老人ホーム選びで、親孝行 その2 老人ホームの園長・施設長の正体編

前回のその1では

老人ホームは園長の力量でその良し悪しは大きく変化します。

良い老人ホームを利用すれば楽しく余生を過ごせますが、その老人ホームは10%ぐらいです。

老人ホームや在宅サービスの利用を考える時、一般的に、非常に困っている時であり、冷静な判断や時間をかけて選ぶことができない状況の時がほとんどです。つまり焦っている時です。

介護支援専門員の方は、自分の親施設の利用者を増やす使命を持っているため対象者に適さない老人ホームの利用をもっともらしく強く勧める場合があります。

という内容のお話をさせていただきました。

何を隠そう私自身もど素人の園長でしした

私は、家業が福祉法人でしたので典型的な血族経営者の一人でしした。年号が平成に変わり、当時、国の高齢者施策はゴールドプランの名の下に新たな展開を見せている時期で、保育園、知的障害者の施設を経営していた我が家も初めての特別養護老人ホームの経営を手がけることになったわけです。

当時の私の専門は、小児自閉症の言語発達プログラムの開発でした。そんな私が特別養護老人ホームの生活指導員として着任したわけです。この時点で完全に専門外です。

数年の経験ののち園長として運営側になったわけです。

法人としてもさほど経験がない分野、私自身も畑違いで本当に最初は苦労の連続でした。

ですから、専門外の分野から老人ホームの施設長、園長になられる方の苦労はよくわかります。

たとえ高齢者福祉の現場の経験を長く積んだ方が施設長、園長になられたとしても、現場の職員と経営・運営とは全く違うと断言できます。現場の経験が全く役に立たないとは言いませんが、最終決裁者と雇われているものは完全に違う価値観で行動しなければならないのです。

このことは26年間の経験の中で嫌という程味わってきました。老人ホームでいろいろな問題が起こっているとしたら、経営・運営している意識が乏ししい、自覚が乏しいことにあるのではないかとさえ思います。

自分の施設の職員の定着率が悪いことも、職員の資質やスキルがイマイチなことも、集客がうまくいっていないことも、その老人ホームで起こっていることすべてが園長の責任なのです。

良い老人ホームを選ぶコツは良い園長を選ぶこと

26年間の経験でわかったことは、良い老人ホームは良い園長でしか作り出せないということです。

現場の介護職員の質もその人たちを束ねるリーダーや中間管理職の質もすべて園長の質で決まります。

ですから、良い老人ホームは良い園長を見つけることから始めます。

これは私の経験から分析した私個人の意見ですが園長を次のタイプに分類することができると思います。

タイプA

現場経験を積んで園長になったが、経営・運営は素人でうまくいかない理由を職員のせいにするタイプ

タイプB

老人ホーム勤務の経験がなく、他の分野からなんらかの理由で園長に抜擢されたが、現場で起こっていることをいつまでも理解できず、理解しようとせず、肝心なことを2番手3番手の自分の部下に押し付けて、責任逃れを繰り返すタイプ

タイプC

バックグランドはいろいろだが、とにかく自施設のクオリーティーは自分の責任にあると理解し、最終決裁者はどうあるべきかを自覚しその向上を常に考え、部下の研修、指導を徹底するタイプ

 

私が26年業界を観察した結果、タイプC の園長は10%ぐらいです。

残り90%がタイプAとタイプBが45%づつぐらいでしょう。

私がお勧めできない老人ホームでは、毎日がトラブル続きです。それは園長にそれを解決する能力がないからです。

あるいは「自分が施設をしっかり掌握している」という謎の自信だけで給料を受け取っているからです。そのくせ全く施設で起こっていることが把握できていないのです。

部下に根拠のない指示をしておけば全てが自分の望み通りにことが進んでいくと思い込んでいるのです。

そして自分は職員のみんなから慕われていると信じ込んでいるのです。慕われる理由や現実を直視する勇気など微塵もないのに!

なぜダメ園長でも施設がなかなか潰れないのか?

ダメ園長が運営する老人ホームが潰れない理由は簡単に言って

超少子高齢社会だからです。障害のある高齢者が行き場所に困っている時代だからです。

監査する役所の担当者が素人だからです。書類さえ揃っていれば実際に何が行われているかなど興味がない担当者があまりにも多いからです。

そして最後に、老人ホームで起こったことは、それがポジティブ情報でもネガテゥブ情報でも外に出にくいのです。

これらの理由からダメ園長と優秀な園長との差が外部の人にはあまり知られない様になっています。

そして90%のダメ園長によって、90%のダメ施設が存続し続けることになるのです。

どんなにダメでも客さえいれば、よっぽどの人じゃない限り向上心など持てません。

向上心のない園長の下で働く職員がまともな向上心を維持できるはずもなく、優秀な職員はみんな自分の能力を発揮できる施設を求めて退職していくのです。

職員の定着しない施設で熟練した良い仕事が望めるわけがありません。

そんな中で生活している利用者の方が本当の良質の介護を受けられると思いますか?

 

でもご安心ください!

良い施設、良い園長を見つけるコツは意外と簡単です。

ちょっと努力すれば誰でも見分けがつくのです。

これは26年間プロ生活を送った私だから断言できます。

次回は、お勧め施設、お勧め園長の見分け方についてお話ししようと思います。

 

 

 

 

 

投稿 老人ホーム選びで、親孝行 その2 老人ホームの園長・施設長の正体編近未来福祉研究所BLOG:特別養護老人ホームやデイサービスセンターの経営者向け情報 に最初に表示されました。