毎年、お盆明けごろから業界で話題になるのが年末のNHK『紅白歌合戦』のキャスティング。今年の『紅白』の目玉として、80年代にアイドルとして活躍した松田聖子、中森明菜、工藤静香の3人が浮上しているようだ。
現在、NHKが出演交渉に最も力を入れているのが松田聖子だ。聖子は昨年も出場が決定していたものの、直前に愛娘の神田沙也加さんを亡くしたことで辞退。一度は出場に向けてNHK側と話し合いを持ったとされるが、最終的に「私が紅白に出たら多くの共演者に気を使わせてしまう」という判断から辞退を決めたとされている。
しばらくは憔悴して喪に服していた聖子だが、今年4月に東京品川の高級ホテルでディナーショーを開いて112日ぶりに芸能活動を再開。6月から全国ツアーを開催するなど、悲しみを乗りこえて復活を果たした。
当然ながら『紅白』側は1年越しの出場に期待しており、聖子としても一つの大きな区切りとなる『紅白』出場を前向きに考えているはずだろう。
ただ、2011年の『紅白』で沙也加さんと「上を向いて歩こう」をデュエットした際の映像が使われる可能性が指摘されるなど演出面でひと悶着あるおそれがあり、聖子のメンタル的な問題もあるので慎重な交渉が求められる状況だ。
そしてもう一人、業界内で「聖子に並ぶ今年の目玉」と期待を集めているのが、80年代に聖子のライバルとして切磋琢磨した中森明菜だ。
明菜は2017年のディナーショーを最後に表舞台から姿を消しているが、今年4月にNHKのBSプレミアムで『中森明菜 スペシャル・ライブ1989 リマスター版』が放送されると、再放送を求める問い合わせが殺到した。
6月19日にNHK総合で再放送を予定していたが、地震の影響で7月9日に延期。放送時間は外出している人が多い土曜日の夕方4時半からという悪条件が重なったが、世帯視聴率は4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という異例の数字を叩き出した。
放送中はTwitterで「#中森明菜」がトレンドワード1位となり、ネット上で「歌唱力が半端ない」「色気と歌声が圧倒的」などと絶賛コメントも相次ぎ、その人気の根強さを改めて見せつけた。
現在は明菜に近しかったNHKスタッフが『紅白』の出演交渉に動いていると伝えられており、実現すれば強力な目玉になる。もし先述の聖子と明菜がそろい踏みとなれば、近年まれに見る大注目の『紅白』となるだろう。
工藤静香も「24年ぶり出場」の可能性
さらに、80年代後半におニャン子クラブのメンバーとしてデビューし、以降はソロ歌手として活躍している工藤静香も久々に『紅白』に出場する可能性が取りざたされている。
多くのヒット曲を持っている静香だが、98年を最後に『紅白』出場は途絶えている。一説には「木村拓哉との結婚後はSMAPとの共演がNGになったため」とされ、夫婦共演を避けるために出場しなかったといわれていた。
現在はSMAPが解散しているため、出場は可能になっている。工藤は7月にNHKの音楽番組『うたコン』で「ソロ35周年SPメドレー」を披露し、今月28日に同じNHKで放送される『The Covers』では「工藤静香ナイト!~ソロデビュー35周年SP~」と題した特集が組まれる。
NHKは不自然なほどに工藤のソロデビュー35周年を大々的に祝っており、この流れで24年ぶりの『紅白』出場となる可能性は大いにありそうだ。
聖子、明菜、静香……80年代にアイドルとして世を熱狂させ、その後は紆余曲折あって人間的に深みを増した「歌姫」たちがそろって『紅白』に出るとなれば盛り上がること間違いなし。あとはNHKの交渉次第となりそうだ。