ももクロ・高城れに、結婚後もアイドル継続 Negiccoは「全員ママ」の予定でアイドル界に新潮流

 ももいろクローバーZの高城れにが6日、プロ野球・日本ハムファイターズの宇佐見真吾捕手と結婚すると発表。結婚後もグループに在籍したまま活動するとし、以前は考えられなかった新たなアイドル像に反響が広がっている。

 高城はグループのYouTubeチャンネルで結婚を発表し、個人のInstagramアカウントでは宇佐見とのアツアツのツーショット写真と直筆のメッセージを公開した。人気アイドルグループの現役メンバーが結婚後もアイドル活動を継続するのは異例で、高城はYouTube番組で「正直、アイドルが結婚ってどうなってしまうんだろう。モノノフ(※ももクロファンの通称)さんはどういうリアクションをしてくれるんだろう」と不安を吐露したが、その上で「きっとモノノフさんなら、どんなことがあってもついてきてくれると。私のこと信じて離れないでいてくれるだろう」とファンへの強い信頼を口にした。

 ファンが疑似恋愛を楽しむというビジネスの特性上、アイドルは基本的に恋愛ですらタブーだ。大半のアイドルグループに「恋愛禁止」という暗黙のルールがあり、もしスキャンダルが明らかになれば人気は低下し、運営側の判断で謹慎や解雇などの処分を受けることもある。

 だが、今回の高城の結婚発表についてはネット上で批判的な意見はあまりなく、ファンの祝福コメントであふれている。SNSなどでも「推しの幸せはファンの幸せ」「推しのメンバーが結婚したら落ち込むかと思っていたけど、素直におめでとうと思った!」「複雑な人もいるだろうけど、自分としては結婚後もメンバーを続けてくれるのがうれしい」などと好意的なコメントが目立っている。

 その大きな要因となっているのは、ももクロが先述の「疑似恋愛」の戦略をほとんど打ち出してこなかったことだ。彼女たちはアイドルの定番である水着写真集などを出したことがなく、売れてきたころから握手会などの「接触イベント」をパッタリとやめ、恋愛をテーマにした楽曲も少なめ。いずれも「疑似恋愛」を盛り上げる要素だが、それらを排除したことで独自の立ち位置を築き上げた。メンバーが結婚しても人気に大きな影響はないとみられ、だからこそ高城はアイドルを続けるという決断ができたのだろう。

 新たなアイドル像を提示したともいえるが、それ以上に画期的なグループとなっているのが新潟発の女性3人組アイドルユニット「Negicco」だ。ご当地アイドルの先駆けである一方で全国的な人気を誇り、サトウ食品などのCMでお茶の間にも顔を知られている。

 同グループは2019年にNao☆が結婚したのを皮切りに、2020年にMegu、2021年にKaedeが結婚してメンバー全員が既婚者に。さらに、Nao☆は今年5月、Kaedeは10月に第1子を出産し、妊娠中のMeguも12月に出産予定で前代未聞の「全員ママの人気アイドルグループ」になる見込みだ。

受け入れられない「ガチ恋」ファンがいる現実も

 高城のケースと同様、Negiccoメンバーの結婚や出産に対しても祝福コメントが大半を占めている。Negiccoの地域に根差した活動は「疑似恋愛」的なスタンスをとる必要のないレベルに達し、彼女たちは「ママになってもアイドルは続けられる」という新機軸のビジョンを提示しており、そうした新たな道を切り開いた存在ともいえる。

 しかし、その一方で素直に祝福できないという「ガチ恋」のファンがいるのも事実だ。2021年には、結婚を公表したKaedeと交際していたと主張する63歳の男が「結婚報告を受けるとは思っていなかった。直接の謝罪を申し入れる。ネット上で簡単に暴露できる」などと脅迫メールを送ったとして逮捕(不起訴処分)された。そこまでいかなくとも、ファンの中に「推しの結婚」が受け入れられない人は少なからずいる。

 そうした状況を乗り越えて、ももクロやNegiccoがどのような新しいアイドル像を構築していくのか。過渡期を迎えたアイドル界の新潮流として今後も注目したい。

ももクロ・高城れに、結婚後もアイドル継続 Negiccoは「全員ママ」の予定でアイドル界に新潮流

 ももいろクローバーZの高城れにが6日、プロ野球・日本ハムファイターズの宇佐見真吾捕手と結婚すると発表。結婚後もグループに在籍したまま活動するとし、以前は考えられなかった新たなアイドル像に反響が広がっている。

 高城はグループのYouTubeチャンネルで結婚を発表し、個人のInstagramアカウントでは宇佐見とのアツアツのツーショット写真と直筆のメッセージを公開した。人気アイドルグループの現役メンバーが結婚後もアイドル活動を継続するのは異例で、高城はYouTube番組で「正直、アイドルが結婚ってどうなってしまうんだろう。モノノフ(※ももクロファンの通称)さんはどういうリアクションをしてくれるんだろう」と不安を吐露したが、その上で「きっとモノノフさんなら、どんなことがあってもついてきてくれると。私のこと信じて離れないでいてくれるだろう」とファンへの強い信頼を口にした。

 ファンが疑似恋愛を楽しむというビジネスの特性上、アイドルは基本的に恋愛ですらタブーだ。大半のアイドルグループに「恋愛禁止」という暗黙のルールがあり、もしスキャンダルが明らかになれば人気は低下し、運営側の判断で謹慎や解雇などの処分を受けることもある。

 だが、今回の高城の結婚発表についてはネット上で批判的な意見はあまりなく、ファンの祝福コメントであふれている。SNSなどでも「推しの幸せはファンの幸せ」「推しのメンバーが結婚したら落ち込むかと思っていたけど、素直におめでとうと思った!」「複雑な人もいるだろうけど、自分としては結婚後もメンバーを続けてくれるのがうれしい」などと好意的なコメントが目立っている。

 その大きな要因となっているのは、ももクロが先述の「疑似恋愛」の戦略をほとんど打ち出してこなかったことだ。彼女たちはアイドルの定番である水着写真集などを出したことがなく、売れてきたころから握手会などの「接触イベント」をパッタリとやめ、恋愛をテーマにした楽曲も少なめ。いずれも「疑似恋愛」を盛り上げる要素だが、それらを排除したことで独自の立ち位置を築き上げた。メンバーが結婚しても人気に大きな影響はないとみられ、だからこそ高城はアイドルを続けるという決断ができたのだろう。

 新たなアイドル像を提示したともいえるが、それ以上に画期的なグループとなっているのが新潟発の女性3人組アイドルユニット「Negicco」だ。ご当地アイドルの先駆けである一方で全国的な人気を誇り、サトウ食品などのCMでお茶の間にも顔を知られている。

 同グループは2019年にNao☆が結婚したのを皮切りに、2020年にMegu、2021年にKaedeが結婚してメンバー全員が既婚者に。さらに、Nao☆は今年5月、Kaedeは10月に第1子を出産し、妊娠中のMeguも12月に出産予定で前代未聞の「全員ママの人気アイドルグループ」になる見込みだ。

受け入れられない「ガチ恋」ファンがいる現実も

 高城のケースと同様、Negiccoメンバーの結婚や出産に対しても祝福コメントが大半を占めている。Negiccoの地域に根差した活動は「疑似恋愛」的なスタンスをとる必要のないレベルに達し、彼女たちは「ママになってもアイドルは続けられる」という新機軸のビジョンを提示しており、そうした新たな道を切り開いた存在ともいえる。

 しかし、その一方で素直に祝福できないという「ガチ恋」のファンがいるのも事実だ。2021年には、結婚を公表したKaedeと交際していたと主張する63歳の男が「結婚報告を受けるとは思っていなかった。直接の謝罪を申し入れる。ネット上で簡単に暴露できる」などと脅迫メールを送ったとして逮捕(不起訴処分)された。そこまでいかなくとも、ファンの中に「推しの結婚」が受け入れられない人は少なからずいる。

 そうした状況を乗り越えて、ももクロやNegiccoがどのような新しいアイドル像を構築していくのか。過渡期を迎えたアイドル界の新潮流として今後も注目したい。