ソウルスターリング(競馬つらつらより)
年の瀬を飾る名物「第63回有馬記念ファン投票」。このレースは「グランプリ」として毎年人気投票が行われ、優先出走馬が決まる。今回も11月17日から12月2日まで投票が行われているのだが、そこで少々不可解な出来事が起こった。
昨年のオークス馬・ソウルスターリングの名前がサイト内の競走馬検索をかけてもヒットしないのだ。
オークスを制したソウルスターリングは秋華賞に向かわず、毎日王冠(G2)で有力古馬たちに挑戦。女王のチャレンジにファンは沸き立ち1番人気に支持された。だが、そこで8着と惨敗。続く本番の天皇賞・秋も6着、ジャパンC(G1)7着に終わってしまう。
その後も低迷を続け、今夏のクイーンS(G3)で3着と復活の兆しを見せるも、前走の府中牝馬S(G2)では10着とまさかのブービー負け。かつての走りを取り戻せずにいた。
「府中牝馬S後、ソウルスターリングは左前肢手根骨の骨折が判明。全治3カ月の見込みで山元トレセンに放牧に出されました。たしかに投票できませんが、サイトには『疾病などの理由により、参考馬一覧から削除した馬がいます』との文面があります。そのため、名前がない=引退と考えるのは早計でしょう。
ただ、昨年はディーマジェスティがこのサイトに名前がないため、『引退したのではないか』と囁かれ、その後、正式に発表されました。そのため、ソウルスターリングも同様の事態になるのではないかと心配する人がいて当然でしょうね」(競馬誌ライター)
また今年は小倉2冠を達成したトリオンフにも投票ができなくなっている。こちらは、天皇賞・秋を目指すとされていたものの、9月下旬に管理する須貝調教師は「状態が良くないのでやめます」と回避を発表。放牧に出されていた。
この2頭は『疾病などの理由』に投票できなくなっているだけなのだろうか。だとしたら、オークス後に戦線離脱したリリーノーブル、ラッキーライラック、またダービー後に故障が発覚したキタノコマンドール、さらには長期離脱しているアドミラブル、ヘンリーバローズなどの馬たちにも投票できなくて当然のような気もするのだが......「削除の申し出があれば」ということなのだろうか。
果たしてソウルスターリング、トリオンフの今後は? 無事にターフに戻ってきてくれることを願ってやまない。
