「ステロイド使用」公言の筋肉系YouTuberが46歳で急死…海外でもボディビルダーや格闘家の早世が続発

 “日本一の上腕を持つ男”と称された筋肉系YouTuberの「Bigarm(ビッグアーム)」こと志村勝洋さんが11日に急逝していたことが明かされた。46歳。志村さんは21年間にわたってステロイド剤を使用していたことを公言しており、投薬の影響を指摘する声が相次ぐなど動揺が広がっている。

 志村さんは「Bigarm」として2016年にYouTubeチャンネルを開設し、アナボリックステロイド(いわゆる筋肉増強剤、アトピー性皮膚炎の治療などで使われるステロイドとは別物)の使用を公言する斬新なスタイルと、女性のウエスト並みの60センチを超える上腕で人気を博した。パーソナルトレーナーとして働く傍ら、YouTube活動を続けていた志村さんは、昨年12月にSNSで「私ビッグアームは21年間お世話になったアナボリックステロイドを引退します。ありがとうステロイド」と、21年間投与を続けていたステロイドを断つと突然宣言した。

 志村さんは「筋肉量は日に日に落ちてますが健康的を選んだので後悔はないです」とし、何らかの健康障害が原因でステロイドをやめたことを示唆。実際、最近の動画ではかなり痩せた姿になっていた。そんな中、今月13日にTwitterとInstagramが更新され、志村さんの母が「息子、Bigarmこと志村勝洋は3月11日、0時29分、永眠いたしました。突然のことで深い悲しみの中におります。生前は息子を応援してくださり感謝いたします。本当にありがとうございました」と志村さんの急死を報告した。

 これに対して、ネット上では志村さんへの追悼コメントが数多く寄せられた。それと同時に「大好きなYouTuberだったけど、やっぱりステロイドは危険」「どんなに気をつけていても安全なドーピングなんてないんだろうな……」「ステロイド使用は個人の判断だけど、そのせいで好きな人が若くして亡くなるとつらい」といった声が続出。死因などは明かされていないものの、ステロイドとの関連を指摘する意見が目立った。

 昨年10月には、新日本プロレスで活躍した元プロレスラーでボディビルダーの北村克哉さんが36歳の若さで急死。北村さんもYouTuberとして活動し、格闘技大会にも出場するなど多方面で活躍していたが、SNSで高重量のダンベルを使った大胸筋トレーニングをしている動画をアップした翌日に突然亡くなった。ボディビル大会に向けて無理な減量をしていたのではともいわれるが、北村さんについても、ボディビル界隈では「ステロイド使用が健康に影響したのでは」との見方が強くある。

 短命だったボディビルダーといえば、テレビでも活躍したマッスル北村さん(2000年に39歳で死去)が思い浮かぶが、彼の場合は減量中の低血糖からの合併症で心不全を起こしたことが原因だったとされる。競技レベルのボディビルは極度に肉体を酷使し、それだけでも健康リスクがあるわけだが、現代はステロイドが広まったことでより危険度が増しているようにも思える。

 海外では、 2021年にIFBB(国際ボディビルダーズ連盟)プロのジョージ・ピーターソンが37歳で急死。こちらもステロイドとの関連が指摘され、アーノルド・シュワルツェネッガーが「ボディビルは格闘技やアメリカンフットボールよりも死亡率が高い」と言及するなどボディビル界に衝撃が走った。昨年4月にも、アーノルドクラシック優勝者でプロボディビルダーのセドリック・マクミランが44歳で急逝し、ステロイドの影響が騒がれた。

 ボディビル界だけでなく、2016年に44歳で亡くなった「リアルドンキーコング」ことケビン・ランデルマンや、同年に42歳で没した「ストリート最強の喧嘩屋」ことキンボ・スライスら、ステロイド使用の影響で早世したのではと指摘されている格闘家も少なくない。

 近年はフィットネスブームによって街のジムなども活況となっているが、その究極ともいえる、人間の限界を突破するかのようなステロイドの使用については、その是非は別にしても大きなリスクがあると認識すべきだろう。