田口淳之介
22日、人気ジャニーズグループ・KAT-TUN元メンバーでアーティストの田口淳之介容疑者が、大麻取締法違反で厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕された。
田口といえば、2016年に当時所属していたKAT-TUNを突然脱退し、そのまま同年にジャニーズ事務所を退所。翌17年には大手レコード会社とメジャー契約を締結しソロ活動を開始させたものの、18年には契約が終了し、現在は個人事務所で音楽活動を続けていた。
今回の田口逮捕で“もらい事故”的な大迷惑を被っているのが、KAT-TUN現メンバーとジャニーズ事務所だろう。
「KAT-TUNは2001年に6人でデビューしたものの、その後、赤西仁、田中聖、田口が相次いで脱退し、3人になった今は活動休止状態となっています。赤西は女優の黒木メイサとのデキ婚で事務所を怒らせ実質クビ、田中は退所後に大麻所持で逮捕、そして今回の田口の逮捕と続き、いやがおうにもKAT-TUNというフレーズが悪いイメージとともに人々の頭に刷り込まれ、現役メンバーにもあらぬ噂が立ちかねない。事務所にしてみれば“いい迷惑”以外の何物でもないでしょう」(週刊誌記者)
こうした状況のなかで、あるKAT-TUNメンバーの動向に注目が集まっているという。
「亀梨和也です。もともと亀梨は、グループとしての再始動の可能性がないにもかかわらず3年にわたり活動休止状態のままで、いつまでもKAT-TUNを解散させてもらえず、宙ぶらりんの現状に不満を持っています。ジャニー(喜多川社長)さん肝いりのグループとしてスタートしたため簡単に解散できないという事情があるためですが、亀梨としては明確な区切りをつけて再スタートを切りたい思いがあるものの、“KAT-TUNメンバー”という立ち位置から抜け出せないことにイラ立ちを募らせているというのです。
また、亀梨はドラマなど俳優としての仕事が多いものの、いつまでも演技に上達がみられず評価は低く、ドラマで起用されるたびにネット上で叩かれるため、俳優の仕事はやりたくないという思いがあるようです。しかし、ジャニーズにいる限りは現状が続くということで、数年前から真剣に事務所退所を考えているといわれています」(テレビ局関係者)
相談相手
そんな亀梨の相談相手になっているのが、たびたび退所説が取り沙汰されてきた、あの先輩タレントだという。
「もともと亀梨は事務所の先輩のなかでも木村拓哉を兄貴分として慕っていましたが、ここ最近は、中居正広にいろいろと身の上について相談しています。中居といえば、過去にSMAPメンバー全員でジャニーズから他の事務所に移籍しようと動き、結局は失敗してテレビ番組を通じて世間に謝罪する羽目になり、2016年にSMAPが解散して以降は事務所退所の時機を見計らってきました。とりあえず今年は契約更新が決まりましたが、早ければ来年にも事務所を離れるのではないかという見方も根強い。
さらに、SMAPは最後の数年、草なぎ剛と香取慎吾の2人を除けばメンバー間のコミュニケーションは皆無に近かったですが、KAT-TUN現メンバーの亀梨、中丸雄一、上田竜也も今では没交渉状態で、グループとしては事実上“終わって”います。亀梨はそんな同じ経験や悩みを共有する中居に急接近し、たまに会っては相談しているといいます。
ただ、SMAPが解散し、来年いっぱいで嵐が活動休止に入り、NEWSやTOKIOは解散危機が燻り続け、関ジャニも一波乱ありそうな気配をみせる状況のなかで、根が真面目な亀梨としては、これまでお世話になったジャニーさんや(藤島)ジュリー(景子副社長)さんに迷惑を掛けられないということで、一歩を踏み出せない様子だといいます」(前出と別のテレビ局関係者)
赤西や昨年いっぱいでジャニーズを退所した元関ジャニ∞の渋谷すばるなど、独立後に大手レコード会社のバックアップを得てソロで音楽活動を展開する元ジャニタレはいるが、亀梨に“アーティスト”というイメージは薄い。亀梨は事務所を離れた後の活動について、どのようなビジョンを持っているのであろうか。
「亀梨は現在、スポーツニュース番組『Going! Sports&News』(日本テレビ系)のキャスターを務めていますが、スポーツ関係の仕事をメインにしたいと考えているようです。ただ、もしジャニーズを辞めれば、地上波のテレビの仕事は厳しくなるので、現実的ではないでしょう」(同)
亀梨の苦悩は続きそうだ。
(文=編集部)