YouTuberの人気サイクルの早さ浮き彫り ヴァンゆんは活動休止、はなおでんがんは解散

 チャンネル登録者数217万人を超える男女2人組YouTuber「ヴァンゆん」が1日、年内をもって無期限でコンビ活動を休止すると発表した。同日、登録者数174万人超のYouTuberコンビ「はなおでんがん」は来年3月での解散を発表しており、YouTuberの人気サイクルの早さが浮き彫りになっている。

 ヴァンゆんは、元ヴィジュアル系バンドマンのヴァンビと元アイドルだったゆんの男女コンビ。「美男美女でカップルではないが仲がいい」という絶妙な距離感で、2018年のチャンネル開設から1年足らずで登録者数100万人を突破するなど爆発的な人気となり、2019年にはそろって太田プロダクションに移籍。登録者数100万人超えのYouTuberとして史上初めて大手芸能プロに所属したことで注目を集めた。

 しかし、以降は類似した男女コンビが続々と現れたことや企画がマンネリ化したことで人気が低迷。登録者数が200万人以上なのに動画の再生数が10万~15万回前後という、典型的な「オワコン」状態になってしまった。

 昨年12月にはその焦りが暴発し、ヴァンビが生配信中に登録者数250万人を突破したら「ゆんちゃんと結婚する」と発表。227万人達成で「結婚式場を押さえる」、240万人で「プロポーズ」といった段階を踏むもので、視聴者から「結婚を登録者数稼ぎに使うな」「そこに愛はあるんか」などと批判を浴び、250万人達成ができなかった上に大炎上した。今年7月からは「数字にとらわれない」ようにすべくチャンネルをリニューアルし、コント動画中心にシフトチェンジしていた。

 2人は1日に公開した動画で、「2022年、年内をもちまして無期限活動休止とさせていただきます。いつも応援してくれてるファンの皆さんにとって突然の報告になってしまって本当に申し訳ございません」と報告し、深々と頭を下げた。活動休止の理由については、再生数を回復させるためにエンタメ系からコント系にシフトして数字は安定してきたものの、同時に「第一線から遠ざかっているという気持ちがものすごくありました」「はたしてこれがYouTuberとしての成功なのか」と考え始めるようになり、以前のスタイルへの回帰も考えられないことからコンビ活動の休止を決断したという。

 来年からはそれぞれ個人で活動するとし、ゆんは「YouTuberとしてやり残していることがたくさんある」、ヴァンビは「誰かをプロデュースしたり、誰かを育てたいなっていう気持ちもすごくある」と思いを明かしている。

栄枯盛衰が浮き彫りで…「ヒカキンは超人」との声も

 同日、理系YouTuberコンビ「はなおでんがん」が来年3月での解散を発表した。大阪大学基礎工学部出身のはなおとでんがんによるインテリコンビで、2017年に東大の学園祭で「2の0乗個ください(1個くださいの意)」などと理系風に注文する動画などを投稿して登録者数を爆発的に増やし、著書の出版、テレビ・ラジオ出演、日本赤十字社とのコラボなど、幅広い分野で活躍してきた。

 今年30歳となったはなおが「新たな段階に移りたい」とのことで相方・でんがんに解散を申し入れたといい、でんがんは継続したい気持ちがあったものの「はなおは相方である以前に友だち」であるとして、友だちの決断を尊重したという。さまざまな事情や環境の変化があっての選択とみられるが、ヴァンゆんと同じく「再生数が以前ほど伸びなくなっていた」という事実もある。

 ヴァンゆんとはなおでんがんは、どちらもかつて一世を風靡しただけに「ショックすぎる」「正直信じたくない」といった視聴者からの声がSNSなどに寄せられている。YouTuberの栄枯盛衰を実感した人も多いようで、「10年以上トップを走り続けてるヒカキンってすごいんだな」「なんだかんだずっと人気あるヒカキン、はじめしゃちょーあたりは超人」といった意見もあり、YouTube業界の厳しさが浮き彫りになったともいえそうだ。