気づきました。点の現在しかなかった生き物に、私は何度「おやつはあとでね、あとで」「公園は明日だよ」と理解できなかったであろう発言を押し付けてきたのかと。

普段、広告を作る時には「消費者の視点に立って」「ターゲットの立場だと」などと偉そうに言っているくせに、親としての自分は幼児がどう感じているか、脳内がどうなっているかなんて知ろうともしてきませんでした。

「いや、まだ遅くない。知りたい」

当事者視点に立ってこどもを理解できれば、こどもに無理を強いることも減るのでは?こどもに対してイライラしたりカッとならずに済んだり、社会とこどもの関係ももっと良くできるのでは?

というわけで私は「この子は僕をどんなふうに見てるんだろう?」「赤ちゃんの視力は大人と違うらしいぞ」と、日々、0歳のわが子の不思議に目を凝らしていたパパADの沓掛光宏くんと共に、こどもになって世界を見てみる「こどもの視点ラボ」を立ち上げました。

こどもの当事者視点とはどんなものかを真面目かつ楽しく研究していくラボです。しかし、赤ちゃんや幼児はグループインタビューに答えたりしてくれないので、自分たちがなってみて、「こうなんじゃないの?」と体感して研究してみるしかありません。で、まず最初の研究がこちら。

大人が赤ちゃんの頭になってみたら

比率の画像

大人が赤ちゃんの頭を体感できる「ベイビーヘッド」を作ってみることにしました。新生児は約4頭身、頭の重さは体重の約30%もあるといわれています(※1)。それを身長180センチ、体重70キロの男性に置き換えてみると、

“頭の長さは45センチ、重さはなんと21キロ”

という計算に。モデルは沓掛くんの息子・晴太くんです。

こどもとおとな比率の違い
※1  出典:メディックメディア 『レビューブック小児科』 産総研 日本人頭部寸法データベース2001 「体重の約30%」については頭の重量に関するデータがないためあくまで一般論です。

電通ライブと空間芸術社にご協力いただき、着々とできていく「ベイビーヘッド」。最初は赤ちゃん顔のおじさんみたいだったのが、目の大きさや頬の赤みを調整することで晴太くんに似てきました。かぶってみると十分重いぞ。これ以上の重量にすると首がゴリッといっちゃいそう…。危険なので重さの再現はやめよう、という判断に。

ベイビーヘッドを持って、東大・赤ちゃんラボを訪ねてみた

こうして出来上がったベイビーヘッドを持って、私たちはかねてから「こどもの視点ラボ」について相談させていただいていた東京大学・赤ちゃんラボの開一夫先生を訪ねました。先生は赤ちゃん学の第一人者であり、選好注視法(※2)を使って赤ちゃんの好みを分析し、赤ちゃんが本当に喜ぶ『もいもい』『うるしー』などのベストセラー絵本を作られた方でもあります。まさにこどもの視点で作った絵本!

※2=選好注視法
複数の選択肢を与え、どれを一番長く見るかを計測する方法。
 
『もいもい』(市原淳 作、開一夫 監修/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『もいもい』(市原淳 作、開一夫 監修/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『うるしー』(ロロン 作、開一夫 監修/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『うるしー』(ロロン 作、開一夫 監修/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
開先生インタビュー1

石田:先生、ベイビーヘッドができました。

開先生(以下、先生):こ、こわいね。顔はかわいいけど。こんなに大きいんだ。ちょっとかぶってみていい?

石田:おお、先生自ら体感していただけるとは!

開先生インタビュー2
マスクを着用し、内部を消毒してかぶっています。

先生:重いね~、これ何キロあるの? 

沓掛:現状では1.5キロです。計算では21キロになるんですが、かぶるには危ないので。

先生:これはすごいなー。こどもがベランダから乗り出して落っこちちゃうっていう悲しいニュースがあるのも分かるよね。これでバランスをとるのは本当に大変だ。僕も初めて実感しました。頭では分かっていても自分でかぶると相当重いね。計算では21キロ?

石田:はい。うちの息子が6歳になったんですけど、今、体重がちょうど21キロなんです。6歳児を頭に乗せて生活してるようなものかと思うと、とてつもないですよね…。

先生:いやーすごい(笑)。こんな頭で寝返りをうったり立ったり、首がすわるっていうことが、いかにすごいことか。相当なバランス感覚が必要だよね。

石田:先生の著書で赤ちゃんの脳は全体重の約7分の1 (※3)だと読みましたが、それは人間だからそれくらい重いのでしょうか?

先生:猿やクジラも脳は重いと思うけど、体重比というか自分のカラダ比からいうと人間の脳は抜群に重いよね。

※3 出典:『赤ちゃんの不思議』(開一夫 著/岩波新書)
 

石田:そもそも赤ちゃんって、どうしてこんな大きい頭で生まれてくるんでしょう? 

先生:これでも小さいサイズなんだよ。人間は直立歩行だから、他の動物よりも産道が狭くなってるんだよね。だからそこを通れるように、頭が小さい未熟なうちに出てくる。

石田:他の動物よりかなり早産ということですか?

先生:そうだね。生まれてすぐ立てるシマウマや鹿と同じくらい成長してからだと、産道を通れないから。小さく未熟なうちに出てくるから、他の動物より早くに外界や親と接して刺激を受けることになる。学習できる。それが

“人間らしさをつくる”

んじゃないかといわれているし、僕もそう思います。

開先生

沓掛:生まれてくる時、赤ちゃんは触覚や聴覚に比べて視覚が発達していないと聞いたことがあるんですが。

先生:うーん。聴覚はおなかの中から発達してるといわれてるけど、まったく大人と同じではないと思う。触覚は割と早いとは思いますよ。おなかの中で自分を触って学習できるから。最近の4Dエコーだとおなかの中でおしゃぶりしてるのが見られたりするよね。おしゃぶりって自分のボディーがどうなってるか分からないとできないじゃないですか。たまたまそこにあった指をパクッてやるわけじゃない。手を口に持ってくる、そしてその前に口を開けて準備をするっていう。そうやっておなかの中でいろいろやってみて学習してるんだと思いますよ。

それに比べて視覚情報は外とは決定的に違うよね。光の量も違うしどこ見ていいか分からないし。そういう意味では視覚はトレーニングできないまま生まれてくる、ということにはなるね。

沓掛:なるほど~、興味深いです。

石田:話は変わりますが、前からお聞きしたかったことがあって。先生の研究室では「赤ちゃんは正義の味方を好む」という実験をされていますよね?

先生:はい。いじめっこ、いじめられっこ、そのいじめを止める正義の味方、そのいじめを止めない傍観者といったキャラクターが登場するアニメーションをつくって、正義の味方と傍観者に対する赤ちゃんの反応を調べました。すると、多くの赤ちゃんは正義の味方を好むということが分かりました。

赤ちゃんは正義を好む?実験画像

石田:実験されてみて、本当に赤ちゃんのモラルを感じましたか?

先生:赤ちゃんを見ていて「こいつは悪いやつだからやっつけたい」って顔をしてるかっていうと、それはないですよ(笑)。

「どっちが好き?どっちが悪者?」て聞けるんだったら実験なんてやる必要がなくて、聞けないから面白いんだよね。だから脳の活動を計測したり、何を長く見ているかを調べたりする僕らの実験の意味がある。

だけど、こういう実験は割と誰が実施しても似た結果が出ます。それがなぜかっていうと説明は難しいけど、社会活動を営む上で意地悪なやつばっかりだとグループで何かやっていくことはできないよね。だから遺伝的にそういう部分が組み込まれている可能性はある。世界中どこへ行っても「人助け」はあるし、ケンカばかりしている文化はないと思うんです。もちろん自分のグループと他のグループで敵対している構図はよくあるんだけど。同じグループ内でケンカばかりしてる民族がいたら、その文化は崩壊してますよね。

石田:確かに。奥が深いですね~。

生まれた時にはすでに正義を愛して生まれてきているかもしれない、不思議だらけの赤ちゃん。今回の研究とインタビューでは

● 大人が想像しているより、赤ちゃんの頭はとてつもなく重い。そのことを意識しながら日々の安全面もサポートしてあげたい。

● 人間は他の動物よりかなりの早産。さまざまな感覚をトレーニングしながら外の世界で“人間らしさ”を培っていく。

● ただお世話をするのではなく、赤ちゃん期間は“人間らしさ”を育むための大切な期間だと考えたい。

という学びがありました。

生まれて間もない頃からいろいろ語りかけたり(無反応だったけど)、凍えながら目の前で雪だるま作って触らせてみたり(嫌そうに見えたけど)ということも“人間らしさ”を育むためには意味があったかなー?とわが子の赤ちゃん期間を振り返ってみたり。

きっと、周りの人間たちが仲良く楽しそうで、自分が愛されていて「どうやらこの世はいいところっぽいぞ」と感じてもらうのが一番なんじゃないかな?と思いました。

インタビュー画像

石田:ところで先生、ここでもうひとつお見せしたいものがありまして。

沓掛:以前にご相談していた「大人が2歳児の手のひらになってみたら?」と考えたコップと牛乳です。

先生:おーできたんだ。え、こんなに大きいの?(笑)

(次回「2歳児になって牛乳いれてみた」につづく)

集合写真
右から東京大学大学院 開一夫教授、電通・石田文子氏、電通・沓掛光宏氏(インタビュー撮影:鬼丸隼人氏)

「元オリンピック代表」の強打者が過去を告白。「パチンコばっかりやっていた」時期もある!?

 西武ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)や千葉ロッテマリーンズ、イタリアリーグなどで活躍し、2008年には北京オリンピック日本代表チームにも選出された元プロ野球選手のG.G.佐藤

 その北京オリンピックでは準決勝の韓国戦と3位決定戦のアメリカ戦で失点に絡むエラーをしてしまい、大きな話題を集めた。今でもバラエティ番組などではそのシーンが流されることもあるので、実際に映像を見た方も多いことであろう。

 G.G.佐藤は、桐蔭学園高校から法政大学へ進学。卒業後はマイナーリーグのフィラデルフィア・フィリーズ1Aへ入団し、2002年に帰国した後、入団テストを経て2003年のプロ野球ドラフト会議で西武ライオンズから7巡目指名を受けた。

 荒削りながらも高い長打力が魅力で、2007年~2009年には3年連続で20本塁打以上を記録。NPB在籍8年間で88本の本塁打を放った。また、2008年にはセ・パ通じての最高得票数でオールスターに初選出。2008年5月には打率.398・9本塁打で、2009年9月には打率.400、9本塁打で月間MVPを受賞した。

 そんなパワーヒッターのG.G佐藤でも、法政大学時代はレギュラーを勝ち取れなかった。チームメイトには後に西武ライオンズや横浜DeNAベイスターズで活躍し、「ゴメス」の相性で親しまれた現・東北楽天ゴールデンイーグルスコーチの後藤武敏や、2001年のプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから自由獲得枠で指名された浅井良などの逸材が多数。あまりのレベルの高さについていけず、腐ってしまった時期もあったという。

 ほとんど練習に参加しなかった時期、G.G.佐藤は日本文芸社の動画「ラブすぽ」で「パチンコばっかりやっていた」と告白。それでも、自分のことを客観的に見てプロへ進む選手たちとポテンシャル的には「そんなに劣っていない」「ここで辞めたらもったいない」と感じたことから野球を続け、渡米の後にプロ野球選手へと登りつめたのである。

 オリンピック代表にまで選出された選手が、腐ってパチンコ通い。プロ野球選手にパチンコ・パチスロ好きは少なくないとはいえ、あまりにも意外な過去だが、一度腐ってしまっても、立ち直ることはできるということ。G.G.佐藤の告白は、人生の教訓にしたいものである。

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JRA「大誤算」3本の矢バキバキに折れた!? 頼みの主戦は本番で別の馬に鞍替え…… 引退間近の名伯楽に厳しい現実

 先週の根岸S(G3)は、川田将雅騎手の1番人気レッドルゼルが勝利。初重賞勝ちを決めるとともに、21日のフェブラリーS(G1)に向けて大きな手応えをつかんだ。

 コンビを組んだ川田騎手はこれで、先週オーヴェルニュで制した東海S(G2)に続き、2週連続の重賞制覇。トップクラスの馬質に恵まれながらも開幕ダッシュに失敗した今年だったが、まだ1月を終えたばかり。徐々に調子を上げて反撃の準備が整いつつある。

 その一方で、リーディングを独走するC.ルメール騎手がコンビを組んだタイムフライヤー(牡6、栗東・松田国英厩舎)は、まずまずの走りを見せたものの3着が精一杯。昨年夏の北海道で連勝した勢いには翳りが見える3連敗を喫した。

 レース後のコメントでルメール騎手が「1400mはベストではない」とコメントしたように、1600mの本番で巻き返しの余地は残されているかもしれない。だが、今回の3着もどちらかというと馬の力より、ルメール騎手の好騎乗で食い込んだといえる内容だった。

 厩舎の看板馬ともいえるタイムフライヤーの敗戦は、2月に定年で引退を迎える松田国英調教師にとって非常に厳しい現実だ。頼みのルメール騎手が、フェブラリーS(G1)にカフェファラオとのコンビで挑むことが決定しており、大一番を前に新たなパートナー探しを迫られることは大きなマイナス材料だろう。

 調教師生活最後のG1であるフェブラリーSで有終の美を視野に入れていた松田国師にとっての誤算はこれだけではない。厩舎にはタイムフライヤー以外にも、ハギノアレグリアス、ハギノリュクスといったダートの実力馬を擁していた。

 破竹の3連勝中だったハギノアレグリアスが両前肢に屈腱炎を発症して脱落。同じく3連勝中だった僚馬のハギノリュクスは、昨年11月の栞S(3勝クラス)を3着に敗れて連勝が止まると、巻き返しを期すはずだった瀬戸S(3勝クラス)を1番人気に支持されながら11着に大敗してしまった。

 うまく行けばフェブラリーSに3頭出しの可能性もあったが、今となっては水泡に帰した。

「タイムフライヤーに匹敵する評価を受けていたハギノアレグリアスの故障は、松田国師匠にとって痛恨だったでしょう。ハギノリュクスのフェブラリーS出走もほぼゼロになりましたし、結局残ったのはタイムフライヤー1頭のみとなってしまいました。一時は3頭出しで3本の矢となる可能性もありましたが、バキバキに折れてしまった感じです」(競馬記者)

 かつては2001年クロフネ、13年ベルシャザールでジャパンCダート(G1・現チャンピオンズCの前身)を制した名門。最後の希望となったタイムフライヤーは、8年ぶりのダートG1勝利を関西の名伯楽にプレゼントすることができるだろうか。

新台『北斗の拳』に続き“超大物”が始動! 「ST×Vストック」など激アツ新台がズラリ!!【パチンコ・パチスロ最新情報】

 先日、昨年のパチンコ分野を大いに盛り上げた『大工の源さん』シリーズの最新台『P大工の源さん 超韋駄天 LIGHT』(4月5日導入予定)のリリースが発表され、大きな話題を呼びました。

 継続率90%オーバーの連チャン性能とハイテンポの爽快なRUSHを継承。それでいて大当り確率「約1/129.51」という遊びやすさも兼ね備えている本機に期待しているユーザーも多いでしょう。早くも「第二の神台」「早く打ちたい」といった声が続出しております。

 またパチスロ分野においても不動の人気シリーズ最新作『パチスロ北斗の拳 宿命』が3月に導入予定。6.1号機仕様としてコイン持ちが抑えられ、AT確率は約1/340(設定1)~約1/194(設定6)と軽くなっております。

 1Gあたりの純増は約2.8枚で、ケンシロウとラオウがそれぞれ活躍する2種類のバトルボーナスによって出玉を獲得する仕様。そして新たに追加された「トキ図柄」によって、中押し遊技をより楽しめる仕上がりです。本機が低迷するパチスロ分野の救世主となるかもしれません。

 無論、パチンコ・パチスロ分野を盛り上げるのはこれら2機種だけではございません。今後の活躍が期待される大物たちが続々と検定を通過しております。

○○○
・『SニューパルサーSP3CC』(山佐)

・『PパイレーツオブダイナマイトキングAZ-R』(ディ・ライト)

・『P中森明菜・歌姫伝説4LM-T』(大一商会)

・『P緋弾のアリア ~緋弾覚醒編~FVA』(藤商事)
○○○

 この中でも特に注目なのが『SニューパルサーSP3CC』ですね。ノーマルタイプとして不動の人気シリーズが6号機に初登場。ボーナス合算出現率は1/174.8(設定1)~1/133.7(設定6)と過去作と遜色ない数値を実現しております。

 また小役の払い出しも7枚から10枚へ増量。設定を示唆する演出や技術介入要素も取り入れられており、ファンを中心に幅広い層が楽しめる仕上がりと言えるでしょう。

 パチンコ分野で特筆すべきは『P緋弾のアリア ~緋弾覚醒編~FVA』ですね。大当り確率1/199.1の1種2種混合機。100回転のSTとVストックで連チャンを伸ばす「V Attack STOCK TIME」という2つのRUSHを行き来して出玉を増やす斬新なゲーム性となっております。

 STの継続率は「約75%」で、「V Attack STOCK TIME」の継続率は「約87%」。これらをトータルした連チャン期待度は「約80%」となります。右打ち中は半数が「約1300発」となるので出玉面も十分。ユーザーの期待度も急上昇中のマシンです。

 その他にも、歌パチとして絶大な人気を誇る大一さんの『P中森明菜・歌姫伝説4LM-T』や、尖ったスペックで一部ファンから熱烈な支持を受けている『PパイレーツオブダイナマイトキングAZ-R』など、注目の新機種が続々と検定を通過しております。

 今回はパチスロ1機種、パチンコ3機種の計4機種をピックアップさせていていただきました。続報に関しては追ってお知らせします。

(文=堀川 茂吉)

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JRAエクランドール「33秒1」超速上がりでオークス当確!? フィエールマンVSシルバーステート代理戦で分かれた明暗

 31日、東京競馬場で行われた6R・3歳新馬(芝1800m)は、C.ルメール騎手の2番人気エクランドール(牝3、美浦・手塚貴久厩舎)が優勝。1番人気に支持されたホウオウサミットとの叩き合いをハナ差で制し、デビュー勝ちを飾った。

 1月最終日と遅い時期の新馬戦とはいえ、全兄に春の天皇賞(G1)を連覇したフィエールマンのいるエクランドールを筆頭に、重賞級の兄を持つ馬が複数出走した一戦。福永祐一騎手が最強馬と認めたシルバーステートの全弟マンインザミラー、ミトラの半弟ホウオウサミット、スワーヴアラミスの半弟フジマサインパクトなど、超豪華なメンバー構成でもあった。

 16頭立てのレースでルメール騎手の手綱捌きが光った。8枠16番と不利な大外枠からのスタートをソツなく決めるとエクランドールを中団に促して馬群の中に入れる。先手を主張して主導権を握った武豊騎手のマンインザミラーは、1000m通過1分4秒4の超スローペース。開幕週で軽い馬場の東京で絶好のポジションだったといえる。

 ところが、いざ最後の直線を迎えて追い出されるもマンインザミラーの反応はもう一つ。4番手の好位から抜群の手応えでこれに並び掛けたホウオウサミットが残り200mで先頭に躍り出る。直線で馬場の中頃に持ち出されたエクランドールも懸命に追うが、先に抜け出したホウオウサミットの完全な勝ちパターンだった。

 エクランドールがただの良血馬ではないところを見せつけたのがここからだ。粘り込みを図るホウオウサミットを追い詰めるとハナ差捉えてゴール。これがデビュー戦だった馬とは思えない勝負根性を披露した。

 会心の勝利を「ディープインパクト産駒らしい軽いフットワークでした」と振り返ったルメール騎手。直線で駆使した上がり3F33秒1は勿論メンバー最速の鬼脚。兄フィエールマンにも匹敵すると思える桁違いの切れ味だ。

「これはちょっと衝撃的なデビューだったかもしれませんよ。並の馬ならあの展開から差し切るのは至難の業でしょう。3着馬が3馬身半も離されたように、ホウオウサミットも次走で即勝ち負けを期待できるレベルの馬でした。

血統的な裏付けもありますし、1800mでこの勝ち方ができるなら距離延長も歓迎のタイプです。桜花賞(G1)には間に合うかどうかはわかりませんが、オークス(G1)に出て来るようならかなり期待できそうです」(競馬記者)

 懸念があるとすれば、エクランドールが430キロと小柄な馬体であることだ。陣営が時計も掛かって力を要する重い馬場の中京ではなく、軽くて切れを活かせる東京でデビューさせたのも察しが付く。

 ただ、G1を意識させる見事な走りを披露したエクランドールに対し、武豊騎手のマンインザミラーが完敗したのは、前評判の高かった2頭で明暗が分かれる結果となった。

渡部建を復帰させたい芸人たちの動き 太田光、上田晋也、浜田雅功も?

渡部建

正解のないWEBマガジン〜wezzyより】

 アンジャッシュ・渡部建が、5月にはテレビに復帰すると報じられた。昨年6月、“多目的トイレ不倫”が発覚して自ら活動を休止した渡部は、12月に大みそかの恒例番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の「笑ってはいけないシリーズ」(日本テレビ系)へ出演予定だった。しかし事前に情報が漏れたため謝罪会見を開き、しどろもどろな言動に批判が殺到。『ガキ使』出演VTRもお蔵入りになってしまった。

 松本人志はこの件で渡部と彼の所属する人力舎、日テレに激怒したというが、一方で渡部の復帰を願う芸人たちも少なくないと見られる。渡部不在でも、その存在を視聴者にアピールする発言が多発しているのだ。

 1月19日放送の『そんなコト考えた事なかったクイズ! トリニクって何の肉!?』(テレビ朝日系)では、MCのダウンタウン・浜田雅功が、渡部の相方・児嶋一哉に<謝ってもらっていいですか?>と要求し、児島が<俺じゃねえよ!>と反応したシーンがあった。同番組が収録されたのは渡部の謝罪会見の翌日で、浜田が渡部をいじったというわけだ。

緊急事態宣言、延長へ、厚労省の失策…飲食店の営業自粛“偏重”政策、効果は限定的

 新型コロナウイルス感染症拡大を受け、2月7日までの予定で11都府県に発出されていた緊急事態宣言について、政府は1カ月程度延長する方針だと30日、主要メディアは一斉に報じた。感染状況の改善がみられる栃木県は延長されないもようだという。

 今回の緊急事態宣言では、「飲食店の営業時間短縮(20時まで)」「テレワークによる出勤7割減」「20時以降の外出自粛」「イベントの人数制限」などが柱だったが、31日の東京都の新規感染者は633人、重症患者は140人に上るなど、依然として高い水準が続いている。

「感染の抑制には、無症状感染者から不特定多数への感染を防ぐことがもっとも重要であり、そのためには中国や韓国が実施したように大規模なPCR検査が必要です。すでに欧米をはじめ海外では、とにかく国民に広くかつ積極的にPCR検査を受診させるという政策が主流になっていますが、いまだに日本の厚生労働省は検査抑制の方針を維持しています。

 また、政府は特に飲食店の利用自粛や営業時間短縮を強調していますが、現実的には現在での多くの人が職場に出勤し、学校や保育園、各種商業施設なども開いており、飲食店の営業自粛偏重の施策では効果は限定的。そのため、とても2月7日に宣言が解除される状況にはならないという見方が、厚労省内でも当初から強かったのです」(厚労省関係者)

 特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏は1月30日付当サイト記事『厚労省による人災、さらにコロナ感染拡大…頑なにPCR検査抑制、疫学調査の情報を非開示』で、次のように指摘している。

「職場や訪問した場所でマスクをつけていれば、最初から濃厚接触者と見なされず、積極的疫学調査の対象から外れる。この結果、飲食店でのクラスター発生が過大評価される。これこそ、今回の緊急事態宣言で、飲食店が規制対象となった理由だ」

「保健師は『保育園で複数の保育士が感染しました。彼らの家族はPCR検査が陰性だったので、職場感染を疑いましたが、ずっとマスクをしていたので集団検査は実施できませんでした』という」

「第一波の時点からPCR検査体制を強化してきた中国や韓国などの東アジア諸国が、コロナ感染を抑えこんできたのに対し、日本は全土に蔓延させてしまった。日本人はマスクやソーシャル・ディスタンスについては、政府の指示を守ってきたのだから、クラスター対策に固執し、PCR検査を抑制した彼らの責任は重い」

 そこで今回は、同記事を改めて再掲載する。

―――以下、再掲載―――

 1月18日に召集された第204通常国会の目玉の一つが感染症法の改正だ。世間の関心は、入院拒否に対する罰金・罰則に集まっているが、もっと重要なことがある。それは、クラスター対策の見直しだ。本稿では、この問題を取り上げたい。

 厚労省がクラスター対策を新型コロナウイルス(以下、コロナ)対策の中心に据えてきたのは周知の事実だ。コロナ対策本部の下に「クラスター対策班」を設置し、「データチーム」と「リスク管理チーム」を設けた(図1)。

 前者は国立感染症研究所、後者は東北大学が担当し、北海道大学や国際医療福祉大学などが協力した。押谷仁・東北大学教授をはじめとしたコロナ感染症対策分科会などのメンバーや西浦博・京都大学教授(元北海道大学教授)などは、「クラスター対策班」のメンバーとして活動し、その成果を発表してきた。日本のコロナ対策を実質的にリードしてきた組織といっていい。

「クラスター対策班」の主たる業務は、積極的疫学調査の分析だ。積極的疫学調査は、感染症法に規定された法定検査で、日本のコロナ対策は、この調査で得られた情報を元に議論されてきた。極めて重要な情報だ。感染症法の1~3類に規定された感染症が発生した場合、保健所は都道府県の関係部局と連携して、この調査を実施する。実施要綱などを作成するのは、国立感染症研究所だ。

 積極的疫学調査では、感染者を発見したら、保健所が濃厚接触者を探しだし、PCR検査を実施する。もし、感染していれば、さらに濃厚接触者を探し、芋づる式に感染者を見つける。この芋づるをクラスターと呼ぶ。昨年の第一波が収束した際、安倍晋三首相(当時)は「日本モデルの成功」と発言し話題となったが、この「成功」に大きく寄与したのが、積極的疫学調査といわれている。

 ただ、クラスター調査は、世界のどこでも実施している標準的な感染対策だ。なぜ、日本だけが「成功」するのだろう。それは日本と海外はやり方が違うからだ。海外では感染者が見つかると、その後、接触した人を洗い出し、発症するか調査するが、日本では、感染者の過去の行動を調べ、接触者を探しだし、彼らを検査する。海外と比べ、日本のクラスター調査は徹底していることになる。厚労省は、積極的疫学調査により、感染源や感染経路が判明し、「三密」のリスクをいち早く明らかにしたと言うが、宜なるかなだ。

積極的疫学調査が唯一無二のコロナ感染対策に

 日本の積極的疫学調査が、優れた「調査研究事業」であることは論を俟たない。ただ、そのために全国の保健所を動員しているのだから、そのコストは膨大だ。ところが、このことは、あまり議論されない。

 積極的疫学調査の問題は、これだけではない。私が最大の問題と考えるのは、本来、「調査研究事業」である積極的疫学調査が、いつのまにか唯一無二の「コロナ感染対策」になってしまったことだ。

 このことは関係者も公言している。コロナ感染症対策分科会の委員を務める押谷教授は、3月22日のNHKスペシャル『“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~』に出演し、「すべての感染者を見つけなければいけないというウイルスではないんですね。クラスターさえ見つけていれば、ある程度の制御ができる」「PCRの検査を抑えているということが、日本がこういう状態で踏みとどまっている」と述べている。

 彼の発言が間違っていたことは、その後の経過をみれば一目瞭然だ。第一波の時点からPCR検査体制を強化してきた中国や韓国などの東アジア諸国が、コロナ感染を抑えこんできたのに対し、日本は全土に蔓延させてしまった。日本人はマスクやソーシャル・ディスタンスについては、政府の指示を守ってきたのだから、クラスター対策に固執し、PCR検査を抑制した彼らの責任は重い。

 関係者が積極的疫学調査について自画自賛している間に、この調査は、本来の目的から離れ、何をやってるかわからなくなってしまった。この過程を反省しなければ、日本はまた同じ失敗を繰り返す。

 繰り返すが、積極的疫学調査の目的は感染経路と感染源の「調査」だ。本来、感染経路の解明という目的のためには、接触した人は全員調べなければならない。さらに、コロナは唾液の飛沫感染だけでなく、多くはないが、エアロゾルによる空気感染により伝染することも知られている。このような可能性も調べるため、接触した人だけでなく、同じ場所にいた人もすべてPCR検査を実施すべきだ。さらに、感染経路を解明するなら、中国で報告されているように、輸入された冷凍食品などを介した感染も調査すべきだろう。

 ところが、厚労省はそのような対応はしなかった。それは、前述したように、積極的疫学調査が感染症法で規定されている法定調査だからだ。コロナの感染が拡大すると、日本全国で実施できなければならない。しかしながら、保健所の人的資源には地域格差がある。地方の保健所は、都市部ほど人的リソースはない。積極的疫学調査は、このような保健所でも実行可能なものにしなければならない。

「マスクをしていたら感染しない」という前提

 昨年4月、国立感染症研究所は実務上の観点から濃厚接触の条件を1メートル以内の距離で、マスクなしで、15分以上話した人に定義を変更した。この結果、保健所が連絡しなければならない濃厚接触者は大幅に減少した。

 この変更は、積極的疫学調査の結果の信頼性を大きく損ねることとなった。私が編集長を務めるメールマガジン「MRIC」に首都圏の保健所で働く保健師が寄稿してくれた。「濃厚接触者探し、クラスター対策の虚構~現場保健師の実体験から~」というタイトルで1月15日に配信した。この保健師の指摘は興味深い。

 保健師は『(濃厚接触者の定義として)ポイントとなるのは、マスクしているか、していないかである。その際、マスクの質は問わない。あくまで聞くのはマスクの有無のみである。調査において「マスクをして会っていましたか?」と尋ねた場合、「マスクをして会っていました」という返答だと陽性者と接触があった人であっても濃厚接触者にはならない。そして、マスクをしていた場所は感染場所にはならない」と述べている。

 マスクをしていたら感染しないという仮定は、およそ合理的でない。「正しく」マスクを装着することで、感染はかなりの割合で予防できるかもしれないが、すべてではない。また、実社会では「正しく」マスクを装着していない人も多い。

 マスクの扱い方については、保健所関係者では常識らしいが、私は知らなかった。この保健師の主張を聞けば、第三波で飲食店が標的となったのも納得できる。日常生活でマスクを外すのは食事の時と自宅だからだ。職場や訪問した場所でマスクをつけていれば、最初から濃厚接触者と見なされず、積極的疫学調査の対象から外れる。この結果、飲食店でのクラスター発生が過大評価される。これこそ、今回の緊急事態宣言で、飲食店が規制対象となった理由だ。

「東京で約6割の人が感染経路不明なんですけど、そのうちの大部分は、飲食店だと専門家の委員会の先生方が言っています」と菅義偉首相が説明し、飲食店を中心に規制するのは合理的ではない。第三波の感染経路の中心が飲食店でなければ、飲食店を規制しても、感染は抑制できない。一方で飲食店経営者が蒙る経済的被害は甚大で、その一部は税金で補填されることとなる。

 こんなことをしていると感染の実態がわからなくなる。保健師は「保育園で複数の保育士が感染しました。彼らの家族はPCR検査が陰性だったので、職場感染を疑いましたが、ずっとマスクをしていたので集団検査は実施できませんでした」という。これでは、園児を感染の危険に曝すだけだ。ますます感染は蔓延する。マスクの有無にかかわらず、広く徹底的に検査の機会を提供すべきだ。

厚労省の暴走

 今回の感染症法改正では、積極的疫学調査とPCR検査のあり方を見直すべきだが、厚労省にそのつもりはない。権限維持に汲々としている。

 1月8日、国立感染症研究所は「新型コロナウイルス感染患者に対する積極的疫学調査実施要領」を、従来の「(大流行下では)、感染経路を大きく絶つ対策が行われているため、個々の芽を摘むクラスター対策は意味をなさない場合がある」と書かれていたのを、「効果的かつ効率的に積極的疫学調査を行うことが重要になる場合がある」と訂正した。あまりに姑息なやり方だ。

 厚労省の暴走はこれだけではない。筆者が入手した改正感染症法の「法案概要」には「積極的疫学調査の実効性の確保」として、「正当な理由がなく答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をし、又は正当な理由がなく調査を拒み、妨げ若しくは忌避した場合の50万円以下の罰金を規定する」とある。そもそも調査への参加は自由意志でなければならないし、調査への参加を罰則付きで強制した場合、その結果にバイアスが生じるのは明らかだ。

 さらに、厚労省の宿痾とも言える情報開示に消極的なことは、今回の感染症法改正でも是正されなかった。積極的疫学調査の結果は「関係自治体への通報を義務化」されただけで、「HER-SYS」という電磁システムを用いて国が一元管理することになるデータを関係者で共有するようにはしなかった。厚労省関係者は「国立感染症研究所を中心とした行政機関で情報を独占し、民間研究者などに開示、二次利用させない仕組みを維持した。結果として、国民の知る権利を侵害している」と憤る。

中国と韓国の成功に学ぶべき

 では、クラスター対策の代わりに何をすべきか。それは検査体制の強化だ。これについても、厚労省は抵抗を続けている。

 コロナの特徴は感染しても、無症状の人が多く、彼らが周囲にうつすことだ。対策の肝は無症候感染者対策といっていい。ところが、厚労省はクラスター対策で充分という立場をとり続け、PCR検査を抑制し続けてきた。感染者が増え、PCR検査抑制が問題視されるようになると、「闇雲にPCR検査を増やしても意味がない」と弁明するようになった。11月25日の衆議院予算委員会で田村憲久厚労大臣は「アメリカは1億8,000万回検査しているが、毎日十数万人が感染拡大している」と答弁しているが、これも滅茶苦茶だ。

 注目すべきはPCR検査数を感染者数で除した数字だ(図2)。一人の感染者を見つけるために、どの程度のPCR検査を実施したかを示している。中国が6,262回と突出し、ニュージーランド1,592回、オーストラリア429回と続く。日本は18.9回で16位だ。米国は12.3回で日本以下である。アメリカの感染者数から推定するに、はるかに多くの無症状感染者がいる。アメリカの検査数は、このような無症状感染者を見つけるには足りないのだ。

 仮に住民の0.1%が無症状感染だとすると、一人の感染者を見つけるためには、1,000人の検査が必要となる。まさに、中国が採った戦略だ。1月5日、北京近郊の石家荘で54人の感染者が確認されると、1,100万人の検査を実施することを決めた。さらに北京で変異ウイルスの感染が確認されると、350万人の市民を対象にPCR検査を行うという。

 このような徹底的な検査体制のため、世界で唯一、中国は国内の大流行を沈静化させたあと、再燃させていない。日本が見習うべきは、このような成功モデルだ。ところが、厚労省が準備した改正感染症法の「法案概要」には、「行政検査を行うに当たって、都道府県知事等は、無症状者を含む患者の迅速な発見のため、感染症の性質、地域の感染状況、感染症が発生している施設・業務等を考慮することを明示する」としかなく、医療機関や介護施設などのエッセンシャル・ワーカーを対象としたスクリーニング検査や、昨年末からPCR検査数を増やすことに貢献した民間検査センターへの支援には言及されていない。次のパンデミックでも厚労省はPCR検査を抑制する方針を崩さないことを意味する。

 コロナ対策は、医学的に合理的でなければならない。そろそろ、積極的疫学調査のあり方をみなおし、検査体制を強化するように方向転換する時期だ。
(文=上昌広/特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長)

●上昌広/特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長

1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

 

名優・綿引勝彦や岡江久美子に何が…名作ドラマ『天までとどけ』の出演者に続いた悲しい死

 出演者、関係者に不幸な出来事や、不祥事などが立て続けに起こる映画やテレビドラマを「呪われた作品」などと呼ぶことがある。「呪われた」とはなんとも不謹慎な物言いだが、そうでも呼ばない限り、その作品に降りかかった「負の連鎖」を説明できないような、そうした作品というものが存在するのだ。このシリーズでは、そうした不幸、悲しみが連続した作品たちを取り上げてみたい。

13人の子どもを生んだ母親役女優・岡江久美子のあまりにも悲しい最期

 1月13日に、俳優の綿引勝彦が昨年12月30日に膵臓がんのため75歳で亡くなっていたことがわかった。綿引といえば長い間、クセの強いコワモテの役が多かったが、昼ドラマ『天までとどけ』シリーズ(TBS系)で優しくたくましい父親役を好演したことで新境地を開き、その後も2010年代半ばまでは第一線で活動していた。

 綿引の代表作ともいえる『天までとどけ』シリーズは、綿引演じる新聞記者の父親と、専業主婦の母親、そして13人の子どもたちの成長を描いた大家族ドラマで、1991年3月から1999年4月まで全8シーズンにわたり制作された人気作品だった。

 しかし『天までとどけ』は、いくつもの悲劇に見舞われた作品でもある。今回の綿引の死は、彼の年齢を考えればある程度避けられなかったものという理解も可能であろうが、これまでほかの多くの出演者・関係者を、幾度となく不運がおそっているのである。

 まず記憶に新しいところでは、母親役を演じた岡江久美子の衝撃死であろう。2020年4月に新型コロナウイルス感染の疑いが生じた彼女は、当初、数日間PCR検査を受けられないまま容態が急変。そこから短期間で肺炎により63歳の若さで逝去した。朝の情報番組『はなまるマーケット』(TBS系)の司会を長年勤め、元気でハツラツとしたキャラクターが親しまれた岡江の急死は、多くの人を悲しませたと共に、社会全体に未知のウイルスの恐ろしさを知らしめるものになった。

名バイプレイヤーとして活躍中だった三男役の俳優・金杉太朗のまさかの転落死

『天までとどけ』の13人の子どもたちのなかに、岡江、綿引より先にこの世を去った人物がいる。三男・公平を演じた金杉太朗だ。次男・信平を演じた河相我聞を除き、『天までとどけ』にレギュラー出演した子役、若手俳優の多くが、大人になって俳優として成功した……とはいい難く、芸能界を離れている者も多い。そのなかにあって金杉は、シリーズ終了後も多くのテレビドラマにバイプレーヤーとして出演していた。

 そんな金杉に、まさかのアクシデントが襲う。2008年3月23日に東京メトロ有楽町線池袋駅にて泥酔状態でホームから線路に転落。意識を失ったまま病院に搬送され緊急手術を受けたものの、意識が戻ることがないまま亡くなったのだ。死因は脳挫傷、まだ33歳だった。

人気ドラマにも出演し、『天までとどけ』の主題歌を歌った川越美和、アパートの一室で孤独死

天までとどけ』関係者の不幸な死は、これだけではない。第1作、第3~6作の主題歌「涙くんさよなら」を歌っていた女優の川越美和も、哀しい最期を迎えている。

 川越は1988年にアイドル歌手デビューし、『天までとどけ』スタート時はまだ歌手としても活動していた。また、1990年代には女優として『スクールウォーズ2』(TBS系)や『HOTEL2』(TBS系)などへの出演実績もある。

『天までとどけ』第2作では、川越が歌う別のオリジナル曲が主題歌として採用されるが、第3作以降は「涙くんさよなら」に戻っている。彼女の芸能活動は、2000年代の半ばまでは確認できたが、いつの間にか表舞台から消えていた。

 そんな彼女の名前が久々にメディアで確認されたのは、2017年のこと。「週刊女性」(主婦と生活社)2017年6月13日号が、引退後の2008年4月に川越が都内の自宅アパートで死亡しているのが発見され、その時点で死後数日が経過していた……と報じたのだ。つまり、かつてはメジャーな活躍をした元アイドル、女優の死が約9年あまり表沙汰になることがなかった、ということなのである。この報道は、かつての彼女の活躍を知る人には、なんともいえない後味の悪さを残した。

長女役女優が「共演者、スタッフからのいじめを受けていた」と発言

『天までとどけ』シリーズの長女・待子役の若林志穂も、負の連鎖のなかにいる人物だろう。若林は斉藤由貴、中山美穂、南野陽子、浅香唯、おニャン子クラブなどと同じ1985年にデビューしたアイドルのひとりで、歌は鳴かず飛ばずながら、女優に転向して一定の成功を収めたというキャリアがある。

 若林は『天までとどけ』シリーズ終了後の2001年に、たまたま殺人事件の現場を目撃してしまったことでPTSDとなり、一時、芸能活動を休止している。この事件は、刃物を持った男と警官がもみ合いになり、両者が死亡するという凄絶なものだったといわれている。

 その後、復帰を果たした若林だが、今度は『天までとどけ』で自身の弟を演じた金杉の若き死のショックをきっかけに再び精神を病み、芸能界を引退したのである。

 その後、彼女が久々に公の場に顔を出したのは2017年。川越美和の死も報じた「週刊女性」の取材を受け、ショッキングな発言をしている。

 当時、バラエティ番組『爆報!THEフライデー』(TBS系)で企画された『天までとどけ』の同窓会に、自分への出演オファーがなかったこと、同番組が待子の存在がなかったかのように構成されていたことを根拠として、「『天までとどけ』の出演者、スタッフにイジメを受けていた」といった趣旨の告白したのである。

「週刊女性」の記事では、岡江久美子を含む共演者による、この若林の発言を否定するコメントもあり、いじめ、ハラスメントが事実か否かを第三者が判断することは難しい。

 ただし、少なくとも『天までとどけ』出演者たちが、今でも作中の家族のような付き合いをしている……というわけでないことは確かなのである。

(文=峯岸あゆみ)