2週間だけ上映されるという、阪神タイガース球団創設85周年記念の公式ドキュメンタリー映画を観に行った。
以前にも書いた通り当方、生まれも育ちも神奈川県は横浜市ながらも小学生時代からずーっとタイガースファン。そりゃあ観に行くでしょ……とばかりに地元の先輩と川崎の映画館まで足を運んだわけだが、上映前からハイテンションで酒を注入したせいで上映中にトイレへ走ったのはここだけの話だ。
内容はネタバレするから書かないが、最後は六甲おろしでシメ。心の中で3番まで熱唱して席を立つと、「人生で一番歌った曲は六甲おろし」という事実に気が付いた。
おそらく、次は「横浜市歌」。横浜市外の人々は想像できないだろうが、横浜市立小・中学校の行事では「君が代」ではなく横浜市歌を歌うのが定番であり、子供たちは全員、これを歌える。よって、入学式などに参加した際、横浜市歌のイントロでソワソワし始める保護者は間違いなく横浜市立学校の卒業生…という判別にもなる。これは見ていて、なかなか面白い。
ところで、パチスロのBGMで一番記憶に残っている曲は何なのだろうか。先輩と別れ、ひとりで帰路につきながらぼんやりと考えたのだが、出てくるのはファンファーレやチープなサウンドばかりであった。
たとえば、『アポロン』のビッグ入賞時のBGM、『スーパープラネット』の「もろびとこぞりて」、『グレートハンター』のビッグ中のけたたましい音。
初めてFM音源が採用された『ニューパルサー』がデビューして27年、パチスロのサウンド技術は向上し続け、今ではヘタなラジカセで聞くよりも良質な音が流れるというのに、人気5号機のBGMは一切、浮かんでこないのである。
昨今のパチスロBGMはタイアップ楽曲ばかりだ。それも以前に書いたことだが、『バジリスク絆』シリーズの「甲賀忍法帖」などはいい曲だと感じているのに、全く思い浮かばないのは違う理由。早い話が、初期衝動なのである。
先に挙げたマシンは全て3号機。パチスロを覚えた当初に打ちまくったマシンであり、とにかく当てたい、とにかく7を揃えたい、とにかく連チャンさせたいとの一心でレバーを叩きまくった。
時には食事をするのも忘れて、時には単位がヤバいというのに学校に行くのも忘れてストップボタンを押し続けていたわけで、その当時のアツい感情と共に記憶に刻み込まれているというわけだ。
コンドル世代、獣王世代、北斗世代、エウレカ世代…などとパチスロを始めた時期になぞらえて世代分けされることがある。
アタシが何世代なのかはよく分からないが、遊びやすさはどこへやら、往年の裏モノ以上に投資が嵩む5号機AT機時代に初めてパチスロに触れたら、きっとここまでどっぷりとハマることはなかっただろう。
いや、むしろパチスロに魅力を感じていなかったかもしれないが、6号機にシフトチェンジした今、爆発力はさておき、投資が抑えられるのはうれしいこと。
ライトユーザーはもちろん、初心者でもトライできる状況であるのだから、メーカーさんには既存ユーザーを意識した続編ばかり出さずに、もっともっと遊びやすいオリジナルマシンを発売して欲しいなぁと考えたりもするのである。
(文=濱マモル)