ダチョウ倶楽部・上島竜兵さん(享年61)の死去から3週間が経過したが、かつて上島さんと同じ太田プロダクションに所属していたタレント・山田邦子の言動に、太田プロ関係者から不快感を示す声が出ているという。
5月11日に上島さんが亡くなって以降、ビートたけしや明石家さんま、松本人志(ダウンタウン)など大御所芸人をはじめ、芸能界では上島さんと親交があったタレントから次々とコメントが寄せられた。
たとえば、20歳くらいの頃から仕事での共演などを通じて付き合いがあったという松本は5月15日放送のテレビ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)内で、「要所要所でうちの番組来てくれて、盛り上げてくれて」というと、涙をこらえながら「ちょっとごめんなさい」と言葉を詰まらせ、司会の東野幸治に「ちょっと(ゲストのハライチ)岩井(勇気)に振ってくれる?」とコメントを中断。珍しく動揺している様子を見せ、
「ダチョウ倶楽部の芸とかお笑いが、テレビではやりづらくなってて。そういう思いとかジレンマとか、痛みを伴う笑いがダメと言われてしまうと、“熱湯風呂”とか“熱々おでん”とかもできない。僕なんかは、あの芸が有害なんて、ちっとも思わないし。それだけが理由とは思わないですけど、BPO(放送倫理・番組向上機構)さん、どうお考えですかねって、ちょっと思いますね」
などと、テレビ界が現在置かれた状況に危機感を示した。
そして、上島さんと後輩芸人たちの飲み会「竜兵会」メンバーである芸人たちからも続々と上島さんを偲ぶコメントが。なかでも。猿岩石として『進め!電波少年』(日本テレビ)のヒッチハイクの旅で大ブレイクした後に低迷していた20代の頃から上島さんにお世話になっていた有吉弘行は、5月15日放送のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)に出演。亡くなった上島さんと対面したときのことについて、涙ながらに
「お礼の言葉しか出んかったね。“ちょっとツッコんでやろうかな”とか茶化したりとか、“バカだな”とか言おうかと思ったけど、やっぱりお礼しか出なかったね。“本当にありがとうございます”ってことしかなかったね……」
などと語った。
「葬儀でタキシード姿で棺桶に入れられた上島さんを前に、ダチョウ倶楽部の肥後克広が、イベントやテレビ番組で上島さんとの“キス”ネタがお決まりになっていた出川哲朗に向って『哲ちゃん、キスしてみたら?』と言い、出川が『いやいや、この(コロナの)ご時世マズイでしょ』と返していたというエピソードや、上島さんの妻・ひかるさんが喪主あいさつで『上島さんは寅さんが好きだった』と言おうとして『寅さんは……』と言い間違えて笑いが起こったという出来事を明かしていたのが印象的だった。有吉も『上島さんらしい葬儀だった』と言っていたが、上島さんが多くの仲間たちに慕われていたことがうかがえる」(週刊誌記者)
「竜兵会」は2000年頃、上島竜平さん、肥後や有吉に加え、土田晃之、劇団ひとり、ノッチ (コンビデンジャラス)、ヤマザキモータースらで結成された飲み会。ダチョウ倶楽部以外のメンバーは当時無名の売れない芸人だったが、のちに有吉や土田、劇団ひとりを筆頭に売れっ子芸人が次々と輩出されていった。
「上島さんは趣味がお酒。また寂しがり屋ということもあり、自然と後輩たちを誘うようになったんです。しかも自ら語るほどの“子分肌”ということもあり、若手だろうと新人だろうと誰にでも壁をつくることはなかった。そんな上島さんとの濃密な時間が停滞中の有吉や劇団ひとりらの血肉となり、のちにブレイクする下地になったんです。口では有吉も劇団ひとりも上島さんをからかったりしますが、あれは本当に信頼できる間柄だからこそ。それだけに竜兵会メンバーたちのショックは図りしれないほど大きいんです」(放送作家)
山田邦子と太田プロの決別
そんななか、「あれはないよ」と太田プロ関係者から批判があがっている大物タレントがいるという。
「元太田プロで上島さんと同い年の山田邦子さんです。邦子さんは上島さんの葬儀後に『週刊文春』ほか数多くの取材に応じて“竜ちゃんは棺桶の中で赤いタキシードで、赤い蝶ネクタイしていました”“葬儀の場には魚肉ソーセージや、かりんとうが供えられていた”などと葬儀の様子を話しているんです。過去の思い出話ならともかく、デリケートな話をメディアに出てする姿勢に太田プロ勢から批判の声が上がっているんです」(同)
山田といえば1980年代に大ブレイクし、太田プロの看板タレントとして活躍したが、19年に同社を退社している。
「太田プロを退社するときも事務所に対して苦言を呈するなど、両者は完全に決裂。邦子さんと太田プロは“絶縁”するかたちとなりました。それだけに、今回の取材での発言は太田プロ関係者からすれば気持ちのいいものではなく、事務所関係者も不快に感じていると聞いています。上島さんと親交が深かった太田プロ所属の芸人で、わざわざ週刊誌の個別インタビュー取材などに応じて上島さんの葬儀についてペラペラ話している人などいないですからね」(同)
(文=Business Journal編集部)