玉川徹、復帰回で衝撃の暴露も?年内に退社を発表か…後任に菅野志桜里氏が取り沙汰

 朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)内で、安倍晋三元首相の国葬で菅義偉前首相が友人代表として読んだ追悼の辞に関して「電通が入ってます」と事実と異なる発言をし、謹慎(出勤停止10日)の懲戒処分となった玉川徹氏。同氏は今週水曜日(19日)の同番組放送回で復帰の予定だが、今後については情報が錯綜している。

 13日付「NWESポストセブン」記事は、玉川氏が番組を降板する意向を固めたと報道。一方、14日付「スポニチアネックス」記事は、コメンテーターの立場からは退き企画コーナーなどに出演する方向だと報道。15日付「文春オンライン」記事も玉川氏に降板の意向はないと伝えている。このほか、番組改変期のタイミングで出演を終了するとの報道も出ているが、15日付「文春」記事は、玉川氏に対する厳しい意見が続出したテレ朝の「放送番組審議会」の発言記録資料の内容をスクープ。審議会では局側が「完全なる事実誤認で、情報を扱って、それを伝えるプロの水準には到底達していない状況であった」という見解を示していたことがわかり物議を醸しているが、テレビ局関係者はいう。

「ここ最近、早河洋会長を筆頭に、テレ朝の幹部は政権・自民党との関係修復に努めており、なかでも菅前首相とは蜜月関係を築きつつある。加えて、電通はテレビ局にとってはスポンサー企業を引っ張ってきてくれる重要な存在だが、今回の玉川氏の発言はそんな両者を同時に敵に回す格好となり、幹部の逆鱗に触れた。

 すぐにでも降板させたいところだろうが、玉川氏本人が番組内で謝罪と訂正をしているにもかかわらず謹慎という重い処分を下したことについて、『なぜ電通がからむと一発アウトなのか』『菅氏と自民党に忖度しすぎ』などとテレ朝に対する批判も多い。そのため、即降板とすればハレーションが大きすぎるということで、復帰明けの番組内で本人に改めて謝罪させた上で出演は続けさせるものの、これまでのようにコメンテーターとして前面に立ってガンガン発言するのではなく、番組内の一部コーナーに限定して出演するなどのかたちを取る方向だといわれている」

 実際に玉川氏の謹慎処分をめぐっては、Twitter上で「#玉川徹の謹慎処分に抗議します」というキーワードがトレンド入りするなど、反対する動きも発生。元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は自身のTwitterで「間違いを認め訂正・謝罪し処分を受けたのであれば降板までする必要はない。言論が活性化するのは、様々な対立する意見があってこそ」と投稿。ジャーナリストの江川紹子氏もTwitterで「私自身は、彼の発言は信頼度が低いと思っている」と前置きした上で、「今回の件は、コロナ禍に関する諸発言に比べれば、視聴者への悪影響は少ないと思います」「『電通発言」で降板させろというのは行き過ぎで、実現すれば禍根を残すのでは、と懸念します」とツイートするなど、識者からも疑問の声があがっている。

 また、玉川氏が出演しない『モーニングショー』に対してSNS上では「物足りなくなった」「見る価値なんかない」「玉川さんがでないのはホント、つまらない」といった声も続出している。

過去にも事実に反する発言

 そんな玉川氏だが、事実に反する発言を行って訂正・謝罪したのはこれが初めてではない。2020年4月の放送では、新型コロナをめぐって「東京都は土日に検査を行っていない」と発言したが、後日の放送で「土日に関しても行政の検査機関は休んでいなかったというふうなことも、わかりました」と訂正。22年6月の放送では「帯状疱疹のワクチンが保険適用される」と発言し、「保険適用はされません。ただ自治体によって費用を助成するところもある」と訂正し、「補助」を「保険適用」と勘違いしていたことを謝罪したこともあった。

「特にコロナ感染が始まった当初は、玉川氏は政府の対応に忖度なしで鋭く切り込み、朝の情報番組の視聴率争いでもトップを走るなど、視聴者からも絶大な支持を得ていた。一方、玉川さんはワイドショーのディレクター職などが長く、記者としてがっつりと報道の現場に携わった経験がないためか、特にここ最近は単なる憶測に基づく発言が目立っていたのは事実で、いつかは“やらかす”のではという懸念は局内でもあった。

 今後、玉川氏がどのようなかたちで『モーニングショー』に出演するのか、もしくは降板するのかは分からないが、今までのような“玉川節”は見られなくなるだろう。いずれにしても、来年には定年を迎えることもあり、19日にはいったん謝罪するものの、年内には降板と退所を発表するのは規定路線とみられている。他の局としてもフリーに転身した玉川を起用するのに何ら支障はなく、コメンテーターやキャスターの仕事のオファーが多数舞い込むだろう」(テレ朝関係者)

玉川氏のみぞ知る

 気になるのは玉川氏が19日の放送で何を語るかだが――。

「当日の釈明・謝罪コメントの内容は事前に番組プロデューサーなりがチェックするだろうが、生放送ということもあり本番で何を語るのかは玉川氏のみぞ知る。彼の性格を考えれば、一定の経緯説明と謝罪を行った上で、一連のテレ朝内部でのやりとりを暴露して局の対応への批判を展開するという可能性もゼロではなく、そうなれば業界的には面白くなる。

 媚びを売ってまで局に残るというのは彼のプライド的に許さないだろうから、会社をやめる覚悟で思い切った行動に出ても不思議ではない。ただ、そこまでやると、さすがにフリーに転身した後に他のテレビ局でキャスターやコメンテーターとして起用されることはなくなるだろうから、悩むところだろう」(テレビ局関係者)

 ちなみに、玉川徹氏が番組を降板した場合の後釜コメンテーター候補として、元衆院議員で弁護士の菅野志桜里氏(議員時代は「山尾志桜里」名)の名前が取り沙汰されているが、週刊誌記者はいう。

「菅野氏は議員時代に倉持麟太郎弁護士との不倫が報じられ、倉持氏と離婚した前妻が自殺するという痛ましい出来事が起きた。さまざまなネタを扱う情報番組で菅野氏を起用するというのは、視聴者の反応を考えれば、さすがに現実問題として難しいのでは」

 当サイトは10月5日付記事『「#玉川徹の謹慎処分に抗議します」拡大…テレ朝、なぜ電通発言→一発で処分?』で玉川氏の電通発言をめぐる動きを報じていたが、改めて再掲載する。

※以下、肩書・年齢・数字表記等は掲載当時のまま

――以下、再掲載――

 朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)内で、安倍晋三元首相の国葬で菅義偉前首相が友人代表として読んだ追悼の辞に関して「電通が入ってます」と発言し、謝罪と発言撤回に追い込まれた同局局員の玉川徹氏。テレ朝は4日、玉川氏を謹慎(出勤停止10日)の懲戒処分にすると発表したが、Twitter上では「#玉川徹の謹慎処分に抗議します」というキーワードがトレンド入りするなど、議論を呼んでいる。

 実は玉川氏はテレ朝の解説委員や報道記者ではない。『内田忠男モーニングショー』のアシスタントディレクター(AD)や『スーパーモーニング』のディレクターなどワイドショーの裏方のスタッフを経て、現在はあくまで報道局に所属する一局員という立場で『モーニングショー』でコメンテーターを務めている。

「玉川氏は『モーニングショー』やその前身の『モーニングバード』に長く出演してきたこともあり、“テレ朝の朝の顔”というイメージが強いが、特に役職についているわけでもなく一平社員という身。人気ドラマの『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』や『徹子の部屋』といった報道以外の番組に出演したり、私生活ではサングラス姿で高級外車のポルシェを乗り回す様子が週刊誌でキャッチされたりと、局内では異色の存在なのは確か。

 記者として報道の現場で経験を積んでいるわけでもないのに目立つ存在となり、局内ではやっかみの目で見る人も少なくないが、玉川氏はまったく意に介さないので、余計に反感を抱かれてしまう面はある」(テレ朝関係者)

テレ朝と菅前首相の蜜月関係

 そんな玉川氏の問題発言が飛び出したのは、9月28日放送の『モーニングショー』内でのことだった。安倍元首相の国葬で菅前首相が友人代表として読んだ追悼の辞に関して、次のようにコメント。

「これこそが国葬の政治的意図。僕は演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから、それはそういうふうにつくりますよ。政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」

 こう電通の関与を主張したが、翌29日の同番組内で「この発言は事実ではありませんでした。さらに、電通はまったく関わっていないということがわかりました」と謝罪し、発言を撤回。これを受けテレ朝は4日、「事実に基づかない発言を行い、番組及び会社の信用を傷つけ損害を与えた」として、玉川氏を謹慎(出勤停止10日)の懲戒処分に、加えて報道局情報番組センター長と同番組チーフプロデューサーを譴責(けんせき)処分とすることを発表。篠塚浩社長は定例記者会見で「誠に遺憾。関係者、視聴者の皆さまに改めておわび申し上げる」と謝罪した。

 玉川徹氏は今月19日の放送回で復帰の予定だが、5日放送の同番組内ではMCでフリーアナウンサーの羽鳥慎一が、

「今日から玉川さんが、10日間の謹慎処分ということになりました。放送10回分の出演禁止ということになります。今回、玉川さんの発言によりまして、ご迷惑おかけしました各方面の方々、そして不快な思いをされました各方面の方々、さらに視聴者の方々、大変申し訳ありませんでした」

「なぜ今回このような発言になったのかの説明を改めてするべき、そして謝罪をするべきだというふうに私は思っております」

と改めて謝罪した。

 玉川氏といえばこれまで、新型コロナウイルス感染拡大への対応や旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)問題をめぐって政府・与党を連日にわたり厳しく批判・追及するなど“反政権”の姿勢を鮮明にしてきたが、テレビ局関係者はいう。

「ここ最近の玉川徹氏の発言には、きちんとした事実確認がなされていないと思われる憶測めいた発言が目立っていたのは事実で、起こるべくして起きたともいえなくもない。ただ、一局員に10日間の謹慎処分というのは、かなり重く異例の処分といっていい。解説委員、部長や局長クラス以上の経営幹部の発言ならまだしも、玉川氏は特に役職もない一平社員であり、局を代表して意見を言ったわけではない。

 もちろん事実誤認の内容をテレビで伝えるのは問題だが、どの局の情報番組や報道番組でも誤った情報を伝えてしまうことは起こるし、通常、謝罪や訂正で済むケースが多い。今回は玉川氏のみならず、番組チーフプロデューサーやその上の報道局情報番組センター長まで処分されており、テレ朝内で何が起きているのかが気になる」

 テレ朝が重い処分を下した背景について、別のテレビ局関係者はいう。

「『モーニングショー』やかつての『報道ステーション』がそうだったように、キー局のなかではテレ朝は伝統的に“反自民”のスタンスだったが、ここ数年、早河洋会長を筆頭に経営陣は自民党との関係修復に動いてきた。『報ステ』に至っては、自民党と距離が近いNHK出身の大越健介アナをキャスターに据え、政権批判色はすっかり消えた。テレ朝は今、自民党のキーパーソンである菅前首相と太いパイプを築いており、安倍氏の国葬直後の29日には、テレ朝が出資するネットテレビ局ABEMAの『ABEMA NEWS チャンネル』で菅氏がテレ朝の独占インタビューに応じ、国葬での追悼の辞について語っているなど、両者は蜜月関係にある。

 そんななかで玉川氏の“電通発言”が出たことで菅氏との関係に冷や水を浴びせられ、局幹部の逆鱗に触れたのではないかともいわれている。今回、報道局のセンター長まで処分したのには、局内に対して“行き過ぎた政権批判”をけん制する意図があるのでは」

フリー転身も取り沙汰

 処分の発表を受け、SNS上では玉川徹氏への批判や処分内容が甘いという声がある一方、普段からタブーなく歯に衣を着せない姿勢でさまざまな問題に切り込んできた玉川氏を支持する声は根強く、Twitter上では「#玉川徹の謹慎処分に抗議します」というキーワードがトレンド入りするなど、以下のように賛否両論の声が寄せられている。

<事実に基づかない発言で人を貶めた社員が10日間の特別休暇を与えられただけで終了?>(原文ママ、以下同)

<メディアの一員として軽率な発言だったし。ケジメは必要だ>

<出勤停止10日ってただの遅い夏休みじゃん ちゃんと関係者(菅前首相にも)に謝罪しにいって 国葬報道と同じ時間とって番組でどうして捏造をしたのか検証しろ>

<玉川さんは、いつも私たち一般庶民の声を代弁してくれていました!残念です 他に処分して欲しい人たちは沢山いるのに>

<真摯に陳謝してたと思う。謹慎処分は行き過ぎ>

<認めて謝罪したし問題なし 疑惑だらけはそう思うよ>

<一般人の単なる勘違い発言には異常に騒ぎ立て謹慎処分 一方、政治家自身が国会で国民に嘘をつきまくっても一切お咎めなし>

<ひるおびの八代さんは番組内で謝っただけです。茂木は謝りもしない、開き直って 横柄な態度は相変わらず。非常識な言動を撒き散らす二階だって反省の様子も詫びの言葉もない>

<他にもいろいろやってきたはずなのに、電通相手でだけ厳しい処分が下るのは解せない>

<電通ってそんなにエラいの?>

<「電通」が、そこまで急所だってことが、よーく分かった>

 気になるのは今後の玉川氏の去就だが、テレビ局関係者はいう。

「プライドが高い玉川氏の性格的に、今回の処分は屈辱的だと感じているはず。もし『モーニングショー』に復帰しても今までのような自由な発言はしにくくなるし、次の番組改編のタイミングで降板させられれば、役職もなく一平社員だけに社内で冷や飯を食わされる可能性もある。年収はゆうに1000万円を超えてそれなりに蓄えはあるだろうし、年齢も59歳ということで、“退職金をもらってさっさとフリーになったほうが得”と考えて退社するだろうと早くも取り沙汰されている」

(文=Business Journal編集部)