アンジャッシュ・渡部建が11月24日、著書「超一流の会話力」(きずな出版)を発売。翌日にはABEMAの新バラエティ番組『有田哲平の引退TV』の初回ゲストとしても出演するなど、徐々に本格復活しつつある。特に27日放送の『チャンスの時間』(ABEMA)では、改めてお笑いタレントとしての実力を見せつけ、視聴者からも反応は上々。地上波復帰の可能性も取り沙汰されるなど、不倫騒動から2年を経て、渡部にも追い風が吹き始めているようだ。
渡部は相方・児嶋一哉とのコンビでバラエティ番組などで活躍していたなか、2017年4月に女優・佐々木希と結婚。同時期に情報バラエティ『王様のブランチ』(TBS系)の司会に抜てきされるなど、公私ともに順調で、18年9月には第1子男児も誕生していた。しかし、20年6月発売の「週刊文春」(文藝春秋)の報道により、渡部と複数女性との不倫が発覚し、一気に世間を敵に回した。さらに、渡部は同記事が公開される前に活動休止に入っていたことから、何の説明もなく“雲隠れ”した印象を与え、余計に反感を買ったのだった。
結局、渡部は同年12月に謝罪会見を行い、集まった報道陣から質問攻めにあい、終始謝るばかりで終了。ちなみに、この年の大みそか放送のバラエティ番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の特番「笑ってはいけない」シリーズで復帰するという報道もあったが、結果的には出演せず。すでに収録は済んでいると伝えられていただけに、渡部の出演シーンは“お蔵入り”となったようだ。
その後、渡部に関しては21年5月放送の『行列のできる法律相談所』(日テレ系)や、同年9月放送の『有吉反省会』(同)最終回での復帰情報も出たが、いずれも実現しなかった。プライベートについて東京・豊洲市場の仲卸店でのアルバイトを報じられたり、佐々木との離婚説が浮上したりしたことも。
「渡部さん、そこにいるだけで面白いな」
しかし今年2月5日、佐々木のInstagramや児嶋のYouTubeチャンネルで、渡部の活動再開が報告された。復帰の場は『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)となり、渡部は児嶋ともに同15日放送回に登場。渡部が活動休止して以降、同番組は児嶋が1人で守ってきたが、現在は2人で出演している。さらに、先月17日には佐々木が第2子妊娠を公表。渡部の不倫でもっとも傷ついたのは佐々木だろうが、離婚せずに再構築を選び、新しい家族も誕生することがわかった。
妻の第2子妊娠が明らかにされると、渡部もインスタで「この大きな感動を胸に更に精進してまいります」と表明。それから約1週間後の先月25日には、くりぃむしちゅー・有田哲平がMCを務める『引退TV』に出演。同番組は「近い将来、引退する」という有田が、ほかの有名人にも引退を促すという内容で、何も知らずに初回ゲストとして登場した渡部は、「なんですか、これ?」「決意をして戻ってきたので、もうちょっと粘らせてください」などと慌てていた。
渡部建が『引退TV』で有田から「一緒に引退しませんか?」と誘われた……という話は、一部ネットニュースにも取り上げられ、「厳しい意見も多いけど、私はまた渡部さんをテレビで見たい」「活動休止期間も長く、十分反省したんじゃない?」「やっぱり渡部さん面白いし、応援したい」という書き込みも複数寄せられた。
また、先月27日には千鳥の大悟&ノブがMCを務める『チャンスの時間』(ABEMA)にもゲスト出演した渡部。こちらでは、渡部がロケ弁当でお馴染みの「金兵衛」のお弁当を食リポし、圧倒的なコメント力を発揮するも「やり直し」を命じられるなど、千鳥の2人からイジられまくった。同番組を見たネットユーザーからも、「渡部さん、そこにいるだけで面白いな」「もう自分が“何を求められてるか”がよくわかってるよね」「このまま復活していけるといいなぁ」など、好意的なコメントが多く寄せられていた。
YouTuber化しなかった
「渡部は不祥事を報じられた後、活動再開に時間がかかり、その間よく言われていたのは『イジられることを受け入れられなければ、復帰は厳しい』ということでした。というのも、アンジャッシュにおいては児嶋がボケを担当し、渡部はツッコミを担当。また、バラエティ番組などでも渡部は“うんちく”を語るキャラ、良くいえばインテリキャラみたいな印象があったので、『イジられる側に回るのはプライドが許さないのでは』と思われていたところがあります。しかし今、ネット上でも言われているように、渡部は自分に求められていることを把握し、しっかりイジられている。そうなると芸人たちにとっても扱いやすいので、ゲストに呼ばれているのでしょう」(スポーツ紙記者)
現状、ローカル番組の『白黒アンジャッシュ』や、ABEMAのようなネット番組止まりではあるが、今後は地上波キー局の番組に復帰できる可能性も。
「もちろん、いまだ渡部に嫌悪感を抱いている視聴者もいますから、地上波のキー局バラエティ出演などは慎重にならないといけません。でも、今まではどこかで『離婚しないのかな?』と思われていた佐々木希が、第2子を妊娠したことで『完全に再構築の方針をとった』とわかったため、『奥さんがいいなら、もう外野が責めるべきではない』『むしろ渡部はまたたくさん働かなきゃね』と、理解を示す視聴者も増えてきました。今、ABEMAの番組などでジワジワと『渡部ってやっぱり面白い』と思わせることができているので、このままイジられ役に徹していれば、地上波キー局での復活も夢ではないでしょう」(週刊誌記者)
渡部建の場合、なかなか活動再開できないからといって安易にYouTuber化しなかったことも、好印象だったとみられる。たとえば元雨上がり決死隊・宮迫博之やTKO・木下隆行など、不祥事報道後に活動の場をYouTubeへと移し、炎上を重ね、テレビではほとんど見られなくなった芸人たちもいる。
「活動休止中は方々からYouTube出演オファーもあったが、渡部は一貫して拒否していた模様。へたにYouTubeに出れば本格復帰が遠のくのは目に見えており、そこに渡部の頭の良さが表れている。ABEMA番組での渡部を見てると『もう完全にツカんでいる』という印象。自分が求められているポジションやキャラを的確に把握して、十分にそれに応えており、『さすが』としかいいようがない。もともと入念に作り込んだコントを武器に裸一貫から人気タレントの座に上り詰めたアンジャッシュだけに、その実力は折り紙付きだったが、それがまったくさびていないことが証明された。
さらに渡部が幸運だったのは、相方の児嶋や所属事務所のプロダクション人力舎、そして妻の佐々木希から見捨てられなかったという点。騒動からすでに2年以上たち、渡部が心を入れ替えたのは誰の目にも明らかな今、地上波に復帰できるかどうかは、視聴者そしてスポンサーに許されるかどうかにかかっている。このまま『もう許してもいいだろう』という空気が広まれば、来年あたりに復帰が実現してもおかしくはない」(テレビ局関係者)
YouTuberにはならず、芸能人としてメディア復帰が叶った渡部。不祥事を起こした者としての反省と、今ゲストに呼んでくれる芸人仲間や関係者、そして家族への感謝を忘れずにいれば、“完全復活”を果たせるかもしれない。
(文=Business Journal編集部)