青森のアイドルグループ「りんご娘」の元メンバー・王林の勢いが、さらに加速している。各局の番組からオファーが激増しているのだ。
そのきっかけは、6月25日放送の『まっちゃんねる』(フジテレビ系)で開催された「IPPON女子グランプリ」。そこで王林は、元NHKアナウンサー・神田愛花、滝沢カレン、NMB48・渋谷凪咲といった面々を相手に大喜利対決で善戦し、爆笑をさらったのだ。
大喜利の回答の“型”をあまり把握していない神田の活躍が目立ったが、これがさらなる仕事オファーに結びついたのは王林だったようだ。
「もともと王林は『THE突破ファイル』(日本テレビ系)で独特の回答をすることで知られてはいましたが、そのセンスを披露する場は限られていました。しかし、『IPPON女子グランプリ』での活躍で、いよいよ本格的に“見つかった”という印象です」(芸能ライター)
王林は3月末にりんご娘を卒業。地元での活動も継続しているが、これまでより動きやすくなったことは事実だろう。これから、ますます在京テレビ局の番組で見かけるはずだ。
そんな中、次なる“大喜利ができるアイドル”は誰なのだろうか? 坂道グループの中から探っていこう。
異次元の回答で若林を感心させた上村ひなの
まずは日向坂46だ。ファンの間では、すでに“大喜利アイドル”として知られている同グループ。人材が豊富な中、“この人にしかできない”答えを出すメンバーといえば、上村ひなのだろう。
2021年7月25日放送の『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系/略称『ひなあい』)では、丹生明里の20年史をクイズ形式で振り返っていた。その中で、「丹生は3歳のとき、○○○の髪の毛を○○○にされ号泣」という問題が出た。正解は「人形の髪の毛をチリチリにされ号泣」なのだが、上村は「両親の髪の毛を角刈りにされ号泣」と回答していた。
2019年11月24日放送の同番組では、オードリー・若林正恭の“ご贔屓メンバー”を決めるべく、「彼をニヤけさせる大喜利」が行われた。そこで、「若林がダントツ1位だったランキングとは?」という問題に対して、上村は「『○カバヤシと言えば誰?』ランキング」と回答。○に入るのは、もはや「ワ」しか考えられず、鋭い答えに若林も大爆笑していた。
さらに「人気・実力ともに若林と同等の有名人は?」に、上村は「上沼恵美子」と回答。思わぬ角度からの名前に、若林を震え上がらせた。
そして、極めつきは「若林のテンションが上がる一言は?」というクイズに対すしての、「ヘイ!」という答えだ。こちらも意外な角度からの回答だが、これを聞いた若林は「いやぁ、上村。お前すごいな。お前はじき見つかるだろうな。忙しくなるぞ」と期待していた。
ただ、上村本人はバラエティより王道のアイドル路線でいきたいようで、実際に『ひなあい』でも「素が変なので、変な言動がバラエティで出てしまうたびに落ち込む」と話していた。
そんな上村は、まだ18歳の高校3年生。現在、いわゆる“外番組”への露出は先輩メンバーよりは少ないが、今後の変化が楽しみな逸材である。
アドリブが冴えわたる驚異の“弓木ワールド”
続いては、乃木坂46から。ファンから“弓木ワールド”と称される思考回路を持つ、4期生の弓木奈於が挙げられる。彼女の代表的な出演番組に、アルコ&ピースと共演しているラジオ番組『沈黙の金曜日』(FM FUJI)がある。
同番組は2時間の生放送で、台本が存在するのは30分間のゲストアーティストコーナーのみ。その他はまったく台本も、もちろん特定のコーナーもなく、フリートーク。時として多い流れが、アルピーとリスナーたちがその場で振るさまざまな「お題」に、弓木がほぼ1人で打ち返していくという展開だ。
6月3日の放送では、アルピー・酒井健太が実在しないタレントの「空想モノマネ」をいきなり弓木に振った。すると、弓木は開口一番「ナンセンス! ナンセンス! ほんと、ナンセンス!」と、いかにもありそうなギャグフレーズをアドリブで返してみせたのだ。「誰だよ!」と聞かれた弓木は「ナンセンス前田です」と、これまたありそうな芸名を言ってのけ、「(実際に)いたらどうしよう」と動揺していた。
また、この日は童謡のオリジナルバージョンを歌う流れになり、弓木ワールドが炸裂した。たとえば、「ぞうさん」を「♪ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね あのひ かあさんが みたすがた」と歌唱。いきなり、抒情詩のような深い味わいを醸し出した。
「大きな古時計」も「♪大きなのっぽの古時計 おじいさんの時計 100年欠かさずに生きて来た おじいさんの時計 おじいさんが生まれる前にやってきた時計さ (ここで酒井から『もっと怖くして』と言われると)今はもう動かない でも明日はちょっと動く」と歌っていた。
「弓木の強みは『無知の凄さ』。おそらく、アレンジしている部分の歌詞はボケようとしているのではなく、うろ覚えなのではないでしょうか。かえって狙いに行くと結果が出せないという、不思議な性質が垣間見えます」(同)
現在、ネット上では弓木の過去の即興ソングの動画が多数存在し、再生数を伸ばしているなど、注目度の高さがうかがえる。そんな弓木もまた、アルピー・平子祐希や、番組で共演したことがある南海キャンディーズ・山里亮太から「いつか見つかるんだろうな」と期待されていた。
8月31日発売の30thシングル『好きというのはロックだぜ!』で初めて選抜メンバーに選ばれ、ファン層の広がりも期待される弓木。「IPPON女子グランプリ」はハードルが高いかもしれないが、さまざまな外番組での活躍が期待される。
今回は櫻坂46まで網羅できないことをご容赦願いたいが、たとえば櫻坂には、自作の歌を自分が描いたイラストとともに紹介する大沼晶保もいる。大沼の場合も前述の2人と同様、発想力が豊かなメンバーほど大所帯のグループの中では“変わり者”扱いされてしまう場面も多いが、芸能界を見渡せば変わり者だらけ。何がきっかけでスポットライトが当たるかわからないだけに、今後も彼女たちから目が離せない。