アルケゴス問題、逃げ遅れた野村HDは3100億円損失、米金融大手は損切りで資金回収

 野村ホールディングス(HD)は米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引の損失で生じたポジション(持ち高)をすべて処理した。2021年3月期に約2457億円(23億ドル)の損失を計上したのに続き、21年4~6月期に約650億円(6億ドル)の損失を出した。累計の損失額は、およそ3100億円。3月下旬に公表した2200億円(20億ドル)から4割増えた。担保にとっていた株式の価格が下がったため損失が膨らんだと説明している。

韓国系米国人の“カリスマ投資家”に翻弄される

 3月29日、東京株式市場。取引開始前に激震が走った。野村が想定外の損失が出ることを公表したからだ。この発表を受けて野村HD株価は急落。下落率は一時17%を超えた。同日の終値は前週末比117円70銭(16.3%)安の603円。株価データを遡れる1974年以降、1日の下落率として最大となった。時価総額で4000億円が吹き飛んだ。

 ブルームバーグやフィナンシャル・タイムズなどの海外メディアは、米国のアルケゴス・キャピタル・マネジメントというファミリーオフィス(富裕層の資産運用会社)が投資に失敗したことが原因だと報じた。アルケゴスはインサイダー取引の“前科”をもつ韓国系米国人のカリスマファンドマネージャーのビル・フアン氏が立ち上げた資産管理会社である。自己資金の8倍ものレバレッジ取引を行っていた。特定企業の株に集中投資し、株高を追い風に、一時期、1兆円もの利益をあげていた。

 フアン氏はかつてインサイダー取引疑惑で米証券取引委員会(SEC)から提訴されたことがある。しかし、多くの金融機関が、ピーク時に3兆円規模とされるハイリスク・ハイリターンの取引に踏み切り、多額の手数料収入を得ていた。

 ところが3月23日、風向きが一変する。主な投資先だった米メディア企業バイアコムCBSが30億ドルの大型増資を発表した。大型増資は株価にとってマイナスになることが多い。バイアコム株は24日までに3割も急落。アルケゴスは巨額の損失を抱え、金融機関から担保の追加の差し入れを求められた。別の株式を売って穴埋めしようとしたが、保有株は思うような値段では売れず、行き詰まった。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アルケゴスは3月25日に取引金融機関を集めて協議。野村HDとクレディ・スイスは「各社が協調して1カ月ほどでポジション(持ち高)を整理する」というソフトランディング(軟着陸)による解決策を提案した。しかし、結論が出ないまま終わった。

 米金融大手、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーはアルケゴスが投資していた株式、つまり担保として取っていた株式を強制売却(損切り)して、資金を素早く回収した。米メディアによると、ゴールドマン・サックスは100億ドル(約1兆1000億円)超の、アルケゴスから担保に取っていた株式を売却したという。

 逃げ遅れた野村HDは3月29日、「最大2200億円の損失を被る可能性がある」と公表。最もダメージが大きかったクレディ・スイス・グループは5900億円の損失を計上する。

 いち早く損切りに動いたとされる米モルガン・スタンレーは1000億円、スイス金融大手UBSグループは930億円。日本でも三菱UFJ証券ホールディングスが300億円の損失を明らかにした。

 この結果、アルケゴス関連の取引で世界の主要金融機関で1兆円を超える損失が発生した、と試算されている。米ウォール街で生き馬の目を抜くような厳しい競争に明け暮れている各社は、性悪説に立っており、抜け駆けもいとわない。ところが、野村は「護送船団方式」を選択した。

 いち早く損切りに動いた米金融大手と逃げ遅れた野村の明暗が、はっきりと分かれた格好だ。

巨額損失を出した野村が強気な台所事情

 野村HDの21年3月期の連結決算発表に投資家は驚かされた。年間配当を15円増やし35円に大幅増配したからである。米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントへの融資を回収できず、3100億円(21年3月期計上分は2457億円)の損失を被ることが明らかになったにもかかわらず、配当を増やすことにしたのだ。

「米顧客取引に起因する損失が仮になかったとすれば、どのような利益水準にあったかを踏まえて(配当政策を)判断した」(野村HDの北村巧執行役)と主張。もし今回の損失がなければ、税引き前利益は4764億円だった計算になるとした。

 巨額損失を出しても野村が強気なのは、業績の裏付けがあるため。21年3月期の連結決算(米国基準)は、売上高に当たる営業収益(金融費用控除後)は前期比8.9%増の1兆4018億円、アルケゴス関連の2457億円の損失を計上したにもかかわらず当期純利益は1531億円となった。前期比29.4%減の落ち込みにとどまった。

 5月12日に開いた投資家向け戦略説明会で奥田健太郎グループCEOは「損失を出して投資家にご迷惑をお掛けした」と釈明しなかった。「今取り組んでいるガバナンスやリスク管理の強化策が足りていなかった」のが根本的な原因だ、とした。奥田CEOが強気で押し通すのは、これから強化しようとする「パブリックからプライベート」への戦略転換の根幹にかかわるからである。

「プライベート」戦略には2つの意味がある。1つは上場株式に代わる資産の活用。非上場株式などの強化が代表例だ。もう1つが欧米などで主に富裕層向けに展開されている「ファミリーオフィス」と呼ばれるビジネスモデルだ。中核となるのが2020年6月に立ち上げたCIOサービス(高付加価値アドバイザリー・モデル)である。機関投資家向けに提供してきた助言機能を、顧客のリスク許容度に応じつつ富裕層の個人にまで広げる。社内でのトライアルを経て2022年度から本格導入する。併せて手数料体系を複線化し、「残高連動報酬」を導入する予定だ。

 アルケゴスの問題は、野村が成長戦略に据えようとしていた「プライベート」の領域で発生したスキャンダルである。富裕層が資産運用を行うファミリーオフィスは規制が緩かったが、今回のアルケゴスの巨額損失で、金融当局は資本市場を揺るがす可能性がある大きなリスクを内包していることを認識したはずだ。

 野村HDが構想するプライベート領域での新たなビジネスモデルについても、金融庁が厳格なリスク管理を求めてくる可能性が出てきた。

(文=編集部)

早稲田の政経と青山学院大が志願者激減、立教大は増加率トップ…私大の入試改革で明暗

 コロナ禍で地方の受験生が地元志向を強め、首都圏や関西圏での受験を敬遠する動きが加速し、有名私立大学を中心に志願者減の動きが顕著になった。受験シーズンが過ぎた5月からは、新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言は東京、大阪、京都、兵庫、愛知、福岡、北海道、広島、広島、沖縄の計10都道府県に拡大した。主要私大が集まる地域も含まれているため、これが2月だったら大混乱に陥っていたであろう。

 私大の定員厳格化で大学生の東京一極集中を是正するという狙いも、コロナの影響で意外と早く達成できるかもしれない。

 図表のように、主要私大は軒並み志願者を減らしている。これはコロナの影響に加え、2021年からの大学入学共通テストのリスクを回避しようと2020年の受験生は現役で入学しようとしたため、2021年は一浪の受験生が減ったことが要因のようだ。

 ただ、共通テストや民間英語検定の導入問題などを契機に、新しい入試方式に転換したり、入試日程の多様化を実施した私大も多く、21年の私大入試は志願者数の変動が起こりやすい状況であった。まさに、新時代入試の転換点となる時期と言える。

立教大が志願者増加率トップの理由

 立教大学の志願者増は、ユニークな全学部日程の入試方式を導入したことが大きな要因であろう。私大ではどの大学も学部ごとの入試科目を設定した試験日受験であるが、立教大では学部別試験日でなく科目パターンごとの試験日を設定したのだ。文系と理系で違いがあるものの、その試験科目パターンで受験可能な学部なら、同じ試験日に複数の学部を受験できる。いわゆるコスパの良い併願ができるというわけだ。試験日は5日設定している。ただし、文学部は独自日程である。

 その結果、一人当たりの受験(併願)回数は1.98回から2.25回に増加、共通テスト利用入試の志願者数は0.5%減であったが、この全学部日程の一般入試志願者数は10.8%の増加となった。図表でも、総志願者数はトップの6.8%増となっている。ただ、共通テスト利用入試の志願者数減については、やはり地方の国立大学と併願する層の減少の影響と推定される。

 実は、過去にも、全学部統一日程入試の導入が志願者増を引き起こした事例は少なくない。たとえば明治大学だ。2010年頃から全私大志願者数でトップとなっていたが、その要因は、都心のキャンパスが女子受験生に人気を呼んだことと、全学部統一日程入試と地方会場の設定にある、と言われている。ただ、この全学部統一日程入試は立教大とは違い、各学部の独自入試も実施している。明治大の全学部統一入試の場合、受験科目がマッチすれば複数の学部を併願できる。これが総志願者数の増加に結びついていたと言える。

早稲田政経と青山学院大は入試改革で志願者減

 図表を見るとわかるように、早稲田大学の総志願者数は9万1659人と10万人を割り込み、前年比87.6%で、その減少ぶりがマスコミの注目を浴びている。

 早大の場合は、前年から志願者減の予想はついていた。政治経済学部の一般入試の試験科目が大きく変わり、共通テストの国語、英語のほかに、数学I・数学Aを必須科目に設定したからだ。数学を必須にしたことで、英国社の私大文系専願組が抜け落ちることは当然予想された。そのため、募集人員も3分の1にあたる175人を削減した。学部独自の出題も、日英両言語の長文を読んだ上で解く記述式問題とした。

 募集人員が減った上に、共通テストの数学が必須で、個別問題も過去問対策がきかない新傾向の出題ということになれば、リスクを嫌い、受験生が減少するのは当然である。注目すべきは、募集人員が3分の2に減ったのに合格者数を増やしたことである。難関国立大併願者の比率が高くなるので合格者の入学手続き率は低くなると予想し、合格者を増やしたのであろう。

 同じように入試改革が志願者の大幅減に結びついたケースとして、青山学院大学が挙げられる。経済学部、理工学部、文学部英文学科を除く学部で個別試験科目のみの入試はなくなり、全学部統一日程試験を除き、共通テストの結果と学部独自の試験結果で合否判定をする方式に変えたため、共通テストを受けない私大専願受験者が敬遠したのだろう。総志願者数は前年比70%弱に減少した。同じミッション系で、ともに「英語の○○」とうたわれる立教大とは対照的な結果となった。

日大と立命館大も前年比80%台

 ほかにも、日本大学と立命館大学がともに総志願者数10万人を割り込み、前年比80%台となっている。日大は、2018年のアメリカンフットボール部の問題で2019年入試の志願者が大幅に減った反動で2020年に増加したため、2021年はその反作用で減った、という見方もできる。

 立命館大の場合は、入試の複線化で同じ学部の一般選抜でも併願できるため、今まで学内併願率が高かったが、コロナ禍の影響で併願受験料負担を嫌って、受験生が学内併願を減らす動きに影響されたと思われる。

 私大では、一人の受験生が同じ大学の複数学部を受けたり、同じ学部でも別日程で受験できる複線(アラカルト)入試では、その出願者を別々にカウントする。学内併願が多ければ、のべで計算する総志願者数は多くなる。そこで、最近は学内併願している受験生も一人として計算する実出願者数が注目されており、「週刊朝日」(朝日新聞出版)の調査でも、公表する主要私大が増えている。

 大学サイドの意識も変わり、明大の学長は同大が実出願者数ではトップと報告しているほどだ。減少率が高い青山学院大の実志願者は、2020年の3万981人から2021年は2万3206人に減った。減少は前年比75%で、総志願者の減少より低い。根強い人気はあるのであろう。

 のべの総志願者数を実志願者数で割れば、併願率が出てくる。立命館大は266%で東京の主要私大の平均より高い。ほかにも、図表の大学では、関西大学、千葉工業大学、京都産業大学、武蔵野大学などが学内併願率300%以上である。一人の受験生が、同じ大学の別学部か別日程の入試を3回以上受けている計算になる。

 複線(アラカルト)入試を採用している関西圏の多くの私大は、実志願者の減少が総志願者の減少に大きくつながったようだ。併願しても、その分の受験料を大幅に安くしたり、入学者には併願受験料を返還する千葉工業大は、高校への積極的なPRもあり、 併願率も高いが、実志願者数も伸びており、人気上昇中だ。

 この実志願者数の動向も、私大入試を分析する上で重要な要素となろう。最近は多くの大学で公表している。

 私大受験生の立場に立つと、その大学の実志願者数が伸びるかどうかの予測がつく。たとえば、慶應義塾大学は医薬系の学部があって同じ系統の学部が少なく、試験科目も学部ごとの違いが大きいので、学内併願は少ない。そのため、実志願者数が多い傾向にあり、志願者の動きは少ない。早大はその逆だ。

 このように、その大学の学部構成や入試の特色を理解することも大切だ。ただし、今後は、早稲田の政経や青山学院大のように、過去問対策がきかないなど大きな変化を嫌う受験生の習性を承知の上で、入試改革に取り組む私大が増えてきそうだ。

(文=木村誠/教育ジャーナリスト)

●木村誠(きむら・まこと)
早稲田大学政経学部新聞学科卒業、学研勤務を経てフリー。近著に『「地方国立大学」の時代–2020年に何が起こるのか』(中公ラクレ)。他に『大学大崩壊』『大学大倒産時代』(ともに朝日新書)など。

大谷翔平の大活躍の一因「グルテンフリー」とは?パンが大好きな人はグルテン依存の可能性も

 今季、目覚ましい活躍を続けている大リーグ・大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の躍進の裏に、「グルテンフリー」という食事管理があると報じられて話題になっている。テニスのノバク・ジョコビッチ選手も、グルテンフリーによってパフォーマンスを上げて活躍したのは有名な話だ。グルテンフリーが人の体に及ぼす「ポジティブな影響」とはどんなものなのか、東京都江東区アクアメディカルクリニック院長、寺田武史医師に聞いた。

グルテン不耐症

「グルテンとは、小麦に含まれるグリアジン、グルテニンが合わさって、そこに水が加わるとグルテンが出来上がります。パンや麺類などのモチモチした感を出すのがグルテンです。しかし、このグルテンを消化できないグルテン不耐症の人がいます」

 グルテン不耐性の人はグルテンを消化する酵素がないため、グルテンを食べた際に腹痛や下痢など消化器系の症状が現れる。ちなみにジョコビッチは、グルテン不耐症によって十分な集中力と体力を保てなかったと、自らの著書『Serve to Win』で明かしている。

「ジョコビッチに限らず、もともとグルテンを含む小麦を食べ続けてきた欧米で『グルテンはよくない』という認識が広がっているのは、より強い弾力性や味を追求した結果、品種改良され、欧米人にとっても消化しにくい小麦が出来上がってしまい、グルテン不耐症の人が増えているからだと思われます」

 もともとコメを主食とする文化の日本人では、遺伝性自己免疫疾患のセリアック病(グルテンに対して異常な「免疫」反応が起きること)は少ないと思われるが、食文化の欧米化によりグルテン不耐症に気づかずグルテンを摂取し、体に不調をきたす人が少なくない。次のような症状に心当たりがある人は、グルテン不耐症の可能性があるため注意が必要だ。

・倦怠感
・頭痛、関節痛
・風邪をひきやすい
・集中力低下
・不安感、イライラ感など、
・不眠
・アレルギー症状悪化
・下痢、便秘、胃の不快感

 このような症状が日常的に起きれば、アスリートならば良い成績を残すのは困難だ。また、アスリート以外の人にとっても、QOL(生活の質)が低下することが予想される。

グルテン依存

 SNSなどで「パンが大好きで、その匂いや食感がたまらない」「美味しいパンを食べ歩くのが趣味」などというコメントをパンの紹介とともに見ることがあるが、そういった気持ちが起きているとすればそれは、グルテン依存かもしれない。

「パンや麺類から摂取したグルテンは体内で分解され、”グリアドルフィン”というペプチドが産生されます。このグリアドルフィンは、モルヒネなどの麻薬と非常に類似した性質があり、脳へと移行し、多幸感をもたらすように作用します。その結果、グルテン依存となり、さらにグルテンを欲するようになり、さらには疲労感、眠気、集中力低下などが生じやすくなります」

 グルテン依存となれば、アスリートにとって重要な「安定したメンタル、強いメンタル」が維持できなくなり、当然のことながら成績に影響するだろう。

血糖値の乱高下

「実はグルテンは、血糖の乱高下を起こします。それは小麦由来のデンプン質、”アミロペクチンA”によるもので、グルテン摂取後には時にチョコレートよりも激しく急激な血糖の上昇を招きます。さらに、その反動で急激に低血糖となってしまいます。急激な血糖値低下が試合中やトレーニング中に起きれば、パフォーマンスが落ちる。そうなると、副腎からコルチゾールが出て血糖値を上げ、体の正常な機能を保とうとします」

 コルチゾールとは、体を守るステロイドホルモンである。抗炎症作用、抗ストレス作用、抗アレルギー作用などがあり、我々の体の免疫のバランスや血糖値コントロール、間接的にはタンパク質や脂質の代謝などの健康維持にも欠かせない。しかし、副腎が疲労すれば、コルチゾールも低下する。

「コルチゾール低下により血糖コントロールができなくなると、代わりに血糖値を上げる作用を持つアドレナリンが分泌され、血糖値をコントロールしようとします。しかし、アドレナリンが出続けるとイライラした状態に陥る傾向にあり、この状態もアスリートには好ましくありませんね」

リーキーガット

「古代ギリシアの医師・ヒポクラテスも『すべての病気は腸から始まる』と言っているように、グルテンが引き起こすリーキーガットも、アスリートだけでなくすべての人にとって注意が必要です。リーキーガットとは、腸壁のバリアが破綻して腸内の未消化異物が体内に侵入してしまうことをいいます。症状としては全身倦怠感、うつや不眠などがあり、やはりパフォーマンス低下の大きな原因となるでしょう」

 グルテンフリーは、アスリートのみならず健康志向の人にとって、もはや常識といえるものだが、一方で学校給食にはパンが提供され続けている現実もある。日本の古き良き食習慣を見直し、グルテンを抑える食生活を心がけてほしい。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)



吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

話題のカラビナ型スマホ充電器、使ってみえたメリットと“難点”…3千円の価値は?

カラビナ型スマホ充電器」なるアイテムがTwitter上に投稿され、大きな反響を呼んだ。「この発想はなかった!」と同商品が紹介されたツイートは瞬く間に拡散され、4月29日現在までに4.1万件のリツイート、23万件の“いいね”を集めている。

 同商品は、アウトドアグッズなどでお馴染みの開閉可能な金属リングであるカラビナの形をしたモバイルバッテリー。このデザインを採用しているおかげで、かばんの持ち手などに引っ掛けて使えるというアイデア商品だ。

 リプ欄に注目してみると、「ちょ…キャンプ用に買う!!!」「グッドデザイン大賞!!!」「天才か……!」など、肯定的な意見が多い一方で、「容量が小さいそうなので買ってがっかりしそう」「容量的にお守り的な感じかな」と、容量の小ささを指摘する声もちらほら。

 そこで、今回は筆者が1週間使用してみた感想をお伝えしようと思う。

楽天市場とYahooショッピングから購入可能! 心躍るギアっぽいデザイン

 Twitterで話題になっていたのは、エルコミューンの商品「CARABINER BATTERY」。楽天市場とYahooショッピングに同社が運営している公式オンラインストアがあり、そこから購入可能だ。

 今回はTwitterで話題になった内蔵バッテリー容量3000mAhで3080円(税込)のものを購入したが、容量が倍になったモデルも4290円(税込)で販売されている。カラーバリエーションは「Black」「Khaki」「Coyote」「Gray」「Olive」「Navy」の6種類で、どれも渋みのある落ち着いた色合い。今回は無難にブラックをチョイス。

 送料無料だったため支払額は商品代のみの3080円で、注文した日の2日後には手元に届いた。

 箱の裏面に大まかな構造や使用上の注意、仕様に関する説明が書かれている。セット内容は本体、専用ケーブル(Micro USB端子)、取り扱い説明書の3点だ。本体の手触りはさらさらとしており、シンプルでありながらもどことなくギアっぽさを感じられるデザインが特徴的。肝心のカラビナ型フックは固めで、押し込むのに少々力がいる。だが、あまり柔らかすぎても心配になるので、ちょうどいい固さだと感じた。

 そして、カラビナ型フックの背の下にはラバーキャップがあり、それを開けるとUSBポートが出現。本体を充電するためのUSBポートも、本体からスマホに給電するためのUSBポートもここにある。

 ちなみに、この商品は本体を充電しておくタイプなのだが、充電時間の目安は出力1.0AのACアダプタを使用した場合で約3時間とのこと。朝から外出する場合は前日の夜寝る前に充電しておいたほうが安心だろう。

 では、充電が完了した本体を持ち物に装着してみよう。

 まず、カジュアルなリュックに装着してみた。リュックのアウトドアテイストにうまく溶け込み、悪目立ちしているような印象は皆無。装着する前から想定はしていたが、見栄え的にはカジュアルなリュックかトートと組み合わせるのがベターだろう。

 続いて、A4ファイルが収納できる大きさのレザー調のトートバッグに装着。きれいめなトートの持ち手にギア感の強い充電器がついていると、悪目立ちしている感が否めない。さらにUSBケーブルを挿すと、長いケーブルがぴょんと出てしまい、不格好さが倍増。気にならない方にとっては問題ないかもしれないが、トートなどのきれいめなバッグに合わせるのはファッション的に少々ハードルが高くなりそうだ。

バッグ内のスペースを有効活用できる! だがメリットはそれだけ?

 筆者はこの“カラビナ型充電器”をさまざまなバッグにつけて1週間使用してみた。

 そこで気がついたのは、大きめのバッグであれば内ポケットのあるタイプで使用したほうがいいということ。というのも、高さがあり、内ポケットがないタイプのバッグの取っ手につけて使うと、充電中のスマホがバッグのなかで宙ぶらりんになってしまうのだ。

 高さのないタイプのバッグであれば、内ポケットがなくても問題ない。筆者は手にかけて持つハンドバッグの取っ手部分にカラビナを引っ掛けて使用したが、バッグ自体の高さがないため充電中のスマホがしっかり底に着いてくれ、なかなか使い心地がいいと感じた。

 そして何より素晴らしいのが、場所を取らないことだ。休日、小さなバッグで出かけるときなどは最小限の荷物にまとめたいところだが、やはりスマホの充電は心配になるだろう。だが充電器を持っていくのはめんどくさい……という悩みが解消されるのだ。

 しかし、いくつか気になる点もあった。

 やはりきれいめ系のバッグに合わせるときの見栄えは良くない。カジュアルなリュックに合わせていた日は“カラビナ型充電器”の存在を誰かに指摘されることはなかったが、ある日レザー系バッグに合わせていた日に「これ、何?」と友人に言及された。やはり悪い意味で目立っているのかもしれない。

 また、USBポートを保護する目的で付いているラバーキャップがどうも緩いように感じる。出先でラバーキャップが外れてUSBポートが丸出しになっているのに気がつき、キャップをかぶせたのだが、数時間後に見るとまた外れていたのだ。しかも、これが頻繁に起こった。個体差の問題かもしれないが、やはりUSBポートが早々に傷んでしまうのではないかという心配がぬぐいきれない。

 そして、Twitterなどで当初から指摘されていた容量について。公式サイトによると、この3000mAhのモデルは小型のスマートフォンを約1回充電できるほどの容量とのこと。実際に使ってみると外出前に充電を満タンにしても1日しか持たなかったので、やはりそれほど大容量ではないのだろう。

 もちろんないよりはいいし、使うたび充電するのを面倒に感じない方であれば問題はないのだろうが、スマホをよく使う日や友人に充電をさせてあげた日などは、あっという間になくなってしまうだろう。

 忖度なしの感想としては、悪くはないが買うなら2倍の容量で4290円のほうがいい、といったところだろうか。休日は小さいバッグで出かけたい派の筆者にとってスペースを有効活用できるのは本当にありがたいのだが、正直、それ以上のメリットはあまり感じなかった。

 これで3080円と思うと少々割高な気もする。だが、多少割高でも邪魔にならない充電器が欲しい! という方にとっては買う価値アリといえるだろう。

(取材・文/A4studio)

ジブリの凋落?最新作『アーヤと魔女』世界中で酷評…「低予算ユーチューブ動画」「ぶざま」

日本アニメを代表するトップブランド

「宮崎駿が長年にわたって築いてきた芸術性と物語の遺産は、語り尽くすことができない」

 映画監督の宮崎駿氏(80)をこう激賞しているのは、アメリカの代表的な老舗アート誌のひとつ「ARTnews」(21年3月24日付)。米アカデミー長編アニメ映画賞(02年)及び同名誉賞(14年)、そのほかベルリン国際映画祭金熊賞(02年)など無数の賞に輝く宮崎氏に対する海外の評価は、極めて高い。また彼が共同設立したスタジオジブリは、米映画批評サイト「ロッテン・トマト」などで多くの作品が高得点を得ている。

 アニメーション(animation)ではない「アニメ(anime)」、つまり日本アニメは国内で一般に知られてる以上に世界のサブカルチャーへの影響力が大きい。Netflixオリジナルアニメ『Yasuke ―ヤスケ―』にFlying LotusやThundercatらヒップホップやエレクトロニカ系の先鋭的なアーティストが参加するなど、ジャンルを越えた展開も注目を集めている。

「宮崎」と「ジブリ」の名は、世界でそんな日本アニメを代表するトップブランドだ。ところが今年に入って、約6年半ぶりの最新映画が英語圏のメディアでこれでもかとコキ下ろされている。その作品とは、ジブリ初の長編フル3DCG映画『アーヤと魔女』。監督は宮崎駿氏ではなく、息子の宮崎吾朗氏(54)だ。

「ぶざまなキリストのフレスコ画に等しい」

 特に評価が厳しいのは、映画批評サイトの「IndieWire」。2月5日付記事で、「このアニメは、あのぶざまなキリストのフレスコ画に等しい。あの大失敗はまだ人間の手触りが皮肉な魅力になっていたが、(『アーヤと魔女』には)それも欠けている」と酷評した。あの「フレスコ画」とは、12年に素人の悲惨な修復が世界で失笑されたスペインのキリスト像のことだ。そのほか「『アーヤと魔女』は愛せないキャラクターだらけの、醜くて中途半端な映画だ」(「engadget」2月12日付)、「アニメの批評家たちはPixarとジブリのどちらがより才能あるアニメスタジオか長く討論してきた(略)。だが後者が初のフルCG映画を作った今はもう、比較にならない。『アーヤと魔女』はほぼあらゆる面で劣っている(略)」(「Variety」1月31日付)など、手厳しい評価が並ぶ。

「低予算の子供向けYouTube動画」を彷彿?

『アーヤと魔女』の舞台は、現代より少し時代が遡ったイギリスと思われる田舎町。魔法を操る怪しげな中年男女に引き取られた孤児の少女アーヤが、喋る黒猫とともに奮闘を繰り広げる。原作者は宮崎駿氏監督の『ハウルの動く城』(04年)と同じイギリスのファンタジー作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズだ。

 日本では昨年12月30日に日本のNHK総合テレビで初放送。今年4月29日から劇場公開が予定されていたが、緊急事態宣言の発令にともない公開延期となった。海外では今年2月にカナダ、アメリカなどの劇場及びHBO Maxで公開。4月6日からはBlu-rayも販売されている。

 ストーリー構成やキャラクターに関する批評は、ネタバレになるので避けておこう。ほかに多くのレビューが特に強調しているのは、3DCGへの不満だ。

 冒頭で紹介した「ARTnews」は、宮崎駿氏に対する賛辞の後でこう述べた。「ジブリ初のフルCGへの進出は不気味なアメリカの初期のCGアニメ(略)、自動生成された奇怪な子供向けYouTube動画(略)と並べられ、即座に酷評された」「アーヤと彼女の母親は(略)マテル社の人形のように見える」「(CGは)Pixarがやったように新しい美学をもたらすためでなく、予算節約のために導入されている」。また前述の「engadget」は「CGキャラクターの動きは固くて生気に欠け、表情は低予算の子供向けYouTube動画のようだ」、ほかにも「平坦で弱々しいCGのせいで、ジブリを有名にしている魅力的なアニメの美学がほとんど感じられない」(「Vox」2月3日付)、「最も残念なのはアニメーションだ」(「New York Times」2月5日付)といった調子だ。

海外メディアが引用した「生命に対する侮辱」発言

 興味深いのは前述の「IndieWire」と「engadget」が共に、かつて宮崎駿氏がAIによるCGアニメを批判した言葉を引用している点だ。これは、16年に放送されたNHKドキュメンタリーでの発言。ドワンゴの川上量生会長(当時)がAI学習で自動生成されたグロテスクな生物の動きをプレゼンテーションしたところ、宮崎駿氏は「極めて不愉快ですよね」「極めて何か生命に対する侮辱を感じます」と一喝した。

「engadget」はこの経緯と宮崎氏の発言を紹介しつつ、「私は『アーヤと魔女』について、そこまで評するつもりはない。美学に対する試みはある。だが貧しいストーリー描写と素人っぽいCGへのアプローチのせいで、台なしになっている」と続けた。一方の「IndieWire」は、「『アーヤと魔女』(略)を観れば、その日に宮崎が感じたことがわかる」とまで書いている。

「ネポティズム(縁故主義)」への批判も

 米誌「Under the Radar」は、4月7日付の記事で「Wish.com(格安で知られるネット通販業者)で『魔女の宅急便』を3ドルで注文して、代わりにこれが送られてきても驚かないだろう」と茶化した。廉価なコピー品のようだと暗に示唆しているわけだ。

『魔女の宅急便』やほかのジブリ作品との共通点も、複数のレビューで指摘されている。「Vox」2月3日付は「恐らく冴えないビジュアルを紛らわすために、なじみのあるジブリの特徴をコラージュしたように感じられなくもない」、また前述の「ARTnews」は「小さな黒猫を連れた元気のいい魔女は、『魔女の宅急便』を思い出させる。これはジブリの模倣作(パスティーシュ)といってもいい」と評した。「ARTnews」はさらに「もっとも苛立つのは、宮崎吾朗は(ジブリの)偉大な遺産の正しい相続者ではないことだ(略)」として、身内のネポティズム(縁故主義)まで批判の俎上に載せている。「忖度」がない海外メディアの批評は、あたかもジブリブランドの終焉を予告しているかのようだ。

国内メディアはどんな評価を下すか

「ロッテン・トマト」での評価は、歴代ジブリ作品のうち最下位の31/100。それまで43/100で最下位だったのは、同じく宮崎吾朗氏の初監督作品『ゲド戦記』(06年)だ。『ゲド戦記』はジブリ作品の興行成績ランクで第7位と健闘したが、海外レビューサイトでの評価は低い。18年に亡くなった原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンも自身のウェブサイトで、「映画は多くの部分で一貫性がなかった」などと批評していた。『アーヤと魔女』の原作者ジョーンズは11年に亡くなったが、今回の映画を観たらどんな感想を持っただろうか。

 ただしネガティブなレビューが多かったのは事実だが、もちろん肯定的な意見がないわけではない。例えば「Los Angeles Times」(2月5日付)は、こんな具合だ。「背景の質感と精巧なプロダクションデザインは、ジブリの映画に典型的な複雑さを維持している」「ジブリのトップレベルには遥かに及ばないにしても、空想的な楽しさがないわけではない」。また香港の英字紙「South China Morning Post」(2月9日付)は、「宮崎吾朗の作品(略)は想像力あふれる父親の作品に比べ常に退屈であり、『アーヤと魔女』もその点で違いはない。だがしっかりした映画作りがなされており、子供とアニメファンは楽しめるだろう」とした。

 厳しい海外メディアの洗礼を浴びている宮崎吾朗氏の新作。日本アニメのトップブランドの将来を占うこの作品を、国内メディアがどのように評価するのか注目したい。

(文=高月靖/ノンフィクションライター)

●高月靖

ノンフィクションライター、イラストレーター。主著『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『韓国芸能界裏物語』『ワリカンにする日本人 オゴリが普通の韓国人』『徹底比較 日本vs.韓国』『南極1号伝説』『ロリコン』『韓国の「変」』など。

IOC幹部の発言で安倍晋三が五輪混乱の元凶であることが明白に! 総理在任中に開催するため「延期1年以内」「再延期なし」ゴリ押し

 東京五輪をめぐって、国際オリンピック委員会(IOC)幹部による日本国民を逆なでするような暴言が続いている。 「誰もが犠牲を払う必要がある」と言い放ったトーマス・バッハ会長、「緊急事態宣言下でも開催する」と述べたジョン・コーツ副会長、さらにここにきて、IOC の最古参委員...

パチンコ「9万発」は通過点の「出玉革命」に期待!?『牙狼』『北斗』に続く「激アツ新台」が始動!!

 5月のパチンコ分野を振り返ると、実に多くの魅力的な新台がデビューしましたね。

 上旬には『P北斗の拳8救世主』が王道のバトル仕様としてミドルスペックで完全復活。バトル勝利=1500発という単純かつ強烈なスペックで「8万発」などの出玉記録を打ち立てています。

 他にも、100%RUSH突入で遊タイム発動条件も甘い『P織田信奈の野望 全国版』や、約80%の高ループで7割が10R大当りとなる強力な右打ち性能を有する『P花の慶次〜蓮 199ver.』といった激アツ新台がホールを盛り上げています。

 そして5月下旬には、『Pベルセルク無双』が登場。期待値2000発が75%ループする小当りRUSH搭載マシンとして絶賛稼働中です。また初代『黒海』を完全継承した『P大海物語4スペシャルBLACK』も、100%STと高性能の出玉スペックが好評を得ています。

 中でも、特に派手な出玉パフォーマンスを披露しているのが『P弾球黙示録カイジ5 電撃チャージVer.A』ですね。1種2種混合タイプと転落抽選を組み合わせたスペック。連チャン率が約82.6%と高い上に10R比率が79.5%と、優れた出玉性能を実現しています。デビュー早々に「9万発」報告も飛び出しており、今後の活躍が期待されるマシンです。

 魅惑の新台がひしめきあうパチンコ分野。6月には『P牙狼 月虹ノ旅人』や『Pバジリスク 〜桜花忍法帖〜』といった超大物も参戦予定です。先述した「9万発」情報も超える爆裂を期待したいところ。まさに出玉革命が巻き起こりそうな気配ですが、これらに続く激アツ新機種たちも続々と検定を通過しております。

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・『P新鬼武者H1YZ3』(平和)

・『P中森明菜・歌姫伝説4KD-TJ』(大一商会)

・『P火曜サスペンス劇場3GFC』(銀座)
○○○

 個人的に一番注目しているのは『P新鬼武者H1YZ3』ですね。同タイトルはこれまで京楽産業.の系列メーカーOK!!が製造していましたが、今作では製造元が平和へと変わっています。前作は約90%ループの連チャン特化マシンで人気を博しましたが、今回はどのようなサプライズを用意してくれるのでしょうか。詳細が気になって仕方ありません。

 メーカーの変更といえば、『P火曜サスペンス劇場3GFC』も同様。シリーズ2機種をリリースしたタイヨーエレックから銀座へバトンタッチされています。こちらに関しては、どちらもサミー系列なので大きな変化はないかもしれません。好評だった過去作と同様に、王道の確変ループで登場するかもしれませんね。

 他には、大一商会の人気歌パチ『P中森明菜・歌姫伝説4KD-TJ』が検定を通過。4月にミドルタイプがリリースされたばかりですが、こちらは図柄揃い時の出玉は全て1500発となる確変ループ機として絶賛稼働中です。そのスペック違いとなる「ライト版では?」と話す関係者もいますがどうなのでしょうか。

 今回はパチンコから計3機種をピックアップしてご紹介しました。それぞれ詳細は分かり次第、当サイトにて紹介させていただきます。

(文=HIRA.777)

<著者プロフィール>

 飲食店やホテルマン、営業など幅広い職種にチャレンジ。どれも長続きせずにいたが、趣味であったパチンコ関連業界へ就職し現在に至る。今では自身の体験談や、業界関係者から入手した情報などを元に記事を作成中。パチスロ4号機にハマっていたいわゆる「北斗世代」で、長きに亘り活躍するシリーズの動向に注目している。主に検定通過情報や、動画レビュー記事を担当。動画は大量出玉を実現した内容を好んで紹介している。

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元JRA藤田伸二氏、白毛女王ソダシを「そんなイジメんな」、武豊「逃げ恥」で14着大敗……C.ルメール「強奪未遂」エフフォーリアに意味深コメント!? 【週末GJ人気記事総まとめ】

 様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!

JRA 川田将雅「鬼騎乗」で無敗女王ソダシ轟沈……藤田伸二氏「そんなイジメんな」須貝尚介調教師「併せ馬の形になって引っ掛かった」

ライター「A」:先週のオークス(G1)で、1番人気だった無敗のソダシが8着に負けてしまいました。

デスク「Y」:あ~、せっかく競馬界から新たなスターが誕生したのになあ……珍しい白毛だったこともあって、ぬいぐるみとか即完売の人気ぶりだったんでしょ? みんな“空気”読まないとダメだよ! 競馬にご飯食べさせてもらってるんだから!(笑)

ライター「A」:G1まできたジョッキーが空気読んで、いい人キャラ演じてる場合じゃないでしょ。ただ、それにしてもソダシには厳しいレース展開になりましたね。

デスク「Y」:単勝1.9倍だったからねえ。そりゃ、みんなして「ストップ・ザ・ソダシ」になるわ。川田将雅騎手だって最初からソダシを狙ってたんじゃなくて、前に行こうとした中で、好スタート過ぎたソダシを見つけたから併せに行ったんだろうしね。

ライター「A」:誰が逃げるかわからないメンバーで、ちょっとスタートが良すぎたのは確かですね。あそこで序盤のスムーズさを欠いてしまったことが最後に響きました。

デスク「Y」:陣営は強気に「逃げることもある」って匂わせてたんだけど、単勝1.9倍の大本命馬が奇策に出て負けたら、それこそ何言われるか……。控えようとした吉田隼人騎手は賢明だったと思うけど、そこを川田騎手とか柴田善臣騎手が見逃さなかったという感じだね。

ライター「A」:オークスでは、昨年のデアリングタクトも厳しいマークに遭いましたからね。元々の距離不安もあって、ソダシには非常に厳しいレースになったと思います。

デスク「Y」:いやあ、新垣結衣の誕生日(6月11日)と同じ6枠11番でしょ。これ以上のサインはないし、結婚に泣いた全国のガッキーファンにJRAさんが気を使って“仕込んでくれた”と思ったんだけどなあ……。

ライター「A」:そんなわけないしょ!(笑)。6枠11番と言えば、今週のダービーでまた、須貝尚介厩舎と吉田隼騎手のステラヴェローチェが入ってますね。

デスク「Y」:それか!!……いや、今度は騙されないぞ。いや、しかし……。

ライター「A」:ある意味、完全にJRAの手の平の上だなあ。この人……。


JRA オークス(G1)武豊「逃げ恥」に疑問の声続々……大本命ソダシも巻き込まれた乱ペースに「全然伸びなかった」逃走クールキャット14着大敗

ライター「A」:ソダシが敗れたオークスですが、そのペースを作った武豊騎手の騎乗には、ファンも納得できない人が多かったようですね。

デスク「Y」:ソダシにアイドル的な人気があるから余計にね。逃げ馬不在のメンバー構成だったから、武豊騎手の逃げる作戦自体は面白いと思ったんだけど……全然ダメだったなあ。

ライター「A」:クールキャットは、途中から逃げる形になった1月のフェアリーS(G3)でも10着に大敗していましたからね。あくまで結果論ですが「何故、逃げた?」と思ったファンも少なくなかったかもしれません。

デスク「Y」:1000m通過が59.9秒は、そんなに速いペースでもなかったんだけどね。ただ、すぐ後ろの好位グループに大本命のソダシがいたもんだから、みんな早めに動いて……。

ライター「A」:その結果が極端な追い込み決着になりましたからね。武豊騎手にとっては災難に巻き込まれた形ですが、作戦としては裏目に出てしまいました。

デスク「Y」:逆にユーバーレーベンのM.デムーロ騎手にとっては最高の展開だったということか。でも、故障しちゃったんだよね?

ライター「A」:幸い重度の屈腱炎ではなく、屈腱周囲炎のようなものなんだとか。まだ、全治等は発表されていないようですが、現役続行は間違いなさそうです。

デスク「Y」:秋の秋華賞(G1)に出られるといいね。1600mの桜花賞馬と、2400mのオークス馬の対決が、2000mで見られるのが秋華賞の醍醐味だしね。

JRA C.ルメール「強奪未遂」エフフォーリアに手のひら返し!? 日本ダービー(G1)サトノレイナスで「勝利宣言」に違和感、ソダシの“二の舞”を予感させる意味深コメント

ライター「A」:思えば、今年のクラシックはハイレベルだった共同通信杯(G3)を勝ったエフフォーリアを、C.ルメール騎手が「今年のダービー馬」ってベタ褒めしたところから幕を開けた感じですね。

デスク「Y」:確かに、あれで「エフフォーリアってそこまで強いの!?」となったね。ある程度強いのはわかってたけど「そこまでか!」って感じ。

ライター「A」:ルメール騎手の馬を見る目が確かなだけでなく、事前に乗りたがったという情報も出て、余計にエフフォーリアが注目されるようになりました。

デスク「Y」:そのルメール騎手は、結局サトノレイナスか。皐月賞(G1)でコンビを組んだアドマイヤハダルとか、主戦だったグレートマジシャンとか、色々選べそうな感じだったけど、あえて紅一点の騎乗になったのは気になるなあ。

ライター「A」:記事では、レコード決着になった桜花賞(G1)でソダシと接戦していただけに、陣営が言うより「スピードタイプなのでは?」と指摘していますね。

デスク「Y」:そのソダシがオークスで止まったから、サトノレイナスも2400mでスタミナ面の不安を露呈するかもってことか。でも逆にシーザリオ(桜花賞2着、オークス1着)みたいに、スピードとスタミナの両方を兼ね備えためちゃくちゃ強い馬って可能性もあるってわけだ。

ライター「A」:ソダシは距離に限界のあるクロフネ産駒ですし、シーザリオ世代でいうと完全にラインクラフトのタイプ。確かにサトノレイナスのシーザリオ説は面白いですね、それならルメール騎手が選んだことにも納得できますし。ただ、それにしても例えが古い……。

デスク「Y」:まだ、ダンスパートナーって言いださないだけマシでしょ!(笑)

 さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

パチスロ「5000枚超」を吐き出す「高ループボーナス」が好評! その人気を受けた「新たな動き」にファン大注目!!

 幾多のマシンが短命で終えるパチスロ6号機市場の中、スパイキーの『絶対衝激Ⅲ』が好調だ。

 シリーズ8年ぶりの新作となる本機は、「プラトニックボーナス」と「衝激RUSH」が最大80%でループする仕様。通常時は「ココ満ルーレット」MAXで主にCZ「モテ期」or前兆「デート」へ振り分けられ、CZクリア、もしくは演出成功でバトルボーナスが発動する。

 バトルボーナスは15G継続、1G純増約2.7枚の疑似ボーナスで、消化中の「心・技・体」完成で衝激RUSH確定。RUSH非突入時はCZ「絶対領域」へ移行し、ここで対戦相手を撃破できれば衝激RUSH確定&早期撃破時はストック特化ゾーン「衝激チャンス」がスタートする。

 赤7・青7と2種類あるプラトニックボーナスは最低30G継続で、継続中はチャンス役成立でストック抽選。この間の7揃いはゲーム数延長及び性能がアップし、超ストック状態もある。

 プラトニックボーナス消化後は衝激RUSHへ移行し、ストック保有時は連チャン確定。ストック非保有時は成立役&継続率を参照してボーナス抽選が行われ、衝激RUSH終了後は15or30G継続の「コンティニュー」による引き戻しに期待できる。

 この衝激RUSH中こそが最大の叩き所であり、ボタンPUSHでシャッターが閉まる様と、その後のレバーONでのリール逆回転はとにかく気持ちよく、クセになること必至。

 その上、ヒキ次第では5,000枚超を優に吐き出す破壊力の高さも持ち合わせているのだから、2021年3月の導入以来、安定した稼働を維持しているのも納得である。

 そんな本機は、その人気を受けて新パネル「清純女学院パネル」を発売するとのこと。デビューは7月上旬だそうで、業界各誌が報じている。新パネル導入直後は、好状況に期待できそうだ。

 また、七匠の公式YouTubeチャンネルでは、その新パネル発売を記念して本機の搭載楽曲を5月24日より公開した。

 配信楽曲は「絶対衝激Ⅲオリジナルサントラ~Don’t Stop Love~」「同~イェーイからのウェーイ~」「同~清純女学院校歌~」「同~廻堂大学付属高校校歌~」「同~しぶはら☆せんせ~しょん~」「同~青空見上げて!~」の計6曲。ホールでの遊技前に、これらを聴いて気持ちを高めておくのもありだろう。

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JRA 岡田牧雄氏「ダービーを獲れるという感覚がない」!? デアリングタクトにユーバーレーベン「相次ぐ故障発生」もタイトルホルダーに受け継がれる兄の“夢”

 受け継がれる兄の“夢”――。

 東京競馬場で行われた先週のオークス(G1)は、ユーバーレーベンが優勝。マイネル軍団総帥・岡田繁幸氏が他界した2カ月後に、クラシック制覇の悲願は達成された。

 繁幸氏は、ユーバーレーベンを有するビッグレッドファームグループの元代表。これまで多くの競走馬を生産し、数々のビッグタイトルも手にしている。

 しかし、最大目標と公言した日本ダービー(G1)制覇はならず。1986年にグランパズドリームが2着と健闘したが、その後は毎年のようにクラシックへと出走馬を送り込むも、日本ダービーはおろかクラシック制覇にも至らなかった。

 後継者でもある長男の紘和氏は「クラシックを勝てたのは嬉しいですし、父にも『やったよ』と伝えたいです」とユーバーレーベンのオークス勝利を喜んだ。

 繁幸氏の弟・牧雄氏は自身が代表を務めるノルマンディーオーナーズクラブの所有馬・デアリングタクトで、昨年は無敗の牝馬三冠を達成。それに続くユーバーレーベンでのクラシック制覇は、岡田家が取り組んできた馬産への情熱が実を結んだ結果でもあるだろう。

 しかし、ここにきて次々と試練が降りかかっている。

 14日、デアリングタクトの右前肢繋靱帯炎発症が発表されると、26日にはユーバーレーベンも左前屈腱周囲炎のような症状がでていることがわかった。

 これにより、デアリングタクトは出走を予定していた宝塚記念(G1)を見送り。ユーバーレーベンについては、管理する手塚調教師が『スポーツ報知』の取材に対し「しっかり休ませて回復を促す必要がある」と語っており、復帰時期については未定となっている。

 今週の日本ダービーには、牧雄氏が代表を務める岡田スタッドの生産馬であるタイトルホルダー(牡3歳、美浦・栗田徹厩舎)が出走予定。この流れを断ち切るためにも何とかしたいところだろうが、YouTubeチャンネル『テレビ東京スポーツ』のインタビューでは「私にはダービーを獲れるという感覚がない」と話す。

 一見、ネガティブなコメントともとれる牧雄氏の発言。だが、これは兄・繁幸氏のこれまでを見てきたからに他ならないだろう。

「私の兄はG1をたくさん獲って、ダービーに対する想いも凄かった」

 そのように語った牧雄氏。そんな繁幸氏の想いを垣間見れたのが、2004年の日本ダービーだったのではないだろうか。

 コスモバルク、コスモサンビーム、マイネルデュプレ、マイネルマクロス、マイネルブルックと5頭を出走させた繁幸氏。しかし結果は、グランパズドリームの2着に遠く及ばず、コスモバルクの8着が最高着順であった。

「(兄が)この辺にいて、ダービーを獲らせてくれるのではと考えたりはしますけど……とにかく、タイトルホルダーにダービー頑張ってほしいなって凄く思いますよ」

 兄の想いとともに臨む、今年の日本ダービー。胸に秘めたる気持ちは、誰よりも強いのかもしれない。(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。