タイムシフト視聴率 1/22~1/28 ─ 俺は、怖くない人と組むの怖いな ─

ビデオリサーチの視聴率調査データから、「2018年1月22日~1月28日のタイムシフト視聴率・総合視聴率5」をリサーチボーイがお届けします。

リサーチボーイ

島崎さんが言う通り、適度な恐怖心は必要だと思う。
「恐怖心があるから、危険を回避しようと思って戦略を練るわけで、
 怖くないってのはヤケクソと変わんないっていうか。
 俺は、怖くない人と組むの、怖いな」

テレビ朝日「BG・身辺警護人」第1話より
 

< タイムシフト視聴率5 >

1▶︎13.1%:日曜劇場・99.9・刑事専門弁護士・SEASON2

[視聴率]16.2% [総合視聴率]27.5%
 放送局:TBS、放送日:2018/1/28(日):21:00-54分間

2▶︎12.9%:金曜ドラマ・アンナチュラル

[視聴率]10.6% [総合視聴率]22.0%
 放送局:TBS、放送日:2018/1/26(金):22:00-54分間

3▶︎10.7木曜ドラマ・BG・身辺警護人

[視聴率]15.1% [総合視聴率]24.4%
 放送局:テレビ朝日、放送日:2018/1/25(木):21:00-69分間

4▶︎7.5%もみ消して冬・わが家の問題なかったことに

 
[視聴率]11.1% [総合視聴率]17.6%
 放送局:日本テレビ、放送日:2018/1/27(土):22:00-54分間

5▶︎7.0%:相棒

[視聴率]15.6% [総合視聴率]21.5%
 放送局:テレビ朝日、放送日:2018/1/24(水):21:00-69分間

  

< 総合視聴率5 >

1▶︎27.5%:日曜劇場・99.9・刑事専門弁護士・SEASON2

[視聴率]16.2% [タイムシフト視聴率]13.1%
 放送局:TBS、放送日:2018/1/28(日):21:00-54分間

2▶︎25.1%:連続テレビ小説・わろてんか

[視聴率]20.6% [タイムシフト視聴率]5.8%
 放送局:NHK総合、放送日:2018/1/22(月):8:00-15分間

3▶︎24.4%木曜ドラマ・BG・身辺警護人

[視聴率]15.1% [タイムシフト視聴率]10.7% 
 放送局:テレビ朝日、放送日:2018/1/25(木):21:00-69分間

4▶︎22.0%:金曜ドラマ・アンナチュラル

[視聴率]10.6% [タイムシフト視聴率]12.9% 
 放送局:TBS、放送日:2018/1/26(金):22:00-54分間

5▶︎21.5:相棒

[視聴率]15.6% [タイムシフト視聴率]7.0% 
 放送局:テレビ朝日、放送日:2018/1/24(水):21:00-69分間

期間:2018年1月22日(月)~1月28日(日)
地区:関東地区

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「中華が、家族を熱くする。」  クックドゥ新CM発表会

味の素は2月7日、港区のザ・リッツカールトン東京で、中華合わせ調味料「Cook Do(クックドゥ)」の新CM発表会を行った。
クックドゥは、今年で発売40周年を迎えるロングセラー商品。

クックドゥ商品
森島千佳執行役員

森島千佳執行役員は「同ブランドは1978年に発売して以来、順調に売り上げを伸ばし、最近では購入率が50%に達するほど家庭に浸透している。今年は新しいチャレンジとして、中華麺メニューの市場に進出する」と話し、19日から春夏期間限定で発売する新商品「四川担担麺用」「ジャージャー麺用」を紹介した。

同社はで、それを機にテレビCMを7年ぶりにリニューアル。キャストを一新した2編を8日から放送している。俳優の竹内涼真さんと浜辺美波さんが、長男、長女を演じる大家族が舞台。中華を作る竹内さんを中心に、浜辺さんと妹弟たちが調理中から盛り上がり、家族そろってにぎやかに食事する様子を描いた。自ら料理の腕を振るう竹内さんや、スマートな外見からは想像できない2人の豪快な食べっぷりが見事だ。
CMへの起用について、竹内さんは「過去のCMをずっと見ていたので、出演できてうれしい」、浜辺さんは「たくさんの人に愛されているロングセラーなので光栄だ」と、喜びのコメント。

竹内涼真さん
竹内涼真さんと浜辺美波さん(左)

撮影について竹内さんは「鍋を振るシーンは苦労した。自炊はするが、人前で料理をすることがないので」と話したが、現場ではプロのコーチを受け、見事な鍋さばきでスタッフの喝采を浴びたエピソードが紹介されると、照れた表情を見せた。
浜辺さんが「麻婆豆腐のCMで、お兄ちゃんのまねをして“からうま!”と言うセリフが難しかった。目をつぶって上を向いて、ちょっと眉間にシワを寄せるのがコツ」と話すと、竹内さんは「でもすごく似ていた。さすが女優さんだと思った」とコメント。
竹内さんのリードで、声をそろえ「からうま!」のセリフを再現した。

竹内涼真さんと浜辺美波さん

調理実演では回鍋肉を美味しく作るコツが紹介され、竹内さんはCMでも見せた華麗な鍋さばきを披露した。
竹内さんは、自ら盛りつけた回鍋肉を口いっぱいに頬張ると、「めっちゃおいしい。炒めたキャベツを少しおくことでシャキシャキ感が強調され、ソースの味に負けない」、浜辺さんは「できたての味は抜群だ。大皿を囲んで家族で食べたい」と感想を述べた。
商品サイト:https://www.ajinomoto.co.jp/cookdo/

 

松本潤さんと赤い糸でつながれる! 明治ミルクチョコレートでバレンタイン

明治は、バレンタインデー1週間前の2月7日、「明治ミルクチョコレート」バレンタインイベントを東京・中央区のベルサール汐留で開催した。

会場には、同製品のイメージキャラクターを務める嵐の松本潤さんが駆け付けた。開口一番に「バレンタイン直前の今、何をあげようか、何を作ろうかと考えて、一番忙しい時期なのでは」と世の女性を気遣った。

バレンタインの思い出の中でも印象的なエピソードを問われると「幼稚園の時、駄菓子屋のお嬢さんから毎年ものすごい数のチョコレートを頂いた。そんなにたくさんチョコレートを買ってもらえることはなかったので、すごく覚えている。毎日何個も食べて、幸せだった」とコメント。

また、自分だったら誰にどんなチョコレートを贈るかという質問に「以前、ドラマでチョコレート職人の役を演じて、実際にたくさんのチョコレートを作った。今でも作れると思うので、手作りチョコレートを贈りたい。贈る相手は…メンバーに渡すのが一番気楽かな」と回答。嵐の一部メンバーで結成した「スイーツ部」の存在も明かし、「やっぱり長年一緒にいるので、メンバー同士は共有し合えることも多く信頼している」と語った。

同製品のバレンタインコピーは「ヘイ!チョコでつながっちゃいなよ。」。限定パッケージには赤い糸でできたハートが描かれており、横に並べると赤い糸がつながるデザイン。このパッケージデザインを生かした巨大グラフィック広告が、渋谷駅で2月5日から11日まで掲出されている。松本さんも「友達に、渋谷にめちゃくちゃたくさんおまえがいるぞって言われました」と笑った。

会場には、松本さんと一緒に赤い糸でつながっている写真を撮影できるフォトスポットが出現。松本さんは、実際にフォトスポットに入ると「松本潤と松本潤がつながりますよ」と叫び、会場に笑いを誘ったが、「複雑な心境です」と照れた。

さらに、会場で松本さんを模して同社のチョコレートで作られた像がお披露目されると、「チョコレートの甘い香りが!」と叫び、全方位から眺めた。「大みそかに、明治のスタッフがNHKまで来てくださったんです。目や鼻のサイズを詳しく測っていただいて、気になっていました。その成果がこれだったんですね!」と合点がいった様子。

松本さんのチョコレート像は「チョコ潤」と命名された。眉毛の確度や目のサイズなども緻密に再現されているチョコ潤に、松本さんは「顔もそうですが、セーターのテクスチャーもリアル。すごくきれいでチョコレートで作られているようには見えないけれど、近づくとチョコレートの香りがするから分かる」と興味津々。同社のチョコレート1040枚を使用して制作された様子を捉えたメーキングムービーは、7日から同社ホームページ(https://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/mchoco/happyvalentinephoto/)で公開されている。

松本さんは、チョコ潤の再現度を点数で表すと何点か、という会場からの突然の質問にも「99.9」と即答。自身が主演を務める現在放送中のドラマにかけた機転の良さとスマートな対応に、会場からは感嘆の声が漏れた。

松本さんと一緒に写真が撮れるフォトスポットと、松本さんを模したチョコレート像「チョコ潤」は2月11日限定で東京・渋谷のSHIBUYA109イベントスペースに設置される。

「明治のミルクチョコレートで、皆さまのバレンタインが幸せな時間になることを祈っています。年に1度の貴重な日に向けて、11日はぜひお越しいただきたい」と締めた。

 

 

公式サイト:

https://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/mchoco/happyvalentinephoto/

平昌ではジャンプの高梨沙羅が標的に…五輪選手への道徳押しつけバッシングの異常! 今井メロや國母和宏が心境告白

 ついに明日9日、開会式がおこなわれる平昌オリンピックだが、それを前に、ある冬期オリンピック出場経験者の発言が話題を集めている。  2006年のトリノオリンピックにスノーボードハーフパイプの日本代表選手として出場した今井メロは、1月27日放送『The NIGHT』(Abe...

手段と目的では、この世をつかまえきれない

自家製高菜とぶた肉炒め

寒い季節には白菜を自宅で漬けているのですが、今年はたまたま手に入れた高菜にもチャレンジ。じっくり時間をかけた古漬けにして細かく刻み、鷹の爪、豚肉と一緒にごま油で炒め、少量のしょうゆと魚醤で味をつけるだけでいやはや、いやはや市販品とはひと味違う香りが。簡単に申しますと「くさいはうまい」のであります。

実は「くさいはうまい」。発酵学者の小泉武夫さんがご著書に付けたタイトルなのですが、なかなか見事な「コンセプト」だと思いませんか?「美味しい食品」を開発しようとするとき、常識的に考えるなら、甘い、酸っぱい、しょっぱい、苦い、そして旨味。舌の味蕾から神経を通じて脳が認識すると言われる科学的な五つの要素(いわゆる「五味」)をベースにしがちです。でも、それだと当たり前の答えしか出て来ず、なかなか現状を打破できません。さて、そこに「くさいはうまい」というサーチライトを当ててみると、どうでしょう。くさや、納豆、ブルーチーズ、山羊、パクチー。単に舌の感じ方では説明しきれない「美味」の世界がふくらんでいきます。

閑話休題。

電通総研(所長:丸岡吉人氏)がこの1月から「よい社会づくりに貢献するために、コミュニケーションとマーケティングの領域で安全な議論の場を提供すること」を新しいミッションとして掲げ、スタートを切りました

電通総研プレスリリース

客観的な正解がない現代社会の問題を解決するには、関係者が集まって状況を理解し、課題を共有した上で議論を尽くす必要があるものの、今はそのような場が不足していると考えました。

そこで、社内メンバーおよび外部の有識者計15名を電通総研フェローとして選任し、彼らによる自由闊達な意見交換の場を設定することで、社会が抱える諸問題の解決に貢献していくことを目指します。

このプレスリリースを一読しただけでは分からないかも知れませんが、実はかなり思い切ったチャレンジをしようとしています。

そもそも行政から独立した存在として、研究を通じて「政策」(Policy)を立案・提言する「シンクタンク」(頭脳集団)。所属する研究員にはPublish or Perish (発表せよ、さもなくば滅びよ)、質の高い論文を、一定の本数書くことを求めるのが一般的です。1987年に設立された電通総研も長年、基本的にはそういう考えに基づいて運営されてきました。しかし、こんどの「新・電通総研」は一切そのノルマを課さないのです。

丸岡さん
丸岡さん

丸岡所長はおっしゃいます。

「もし論文を書くことに追われて、論文を出すことが社会課題を解決する手段ではなく、目的になっているとしたら、意味がないですよね。いま取り組まなければならないのは、客観的な正解などない問題。であるならば必要なのはさまざまな価値観がぶつかりあう議論であり、その結果得られるタンジブル(手触りのある)な共有知。参加することで多様な視点を知りあう経験そのものではないでしょうか?そのための『安全な議論の場』を提供したいのです」

前回のコラムにも書きましたが、ぼくは『新広告心理』などの著作が有名な丸岡さんのことを、KPIが大好きで客観的、論理的、西洋的な「正しい思考」の専門家だと思ってきました。しかし、今回丸岡さんのお話を伺う限り、そこにあるのは「禅」にも通じる思想でした。

人生の根本問題は、主客を分かつものであってはならぬ。問いは知性的に起こされるのであるが、答えは体験的でなくてはならぬ。

『禅』鈴木大拙(ちくま文庫)より抜粋

目の前にある状況が複雑であればあるほど、目的と手段といった小さい断片に細かく分析し、客観的で正しい答えを出そうとしたのが従来のシンクタンク。

それとは違って「客観的な正解などない」ことを前提に、フェローそれぞれが持つ主観さえ否定しない、まったく新しい東洋的なシンクタンク。当面、電通総研としての見解をまとめることすらせず、意見の公表は個々の責任に任せるのだとか。

こんな思い切った取り組みが、今後どのような社会課題の解決につながるのか。密かに楽しみにしています。

コンセプトのつくり方

どうぞ、召し上がれ!

広告は誰のもの?

この連載では、書籍『広告法』の中から、特に実務的にフォーカスしたい点を取り上げて、Q&A形式で解説していきます。

今回は、「完成した広告は誰のもの?」という切り口で、特に広告の著作権が誰に帰属しているのか、について取り上げます。

Q.完成した広告は誰のものなのでしょうか?
そして、それは広告の種類、例えば新聞広告、雑誌広告、テレビ広告、雑誌広告、インターネット広告、看板や中吊りなどによって異なるのでしょうか?
広告主は、ポスターを増刷したり、テレビ広告のぶら下がりを差し替えたりするためには、その広告を制作した広告会社や制作会社に再度依頼をしなければならないのでしょうか?

「広告は誰のもの?」という問い掛けにはいろいろな観点からの答えがあるのですが、このように、「完成した広告を自由に使うことができるか」という点を判断するに当たっては、著作権の帰属について考える必要があります。

A.テレビ広告や一部のインターネット広告のような「動画広告」の著作権は、原則として広告主に帰属します。
「動画広告」以外の広告、例えばグラフィック広告や音声のみの広告の著作権は、原則としてその広告を創作した者に帰属します。広告会社か制作会社、または広告会社と制作会社が共同して創作することが多いでしょう。その際は2社に著作権は帰属します。

【基礎知識】

著作権について解説します。

1.著作権とは?
①「思想又は感情を創作的に表現したもの」は著作物
②「著作物を創作した人」が著作者
③「著作者が著作物を独占的に利用できる権利」が著作権
④「著作権」は原則*として、著作者に帰属する
*例外について3に記載します。

2.著作権とは?(以下が全てではありません)
①他人に無断で自らの著作物を複製(コピー)されない権利
②他人に無断で自らの著作物を改変されない権利
③改変したものを利用されない権利

したがって、ポスターを増刷(複製)したりするには、著作権を有している人の承諾がいるわけです。広告は、一般的には広告会社や制作会社が広告主からの依頼を受けて創作をします。従って、当事者間で特に約束をしない場合には、広告の著作権は、原則として創作をした広告会社や制作会社(またはその両方)に帰属します。ただし、「動画広告」の場合は例外です。

3.「動画広告」の著作権の帰属
①「動画広告」は映画の著作物
②「映画の著作物」の著作権は映画製作者に帰属する
③「動画広告」においては、一般的には映画製作者は広告主となる

もっとも、広告には第三者が権利を有する素材(タレントや第三者の既存の著作物)を利用することが多いといえます。また、フリーのカメラマンやイラストレーターに写真を撮り下ろしてもらったり、イラストを描き起こしてもらったりして、素材として利用することもあるでしょう。このような場合には、それらの写真やイラストの著作権はカメラマンやイラストレーターに帰属します(当事者間の合意で譲渡を受けることもできます)。

広告の利用に当たっては、これらの素材の利用契約の制限を受けますから、実際には、著作権が帰属しているからといって、広告を完全に自由に利用できないことが多いといえるでしょう。そのためテレビ広告など動画の場合の改変でも、広告を創作した広告会社や制作会社に相談をする必要が生じます。

広告法の書影

詳しくは、広告に関連する法規制を網羅的に、実務的に、理論的に解説を試みた『広告法』を手に取ってみてください。

「組み体操」を強制する文科省や教師は何もわかっていなかった! 自分で体験した途端「4段でも無理」

 死亡事故も含む重大事故が相次ぎ、問題性を指摘され続けている「組み体操」問題。1月30日放送『NEWS23』(TBS)では、「学校のモンダイ “感動”と潜むリスク 組み体操相次ぐ事故のウラ側」と題し、学校現場における組み体操をめぐった動きを特集していた。  特集ではまず、...

NHKの国会報道が酷い! 必ず政府答弁で終わる恣意的編集、安倍政権の問題点を隠しサポートする『NW9』

 ついにはじまった通常国会での予算委員会。新たな音声データや近畿財務局の記録が出てきた森友問題に、茂木敏充経済再生担当相の公職選挙法違反疑惑、沖縄で相次ぐ米軍事故と「何人死んだんだ」という暴言ヤジなど、安倍政権の姿勢を問う質疑がおこなわれた。そして、相変わらず安倍首相はすべ...

道案内しながら、しゃべる広告をつくってみた。

今や自動車に欠かせない、カーナビゲーションシステム(以下「カーナビ」)。近年ではスマホがそのままカーナビとして利用可能になるアプリも登場し、最新の地図情報が使える上に高機能ということで、徐々に普及しています。

こうしたスマホのカーナビアプリには、ドライバーが運転中でもハンズフリーで操作できるように、音声入力による受け応えが可能なものがあります。具体的には、目的地の指定や地図の表示切り替え機能が、声で指示を送るだけで操作できます。

入出力の方式がテキストか音声か異なるだけで、こうした音声対話機能も「チャットボット」の一種といえるでしょう。

前回のキャラクターチャットボットに続き、今回は音声対話を生かした新しい広告のプロトタイプ制作のプロセスを紹介します。

「しゃべる広告」をざっくり解説

今回はカーナビアプリ提供会社と共同でトライアルを実施しました。アプリを利用しているドライバーに対して、目的地へのルート沿いに提携店舗があった場合、外部データに応じたお買い得情報を音声広告として伝え、店舗への誘引を狙います(今回は、あるスーパーマーケットチェーンと提携)。

この音声広告の部分には、電通が現在開発中の対話型システムのプロトタイプを組み込んでいます。アプリは、音声で最寄りの店舗へのルート変更について尋ね、ドライバーに音声入力で「了承」してもらうことでナビを開始します。

外部データには日付、その日の気象・気温情報、時間帯、ドライバー自身の属性などのデータが含まれています。これらのデータを用いることで、例えば、前日よりもグッと冷え込んだ日はお鍋料理を提案して材料となる具材を訴求したり、平日の午後の主婦に対しては時短メニューを紹介したりすることが可能となります。聞き手のタイムリーなニーズに沿った、効果的な商品訴求が実現されるのです。 

サービス提供の流れは以下の図の通りです。

図1 カーナビアプリによる「しゃべる広告」の流れ
図1 カーナビアプリによる「しゃべる広告」の流れ

4段階の制作プロセス

こうした音声広告を、私たちは下記①~④のプロセスで制作しました。それぞれ裏話を交えてご紹介します。

図2 「しゃべる広告」制作のプロセス
図2  「しゃべる広告」制作のプロセス

①距離感の検討……「ラジオのような」距離感を目指す

最初に考えたのは、生活の文脈になじむ、ドライバーとの適切なコミュニケーションの距離感についてでした。 

タイミングに応じたお買い得情報であっても、その情報を伝える相手は運転中。運転を邪魔するような一方的な広告では、すぐにスルーされたり、サービスから離れられたりしてしまいます。 

「広告は、あらかじめ、その目的がバレ切っているマイナスのステージから発信する表現なのだ」というコピーライターの仲畑貴志さんの言を引くまでもなく、そもそも広告は嫌われがちです。それは技術が進歩しても同じで、いかに耳を傾けてもらえるコミュニケーションにするかが今回の課題でした。

そこで、私たちが考えたのは「ラジオのような」距離感。あまり主張し過ぎず、運転の邪魔にはならない。その上で、毎日少しずつ話題を提供しながら、商品を訴求する文脈の会話を行い、店頭への訪問につながればいい。こうした考えに沿って対話用のスクリプト文を考えました。

ちなみに「Twitterはラジオのやりとりに似ている(※)」と指摘されることが多いですが、筆者が過去Twitterの企業アカウントの運用やTwitterを用いたキャンペーンに携わった際に、タイムリーなネタを織り交ぜたコピーを書いた経験が、今回スクリプト文を考える上で役に立ちました。 

※いずれも「リアルタイムで情報を流しっぱなしのフロー型」「たまに双方向になる」などの特徴を持つため。

②技術的制約の把握……走行中の環境を考慮したサービス設計 

意外に思われるかもしれませんが、運転中の音声入力には技術的なハードルがあります。というのも、自動車内ではスマホとドライバーの距離が離れており、特に運転中は走行音やラジオの音声などノイズが混ざってしまいます。また、走行中は振動などによる影響も大きく、機械にとって必要な音声のみに絞って聞き取ることが難しいのです。

ドライバーからの発話が長くなれば長くなるほど、ノイズや振動の影響を受け、入力された情報を誤って受け取る可能性が高まるため、今回はドライバーには「はい/いいえ」の簡単な2択(言い回しの違いにも対応)で返答してもらう会話方式になりました。また、「うるさい」「やめて」などの発話があれば、広告を止める機能も用意しました。 

加えて大前提として、発話が原因となって事故を起こしてしまっては元も子もありません。そのため、右折・左折時などの特に注意を要する運転シーンでは発話しないように設定したり、話しかける際には「ちょっとよろしいでしょうか?」などの「クッション言葉」を入れたりといった配慮を事前の要件に含めました。

③スクリプト文の作成……距離感と制約のバランスを取る

こうした技術的制約の中で、先に述べた「ラジオのような」距離感で話題を提供し、「はい/いいえ」で会話を進めるというフォーマットでスクリプト文を書いていきます。
 
スクリプト文の考え方は以下の2通りで考えました。 

【A】日付のデータを元に「今日は〇〇の日」といった話題を提供する発話 

【B】気温やドライバーの属性などの外部データに基づいて話題を提供する発話 

例えば【A】の考え方での「2月3日」の例は以下の通りです。 

今日2月3日は節分です。 実は節分の日は太陽の動きによって決まるため、2025年には1日早い2月2日が節分になるそうです。 

さて、節分のご準備はいかがでしょうか。〇〇マートでは豆まきの豆や、恵方巻きなどをとりそろえております。 お近くの〇〇マート☓☓店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「はい」か「いいえ」でお答えください。 

「はい」の場合→

〇〇マート☓☓店を経由地に設定しました。音声案内を開始します。 「いいえ」の場合→

分かりました。お気を付けて運転してください。         

また、【B】の考え方での「前日より最低気温が下回った日」の例は以下の通りです。 

寒い日が続きますね。風邪の予防に、免疫力を落とさないよう注意したいもの。特にたんぱく質は免疫力を強化するなら欠かせません。

〇〇マートでは、サケやマグロ、ブリなど旬の魚を安心・安全に提供しております。刺身やお鍋がおすすめです。お近くの〇〇マート☓☓店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「はい」か「いいえ」でお答えください。(以下同じ)

④フィールドテスト……あらゆる要素を検証しPDCAサイクルを回す

スクリプト文を検討したのち、実際に路上でテストを行います。一般のドライバーがアプリを利用する環境と同じ状況下で、発話のタイミング、頻度、長さや読み上げのスピードなど、さまざまな要素を検証していきます。 

テストを行うと、想定していなかった発話タイミングの遅延や、頻度が多過ぎる(あるいは少な過ぎる)、テキストが長過ぎるなどの、事前に想定できなかった課題が浮き彫りになってきます。

そうした課題に対し、録画やログ解析を行うことでその都度原因を突き詰め、問題点を修正しました。そして、再び路上でテストを行い、PDCAサイクルを回すことで改善していきました。 

このようなプロセスを経て、実証実験を行いました。1月下旬から3月末にかけてアプリ利用者にトライアルへの参加を呼び掛けたところ、サービス利用の許諾が得られた約5000人に対して、期間中に3万回強の発話がなされました。スクリプトを聞いたドライバーは、そうでないドライバーに比べて約2.3倍対象チェーンの店舗に立ち寄るという結果になりました。

「しゃべる広告」のさらなる可能性

今回は初めてのトライアルということで、基礎的な仕組みづくりが中心となりましたが、例えば下記3方向のような展開案が考えられます。

1.外部データとの連携による精緻なレコメンド

今回はアプリに登録されたドライバーの属性データや、日付や気温データに基づいた発話=レコメンドでした。今後クライアント企業が持つ外部データなどをひも付けることができれば、より精緻なレコメンドが可能になります。

例えば、購買データとひも付けることで、前の日に買って余った野菜を活用できるようなレシピの提案や、トイレットペーパーが切れそうになったタイミングでの買い足し訴求などが考えられます。

2.複数クライアントでの実施に伴う、利便性の増大とプラットフォーム化

今回のトライアルでは一つのスーパーマーケットチェーン情報のみの提供でしたが、これが複数のクライアントになった場合、より多くのお得情報を提供することができ、ドライバーにとっての利便性が増大します。

便利になるにつれてユーザー数も増大し、クライアントにとっても魅力的なプラットフォームとなるでしょう。この場合、プラットフォーマーとして、各クライアントが合意できるような発話タイミングの調整や、発話が重複した際のルールづくりが必要です。

3.継続利用による各ユーザーへの最適化

今回はユーザーの利用内容のログを取得していたものの、短期間の実施だったこともあり、ほとんどレコメンドの内容に影響することはありませんでした。ここにも改善の余地があります。

例えば、毎日の発話にちゃんと受け応えしてくれるユーザーに対して、より親密な距離感でのスクリプトに切り替えたり、ユーザーが受け応えする可能性の高い曜日・時間帯に発話のタイミングを切り替えていくなどのやり方が考えられます。

今までの電通の強み+αが必要に

音声入力式チャットボットの一番の利点、それは「入力」の手間を削減することで、日常の生活の文脈に溶け込ませやすいことでしょう。

しかし、発話内容、タイミング、期待される答えとのズレなどの要素によって生活者に不快感を与えてしまい、逆に生活の文脈からつまみ出されてしまう可能性もあります。さらに広告の場合、ただでさえ嫌われやすいという側面があり、一層の注意が必要です。

カーナビアプリの例に限らず、今後一層の普及が予想される「Amazon Echo」「Google Home」「Apple HomePod」、そしてLINEの「Clova WAVE」などのスマートスピーカーにおいても、同様の考え方でのコミュニケーションの設計が必要だと考えられます。

ここには今まで電通が培ってきたコピーライティングやコミュニケーションデザインのノウハウが生かせるでしょう。

その上で、「体験のデザイン」など、今までの電通の業務とは一見離れた領域の知見をうまく組み合わせていくことが不可欠だと考えています。