TKO木本、反社との関係や刑事事件化も焦点…被害者に大御所芸人や一般人か

 お笑いコンビ・TKOの木本武宏が関与したとみられる投資話によって、タレントや業界関係者に多数の被害者が出ている問題。23日には所属していた松竹芸能から契約終了が発表されたが、木本の行為の違法性や、手を組んでいた投資パートナーと反社会的勢力との関係の有無も焦点となっており、刑事事件化が取り沙汰される事態に発展している。

 木本の投資トラブルが発覚したのは、21日付スポーツニッポン記事の報道がきっかけだった。スポニチによれば、木本は芸人など仕事関係者らに投資話を持ち掛けて総額5億円近くのお金を集めていたが、「一緒に投資を進めていた人物」(スポニチより)と連絡がつかなくなり、集めたお金は木本のもとには残っていないという。

 21日朝に一報が流れると、同日中には『週末ライブ キモイリ!』(KBS京都)や『アプリ学院!』(BS11)など、木本がレギュラー出演する番組が放送終了となることが公になり、その後、平成ノブシコブシの吉村崇や野性爆弾のくっきー!など他社所属事務所のタレントまで勧誘していたことが判明。23日には所属事務所の松竹芸能が木本との契約終了を発表するという異例のスピード展開となった。

 松竹はコメントで

「本人より退所の希望がございました為、本日をもって本人との契約を終了する事になりました」
「本人がご迷惑をお掛けしている側なのか、被害を受けている側なのか等の全容の把握には未だ至っておりません」
「今後トラブルの内容によっては、出演番組や関係取引先様等にご迷惑をお掛けする可能性があると判断し、先んじて出演者変更等を申し入れておりました」

などと説明しているが、テレビ局関係者はいう。

「松竹は木本との契約終了の理由について、各局に対しては、会社に許可なく仕事関係者に投資話を持ち掛けて多額のお金を集めるというルール違反を犯したためだと説明しており、事実上の契約解除だ。ただ、松竹もいったい木本が何をやっていて、被害がどれくらい広がっているのか把握していない模様。

 それでも松竹が迅速かつ厳しい処分を下したのは、刑事事件に発展することを恐れているためだとみられている。また、詐欺グループのバックには反社会的勢力がいるケースも少なくなく、松竹としては木本と反社との直接的・間接的な関係の有無にもセンシティブになっているようだ」

金融商品取引法に違反の恐れも

 木本は芸人仲間や業界関係者らに対し、仮想通貨やFX(外国為替証拠金取引)への投資話を持ち掛けていたとされるが、金融庁に無登録で仮想通貨やFXなどを含む金融商品取引業を行うことは金融商品取引法に違反する。

「木本のやっていたことが法律上の金融商品の仲介や運用に該当する可能性もあり、そうなれば、投資詐欺グループの片棒を担いでいたという批判も免れない。被害の額がそれなりに大きいため、すでに警視庁が動き出しているという話もあり、そうなれば木本は警視庁から事情聴取されるのではないかという見方も広まっている。要は、松竹は“警察沙汰”になることを恐れて早く手を打ったということ」(同)

 木本武宏は23日、公式Twitterで「必ず近日中に事の経緯をきちんと説明させて頂く所存です」と投稿しているが、別のテレビ局関係者はいう。

「当初、木本が後輩芸人らを勧誘していたと報じられていたが、さすがにお金のない若手芸人などには声をかけておらず、売れてそれなりのお金を持っている芸人をターゲットにしていた。以前はゴールデン帯に冠番組をもっていたような大御所クラスの芸人の名前も取り沙汰されており、その名前を大木から聞いた松竹がビビッたことも、迅速にクビという決断を下した理由だといわれている。

 木本が芸人仲間を騙して金を稼ごうとしていたとは考えにくく、自分が得る投資リターンをより大きくするのと同時に知り合いの芸人仲間にも稼がせてあげられると考え、“よかれ”と思ってやっていたのかもしれない。もしそうなら、木本もまた詐欺グループに騙された被害者という面も出てくるが、“純然たる被害者”というわけにはいかない。“加害者でもあり被害者でもある”というのが、こうした投資詐欺の難しい部分」

希望的なシナリオも

 気になるのが松竹芸能退社後の活動だが――。

「すでに木本は個人事務所を立ち上げているが、今後の芸能活動のベースとすることを念頭にしたものというよりは、今回の件に関するメディア対応などの窓口としてという意味合いが強い。木本本人は集めた金は全額返済する意向を示しているとされるが、タレント活動ができなくなった以上、現実的には難しい。一人当たりの被害額も一部を除けば高くても数百万円レベルなので、親しい芸人仲間であれば“返さなくてもいいよ”となるかもしれないが、被害者のなかには一般人もいるとされ、そちらのほうはきっちりと返済を求められるかもしれない。

 少なくても今後数年間は芸能活動は難しいが、仮想通貨の“GACKTコイン”で広告塔を務めて多数の損失者を生んだGACKTがタレントを続けられているケースもあり、今後徐々に事態が解明されていくなかで木本に対する世間からの風向きも変わったり、芸能界のなかで同情的な声が広まれば、金銭的な賠償もそれほど負わずに仕事を続けられるという希望的なシナリオもゼロではない」(芸能事務所関係者)

 木本本人からの釈明が待たれる。

(文=Business Journal編集部)