
第46回ボートレースオールスターが福岡ボートレースで開催される。ファン投票で選ばれた52人が令和初のSGに臨む。初日ドリーム戦はファン投票上位6名が選出される。
1号艇 峰 竜太(佐賀 4320)
2号艇 毒島 誠(群馬 4238)
3号艇 桐生順平(埼玉 4444)
4号艇 大山千広(福岡 4885)
5号艇 井口佳典(三重 4024)
6号艇 小野生奈(福岡 4530)
峰竜太は2位以下に1万票の差をつけてファン投票1位に選ばれ、3年連続のファン投票1位という快挙を成し遂げた。
昨年のオールスターでは準決勝敗退、一昨年は予選落ちと人気に応える活躍が出来なかった峰が三度目の正直と出来るだろうか。
ファン投票1位での優勝はオールスター46年の歴史で僅か2人のみという超難関。並々ならぬプレッシャーを跳ね除けて優勝を果たしてファンに恩返しをしたい。
「やはり峰が優勝候補でしょう。SGでは10連続で予選突破しており、優勝戦線には必ず絡んできています。福岡は3月の一般戦に出走して試走済みなので走りやすいはず。以前は大事な場面でのやらかしが目立ちましたが、グランプリ制覇後はそのようなところは少なく、今回こそオールスター優勝できるのでは」(関係者)
2号艇毒島もここから勢いづきたい。今年も好成績を残してはいるが、未優勝と物足りない。ボートレースクラシックでのドリーム戦では2号艇ながら不発もあった。だが昨年の大活躍は夏頃からだっただけに上半期の成績よりは実戦足を見ていきたい。
3号艇は桐生。今年は正月戦で2度目となる完全優勝、2月の平和島地区戦も優勝を果たした。オールスターは8度の出場中4度の優出と高相性なのも見逃せない。福岡ボートレース場は3コースの入着率が全国トップなだけに峰、毒島は警戒が必要だ。
ファン投票4位に選ばれたのは大山千広(福岡 4885)。さすがにこのメンバー相手に勝つのは難しいが、経験を積むための舞台と思って、堂々と立ち回ってもらいたいところだ。
しかし大山はここぞの場面で常にドラマチックな勝利を飾ってきており、初SGドリーム戦という大舞台でも華々しい結果を残せるのではと期待もかかる。
「大山のモーター29号機はエース機以上の足があると選手間で噂になっていました。スリット数値がかなりいいので、軽量の大山にはベストなモーターでしょう。こういった場面での活躍が目立ちますし、4枠からのカド捲りは充分に有り得るのではないでしょうか」(関係者)
井口は5号艇での3連対率68%の高い数字を誇っており、どんな状況でも展開をついてくる。しかし福岡水面での実績はいまひとつのため、過信はできない。
ドリーム戦6枠は地元の小野生奈(福岡 4530)。ドリーム戦に女子が二名出場することもこれまでに例がなく、昨今の女子レーサーの人気ぶりが伺える。
一昨年のオールスターでは準決勝出場の好成績を残し、昨年は女子賞金王に輝いている。今年も好ペースを落とさず、今年も2度の優勝と結果を残してきており、今回こそは史上初の女子SG優勝を目指す。
【展望】
福岡ボートレースはインコース勝率50%と全国的にもインコース信頼度はかなり低い。1マークが外に向かっているため、他艇よりスタートが遅れてしまうと挽回するのが難しくなってしまう。
更に福岡ボートの特徴である「うねり」が1マークに潜む。「うねり」の発生は風や潮の影響によるものだが博多埠頭から発着する船舶の影響でも発生するので注意が必要だ。
「うねり」は目視では判断が出来ず、選手らも1マーク直前まではっきりとはわからない。そのためインコースの選手は思い切って全速ターンが出来ず、1マーク前にレバーを落とすこととなる。その状況でアウトコースから全速で捲りがくると対応ができない。
アウトコースも「うねり」が発生しているときは、船が外に流れてしまうため力のないモーターでは捲りにいけず不発に終わることも多い。「うねり」によって難水面となるので、走り慣れている地元勢や水面相性の良い選手から狙っていきたい。
中心はやはり峰竜太。当地水面は過去にSG、G1優出、3月の当地一般戦でも優出と実戦足は信頼できる。得意の1コースから逃げ切りをはかる。
前検後は「直線足が気に入りました。あとは出足をちょっと調整するだけ。優勝できそう」と自信を伺わせ、さらに「大山千広ちゃんが勝つとおもしろいよね。ただレースなんで僕が上だと見せつけます」と余裕の発言まで飛び出していた。
毒島は「全体的に今ひとつ」という感想通りに前検時計も目立ったところはない。狙うなら峰の懐だが、現状では展開待ちに期待をかけるほかない。
桐生は前検時計トップを叩き出したが本人は不満気味。伸び足がいいモーターなので出足を求める桐生としては納得いかないようだが、本番までには出足も仕上げてくる。
また当地は展示タイムトップをマークした選手が船券に絡みやすいので、前検タイムトップの桐生は峰の対抗として注意したい。
大山のモーターは隠れたエース機だが、大山自身は「行き足」が重たいとコメント。モーターの近況を見るとかなり上向きの良機と思われるが、プロペラ次第なところもあり大山の調整力次第。なんとか行き足を仕上げて、カドから憧れの峰に襲いかかりたい。
井口、小野の両者は「このままでなにもしない」とモーターに自信あり。前検時計は目立たないが、前検から本番まで微調整で済むのはメンタル的に有利だ。
大山の全速捲りでも桐生と峰の争いでも、井口、小野は差しに入る。特に小野は地元水面だけに差しの入り方は熟知しており、狙いは定まっているだろう。小野の差し切りは必ず抑えておきたい。
【買い目】
(本命)
①-③⑤-②③⑤⑥
③-④⑤-①④⑤⑥
(穴)
⑤⑥-⑤⑥-①②③④