パナソニックのアイロン「衣類スチーマー」が感動的に楽チン&時短&便利すぎるぞ!

 新社会人になった方にはもちろん、今年から就職活動する方にもオススメしたいのがアイロン。たとえあまり人に会わない研究職といっても、発表やら公演、とにきには意見交換会などで必ず人に会うシーンがある。新入社員にしてもしかり。同期とはいえ情報を交換したり、配属先で先輩たちに連れ添われて人に会ったり、ときにはひとりの社員として外部の人と会う機会が必ずある。今年から就職活動という方は、もういうまでもないだろう。

ハンガーに衣類をかけたままシワをのばせるパナソニックの「衣類スチーマー」(NI-FS750)。もちろんアイロンとしても使える。市場価格は1万4000円程度

 とりあえずの生活家電として、エアコンやパソコン、テレビや冷蔵庫を買うはずだが、そこにぜひアイロンを入れてほしい。家電ライターがこんなこと言うのは失格なのは承知だが、あえて言わせてもらおう。最近はコンビニエンスストアのようにコインランドリーがあちこちにあるあるので、洗濯機なんていらない。炊飯器もまずいらない。だってコンビニやほか弁の白米のほうが、よっぽどうまいから。だからまずアイロンだ(笑い)。
蒸気の力でシワを伸ばし、蒸気の力で衣類のニオイも消臭する

 その代わりに、ハンガーに衣類をかけたまま使えるタイプのアイロンを買ってほしい。

かなり見られている服のシワ


 面接のハウツー本にもあるように、服のシワは意外に目立つ。だから相手の印象を大きく左右する。ワイシャツはもちろん、スーツも座りっぱなしになっていると、腰回りがシワシワになってしまうことも。

一般的なアイロンに比べるとコンパクトで置き場所にも困らない

 とはいえ、アイロンなんてほとんど使ったことない人にとっては、一般的なアイロンは難しい。特に男性は、アイロンなんて使ったことないという人も多いだろう。そんなアイロン初心者が初めに悩むのは設定温度だ。低、中、高のどれを使ってアイロンをしていいのか? そもそもウールや化学繊維のスーツにアイロンがけをしてもいいのか?
一般的なアイロンについている温度選択。どれを選んでいいのかわからない

 さらに親と同居しているときは、霧吹きを吹いてからアイロンがけをしていたが、どんなとき霧吹きが必要で、どんなとき不要なのか、サッパリわからない。アイロン台を持っていないが、床の上でアイロンしてもいいものなのか? ボタンにアイロンが当たっても溶けないのか? おそらく疑問だらけで、右も左もわからないはずだ。
 
 そんなアイロン初心者にお薦めするのが、パナソニックの「衣類スチーマー」(NI-FS750)。
温度設定のボタンはなく、電源スイッチとスチームショットボタンのみ

 温度の設定ダイヤルは一切なし。あるのは電源ボタンとスチームボタンのみだ。しかもこのアイロン、衣類をハンガーにかけたままアイロンできるのが最大の特徴。さらにアイロンが温まるまでの時間が超短く、なんと24秒! 電子レンジでお弁当を温めるより短い。
ランプは2つあり、1つ点灯すると衣類スチーマーとして使える状態。2つ点灯するとスタンバイ状態になり、スチームボタンを連続で2回押すと瞬間的に3倍のスチームを放出して、局部的なシワ取りや消臭ができる


 アイロンが温まるとランプが点灯するので、シワになっている部分にスチームボタンを押してアイロンをかざすだけでいい。わざわざアイロン台を出す必要もないのでお手軽に短時間ですむ。そもそも衣類に触れずにスチームをあてるだけなので、ボタンが溶けるかどうかの心配も無用。襟や袖にアイロンをかけるのも、ハンガーにかけたままでOKだ。
衣類をハンガーにかけ、片手で衣類を少し引っ張りながら、もう片方でスチームを当てていく。衣類と触れるか触れない程度の距離を置くので、ボタンなどの上からシューッとスチームすればいい

 それでシワが取れるのか? と不思議に思えるかもしれないが、次の写真を見比べてほしい。


 ハンガーにかけたままでも、キレイにしわが伸びているのがわかるだろう。しかも折り目が伸びることなく、実家でアイロンがけしてもらったのと、なんら変わらない。そう。このアイロンは、アイロン初心者でも簡単にかけられることを目指してつくられた簡単アイロンなのだ。

毎秒3cm! これがスチームシワ伸ばしのテクニック!


 通販番組でおなじみのレジェンド松下さんから、筆者が教わったテクニックがある。ここではそれを公開しよう!

 ワイシャツもスーツも基本は同じなので、ここでワイシャツを例に見ていこう。まずはアイロンに水を入れてスイッチオン。水が入っているかどうかは、窓から確認できるので、ここを覗けばいい。もし半分以下になっていたら、専用の水差しで注水する。

専用の軽量カップも付いているので注水も簡単
水の残量が小さな窓から確認できる
 普通のアイロンならコーヒーでもいっぱい飲んで温まるのを待つところだが、このアイロンは24秒もせずに温まる。このときの温度は140~150℃ほど。
アイロンの表面温度は、だいたい140~150℃程度。一般的に中温と呼ばれている温度
 次に、シャツをハンガーにかける。クリーニング店でもらった針金ハンガーでもいいし、100円ショップで買ったものでもOK。木製でもプラスチックでも構わない。

 と、ここで普通のアイロンなら、シャツに付いている「タグ」をみてアイロンの温度を云々というところだが、パナソニックのアイロンは設定不要。アイロンの絵に×が付いていないことだけ確認すればいい。

普通のアイロンは服に付いている「タグ」を見て温度を設定する必要があるが、このアイロンでは設定不要。アイロンのアイコンに×マークが付いていないことだけを確認

最初は水が経路に行き渡らないので、長く押してスチームが出続けるのを確認

 スチームボタンを押して勢いよくスチームが出ることを確認。あとは衣服に付くか付かない(離したときで1cm)程度にアイロンを近づけてスチームを当て続ける。このとき胸がわのシワを伸ばすなら、軽く前の裾を引っ張るとパーフェクト。
シワを伸ばしたい部分を少し引っ張ると、素早くキレイにシワが伸びる


 毎秒3cmぐらいのスピードでゆっくり動かしていくといい。腕にアイロンをかける場合は、袖を少し引っ張りつつ、さっきと同じスピードでアイロンがけ。またパナソニックのアイロンは、どんな向きにしても蒸気が出続け、水がこぼれることもないので、アイロンを回転させながらやりやすい方向に向けるといい。




横にしても逆さにしてもスチームが出続ける



秘密は水タンクのホースに重りが付いていて、常に給水ホースが水につかるようになっていること!

 こうしてシャツ1枚にアイロンをかけると、ちょうど水が半分になるはずだ(生地によって異なる場合もあり)。
水量計を覗くと大体半分ぐらいになっているはず

 一般的な小型のアイロンでは、シャツ1枚にアイロンがけすると水がなくなってしまうが、パナソニックのアイロンは大型のタンクを持っているので、続けてスーツにもアイロンできる。忙しい朝や、仕事から帰ってテレビを見ながらでも、ゆっくりアイロンがけできるだろう。

アイロンはシワ伸ばしだけでなく匂いも消す


 スチームアイロンは、誰でも簡単にしわを伸ばせるが、実は除菌や消臭効果もある。除菌はみなさんご存知の通り、熱い蒸気を吹き付けるので、たんぱく質が変異する70℃を超えるため、たいていの菌は死滅する。一方、消臭効果は、繊維に入り込んだニオイの分子が、高温で溶け出し、スチームの噴出する勢いで衣類の中から出てくるというわけ。なのでアイロンと反対側に、キレイなタオルを当ててスチームするとさらに消臭効果が増すという。

バスタオルなどを敷いて、その上に衣類を置きスチームするとニオイが取れやすい。襟やワキなどのニオイが気になる部分にも

 さらになかなか伸びないしわや、ソースやしょうゆなどをこぼしてしまったニオイは、強力スチームモードと使うといい。瞬間的に通常の3倍のスチームが勢い良く噴射する。
ランプが2つ点灯している状態でスチームボタンをダブルクリック!

これで瞬間的に3倍のスチームが噴出する

もちろん普通のアイロンとしても


 アイロン台を使わない衣類スチーマーとして使えるのはもちろんだが、通常のアイロンとしても使える。ワイシャツの襟をしっかり立てたり、スーツのズボンの折り目をしっかりつけたりなどもOK。

普通のアイロンとしても使える

 またアイロンプリントでオリジナルのTシャツをつくるなんて場合にも使える。まだアイロンを持っていないという新社会人、そして就職活動を始める方にぜひオススメだ。
(文=藤山哲人/体当たり家電ライター)


こんなにシワシワだったシャツも

スチームだけでキレイにシワ伸ばし&ニオイも消臭!