介護職員はなぜすぐやめてしまうのか?

賃金アップだけでは決定的解決にはならない

園長先生やセンター長は40代後半以上の人たちが圧倒的に多いですよね。

私は50代後半ですが、よく感じたのは、若い女性の多い介護職の方たちとの価値観の違いでした。

私たちの世代は高度成長時代、まあまあ日本が裕福になり始めた時に育ち、そしてバブルの頃大人になりました。

そんな時代の親父の価値観は、お金と物質です。できるだけ多く稼いで価値あるものを買う。これが価値観の中心です。これが善と考える傾向があります。

とにかく金を稼がなければいけないという強迫観念を強く持ち、結局福祉の世界観もこれに変化してしまっています。

理事長や園長やセンター長はこの世代が今は中心なんですよね。とにかく金が一番大事の世代です。

でもこの考え方は、私たち世代に特有のものなのです。私たちより下の世代はこういった思考をしていません。

私は、若い世代に媚を売れと言っているわけではありません。

彼らの価値観を理解し、思考パターンを見極めることによって、定着率をよくし、無駄な出費を抑え、サービスの質の向上ができたらと思うのです。

多分、多くの老人ホームで職員の労働賃金の見直しをしていると思います。もちろんできるだけ手厚くという方向で改善しているのではないかと思います。

給料をいくら高くしても、福利厚生を厚くしても定着率に直接結びつかないという経営者の悩みをよくお聞きします。

私たち世代はなんでもお金に換算して価値を図ろうとしてしまいがちですが、彼らはそれとは違った価値観で行動します。

この価値観の違いを理解しないと、若い職員に徹底的に嫌われて、職員がなかなか定着しないという事態に陥ってしまうのです。

価値観は育った環境で決まる

私たちより上の世代60代後半から70代にかけては、まだ戦後の混乱期、敗戦国の貧しさをまだ引きずる第2次産業中心の時代で、このころの人たちは食に対するこだわりが大きいと聞きます。ですから、価値観の中心は食へのこだわりだと言えます。

私たちの育ったのは高度成長期で、経済大国の日本、お金さえあればなんでも買える、そして最後にバブルがはじけた時代を経験している3次産業中心の世代です。

私たちが60歳後半以上の人たちとなかなか価値観が合わないのは、みなさん経験していると思います。それと同じかそれ以上に私たちより若い世代は、私たちとの価値観の違いを感じているはずです。

4次産業時代の若い世代の人たちは、どうやら私たちとは全然ちがった価値観で行動しているようです。

3次産業時代と4次産業時代は、とんでもなく厚く高い見えない壁が存在するようです。

職員定着がうまくいかないのは、この壁に阻まれているからなのではないでしょうか。

この壁の存在を認識できていないからなのではないでしょうか。

4次産業時代の価値観

食に関してほぼ不自由を感じることもなく、仕事やお金は贅沢を言わなければどこでも働けて、我々の時代には⑴万円以上払って買っていたフッションアイテムがユニクロやギャップで数千円で、あるいはそれ以下で手に入り、地方であろうと日本中どこでも、WiFiさえはいれば、スマホをポチッとすれば、アマゾンやメルカリで、個人で好きなものを売り買いできる。

そんな時代の若い人たちと、必死でお金を稼ぎ、必死でものや情報を手に入れていた時代の私たちとは価値観のズレがあるのは当たり前と言えば当たり前です。

もう一度言います。私は若い人たちに媚びろと言ってるのでは断じてありません。

しかし、彼らの生態や価値観を理解し、私たちとの違いを認識しない限り、彼らを職場に繋ぎとめ、良い仕事をしてもらうことはできない、ということに気づいいた方が良いと言ってるのです。

そういうことに社会福祉施設は非常に遅れていて、多くの人が離職いているからです。

「処遇改善費」なるものを国が創設し繋ぎとめようとしても、未だに定着率が改善されず、他の職種よりはるかに多くの人が離職している事実は、雇う我々の側にも問題があるのではないでしょうか、と言ってるのです。

私の経験値から言わせていただくと、食もお金も物にも不自由しない彼らの価値観の中心は、ズバリ、「自己のidentify」とか「自己の存在価値」とかです。

わかりやすく言うと、自分が何者であるかわかりたかったり、自分の価値を高めたかったり、人の役に立っていることを実感したかったり、自分しかできないことをやりたい、などといった感情が、私たちよりはるかに強いということです。

職員を定着させる園長の特徴

もちろん巨額なお金は世代を超えて心を動かせると思います。しかし、ある程度生活に支障のない金額の場合、微々たる金銭の増減より、「自己の存在価値」を優先させる傾向にあるのです。

つまり、園長や上役の人に自分が認められていると実感できたり、自分がこの施設で役に立っているということが実感できたり、この施設で何か新しいことに挑戦でき自分の価値が上げられると思えば、定着するのです。

そう思えなければ、それを求めてまた旅立ってしまうのです。

これを理解できている園長は、相手のこうした特徴をポジティブに受け止め、相手のそういう感情を尊重し、相手が価値を高められるように常に新しい情報を提供し、時には相手の情報に耳を傾け、スキルを磨かせ、フィードバックを怠りません。そして若い職員の能力を伸ばしていきます。

もちろん全員に平等にこの姿勢で接しています。

加えて、常に新しいこと、他の施設にはできないことに挑戦させ、一緒に取り組み、失敗成功を共有しています。

金だけで職員をつなぎ止めようとする、安直な考えは捨てて、真摯に真正面から職員と向き合う覚悟を決める。これがあなたの施設の職員が定着する唯一の方法だと私は思います。あくまで経験値ですけど。

 

職員の定着率でお悩みの際は、私に連絡してみてください。

ご相談は無料です。ご連絡はEメールかお電話でお願いします。先にEメールでご連絡いただけると助かります。電話番号はホームページにあります。

きっとお役にたてると思います。お気軽にどうぞ!

 

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